居間にいたのは6つ子のうち、長男、次男、三男の三人だった。
おそ松は漫画、カラ松はファッション誌、チョロ松は就職雑誌をそれぞれ眺めている。
そこに妹が入ってきて座ったため、みんな自分の雑誌を放り投げて松莉を構い始めた。松莉は兄たちのアイドルなのである。
「松莉、暇なの? スタバァでも行く?」
緑色の3番目が満面の笑みで最初に声をかける。そこに赤が割って入った。
「それよりパチンコ行こう。涼しいよー」
「フッ…こんな日こそ、サンシャインと戯れるのも悪くないぞ?」
青も負けてはいない。
今日は松莉もみんなとお揃いの松Tシャツを着ている。彼女が自分の色と決めているオレンジは、溌剌としたキャラクターによく合っていた。
「ん…」
が、今日はちょっと様子が違う。
顔を赤くして、下を向き何故かもじもじとしているのだ。
「何だ松莉、トイレなら早く行っておいで」
「や…」
ふるふると首を振る。兄たちは顔を見合わせ首をひねった。
「松莉?」
長兄が隣に来て、顔を覗き込む。ぎゅっと目をつぶり、震えながらスカートの端を握りしめて、まるで何かに必死に耐えているかのようだ。
「熱でもあるのかな?」
額に額をくっつけてみる。と、その瞬間、松莉の体がびくりと跳ねた。
「ひっ…やぁんっ!」
おかしな声を出して、がつ、とおそ松にしがみ付いてくる。
反射的に抱きとめて、そこでおそ松は気付いた。
妹から、ウィーン…と機械的な音が聞こえてくることに。
「??スマホ??」
「あっあのっごめんっ…!」
ようようそれだけ、荒い息の下で告げながら、松莉は長兄を振り払うように立ち上がり、バタバタと居間を出て行ってしまった。
階段を駆け上がる音を聞きながら、三人の兄の頭にはハテナマークが浮かんでいた。
「松莉ー、大丈夫かー?」
松莉の部屋には中から鍵がかかっている。心配で、兄たちはそっとノックをし声をかけた。
『だ、大丈夫…。少し具合が悪いの、休んでいれば治ると思うから…心配しないで』
確かにか細く切なそうな声で、調子が悪そうだ。
「そっか…じゃあ俺たちも二階にいるから、何かあったら声かけてな」
「いつでも看病するから…むしろ看病したい!」
「水が欲しかったら汲んできてやるからなシスター」
長兄たちは妹を静かに休ませるべく、二階の部屋で待機することにした。
兄たちが行ってくれたことで、松莉はほーっと安堵の息を吐く。
「バレなかったみたいだね」
部屋にはもう一人、別の兄がいて、いたずらっぽい笑顔で松莉に近付いた。
「トド松兄さん…」
はぁはぁと喘ぎながら松莉はピンク色のTシャツに抱きつく。
「私…もうダメ…」
「うん。いいよ松莉ちゃん…」
トド松は妹を促して、ベッドへ身を横たえさせた。自分は傍に膝をつき、ミニスカートをめくり上げて下着を脱がせる。両膝を立てさせ覗き込むと、松莉の大事なところには黒い円筒形の物がねじ込んであって、ウィーンというモーター音を発しながら小刻みに震えているのだった。
トド松はその光景に生唾を飲み込み、右手に持ったリモコンのダイヤルを回した。とたんにヴィィィーン!モーター音が高くなり、松莉は背を反らせる。
「ほら、イッちゃっていいよ」
「あっイヤイヤっ、こんなのでイクのイヤっ…トド松兄さんー!」
服の端をぎゅうっと掴んでくるのがたまらなく愛しい。
「すっごいエッチで可愛いよ松莉ちゃん。バイブでイッちゃうとこ、僕に見せて…」
「ひっいやぁ…」
体の中で暴れる硬い物体が、否応なく一段上に押し上げようとしてくる。それを止める術もなく、松莉は兄の見つめる前で激しく腰を動かし、やがて駆け上がるように達してしまった。
「こんなのでイッちゃったね。本当にエッチだね松莉ちゃん…」
ぐったりした松莉の体から、スイッチを切ったオモチャをずるりと引き出す。
淫らな体液にまみれたそれを眺め、ぺろりと舐めてみせた。
「まさかこれを松莉ちゃんに使うことになるとはね」
以前に悪ふざけ好きな友達から誕生日プレゼントに貰ったもので、使うあてもないので新品のまま隠しておいていた。それを思い出して松莉に話してみたら、意外に興味を示したので、使ってあげることにしたのだ。それを挿れたまま、階下の居間に行ってくることを条件に。
「下にいたのはおそ松兄さん、カラ松兄さん、チョロ松兄さんか…。確かにあのメンバーなら気が付かないかも。一松兄さんがいなくて良かったね」
4番目の兄はこういうことには鼻が効きそうな気がする。
まだはぁ、はぁと息が整わず、目の焦点も合っていないような妹に、軽くキスをした。
「バイブってやっぱり凄い? これがあれば僕たちいらないかな」
リアルでグロテスクな形状のそれを目の前にちらつかせて見せる。ようやく自分を取り戻したか、松莉は少し赤くなった。
「…でも、無理矢理気持ち良くさせられてるみたいな感じがして…強すぎてダメかも…」
「そうなの?」
女の子のことはよく分からないが、どうやら機械なんかよりお兄ちゃんたちの方がいい、ということらしい。トド松は気を良くした。
松莉のオレンジ色松Tを捲り上げるが、二つの膨らみはベージュの飾り気ないブラにぴったり包まれているのだった。
「外して…?」
「ん…」
松莉は素直に背中を反らして隙間を作ると、ごそごそと後ろのホックを外す。
「今度僕が可愛い下着買ってあげる」
おばあちゃんが使うような色のブラを取り去りながら優しく言うと、松莉は可笑しそうに笑うのだった。
「これはTシャツ用のブラなんだよ。形とか色が響かないの…でも、トド松兄さん、約束ね…」
首っ玉に腕を絡めて、甘えてくる。
「可愛い下着、買ってくれるんだよね?」
「…松莉ちゃんが、可愛すぎ!」
むぎゅっと抱きしめた。
六男のトド松にとって、松莉は唯一「兄さん」と呼んでくれるきょうだいなのだ、甘えられれば兄心をくすぐられ、何でも許したくなってしまう。
「一緒に買いに行こうね。それで、僕だけに見せてね」
ちゅっちゅ、キスをして、胸に触れる。つんつんつつくと、すぐに硬度を持って起き上がってきた。
バイブのスイッチを弱めに入れて、おっぱいに当てがってみるが、そんなに反応は芳しくないので、つつ、と下の方にずらしていく。
「やぁん…」
おへそに当ててると軽く腰を振るようにしてくすぐったがっている。その度に刻まれ形を変えるへそのしわに、強い興奮を覚えた。
「松莉ちゃん、おへそも可愛いね…」
ちゅっとおへそに口づけて、ぺろり舐める。バイブはもっと下に下げて、股に押し付けるように当ててあげると、やはり一番いいらしく、甘い声を上げてよがり始めた。
「あっあー…っ、ひゃ…ダメ…」
「ダメじゃないでしょ…」
ダイヤルを回して少し強くしてやると、腰を動かし首を振って感じまくっている。
トド松は少し嫉妬を覚えた。オモチャに対して嫉妬というのもおかしいが、こんなに松莉を気持ち良くさせているのが自分じゃないのが悔しい。
もっと色々調べて、テクを身につけて、自分自身でこれくらい松莉を感じさせてあげないと…。
「いやっ、ああ、またイッちゃうよぉ」
もうこんなに乱れて、早くもオーガズムに達しようとしている。
「イクの? バイブで二回もイッちゃうの、エロいよね松莉ちゃん」
「あっあん松莉えっちなの…イッちゃううー、あーっ!!」
枕を引っ掴み、活きのいい魚みたいに体を跳ねさせて、暴れるように激しく到達してしまう。
トド松は知らぬ間に息を荒くしながら、そのさまを、主にへそを見ていた。
バイブは止めてわきに置く。動けない松莉に休む間も与えず、上に重なった。
「松莉ちゃん…」
もう、内股に触れただけで出てしまいそう。それくらい切羽詰まったものが、なかなか入らない。無我夢中で一回実践しただけなので、女の子の場所がよく分からなかった。
と、松莉がさり気なく導いてくれて、無事に一つになることが出来た。
その気遣いが嬉しいと同時に恥ずかしくなる。お兄ちゃんとしてもっと頑張らなくては。
そんな感情も思いも、全部が快楽に塗り込められて、没頭しあっという間にー。
『おーい松莉ー』
『調子はどうだい、子猫ちゃん』
『てめー泊まりで童貞捨てたからって子猫ちゃんはねーだろ!』
『いやだからそれは…』
様子を見に来たらしいが、ドアの外でケンカが勃発している。仕方のない兄たちだ。
松莉と目を合わせ、寝たふりでやり過ごそうと決めて両腕の中に閉じ込める。妹も甘えるように寄り添ってきたので、ますます強く抱きしめた。
「松莉ちゃん、バイブはあげるから、使ってね…」
小さく囁く。まだドタバタしている兄たちには絶対に聞こえやしない。
「でも、そんなの使うより、僕を呼んでくれたら嬉しいけど…」
もっと喜ばせてあげたいから。
松莉は恥ずかしいのか都合が悪いのか、顔をトド松の胸に埋めるようにしてきた。優しく撫でながら、どうにかこの可愛い妹を独り占めできないものかと考える。考えると黒いものが胸に広がってくるが、いつものことだしそのままにしておいた。
『あれー、みんな何してんの?』
『松莉は?』
四男五男の声だ。おおかた、一松を重りにして素振りでもしていたんだろう。
「…出て行きづらくなっちゃったね」
困り顔の松莉に、口づけた。
「僕はずっとこのままでもいいけどね」
END
ハッキリと性癖が分かっているのがトド松…へそのしわ。