その日、そんな挨拶でバイト先を後にしようとした時坂洸だったが、深夜の繁華街の中をうろつくクラスメイトの柊明日香の姿を見かける。真面目でクラス委員長でもある彼女がなぜこんな時間に繁華街をうろついているのか疑問に思ったのも束の間、近くにいた二人のガラの悪そうな男達が彼女の後をつけていったのを目撃した。
やれやれと思いながらも、彼女を心配した洸は彼らの後を急いで追いかけていった。
しばらくして、洸は彼らの姿を見失ってしまったことに気づく。
「おかしいな。こっちへ行ったと思ったんだが……」
そう思ってはみても辺りに人の気配はなく、もの静かなガード下の風景しかそこにはなかった。
「見間違いだったのか? まあいい。もう少し探して見るか」
洸はそのまま彼らを探してガード下の先に進んでいった。
先ほどまで、明日香達のいたガード下を通り過ぎて……
これは四月一六日、洸と出会わなかった明日香の身に起きた悲劇の物語。
洸がガード下に到着する少し前、明日香は後をつけてきた二人の男に囲まれていた。彼らが明日香の後をつけていたことには気づいていたが、適当にあしらうつもりで無視していた。ところが、そうも言ってられない事情ができた。ちょうどガード下の真ん中で異界の痕跡を見つけたのである。結果、明日香はその付近を調べる必要性ができ、彼らに話しかける機会を与えてしまった。
「たまには俺らと思いっきりハメ外そうぜ?」
「こんな夜中に一人で出歩いてるんだ、少しはその気があるんだろ?」
男達は随分と身勝手な発言を繰り返していたが、明日香がそれに答えてやる義理はない。ひたすら無視を決め込んだ。
「いいかげん無視はやめてくれないかな?」
男がそう大きく怒鳴った瞬間、辺りの雰囲気が一変した。彼らのすぐ近くから何かがひび割れるような音が鳴り響いた。音の発生源にはこの世のものとは思えない、赤く暗い穴が現れた。
(顕れたわね……)
「な、なにが……?」
何が起きたかわからず驚きあわてふためく二人の男達をその穴は飲み込み、次の瞬間彼らの姿はこの世界から消えていた。
(さて、いきましょうか)
明日香は驚く素振りも見せずに赤い扉のようなものに変化したその穴を見つめ、男たちの後を追って中へ入っていった。
――異界。それはこの世の裏の世界。普段は見ることも触れることもできない世界のことである。柊明日香はこの異界の管理を目的とする裏の世界の組織、ネメシスのエージェントであった。明日香は今年から杜宮学園に編入してきたが、その目的は杜宮市で活発化する異界化の調査のためであった。
明日香がまばゆい光に包まれる。異界の化物であるグリードをすべて倒したことで異界が収束していく。世界がゆらゆらと揺れるような感覚が訪れた次の瞬間、明日香は先程までいたガード下へ戻ってきた。足元には異界の中で気絶し倒れていた二人の男が、そのままの状態で横たわっていた。
(何も覚えていないだろうけど……)
明日香は念のため彼らから異界に関する情報を消すためにサイフォンと呼ばれるスマートフォンを取り出した。
「イレイズ」
明日香はサイフォンを操作して術式を発動し、彼らの記憶を消去した。
(さて、今日はこれくらいで帰ろうかしら)
明日香は二人の不良を残し、その場を立ち去ろうとしたところ突然声がした。
「かわいい女の子がこんな時間、こんな場所で何してんだ?」
背後から一人の男が歩いてきた。派手な赤い髪に革ジャンを着た、いかにもガラの悪そうな男だった。
「こんな時間に君みたいな子がうろついてたら、襲われちゃうよ」
なにが面白いのか男はケラケラと笑いながら、明日香に近づいてきた。
「ん?」
男は明日香の傍らに横たわる二人の男に気づいた。すると再び笑い声を上げた。
「ひゃははは。だっせーな。お前がこいつらをやったのか?」
男に尋ねられるが、明日香は何もしていない。男たちは勝手に明日香に絡み、異界に巻き込まれて気絶しているだけである。面倒なところを見られてしまったと思いつつ、明日香はサイフォンを操作し、催眠の術式を発動する。
(可哀想だけど、彼にも少し眠っててもらおう)
「おっと」
「あっ」
明日香が術式を発動しようとした瞬間、男にサイフォンを持つ右手を捕まれサイフォンを落としてしまった。空気の静まり返ったガード下に、サイフォンが転がる音がこだまする。
「おいおい。人を呼ぼうってか? 野暮な事すんじゃねえよ」
思いの他強く握られた手は明日香の力ではとても振りほどけるようなものではなかった。
「い、痛っ……ちょっと、離してくれない」そう言って明日香は男を睨む。
「せっかくこんなとこで会ったんだ。ちょっと遊ぼうや」
男の身勝手な言い分に明日香は怒りを覚えた。明日香もネメシスのエージェントだ。一応戦闘の心得はある。こんな男に遅れを取るとは思わなかった。明日香は一呼吸おいた後、思い切り地面を蹴り上げ男の顔を蹴り飛ばそうとする。
「おっと」
しかしあっさりとかわされてしまった。
「ひゅー。やるじゃねえか。そうやってこいつらものしたのか?」
男は余裕の表情を崩さずにケラケラと笑っている。
「その目、その顔、その身体。気に入ったぜ。俺に一晩付き合わないか?」
「冗談じゃないわ。いい加減その手を離してくれないかしら」
明日香は再び男をキリッと睨む。単純な力では目の前の男にかなわず、腕を掴まれた状態では分が悪かった。
「そうかよ。まあいいわ。こっちは仲間をやられた礼もあるんだ。しっかりとその体に礼させてもらうからな」
そう言って男は明日香の胸に手を伸ばした。
「触らないで!」
いきなり胸を揉まれた明日香は怒りに声を荒げた。その目は普段の温厚な明日香からは想像もつかない威圧感を感じさせるものがあった。先程までよりも遥かに強い。
しかし、男はそんなことお構いなしに明日香の胸を撫で始める。
(冗談じゃないわ!)
明日香は塞がっていない左手で胸を揉む手を振り払おうとした。
「ちっ、めんどくせーな」
「痛っ!」
男は抵抗する明日香の左手をつかみ、バンザイをする形で壁に押し付けた。おまけに明日香の両足の間には男の右足が差し込まれ、股を閉じられないような体勢になる。
(まずい……)
両手を振り払おうとするが、ピクリともしない。力では男にはかなわなかった。普段の明日香なら、このような男に動き抑えられることもないはずなのだが、先に腕を掴まれてしまったことがこのような結果を招いてしまった。
明日香は目の前にある男の顔をにらみつけるが、その瞳には先ほどまでとうって変わって若干の戸惑いがあった。
「は、離しなさいよ……」
明日香は静かな時が流れるガード下で、震える唇を動かした。両手も使えない、男を蹴ることもできない、それどころか足を閉じることすらできない。逃げ出す方法のない明日香は卑猥な笑みを浮かべる目の前の男の考えを想像しはじめて恐れを抱いた
(ゴクリ……)
「んっ!?……んん……」
いきなり男の顔が迫ってきたと思った次の瞬間、明日香は唇を奪われていた。
「ん……ぷは……やめてっ!」
明日香は突然の事に驚き、慌てて顔を逸らした。
「なんだ? キスは嫌いか?」
男はそう囁きながら、顔をそむけた明日香の耳を舐め始める。
「ひゃっ!?」
明日香は他人に耳を舐められるという今まで経験したことのない感覚に驚きの声を上げた。胸の奥がぞくぞくとする言いようのない不快感。
「きれいな顔してやがるな」
男は明日香の耳、首筋、頬を次から次へとをなめまわした。明日香がたまらず顔をそむけようとするも、次々と別の部位を舐められる。明日香は嫌悪感から身体を震わせた。特に耳を愛撫されると、頭がピリピリとした痺れに襲われ全身の力が抜けていくのを感じた。
「なんだ? 耳が弱いのか?」
「い、いや……ん……ふぅ……」
男に重点的に耳を攻められ、明日香はさらに思考を奪われた。
(て、抵抗を……せ、せめて助けを……でも……)
いくら繁華街の近くといっても、そこは不良の溜まり場として有名である。まともな人間なら深夜にうろついたりしないだろう。とても助けを期待できるような場所ではなかった。
いつのまにか明日香の抵抗は弱いものになっていた。抵抗するために握りしめていた拳も力なく開かれた状態になっている。
男は頬を赤らめ呼吸の荒くなってきた明日香の唇を再び奪った。
「んんー! むちゅ……んあ……」
いきなり唇の中に舌を入れられ、いやらしいキスをする。
「ちょっ……んん……んあ」
口の中を舐め回される初めての感覚に明日香はどうやって抵抗すればいいのかわからなかった。口をきつく閉じようとするも、一度舌し侵入されてしまった今となってはそんな抵抗は無力なものだった。
「はぁ……はぁ……ん」
さんざん口内を舌で愛撫された明日香はいつしか息も絶え絶えになっていた。男に抑えつけられていた両手は完璧に脱力し、男に支えられているだけの状態であった。明日香はとにかく呼吸を整えようとする。
「さっさとこっちも遊ばせてもらうか」
「!?」
男は明日香の左手を離し、そのままスカートの中へと手を伸ばした。
(いけない!)
そう思った明日香は、スカートをめくろうとする手を止めようとするが
「んんーーー!」
明日香は再び耳を舐められて驚く。もともと敏感であったが、散々愛撫され感じるようになってしまった耳はしゃぶられただけで全身から力が抜けてしまう。そしてあっさりと明日香の一番大切な部位への侵入を許してしまった。
「はぅ……!!」
男はいきなりパンツの中へ手を入れ、明日香の性器を愛撫した
「なんだ? 耳の愛撫で感じたか」
「んん……いや!」
明日香はすでに少し湿っていたの性器を男にいじられた。そして簡単に膣内に指を挿入される。
「んんん……はぁぁ……いやぁ……」
「こんな簡単に入るとは思わなかったぞ。よっぽど耳で感じたか?」
明日香は自分の身体の反応が信じられなかった。明らかにアソコが熱を帯びているのがわかる。知らない男に耳を、そして股間を愛撫されるのは不快としか感じないはずなのに、身体は明らかに女の反応を示していた。くちゅくちゅと膣内をかき回されるたびに、頭がしびれる。
「い、いや……んん……おねがい……やめっ……んん!」
もはや明日香は涙目になっていた。そこには組織のエージェントとしての姿はなく、一人の怯える少女の姿しかなかった。
「これなら簡単にイケそうだな」
それまで探り探りだった男の指使いが急に激しいものに変わる。
「くぅ……ん……はぁ!」
明日香はいきなり強くなるクリトリスや膣内への刺激に全身をブルブルと震わせた。
「ん!……やぁ……うぅ!」
明日香は湧き上がる快感の波にさらわれそうになるのを必死に耐えるがやがてその時は訪れた。
「や……あ、あーーーーーーー!」
初めての絶頂が訪れた。明日香はもう何も考えられなくなっていた。股間からは愛液が溢れていた。脚はガクガクと震え、立っているのもままならない。明日香は目の前にいるのは憎い男にも関わらず、その男にもたれかかっていた。
「はぁ……はぁ……」
(イカされた……)
明日香が目をつむりながら呼吸を整えていると、カチャカチャと不快な音が聞こえてきた。
(え!?)
明日香が目を開けると男が下半身を露出させていた。初めて見る男のペニスに目を奪われる。
(いやだ……)
そう願うも、ぐったりした明日香の身体では逃げ出すことなどできないことは明日香自身が一番よく理解していた。
男は明日香の片足を持ち上げパンツをずらして、ペニスをアソコにあてがう。
「そろそろいただこうか」
明日香はもはや抵抗することなく、ただ力の入らない自分の身体を嘆いていた。ニヤニヤとする男の顔を見るのがいやで目を瞑った。
「んんんーーー!?」
ゆっくりとおとこのモノが明日香の中に入ってくる。
「痛っ……」
痛みに驚きたまらず明日香は目を見開いた。
「いや……いやぁ……」
苦しさから、明日香はいやいやをするように首を振る。しかし男はそんな明日香を笑いながら、決して挿入をやめてはくれない。
「あ、く……うう……」
やがて明日香の膣が男のモノをすべて包み込んだ。明日香が今まで大切に守ってきた処女がいとも簡単に奪われた。膣からは破瓜を示す一筋の赤い血が滴り落ちる。。
(私のはじめてが……)
明日香の胸の中は絶望と不快感、そして膣から送られる初めての痛みでいっぱいいっぱいだった。
「処女マンコきつきつで最高だな」
男は明日香の中の具合を確かめながら、ゆっくりと腰を動かしはじめた。
「初めてを奪わた気分はどうだ?」
「くっ……ん……あ……」
男は容赦なく、明日香の膣内を貪った。
「ああ! んん……はぁ……」
「気持ちよさそうだなぁ!」
男はひときわ強く腰を打ち付けた
「うあっ! あぁ……」
明日香の身体は早くも快楽に順応しはじめていた。もちろん膣から送られてくるのは快感ではなく不快なものには違いないが、女の反応を隠すことはできなかった。
「あ……はあ……ん……いやぁ……」
明日香の膣は本人の意思とは無関係に愛液を分泌する。びちゃびちゃと音が徐々に大きくなっていくのが明日香はたまらなく嫌だった。
「ははは、名器だな。よし、このまま出すぞ」
男のピストンのペースが早くなる。
「ああ……い、いや……そ、外に……ああ」
「処女のマンコに種付してやる」
「そん……あっ……は……いゃ……」
「いくぞ。だすぞ!」
びゅるるるるるっと男のペニスから大量の精子送られてくる。
「いやーーー!」
明日香の絶望の叫び声がこだました。
ぱんぱんぱんぱん!
ガード下で、男女の営みのいやらしく小気味いいリズムが響いていた。
「あん……あっ……あっ……」
明日香はコンクリートの壁に手をつきバックの体勢で、自分の初めてを奪った男のピストン運動を受け止めていた。
「あ、ん、ああ! はぁ……」
(い、いつまで続けるの……)
男は最初の射精を終えるとすぐさま明日香に壁に手をつかせ、再びペニスを挿入していた。
「あっ……あっ!」
「気に入ったぜ。お前、俺の女になれ」
男は明日香に腰を打ちつけながら提案する。
「あ……んっ……ぜ、絶対、い、いやよ……あ」
明日香は内から湧き上がる快感に悩まされながらも、それだけは嫌だと宣言する。
「そうかよ……」
男はがっかりする様子もなく、淡々と腰を打ち付け続けた。横目で、倒れている不良の仲間を眺めてしばし思案する。
「あ……ふぅ……い、いいかげんに……あ」
「そうだな」
(!?)
男が突然何かに閃いた様子を見せた。男の顔は見えないがニヤニヤした笑い声は、それがいいかげん終わりにしてくれるといった類のものではなく、さらに状況が悪くなるようなものの予感をさせ、明日香の心臓を凍りつかせた。
「あふ……」
男がピストン運動をやめ、おもむろに自身のサイフォンを取り出した。
(しゃ、写真をとって脅すつもり!?)
明日香は壁に手をついたままの状態で、乱れた息を整えながら様子を見ていると、男はにやけた顔を浮かべ再びピストン運動を再開した。
「ふぅ……ん……あぁ」
膣を穿たれる快感に再び明日香の思考が奪われる。
「よう! 今どこだ?」
突然、自分以外の誰かに話しかける男に明日香はドキリとした。しかし、辺りに人の気配はしない。どうやら、誰かと通話をしているらしい。
「そりゃ、ちょうどいい。今からパチ屋の先にあるガード下に何人かで来てくれ」
(まさか……)
「あっ……ああ……」
「道端で――が倒れててな。クラブまで運ぶのを手伝ってくれ」
(な、仲間を呼ぶつもり!?)
ぱんぱんぱんぱん!
「あん、あ、ああっ」
「何? 気のせいだろ。ははっ、まぁついでに面白いもん見せてやるよ」
そう言って通話を終えた男は今度は明日香に話しかけてきた。
「今から俺の仲間が来るけど、一晩みんなで輪姦されんのと、一晩ホテルで俺と愛し合うのとどちらがいい?」
(そんな……)
「あん……あ……そんな、の……」
明日香にとってそんなもの悩む必要のないほどどちらも嫌だった。
「ま、悩むのもいいけどよ。早ければあいつら五分くらいでくるぞ。そしたら自動的に輪姦決定だ。それでいいか?」
明日香には悩む時間も与えられていない。
(大勢に犯されてたら、もう絶対逃げるチャンスがこない……)
(それなら、この男一人のほうが……)
(これ以上の人たちに犯されるくらいならいっそ……)
明日香の考えはただの打算だった。どちらも選びたくはないが、選ばなければならないのなら、いっそ少しでもマシな方を選択する。腰を打ち付けられ、思考が奪われる中、明日香は簡単に決断を下した。
「あん……よ、呼ばないで……り、輪姦っ……はぁ……いや……ああ!」
ぱんっ!ぱんっ!ぱんっ!ぱんっ!
男は明日香がどちらを選ぶかくらいわかっていた。わかっていたが加虐的ないたずら心から、先ほどよりも強く腰を打ちつける。
「はっきり言ってくれねえとわからねえなぁ!」
ぱんっ!ぱんっ!ぱんっ!ぱんっ!
「あ……ああっ……ちょ……しゃべらせ……んん」
にやけ顔の男の動きがゆっくりとしたものに変わる。
「いいぜ。なんだって?」
「ん……り、輪姦はいや……」
「そうじゃねえよ!」
ぱんっ!ぱんっ!ぱんっ!ぱんっ!
「ひっ!? あ……あん」
男は再び容赦なく腰を打ち付けた。ころころと変わるピストン運動のリズムに明日香は翻弄される。
「どうしたいんだ? て聞いてんだよ」
(くぅ……)
明日香は男の意図を理解した。どうやら男は明日香自身の口から屈辱的なセリフを言わせたいらしい。男の動きが再びゆっくりとなる。
「もう一度だけ聞くぞ? どうしたいんだ?」
明日香は悔しさに涙をにじませ、言いたくもないセリフを言わされる。
「あ、あなたとホテルに……い、行きたいです……」
明日香の言葉を聞くと、男は満足したような表情で
「そうか……ならしょうがないな。じゃあ後一発出したら連れて行ってやるよ」
「あん……あっ……ああ……」
腰の動きが激しくなる。
「ああ……い、や……ああああーーー!」
男は明日香に激しく腰を打ち付け、本日二度目の精を再び明日香の膣内に放った。
二度の中出しを受けた明日香は地面に丸く横たわって、荒い呼吸を整えていた。
男は再びズボンを履き、再びサイフォンで仲間に連絡をとっていた。
「急用ができちまった。悪いが、ガード下の二人をクラブまで運んどいてくれ」
そう要件だけ伝え、通話を終える。そして明日香の方へ歩いてくる。
「早くしないとあいつらがくるぞ」
男は明日香を無理やり立たせ、手を引いた。
明日香はフラフラの脚でぼーっとしながらなんとか男にしがみつき、後をついていく。
その後、二人はホテル街へと姿を消した……