それと感想も! ありがとうございます。
「ただいま」
「おかえりー」
長い一日を終え、家に帰ると小町が出迎えてくれた。
たたたっと駆けつけてくるといきなりしゃがみこむ。
何がしたいのか見守っているとあろうことか俺の股間をさすってきた。
「おかえりお兄ちゃん」
「ねえ、小町ちゃん? どうして俺の股間に挨拶してるのかな?」
「およ、ごみぃちゃん。それじゃ、いただきまーす」
「待て待て待てっ」
大きく口を開けた小町の頭を力ずくで押さえつける。
「どうしてそうなる」
「え? だって、もう小町がこんなことしても平気な体になったんだよね。一回するのも百回するのも同じことだよね」
「待て待て待てっ」
何か大きな勘違いをしている小町を再度押さえつける。
「なんとなくお前が言いたいことは分かった。分かりたくもなかったが分かった。だが、俺はまだ未経験だ。お前がしようとしていることは俺はしてない。なんなら妹に手を出すのは色々とまずいと思うんですが」
「何を今更なこと言ってんの、このごみぃちゃんは。えー、でも、えー。こんな時でもお兄ちゃんはヘタレちゃったのか」
「あ、や、別にそういうことではない…………こともないが………、陽乃さんが……………その、先に気絶しちまって……………な…………って俺はどうしてこんなことを実に妹相手に話してんだろう」
うん、たぶん二人とも最後までやる覚悟はあったと思う。だけど、あれから陽乃さんが健気に奉仕してくる姿を見てたらまたしてもいじめたくなってしまったのだ。あんな制服姿で健気な反応されては無理もないだろう。なんというかあの雪ノ下陽乃が制服姿で歳下高校生に奉仕をしてるとか、ありえない話に燃えてしまった。ほんと文字通りに。
「うーん、まずは陽乃さんに事実確認と各自に報告を行き渡らせる必要があるのか」
うわ…………今なんか聞いちゃいけないようなこと聞いちゃった気がする。
事実確認って………。
さすがにあの人でも口にはしたくないだろう。
恥ずかしすぎて。
あんな姿、いつもの強化外骨格を貼り付けたような雪ノ下陽乃からは想像もできないからな。
「うーん、………あ、お兄ちゃん。ご飯にする、お風呂にする、それとも、こ・ま・ち?」
「とりあえず飯で」
「ぶー、そこはちゃんと小町を選択してくれなきゃいけないんだからね。そういうところは小町的にポイント低いよ、お兄ちゃん」
「はいはい、それはまた今度な」
今日はこれで何もないだろう。
小町がキッチンへ俺の飯の用意をしに行く後ろ姿を見ながら、そう思った。
翌日。
久しぶりに小町に起こされることなく目が覚めた。
連日あの起こし方が続くと、授業中に思い出したりして色々と大変なのだ。
それから、いつものべったり感がないまま学校に到着。今日は潔く教室へと足を向ける小町にどこか違和感を感じるんだが………………まあ、本当はこれが普通なんだよな、と今までの異常さを再確認しつつ、自分の教室に入ると………相模、川崎、由比ヶ浜が俺の席を陣取ってた。
「あのー、そこ俺の席なんですけど………」
「きた、へたれ…………」
ん?
相模さん、今あなたの口からものすごいこと言われたような気がするんですが気のせいですかね。
「鬼畜……………」
どうやら聞き間違いじゃないみたいですね。
川崎まで俺を変なものを見る目で見てますよ。あ、これはいつものことのような気もする。
「ヒッキー、おはよう」
おお、おお。
今日まともなのは由比ヶ浜だけなのか。
腕に抱きつかれながら心なしか目頭が熱くなる。うーん、抱きつかれるのが正常ってのも異常だよな………。
「あたしはへたれで鬼畜なヒッキーも大好きだよ」
朝っぱらからいい笑顔で。
とどめを刺された。
肩にかけていたカバンがドサッと床に落ちるが俺の意識はどこか遠くへ行こうとしている。
「……………俺、今日は帰るわ」
なんとか三途の川を渡ることなく現実に戻ってくると、今日は帰ろうと思った。
「わー、待って待ってお願いだから帰らないで!」
「うちらが悪かったから、お願いだから帰らないで!」
由比ヶ浜と相模に両腕を掴まれ、強引に席に座らされる。
「………ね、陽乃さんとどこまでやったの?」
由比ヶ浜が俺の前にしゃがみこむ。
下から覗かれるように顔を見られるが、それよりも水色の何かがチラチラ見えているんですが。
「うぇ!? な、なんだよいきなり」
「あんた、しらばっくれるんじゃないわよ。昨日のことはあんたにきたメールを実際見て知ってるんだから、言い逃れはできないよ」
そういや、そうだったな。
くそ、あの時の俺!
迂闊に人にメールを読ませるんじゃねぇよ。
「それに昨日小町ちゃんからメールが来て、兄はまだドーテーのへたれ鬼畜です、って言ってたんだから」
え?
なにその裏情報。
あってるけど。あってるけども。
「……………………相模にしたのよりちょっとハード系」
ゴンッ!
なんの音かと思えば相模が勢い良く机に突っ伏す音だった。
はい、相模撃沈。
「…………さがみんに何やったの?」
怖ぇ。
表情がないまま睨まれるとか超怖ぇ。
「……………」
思わず目をそらしちゃったよ。
「ヒッキー?」
ぐいっと。
そらした顔を強引に正面へと向される
「…………耳貸せ」
たぶん、言わないと気が済まないのだろう。
このまま毎休み時間に迫られるのもなんだし、ちょっと弄ってやりたくもなった。
「昨日は陽乃さんを朝っぱらから痴漢プレイで脚でイかせて、ホテルに行って露出プレイで指で何度もイかせて、コスプレからのフェラと素股。最後は気絶しちまったから本番はなし」
「ぁ………ぁ…………ッッ!?」
由比ヶ浜の脚が急にガクガクと震えだしたかと思うとつーっと液体が彼女の太ももを走った。立っていられなくなったのか、俺にもたれかかるように倒れてくる。俺は座ったまま受け止めて太ももの内側にそっと手を入れると、粘ついた液体がプシュっと出てくるのがわかった。
これ、完全にイってますね。
「なあ、もう分かったか。そろそろ顔を真っ赤にして煙を上げてる川崎が泣き出しそうだし、これくらいでいいだろ」
「………ぅん、………もぅぃぃからぁぁぁ」
昼休みに海老名さんから聞いた話では、朝から教室では淫乱な空気が漂っていたのだとか。
報告のお礼がてら、膝の上に乗せてみたら喜んだ。そりゃもう、悦んだ。
その日の放課後。
「せんぱ〜い。やばいですやばいですやばいんですぅ〜」という第一声の下、一色が奉仕部へと乗り込んできた。
あざとかわいかったので、頭を撫でてみたら「うへへ〜」とだらしない顔をしたのは言うまでもない。
「って、そうじゃないですよ」
今日はまだ来ていないルミルミの特等席となっている俺の膝の上に乗っかってくる。
「あの、とりあえず降りない?」
「いやです。それよりも手伝ってください」
「え、やだよ。面倒くさい」
「こんなかわいい後輩の頼みを断るとか、先輩も鬼畜ですね」
「やめて! 今日はその単語を口にしないで!」
というわけで、今日も俺が負けました。
手を引かれて奉仕部の部屋から出ると、一色は生徒会室へ向かうことなく脚を止めた。
やばいと思ったが、今日はそういうことではないらしく、少しドアを開けて奉仕部員を覗く一色に招かれ俺も中を覗いた。
え?
こいつ、なにがしたいわけ?
「ゆきのん……………」
中はゆるゆりどころかガチゆりだった……………。