復讐の唄ーリアルエンドーリバースストーリーー 作:lOOSPH
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三年四組
在籍数二十四人
男子と女子の割合が
あまりにもアンバランスな
この教室が
やがてさらにアンバランスに
なっている
無理もない
ただでさえ少ない
男子生徒の数が
より一層に少なくなっているのだから
現在残る生徒数は十八人
ここの生徒たちは
次々と不登校
あるいは保護観察処分と
なっているのだから
男子生徒数は九人いたのが
現在三人のみとなっている
絵理奈はじっと
教室の様子を見ていた
クラスメートの間に
繰り広げられる会話は
赤い封筒のことばかり
どうして送られてくるんだろう
次に送られてくるのは誰なんだろう
そんなことばかり
すると
「ふん!
どいつもこいつも
おじけづきやがって・・・・」
一人の男子生徒が
強きにつぶやく
「赤い封筒なんて
ふざけたもんを送ってくる
イカれたチキン野郎なんざに
何をおじげついてやがんだよ」
とその男子生徒は笑い飛ばしている
絵理奈はそれを
気に入らないように見つめている
そして次のターゲットを
見据えたのであった
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大久間 信之
三年四組の男子生徒のボス的存在
その理由は大柄で
妙な威圧感があることもあるのだが
実は彼の親は
大物代議士であり
その影響力は絶大で
教師すらも逆らえないほど
彼に逆らったものは
男子であれ女子であれ
処罰のターゲットにされ
学校を辞めさせられる
これまでにも
何人もの生徒が
追放された
この暴君を落とすための
カードを見据える絵理奈
「・・・・まったく・・・
ラスボスを早めに落とすのは
いい策だとは思わないんだけどな・・・」
絵理奈はそう言って
黒い手袋をはめて
信之の写真をはがす
そして
赤い封筒に二枚のカードを入れるのだった
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「帰ったぜ」
自宅に戻ってきた信之
「おかえり信之・・
お前、学校は
大丈夫なのか?」
「大丈夫って何がだよ?」
「噂で聞いたぞ
なんでもお前の学校の同級生が
次々と登校拒否をしているそうじゃないか
しかも中には警察沙汰に
なった者もいる
まさかとは思うが
お前は何もかかわってなど
いないよな?」
「当たり前だろ?
そもそもあんなのに
手を出すほうが間抜けなんだよ
やるんだったら気づかれないように
しないとな・・・・」
「くれぐれも頼むぞ・・
お前が何かしでかせば
俺の議員生命にも響くからな・・」
「わーってるよ
まあ安心しろって
親父はもう大臣確定って
なってんだし
俺らにたてつける奴なんていねえよ
そう・・・・
誰もな・・・・
フフフフ・・・・」
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絵理奈はまずは
彼の父親を落とすことに決めた
彼の父親は
議会の大物
おまけに総理大臣選にも出馬するほどの
実力者なのである
だがこういう実力者は
裏では黒いうわさがたがうもの
彼女は
ひそかにそのことを
調べ上げていく
「(相手は大物・・・
下手な行動を起こすと
どうなるのかもわからない・・・
でも絶対に・・・
ここで終わらせるわけには
行かないから・・・)」
そう言って彼女は
ある場所に潜入する
その場所は
彼の父親が拠点とする事務所
彼女は事前に
ここのセキュリティーのことを
調べ上げているので
もう攻略している
「(噂によると彼の父親は
自室に不正の証拠を隠してるらしい・・・
彼の自室のことも
すでに調べはついてる・・・
だとすると・・・)」
と彼女は
扉の前に立つ
すると
「(セキュリティーは万全だけど
いかんせん古いわね・・・
このタイプのこれは
こうすれば・・・)」
と施錠し
部屋に入り込む
「(えっと・・・)」
とある資料を見つけ
それを見開いていく
「(・・・うわ~
不正な裏金取引の
オンパレードね・・・
まったくあきれたもの・・・)」
とその資料に
目を通していき
その資料を懐に入れた
その時
目の前をいきなりまばゆい光が覆いつくした・・・・・・・・ ・・
「しまっ!?」
すると部屋に
複数の警官隊が
侵入していく
「もう逃げられないぞ!
ずいぶんと手の込んだ真似を
してくれたようだな」
「だがもう終わりだ
おとなしくしろ」
警官隊が彼女を囲んでいく
「・・・・・・・
(うかつだった・・・
この部屋に警報装置を鳴らさなかったのは
あえてこの部屋に入れるために!?)」
窓際に追い詰められていく絵理奈
「確保!」
と指揮官の指示とともに
絵理奈に警官隊が迫っていく
だが
「悪いけど・・・
まだ捕まるわけには
行かないんでね・・・
はあ!」
窓ガラスを破って
外に飛び出す絵理奈
窓際を素早く
駆け抜けていく
スポットライトをあてられる絵理奈
「逃がすな!」
絵理奈はその素早い身体能力で
建物から建物
そこから木へと移るなど
素早く駆け抜けていく
そして
警官隊の包囲網の外に
見事着地する
「(こういう時のために
脱出ルートの確認をしておいて
助かった・・・)」
と急いでその場から
離れていく絵理奈
だが
「そこまでだ!」
「っ!?」
絵理奈を三方から
追い詰めたのは複数人の刑事
「(待ち伏せ・・・
しまった!)」
「逃走経路の予測はしていた
だから前もって先回りさせてもらった!」
辺りを見回す絵理奈
「(なるほど・・・
どうやら彼は
ほかのワンちゃんたちとは
違うみたいね・・・)」
「先ほど応援を呼んだ
もう逃げられないぞ!
おとなしく投降しろ!!」
と拳銃を構える刑事
「やれやれ・・・
まさかこんなところで
終わりを迎えるとは・・・
まったくなんとも笑えないな・・・」
「お前は一体どうして
こんなことをする・・・・
大久間代議士の事務所に
忍び込んで何をしようとしている」
「君だってわかっているはずだ
あの代議士は時期総理大臣の地位を
確立させるために
どのような癒着を繰り返してきたのか・・・
仮にも警察ならそのことも知っているはずだ」
会話を始める絵理奈と一人の刑事
「確かに・・・・
だが証拠がなければ
捜査に踏み切るのは・・・・」
「証拠がなければ
ないのと同じか・・・
これだから警察は
権力の狗と呼ばれるんだ・・・
法律も警察も
何の役にも立たない・・・
だから私は法律と警察の代わりに
裁きを下す
なぜなら私は・・・
裁判官にして執行人だ」
と杖を持つ絵理奈
「法律は確かに絶対じゃない・・・・
だがだからと言って君が勝手に
誰かを裁いていい理由にはならない!」
「人を裁くのはあくまで人であって
法じゃない・・・
法の裁きを下せる人間がもし
悪に走ってしまえば
それだけで世の中は
大きくゆがんでいってしまう・・・
やがては
裁かれるべき人間が裁かれず
裁かれるべきでない人間が裁かれる世の中に
なってしまうだろう・・・
あの時のようにね・・・」
「あの時?」
「もうほしいものは手に入った・・・
後は君たちに任せるとしよう」
と絵理奈は高く飛び上がり
塀から家の屋根に飛び乗って
園からさらに走り去っていって
去っていくのであった
「追跡しろ!」
「はい!」
と部下に
絵理奈を追わせていく刑事
すると
「うん?」
そこに一枚の封筒が
落ちているのが見えた
「赤い・・・・封筒・・・・?」
彼はそれを拾って
中身を見つめる
そこに入っていたのは
大熊座と北斗七星のカードと
一つのUSBメモリだった
「これは・・・・?」
その中身を
見つめる刑事
「警部!
すみません・・・
逃げられました」
「そうか・・・」
「それは一体・・・」
「瀬尾優斗に贈られた赤い封筒と
同じ赤い色の封筒
中身はこの二枚のカードと
このUSBだ」
「さっきの侵入者が
残していったものなのでしょうか?」
「わからない・・・
とにかく戻って解析してみよう」
と本部に戻っていくのであった
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翌日
「おい親父!
昨日親父の事務所に
侵入者が入ったんだって!?」
「ああ
警察は取り逃がしたらしい
まったく何をやっていやがる」
大久間親子は
昨日の事件のことを話をしていた
「大丈夫なのか?
何か盗まれたものは?」
「なかったらしい・・・
ふん
どうやら盗む前に
警察に発見されたらしいな
ふう・・・
もしもあれが持ち出されていたら
俺は終わりだからな
まあ需要な資料は私の持っている
USBの中にある
公表されても問題はないがな」
と不意に新聞を広げる
すると
「っ!?」
とある記事を見つめて
驚愕する
なぜなら
新聞の一面記事は
大久間代議士の不正に関する
記事だったのだから・・・・・・・・ ・・
「な、なぜだ・・
なぜこのことが・・
まさか!?」
すると代議士は
急いで自分の部屋に
向かっていくのであった
慌てて
机の中を調べる
その中を見て
膝をがくりと落とす
「ない・・
例の機密情報の入った
USBが・・」
「何だって!?」
その中には
代わりにあるものが入っていた
それは
赤い封筒であった・・・・・・・・ ・・
「赤い・・・・封筒・・・・!?」
信之は慌てて
中身を見る
そこには大熊座と
北斗七星のカードと
手紙が入っていた
「いつの間に・・・・」
すると
信之は
外で自分たちを
覗いている人物を見る
それを見て
慌てて外に出ていく信之
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庭に出ていく信之
すると
「うぐっ!」
突然後ろから
何かをあてられ
意識を失ったのだった
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目が覚めるとそこには
「はっ!?」
目の前には
仮面で顔を覆った
一人の少女がいた
「君に一つ忠告
君の体には麻酔を
打っておいてある
しばらくはまだ動けない」
「・・・・お前・・・・」
その手には杖のようなものも
握られていた
「ではこれより
裁判を始める・・・
私は裁判官にして執行人・・・
それでは尋問を開始する」
「じ、尋問・・・・
ま、待てよ・・・・
お前俺にいったい何の怨みが・・・・」
「怨み?」
「そうだよ!
俺がいったい何したってんだよ!!」
すると
「君はこれまで多くの人間の人生を
狂わせてきたじゃないか
全員何の落ち度もない
ただ君に逆らった
それだけのこと・・・
そう・・・
たったそれだけのこと・・・」
するとその人物は
彼の顔の横に拳を打ち付けた
「お前は・・・
それだけのことで
高一の時、一人の人間を陥れた!
罠に嵌めて犯罪者に仕立て上げたんだ!!」
「高一・・・・?」
その言葉を聞いて
ハッとする
「まさかお前・・・・
あいつ、なのか!?」
「アイツなんて呼ぶな・・・
北斗 誠二っていう名前がある!
彼は人間に勝手に舌を出してこびて
はあはあ仕える犬じゃない!!
あんたと同じように考えて行動できる人間だよ!!!」
と仮面越しから
怒りと憎悪に満ちた視線を
向けていく絵理奈
「自分の犯した罪を・・・
じっくり見直していくのね・・・」
「・・・・・・・・」
信之にそう告げるのだった
「ま、待て!
た、確かにあの時
お前を呼び出したのは俺だ・・・
でも俺だけのせいじゃない!!」
信之がそう言って
絵理奈に呼び止める
「そうね・・・
彼に嫉妬していた
瀬尾 優斗・・・
彼に罪を着せる決め手を打った
滝嶋 結子
彼のあらぬ噂を広めた
峰嶋 貴志
彼と性交を結び
それを強姦と称した
菅原 千鶴
金の力で
警察の捜査を打ち切らせた
五十嵐 隼人
裏切った
手塚 寛太
・・・
彼を気絶させた龍崎・・・
彼を陥れる作戦を立てた山根・・・
嘘の記事を載せて髪野・・・
彼に麻薬を摂取させたスネーク&ビート・・・
彼に助けられながらも
それを弁明しなかった亀井・・・
そいつらも残ってるやつも
みんな同罪だ!
だがお前をここで裁けばもう終わりだ・・・
お前の後ろ盾は
もうなくなった・・・
お前を助けてくれる者はいない」
「話を聞いてくれ!
実はあの時
あいつを呼び出したのは
俺だけじゃない・・・
あいつもいたんだよ!!
あいつ・・・
「」」
絵理奈はそれを聞いて笑みを浮かべる
「ありがとう・・・
おかげで次に裁くターゲットが決まった
それじゃあ・・・」
「た、頼む・・・
命だけは・・・」
「命は奪わない
だがこれから
お前が生きていく先は・・・
地獄だ・・・」
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滝島家
「恵美・・
私これから・・
どうしたらいいのよ・・」
と悩むのは
3年3組 出席番号18番
滝島 結子
母が送って来た教材のうち
ある小包を開く
「これって!?」
その中にあったのは
赤い封筒だった・・・・・・・・ ・・
大熊はその力を振るって暴虐の限りを尽くしたものの
結局はすべてを失ったのだった
残り、27人と十七人
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