※この作品はR-18です。

千紫万紅の幻想譚   作:千思万考

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咲夜さんは巨乳長仕様となっております。


完全で瀟洒な奉仕(咲夜)

 夕暮れ時の人里で、俺は特に何をするでもなく歩いていた。

ちょっとした事情により少し前から毎日をぐうたらと過ごせている俺は、他の奴らのようにあくせくと働く必要が無い。好きな時間に起きて、好きなように昼を過ごし、涼しくなってきたら食い物でも貰いに出かける、と言うお気楽な日々。

 

 しかしそんな極楽のような環境も、何月も続けば慣れてしまう物。働きづめの日々に戻る気は更々無いのだが、暇を持てあまし始めたのは事実である。

最近は本を読んだり体を鍛えたり、食道楽に走ったり、酒や煙草と言った嗜好品に手を出してみたり、色々と迷走している。人里の外に出ていけばすぐにでも退屈は消え去るのだろうが、獣や妖怪に襲われるのは流石に御免だ。

 

 そんなわけで今日も何か、適度に安全かつ手に汗握る、それでいて今後も継続して楽しめそうな暇潰しを探していたのだが……何時の間にやら夜である。いい加減に何か新しい事がしたいが、腹も空いてきた。何か食い物貰って帰るか。

 

 

 「それでは此方から此方までの野菜を全て。お肉も、有る分頂けないかしら」

 

 「い、いやしかし……そんなに払えるんですかね?」

 

 「これで足りると思いますわ」

 

 

 食い物を貰おうと商店の並ぶ所まで来ると、何やら凄い事が起こっていた。

銀髪の美人が店を潰す勢いで食い物を買おうとしており、困惑している店主に素知らぬ顔で大量の金を差し出している。最近金銭感覚が麻痺しつつある俺でも異常と判断できるくらいの金持ちだ。

 

 

 「人里じゃあ見ない顔……いや、どこかで」

 

 

 あの美人、見覚えが有るというか心当たりが有ると言うか。

綺麗に整えられた銀髪に、知性を感じさせる涼やかな美貌、門外漢の俺でも良い仕立てと分かる洋風の給仕服。細くしなやかな、引き締まった体をしていながら胸はデカい。

……ああ、思い出した。悪魔の館で働いていると言う『十六夜咲夜』! よくよく見れば稗田様の本で見た挿絵とほぼ同じ姿、特徴。吸血鬼の侍従長であり時間を止める能力を持つと言う、立場も凄まじく本人も人間離れした使用人だ。

 

 

 「ま、まあ、確かに足りてますな。それでは取引成立と言う事で」

 

 

 結局、店主は差し出された金を受け取り、代わりに示された野菜と肉を全て咲夜に渡した。今日はもう閉店確定だが、目先の儲けを重視したのだろう。まあ、あれだけの金が有れば数日は店を開けなくても問題なかろうし。

 

 ……さて、俺の興味はもう店から離れた。人里の者ではなく、有数の実力者で、かつ妖怪ではない。目新しく、適度にスリルのある相手で、最悪でもすぐ謝って逃げれば殺されはしないだろう。ここで会ったのも何かの縁と言うもの、俺の暇潰しの相手になってもらおう。

 

 

 「あの、すいませーん」

 

 「……私に何か用でしょうか?」

 

 

 肉と野菜をいかにも高級そうな鞄に入れていた咲夜は、不審そうに俺へ顔を向ける。

……見た目の容量が明らかに釣り合っていないのに、鞄は膨らむ様子すら見せていない。これも能力の一端なのか、それとも鞄が特別なのか。

 

 常識を超えた光景と、実力者と呼ばれるに相応しい鋭い眼光に怯んでしまうが、正面から見ると改めて肉欲を誘う胸のデカさに性欲が掻き立てられ、それが恐怖を上書きする。

深呼吸して冷静さを取り戻し、口を開く。生憎と、俺も『ただの人間』ではないのだ。

 

 

 「あのですね、それらの食材は俺も夜飯に使おうと思っていたんですよ」

 

 「あら、そうなの? まあ、迷惑はかけたでしょうし……お金が有るのでしたら交換しますけど」

 

 

 一応、非常識な量を買い占めたと言う自覚は有るらしい。俺の目的が食材に対する交渉だと判断したようで、咲夜はやや警戒を解いて首を傾げる。

……残念ながら、俺の目的はそんなちゃちな事じゃあない。とは言えせっかくのシチュエーションだ、それを利用させてもらうとするか。何を取っ掛かりにするか悩んでいたが、この食材を引き合いに出そう。

 

 

 「いやいや、俺は夜飯が欲しいんです。『家に来て夜飯を食べさせてください』」

 

 「……ふざけているのですか? 何故私が見ず知らずの貴方にそんな事を」

 

 

 俺の有り得ない発言に、咲夜の警戒が再燃する。表情はキツイ物になり、突き放した口調に変わる。

しかし、俺もこれくらいの反応は予測していた。煩く響く心臓の鼓動に耐えながら呼吸を整え、咲夜を見返して屁理屈を発する。

 

 

 「元はと言えば『食材を買い占めた貴女が悪い』んですよ。お金なら払いますので『夜飯を食べさせてください』」

 

 「……まあ、私にも少しの負い目は有る、わね。おゆはんくらいなら、どうと言う事も有りません」

 

 

 咲夜は一瞬くらっとしたように目を虚ろにさせた後、仕方ないとでも言いたげな態度で俺の言葉を受け入れた。普通に考えれば反抗するのが当然の内容で、事実先ほどは強く拒絶してきたと言うのに。

 

 

 「嫌がらせで不味い物を作られても堪らないですから、『俺が美味しいと言うまで』食べさせてくださいね」

 

 「見くびってもらっては困るわ。貴方の舌を唸らせる料理を作るくらい、造作もない」

 

 

 ……そう。これこそが、俺がある日突然に扱えるようになった力。強く念じながら言葉を発する事で、相手に自分の要求を受け入れさせる能力。

稗田様の本から言葉を拝借させてもらうとすれば、『言葉で他者を操る程度の能力』と言った所か。この力の性質上、誰にも俺が能力を持っている事は明かしていないが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺が先導すると、咲夜は素直に追従してくる。いまだ積極的では無い様子だが、それでも俺の家へ来る事その物に疑問を抱く事はない。

幾ら高い戦闘能力を持っていても、それが初対面の男の家を警戒せず訪れる理由にはならないだろう。歩く度に上下に揺れる咲夜の胸を見て、つくづくそう思う。

 

 俺の能力は、念じた言葉がすぐさま絶対の命令として機能する訳ではない。俺の力不足なのか、それとも能力の限界なのかは定かでないが……ともかく現時点ではいきなり強烈な精神操作は出来ず、出会い頭に『従え』『死ね』等と言う命令を成立させる事は不可能。

 

 ただしその代わりと言うべきか、一度成立した命令を覆される事は無い。今回で言えば、咲夜は『俺の家に来て、夕飯を食べさせる』行動は何が有っても果たすべきだと認識している。

 

 数分歩いて、自宅に着いた。人里の中心部からは外れた地点に有り、稗田様のお屋敷や霧雨の商家とは比べるべくもないが、一人暮らしには十分すぎるほど豪華な家である。能力を使って『正式に』頂いた物だ。

 

 

 「ここが俺の家です。さあ、入ってください」

 

 「言われなくとも、そのつもりですわ」

 

 

 咲夜を誘導して家に入る。早速台所の場所を教えて夕飯を作ってもらう……前に、俺の方の下拵えも済ませてしまおう。一応の体面として取り繕っていた丁寧口調を捨て、本来の俺の喋り方に戻す。

 

 

 「俺の家で俺の為に飯を作るんだから、『咲夜は俺の使用人みたいなものだよな』」

 

 「……頭の悪い事を言わないで。確かに私はこれから貴方の為におゆはんを作るけど、お嬢様のメイドである事実は何も変わらないの」

 

 

 能力を使ったが、まだ抵抗される。当然と言えば当然の結果だ。

俺の能力はある程度理屈に沿っていればいる程効果を発揮し、逆に何の脈絡も無く常識外れの命令をすれば効果が薄れてしまう。

 

 最初の命令は、見ず知らずの男の家でと言う事を除けば単に料理を作れと言うだけの物。

使用人筆頭……メイド長である立場上、誰かに料理を作ると言う行為自体に抵抗は無いだろうし誇りも有るだろう。元々覚えていたであろう買い占めへの罪悪感も突いたので、能力を連続使用する事で比較的簡単に命令を許容させられたのだが。

 

 

 「さっさと作ってしまうから、場所を教えて。これ以上変な事を言うなら、私にも考えが有るわ」

 

 

 気分を害したのか、俺を睨み付けてくる咲夜。その威圧は確かに背筋が寒くなるようなものだが、実の所俺は何一つ恐れていなかった。

……単純な話だ。『俺に夕飯を食べさせる』行動が予約されている以上、咲夜はそれを反故にする事が出来ない。命令を果たす前に命令を達成不可能にする行動、『俺に危害を加える』事は出来ないのだ。

 

 そして、一度は命令を受け入れたと言う事は、能力が効かない訳でもない。そうであるなら、何度も繰り返して命令すれば良いだけなのである。『俺が美味しいと言うまで』なんて達成条件を幾らでもずらせる命令を最初に許容してしまった時点で、咲夜は既に詰んでいる。

 

 

 「仮にも俺に奉仕するんだから、『咲夜は俺のメイド』だよ。別に元々のお嬢様に逆らう訳でもないし『俺のメイドでも問題無い』。だから『咲夜は俺のメイドなんだ』」

 

 

 論理の飛躍は自覚しているが、問題ない。

最初の命令で安全を確保出来ていなければ細心の注意を払う所だが、それを気にする必要が無い以上、効果が出るまでとにかく同じ命令を繰り返すだけで良い。

 

 

 「えっ、あっ、ああぁ……? そ、そう、なのでしょうか?」

 

 「ああ、『咲夜は俺のメイドだ』。だから普段お嬢様にやっているように『敬意を持って接しろ』」

 

 

 同じ命令を三回も繰り返しただけあって、能力が効果を発揮し始めたようだ。

急にしおらしい口調になった咲夜に駄目押しで更なる命令を叩き込むと、咲夜は目から光を失い表情をこれまでに無いほどの穏やかな物へ変える。

 

 

 「これまでの無礼な振る舞い、誠に申し訳ありませんでした。この失礼は、私の働きを以て償わせて頂きますわ」

 

 

 よし。ここまで来れば、当面の心配は無くなる。

達成すれば従う義務が消える行動強制系の命令と異なり、認識その物を弄る精神改変系の命令は俺が意識して打ち消さない限り永久に維持される。

つまり咲夜はこれ以降、俺を元々の主であるお嬢様と同格の、忠誠を誓い奉仕するべき対象だと認識し続ける訳だ。

 

 

 「台所は向こうだ、時間は止めなくて良いから適度に美味い飯を作れ」

 

 「仰せのままに、ご主人様」

 

 

 飯が目的なら時間を止めて作れと言った方が効率的だろうが……楽しませてもらう為に、俺も咲夜と共に台所へ続く。

 

 

 「申し訳ありませんが、今しばらくのお待ちを。すぐに用意は整いますので」

 

 

 鞄から食材を取り出し、手際よく料理の準備を進めていた咲夜へ無造作に近づく。

俺が急かしていると勘違いしたのか咲夜は頭を下げてくるが、そんな事はどうでも良い。

 

 

 「その間、手持無沙汰だからな。暇を潰させてもらうぞ」

 

 「ひゃんっ……!?」

 

 

 その形よく引き締まった尻をスカートの上から撫でさする。途端に上ずった、良い声で啼く咲夜。中々嬉しい反応をしてくれる。

 

 

 「あ、あの……ご主人様? 用意も出来かねますので、お戯れはそこまでにして頂けると……」

 

 

 抗議はしてくる咲夜だが、俺のやった内容に比してその勢いは明らかに弱い。

今の咲夜にとって俺は忠を尽くすべき主なので、この程度の行為は笑って済ませる悪戯程度の認識なのだろう。しかし、一々指摘されるのも癪だ。

 

 

 「『それでも使命を果たすのがメイド』だろ。メイドなんだから『体を使って俺を楽しませるのは当然』だ」

 

 「あっ……申し訳ございません、出過ぎた真似を致しました」

 

 

 既に許容している『俺のメイド』と言う認識に付随する形で命令を追加する。咲夜は新たに埋め込まれた当然の常識に従い、俺の行為を黙認する。

 

 

 「う、うぅう……ぁっ」

 

 

 俺の愛撫を『当然』の事と認識した咲夜だが、それによって生じる性感や羞恥心には手を付けていない。

当然の事なのでとりたてて騒がないし、夕飯を作る事の方が優先されるが、それでも触られる事への恥ずかしさは感じていると言う訳だ。

 

 さて。これ以上尻ばかり撫でていても仕方がない。

尻を撫でるのはお約束のような物で、極論を言えば俺にとってはどうでもいい事だ。俺は尻派ではないし、撫でていて特別に気分が高揚する訳でもない。

声を聞いて満足感を得る、目的はその程度だ。触らないで先に進むのは、それはそれで損した気分になるし。

 

 

 「やぁんっ……!?」

 

 「おおう、やっぱりデカいな」

 

 

 脇の下から腕を差し込み、メイド服を盛り上げる双丘を鷲掴みにする。

本命は胸だ。何を隠そう、俺は大の胸好きである。一目見た時から、この服の上からでも分かる巨乳を揉みたいと思っていたのだ。

 

 

 「んっ、はぁ……やっ、あ」

 

 「……本当に凄いな。どれだけ抑え込んでんだよ、弾力がヤバいぞ」

 

 

 胸の感触を味わうべく指を沈み込ませると、淫らな肉は咲夜の羞恥を体現するかのような強い反発を返してくる。つまり、この服の上からでも分かるデカい乳は、これでも圧縮されているのだ。

咲夜は胸を『盛る』ための器具ではなく、『抑え込む』ための下着を着用している。それでいて、隠しきれぬこの大きさ。果たして解放されれば如何なる威容を誇るだろうか。考えるだけで興奮してくる。

 

 興奮と共に勃起し始めた肉棒を服越しに咲夜の尻へ擦り付けつつ、胸を揉みまわす。

おおよその乳首の位置に見当を付け、敢えてそこを弄らず周辺から焦らすように円を描いていく。

 

 

 「あぁっ……は、ぁ、ひぃんっ」

 

 「全く、デカい胸しやがって。こんなエロい体、持て余して堪んねえだろ。お前んとこの館、女所帯なんだろ?」

 

 「さ、いきんはぁっ! ほ、ふゴブリンも来ました、けどっ、基本的にぃ女しか、居ませ、うぅんっ……!」

 

 「ホフゴブリン……? まあ良い、ともかくそいつとはヤって無いんだろ? それともアレか、女同士で盛ってたりすんのか」

 

 

 尻の谷間に肉棒を押し付け、胸の張りと重みを楽しみながら咲夜に問う。別に今更相手が処女でなかろうと萎えはしないが、純粋な好奇心として気になる部分ではある。

 

 

 「い、えっ……、私はお嬢様に仕える身っ、浅ましい欲、はあんっ、押し隠すまで、ですっ……!」

 

 「それでも自慰くらいはしてるだろ」

 

 「自慰……? すみませんっ、私には、分かり、ません……!」

 

 「……いやいや。このデカイ胸を弄ったり、股の秘芯を弄ったりしたこと有るだろ?」

 

 「いえ……っ、おっぱいの先が擦れて、気持ちよかった時は有りますけ、どぉっ……!

  おまんこに箒を当てて、痺れた時は有りますけどおっ! 怖くて、それ以上は、してませんっ……」

 

 

 ……おいおい。男日照りくらいはしてるだろうと思っていたが、まさかここまで純粋培養だとは。

俄然、独占欲が湧いてくる。咲夜の女を強調しつつも無垢な体を、この俺こそが蹂躙する。俺以外に、この体を知っている奴は居ない。咲夜ですら、その快感には無知なのだ!

 

 

 「このエロい体を放っておくなんて犯罪だぞ、犯罪。お前の体は可哀想な事に、女の幸せを遠ざけられ続けてきたんだ。

  お前がメイドとしてお嬢様に仕えるとか言い訳してる間、お前の体は不幸を強いられて来たんだよ。『快感を解放しろ』、『性欲を解き放て』!」

 

 「……っ!? いやぁっ、こんなの知らないぃっ! こんな気持ちいい事ぉ、気持ちいいっ、これっ、良いのぉっ!」

 

 

 能力を併用しつつ、焦らし続けたせいで形の浮き出た乳首をつねり、じっとりと濡れてきた秘所を力任せに擦る。

これまで自分でさえ弄ってこなかった性感帯を、精神的抑圧を外された状態で暴力的に刺激される。咲夜の男を悦ばす為に育ったような肢体は、今初めて絶頂を迎えた。

 

 

 「あぁっ、はぁあああんっ! いいっ、すごひぃっ、すき、これ、しゅきぃ……っ!」

 

 「ははっ、気持ちいいだろ? その気持ちよさに気付かせてやった『俺に感謝しろ』よ」

 

 「はいぃ! かん、感謝っ、しますぅ……! これっ、とてもいいんですっ! あり、はんっ、ありがとうっ、ござひぃ、ございましゅうっ……!」

 

 「なんだよ、お前は感謝の言葉も満足に言えねえのか? だが良い、『駄目なメイドだろうと俺は可愛がってやるからよ』」

 

 

 もうここまで来れば、能力に対する抵抗力は無いも同然だ。半ば意識が飛んでいる咲夜の耳元で甘言を囁くと、何故か涙を流し始める。

 

 

 「申し訳、ございませんっ……! この天に昇るようなっ、心地好さをくれてぇっ……! 満足にかんしゃも言えないっ、駄目な私にお慈悲をくれてぇ! ほん、本当にっ、ありがとうございますぅ! ごめんなさいぃ……っ!」

 

 

 成程。泣くほど感謝しつつ、それをしっかり伝えられない自分に苛立ってるって所か。意地らしいじゃないか、ご褒美をやろう。

 

 

 「大丈夫だ咲夜、お前の感謝は伝わってるぜ? だから『安心して快感に浸れ』、『俺を想いながらな』」

 

 「……!」

 

 

 もう意味を為す言葉は出ないようで、目を見開き口を半開きにしながら全身をぶるぶると振るわせる咲夜。

涙が顔を濡らし、口から垂れた唾液が喉まで伝い、匂い立つ女の香りと共に汗がメイド服を透けさせ、秘所から漏れた愛液がスカートと下半身をぐっしょりと濡らす。

 

 

 「……流石にぐしょ濡れだな。風呂に行くか」

 

 「で、も……お、ゆはんを……」

 

 「……あー。とりあえず後で作れ、今の体じゃ色々無理があんだろ」

 

 

 どんな状況であろうと一度受けた命令は必ず果たそうとする性質は、このような場合は微妙に融通が効かない。

全身を様々な体液で濡らし腰を抜かした咲夜はそれでも調理を続行しようとするが、後回しにすると言う方法で中断させる。実際に調理に不適な状況だとは認識しているだろうし、詳細に命令した訳でもないので理屈が有るなら遅らせる事は可能だ。

そうでなくとも、『忠誠を誓う主』からの指示を無下には出来ないだろう。

 

 頬を上気させながら色気のある溜息を吐いている咲夜を抱え、風呂場前の更衣室まで運んでいく。

俺の家は能力を用いて特注させただけあって、人里の一般的な家とは隔絶した機能を誇る。風呂場もその恩恵に与った一つで、高価な魔導具の力により好きな時に好きなだけ好きな温度の水を作り出す事が出来るのだ。

 

 

 「咲夜、俺に感謝してるんだよな? 風呂で誠意を見せてもらおうか」

 

 「は、いっ。お体を洗わせて頂く事は出来ますし、指示を下されば、誠心誠意を以てご奉仕させて頂きます……!」

 

 

 快感の余韻が収まってきたのか、咲夜の口調もかなりはっきりした物に戻ってきた。

答に満足した俺は勿体ぶった頷きで返してやり、咲夜を更衣室の床にゆっくりと降ろす。何処かが擦れでもしたのか甘い声を漏らす咲夜を横目にしながら、風呂場の魔導具を操作して浴槽にお湯を張る。

 

 

 「ぐしょぐしょのスカートと下着はもう脱いどけ、まだ上はそのままにしとけよ」

 

 「承知、致しました」

 

 

 湯が溜まるまでの繋ぎ……と言うか当然の準備として、メイド服を脱がせる。

俺の命令を受けて咲夜は従順にスカートを下ろし、濡れて肌に張り付いた白い下着もずり下ろす。

 

 

 「おお……」

 

 「恥ずかしい、です……」

 

 

 遂に咲夜の秘所が晒される。髪と同じ銀色の毛が秘裂を囲むように生えているが、全体的には非常に薄い。

自慰をせずに毛の手入れだけはしていたと言うのも考えにくい気はするので、元々薄い性質だったのだろう。まあ、どうでもいいが。

 

 愛液を滴らせる淫裂も気にはなるが、どうせ後で幾らでも弄れる。

今は胸だ。早くこのいやらしい乳肉を解放してやらなければならないだろう。頬を真っ赤に染めて棒立ちになっている咲夜のメイド服をたくし上げるように脱がしていく。

裾が胸に差し掛かった辺りから急にキツくなり始めたが、双乳を無理矢理押し込むようにして引き上げる。何とか捲り上げると、下着に締め付けられた巨乳がいよいよその肌色を見せ付け始めた。

 

 

 「……本当にデカイな!」

 

 「そう、なのでしょうか……? 館では特に何も言われないのですが……」

 

 

 たゆん、と音を立てた気さえした。キツいメイド服の戒めから解き放たれた淫乳は、重量感に溢れた弾みを見せながらまろび出る。

まだだ。まだ、下着が残っている。逸る気持ちを堪えもせず、俺はデカさに比して色気の無い下着のホックを外し、最後の境界を暴く。

 

 

 「やぁんっ……」

 

 「おお……!」

 

 

 ……絶景だった。艶やかな白い肌が彩る、巨と言う言葉でも語れない大きさの爆乳。

決して垂れず、自らを誇示するかのように美しい球形を保ち、薄桃色に染まった乳輪の中心には、快楽を期待してぷっくりと膨らんだ乳首がいやらしく自己主張している。

2つ並んだエロい爆乳の間には何処までも引き寄せられてしまいそうな谷間が作られ、俺の性欲を煽るような甘ったるい匂いを漂わせている。

 

 俺も流石に限界だ。残った服も脱がせ、引きずるように風呂へ連れ込む。

 

 

 「そのデカ乳を使って俺を洗え。石鹸はやるから、方法は自分で考えろ」

 

 「承知致しました」

 

 

 適当に湯を被り互いを濡らし、椅子へと腰かけて命令する。咲夜は石鹸を手にとって数秒ほど思案した後、泡立てて自らの爆乳に塗りたくる。

 

 

 「それでは、腕をお借り致します……」

 

 「うぉっ」

 

 

 思わず間抜けな声が出る。咲夜は俺の腕を自らの胸の谷間に導き、泡によって粘性を得たそこを擦り合わせたのだ。

むっちりと詰まった爆乳は、俺の腕に心地好い暖かさと圧迫感を与えつつもぬるぬると蠢く。咲夜ほどの美しい女が俺に奉仕していると言う視覚効果も合わさり、肉棒には更に血液が流れ込んでいく。

 

 

 「んはぁ……おっぱいの先が、擦れて、いい……!」

 

 「そうだ、どうせなら『お前も楽しめ』。『俺を悦ばせる事を第一に考えながらな』」

 

 「あうぅ……! は、いぃ……っ」

 

 

 最初こそ経験が無い為に拙い動きでは有ったが、伊達や酔狂で『完全で瀟洒』なんて名乗っている訳では無いらしい。

咲夜が誇るメイドとしての天性の才能は性行為にまでも及んでいたようで、徐々に胸を擦るだけの生娘の動きから性に奔放な女の快感を貪る動きへ、更に数分後には高級娼婦さながらの全身愛撫へと変貌していく。

 

 俺の体中を這い回る、滑らかで暖かい柔らかさ。膨らんだ乳首の擦れる得も言われぬ感触。男の理性を蕩かす淫猥な律動。

快楽その物を煮詰めた沼にどっぷりと浸かっているような心地を堪能した俺は、更に直接的な性的奉仕を求めて命令をし直す。

 

 

 「そのまま胸で俺の肉棒を挟め、そこも丹念に洗うんだ」

 

 「は、はいっ」

 

 

 乳首を俺の背中に擦り付けつつ喘いでいた咲夜は、俺の指示を受けて体の正面に回り込む。

俺の股に聳える肉棒をまじまじと見て、情欲の炎を瞳の奥に映した咲夜は、まるでこの行為が初めてとは思えない勢いでその巨乳を滑り込ませてくる。

 

 

 「おおっ……」

 

 「かたくて、あつい……」

 

 

 咲夜のむっちりとした双乳の谷間は、膣の締め付けとは違う、しかし本能的な興奮を呼ぶ感触に満ちていた。

適度な粘着感と丁度良い滑りを両立させた淫乳は、暖かく、優しく、そしていやらしく俺の肉棒を扱きあげていく。

 

 正直、この行為……パイズリは、まず相手がそこそこの巨乳で無ければ行えず、そして技量が伴わなければ手淫の方が余程快感を得られる。

しかし咲夜は、やはり完璧と言えるメイドだった。俺の肉棒を挟み込み、竿を覆い隠してしまう巨乳を、的確に揺すって性感を刺激。わざとなのか天然なのか分からんが、肉のぶつかる湿った音まで下品に響かせている。

 

 これで射精しても良い。そんな考えも浮かんだが、一度も入れずに暴発すると言うのは何だか情けない。

どうせ、味わう時間はまだまだ有るのだ。後でじっくり堪能する事を誓い、後ろ髪引かれる思いながらも一旦仕切り直させる事にする。

 

 

 「よ、よし。洗いは終わりだ、湯に入るぞ」

 

 「んっ、はぁ……しょうち、いたしましたぁ……!」

 

 

 俺もギリギリだとは自覚しているが、咲夜は既に何度か絶頂していたらしい。

これまで複数の性行為をこなし、快感にもそこそこの耐性は付いている俺と違い、咲夜は自慰すら通り越してこれが初めての自覚的な性欲解消だ。

体だけは男好きのする物に育っていて、そして生娘だと言うのに技術のみは熟練の娼婦並になってしまった事も影響しているのだろう。本当に、何てエロい女だ。

 

 腰が抜けたようになっている咲夜を引っ張り、人を二人収めてもまだ余り有る浴槽へ入る。

そのまま暫く時間を潰す事で、射精欲求を鎮めようとしたのだが……湯船にたっぷりと浮かぶ咲夜の乳房が視界に入った瞬間、理性の箍が外れる。思いきり抱き寄せ、肉棒を掴んで咲夜の淫裂に宛がう。

 

 

 「あ、ああうっ……これが、ご主人様の……すごく、熱い……!」

 

 「『傷みは快楽で塗り潰せ』、お前はこれから『俺だけに従え』!」

 

 

 裂け目の表面に肉棒を擦り付けるだけで喘ぐ咲夜にそこはかとない満足感を覚えつつ、破瓜の衝撃を無視するように『命令』する。

これで、膜を貫いて泣き叫ばれると言う面倒は無くなった。最後の心配が消えた事で衝動を制御出来なくなり、俺は本能が命ずるまま腰を一気に突き入れる。

 

 

 「ふぁ、ああああああぁっ!」

 

 「流石に締まるな……!」

 

 

 咲夜の嬌声が高らかに響く。奥底から溢れ出す愛液が膣内をしとどに濡らし、また俺の肉棒も湯の中に有るとあって滑りはかなり良い。

それでも咲夜の処女は、力任せに蹂躙するには締まり過ぎている。勿論全く動かせない程では無いし、蠢く淫肉が十分な刺激を与えてはくれるが、このまま緊張し続けるようでは片手落ちだ。

 

 命令で、傷みを感じていないのは確信している。そうでなければ今頃はこの程度の抵抗では済まなかっただろう。

しかし現実問題として、咲夜の膣は俺を完全には受け入れていない。……『俺だけに従え』と言う命令が上手く機能していないのだ。

 

 

 「ちっ……」

 

 

 忠誠を誓い、今までの価値観を破壊するような法悦を与えられ、胸を使った性的奉仕を行い、形式的には処女を捧げながらも尚、俺だけに従えと言う命令自体は許容しない。

忠誠を誓う対象として最上位にある『お嬢様』。咲夜の認識ではあくまで俺をその地位と同格にしただけで、『お嬢様』を仕える対象から外すと言う事は思考の埒外なのだろう。

 

 ……だが。だからこそ。その最後の本能的反抗を捻じ伏せる、それは堪らない愉悦だ!

 

 

 「咲夜。お前はこれまでこの幸せを味わった事が有るか」

 

 「ない、ですっ……! こんなっ、はぁん! きもちいいこと、しらなかった、んぅ、ですぅ!」

 

 「その幸せを与えた俺を愛しいと思うか?」

 

 「すき、だいすき、です! はあ、はぁ、んはぁっ、あいしていますっ!」

 

 

 腰を可能な限りの勢いで動かしながら問いかける。やはり、表面的な理性は屈服しているのは間違いない。

咲夜はこれまで何とか保っていたメイドとしての口調も忘れ、快楽に濁った瞳で艶めかしい表情を浮かべながら返してくる。

 

 

 「だったら『俺だけに従え』。受け入れられないのなら、もうお前がこの幸せを得る事は無い」

 

 「えっ……」

 

 

 再び命令を突き付け、腰の動きを止める。俺自身から込み上げてくる欲望に、後少しの辛抱だと言い聞かせ。

咲夜は一転して表情を凍りつかせ、言葉の意味を理解したくないとでも言いたげな媚びた目で俺を見上げてくる。

 

 

 「どうした? この『幸せを与えられるのは俺だけ』だ、この快楽を永遠に失いたいのか?」

 

 「いえっ! で、でもぉ」

 

 

 ……咲夜の腰がぴくぴくと動き始めている。それに伴い、膣肉も本格的にほぐれ始めたようだ。もう一押しか。

 

 

 「……何も全てを投げ捨てて俺に仕えろとは言わない。

  お前はこれまで通り、お嬢様の下でお嬢様の為に働いていれば良いさ。ただ、心のみ俺に従えば良い」

 

 

 むしろ、今の状況のまま不用意に俺の家に住み着かれても困る。異常を察知した吸血鬼に、命令する間もなく首をはねられたりすると不味いし。

 

 

 「これまで、通り……お嬢様の下で働く……紅魔館で。ただ、心でご主人様に従えば……」

 

 「そうだ。俺に真実の忠誠を捧げながら、お嬢様にもこれまでのような振る舞いで接すれば良い。

  それだけで、今と変わらない関係を維持したままこの幸せを得られる。……もう一度だけ言うぞ。『俺だけに従え』」

 

 

 陥落した、と不思議な手応えを感じた。咲夜の認識が、精神が、遂に不可逆に変わる。

 

 

 「口付けを……」

 

 「あん?」

 

 「誓いの口付けをさせてください……ご主人様に全てを捧げると言う、証を立てさせてください」

 

 

 なんとロマンチックな……まあ、構わない。今更過ぎるが、これまで放置してきた事でもある。

無言で顔を寄せると、咲夜は花開いたように微笑んだ。そうして、これまでの乱れ方が嘘のような、触れ合うだけのキスをする。それはとても清楚で、淫靡で、元々の主であるお嬢様を裏切った背徳の象徴だった。

 

 

 「これで私は……十六夜咲夜はご主人様だけの物です。お嬢様の下で働きつつも、心は常にご主人様と共にあります」

 

 

 咲夜の蜜壺が胎動する。これまで蠢きつつも締め付けるだけだった肉襞は、真の主となった俺を歓待するが如くうねり始める。

どちらからともなく、腰を振り始めた。これまでにない快感が爆発する。遂に全ての精神的抑圧を解き放った咲夜は、情欲を煽る下品な叫びを上げながら俺を抱き締めてくる。互いの体の間で潰れる咲夜の爆乳が、俺の射精欲を飛躍的に高めていく。

 

 

 「っ、はぁっ……んぁっ! わたしのなかで、ご主人様が大きくなっていますっ!

  わたしは、さくやはっ、ご主人様を、んぅ、きもちよくすることがぁはんっ! でき、ていますかっ!?」

 

 「ああ、上出来だ……!」

 

 

 咲夜の膣は、これまで味わったどの女よりも具合が良い。正に理想と言って良い名器だ。

先程までの締め付けを維持しつつも、決してキツ過ぎず。奥へ奥へと咥え込むように淫肉が蠢き、敢えて逆らうように肉棒を抜こうとすれば、引き留めようと絡み付いてくる。

 

 咲夜の奉仕に耐え続けてきた事も有り、限界の予兆はそう遠くなく訪れた。

人里の女を抱いた時は面倒を起こさないように外に出すだけの余裕も有ったが……この快感から離れる事など出来るものか。どうせ咲夜は俺の物になったんだ、このまま膣内に射精した所で何も問題あるまい!

 

 

 「そろそろ出すぞ、咲夜っ!」

 

 「だす……っ!? ふぁ、んはああああああぁんっ!」

 

 

 熱い衝動が迸り、世界が白く染まった。俺の精液が、音すら立てて咲夜の子宮へと流れ込んでいく。

咲夜はそのまま絶頂から戻ってこなくなり、膣は貪欲に精液を搾り取ろうと蠕動する。堪らず、睾丸に残っていた精液までもが飲み込まれていく。

 

 気持ち良い。それだけが俺の心を満たす。

本来は手の届かぬ女である咲夜を、俺こそが支配しているのだと言う感慨に耽りながら、気をやった咲夜の双乳に顔を埋めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「それでは、紅魔館へと戻ります。お嬢様には、今回の事が伝わらないよう最大限に取り計らいますわ」

 

 「ああ。それは何としてでも果たせ」

 

 

 生中出し後も、散々に膣を味わい、胸での奉仕にも浸るだけ浸った。

数時間にも渡る性交でとても清々しく満足出来た俺は、咲夜に後始末をさせ、そして改めて作り直された飯を食いながら今後の方針を指示する。

 

 

 「お嬢様だけに限らず、紅魔館の奴にも、誰にも知られないようにしろよ。他の奴に伝わったら、俺の平穏は脅かされるからな」

 

 「勿論、理解しております。全ては、ご主人様の為に」

 

 

 体液に濡れた体を洗い、メイド服をきっちりと着込んで、乱れていた髪型も丁寧に整え直した咲夜。

その立ち姿は、まるでオーラとして可視化されているように思える程の、絶対の忠誠心を放っている。これは最早、狂信と言える域だろう。

途中から半ばふざけて、絶頂する度に俺への忠誠を強くしろ、と命令したのが効き過ぎたのかもしれない。

 

 

 「どうか、こちらの懐中時計をお持ちくださいませ。

  理論の説明は省かせて頂きますが、ご主人様が念じる事により何時でも御側に馳せ参じる事が出来ます」

 

 「それは良い。紅魔館に居ても、簡単に呼ぶ事が出来るって訳か」

 

 

 咲夜が差し出してきた懐中時計を受け取る。連絡手段をどうしようか迷っていたが、これなら気にする事は無いな。

 

 

 「はい。……一旦ご主人様の元を離れ、仮の主人であるレミリア……様の元へ向かいますが、咲夜の忠誠は常に貴方と共に」

 

 

 跪いて俺に礼をした後、咲夜は一瞬にして消えた。

時間操作を駆使し、お嬢様連中から下手な追及を招かないよう直ぐに紅魔館へ戻った、と言う所だろう。

 

 しかし、それは全く些末な事だ。

幻想郷に名を轟かす英雄の一人、十六夜咲夜を完全に俺の所有物へと変えた。その事実こそが、最も重要なのだ。

 

 力を手に入れて尚、うっすらと感じていた閉塞感。それが粉々に打ち砕かれている事を実感し、俺は嗤った。

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