早送り。再生。
今までの記録と同じように、執務机前に金髪の少女が立っている。
ただ、このレポートによると、この日からいつものルーチンワークに、ある行為が追加される旨が書かれていた。
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第六記録
深部処置導入
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「それで司令官、今日から治療を変えるって、聞いたんだけど?」
司令の目の前に立つなり、単刀直入に話を切り出す皐月。
本来は、こういう娘だ。
単純明快というか、なんというか。
「変える、というのは少し違うな。既存の治療にある事を組み込む」
「ある事?」
小首を傾げおうむ返しに聞く皐月。
二つ結びが傾く。
「今までの治療は上手く行っている、ただ根本的な治療を行う為の下準備を行う」
「下準備……って、どんなこと……?」
更に疑問をぶつける。
その顔には、僅かな不安と――驚くべきことに、微かな期待も見て取れる。
これが、調教の成果、となるのだろうか。
「新治療の為に、穴を広げる必要がある。その為に、指を入れる」
ズバリと切り込んだ。
今までは、行為の最中に行動で示したりだとか、逃げられない状況にしてからとか、追い詰めてから、というのばかりだった。
となるともう、必要無いのだ、追い詰める必要が。
「う、うん……分かった」
その考えを肯定するように、画面の中で少女が頷いた。
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いつものルーチンワーク――ほぐし、消毒、塗り、舐め――を終え、布団の上で構える皐月。
そして次の行為の為、ビンを取り出す男。
ビンの中身は、薄い乳白色。
とろみがある揺れ方。
その蓋を開け、小指全体を濡らす。
まずは、小指。
このサイズを馴染ませる。
「本当に、指入れるんだよね?」
「あぁ、入れる」
「本当に、これ必要なんだよね?」
「あぁ、必要だ」
紅潮した顔で、皐月が投げかける。
そしてそれをいつものポーカーフェイスで切り抜ける司令官。
だが、今回はポーカーフェイスはあまり必要で無かったかもしれない。
断言は出来ないが、皐月は――騙されたがっているように見える。
「じゃ、じゃあお願い。司令官……」
そう言って、身を委ねる、と言っても体勢はそのまま四つん這い。
手が伸びる。
臀部の持ち主が自ずから広げている穴。
そこに濡れた小指をあてがう。
「んっ!」
すぼまりに触れられるのは、慣れている。
それでも一瞬驚き、力が入る。
だが、力を入れると逆効果だ。
深呼吸。
落ち着く。
おもむろに、先端が沈み込む。
合図は無い。
合図をすれば、また力が入ってしまうからだ。
「んっ!ふっ、はっ!」
明確な遺物の感触。
押し返そうとする動きを、呼吸で抑える。
「し、司令官が、べろ入れてたのって……これの、練習の為……?」
気を紛らわすためか、皐月の解釈が飛んでくる。
都合の良い解釈。
そんな事を言われるとは思っていなかった司令官は、驚きを隠すのを、厳かな"間"として誤魔化し、頷く。
「その通りだ」
満足そうに、目の端に堪え涙を溜め、笑顔を作る皐月。
今までの、恥ずかしい事に意味があった、それは喜びを喚起する。
こんな状況でも、笑顔が似合う少女だ。
こんな状況に、合うべきでは無い少女だ。
先端から根元、深みを探るように沈み込む。
「んっ!ぐっ……」
堪える。
根元まで沈んだ小指が、次は引き抜かれていく。
「あっ……あぁ……」
その感触に、穏やかならぬ声を上げる。
どうも挿し込むよりも抜き出す方が……快感を得さているようだ。
ちゅぽん、と小気味の良い音を立てて引き抜かれた。
「んふぅ……!」
びくっ、と腰が跳ねる。
小指に液体を補充し、再度挿入。
「んっ!」
跳ねた体には、この不意打ちは辛い。
きゅっ、とすぼまりが締まった。
だが、それに構わず突き込み、半ばまで抜く。
ピストン動作。
「はっ!うっ……」
布団を噛んで、堪える皐月。
指を引き抜き、液体をアナルに塗る。
そして次は人差し指。
指にたっぷりと絡めていく。
この手の知識は無いが、あまりにもハイペース過ぎるように見える。
だが、仕掛けがあるのだ。
あの液体は、通称バケツ。高速修復剤が入っている。
高速修復剤を、滑りを良くする為のローションに混ぜ込んでいるのだ。
乳白色をしていた理由。
そして高速修復剤使用時の注意点を逆に利用する。
例えば何らかの破片が埋まった状態で使用すると、それが有るという前提で治ってしまう。
しかし、今回のように、指で穴を広げた状態で塗ってやればどうなるか?
指の太さ分だけ、馴染み広がる。
それでもある程度は期間が必要だし、裂いてしまえば強い痛みから忌避感を持たれるだろう。
だがそれでも、圧倒的速度での拡張が行える、というわけだ。
「んぅっ!!司令官……さっきより、太……い?」
「あぁ、小指から人差し指に変えた」
「どれくらい、まで……するの?」
終着点はどこか。
予想は付く、たぶんだが、あの行為に十分な"太さ"となれば……三本。
こんな行為をしているのにおかしな事だが、ある種の丁寧さを感じる事からも、たぶんそこまで広げるはずだ。
「指が……三本入るまでだ」
「えぇ!!そんな、んっ!ボクのお尻、がばがばになっちゃ、うよ……!」
予想は、当たりだ
「そんなに広げて……何、入れるの?」
「……時機が来たら、二本入るようになったら教えよう」
「ちゃんと、教えて、んっ!くれるんだね?」
「今までも約束は守ってきただろう?」
「う、うん」
何を、というかナニをというか。
何にせよ入れる物をはぐらかす。
「今日は、この人差し指で終わりだ」
「分かっ、た……!」
会話中も、ピストン運動させ続けていた人差し指。
それの動きが複雑さを増す。
「んんっ!中、動いて……!」
ちょっと、違うように見える。
動いているのは根元だ。
中を軸に、広げるように根元を動かしている。
ただ、支えとなる中にも、刺激が行っていることだろう。
そして指をくねらせ、同時に抜き差しを行う。
「んっ……!んんっ!」
指のくねりに連動するように、体をくねらせる。
布団の上で、二つ結びが踊る。
熱い吐息と、小さな悲鳴が漏れながら、乱れる。
ぬちゅり、ぬちゅり。
卑猥な液音。
「んはぁ……あぁ……あぁ……っ!」
出来上がっていく少女。
秘部を隠す絆創膏が、湿り気に耐えられず、端が捲れる。
人差し指が差し込まれたまま、液体が追加される。
動く尻に巻き散らかされた、ぬるぬるとした液体。
それが丸みを光らせる。
「んっ!だめぇ……今ボクの、お尻揉んだら、だめぇ……」
力無い抗議。
抵抗は、無い。
空いた手で、てかてかとした薄い尻を揉んでいく。
様々な液体が、太もも半ばの下着に斑点を作っていく。
「あぁ……ボクのお尻、ずぼずぼされながら、揉まれてぇ……」
外見に見合わぬ、蕩けた声。
嬌声、と言うのだろう。
驚きだ、あんな場所を弄られて、こんな、こんな状態になるなんて。
「あぁぁ……しれぇかん、しれぇかん……!」
うわごとのように呼び続ける。
目の焦点が、定まっていない。
ラストスパート。
指がほとんど引き抜かれ、指の腹がすぼまりに留まる。
液体が、更に垂らされる。
「んんぅ……!」
急に動きが止まり、物足りなさ、とでも言えばいいのか。
そのようなものを感じているように見える。
そして、止まったことにより逆に意識が行く。
すぼまりが締まり、人差し指を締め付ける。
淫らな動きをしているとは、思っていないだろう。
その締め付けを、押し返すように動く。
内側から、すぼまりをなぞるように。
明確に、広げる事を意識した動き。
「思いっきり締めてもいいぞ、皐月」
そう、締めてもいいのだ。
締め付けを跳ね返す事で、拡張が捗る。
「でもぉ、しめつけ、たら……」
「締め付けたら?」
皐月の、甘い声。
それに聞き返す。
どうなるのか、と。
「しめつけたら、ボク……きもちよすぎて、おかしくなっちゃいそう……だから」
甘くも、不安を湛える声。
「こわいよ……ボク。司令官に言われても、こんなのできもちよくなっちゃってる今も、もっと……されたいな、って思っちゃうのも……こわい」
吐露される不安と恐怖。
不安に怯えながらも、紅潮し艶めかしさを持ち始めている顔を撫でる。
「大丈夫だ、皐月――私が付いている」
ぬぅあにが!私が付いている、だ!
こんな!こんな!こんな行い!を!して!おいて!!
しかし、今まで散々慣らされ、馴染まされてきた皐月は、そうは捕らえない。
恐怖を慰められ、不安を和らげられ、さらに信じる。
「うん……!」
今までで、最高の笑顔。
こんな状況で、見せるべきではない笑顔。
そしてその笑顔を蹂躙するように、指の動きが再開される。
「んぅ、んふっ……ぅ!」
もう片方の手が、さらに尻肉を押しのけ広げる。
見やすいように、拡張しやすいように。
人差し指を震わせ、小刻みな刺激を与えていく。
「あぅっ……それ、すごい……」
お気に召したようだ。
だから続ける。
震わせた指を回し、なぞる。
手を少し畳、親指でも外側をなぞっていく。
「んあぁぁ……」
だらしのない声、布団に唾液の染みが広がっていく。
すぼまりを、中と外から摘ままれ、なぞられる。
親指と人差し指をこすり合わせるような動き。
すぼまりの皺を丹念に味わうかのように、動かしていく。
ぬるぬるとした液体で、際立つ感触。
「あぁぁぁ……もう、だめっ……だめだよぅ……」
がくがくと腰と膝が震える。
腹の下に、膝が差し込まれ体が支えられる。
人差し指が、ねじるように奥へと差し込まれる。
「あぅはっ……!」
そして、一気に引き抜かれる。
ちゅっぽんっ。
「ああぁぁっ!……っ!」
液体が、緩く飛び散り、皐月の体もくたりと膝に体重を預けた。
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「あぁ……凄いべとべとになっちゃった」
身だしなみを整える皐月。
とは言え、一部誤魔化せていない。
「下着も……垂れたので凄いことになってるし……」
「次からは着替えを用意する必要があるな」
「あとお風呂もね……!」
「それも手配するようにしておこう」
後片付けをしながら、手配を回す司令官。
アフターフォローが、今回は少し甘かった。
と、レポートにも反省が書かれているがもっと重要な反省点があるだろう。
「じゃあ皐月、今日は終わりだ」
「うん……ところでさ、司令官」
「どうした?」
もじもじ、と内腿を擦り合わせる。
「えっとね、ボクの方でも……自分でちょっとでも、した方がいいのかな、って」
真っ赤になりながら、答える。
皐月なりの提案、ということになるのか。
「ふむ、そうだな……」
予定外の提案に、思案する。
想定以上の成果を上げてはいるが、どう答えたものか、と悩み。
「周囲を触る程度なら、大丈夫だ。この消毒薬も渡しておこう」
「う、うん……」
渡される、銀の缶。
消毒薬も手配リストに入れる司令官。
そしてもう一つ、"手配"が増える。
「以上かな」
「うん!ありがとう、司令官」
「協力的で助かるよ、皐月」
「え、えへへ……」
バツが悪そうに笑う姿も可愛らしい。
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そして、次のレポート。
そのページには小さなポケットがあり、汎用の記録媒体が挟まっていた。
今使っている再生機器でも、使用できる。
司令官が行った、"手配"。
これにその手配の全容が入っている。
どういうものかは、想像がつくし、ある程度書かれている。
これは、今までの記録と少しだけ性質が異なる。
だが、青葉は再生機器にそれを叩きこんだ。
11話で完結予定ですのでこれで折り返しは過ぎたました。
たぶん。