ブレイズ。杜宮で最近その不良チームが様々な暴力事件を起こしていると噂になっているらしい。そして、その事件には不思議な共通点が存在している。普通では考えられないような人間離れした力の存在。
「拳の一振りで、人の体が何メートルも吹き飛ばされた」
そんなことを証言している被害者や目撃者が何人もいるらしい。そこらの不良ごときがそんな力を使えるはずはない。
(何か裏があるわね……)
異界と関わりがあるのかもしれないと考える明日香。五月二十二日の放課後、明日香は噂のブレイズの調査を本格的に開始した。
明日香はブレイズが起こした事件の近辺を調査していた。するとある目撃証言が得られた。ブレイズの連中が何か薬物を噛み砕いてから雰囲気が一変したという。その証言を裏付けるようにブレイズが事件を起こした複数の現場からオレンジ色の薬剤を見つけた。
(この薬物がブレイズの謎の力の正体かしら……)
調べるとその薬物はわずかながら異界の反応がある。
知り合いの薬剤師に調査をお願いしたところ、異界に関わる何らかの素材を調合した薬物、さながら異界ドラッグとでも呼べるような代物であることがわかった。
(やはり、異界と何らかの関わりがあるようね……)
その薬物の詳しい効果までは短時間では調べることができなかったそうだが、ブレイズの化け物じみた力がこのドラッグ由来であることは容易に想像できた。
異界に関わっていることが濃厚になってきた後、より一層明日香はブレイズに関する情報を集めた。そして蓬莱町の裏路地にブレイズがよく集まっているダンスクラブがあることをつきとめる。
(蓬莱町……)
明日香は四月の蓬莱町での出来事を思い出す。四月十六日、明日香は蓬莱町のガード下で絡んできた男にレイプされ処女を散らされた。そしてそのままホテルに連れ込まれ何度も何度も……。
明日香は首を振って自分の想像をかき消す。
(思い出したくもない……)
今思えば、あの時の男達もブレイズのメンバーだったのだろうか。ブレイズの焔のエンブレムが入った服を着ていたような気がするが記憶がはっきりとしない。
あの日の一件以来、明日香は蓬莱町に近づくことを避けていた。再び同じような目に合うことを恐れていたからだけでではない。近づけば、嫌でもあの日のことが思い出されるからだった。しかしブレイズが異界に関わっているとわかった以上、それを放っておくことはできない。ブレイズがドラッグの材料を調達している異界を突き止め、その異界化を食い止めなければならない。その異界化の場所として蓬莱町のダンスクラブは最も有力な候補である。それならば蓬莱町を調べることは避けては通れない。
(今日はもう遅いわね……)
まだ日が落ちたばかりで、時間ならまだあった。しかし明日香は夜の蓬莱町に行きたくなかった。あのことを思い出したせいで、少し弱気になっているのかもしれない。もう今日は遅いから仕方ない、明日調べよう、明日香はそう自分に言い訳をして下宿先のコーヒー店へと帰っていった。
翌日の朝、明日香は蓬莱町のダンスクラブ、ジェミニの入り口の前に立っていた。昨日の調査で場所はわかっていた。蓬莱町になるべく長居したくなかったからか、入念に事前調査を行っていた成果である。
(今日が土曜日でよかったわ……)
平日だったのなら放課後に訪れるしかなかった。しかし今日は学園は休み。これならば開店前のダンスクラブを好きなだけ調べることができる。人がいなければだが。もし人がいたとしても、数人の従業員程度なら簡単に対応できるだろう。
明日香はサイフォンで術式を発動し、入り口の鍵を解錠する。一つ深呼吸を行い、意を決してそのまま中へと入っていった。
しんと静まり返った店内。営業中ならばここで大音量の音楽が鳴り響き多くの人達が騒いでいるのだろうジェミニのフロアには誰一人としていなかった。従業員がいることを覚悟していた明日香だったが、いないのであればそれは都合がいい。
明日香はサイフォンを操作し、異界のサーチを行う。すると店内で異界の反応は二つ現れた。
明日香はまず小さい方の反応から調べることにした。
(この中ね……)
異界サーチアプリが、店内にある黒いキャビネットに反応を示している。引き出しを開けるとそこには件の異界ドラッグとなにか植物の葉のようなものが入っていた。
(どうやら当たりのようね……)
調べたところ、その植物は異界の素材に間違いなかった。おそらく植物型のグリード、その組織の一部といったところだろうか。やはり想像通りブレイズがこの植物を使って異界ドラッグを作っていたのだろう。明日香の推測は確信に変わっていた。
(後でこっちも調べてもらわないと……)
明日香は薬と植物をポケットにしまう。異界ドラッグの詳しい調査は薬剤師にお願いしてあった。異界化を止めるだけですべて解決すればいいのだが、残った薬が現実世界にどんな問題を引き起こすかわからない。調査のためのサンプルは多いにこしたことはないだろう。
(となると、もう一つの反応は……)
この植物のある異界のゲートなのだろう。明日香はもう一つの少し大きな反応の方へ向かって店の奥へと歩き出した。
(ここね……)
明日香は一番奥の部屋の前へとたどり着く。この部屋の中に異界の反応がある。明日香は扉を開けて中へと入った。
(なに……この部屋……)
不快な光景だった。まず目に入るのは大きなベッド。その大きさはとても従業員が仮眠を取るようなベッドにはみえない。
(これじゃあ、まるで……)
明日香は自分が連れて行かれたラブホテルのことを思い出しそうになりあわてて首を振った。
他にも奇妙なものはある。棚の上には男性器を模したようなものや電動マッサージ器がいくつも転がっており、壁には拷問器具のようなものだろうか、四肢を拘束できるような鎖がぶら下がっている。それらの使用目的はおおよそ想像できた。しかしこんな部屋がダンスクラブの中にあることが信じられなかった。ここはそういうことをする場所なのだろうか。
なんて卑猥な部屋なのだろう。明日香は胸いっぱいの不快感に襲われた。嫌でも、あの日に自分が味わわされたことが脳裏にちらつく。
(さ、さっさと終わらせて帰りましょう……)
明日香は自身の使命を思い出し異界サーチアプリを再び起動させる。すると部屋の隅で異界のゲートが開いた。明日香はその部屋のイメージを吐き出すかのように深く深呼吸を行い、目を瞑ったままゲートの中へと侵入した。
当たりだった。明日香は次々現れるグリードを殲滅しながら異界の中を進んでいく。
そこは植物の蔓に覆われた異界であった。先ほどダンスクラブで入手したものと同じ植物が生えている。恐らく、ここが異界ドラッグの原料を調達していた異界で間違いないだろう。
明日香は自身のレイピア状のソウルデヴァイスでグリード達をなぎ倒し、先へ進んでいく。やがて最奥へとたどり着いた。そこで現れたのは巨大な植物型のエルダーグリード。およそ明日香の十倍の体長はあるだろうか。大きすぎて全長が見えない。そんな巨大な体躯を持つのが、この異界の主のようだった。
エルダーグリードの二本の巨大な蔓が明日香を襲う。それを明日香は余裕を持ってかわし、自身のソウルデヴァイスで確実にダメージを与えていく。さすがは秘密結社ネメシスのエースと囃されるだけのことはある。その実力は本物だった。みるみるうちにエルダーグリードを追い詰めていく。
「クリミナルブランド!」
明日香の投げつけたレイピアがエルダーグリードへと刺さる。次の瞬間、そこに美しい巨大なクリスタルの華を咲かせた。明日香の必殺技についにエルダーグリードは倒れる。倒れたエルダーグリードは跡形もなく消え去った。
「ふぅ……」
終わった。これでこの異界化は収束するだろう。
ブレイズの起こした数々の暴力事件の裏に存在していた異界ドラッグ。その元凶とも呼べる異界の侵食を防ぐことができた。これでこれ以上異界ドラッグが世間に出回ることもないだろう。今回の異界は薬を媒介にして少しずつ現実世界を侵食していくものだった。ブレイズはその供物として利用されていた、そんなところだろう。明日香は頭のなかで今回の事件の顛末を整理する。
(どちらにせよ、これで終わりね……)
明日香は髪をかきあげる。
異界が収束する。そう思った瞬間、明日香は世界がゆらゆらと揺れるような感覚に襲われる。まばゆい光に包まれ、やがて明日香は現実世界へと呼び戻された。
ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ!
「あんっ! あんっ! あんっ! あんっ!」
男の腰を打ち付ける快音と嬌声が部屋の中に鳴り響く。
どうしてこんな事になってしまったのだろう。今まで知らなかっただけで私の身体はこんなにも快楽に弱かったのだろうか。ふとそんなことを考えるが頭をよぎるも、背後から男のモノが膣をえぐる感覚にその考えはあっという間に霧散する。
「ほぅら、どうだ? いいだろ?」
膣の中は自身の愛液ともう誰のともわからない男の精液でいっぱいだった。それがジュポジュポと卑猥な音を鳴らす。
「あああっ! い、いいですっ! 気持ちいいっ!」
ベッドのシーツをぎゅっと掴みながら男の問いに従順に答える。もう今や自身の膣内をこする男のペニスから与えられる快感しか頭になかった。
「おし、そろそろ出すぞ。どこに出してほしい?」
ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ
「ああっ! な、なかに……アソコの中に出してくださいっ」
「よぅし、よく言えました。ほらよ」
男の動きが更に激しいものとなる。
「ああ、あんっ、いっ、あっ、あっ、あああああっ!」
身体を仰け反らせビクビクと腰が震える。本日五人目の精液が膣内に放たれた。
異界から帰ってきたはずなのにその光景は全く現実味がなかった。ぱんぱんと鳴り響く音と少女の喘ぎ声。部屋の中には複数の裸の男と一人の少女。青髪でショートカットの女の子がベッドの上で一人の男に後ろから腰を打ち付けられて喘いでいる。明日香はその人達が何をしているのか一瞬わからなかった。
明日香はその少女に見覚えがあった。今年四月、異界に巻き込まれたところを助けだした女の子だ。杜宮学園の一年生で空手部に所属しており、たしか名前は……
「ソラ……ちゃん?」
無意識に明日香の口から漏れた言葉に周りにいた男達がばっと振り返る。
「な、なんだぁ、てめぇは! どっから現れた!?」
男の言葉は的を射ていた。明日香は今この部屋に入ってきたのではない。異界からこの部屋へと戻ってきたのだ。その様子は「現れた」と表現して間違いないものだろう。しかし、目の前の光景に頭を混乱させる明日香はそんなことを考える余裕はない。あの真っ直ぐで可愛らしい後輩が、男のモノを挿入され淫らに喘いでいるのだ。それも自ら快楽を認めるようなセリフを吐きながら。
明日香の突然の出現に動揺した男達ではあったが、壁際の明日香を囲むようにして追い詰める。
(いけないっ!)
突然目の前で繰り広げられた後輩の痴態に頭を真っ白にさせていた明日香だったが、身の危険を感じ我に返る。慌ててサイフォンに手をのばす。術式でなんとかこの状況を打破しなければと考えた。
「おいおい。てめぇ、まさか……」
その声に明日香はピシャリと身を凍らせる。その声には聞き覚えがあった。心臓がバクバクと高鳴り、身体が震える。恐る恐る声がした方向へと顔を向けた。
「ぁ、ああぁ……」
男の顔を見た瞬間、明日香はサイフォンを落としてしまった。足が震え腰を抜かしそうになる。視線の先には赤いトサカ頭の男。忘れたくても忘れられない、四月に明日香をレイプし処女を奪った男の顔がそこにあった。
「おい、そいつを捕まえろ」
トサカ頭の男の声に男達は一斉に明日香に襲いかかった。犯された記憶と目の前の男への恐怖にすくんだ明日香の身体ははなすすべなく簡単に組み敷かれた。
「は、離してっ!」
男達に捕まった明日香は壁に拘束されていた。手足を大の字に広げた状態で鎖で繋がれている。
恐怖から我にかえった明日香は冷静さを取り戻していた。というよりも無理にでも取り戻さざるを得なかった。このままではどんなひどいことをされるかわかったものではない。
明日香は拘束を外そうと手足をばたつかせる。しかし、ジャラジャラと金属音が鳴るだけで明日香の力ではとても外せそうになかった。
(まずい、まずい、まずい、まずい!)
目の前には明日香の体つきをいやらしく眺める下卑た男達の顔。この男達がこれから明日香にどんなことをするつもりなのかは容易に想像できた。明日香の顔から血の気が引く。
ジャラジャラと鎖が揺れる音がする。拘束は外れない。
時間にしてはほんの数秒だっただろう。あの日の記憶が蘇り身体を震わせた、ほんの数秒間の動揺で明日香はここまで絶望的な状況に追い込まれていた。
「綺麗な顔してんなぁ」
トサカ頭の男が明日香に話しかける。男はアキヒロという名前らしかった。明日香はここで初めて自分の処女を無理やり奪った男の名前を知る。知りたくもない情報だった。おまけに彼がブレイズのリーダーらしい。
「あれをやったのはお前か?」
あれとは異界のことだろうか。アキヒロは先程まで異界のゲートが存在していた場所を顎で指して尋ねてくる。
「ざ、残念だったわね。これでもう妙な薬は作れないわよ」
明日香は震える声を抑えなんとか答える。男の問いに素直に答える事自体、明日香が動揺していることにほかならないのだが、明日香自身はそのことに気づいてはいない。
「まさか、そんなことができる人間がいるとはな……お前何者だ?」
明日香はつぐむ。そんなことに答える義理も無ければ、明日香が裏社会のエージェントなどと教えられる内容でもなかった。
「だんまりか……まあいい。その身体にたっぷりと聞かせてもらうか」
そう言ってニヤニヤと笑いながらアキヒロはぴったりとしたキャミソールの上から明日香の胸を鷲掴みにした。
「さ、触らないでっ! くっ」
ジャラジャラと鎖が揺れる。
「へぇ、けっこうでけえおっぱいだな」
アキヒロは明日香の抗議を無視していやらしい手つきで明日香の胸を揉みしだく。
「やわらけえな」
明日香が抵抗しようと思うもガッチリとはめられた拘束具がガチャガチャと音を立てるだけだった。
男の手が時に擦るように、時に持ち上げるように明日香の胸を弄ぶ。
まさか再びこの男に身体を好きにされるとは、明日香は夢にも思わなかった。
「……んっ……ふぅ……」
時折、服越しに乳首を触られ明日香は甘い声を漏らす。
「さあて、生乳をおがませてもらうか」
そう言ってアキヒロは明日香のキャミソールに手をかけ、一気にめくり上げた。
「おおー」
周囲の男達の歓声があがる。明日香の豊満な胸があらわになる。アキヒロの愛撫で感じ始めていたのかピンク色の乳首がそそり立っている。明日香は大勢の男達に胸を見られる恥ずかしさに顔を真っ赤に染めた。
「おっぱい揉まれて感じたか?」
アキヒロが明日香の乳首をつまむと明日香はたまらず声を上げる
「ひゃんっ……」
「感度もいいらしいな」
明日香の反応に気をよくしたアキヒロはより一層激しく明日香の胸を揉みしだいた。
アキヒロの手の形に合わせて明日香のおっぱいがグニャグニャと変形する。その様子を見て男達は息を飲んだ。
明日香の胸を揉みながら、アキヒロは片方の手を明日香の太ももへと這わせる。明日香の太ももを撫で回しながらその手は徐々に上へ。
「い、いや……」
明日香はゾワゾワとした不快感に脚を閉じようとするが、足の拘束具のせいで閉じられない。ただ男の手の行方を見守ることしかできなかった。やがて、スカートさえもじわじわとずり上げられる。そしてついにアキヒロの手は明日香の股間に到達する。
「んんっ……!」
パンツ越しに男の指が明日香のアソコをこすりあげる。
「ん……ふぅ……ん……はぁ……」
アソコを指で撫でられながら、乳首を指で転がされる。明日香は胸とアソコから与えられる官能にただ耐えていた。
「これで素直にさせてやるよ」
そう言ってアキヒロが取り出したのは電動マッサージ器だった。明日香の股間に当てた次の瞬間、それは激しく振動し始める。
「ひゃっ、ああんっ!?」
ジャラジャラと鎖が揺れる。
突然の振動に明日香は腰を飛び上がらせた。先程までの指とは全く違う感覚。その鋭く甘い痺れに明日香は腰をくねらせる。
「んっ……んんっ……やぁ……」
継続的に与えられる機械の振動に明日香の官能は否が応でも高められる。
「やっ……これ……だめっ……とめ、て……」
アキヒロはより強くマッサージ器を押し付ける。
「んん……くうぅ……ああっ!」
快感から逃げ出したい一心で鎖をジャラジャラと鳴らす。
「いやっ……いっ……だ、だめ……」
あまりの快感に明日香は全身をガクガクと震わせた。
「うああっ……やっ……あっ……んんんんんんっ!」
明日香は大きく身体を仰け反らせて絶頂を迎えた。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
明日香は全身を痙攣させながら絶頂の余韻に浸っていた。全身の力は脱力し立っているのもままならない。ほとんど手の拘束具に支えられているような状態だった。
「そういえばお前いいもの持ってたな」
アキヒロの声に明日香は顔を上げる。アキヒロの手には異界ドラッグと異界の植物が握られていた。持ち帰ってから調べよてもらおうと明日香がスカートのポケットにしのばせていたものだ。
「どうやら、随分と俺たちのことをいろいろ嗅ぎまわっていたようだな」
「はぁ……はぁ……」
「ちなみにこの薬使ってみたのか?」
「使うわけ……ないでしょ……」
息も絶え絶えで明日香は答える。
「そうか……」
クスクスとアキヒロは笑う。
「ちなみに、この薬の効果は調べたか?」
アキヒロはオレンジ色の薬剤を見せつけ尋ねる。
「あんた達の異常な力、その源でしょ……残念だけど、もう作れないわよ」
「ああ、それなんだけどよ……」
アキヒロは異界ドラッグを飲み込む。そして手を虚空にかざす。
「!?」
空間がひび割れ赤い扉が出現する。
(そ、そんな……)
この薬に異界化を起こさせる効果があることを明日香は知らなかった。これでは、先ほどの異界を閉じたところでなんの解決にもなっていない。
「どうやら、まだ本体が残ってるらしいな。あの場所の入口はここだけじゃねえんだ」
アキヒロがケラケラと笑う。まさか別の場所に本体の異界が存在しているのだろうか。それならば、そちらの異界化を抑えなければならない。まだ事件は解決していない。
「あと、この薬……ああ、HEATってんだけどよ。別に強い力が出せるわけじゃないんだ。男が使えば精力増強、女が使えば……まあ、お前のその身体に教えてやるよ」
そう言ってアキヒロは明日香の口の中に薬を放り込む。
慌てて吐き出そうとする明日香の口をアキヒロは自身の唇で塞いだ。
「んんんーーー!?」
口を塞がれた。それだけではない。明日香の唇の中にアキヒロの舌が入ってくる。舌を使ってなんとか薬を押し出そうとする明日香。しかしそうすればアキヒロの舌と絡み合い、キスを受け入れたような形になる。
「む、んんー!」
明日香に逃げ道はなかった。アキヒロの舌が明日香の唇の中を蹂躙する。薬が徐々に溶け出していくのがわかる。もう、薬も舌もどちらも防げない。
アキヒロの発言を考えとら、薬の効果は明日香にとって決していい方向に働かない。もしかしたら尋常ならざる力でこの拘束具を壊せるかもしれないが、きっとそんな都合よくはいかないだろう。そうでなくても、得体のしれない薬を飲まされるだけでも十分嫌だった。
「む……んちゅ……んんー」
必死の抵抗むなしく薬は明日香の口の中で溶けていく。薬が溶けきった後もアキヒロはディープキスをやめない。
「っ……むちゃ……んちゅ」
絡みあう舌が明日香の思考を奪う。明日香の思考を奪っていたのはアキヒロのキスだけではなかった。
「!?」
突然、全身がじりじりと熱をもってくる。胸の奥でドクンドクンと心臓が大きくなっている。
(体中が熱い……アソコがうずく……)
「んん……やぁ……むちゅ」
全身が切ない。アキヒロに絡まされた舌でさえ切なさがつのってくる。
「むはっ……はぁ……はぁ……」
ようやくキスから開放された明日香の表情は完璧にとろけきった顔をしていた。
「いい顔になってきたじゃねえの」
男は明日香のパンツの中に手を入れる。
「あっ……」
そして明日香の膣の中に指を突っ込んだ。
「あああっ……くぅ……やぁあ!」
少しかき回されただけで明日香の全身に快感がかけめぐった。たまらず明日香は身体を仰け反らせる。
「んんっ……はぁ……はぁあん」
アキヒロは明日香のアソコをかき回しながら、舌で乳首を転がす。今まで感じたことのないような大きな快感が明日香を襲う。
「やぁ……ん……ああんっ」
アキヒロの指使いに明日香はなすすべなく嬌声をあげる。
「く……う……ひゃああ」
明日香のアソコはビチョビチョに濡れていた。止めどなく愛液が溢れてくる。明日香の身体は薬に蝕まれていた。
「うぅ……や……は……ふぁああああんっ!」
アキヒロの指に明日香は簡単にイカされた。
ぐったりする明日香の腰を抱え上げ、明日香のアソコにアキヒロがペニスをあてがう。明日香の腰に触れる手でさえ明日香に切なさをもたらしていた。
「ふぇ……?」
アキヒロのペニスが明日香の膣を一気に貫いた。
「や、い、ああああぁあん!」
明日香は挿入されただけで達してしまった。アキヒロのペニスを包み込むように明日香の膣内が蠢く。
「おお! いい反応だ」
「や、あああ……」
今まで感じたこともないほどの熱と快楽が明日香を襲う。
「HEATを使ったとはいえ、随分すんなり入ったな。まさかお前処女じゃなかったのか?」
明日香がビクビクと身体を震わせる。明日香はペニスに与えられた快感に頭を真っ白にさせていた。
「ちぇっ、真面目そうな顔して、やることちゃんとやってんだな。どうよ、彼氏のとくらべて」
「あ……ああ……」
明日香に答える余裕はない。明日香に彼氏などいなかった。明日香の処女を奪ったのは他でもない、今ペニスを挿入しているこの男なのだが、この男にそんな記憶はすでにない。
「彼氏のことなんかすぐ忘れさせてやるよ」
アキヒロは挿入してから、まだ動いていない。それでも、明日香の膣が蠢き男のモノを感じるだけで、明日香にはたまらなく快感だった。
「はぁ……はぁ……」
やがて、明日香の呼吸が落ち着いてきたところでアキヒロはピストン運動を開始した。
「あくっ、はぁ、あっ」
明日香は突かれるたびに、快感に再び身体を震わせる。
「あんっ、あっ、はぁ、あっ!」
(信じられないくらい気持ちいい……あの薬にこんな効果があったの……)
「おら、どうだ気持ちいいか?」
「やぁ、あん、ふぁ、ん」
明日香は男の問に答えない。答えられないといったほうが正しいかもしれない。明日香は自身ぐるぐると駆け巡る快楽で頭の中がいっぱいだった。
「はは、気持ちよさそうだな」
初めてを奪われた時は苦しさと不快感しかなかった。二度目の時は身体に快楽を刻み込まれた。三度目の今、明日香を襲っていたのはすべてを吹き飛ばしてしまうくらい大きな快感だった。
「あ、ああ、あんっ、あ!」
膣内をペニスで擦り上げられる感覚に明日香の心が奪われる。
「いあっ、いっ、ううっ、ああんっ」
明日香がここへ来た理由も自身の使命も、膣内を行き来するペニスがかき消していく。
(もう……無理……)
「お、イキそうか? 中に出してやる」
男の動きが激しくなる。
(な、中って……)
「あっ! あん! ああん!」
あまりの快感に明日香は男の言葉の意味、その重要性がわからない。
「ああっ! やんっ! あっ! あんっ! い、イク、イクーーーっ!」
強烈な絶頂が明日香を襲う。明日香は身体だけじゃなく心まで正直になりかけていた。明日香の膣にアキヒロの精が放たれ、明日香の膣内を暴れまわった。
アキヒロは明日香と繋がったまま、男達に明日香の拘束を解くよう命令する。ぐったりとした明日香の拘束が解かれると、力の入らない明日香の身体はアキヒロの体に手を回し、抱きつくような体勢になる。
「はぁ……はぁ……はぁ……あっ……」
明日香はアキヒロに抱え上げられ繋がったままベッドへと連れて行かれる。ベッドに寝かされた明日香は息を乱しながら甘くとろけた顔を見せる。その顔にアキヒロはたまらずキスをした。
「んむ……んっ……んちゃ」
明日香はアキヒロのキスを自然と受け入れる。明日香の頭の中にはすでに快楽以外何もなかった。
やがてアキヒロはピストン運動を再開する。
「あん、あ、んあ、うあっ!」
明日香は再びペニスで中をえぐられる感覚に快感を貪った。
リーダーの後はその子分達が明日香の身体を楽しむ番だった。ベッドに寝かせた明日香を男達は思い思いに嬲る。すでに明日香が身にまとっていた衣服はすべて剥ぎ取られていた。
「はぁ、あ、んん、あんっ」
明日香は身体のどこを触られても、熱を感じ嬌声をあげた。
「たまんねえはこの体」
「こんな美人とやれるなんてな」
挿入の順番で揉めていたようだが、ようやく最初の男が決まったらしい。正常位で明日香の膣にペニスを挿入する。
「あ、あああん!」
「おふ、やべえぞこいつの中、とろっとろで気持ち良すぎる」
男はたまらず腰をふる。
「あん、あん、あん、あん!」
アキヒロとは違うペニスの形。明日香はその形をはっきりと膣で感じることができていた。
「あー、もう無理、出る」
明日香の中に再び射精される。
「ああああーーー!」
明日香は射精されるその快感に身体を委ね、快楽を享受していた。
「あんっ、あんっ、いい、きもちいい」
明日香は再びアキヒロに挿入されていた。明日香は仰向けのアキヒロにまたがり自ら腰をふっている。
「随分素直になったじゃねえか。明日香」
「あっ……」
アキヒロに手を引かれ、明日香はアキヒロの胸に倒れこ、抱きしめられる。男の体温に全身で感じ、幸福感に胸を膨らませる。
「ほら、舌を出せ」
「んちゅ……ん……れろ」
言われるがままアキヒロと唇を重ねあわせディープキスをする。アキヒロだけではない、すでに明日香は男達みんなの言いなりになっていた。
周りの男達の話し声が聞こえる。
「それにしても、驚いたよな」
「ああ、リーダーが変な場所から持ってきた材料で薬を作り出した時にも驚いたが、まさか異界とかいう異世界に、ネメシスとかいう裏社会の組織があるなんてな」
男達から与えられた快楽に屈した明日香は男達にすべてを話していた。自身の事、異界の事、ネメシスの事。そんなことを許してしまうほど男達から与えられた快楽は明日香を堕落させていた。
代わりといって、男達は明日香に快楽と様々な性技を教えこんだ。
「そうそう。それに明日香ちゃんがその組織のエージェントなんて」
「今となっては俺らの肉奴隷だけどな」
「ははっ、違いねえ」
「そんな裏社会のことなんてどうでもいいが、明日香ちゃんを杜宮の俺たちのところまで送ってくれたことには感謝しねえとな」
明日香は男達の笑い声をどこか遠くに聞いていた。
「ほら、ケツ向けろ」
アキヒロに言われ四つん這いの体勢をとる明日香。アキヒロのペニスが明日香の中を貫く。
「ああんっ!」
挿入された快感に、明日香はきゅっと目をつむりシーツをつかむ。
「ひゃあん、あ、ん、ああん!」
ぱん、ぱん、ぱん、ぱん
「あ、あんっ、あん、ふぁんぅ!」
後ろから膣をえぐられる快感に明日香は身体をびくびくと震わせ、喘ぎ声をあげる。
「あんっ、いい、いくっ、イクーーーー!」
もう何度目かもわからない男の精を明日香は子宮で受け止めた。ネメシスのエージェントとしての使命も忘れ、快感に身をよがらせる。
「ほら、その口で綺麗にするんだ」
明日香は言われるがままアキヒロのペニスをくわえる。明日香は自分を気持よくしてくれるそれを、どこか愛おしささえ感じながら丁寧にしゃぶる。
そこにはネメシスのエースとしての姿はもはやなかった。杜宮学園の頼れるクラス委員長の少女としての姿でもない。あるのは快楽に身を焦がし、頬を染める一人の女の姿。
アキヒロが満足すると、待ってましたとばかりに別の男が明日香に近づいてくる。
今度はどんなことをしてくれるのだろうか。明日香は期待に胸をふくらませる。
こうして明日香のネメシスの執行者としての人生は終わりを告げた。
BAD END