復讐の唄ーリアルエンドーリバースストーリーー 作:lOOSPH
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それはある日のこと
しんと静まった教室で
何かを物色している
一人の人物
制服から
男子のようだった
そこに
「・・・・何してるの?」
「ひぃ!?」
声をかけられて
思わず声を上げてしまった
男子生徒
その生徒は
「あ、ああ・・・」
3年3組 出席番号32番
吉永 翔太
彼であった
「吉永君も忘れ物?
でもその席って
吉永君の席じゃないよね?」
「あ、いや・・・
これはその・・・」
翔太は近づいてくる彼女に対して
どうにかごまかしを考えるものの
「ご、ごめんなさい!
ぼ、僕実は・・・」
何も思いつかず
正直に頭を下げて謝った
すると
「吉永君・・・
昼休みちょっと
お話しない?」
「え・・・?」
目の前の少女は笑顔で
翔太にそう提案した
翔太は反応に困り
思わず了承してしまったのだった
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その日の昼休み
図書室では
その少女と翔太は
向かい合って座っている
「・・・・なるほど
ここ最近教室での貴重品の
紛失の犯人はあなただったんだね・・・
どうしてこんなことを?」
「・・・・じ、実は・・・
今日は妹の誕生日なんだ・・・
何か買ってあげようと思ってるんだけど・・・
でも僕のおうちは貧乏で
今のままじゃ何にも買ってあげられないから・・・
だから、だから僕、つい・・・」
少女と翔太は
そんな会話のやり取りをしている
「吉永君
あなたがそこまでして
妹さんに贈り物をあげてたって
妹さんは喜ばないよ
今回だってもしも先生に
見つかってたらそれこそ
妹さんや家族を不幸にしてしまうもの・・・」
「わかってる・・・
わかってるけど・・・」
と涙を浮かべる翔太
すると
「もしよかったら
私が相談に乗ってあげるよ・・・
だからもうこんなことはやめてね・・・
あなたの妹さんや家族のみんなのためにもね・・・」
「え・・・」
少女はそう言う
「・・・・・・・」
「ちょっとぐらい相談したって
罰は当たらないよ
妹さんのために
あなたが犯罪者になるなんて
私、見てられないし・・・
だから私もできる限りで協力するからね・・・」
「あ、ああああ・・・
うああああ!!!」
泣き出す翔太
「ありがとう・・・
ありがとう!
早乙女さん!!」
と翔太は
目の前の少女
早乙女 絵理奈に
泣きながらお礼を言うのであった
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前日の夜
「みんな、喜ぶかな・・・」
翔太はその日
公園を通って
家路についていた
すると
公園の森から
何やら音が聞こえる
翔太は気になり
そのほうの様子を見る
翔太はその様子を見て絶句する
なぜなら
絵理奈が誰かを
生き埋めにする瞬間であった・・・・・・・・ ・・
「悲しいよ・・・」
翔太はその光景に思わず
「ひぃ!?」
声を上げてしまったのだった
「誰だ!?」
その声に思わず走り去り
家族のためのケーキを放り出して
逃げてしまうのだった
これが彼の運命を決めてしまうことに
気が付かずに
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翌日
翔太は体育の授業
絵理奈を振るえながら
見つめていた
彼女はそんな中でも
見事な運動神経を見せていた
すると
絵理奈が不意に
翔太のほうを向いたと思い
慌てて視線をそらした
それに周りの者は
やや疑問を浮かべたが
気にする者はいなかった
ただ一人を除いて
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放課後
翔太は急いで
家路につく
そして
線路の橋の下のトンネルに
入っていったその時
「吉永君」
「ひぃ!?」
後ろから声が聞こえ
震えながら後ろを振り向く
そこに立っていたのは
「昨日転んで
これを落としたでしょ?
このケーキ・・・
私が前に吉永君に進めた
お店のケーキだよね?」
絵理奈だった
「あ、ああああ・・・」
「・・・・・・・」
迫りくる絵理奈
「ふうん・・・
どうやら君は・・・
見てしまったようだね」
口調が変わり
翔太に迫ってくる
「・・・・は・・・」
「うん?」
翔太が口に出す
「僕には君が・・・
悪い人だって思えない・・・
だって僕のこと
あんなに真剣に相談に乗ってくれたじゃない!
僕うれしかったんだよ・・・
だから・・・
だから僕!」
「私をいい人だとでも
言いたいか?
見くびられたものだ」
「早乙女さん・・・」
「残念だけど・・・
君はもうここまでだ翔太君・・・
もうお別れね・・・」
と翔太に手をかざし
「うわああああ!!!」
翔太の悲鳴がトンネルに反響して
大きく響いていくのであった・・・・・・・・ ・・
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その後トンネルから
絵理奈が出てきたのだった
出てきたトンネルに
翔太の姿はなく
代わりにそこには
赤い封筒と星座のカードが
落ちていたのであった
彼の行方は誰も知らない・・・・・・・・ ・・
臆病な兎は
なんでもよく聞こえる耳を持つがゆえに
真実を聞いてしまい
口を封じられてしまった
残り 22人と十三人
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