松莉は大学生で、バイトもしており、友達からの誘いも多い。
家の手伝いをしたり、学校の課題をこなしたり、本当に忙しい日々なのだ。
夏休みも終わった今、6人いる兄たちにそれぞれ誘われても、そうそう応えられはしない。
兄たちは欲望を日常にどうにか紛らわそうと奮闘している。それを感じ取った上で、松莉は忙しさの隙間に感じる疼きをただ一方だけに向けていた。
「なぁー松莉、今夜あたり相手して」
今日は久しぶりにみんなと銭湯へ行って、楽しかった。その帰りのこと、こっそり4番目の兄に耳打ちされた。
「…気分じゃないから嫌」
首を横に振る。嫌なときはハッキリ断らないと身がもたない。
「ふーん…」
猫背の一松兄さんは、何かを探るように顔を覗き込んでくる。
「あ、そうだ」
松莉は思いついて、その半分くらいしか開いていないやる気のない目を見返した。
「一松兄さん、相談に乗ってくれない?」
「…相談?」
わいわい話しながら先を歩くみんなに見つからないよう、二人で路地に入った。
「なに、ここでしたいの? 俺は構わないけど…」
ずいと迫ってくるのを、お風呂セットを盾にして止めた。
「違うでしょ。相談って言ったでしょ」
「まずはそれ置いて」
頼みのお風呂セットを取り上げられる。兄たちは昭和風に風呂桶を持って歩いているが、松莉は100均で買ったカゴに道具を入れ、着替えと一緒に中が見えないビニール素材の巾着袋(これも100均)に詰め込んで持って歩いていた。
一松はそれを自分の桶と一緒に傍に置き、両手で松莉を抱きしめてきた。
「仕方ない。相談とやら、聞いてあげる。…可愛い妹の頼みだもんな…ひひ…」
耳に息がかかる。耳が弱いことを知っていながら、わざとフーフーと変態じみた吐息を吹きかけてくるのだ。本当に聞く気あるのだろうか。
「もう、真面目に聞いてよ…」
それでもお風呂上がりの石鹸の匂いや兄さんの体温は心地よい。耳への刺激も、軽い官能を煽って悪くはなかった。
松莉は一松に抱きつかれるままにして、相談事を口にした。
「はぁ? クソ松とヤリてぇって?」
「そ、そうは言ってないでしょ」
奇跡的に時間が合ってデートできたあの日以来、常に次兄の姿を追ってしまって落ち着かない。一度想いを遂げられたなら、うまく言えないが、兄たちみんなが同じラインに立つことになり、何か変わるのではないかと思っているのだ。
「いやヤリたいってことだろ。何で俺にそんなこと相談するんだよ、おかしいだろ…」
デートのことは伏せて控え目に告げてみたが、一松は興が削がれたように少し顔を離してじとっと松莉を見た。それでも手は離さない。
松莉は少し強く兄を見上げる。
「だってそもそも一松兄さんのせいでしょ!」
「…ぐ…」
松莉が思った以上にこのひと言は効いたようだ。
この4番目の兄が、勝手に童貞を押し付けてきたあの日、カラ松兄さんを縛りつけたりしたのが悪いのだ。そうじゃなければ皆揃って童貞卒業で、晴れ晴れとした門出を…いや何か違うが、ともかくも、カラ松だけが皆と違う今のような状況にはならなかったはずなのに。
見上げる先で一松は目を逸らした。
「わ、分かったよ。うまくいくように手伝ってやる…不本意だけど…」
「えっ本当⁉︎」
全ての事情を知っているのはこの兄だけ(何しろ覗き見をしていた)なので、話を聞いてもらいたかっただけなのだが、まさか手伝ってくれるなんて。一松は一松で、次兄に悪いことをしたという思いがあるのだろうか。
「ありがとう一松兄さん」
無邪気に喜ぶ松莉だが、見下ろす四男の顔はさっきとは打って変わっていた。
「その代わり、後で俺の言うことを聞いてもらうから…」
何を企んでいるのか、また息を荒げてふひひ、と怪しい笑いを漏らすと、ぎゅううっと強く、さっきよりずっと力を込めて抱きしめてくる。まだ夏の名残は色濃く、Tシャツ越しに兄の体をはっきり感じて、松莉はあえぐように息をした。
「…その気になってきた? やっぱりここでする?」
はーはーと興奮しながら耳たぶを軽く噛んでくるから、腰が砕けそうになる。
「や、だめ!」
理性を総動員して首を振った。一松兄さんは口の端を上げ皮肉っぽい笑みで見下ろしてくる。
「イヤじゃないくせに…まあいいや、とりあえず…」
かぷ、とキスされる。フルーツ牛乳の味がした。目を閉じると口の中を探られて、体の力が抜けそうで、必死に兄にしがみついた。
それから数日後、一松兄さんは「うまくやれ」と松莉に告げ、四人の兄弟を連れて出て行った。チビ太兄ちゃんのところだろう。
つまり、部屋にいるのは2番目の兄だけ。
「カラ松兄さん」
ジュースを手に入っていくと、すでに部屋には6人用の布団が敷かれていて、カラ松はソファに座って手鏡を覗いていた。
「オーマイリトルシスター、松莉。皆に置いて行かれて俺は今ロンリーさ…」
片膝を立ててカッコつけることは忘れない。
布団も一松兄さんが敷いて行ってくれたのだろう。あからさまで気恥ずかしいが、松莉は微笑みながら布団を避けて歩き、次兄の隣に納まった。
「私がいるよ…」
「…ハニー…」
二人のときだけの呼び方をしてくれたことに気を良くする。とろけるような笑顔の兄に、持ってきたサイダーのペットボトルを差し出した。
「あげる…飲んで」
「ん、サンキューハニィー」
手鏡は置いて素直に受け取ると、ぷしゅっとふたを開けて豪快に飲み下す。その様子を満足げに見やってから、松莉も自分のアップルジュースに口をつけた。炭酸は苦手なのだ。
「ちょうど喉が渇いてたんだ」
「そうだと思ったー」
実はこのサイダーも四男の差し入れだった。『酒なんか飲むから役に立たなくなるんだよ。炭酸は緊張を解く効果があるっていうから、クソ松にはこれを飲ませろ』と言って渡してくれたのだ。なぜか怪しげな笑みを含ませていたが、ともかく至れり尽くせりの一松兄さんの気遣いは嬉しかった。
「みんなしばらく帰ってこないよ、ダーリン…」
声のトーンで誘ったつもりだ。次兄なら分かってくれるはず。果たして、そっ、と、大きな手のひらが後頭部に添えられる。優しい眼差しは許可を求めていた。
小さく頷くと、ゆっくりと軽いキスから始めてくれる。
ときめきと期待で、ドキドキが相手にまで聞こえそうだ。
カラ松は松莉の頭にぽん、手を置くと、立ち上がって照明を落とした。そのまま大きな布団の真ん中をめくって、松莉を手招きする。
松莉ももちろん喜んで、一緒に潜り込んだ。
「スィートハニー。離さないよ…」
ぎゅううっと抱かれて苦しいけど幸せだ。身を委ねて見つめる。
「カラ松兄さん…」
ようやく、抱いてもらえる。本当に嬉しい…。
「…うぉっ⁉︎」
びくん、と体を反らせて跳ね上げ、突然起き上がると、カラ松は声にならない悲鳴を上げ、急に背中を向けてしまった。
「カラ松兄さん⁉︎」
何が何だか分からなくて、松莉も起き上がる。
兄は背中を向けてあぐらをかき、目線を下に落としていた。
「どうしたの? 具合でも悪いの?」
「いや…み、見ない方が…見ないでハニー…」
前に回ろうとする松莉をやんわり止めて、下を向いたままやけに焦っている。見るなと言われても見ずにはいられず、兄の肩越しに覗き込んだ。
そして松莉は見てしまった。次兄の股間を。
びっくりするような大きさの、それを。
「…っ、カラ松兄さん…凄すぎる…そんなの入らない…」
「お、おおう、おかしいぞハニー、当社比約3倍だ」
尋常ではない、例えれば一升瓶ほどもありそうだ、それがカラ松の下半身にそそり立っているのだ。
「と、とりあえず一度抜いてみる? 落ち着くかも…」
わけが分からない中で松莉なりに考え、手を伸ばす。ところがそれもやんわり止められた。
「や、その、痛い…触ればもっと痛いと思うんだ…だから」
「…いつもこうじゃないんだよね?」
松莉にとって、まだまだ男子の体は神秘だ。
兄は青い顔で頷いた。よく見れば涙目になっていることに気付けただろう。
二人が二人ともパニックに陥っていたが、受け入れたのはやはりカラ松の方だった。
「ハニー、神様はまだまだ俺とお前を一つにはしてくれないらしいな…イタズラな運命だぜ」
股間に凄いものをおっ立てながらカッコつけている。もはや尊敬レベルである。
「でもな、俺は前にも言ったが、ハニーと一緒にいられればいいんだ…。俺が怖いのは、ハニーに嫌われることだけ…こんな俺で…」
と、一升瓶を見下ろす。松莉は急いで背中から抱きついた。
「嫌いになんてなるわけない…。大丈夫、どんなダーリンも好き…」
「…俺のエンジェル…あ、いたたっ…」
体ごと振り向いて抱きしめたところが、股間の痛みに身悶える。どうにも甘い時間にはならなそうだった。
それでもやっぱりカラ松は優しくて、自分の辛さはさて置いて松莉を愛してくれた。
松莉も最初はあまりの巨根ぶりが気になってしょうがなかったが、耳や首筋、胸に背中、おへそに脇腹、大腿、足の指に至るまで、全部を丁寧に触れてくれる手管に、芯からとろかされてしまって、最後にはどうでもよくなってしまっていた。
「ハニーのここは、今夜もまた甘美な蜜を溢れさせているぞ…まるで尽きない泉のようだ…」
「やだぁ…」
つまりは濡れすぎと言いたいのだろう。
「んん…デリシャスだ…」
ぺろぺろと舐めてからじゅっじゅるっと大きな音を立てて吸ってくる。これをされると弱い。松莉は必死に声を抑えながら身悶えし、体を震わせ気をやった。
「だめぇ…もうイッたからぁ…もう触っちゃダメ…」
そんなお願いは聞いてもらえない。ぴくぴくしているイッたばかりのソコを変わらぬ強さで啜り続け、また導こうとする。
「やぁぁ…ダメだってば…あ…」
脳が痺れる。体がとろけてなくなりそうで、せめてと強く抱きついていた。
「ハニー、これだけでこんなだと、いつか俺を受け入れたとき、無事じゃ済まないぜ、バーン!」
何かイタイことを言っているようだが、グッタリしている松莉の耳には入らない。
目も開けられないほどのありさまで、布団にくたっと横たわっている。
そんな妹を愛しげに抱きしめて…でも下半身が当たると自分も痛いし松莉も気持ち悪いだろうという配慮から、上半身だけを密着させて、カラ松は松莉の頬に口付けた。
「大好きだよ、愛してる…」
松莉の腕には抱きしめ返す力すら入らなかったけど、顔中にキスしながら低い声で繰り返される愛の言葉を、夢心地で聞いていた。
「…またできなかったって…嘘だろ…」
後日報告を求められ、ありていに話すと、4番目の兄はうろたえたらいいのか笑ったらいいのか決めかねているような変な表情で頭をガリガリかいた。
「…一升瓶って…」
「いつもはこんなじゃないって言ってたけど、あんなに大きくなることもあるんだね…男の人って不思議…」
「いや待て待て松莉…んなはずないだろ…」
男体の神秘という問題ではない。一松は仕方なく白状した。
「サイダーにクスリ入れておいたんだ、デカパン博士特製、男が元気になるクスリ…」
「えーっじゃあ、あんなに大っきくなっちゃったのは…」
「…効きすぎたみたいだね」
開いた口がふさがらない。おかしいとは思ったのだ。
だがこの兄もよかれと思ってしたことだ、怒るわけにもいかない。
挿入なくてもあんなに気持ち良かったんだし…。
「思い出してニヤけるのやめろ…」
心底不快そうに吐き捨てて、それから四男は松莉の足元になぜか正座した。ちなみに場所は松莉の部屋、そして松莉はベッドに腰掛けている。
「じゃあ、約束通り俺の言うこと聞いてもらうよ…」
「えっだって、うまくいかなかったのに」
「手伝うから言うこと聞いてって言ったろ」
確かに、薬を手に入れたり次兄以外を連れ出したりと、手間をかけてもらった。これで何もお返ししないのは酷か。
「何をすればいいの…?」
「ヤらせろ…とは、言わない…」
兄の言葉を意外に思いつつ、肩の力が抜ける。知らず知らずのうちに自分で自分を抱きしめる格好をしていた。
松莉が小首を傾げて見下ろす先で、4番目の兄は少し顔を赤くして、とろんとした目を向けている。少しほころんだ口元から、ふふふ、と抑え切れない忍び笑いが漏れた。
「今までお願いしても松莉がしてくれなかったこと…今日こそしてもらうから…」
「え、それって…」
「この役立たず…! 燃えないゴミ、ダメニート!」
組んだ足の先で肩を軽く蹴ってやる。
「ア…ハ…もっと…罵って、蔑んで…」
ハーハー言いながら、一松は松莉の足に触れようとした。うるさげに払いのけてやると、ますますうっとりと見上げてくる。
「そんな気持ち悪い目で私を見ないでよ、変態!」
「ハァッ…最高…松莉…」
「松莉ー? 何呼び捨てにしてるの」
一松のお願いに、最初こそためらっていた松莉だが、もはやノリノリで攻め気質全開になっている。
もちろんこんなことをするのは初めてだが、やってみると意外に楽しい。別人格を演じる女優にでもなった気分だ。
「松莉ちゃん…」
そんな呼び方、気にくわないとばかりに足で胸を押してやる。強くやったわけではないが、勢いを借りるように一松はころんと横になった。
「松莉様…? 女王様?」
とうとう女王様と呼ばれた。だがしっくり来ない。少し考えてから、松莉は高圧的にこう言った。
「お嬢様って呼ぶのを許してあげる! 本当はあんたなんかに呼ぶ資格ないけど」
「ひ…ひひ…あざっす松莉お嬢様…お願い…ねぇちんこ踏んで…ぐりぐりして…」
そういえば最初の日も同じことをねだられたのを思い出す。そんなに、して欲しいのか。松莉は組んだ足をぶらぶらさせ、冷たい目で見下ろしてやった。
「そんな汚いの、私に踏ませる気?」
「ア…お願いします、お嬢様…僕もう、勃っちゃって、我慢できなくて…」
確かに、ジャージのそこが膨らんでいる。あのときは直視できなかったのに、と、松莉は自嘲のように笑った。
「ゴミのくせに、そんなとこだけ一丁前なのー?」
つま先でちょんちょんとつついてやっただけでビクンと反応する。ピンク色の頬でヨダレを垂らして恍惚とするのが可愛く見えてきた。もっと見たくなり軽く踏んでやる。硬いのを望み通りにぐりぐりもしてあげた。
「ほらぁ、エッチな一松くん、何か言いなよ」
「松莉…お嬢様の、足がっ、凄い気持ち良くて…僕みたいなゴミを踏んでくれて…アア…ダメもう…」
踏んでやるほどに首を振ってよがるのを見下ろしていると、もっといじめたくなる。
「なに、まさかイッちゃうんじゃないよね? こんなのでイッたらゴミクズの上に本当に変態なんだけど?」
「アー、ぼ、僕は…変態なんだ…っあ、お嬢様の足で…踏まれて…ア、ダメダメ…っあ!」
一段と硬度を増すのを足の裏で感じたと思うと、一松は全身を震わせ、ガクッと動かなくなった。達してしまったのだろうか、足でぐりぐりしただけなのに。
足を外して最初のように組み、黙って見下ろしていると、ジャージにシミがじわっと広がっていくさまを観察できた。
「イッたの? 出しちゃったの?」
息を整えようとしているが、うまくいかないようで、喘ぎながら一松は頷いた。
「こんな変態でごめんなさい…あの、ズボンとパンツ脱いでもいい…?」
気持ち悪いのだろう。
「仕方ないなー」
松莉がニヤけているのを見て取ったか、一松はジャージとブリーフを脱いでしまうと、ティッシュで体液を拭き取りながらベッドに近付いてきた。
「ねぇお嬢様のまんこ舐めさせて…気持ち良くしてあげるよ…」
瞬間、松莉は素に戻ってさっと赤くなった。足だけですぐにイッてしまった兄を見て、確かにソコが疼いているのを、見透かされた気がして。
そんな私も変態だ、変態兄妹だ…。
「と、特別に舐めさせてあげる…」
「ありがたき幸せ…」
フフッと笑って、松莉の正面に座り込むと、マゾ兄は妹のズボンに手をかけた。
松莉は体の後ろに両手をつくようにして、腰を上げる。ズボンとパンツを一緒に脱がされ、ちょっと間抜けな、兄とお揃いの格好になった。
「松莉お嬢様、足をベッドに上げて、開いて…」
そっと手を添えられ、言われるままにする。M字開脚になってしまい恥ずかしい。
「お嬢様のまんこ、いただきます…」
ちゅ…ぺろぺろ…。
「ああ美味しい…僕なんかがイクのを見て、こんなに濡らしてくれたんだ…」
「いやっそんなこと…言って…あ…」
役割を忘れてしまう。気持ち良くて。
一松兄さんがひたすらいっしんに舐めて吸って感じさせてくれるから…。
「ああん…っ、一松兄さん…」
「可愛いよぉお嬢様…挿れちゃってもいいかなぁ…」
許可も待たずにベッドに上がり、松莉を押し倒して上に乗っかった。そのまま奥深くまで挿入し、息を吐く。
「ああ…やっぱり最高だよ松莉の中…」
クソ松可哀想にな。口の中で呟いて、動きを加える。組み敷かれて立場逆転、大きいのが体の中で暴れる快楽に、松莉は声を上げた。
「どう…お嬢様、僕の…気持ちい…?」
肌と肌がぶつかり合う音、そこに絡む湿り気が、ますます煽る。松莉の中がきゅんと締まった。
「はぁっ…ん、気持ちいい…っ、あん…」
「ふふ…、ああイッちゃいそ…」
「一松…兄さん…あ…」
自分の中で果ててくれるのは、嬉しい。
今触れている兄じゃない、別の兄のことを、少しだけ、想った。
「僕だけの松莉を貰った…。また相談に乗ってやるから、虐げてねお嬢様…」
ちゅ、と、恭しく足の先にキスをして、汚れたズボンとパンツを持つと、そのまま一松兄さんは出て行った。
あんな格好で、誰かに出くわしたらどうするんだろうと少し可笑しく思いながら、松莉も服を整えて改めてベッドに潜り込む。4番目の兄の匂いと温もりが生々しく残っていた。
請われるままSの役をやってみたが、ちょっと楽しかった。
先日、長兄に服従する喜びを覚えたばかりだというのに。
何を目指していてどこに行くのか…少し怖いけれど、止められないことを松莉は知っていた。
END