「…………襲ってくれないんですか?」
深夜。ついさっき恋人になった奴の言葉に、俺の頭は一瞬真っ白になる。
「……やっぱお前ちょっとおかしいぞ」
さっきの告白といい今といい……覚悟を決めてきたとは言っていたが、それにしてもいつもと違いすぎる。
「……確かに、ダストさんやめぐみんにずっと会えなくて心と体が寂しがってるのはあるかもしれませんね」
それでその寂しさを埋めようとこんなに積極的なのか。
……ぼっちが無理するからそうなんだよ。
「ここで『心が弱ってるお前なんか抱けるか。元通りになったら抱いてやる』とかなんとか言えたらかっこいいんだろうがな。……お前がいいって言うなら俺はお前を抱くぞ」
ゆんゆんのためを思うならここで断って、何の憂いもなくなってから抱いたほうがいいのかもしれない。けど守備範囲内になったゆんゆんの身体は正直俺には刺激が強すぎるし、こいつの言葉で俺の意識もエロい方に完全に切り替わってる。
……こいつが嫌がらねぇってんなら俺は自分を抑えられる気がしない。
「ダストさんにかっこつけた台詞は似合いませんよ。……それに、ダストさんのそういう自分に素直な所……いえ、欲望に正直な所は嫌いじゃないです」
「何で言い直した?」
人聞き悪い……。
「とにかく、ダストさんは余計なこと考えずに私を抱いてくれればいいんですよ。というかここまで女の子に言わせるってなんですか? ダストさんチンピラのくせしてやっぱりヘタレなんですか?」
やっぱりってなんだよ。やっぱりって。
……いやまぁ、リーンの時のトラウマあるから少し臆病になってるのは確かだが。
「ちょっと確認しただけでなんでそこまで言われねぇといけねぇんだよ。お前がいつものお前ならとっくの昔に押し倒してるわ」
「…………これだけは言いたくなかったんですけど」
俺の煮え切らない態度にしびれを切らしたのかゆんゆんはため息を付いて口を開く。
「その……私って一年間ずっとほとんど一人で過ごしてたんですよ」
「まぁ、ぼっちのお前が一人だけ異世界いけばそうなるわな」
めし食う時以外は人に会ってないんじゃないかと想像してる。
「で、魔物とかいない世界だったので一人でいる時はすることがなくてですね? その……ずっと一人遊びをしてたんです」
「ふーん。そうか」
カードを組み立てて遊んだり一人で神経衰弱してる様子が思い浮かぶ。
「……で、それが一体全体この状況と何の関係があんだよ?」
「えと…………その一人遊びの時想像してたのがダストさんとの初体験だったんです…………」
…………………………
「一人遊びってそっちかよ!?」
そりゃ一年間もずっとオナニーしてたら色ボケするわ。このぼっち娘アホだろ。外出て友達でも作りゃいいの……いや、流石にそれは無理だろうけど……他にもすることはあるだろう。
「仕方ないじゃないですか! ダストさんとエッチすること想像しながらだと凄く気持ちよかったんです! 止まらなかったんです!」
「んなこと叫んでんじゃねぇよこのエロぼっち娘が! 何が『心と体が寂しがってる』だ! 単にオナニー三昧で色ボケした心と体が、オナネタと同じ状況を前にして欲情してるだけじゃねぇか!」
俺の心配返せよ。
「そうですその通りです。恋人になって二人っきりで一緒のベッドなのにお預けなんて耐えられないんです。なのでさっさと襲ってください」
「こいつ開き直りやがった……」
このぼっち娘は相変わらず逆境になるとつえぇな。
……そんなのエロ方面で発揮されても反応に困るんだが。
「……ま、そういうことなら遠慮無く抱けるな。問題は今のやり取りで告白のムード吹き飛んでエロいことする雰囲気じゃないってことだけどな!」
抱くことに躊躇いはなくなったと思ったらエロいことする雰囲気もなくなった。締まらねぇことこの上ない。
……まぁ、俺ららしいっちゃ俺ららしいが。
「大丈夫ですよ。童貞のダストさんくらいすぐにエッチな気分にさせてみせます。だから──」
ゆんゆんは俺の耳元に口をよせて囁く。
「──私の初めて、もらってくださいね」
「ん……ちゅっ……んんぅ……っ……はぁ……」
唇を触れ合わせるだけのキス。拙いながらも俺をやる気にさせようという懸命さは伝わってくる。
「んんっ……それ、きもちいいです」
懸命さに応えるように俺もゆんゆんの上唇を甘く噛んだり、下唇を舌で愛撫する。
「んむっ……ぁっ……うぅん……」
それを真似をするようにゆんゆんも俺の唇を甘噛みや舌での愛撫を始め、その応酬が続く。
上辺だけのその触れ合いはずっと続けていたくなるほどに気持よく、同時に酷くもどかしい。この先をもっと早く知りたい……
「んんっ!? ん……りゃすとさん……した、あ……んぅむ……」
欲望に正直に唇を開けて舌を侵入させるのを、ゆんゆんは驚きながらも受け入れてくれる。
「した、すって……ぁ、んんっ……んく、つば、のんじゃ、らめ……ちゅる、ちゅっ……」
ダメと言いながらもゆんゆんも俺の舌に自分の舌を絡めてくる。
「あ、っぅ……んむっ……んぁ……」
その表情が少しずつ蕩けていくのに興奮した俺は、ゆんゆんの口の中をさらに蹂躙していく。
「んちゅ……ぁ、はぁ……ちゅる……んんっ……ぁぁ……」
舌を、歯を、歯茎を。舌で丹念に愛撫する度にゆんゆんの顔は蕩けて、息も上がっていく。
けれど足りない。もっとゆんゆんをキスだけで気持よくさせたい。
俺はゆんゆんの口の中を探るようにして愛撫していく。
「んんっ!? あっ……んんーっ……はぁ、あぁっ……んくっ……」
歯茎の裏側。そこを愛撫した時の反応が他よりも強かったのに気づいた俺は、そこを重点的に攻める。
「りゃめ……っ、いき……れきなっ……んんっ! っぅ、んむっ……っ!」
あれほど懸命に動いていたゆんゆんの舌も今は動いてない。ただ俺の舌の愛撫を受けるだけで精一杯で、その快感に瞳は潤み、息すら飲まれていた。そして……
「んんぅぅ――っ! ふぁ、んくっ…………んんっ――っ!」
びくんっと二度、ゆんゆんの体が俺の上で震える。体からは力が完全に抜け、その柔らかな体を俺に預けてきた。
「はぁっ……ぁぁっ……ふぅっ……」
耳元では荒く艶やかな声。その男を欲情させる声に、俺は我慢できず上に乗っているゆんゆんの体をベッドに仰向けにして押し倒す。
「胸を揉むぞ」
「……ふぁい…………」
キスからまだ意識が戻ってきてないのか、俺の言葉にゆんゆんは陶然とした表情で返事をするだけだ。それに構わず──むしろ興奮して──俺はその柔らかな双丘に手をかける。
(……なんだこれ。いや、柔らかいのは知ってたけど……)
その感触は後ろに乗せて背中で感じていた柔らかさとは全然違う。服の上からだというのに手に吸い付くような感触と、弾力を感じさせながらも手の力によって形を変える感触。このままずっと揉み続けていたくなるような麻薬のような感触に俺は夢中になる。
(……知り合いの冒険者が現実の胸なんかよりサキュバスの夢の胸のほうが素晴らしいとか言ってたが、全然そんなことねぇじゃねぇか)
それともゆんゆんだけが特別なんだろうか。…………だとしたらこいつはサキュバスよりずっとエロい存在ってことになる。
「…………服の上からでこれとか…………直接揉んだらどうなるんだ?」
ゴクリとつばを飲み込み少し考える。
ゆんゆんは息は少し落ち着いてきているが、表情はとろんとしたまま意識ははっきりしていない。俺が何をしてもしばらくは反応は殆ど無いだろう。
……脱がせちまうか。エロいことしてんだから脱いでるのが普通だ。ゆんゆんも文句は言わないだろう。
着エロはまた今度にしよう。
「ふぇ……ダストさん? 私どうして…………って、あれ!? なんか私裸になってるんですけど!?」
「やっと帰ってきたのか。気絶したわけでもないのにいつまでもぼーっとしやがって」
「……もしかしてダストさんが私を脱がしたんですか?」
「おう。可哀想だからパンツは残してやったぞ」
ついでに俺も同じような感じで脱いだから二人揃って着てるものは一つだけの状態だ。
「……言いたいことはいろいろありますけどダストさんのデリカシーのなさは今更言っても仕方ないのでいいません。それよりも……」
「それよりも、なんだよ?」
「……人と話しながら真面目な顔して胸揉まないでくれますか?」
「……………………」
「無言で胸揉まないでください!」
俺にどうしろってんだこのぼっち娘は。
「…………そんなに私の胸を揉むの楽しいですか?」
「楽しいってか…………気持よくて夢中にはなってるな」
こいつの胸ほんとやばい。大きさ以上の価値がこの胸にはある。
「そう……ですか。うぅ……呆れないといけないんだろうけど、嬉しいと思っちゃうあたり私もやられてるなぁ……」
「ま……本当のお楽しみはこれからだけどな」
反応が薄いともったいないと、わざと触れないようにしていた所。双丘に1つずつあるピンクの蕾を俺は少しだけ強く摘む。
「ひぅっ!?」
「おう、やっぱり反応がある方がいいな。……喘がせがいがある」
「あの……ダストさん? 私初めてなんでもう少し手加減してくれるとありがたいんですが……」
「それを言ったら俺だって初めてだっての」
サキュバスサービスの夢の中じゃ百戦錬磨だが。
「だから手加減とか無理だぞ。お前の体と反応がエロすぎて興奮が抑えられねぇ」
夢よりもエロい光景を前にして冷静でいられるほど俺は人間出来ちゃいない。
「本当に初めてなんですか? 私感じすぎて──んむっ!?」
いい加減我慢の限界だった俺は、あれこれ言ってるゆんゆんの口を自分の口で塞ぐ。そして同時に胸への攻めを本格的に開始した。
「んぅっ……、ゃ…ぁ……だめ……んむ、……ふぁ……んんっ! キスも……んく、むねもいっしょなんて……むりぃ……あぁ……っ」
キスだけでも逃れようとするゆんゆんのあごを掴んで固定。口を開かせて先程よりも深い所を愛撫していく。
「んちゅっ……ぁ……ふぁっ……んく、ちゅ…………ん、ああっ!」
ゆんゆんの意識がキスに向いてきた所で、口の攻めを少し弱めて代わりに胸を強く揉む。胸全体の感度はそうでもないようだが、その分乳首の感度が高く、乳首を挟むようにして揉めば面白いように反応が返ってくる。
「んむぅ……ちゅ……、きすぅ……んく、んん……ふぁっ! あぁ、むねぇ……ぁ、んっ……」
1つの刺激に慣れてしまわないよう、交互に強弱をつけて口腔と胸を攻める。
その攻めにゆんゆんは面白いように反応を示し、どんどんと高まっていく。
「ふぁああっ! こんなの、んんっ……おか、ぁぁっ! おかしく、ぅ……なるぅ……んくっ、んむ……んんぅーーっ!」
交互の刺激にゆんゆんは軽く絶頂したらしく、体はビクンと震え、またとろけた表情で瞳を潤ませている。
「っっ!? らめっ! んんぅーーっ! イッてりゅっ! イッてるからぁっ!」
それに構わず俺は攻めを続ける。昂ぶる興奮に身を任せ、交互にしていた攻めも両方フルにして同時に攻める。
「ひぅ……ぁぁああああああああーーっ!」
軽い絶頂を何度か繰り返した後、ゆんゆんは大きな喘ぎ声と一緒に体を大きく震わせ、また脱力してベッドにその身を預けた。
「こんだけやればもう十分だよな?……脱がすぞ」
意識がまたどこかいってそうなゆんゆんにそう言って、俺はその最後の砦に手をかける。
「……ふぁい…………って、脱がすって何をですか!?」
「ちっ……気づきやがったか」
さっきより大きくイッたから脱がすまで気づかないと思ってたのに。それだけ下着脱がされるのが嫌なのか。
「別に俺が脱がすのには拘らねぇが、自分で脱ぐなら早くしてくれよ」
いい加減俺も我慢の限界だから。
「うぅ……少し休みたいんですけど…………」
「この状態でお預けとか俺に何の恨みがあんだよ」
「恨み自体はわりとありますけど…………分かりましたよ。すぐに脱ぎますからその…………ちょっと向こうを向いててくれませんか?」
「しょうがねぇな……どうせ挿れる時に見るだろうに」
恥ずかしがるのも分からないでもないから、素直に横を向いてやる。
「……って、あれ? 体が動かない……?」
「あー……意識はすぐ戻ってきたけど体はそれについてこれなかったんだな。……こうなったら仕方ないな。俺が脱がしてやるよ」
「仕方ないとかいいながらなんでそんなバニルさんみたいな笑み浮かべてるんですか!? やめてください! すぐに動けるようになる……はずですから!」
「悪いが待てない。……てわけでご開帳──、……すごいなおい」
「うぅ……だから嫌だったのに…………」
脱がした下着は下のほうがビショビショに濡れていて、ゆんゆんの秘所と透明な糸を引いてつながっていた。
……こんだけ愛液で濡れてたらそりゃ見られたくないわな。あんだけ派手にイッてたら当然っちゃ当然だが。
「処女のくせにこんだけ濡れるとかオナニーし過ぎじゃねぇのか」
「自分でやってた時はこんなに濡れたことないですよ! 絶対ダストさんのせいです!」
「んじゃ、両方ってことにしといてやるよ。……んしょっと」
言いながら俺は自分の下着も脱いで完全に裸になる。
「…………ダストさんが下着脱いだのはわかるのに、ダストさんのあそこが角度的によく見えない…………なんか卑怯じゃありません?」
「そのうちいくらでも見せてやるよ。今日は気にすんな」
別に規格外の大きさってわけじゃないが、処女に本当に入るのかなと心配させるくらいには俺のは大きいと思う。だからゆんゆんを不安がらせないように今日は見せない。
……別に見せたら隠し持ってたダガーでちょん切られるかもと怖がってるわけじゃないぞ。ゆんゆん裸だし。
…………でも魔法使えば切れるんだよなぁ。
「? どうしたんですか、ダストさん。固まっちゃって。ここにきて怖気づいたんですか?」
「んなわけねぇだろ。犯されてぇのか。…………いや、実際今から犯すんだけどよ」
「じゃあ、どうしたんですか?」
「……本当に良いんだな? 俺みたいなチンピラに処女やっちまって?」
「ダメだって言ったらここでダストさんはやめられるんですか?」
「無理」
こんなエロい女を前にしてやめられる男がいるかよ。
「だったら聞かないでくださいよ。私はとっくに覚悟決まってるんですから」
「……そうか」
「でも、そうですね……一つだけお願いするなら、処女を奪う前にもう一度私の事好きだって言って欲しいです」
「…………そんなんでいいとかお前はほんとにチョロいな」
「そうですね。今の私はダストさんにだけチョロい女の子です」
……ま、そんなゆんゆんの言葉一つで嬉しがってる俺も十分チョロいんだろうな。
「……愛してるぞ、ゆんゆん」
「はいっ。私もダストさんのこと愛し────っ!」
愛してますとでも言おうとしたんだろうか。その言葉は、俺の肉棒がゆんゆんの秘所へと侵入していくことによって遮られる。
ゆんゆんを17年……いや、18年間守り続けてきた粘膜は裂けて血を流し、ベッドに赤いシミを作っていた。
「…………大丈夫か?」
「っ……大丈夫じゃないですよ。なんでこんなに痛いんですか? 私冒険者だから痛みにはなれてるつもりだったのに……」
「そりゃ、冒険の傷とは全然痛みの質がちげぇいだろうし」
切り傷擦り傷火傷とかは冒険者にはなれっこだが。一生で一度しか傷つくことのない所への痛みってなると慣れてるほうがおかしい。それでも一般人と比べれば初めてへの痛みの感じ方もマシな方だろう。
「……痛いならここまでにするか? 生殺しだが処女はもらえたし、その胸使って扱いてくれりゃ俺は十分だぞ」
「ダストさんって普段全然優しくないくせに、たまーに別人かと思うくらい優しい時ありますよね。実は双子とか二重人格なんですか?」
「うるせぇよ。痛がるお前無視して乱暴に抱いてやってもいいんだぞ」
「……はい。それでいいです。ここで終わるくらいならそっちの方が100倍」
痛みで瞳を潤ませながらもゆんゆんは微笑んでそう言う。
「…………すげぇ痛いんだろ?」
俺にその痛みは分からねぇが、こいつが本気で痛がってることくらいは分かる。
「凄く痛いですよ。……でも、一生で一度の初めてをこんな中途半端で終わらせるのは嫌です。ちゃんと私の初めてをダストさんにあげたいんです。私の中にあなたが欲しいんです」
「…………お前は覚悟してるんだったな」
「そうです。だから私がどんなに痛がってもやめないでダストさんの好きにしてください。私の心はもうダストさんのものですから…………私の体にもきちんとあなたのものだって刻みつけてください」
……こいつは男を堕落させる魔性の女だと思う。
「…………続けるぞ」
ゆっくりと処女膜の先へと肉棒を進ませる。狭くぬるぬると絡みついてくるその膣の中は、それだけで射精するんじゃないかと思うくらい気持ちいい。というよりサキュバスサービスの経験がなければ確実にイッてた。
「っ……ん…………あれ? でも、思ってたよりも痛くないですね」
「痛いのは裂けて血が出てる所だけだろうからな。こんだけ濡れときゃ膣の中進むのも抵抗はあんまりねぇし、裂けた所に気をつけてたらこれ以上そんなに痛くはならねぇよ」
あくまで『そんなに』ではあるし、裂けた所は変わらず痛いままだろうが。
「……っと、奥まで届いたな」
絡みつくような膣の感触とはまた違うコリコリとした感触が肉棒の先にぶつかる。
子宮口に肉棒がぶつかる感触にブルっと体を震わせてゆんゆんは。
「んっ…………全部入りましたか?」
「……入ったぞ」
本当は根本までは入ってないが……それを言えばゆんゆんは無理にでも入れようとするかもしれない。けどそれをしてもゆんゆんは苦しいだろうし俺も大して気持よくない。本当のことをいう必要はないだろう──
「くすっ……ダストさんって本当に嘘が下手ですよね。マッチポンプは得意なのに」
──という俺の気遣いは笑われながら無駄にされた。
「そんなに気を使ってくれなくてもいいですよ。確かにダストさんの全てを受け入れきれなかったのは残念ですけど、それは『今の』私の全てで受け入れられなかったってことですから。……心で受けれいれられなかったわけじゃないなら、いい思い出にできます」
それは、いづれは俺のものを全て受け入れられるようにするという宣言。
「それに私の中がダストさんのものでいっぱいにされてると思うとすごく幸せなんです。ちゃんとあなたに私の大事なものあげられたんだなって」
…………こいつは何回俺を萌死にさせたら気が済むんだろう。
「んん──っ」
肉棒を挿れたまま、文字を書くようにして子宮口を刺激すると、ゆんゆんはその未知の感覚に息を漏らす。
「ゆんゆん、今の痛かったりしたか?」
「痛くはなかったですね」
「じゃあ、気持ちよかったりは?」
「…………よく分かんないです。今のって痛かったり気持ちよかったりするのが普通なんですか?」
「いや、痛がったり最初から気持ちよく感じる奴もいるってだけだ。その辺りはひとによって全然違う」
……らしい。サキュバス達の受け売りだが。例えるなら初めて耳かきをされた時の反応と同じようなものだと言っていた。
「とりあえず感触自体はあんだよな?」
「はい。なんて言ったらよく分からない感触ですけど…………ひぅっ!」
さっきと同じように子宮口を刺激してゆんゆんの反応を見る。それが快感だとは認識してないみたいだが、感度だけなら乳首なんかよりもずっと強そうだ。
「これならゆんゆんをちゃんとイカせられそうか」
「あの……ダストさん? 私はもう十分イキましたし、あとはダストさんがイッてくれるだけで私は満足ですよ。痛くても大丈夫ですから、私の中で果ててくれれば……」
「お前はそれでいいかもしんねぇが、俺はそれだけじゃ嫌なんだよ。手とか口でイカせるんじゃなくて、ちゃんと俺のモノでイカせたい。……その上で一緒にイケたら最高だろ?」
初めて同士でそれがどれだけ難しいかは分かっちゃいるが……俺だって初めてを最高のものにしたいって気持ちはある。
「それはそうですが…………ひぅっ!?…ぁ、ん……」
子宮口への攻めは同じようにさっきと同じようにしながら、俺は同時に胸への攻めも始める。
「ふぁああぅっ……だ、ダストさん? んっ…ぁ……な、なんだか凄くもどかし、ぃ……んんっ!?」
俺の攻めにゆんゆんは体を悶えさせてるが、それもそうだろう。
胸への攻めはさっきと比べれば緩くしてある。イカせようと攻めていたさっきと違って、今は逆に気持ちよくはさせても胸ではイケないように気をつけて攻めてるのだから。
その上で子宮口で感じるよく分からない──刺激だけは強い──感覚に襲われ続ければ、生殺しのような状態にもなる。
「ひどいです、ょ…んっ、んっ……イカせるなら一気にイカせ……んぁっ……」
本当に生殺しが苦しいのだろう。ゆんゆんは非難の声をあげるが、俺はそれを無視して生殺しな攻めを延々と続ける。
「なん、れ……? ひぅぅううっ!?……おく、きもち、ぃぃ……んうぅぅっ!」
単調な攻めをどれくらい続けただろうか。いつの間にかゆんゆんは子宮口を攻められた時の喘ぎの中に快楽の色を混ぜるようになっていた。その色は次第に強くなり、今はもうそれが快感だとゆんゆんがはっきりと感じている。
本来なら最初に気持ちいいと感じなかったゆんゆんが子宮口で感じるようになるにはそれなりの経験がいる。それが今感じているのは、ゆんゆんの中で子宮口の強い感覚が性的快感と繋がっているからだ。
どっかの変態お嬢様が痛みを性的快感と感じてしまうのと同じように、今ゆんゆんは子宮口を攻められて感じるよく分からない強い刺激を、性的快感だと感じている。
そう体が勘違いするように子宮口と一緒に胸を攻めた。
サキュバスの受け売りで本当にそうなるかは半信半疑だったが、もともと開発されれば感じる場所なだけあって、それほど無理な話ではなかったらしい。ゆんゆんの面白いほど大きな反応を見れば完全に成功しているのがわかった。
「まっ……て……はぁ……はぁ……ぁんっっ……だめっ……これ、すぐいっちゃぅっ……んんっいくっ……!」
もともと刺激だけは乳首とかよりもずっと強かった子宮口だ。その刺激が性的快感として受け入れられれば一気に体が高まっていくのも当然だ。
「イキたいならイッていいぞ」
さっきまで生殺しの状態で、今は強い性的快感を受け続けている。これ以上我慢させるのも流石に可哀想だ。
「ゃ、らぁっ……あぁっ、いっしょっ……んああぁああっ! いっしょがいぃっ、ぁあ…ふぁぁあああっ!」
今にもイキそうなとろけた表情と声をしてそんなことを言うゆんゆん。……こんなの我慢できるわけ無い。
「少し痛いかもしれないが我慢しろよ」
ずっとゆんゆんの膣の中に入れ続けていた肉棒を抜き、そしてまた奥まで入れていく。速くもなく遅くもない動作だが、セックスが始まってからずっと我慢し続けていたことと、感じているゆんゆんの膣の中が別の生き物のように俺に絡みついてくるせいですぐにイッてしまいそうになる。
「っぁぁああっ! イクッ! もうイッちゃうっ! んくっ、ふぁぁあーーっ! きてっ! んんーっ、はやくきてぇっ!」
言われなくても俺の限界ももう近い。射精に向けて最後のスパートを掛ける。
そして──
「んくっ、んっ、んぁああああああーーっっ!!」
──ゆんゆんが絶頂するのと同時に俺も果てる。肉棒を子宮口に押し付け、女の一番大事な所を精液で犯していく。
「せいえきでてるぅ……んんっ……これいくぅ……っ、またいっちゃうぅ……っ…………んんーーっ!!」
我慢し続けた俺の射精は、ゆんゆんが精液の感触でイッた後もしばらく続いた。
「うぅ……初めてなのにあんなに感じちゃうなんて…………」
ベッドのうつ伏せになって顔を隠すようにゆんゆんはそう言う。
「でも、一緒にイケたしいい思い出になっただろ?」
まさか本当に一緒にイケるとは俺も思ってなかった。これというのもサキュバスたちと一年間オナニー三昧だったゆんゆんのおかげだろう。
「いい思い出はいい思い出ですけど…………なんかトラウマになってる気もするんですが…………」
「…………正直処女相手にやり過ぎだったとは思ってる」
「まぁ、好きにしてって言ったのは私ですし、嬉しかったのも事実だからいいんですけど。…………こんなの知ったらますますダストさんから離れられなくなるじゃないですか」
どっちかというとそれは俺の台詞な気がする。
「というかダストさんのセックスが全然想像と違ったんですけど。もっと自分勝手にオラオラ攻める感じか、逆にヘタレて攻められる感じを想像してたのに」
「あー……それはだな…………あんまり俺も言いたくないし信じたくないことなんだが…………貴族の血のせいだと思う」
こうして終わってみれば自己嫌悪とともに自分が大嫌いな貴族と同じ血が流れてるってことを実感する。
「貴族の血……ですか?」
「ほら……貴族の連中ってどいつもこいつもどこか性癖がおかしな奴らばっかだろ?」
「……そうですね。ダクネスさんとかララティーナさんとか」
ダスティネスさんとかな。
「大変遺憾ながら俺にもそんな貴族の血が流れてるわけで…………性癖が少しおかしい」
「…………その性癖ってなんですか? なんとなく今日のセックスで想像はついてますけど」
……まぁ、分かるよなそりゃ。
「俺の性癖は女を自分の手で快楽に溺れさせたいってものだ。そのためだったら自分の快感は二の次だし、酷いこともしちまう」
今日だって、初めてのゆんゆんに生殺しな攻めをしちまった。それがたとえ一緒にイクために必要だったとしても、酷いことには変わらない。
「……それで処女に今日みたいなセックスするなんて…………変態さんですね」
「…………ムカつくが否定はできねぇ」
大なり小なり男が持ってる欲望ではあると思うが、俺のは少し度を越してる。今日だってあれでゆんゆんは処女だからと我慢したのだ。…………我慢をせずに攻めていたら俺はゆんゆんを壊していたかもしれない。
「…………目標は2つですね」
「目標?」
「はい。一つはダストさんのおち○ち○をちゃんと私の中で全部受け入れられるようになること」
おい、そういう淫語はセックス中に言えよ。なんで終わってからエロい言葉使うんだよ。
「もう一つはダストさんの性癖を全部私で受け入れられるようになること」
「…………それって、どっちも結局は同じ目標じゃねぇか?」
「…………言われてみればそうですね」
俺のセックスを全部受け入れられるようになる。そうなるためにその2つが必要なだけだ。
「……俺の肉棒を受け入れられるようにってのは、回数こなしときゃそのうちなるだろうが…………俺の性癖を全部ってなると大変だぞ?」
ただでさえ貴族の血で歪んでる性癖が、夢の中でやりたい放題で更に歪んでるんだ。その上ゆんゆんの体は夢なんかよりずっとエロくて…………正直どうなるのか俺にだって想像がつかない。
「はい。私はダストさんと違って普通の女の子ですから、私だけじゃそうなるのはきっと無理です。……だから、ちゃんと私の事を調教してくださいね? 私がダストさん好みのエッチな体になれるように」
「……はっ、1年間オナニー三昧だった淫乱ぼっちのどこが普通の女の子だよ。十分変態だっての」
……でも、そうか。こいつは俺の性癖を受け入れようとしてくれんのか。
「言っとくが、俺の性癖全部受け入れられるようになったら普通の男じゃ満足できねぇ体になるぞ? それでもいいのか?」
「? 良いも悪いもダストさん以外の男の人に抱かれる予定なんてありませんし…………何も不都合はありませんよね?」
……おう、素で返されるとちょっと照れるからやめろ。
「……ま、お前がそう言うなら良いさ。ちゃんと調教してやんよ」
こんなチンピラを好きになっちまった物好きが苦しまないよう少しずつ……な。
「ところでダストさん。エッチなことはダストさんの調教受けますけど、日常的なところじゃ私がダストさんを調教しますからね。最初の頃と比べたらマシになってますけど相変わらずチンピラなのは代わりませんから。真人間にしてあげますから覚悟してください」
「あーあー聞こえない聞こえない」
一瞬で耳をふさぐ俺だった。