サブタイトルの通り、話の中身は軽い感じなんで気楽に見てくれたら幸いです。
それでは、どーぞ。
東京都内、とある自宅
堅く閉まった部屋の扉。扉には、「入るな、絶対に」という張り紙がべったりと貼られている。扉の前には既に冷め切った、朝食が乗った盆がひっそりと置かれている。
今回の主人公は、この扉の向こう側にいる。
部屋の中はゴミや雑誌、ゲームのカセットなどで溢れかえり、とても住めたものじゃ無いがその部屋に彼は居る。
彼の名前は、光陰 矢如(ひかげ やごと)。やつれた体に、大分皺になったTーシャツとジーパンを身につけ、ぼけーっと卓上パソコンの前で座り込んでいる。
「...ああ、可愛いなぁ...やっぱり二次元最高だぜ....!」
更にはパソコンの前でガッツポーズをかますという状態。
ここまで見てくれたら分かるだろう。ただのクソニート。引きニートである。ニートの手本になっても良いだろう。
さて、このクソニー....げふんげふん。失礼。天の声が流石にここまで言うのも酷だろう。この男が幻想郷に入り、奇想天外、というかアホらしい物語を繰り広げるのが今回の話である。さぁ、一体どんn 『はいはい、失礼しますよ』
誰だお前は! 『スパ....言わせるな!私はメメタァな人だ。尺巻くんで早めに終わらせてくださいな』 何?これから良いところだってのに....? 『良いから消えろ、メメタァな問題が山積みなんだよ!』 いやだっ、わたしはまだっ((ピチューン))
『さあ、消えたところだし、本番でーす』
画面の前の嫁にうっとりしながら、俺は考える
『そろそろ仕事しないとなぁ....けど、面接で絶対に面向いて話せないし....うん、いいや。いつか仕事すれば良いし』
そう楽観的に考え、俺は部屋の扉を開け、洗面台へ向かう。
洗面台の鏡を見て、いつも俺は思う。こんな顔なのに、何でニートなんだろって。
『自分で言うのも何だが、俺はイケメンだ。生まれつき灰色の綺麗な髪、清んだ青色の綺麗な瞳、完璧に整ったキリッとした表情。
スタイルだってそうだ。いくら食べても太らない体質だし、何もしなくても軽く筋肉は付くし。
言わば、この体は神様から与えられた完璧な体だ。
なのに、俺の中身はまさしく地獄からの贈り物だった。
話しかけるのを恥ずかしがり、女性と話すとなると噛みまくって何も話せない。更には、面倒くさがりだし授業すら面倒くさがってサボりまくった。
その結果がこれだ。全く、なんてざまだ。』
俺はうんざりしながら、また画面の前の嫁に会いに部屋に戻っていく。
だが、そこに居たのは....小さい小さい龍がちょこんと俺のイスに座っていた。
「....は、え?」
「おお、来たかい、矢如君よ。さあ、床に座りなさいな」
俺が言葉も出ないなか、その龍は見た目からは想像も出来ない渋い声で俺に話しかけてきた。
『イヤそこ、俺のイスだろ!』とか、思ってると龍が微笑んできた。
「君の言いたいことは分かるよ、うん。言わせて貰うが、君みたいなクズが座る椅子なんてねーから!」
「イヤそれ、ネタだろ!?」
「構わん、続けろ」
『訳が分からないよ....』とか、思いつつ、床に座る俺。
全くもって訳が分からない。何なんだ、こいつ。得体も知れない龍が一体何のようだ?
てか、これ夢だろ?夢だな、あははははは....
「夢なんてオチ、無いから安心しなさい。ここは現実、リアルだよ。」
龍がうざったいほどのスマイルを浮かべて、言葉を言い放つ。
何これ泣きたい。
「さて、私が何か。なんでここに来たか。教えろ欲しい頃だろう?」
龍が笑いながら、話しかけてくる。俺はゆっくりと頷いた。
「私は、ある世界で最高神をしている龍神というものだ。この度、この世界の中で有り得ないほどの不遇を受けてる者の中から一人を選び、救済を与えるという目的でこの世界にやって来た。そして、選ばれたのがキミという訳だ。光陰矢如くん。」
「はあぁ!?どー言うこと!?俺、この状態のままで居たいんだけど!?」
そう叫ぶ俺に龍神って奴はこう言った。
「拒否権はない。神の中でもう既に決まった事だ。」
俺はその場に崩れ落ちた。頭を抱えた!絶望した!!
「まぁまぁ、キミにとってもいい話だ。君に行って貰う世界がある。私が統べる世界、幻想郷という楽園だ。そこは、女性がほぼ権力を握り、人間と妖怪、亡霊、魔法使い達が共存する素晴らしい世界だ!」
龍神はぴょんぴょんしながら、楽しそうに説明する。
だが、一方で俺はガックリしていた。
『三次元の女なんて興味ねぇ....!!俺は二次元の娘しか見たくない!』
「ああ、因みにそこの女の子たちは二次元の女の子たち並みに美しいし、可愛いよ。」
心を読んだようなこの龍神の言葉に俺の心は揺らいだ。だが、すぐに思い直した。
『ど、どうせケモ耳なんて夢のある子も居ないんだろ、しし、信じないぞ!』
「ああ、さらにケモ耳やエロイお姉さんもいるよ、沢山。」
『はい決定!行きます行きます、全力で!!!』
俺の嬉しそうな目を見て、龍神が微笑みながら言った。
「さて、ここで君にある条件を与えよう。」
「条件?」、と俺が首を傾げると龍神が頷きながら答える。
「そう、条件。流石に外界の者を無条件で私の世界に入れる訳にはいかないので、君にある縛りを与えることにした。その世界で生きるための縛りをね。」
そこで、一呼吸おいて、龍神は言い放った。
俺にとって地獄の言葉を吐き出した。
「三週間の間に、幻想郷の女性一人に承諾を得た後、性行為をすることだ。」
「....はあああああああああ!?!!???」
俺が絶叫するのを無視して、淡々と話し続ける。
「その縛りを破ると、体の一部がランダムで使えなくなるんだ。例えば、足やら耳やら、ね。だけど、次の三週間の間に性行為をするとそのペナルティは消える。どうだい、いい話だろう?」
俺は慌てて、まくし立てた。
「ふざけんな!俺はコミュ障だぞ!?そんな、性行為してくれなんて言える訳ないだろ!?さらに、女性だぞ!?殺す気か!?」
だが、龍神はズバッと言い捨てた。
「んなもん知るか、やるんだよ。」
絶望、完全絶望....!!!
そんなことを考えてると、足元が消え、俺は空間の狭間に引きずり込まれた。
「うっおおお....!???!!た、助けっ....!!」
薄れ行く意識の中、龍神の声が聞こえた。
「ファイトだよ、君の人生更生のスタートだ」
意識は、ぷっつん、途絶えてしまった。
ここまで見てくれでありがとうございます。
よければ次の話も見てくれれば幸いです。
ではでは、さようなら。