復讐の唄ーリアルエンドーリバースストーリーー 作:lOOSPH
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絵理奈の自室
そこに飾られた
白と黒の二つに分けられた
複数人の顔写真
絵理奈は黒い手袋をはめて
そのうち白のほうの一枚の写真を
手に取る
それは
恵美の写真だった
「(彼女が何かをつかむ前に
どうにかしておきたいけど・・・
今は泳がせておきましょう・・・
それじゃあ・・・
今回は・・・)」
と別に一枚の写真を
手に取った
そこに移っていたのは
とある男子生徒であった
「(悪く思わないでね・・・
許されないことをした
あなたが悪いんですから・・・)」
と絵理奈はそう言って
赤い封筒を手に取り
カードを入れた
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翌日
廊下を歩く
一人の少女がいた
それは
「・・・・・・・」
3年3組 出席番号25番
藤沢 彩菜
彼女であった
彼女が教室に向かって歩いていくと
「彩奈ぁ!」
と男子生徒が呼びかけ
「おおりゃあああ!!!!!!」
彩奈の背中に飛び蹴りを食らわせた
「ゴオオオル!!!」
その男子生徒は
3年3組 出席番号21番
手塚 寛太
彩奈のクラスメートだ
「どや見たかよ
俺のキック」
「すっごいすっごい」
ぎゃはははと背中をけられて
うつぶせで顔から転んだ彩奈を
周りは堂々と笑っていた
「よっしゃ
今日も絶好調や!」
彩奈は顔を抑えて
むくりと顔をあげると
手がさし伸ばされる
「大丈夫?」
差し伸べてきたのは
絵理奈だった
「あ、ありがと・・・うっ」
彩奈は痛そうに
顔をゆがめる
「っ!?」
絵理奈はまさかと思い
彩奈の背中を見る
みると彩奈の背中から
血がうっすらとにじみ出てきていた
「へへへ・・・」
手塚はそう言って
靴を上げた
見るとそこにはなんと
画鋲がスパイクシューズのように
つけられていた
「手塚君!
何をやってるの!?
こんなことして
怪我をしたらどうするの!」
「へっへー
みんなこの女に
こんなことやっとるで
それにこの女はもう傷ついても
わからんほどに傷ついとる
生きててもええことない
むしろ死んだくれた方が
幸せっちゅうもんや」
手塚がそう言うと
周りの者達もそれに賛同するような
声を上げていく
「彩奈さん・・・」
「大丈夫・・・
こんなのもう慣れてるし・・・」
「強がらないで
とにかく一度
保健室に行きますよ
怪我のほうをどうにかしないと・・・」
と彩奈を一度
保健室に連れていく
「へ、ご苦労さんやのう
よっしゃ・・・
次はどうしたろかな?」
絵理奈は手塚をじっとにらみつけているのであった
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3年3組 出席番号21番
手塚 寛太
茶髪でピアスもしている
いうなればチャラ男
実は高校一年の時に
大阪から転校してきた
同じ大阪からの転校生に
辻村 健太郎がいるが
寛太のほうは大阪出身ではないので
健太郎のほうに比べると関西弁は
お世辞にも流暢とは言えない
チャラい見た目通りで
実は意外に女性関係のほうも広い
とはいっても別に
優斗のように何股もかけているという
わけでもなく
ただ複数の女性と遊んでいくのが
いうなれば彼の趣味
絵理奈にとってこれほど
煩わしい相手はない
しかも彼は
自分よりも女性にもてる男子や
自分に反抗的な
女子に対しては敵愾心を抱く部分もある
彩奈もその敵愾心を抱いている女子の一人
彩奈も彼には
ある怨みがあった
実は前に彼に
いじめられているときに
彼にカラオケに誘われたが
そこでなんと
衣服を強制的に脱がされる
いうなればストリップをやらされたのだ
それも大勢が見ている前で
絵理奈はそんな
彼に裁きを下すために
動き出す
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「よっしゃ!
今日もいろんな
かわいい女の子達を
ひっかけられたで
後は・・・」
家に戻ってきた彼は
玄関に一つの箱がおかれていることに気づく
「なんやこれ・・・」
箱を開けてみると
そこにあったのは
赤い封筒だった・・・・・・・・ ・・
「・・・マジで・・・」
彼は慌てて封筒を取り出す
中身は星座のカードと
封筒とは別に一枚の手紙が
描かれていた
「ぷっ!」
それを見て
噴き出す寛太
「私はあなたの犯した罪を知っている・・・
私は裁判官兼処刑人として
君に相応の裁きを下す?」
それを見て
慌てて手紙を処分する寛太
「なんだよこれ・・・
おもしれぇじゃん
ようし・・・
今日のパーティ
みんなに見せてやろう」
彼は動揺をするのであった
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ある駅の前
そこに一人の男性が
訪れ町に向かっていくのであった
そしてある場所にたどり着く
そこでは
「ナニコレナニコレ?」
「最近ガッコで噂んなってる
赤い封筒
なんと俺んとこにも
来てしもうたー!」
フウーと盛り上がる面々
「えーっと中に入ってたのは
この変なカードと
手紙やー
中身読み上げるでー
えーっと」
と手紙の内容を読み上げていく寛太
するとそこに
「以上でーす」
「ナニコレ
裁判官兼処刑人って
まじウケるシー」
「厨二くせー」
爆笑に包まれるカラオケボックス
そこに
一人の人物が入ってきた
「あれ?」
その人物を見て
彼は驚愕する
なぜならそこにいたのは
「・・・えっ!?」
「見つけたぞ手塚・・・」
顔見知りだったからである
それを見て驚きを隠せない寛太
「よ、よう・・・
こ、こんなとこまで
いったい何を・・・」
「何を、だと?
それはお前が知ってんだろ?」
と連れだされていく寛太
それを周りの者達は
ただ茫然と見守っていくだけしか
できなかった
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路地裏に連れ込まれた寛太は
壁際に追い込まれて顔を殴打されていく
「や、やべでくれ
ぼべがばるがっだよ」
「うるせえ!
俺はなお前のおかげで
何もかも失った
友達も夢も・・・
挙句には学校にも行けなくなった・・・
この赤い封筒がお前がいつも
ここにきているって教えてくれたよ」
と赤い封筒を取り出す
「あ、あがびぶうぼぶ・・・?」
「お前に怨みを持ってるやつは
ほかにどのくらいいるのかな?
何しろお前
結構な数売ってるらしいじゃねえか?
そいつらにももう
お前がここにきてること
お前の家のことも
みんな乗ってたよ
前の学校でもずいぶんと
ヤンチャしてたんだな
俺の知らない名前もあるぜ・・・
これでもうお前が
逃げるとこはなくなっちまったな・・・
まあ自業自得だ
お前がこれから
平穏な人生を送れるとは
思わないことだな」
と寛太を開放して
去っていくのであった
「ひぃ・・・」
先ほどの少年の言葉が
脳裏に大きく響く
ーお前がこれから
平穏な人生を送れるとは
思わないことだなー
辺りの人間が
段々と自分を狙ってきている
人間に見えていく
「うあああ!!!
嫌だあああ!!!
助けてくれえええ!!!」
手塚は発狂して
その場から逃げ出していく
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「あああ!!!」
手塚の叫び声が響いていく
それを聞いている一人の人物
「フフフフ・・・」
絵理奈はその様子を見て
笑みを浮かべて去っていくのであった
「裏切者に
居場所なんて与えない・・・
もう彼はきっと
ここから引っ越してくでしょうね
もっとも・・・
逃げられるところがあるのなら、だけど・・・」
と絵理奈は
不意に空を見上げる
「オリオン舞たち
昴はさざめく・・・
冬の夜空は実に美しい・・・」
と冬の夜空を
見つめている
すると
「?」
絵理奈はふいに
後ろについてくる
人影を感じると
何事もないように
歩き始めていくのだった
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「助けてくれえええ!!!」
「うわっと!?」
走り去っていく手塚が
通り過ぎて行った
その少女は
手塚のクラスメート
3年3組 出席番号10番
窪田 恵美
彼女であった
「(今の声って・・
手塚?
でも顔が傷だらけだったような・・)」
恵美は急いで手塚が走っていった方と逆のほうに進んでいくと
そこでは絵理奈がやってきた
「(あれって・・
早乙女 絵理奈?
何でこんなところに・・)」
ふいに恵美は電柱に隠れて
絵理奈はそれに気が付かないで
通り過ぎていくのであった
「(確かあいつ
彩奈のこと
よく助けてたよね
今日も手塚にケガさせられたっていう
彩奈を保健室に連れて行ったし・・)」
気になってついていく恵美
「(ほんと素敵・・・
男どもが騒ぐのも
無理ないかも・・・)」
と思わず見とれていく
「(そうだ・・
彼女に結子や彩奈のこと・・
協力できないかな・・)」
とついていくが
「どうかしたの?」
「うわっと!?」
ふいに話しかけられ
前のほうを見ると
絵理奈が話しかけてきた
「あ、いや・・・
その・・・
えっと・・・」
「さっきからつけてたようですけど
何か用?」
緊張しているかのように
恵美は絵理奈に対して口が回らない
「あ、あの私は・・」
「窪田 恵美さんだよね
彩奈さんから聞いてますよ
彼女の友達だったと・・・」
絵理奈の言葉に恵美は引き気味になる
「まさか・・・
彩奈さんのことが
気になることでもあるの?」
「う、うん・・
彩奈のこともそうだし
それと・・
結子のことも・・」
絵理奈はじっと恵美の言葉を聞いていた
「その・・
早乙女さんに
協力してほしいの・・
ダメ、かな?」
恵美の言葉に
絵理奈は
「お断りします・・・」
「え・・」
「それは他人に頼むことではありません
あなた自身の力でどうにかすることだと
私は思います・・・
私が協力したところで
あなたと彩奈さんの関係が直るわけでも
ありませんから・・・」
「で、でも・・
私・・
今更彩奈に
どんな顔をして
あったらいいのか・・」
恵美は複雑そうにする
「いくつか忠告をしておきます
相手のことを知るには
相手の心に向き合うこと・・
そしてそれに踏み込む勇気・・
今のあなたと彼女の関係を
元に戻すには
その勇気が必要かもしれませんよ」
「・・・・・」
絵理奈はそう言って
恵美のもとを去っていくのだった
「・・・・・
相手に向き合う勇気と
それに踏み込む勇気・・
か・・」
恵美はその言葉をつぶやくのだった・・・・・・・・ ・・
それでも復讐裁判は
まだ続いていく・・・・・・・・ ・・
男は裏切り続けて生きてきたが
一角獣の感覚はごまかせず殺されかけた
残り、27人と十八人
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