魔法使いになってみたいと言うから俊平にベルトと指輪を貸してやったんだけど、それは大きな間違いだったようだ。
よりにもよって仁藤の左薬指にエンゲージリングをはめるなんて……
だけどドレス姿の仁藤は可愛かったな。
土日限定の探検を終えた仁藤はいつもの場所にキャンプを張っていた。
俺は少し離れたところでバイクを止めて、音をたてないようゆっくりとテントに近づく。
そうしてテントの入り口を勢いよく開かせると、いたのは着替え途中の仁藤だった。
「お、ラッキー」
「何がラッキーだあああああ!!!」
つい漏れた俺の本音に仁藤が顔を真っ赤にさせて反論した。
そんな仁藤を可愛いと思いながら「脱がせる手間が省けるだろ」と返してやる。
とたんに仁藤は赤い顔のまま固まった。
土日限定の探検ではキマイラを見つけることは難しい。だからたまに俺と合流して平日に子供抜きの本格的な探検をしている。
仁藤は表には出さないがキマイラを取り戻したいと本気で思っている。
自惚れても良いのなら、もしかしたら俺をひとりにしないため……なんてことも考えてる。
けどそれを確認する勇気が出せないままだ。
着ようとしていた寝巻きをはいでテントの隅に放り投げると上半身裸の仁藤をじっと見つめる。
「久しぶりの仁藤だ」
「最近顔出さなかったよな。俊平が心配してたぞ。自分が指輪を適当に使ったからかって」
「……それもあるかもな」
「あるのか」
否定しない俺に仁藤は眉を潜めた。
そんな仁藤にゆっくりと顔を近づけて俺は耳元でささやく。
「頭を冷やさないと、嫉妬のあまり酷いことをしかねなかった」
「……はっ!?しっしししし嫉妬ってなんでどこで」
戸惑う仁藤の手をつかむと俺は何も言わず指輪を取り出した。
それを仁藤の左手薬指にはめる。
すると魔法が発動して半裸だった仁藤の身体を純白のドレスが包み込んだ。
仁藤はドレスを見るや目を丸めて俺をにらみ文句を向けようとする。けどそうやって口を開かせた仁藤のその口をキスで塞いでやった。
エンゲージしたふたりに言葉なんていらないだろ?
ふわふわと広がるドレスに顔を突っ込み俺は仁藤の下肢を十分にならしてやった。
最近抱いてなかったから仁藤の入り口が少し固いな。
「……はっ、はると!」
指を二本入れてぐちぐちと慣らしていると仁藤の切羽詰まった声が上がる。
「どうした?」
「あのな……その……」
どうにも言い出せないらしい仁藤の言葉を聞き流して、三本に増やした指の隙間から中へマヨネーズを注入する。
「もうむりっ」
「はいはい、じゃー仁藤の中に失礼しますよっと」
「変なこと言う……んんんっ!」
仁藤の文句を待たずに中へぐっと押し込む。仁藤は文句をのみ込んで快感を耐えるように唇を噛んだ。
「仁藤、口を開けて」
ドレスの裾をまとめるとキスのできる距離まで仁藤に顔を近づける。
すると涙目の仁藤は恐る恐る口を開かせる。
そんな仁藤とキスをして、舌を絡ませると仁藤は惚けたような顔で俺を見つめた。
「……久しぶり……だから……」
「ん? そうだな」
仁藤の言葉に首をかしげながら腰を動かす。繋がった部分ではマヨネーズがぐちょぐちょと卑猥な音をたてている。
「晴人が……優し、気がする」
「俺はいつも優しいんじゃない?」
緩やかな動きの中で仁藤がふわりと笑うから、これ以上は激しくできないなと内心で笑った。