※この作品はR-18です。

復讐の唄ーリアルエンドーリバースストーリーー   作:lOOSPH

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17人目 思い上がり二面性気弱男子

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17人目,二十六人目

翌日

 

同級生が一気に

四人も亡くなり

 

それぞれの教室は殺伐としていた

 

3組のほうでは

ムードメーカーである

 

辻村 健太郎が

沈んだ空気をどうにかしようと

 

クラスメートの女子のスカートを捲った

 

「ちょっと健太郎!

 

 朝からやめてよ!」

 

「何を言うとんねん

 

 湿っぽい空気を盛り上げようと

 思ったんやないか!」

 

「バカじゃないの!」

 

被害者の結衣は

あきれるように

ため息をついて

背中を向けた

 

「朝から何やってんのかと思ったら

 

 あんまり無理すんなよ・・」

 

と健太郎とよく行動を共にする

クラスの男子のリーダー格である

 

北浦 亮が

 

彼をたしなめる

 

「お前こそ無理すなや

 

 俺もそうやけど

 お前かて鳩山と窪田の死に

 直面してしもうたんやから・・・・・」

 

「いや・・

 

 俺よりもつらいのはたぶん・・」

 

と一人の女子に目を向ける

 

すると

 

「彩奈

 私面白いこと

 思いついちゃった

 

 ちょっとトイレに来て」

 

3年3組 出席番号5番

 

奥井 詩織

 

真莉グループのリーダー格の一人である彼女が

彩奈の肩にポンッと手を置いた

 

すると同じグループの美里も

面白そうにそれについていくのだった

 

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女子トイレ

 

「彩奈さぁ

 さっき健太郎が結衣の

 スカートを捲るの見て

 

 どう思った?」

 

壁にもたれかかって彩奈に言う

 

「ど、どうって・・・

 

 別に特には・・・」

 

「だよね

 

 彩奈には関係ないもんね

 

 でも

 女子として知らん顔はないんじゃない?」

 

迫ってくる詩織

 

「だから罰ゲーム・・・あっ!

 

 そんなにビビんなくてもいいよ

 

 私は真央みたいにいたぶる趣味は

 ないからね」

 

「罰ゲームって何するの?」

 

詩織の言葉に美里が聞く

 

「・・・彩奈

 下着脱いで!」

 

この言葉に言われた彩奈はもちろん

美里すらも唖然とした

 

「聞こえなかった?

 

 下着をぬぎなさいって言ってるのよ!

 

 これは罰ゲームなんだから言うことを聞きなさい!」

 

美里が訝しそうに詩織に尋ねた

 

「ね、ねえ、それのどこが罰ゲームなの?」

 

「・・・彩奈には今日一日ノーパンで過ごしてもらうわ

 

 帰りに下着を返してあげるから

 それまでスカートの下は何もない状態で

 過ごして頂戴!」

 

「え?

 

 そんなことしたら

 座ったりとかしたら見えちゃうじゃん!」

 

美里が驚いた顔で言った

 

「当たり前じゃない

 

 でもこれは相応なのよ

 

 罰なんだから・・・

 

 だからこれから一日

 階段を上る時とかスカート捲りとか

 

 気を付けないとね」

 

彩奈はまずいと思い

逃げ出そうとしたが

 

詩織に後ろから首元をつかまれ

壁に押さえつけられてしまう

 

「何逃げようとしてんの?

 

 ああん!?」

 

「があ!」

 

詩織の膝蹴りが彩奈の背中に炸裂する

 

空手を習っている詩織は

女子の中でも圧倒的に喧嘩が強い

 

運動がだめな彩奈ではひとたまりもない

 

「美里、こうなったら無理やり脱がしちゃって!」

 

「え?

 

 私がやるの?」

 

「当たり前じゃない!

 

 ほかに誰がいるのよ?」

 

美里は詩織に言われて恐る恐る

彩奈のスカートに手を入れる

 

とそこに

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「水攻めストリップの次は

 強制ノーパン学生ライフ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「!?」」

 

詩織と美里は

入口の方に目をやる

 

「まったく

 

 スカート捲りだの

 なんだの知らないけど

 

 黙ってみていただけなら

 あなたたち二人も一緒じゃない」

 

そこにいたのは絵理奈だった

 

「絵理奈ぁ・・・

 

 邪魔するつもり!?」

 

「通りすがりよ

 

 男だろうと女だろうと

 生理現象は誰にでもあるんだから・・・」

 

「し、詩織・・・

 

 どうしよう・・・

 

 見られちゃった・・・」

 

美里はおびえるように詩織に言う

 

「古賀さん

 

 心配しなくてお

 このことは先生に話さないよ

 

 あなたたちはやろうとしただけで

 やってはいない、未遂だからね

 

 よかったね未遂で・・・

 

 行為に及んだら言い逃れできないよ?」

 

「絵理奈あんた・・・

 

 調子に乗らないでよおおお!!!」

 

と殴りかかていく詩織

だがそれを絵理奈はかわし

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

詩織の顔の横に

綺麗に蹴りを振るった

 

その足は詩織の顔の前で止まる

 

「ひぃ!」

 

「あなたに傷をつけて

 診断書とかつけられたら

 私のほうが不利になるからね・・・

 

 でも一応言っとくね・・・

 

 あんまりふざけたことすっと

 お前のその間抜けっ面、踏みつけっからな?」

 

「・・・・・・」

 

絵理奈は凄みを聞かせて

足を思いっきり地面につけた

 

「し、詩織!」

 

「っ・・・

 

 覚えてなさい!」

 

と詩織と美里の二人は駆け足で

その場から離れていく

 

絵理奈はあきれるようにため息をついて

唖然としている彩奈の肩を優しくポンとたたいて

 

個室に入っていくのであった

 

彩奈が教室に戻っていくと

健太郎の行為がうまく働いたのか

 

クラスは少し明るさを取り戻していた

 

詩織ににらまれているのに気づき

彩奈はそそくさと自分の席についていく

 

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絵理奈は昼休み

 

食堂で食事をとっていると

そこにダンと机に手がたたきつけられた

 

その犯人はもちろん

 

「はあ・・・

 

 食事中に何の用?」

 

朝の時に

絵理奈とひと悶着あった

奥井 詩織と真莉グループの女子たちであった

 

「あんたさぁ

 

 最近調子に乗ってるよね?

 

 ちょっとかわいくて勉強も運動もできるからって

 出しゃばりすぎじゃない?」

 

「その言葉そっくり返すね

 

 あなた達こそ

 同じ女の子として恥ずかしくないの?」

 

にらみ合う双方

 

すると

 

「何やなんや?

 

 こんな人多いとこで

 喧嘩でも始める気か?」

 

3組のムードメーカー

辻村 健太郎がやってきた

 

「やめえや

 

 せんせー来たら

 どないすんねん」

 

「あんたは引っ込んでてよ

 

 今詩織がこいつと話をしてるのよ」

 

杏奈の言葉を受けても健太郎は引き下がらない

 

「あほ!

 

 お前らのために

 言うとるんやで?

 

 ただでさえ問題が頻繁に起こっとるのに

 これ以上問題を越して目をつけられるようなことすんなや」

 

詩織は健太郎に話しかける

 

「下心丸だしね

 

 あんたも絵理奈に

 気に入られた言って魂胆?」

 

「んな!

 

 何を言うとんねん!!

 

「そうよね~?

 

 絵理奈って美人で頭もいいし運動もできるからね~?」

 

「違う言うとるやろ!」

 

必死に反論する健太郎

 

すると

 

「はあ・・・

 

 ごちそうさま

 

 こんな状況で食事なんて

 できないよ・・・」

 

と立ち上がって食事の後片付けをしていく

 

「辻村君、ありがと」

 

「あ・・・・・」

 

と通り過ぎ越しに

健太郎にお礼を言い

 

去っていくのだった

 

絵理奈の笑顔に思わず見惚れる健太郎であった

 

詩織はその様子を面白くなさそうに見つめていた

 

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彩奈はやがて

 

朝のうっぷん晴らしに

またしても詩織と美里に

絡まれてしまっていた

 

「早乙女 絵理奈ぁ~

 

 あいつ本当にむかつくわぁ・・・

 

 ほんと何様のつもりなのよぉ」

 

詩織は彩奈に

凄みを聞かせた表情で迫っていく

 

「ねえ彩奈?

 

 もう朝のことはいいわ

 

 あんた最近絵理奈と仲がいいわよね?

 

 頼まれてほしいんだけどさぁ~?」

 

「な、何・・・!?」

 

「絵理奈の弱みつかんで

 私に売ってくれる?

 

 そうしたらしばらくあんたから

 手を引いてあげる

 

 悪い話じゃないでしょ?」

 

「で、でも・・・

 

 私から絵理奈を誘ったことないし・・・」

 

「だったら誘われた時でいいじゃない!

 

 とにかく言うとおりにしなさい!!

 

 あの女に一度思い知らせてあげないと

 気が済まないわ・・・」

 

詩織は激し怒りを見せる

 

すると

 

「珍しいね詩織・・

 

 あんたがそこまで

 取り乱すなんて・・」

 

同じくグループのリーダー格

 

出席番号 13番

 

渋谷 真央

 

彼女が現れる

 

「何かこいつで気に入らないことでもあったの?」

 

「彩奈でむかつくことなんて

 日常茶飯事、いつものことよ

 

 私が今一番むかついてんのは

 隣のクラスの絵理奈よ・・・

 

 私のお楽しみの邪魔をしてくれたからね・・・」

 

「絵理奈・・

 

 だったらアタシも混ぜてよ?

 

 アタシもあの女気に入らないし

 あの時は恵美に邪魔されたしね・・

 

 そういえばあの時あんた、よくも邪魔してくれたわよね!」

 

「があ!」

 

彩奈の腹を思いっきりけりつける真央

 

「まあいいわ

 

 詩織の提案・・・受けてくれる?

 

 受けてくれるよなぁ?」

 

「なあ?」

 

「・・・・・・・」

 

真央と詩織に迫られる彩奈

 

そこに何と意外な人物が現れる

 

「あんたたち何やってんの?」

 

3年3組 出席番号31番

 

結城 真莉

 

グループの代表格の

彼女であった

 

「ま、真莉・・

 

 い、言っとくけど

 アタシたちが用があるのは

 彩奈じゃなくて、絵理奈のほうであって

 

 その・・」

 

真央が弁明するが

真莉は険しくなる

 

「真央?

 

 詩織?

 

 別にあんたたちが見てないところまで

 どうこういうつもりはないわ

 

 ましてやあんたたちが彩奈に何をしようが

 大事にしなければ好きにすればいい・・

 

 でもね・・

 

 絵理奈に手を出そうとするのは

 私は絶対に許さない・・

 

 彼女は私にとって恩人よ」

 

「「・・」」

 

真莉の思わぬ発言に

真央と詩織、彩奈も驚く

 

「それに彼女は

 あんたたちのやりすぎる

 やり方を止めてくれたのよ?

 

 彼女が止めなかったら

 あんたたち下手したら

 犯罪者よ?」

 

3年3組 出席番号19番

 

塚本 美穂

 

彼女も口を出す

 

「黙ってろ美穂!

 

 今私は真莉と話してんの」

 

真央はそう言って美穂を退かせる

 

「恩人ね

 

 でも知ってるでしょ?

 

 あの女とこいつは

 最近よく一緒にいて

 なめられてんのよ?

 

 そんなので真莉は我慢できるっていうの?」

 

「言ったはずよ詩織・・

 

 あんたたちが彩奈をいじめるのは好きにすればいいわ

 

 でもね、だからって関係のない絵理奈まで巻き込むのは

 やめてもらえる?

 

 八つ当たりなんてみっともない真似・・

 

 自重しなさいよね!」

 

グループ同士の衝突に

男子生徒はただ見ているだけしか

 

できなかった

 

彩奈はじっと

口論するほかの三人をじっと見つめる

美穂のほうを見つめていた

 

彩奈と美穂は

幼稚園の時からの付き合いだ

 

だが9月の終わりごろ

結子に突き放されて以来

 

恵美とともに

彩奈の元を去っていった

 

もしかしたら美穂も

結子や恵美のように陰で自分のことを

助けてくれていたのかもしれない

 

だがそんな淡い希望を

拭い去るように吹き飛ばした

 

今は自分にはやるべきことがある

 

自分の味方だった

二人の友人を死に追いやった

 

赤い封筒の犯人

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

北斗 誠二を止めるために・・・・・・・・ ・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・

 

その後

 

例の赤い部屋にて

 

絵理奈は再び

黒い手袋をはめる

 

すると

 

パソコンを開き

キーボードを軽快に打っていく

 

そこのあるツイッターに

何かを操作して

 

書き込んでいく

 

絵理奈「(さあ・・・

 

     地獄を楽しもう・・・

 

     藤沢 彩菜・・・)」

 

絵理奈はそう言って

エンターキーを押す

 

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ある生徒の自宅

 

そこでは一人の少年が

自分のツイッターのチェックをしていた

 

その少年は

 

「・・・・お?」

 

3年3組 出席番号29番

 

森谷 直人

 

気弱でクラスでも目立たない男子生徒だ

 

彼はツイッターに

書き込みが来ているのに気づき

 

それを開く

 

「・・・・誰だこれ?

 

 っ!?」

 

スクロールしてサイトへとジャンプしたそこにあったのは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

赤い封筒のメールであった・・・・・・・・ ・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「な、なんで・・・

 

 だって赤い封筒を

 送り付けていた犯人は・・・

 

 死んだはずじゃ・・・」

 

直人は君が悪くなり

もどろうとするが

 

気が動転していたのか

画面をクリックしてしまった

 

封筒が開かれ

 

そこから星座のカードが

画面全体に広がる

 

「・・・・三角?」

 

するとそこに

メッセージがあり

 

それを見ていく直人

 

「明日の放課後

 

 旧校舎の一階の廊下にて待ってる・・・」

 

そう読み上げるのだった

 

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翌日の放課後

 

彩奈と旧校舎の一階の廊下で

待ち合わせるとメールをして

 

絵理奈も急いで

そこに向かおうとする

 

すると目の前に現れた

人物たちを見てまたか、と言わんばかりに

手で顔を覆ってため息をつく

 

「どこに行くんだよ?

 

 慌ててどっかにいくのか?」

 

「悪いけどそうはいかないのよね

 

 あの時の借り、返してもらってないし」

 

真央と詩織の二人だった

 

今日は下っ端連中はいないようだ

 

「もういい加減にしてくれる?

 

 今日、人と待ち合わせてるんだから

 あなたたち二人に付き合ってる暇はないの」

 

「お前の都合なんて知るかよ

 

 アタシらはお前に用があるからな・・」

 

「ほんっとにあんたには恐れ入るわ

 

 あんたいつの間に真莉をたらしこんだわけ?」

 

詩織が言う

 

「結城さんに・・・?

 

 別に大したことなんてしてないよ

 

 不良グループに付きまとわれていたのを

 助けてあげただけ」

 

「そうかい

 

 それはどうもありがとう・・」

 

「でもそうやっていい気になってるのも

 今のうちよ・・・

 

 今回は真莉に免じて

 手を引かせてもらうけど・・・

 

 もしも真莉が

 あんたに攻撃する許可を得たら・・・

 

 容赦なくやらせてもらうから」

 

と詩織は絵理奈に詰め寄る

 

「結城さんにどう思われようと

 別に問題はないよ

 

 でももしもあなた達が

 向かって来るなら容赦なく

 

 やらせてもらうから・・・」

 

「調子づきやがって・・・

 

 そういうところが気に食わねえんだよ」

 

詩織は言う

 

「では私からも

 言わせてもらうね

 

 私も・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 お前らみたいな奴らが大っ嫌いだ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「・・・・あっ」

 

同じころ

 

学校を出てきた亮は

彩奈が旧校舎に向かっていくのを見た

 

旧校舎は不良グループのリーダーである

常盤 蓮がたむろしている

 

まずいと思った亮は

こっそりと彩奈の後をつける

 

そこに彩奈が誰かを待っている様子を見せている

 

亮は二階に上がる階段の陰に隠れて

彩奈の様子を見る

 

すると

 

「彩奈!?」

 

そこに一人の男子生徒が

訪れてきた

 

亮にはわかった

 

自分のクラスメートの直人だ

 

「お前だったのか!

 

 俺にメールを送ったのは・・・」

 

「はっ?

 

 何のこと?

 

 あんたが勝手に来たんじゃない!」

 

「とぼけるなよ!

 

 今日の放課後ここで待ってるって

 メールが届いたんだよ

 

 そしたらお前が待ってるじゃないか

 

 お前以外に誰がいるんだよ!!」

 

口論する二人に

亮は混乱する

 

止めに行った方がいいと思い始めていく

 

「まったくこんな回りくどいこと

 するくらいなら直接呼び出せばいいじゃねえか

 

 だって俺たち付き合ってるんだからな」

 

「はあ?

 

 私がいつあんたと付き合ってたのよ?

 

 いつどこでどんな風に?

 

 ひょっとして・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 レンに言われて亮の前で

 あんたにキスを強要された時?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・え?」

 

亮は驚愕する

 

「言っとくけどあの時私が

 あんたにキスしたのはね

 

 言うとおりにしないともっとひどい目に

 あわされるって思ったからよ!

 

 それで私があんたのこと好きになるなんて

 勘違いも甚だしいわ!」

 

「でも俺たち、キスしたじゃねえか」

 

「だーかーら!

 

 あれは演技よ!!

 

 レンに言われて亮の前であんたとキスをしろって

 言われたからやっただけ

 

 私はあんたのことなんてなんとも思ってないわ!!!」

 

亮は驚きで動けなくなっていた

 

まさかあれを仕組んだのは

 

「レンに強要されたって意味では私もあんたも被害者だけど

 

 その後あんた私に無理やりキスしてきたじゃない!

 

 そういう意味ではあんたも加害者よ!!」

 

「ちょっと人が下でに出てたら

 いい気になりやがって・・・

 

 そんなに襲われるのが望みなら

 望み通りにしてやる・・・」

 

と迫る来る直人

 

「何よ・・・

 

 私に強姦でもするつもり?

 

 できるのかしら?

 

 あんたみたいなチェリーボーイに!」

 

「バカにすんなよ

 

 人のこと勝手に呼び出しといて

 好き放題いいやがって・・・

 

 だったらやってやるよ!」

 

と直人は彩奈を壁に追いやり

襲い掛かろうとする

 

亮はたまらずに彩奈を助けに向かおうとした

 

そのとき

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「てめえら!

 

 うるせえぞ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

図書室の扉が勢いよく開かれ

現れたのは

 

同じくクラスメートで

不良グループのリーダー

 

常盤 蓮だった

 

「ひぃ!

 

 れ、蓮君!」

 

「よお、久しぶりだな直人・・」

 

レンは彩奈には目もくれず

直人に詰め寄る

 

「さっきから外にキンキン響いていたあれはマジか?」

 

「い、今話したことって?」

 

レンは直人の髪の毛を鷲掴みにしてにらみつける

 

「俺の許可なく

 彩奈に好き放題やろうと

 

 したことだ!」

 

「え?

 

 キスのことなら

 

 レン君がいいって言ったから・・・」

 

「俺が許可したのは最初の一回だけだ・・

 

 そのあとのことを許した記憶なんざねえぞ!」

 

と蓮は直人と地面に投げ飛ばし

更に持ち上げて何度も何度も殴りつけていく

 

その様子に彩奈は足がすくんで動けない

 

「俺らの玩具に手を出すとどうなるか・・・たっぷり思い知らせてやるよ!」

 

「ぼ、ぼぶ・・・

 

 やべべ・・・」

 

直人の顔がゆがんで

傷のような一本線が走っていく

 

そんな直人を窓に向かって投げつけた

 

その時

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やめろおおおお!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

飛び出してきた亮が直人を受け止めた

 

「レン・・

 

 いったいこれはなんの真似だ!

 

 いくらなんでもやりすぎだろ!!」

 

「あ?

 

 なんだお前?

 

 どっから湧いて出てきやがった?」

 

亮と蓮が向かい合う

 

「お前には聞きたいことが山ほどあるが

 

 どうしてこんなひどいことをするんだ!

 

 そもそもの原因はお前自身だろうが!!」

 

訴える亮にレンは目をそらす

 

すると

 

「フフフ・・」

 

笑いを浮かべ始めた

 

「何がおかしい・・」

 

「お前は自分の状況がわかってねえ見てぇだな」

 

「何?」

 

「なんでてめえ俺たちの会話を

 お前が聞いてんだ?

 

 そもそもなんでお前がここにいるんだ?

 

 ・・・まあ答えなくてもいい

 

 俺も彩奈もわかり切ってるからな

 

 このストーカー野郎め」

 

「何とでも言いやがれ!

 

 俺が今聞きたいのは

 お前が彩奈と直人と何を話したのかだ」

 

「俺は構わねえさ・・

 

 んで?

 

 お前はどうなんだ?」

 

と蓮は彩奈のほうに向く

 

「やめて!

 

 それだと約束が違うじゃない!!」

 

と彩奈は言う

 

「・・・そういうこった

 

 まあ直人の件に関しては

 てめえに免じて許してやる

 

 だが覚えとけ・・

 

 俺たちの友情は

 あの一年のあの事件の時以来終わったんだ

 

 あの時とおんなじ感覚で接してきたら・・

 

 てめえだろうが容赦しねえ」

 

レンはそう言って図書室に戻っていく

 

すると

 

「彩奈ちゃん!」

 

絵理奈が駆けつける

 

「早乙女さん・・・」

 

「ごめんなさい!

 

 彩奈さんのところに

 向かうと思ったら途中で

 渋谷さんと奥井さんに絡まれてしまって・・・」

 

「・・・・馬鹿!

 

 どうしてもっと早く来てくれなかったの!!

 

 私・・・

 

 私・・・!」

 

彩奈はたまらず絵理奈に抱き着いて泣き始める

 

「いったい何があったの・・・?」

 

「実は・・」

 

亮が事の事情を説明する

 

「・・・・ここでそんなことが」

 

「悪い・・

 

 俺がいたのに

 こんなことになって・・

 

 ダメだな俺・・

 

 彩奈のこと余計に

 傷つけちまった・・

 

 結子と恵美のことだってあったのに・・」

 

亮は申し訳なく言う

 

「私ね・・・

 

 結子と恵美のこと

 ずっと憎んでた・・・

 

 結子に見捨てられて・・・

 

 恵美は自然に離れていって・・・

 

 でも結子は私のことを嫌いに

 なったわけじゃなかった・・・

 

 むしろ私のことを助けてくれてた・・・

 

 でも私・・・

 

 恵美からそれを聞かされるまで・・・

 

 全然気づいてあげられなかった・・・

 

 そうよね・・・

 

 結子だってつらかったのに

 結子の気持ちを考えてあげられなかった

 

 結子を憎んでた私を責めた・・・

 

 結子にあったら

 謝りたいって思ったのに・・・

 

 なのに・・・

 

 なのに!」

 

彩奈は絵理奈の服を

力いっぱい握りしめる

 

「誠二・・・

 

 どうしてよ・・・

 

 どうしてどうしてどうしてどうして

 どうしてよおおおお!!!

 

 結子と恵美は親友で

 結子はいつも自分をきにかけてくれた

 幼馴染だったじゃないの!

 

 そんな二人をどうして死なせたりなんて

 できるのよおおおお!!!」

 

「彩奈・・」

 

「・・・・・・・」

 

彩奈の言葉に

二人は何も言えない

 

「誠二・・・

 

 もしもこの赤い封筒事件が

 彼の仕業だっていうなら・・・

 

 私は絶対に止める・・・

 

 このまま彼を止めないわけにいかないわ・・・」

 

「彩奈さん・・・」

 

すると

 

「彩奈・・

 

 俺も協力する・・

 

 俺にとってもあいつは

 大切な友人だ・・

 

 高1の時のあの事件・・

 

 あいつを助けられなかったことを

 ずっと悔やんでた・・

 

 そのあいつがこの事件にかかわってるかもしれない・・

 

 絶対にあいつを止める!」

 

「亮・・・」

 

彩奈は絵理奈から離れる

 

「気持ちはうれしいけど・・・

 

 やっぱりこれはできれば

 私がどうにかしたいの・・・

 

 だからごめんなさい・・・

 

 一人でやらせて・・・」

 

「彩奈・・

 

 お前ひょっとして・・」

 

彩奈はただ涙を浮かべて

亮を見つめる

 

「彩奈さん・・・

 

 行けますか?」

 

「うん・・・」

 

と絵理奈に連れられ

彩奈は旧校舎を後にしていくのだった

 

一人残った亮は

乾いた笑い声をあげる

 

「なんだよそれ・・

 

 じゃあもし

 レンが何かをしてもしなくても・・

 

 結局俺は振られだったのかよ・・

 

 もう笑うしかねえよ・・

 

 ハハハハ・・

 

 アハハハハ・・

 

 あーっはっはっはっはっ!!」

 

亮の目から涙が流れる

 

すると亮は急に

真剣な顔つきになる

 

「・・・・ふう・・

 

 まだだ・・

 

 俺には・・

 

 やらなきゃいけねえことがある!」

 

亮は直人を連れて

旧校舎を後にするのであった

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・

 

旧校舎

 

図書室

 

「・・・・・」

 

レンは黙りこんで

入り口で立っていた

 

「どうしたの?

 

 さっきから黙り込んで・・」

 

話しかけてきたのは美穂だ

 

「別に・・」

 

「泣いてるの?」

 

「・・・そんなんじゃねえ」

 

と言うレンの瞳が

やや悲しそうに移る

 

「私はそろそろ行くわ・・

 

 ばいばいレン・・」

 

「ああ・・」

 

美穂はそう言って図書室を後にするのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

想いは複雑に絡み合っていく・・・・・・・・ ・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                                           




三角頭の男性は表と裏を使いわけて行ったが
結局強すぎる力の前にはなすすべはなかった

残り、25人と十六人

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・
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