「曙からクソ提督へ」の挿話です。
余計物艦隊のMIBさんの「駆逐艦による逆レイプ」合同誌のためのたたき台として、曙と電による逆レイプを描こうと思います。
「こぉの糞提督!」
曙ちゃんの声だ。また提督と喧嘩したのかな。どうして曙ちゃん、提督と仲が悪いのかな。電は提督がそんなに悪い人にはみえないんだけどなぁ。
電がはじめて提督とお会いしたとき、一緒に叢雲ちゃんや雷がいたけど、すごく普通だったけどなぁ。
考えごとをしていると電は何かにこっつんこしてしまった。
「は、はわわっ、ご、ごめんなさいなのです! お、お怪我はないのですか」
尻餅をついた電が半ばパニックになって相手を気遣う。
「あんたねぇ! あ、なんだ、電か。大丈夫?」
赤くなった鼻を押さえた曙が電に手を貸す。
「は、はわわっ、あ、曙ちゃん、鼻が赤くなってるのです。ご、ごめんなさいなのですっ!」
差し出された手にも気づかず必死で謝る電。
「あ、いいよいいよ。私の不注意なんだから。それにこの鼻は・・・・・・」
言い淀む。
「どうしたのです?」
「なんでもない」
急に不機嫌になって
差し出した手を引っ込めて曙は立ち上がった。
「じゃね」
足早に去っていった曙を見て電は慌てた。
ーーは、はわわっ、曙ちゃんを怒らせてしまったのです。あ、謝らないと。
慌てて追い縋ろうとした電は立ち上がると駆けだした。
だが突然目の前に開け放たれた扉が立ちはだかっていた。
「は、はわわっ」
本日二度目のこっつんこであった。
ひっくり返った電の耳に聞き慣れた声が響く。
「うにゃぁっ、ご、ごめんなさいっ! 電、電、大丈夫っ?」
「姉さん、いつも扉を開けるときはゆっくりと開けてっていってるでしょ」
「だって羽黒、まさか扉を開けたら駆逐艦の娘が走ってくるなんて思わないじゃない」
「んもう、そんなんだから姉さんはお婿の来手がないのよ」
「うにゃぁぁぁぁっ、今それを言う!?」
恒例の夫婦漫才を聞きながら電の意識は闇に沈んでいった。
~ ~ ~
「どうして、響ちゃん。どうして執務室に
近づいちゃいけないの?」
「それは・・・・・・」
響は口ごもる。
「と、とにかく、呼ばれた時以外はあまり行っちゃだめだよ」
それだけ言うと、ぷいと横を向いて窓を向いた。
「雨、長いね」
「答えてよ、なのです!」
「ふっふーん、このお姉さんが教えて上げるわ、電」
「私の方がお姉さん、なのです!」
「う、うるさいわね。暁の方がお姉さんなのです!」
話が明後日の方向に向かうのがいつものパターンだった。
いつもなら雷も混ざってよけいにカオスになるのだが、今日は遠征に出かけていた。
「それにしてもしゃくねぇ。どうして雷ばかり遠征に出掛けるのかしら。私の方がレディでお姉さんなのに」
「癪っていう字くらい漢字で書いてよ、なのです。暁は自分の名前、漢字で書ける?」
「か、書けるわよ、当然でしょ!」
もはや明後日どころかメタの領域に入った会話を余所に響は一人呟いた。
「とにかく、まだ電は執務室に近づいちゃい
けないんだ、絶対」
今回は濡れ場無しですいません。
新作のため、準備に時間が掛かってました。