※この作品はR-18です。

復讐の唄ーリアルエンドーリバースストーリーー   作:lOOSPH

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二十三人目 箱入り御曹司

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二十三人目,12人目

早乙女家

 

赤い部屋

 

そこに一人

壁に貼ってある複数の

顔写真のうち

 

黒い額に張られているうちの一枚を見つめる

 

それを見て

はあ、とため息をつく

 

「(まったく・・・

 

  運がいいのか

  悪いのか・・・

 

  複雑ですね・・・)」

 

とややあきれながらも

黒い手袋をはめ

 

それをはがさずに

アイスピックで突き刺す

 

「(でも・・・

 

  彼も許せない人間の一人・・・

 

  容赦などいたしませんよ)」

 

そう心の中で呟き

 

赤い封筒にカードを

仕込んでいくのだった

 

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ついこの前の話

 

絵理奈がランニングの途中で

公園にて小休憩をしていると

 

「あれ?

 

 絵理奈さん?」

 

そこで顔見知りにあった

 

「亀井君・・・

 

 どうしたの?

 

 こんなところに・・・」

 

「うん

 

 この子の散歩・・・

 

 休日にはいつも朝早く起きて

 散歩させているんだ

 

 絵理奈さんは、ジョギング?」

 

「たまに朝早く起きて

 目がさえちゃうこともありますから

 

 そういう時に眠気覚ましに

 ジョギングしてるんです

 

 今日はちょっとお客さんも来ちゃったから」

 

「お客さん?

 

 こんな朝早くに?」

 

男子は首をかしげる

 

「お客さんって言っても

 人間のお客さんじゃないんだよ

 

 二羽の烏さん・・・

 

 最近よくうちの庭に

 来るようになっちゃって・・・」

 

「そうなんだ・・・

 

 でもそれだったら

 追い出したりとかしないの?」

 

その問いに絵理奈は答えた

 

「烏はね・・・

 

 私の大好きな鳥の一つなの

 

 烏は見た目は地味だし

 人間からもいい印象は持たれてない・・・

 

 でもそれでも烏は

 一生懸命知恵を絞って生きてる

 

 周りから嫌われても・・・

 

 そういうのって

 なんだか素敵だと思わない?」

 

「・・・・・・」

 

絵理奈が笑顔で聞いてきて

それに思わず見とれてしまう男子生徒

 

「私も・・・

 

 そんな生き方に

 憧れてるんだと思う・・・

 

 だから私は烏が好きになったんだって思うな」

 

と絵理奈はすっと立ち上がる

 

「それじゃまたね・・・」

 

と走り去ろうとした

 

その時

 

「あ、あの!」

 

男子が止めた

 

「・・・いつもこの朝・・・

 

 この辺りを走ってるの?」

 

「・・・・たまにですけど」

 

「・・・そ、その・・・

 

 よかったら今度会ったとき・・・

 

 一緒にどうかな?

 

 あ、あの時の返事・・・

 

 聞かせてほしいし・・・」

 

「・・・・・・・」

 

絵理奈はしばらく黙っていたが

 

「・・・・いいですよ

 

 その時が来たら

 一緒に歩こう・・・」

 

「・・・はい!」

 

絵理奈の返事に

男子生徒は嬉しそうに返事を

 

するのだった

 

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亀井 玲音

 

絵理奈のクラスメートで

大企業の箱入り息子

 

だがそのことを鼻にかけず

むしろ贅沢などと無縁のようで

 

誰もが最初は彼が

御曹司だとは思わないだろう

 

絵理奈が彼と出会ったのは

夏休みに入る少し前くらいである

 

後者の裏に呼び出された絵理奈は

そこに行ってみると

 

一人の男子生徒

 

亀井 玲音を見かけた

 

「ご、ごめん・・・

 

 急に呼び出したりして・・・」

 

「ううん

 

 別にいいけど

 

 どうかしたのかな?」

 

絵理奈は玲音に聞いてきた

 

すると

 

「あ、あの・・・

 

 早乙女 絵理奈さん・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あなたのことが好きです!

 

 僕と付き合ってください!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え、ええ!?」

 

絵理奈は突然告白されて

びっくりした様子を見せる

 

「いっつも見てたんです

 

 あなたが本を読んでいるときの

 きれいな横顔・・・

 

 なめらかな髪・・・

 

 あなたの素敵な笑顔・・・

 

 あなたを見てて

 好きになっていきました

 

 だからその・・・

 

 僕と付き合っていただけませんか!?」

 

と緊張するように返事を待つ玲音

 

「え、えっとその・・・

 

 ご、ごめんなさい」

 

「え・・・?」

 

「だって私たち・・・

 

 クラスメートだとは言え

 また互いのこと何も知りませんから

 

 すぐに返事はできません・・・

 

 ですから今は・・・

 

 お友達と言うことで・・・」

 

つまりは保留である

 

それを聞いた玲音は

 

「・・・わかりました・・・

 

 いつか必ず返事を下さい」

 

「はい」

 

と今日のところは別れる二人だが

 

絵理奈は去っていく彼を

冷たく見つめていた

 

彼女は知っている

 

彼がかつて犯した

許されない罪のことを

 

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「許さない・・・

 

 彼を陥れた人間も・・・

 

 それに加担した奴も

 見て見ぬ振りした奴も・・・」

 

絵理奈はそう言って

とある豪邸を見つめているのだった

 

絵理奈が去っていくと

それと丁度入違っていくように

 

玲音が帰ってきた

 

「ただいま」

 

嬉しそうに玄関を上がっていく玲音

 

「坊ちゃま・・・

 

 坊ちゃまあてに

 宅配が届いております」

 

「宅配・・・?」

 

と使用人から

小包を受け取り

 

中身を見てみる

 

「っ!?」

 

そこに入っていたのは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

赤い封筒だった・・・・・・・・ ・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これって・・・

 

 どうしてこの封筒が・・・」

 

玲音は恐る恐る

封筒を開けてみる

 

それは

 

何かの星座のカードであった

 

「この星座は・・・」

 

星座の図鑑を広げて

調べてみる

 

そして見つけた

 

カードの星座は

 

「・・・カメレオン座・・・」

 

果たして

 

これがいったい

何を意味していくのか

 

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翌日

 

彼は赤い封筒のことを機にかけつつも

再び犬の散歩に出ていく

 

「絵理奈さんにまた会えるかな・・・」

 

どこかうきうきして

出かけていく玲音

 

そして例の公園に

ついた

 

「前は

 

 この公園で

 絵理奈さんに会ったんだよな・・・」

 

とベンチに腰掛ける

 

朝は早いので

誰もいない

 

とそこに

 

「・・・っ!?」

 

玲音は突然

何者かにつかまって

 

連れ去られて行ってしまった

 

犬の鳴き声が

空しく響き渡る

 

「(な、なんで・・・

 

  だ、だれか・・・

 

  誰か助けて・・・)」

 

口をふさがれて

何もできない玲音は

 

そのまま連れ込まれて行ってしまうのだった

 

その様子を

一人の人物が見守る

 

「フフフフ・・・」

 

少し笑みを浮かべて

その場を去っていくのであった

 

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「・・・うう

 

 あ・・・」

 

玲音は目を覚ますと

 

そこにいたのは暗く

自分を照らしている光のみが

見えるだけであった

 

「めえさめたようやの」

 

そこにこわもての

一人の男性が訪ねてきた

 

「あ、あなたたちは・・・」

 

「なあに安心せい

 

 なんもせぇへん

 

 俺らはお前の親父に

 用があるからのう

 

 お前の親父のおかげで

 こっちはいろいろあったけんのう

 

 積もり積もった怨みを

 晴らさせたる

 

 まあ、そん時まで

 帰れるとは思わんことやな」

 

「・・・・・・」

 

男性の言葉に

玲音はおびえるような表情を

見せるのであった

 

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玲音の父親は大企業の社長を務めている傍ら

武器や麻薬の製造や密売などを徹底的に

取り締まっていた

 

彼のおかげで地元の暴力団、特に

そういうのを稼ぎにしているもの達は

 

目の敵にしていた

 

絵理奈はそこに目を付けた

 

絵理奈は玲音が自分に好意を

寄せていることを利用して

 

あの場所に来るように仕向けた

 

そしてあの場所のことを

暴力団のもとに匿名で知らせてきた

 

そして思惑通り

彼らの目の敵である

玲音は連れ去られていくのであった

 

そう

 

かつて彼が

そうしたように

 

「・・・まいったな・・

 

 結子の家に行っても

 取り合ってくれないし

 

 電話にも出ない・・

 

 あいつに訊いても

 知らないの一点張り・・

 

 いったい何が起こってるの・・」

 

するとそこに

 

3年3組 出席番号10番

 

窪田 恵美

 

彼女が現れた

 

「(窪田 恵美・・・

 

  あの女まだ・・・

 

  だがまあいい・・・

 

  彼女の問題は

  彼女にやらせることにしましょう・・・)」

 

絵理奈は様子を見る

 

「あと結子が調べてたことっていえば・・

 

 何があったっけ・・

 

 うーん・・

 

 あっ・・

 

 そうだ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 高1の時のあの事件のこと!

 

 結子確か何かつかんだって言ってたっけ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ!?」

 

恵美の言葉に

絵理奈は驚愕する

 

「あの時の結子・・

 

 つらかったもんね・・

 

 彼のことが助けられなくて・・

 

 初めてだったな・・

 

 結子が泣いたのって・・」

 

「・・・・・・・」

 

絵理奈は驚愕する

 

三年前のあの事件のことに

たどり着いてしまったことに

 

「でも結子から

 何も聞かされてないし・・

 

 独自に調べてみるか・・」

 

と足早に去っていく

 

「・・・・・・・」

 

絵理奈はその様子を

じっと見ている

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女は不思議と恵美に

危機感を覚えてしまうのだった・・・・・・・・ ・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                                                




カメレオンは姿を消すことも忘れてしまった結果
天敵に襲われてしまうという結末を迎えた

残り、28人と十八人

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