ベート・ローガは好かれると同時、弄ばれているようです。 作:飛鳥
今回はベル×ベートの描写が強いです。
本番はまだです、ご了承ください。
「「……」」
二人とも無言で居た。
ベルに至っては細かく体を震えさせ、自分がした事を後悔しているようだった。
「……おい」
「ふぁいっ、なななんでしょうかっ!?」
盛大に噛むと呆れたように溜め息をこぼし、酔いの抜けたベートはがしがしと頭を掻いた。
「てめぇは、こんなとこ来て何がしてぇんだ……?」
リヴィラでは珍しく、扉も鍵もついている宿に入った二人__もとい連れてきた兎と連れて来られた狼は、互いに混乱していた。
片や自分の気持ちに整理がつけれず。
片や相手の行動の意図がわからずに。
青年が無言で見続けていると、ベルは顔を真っ赤に__いつぞやの時のように染めて、確かにこう言い放った。
「……ベートさん、貴方を、抱きたい、です」
押さえきれなくなった衝動、それを口に出すと、連動するように劣情が膨れ上がる。
その鋭い瞳が、悪態を吐き嘲笑に歪む口が、強さを求め続ける目の前の餓狼が。
どう蕩けて行くのかが、見たかった。
拒絶や軽蔑覚悟のその言葉に、返ってきたのは意外な声だった。
「……玩具は使わねぇな?」
「へ?」
「てめぇの身体だけで抱くのかって聞いてンだよ」
「は、はいっ」
かったるそうな声と、不機嫌にぺたりと伏せられた耳。
彼は言葉をもうひとつ、続けた。
「……これっきりだ。次はねぇってこと、覚えとけよ」
▼▼▼
「ん、ぐっ、……っ」
「い、痛かったですか??」
「こんなの、痛いわけねぇ……だろっ」
本当だ、痛くはない。
ただ、代わりに快感に体が追い付かず、苦しそうな声になってしまうだけで。
コイツは随分と遠慮がちだった。
最初は、拒否する間を与えるように、拙く優しいキスから始まり、段々と深いものへと変わっていく。
差し込まれた舌に、自身のものを絡ませれば、小さく水音を立てて吸われ、腰が跳ねた。
……やばい、優しすぎる。
弱い快感に身体がじわじわと熱くなっていくのが嫌でもわかった。
強い刺激ばかり与えて来る【ファミリア】のものを基準にすると、白兎の愛撫は優しく__知らないものだった。
先程、自分が愚痴を言ったせいも有るだろう。
心配そうな瞳を向けてきては、反応を探るように触れてくる。
「っ、……ベートさん。後ろ、いいですか?」
わざわざ問う必要など無いはずだ。
そう言う意味を込めた視線を送ってやれば、慌てたように自身の指をぺろりと舐める。
前から抱きしめるような、そんな気恥しい大勢のまま、兎の指が腰をなぞる様にして黒のズボンの中へと進んでくる。
そうして、唾液を潤滑油代わりに少しだけ先を入れた。
これが先程のやり取りまでの間のこと。
予想以上に孔が弛んでいたのに驚いたのも束の間で、すぐに指を奥へと滑り込ませて来た。
しこりを掠めると、面白いほどに青年の身体が跳ねるので、兎は何時怒られるかとビクビクしながらも、確実に中を解していった。
指を二本に増やし、軽く広げるような動きをすると、ベートは、ひゃ、と小さな声を上げ、ベルの肩を軽く掴んだ。
第一級冒険者の握力で、目の前の兎を壊さないように、縋るにも縋りきれず、快感を逃がしきれずに視界が滲む。
ズボンの中で、自身が主張を激しくしているのに気付いて、軽く腰を引くと同じく気付いたらしい、ベルが慌てたようにベートのズボンを膝下に下ろした。
フロスヴィルトに引っ掛かり、全部脱がすことは出来ず、少しやりづらそうにしながらだんだんと広げていく。
「掴まってて、下さいね」
そう言うと、熱を溜め込んでいたベートの中心に片手で優しく擦っていく。
……やはりこれは知らないものだと、思った。
だって、ここまで感じるのは、今までにない。
「……っ、んっ」
ベルの肩口に顔を押し付け、声を誤魔化す。
ゆるゆると擦られれつつ、後ろを広げられれば、とろりとはしたなく先走りが漏れてしまう。
まだ何処か柔らかい指が、自分の孔をほぐしていく感覚が、心地よく感じていた。
自分より弱い、それも年下の少年にされていると思うと、どうしようもなく羞恥が沸いてくるが、我慢しなくても良いですよ、と言う優しい声に、あからさまに反応して、体は快感をさらに拾い上げていく。
そう強くも長くもされていた訳ではないのに、早くも射精感がベートを襲った。
やばい、と頭で理解しても、決してその感覚が治まる訳ではなかった。
「……~~っ、ぅ、ぁ……!」
押さえきれなかった嬌声とともに、白兎の手の中に白濁した欲をだしてしまう。
「っ、は……ァ、はァ……っ」
頭に靄がかかる。何処と無く甘い匂いがする。白兎の手が固い灰髪を梳く感覚に、醒めたはずの酔いが戻って来たようなぼんやりとした感覚が続く。
達したのに愛撫は止まらない。再度孔を広げられ、絶頂したばかりの体にまた熱が溜まっていく。
「ちょ、ちょっと……ま、て」
「大丈夫です」
「いい、からっ」
「……ごめんなさい」
「やめっ__っ!?」
はくはくと緩い開閉を繰り返す孔に、一気に4本。慣れていると言っても、指4本はされたことが無い。そりゃぁ、『おもちゃ』とババアが呼んでいた悪趣味なもののほうが太いのだけれど、それはあくまで一本調子な動きだ。だけど、これは違う。一本一本ばらばらに中で動いて、ぞわっと背筋を快感が這う。
「ふ、ぁ、あぁ、やめっ」
「すみません、ベートさん」
「へ__ひっ、ぁっああああッッ!?」
声が据わってきた。一気に激しく動き出した指に思わず腰が跳ね、逃げようとろくに力の入らない身体で藻掻く。180セルチを超えた自分の体は重いだろうに、片手で抑え愛撫を続けるベルは確かに強くなっているのだと嫌な所で実感した。
2度目の精を放って、荒い息を整えることも出来ず、ベートにはベルの体にしなだれかかるしか出来なかった。
はいっ、読了ありがとうございましたっ(逃走)
めちゃくちゃ遅くてすみません、がんばります(怯え)