復讐の唄ーリアルエンドーリバースストーリーー 作:lOOSPH
・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・
住宅街にある公園
そこでは二人の男子生徒が
バスケをしていた
「なんやねん祐樹!
そのディフェンスは?」
3年3組 出席番号20番
辻村 健太郎
「うるさい
俺のほうが勝ってるからって負け惜しみ言うな」
同じく3組 出席番号1番
阿部 祐樹
二人がこの公園で
バスケをしているのには理由がある
それはもう一人の友人に呼び出されていたからだ
「それにしても亮
遅いな・・・」
「ほんまやな
あいつ自分で呼び出しといて・・・・・」
そんなことを愚痴っていると
「悪い、遅くなっちまって」
待ち人である友人
出席番号 9番
北浦 亮
彼が走ってきたが
その表情は暗い
それを見て待っていた二人は
深刻な状況だと悟ったのだった
「遅いっちゅうねん!
いつまで待たせるつもりや
ヒーローかてそないに遅れてけえへんで」
健太郎はあえていつも通りにふるまうが
亮はまだ表情を暗く落としている
「・・・・二人にどうしても伝えたいことがあって・・
できれば本当は二人にも言おうかどうか迷ってて・・
悩んでたんだ・・
だから遅れてしまった・・
でもやっぱり協力してほしいんだ
できればだけど・・」
亮は思い切っていう
二人はそれに耳を傾ける
「実は・・
例の赤い封筒事件の犯人が次に行きそうな場所が分かったんだ・・」
・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・
例の赤い部屋
絵理奈は今
裁きを施したもの達と
まだ下していない人物を整理していた
黒い手袋をはめた手で
次に狙いを定めたのは
白い方の額に張られている
残り十数枚のうちの一枚だ
彼女はその写真に矢を突き刺す
「私は矢・・・
常に真実を射抜く矢・・・
ゆえに私は裁判官にして執行人である・・・
さあ・・・
裁きを始めよう」
と赤い封筒に
星座のカードと
あるチケットを入れた
「いよいよ次の段階・・・
そろそろ向こうも
私に感づくかもしれないし・・・
彼女にはせいぜい役に立ってもらおっか」
と白い額に飾られた
彩奈の顔写真を見つめるのだった
・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・
とある自宅
そこでは一人の少女が
見てわかるほどに落ち込んでいた
「はあ~・・・」
3年3組 出席番号11番
古賀 美里
真莉グループの一員で
いじめの加害者の一人だ
彼女がどうして落ち込んでいるのかと言うと
「ジェネラルエイジのチケット・・・
取れなかった・・・」
彼女はクラスのだれもが知るアイドルオタク
そんな彼女が特に熱を上げて
夢中になっているのが
ジェネラルエイジ
平均年齢が19歳と比較的若い
今大人気のハードロック系アイドルグループ
その中でも美里は
リーダーである聖夜のファンだ
実はこの町で
ジェネラルエイジのコンサートがあり
そのチケットを取ろうと出かけたのだが
さすがは大人気グループ
どこに行っても
チケットは取れず
もう美里はがっくり肩を落とす
「ああ!!!
もういやだ!
何もかもいやだ!!
もうこの世の終わりだああ!!!」
そんなことをわめいていると
突然うちに宅配が届く
「うん?」
美里は箱を開けてみる
「ひぃ!?」
そこに入っていたのは
赤い封筒で会った・・・・・・・・ ・・
「そんな・・・
チケット取れなかったうえに
赤い封筒が来るなんて・・・
何でこうなるのよ~・・・」
とやややけくそ気味に美里は
赤い封筒を開ける
中に入っていたのは
星座のカード
さらに
「こ、これはああ!!!
この町で開かれる
ジェネラルエイジのコンサートのチケット!?
し、しかもアリーナ席ぃ!?」
それを取ってテンションが完全におかしくなる
「で、でも待てよ・・・
赤い封筒の奴が・・・
あんなことしてきた奴がこんなの送ってくるかな?
ま、まさかこれって偽m・・・」
急に疑り深く見る
でも
「・・本物だ・・・」
そう告げて
「やったああ!!!
ありがとう赤い封筒の人おお!!!
ありがとう神様ああ!!!」
余りの喜びを
再びテンションを狂わせて表す美里であった
これが罠であるかもしれないと言う可能性を忘れて・・・・・・・・ ・・
・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・
彩奈は今日行われる
ジェネラルエイジのコンサート会場に向かうために
走っていた
すると
「あ、彩奈じゃん」
彩奈はやばいと感じた
道路を挟んで
声をかけてきたのは
3組 出席番号5番
奥井 詩織
同じく出席番号13番
渋谷 真央
最悪の二人だ
彩奈は今、あの二人につかまるわけには
行かないと急いで二人に背中を向けて逃げ出していく
二人はやはり追いかけてきた
だが徒歩である彩奈に
自転車の二人は追いかけてきた
もともと体力など
平均以下である彩奈はこのままでは
埒が明かないと複雑な路地裏に逃げ込む
「ほらほらぁ、逃げろ逃げろ~」
真央が後ろから追いかけてくるのがわかる
急いで行こうとするが
塀に阻まれてしまう
「もう逃げられないね~」
「っ・・・」
するとそこに
「手を伸ばして!」
「え・・・!?」
すると塀の上から
絵理奈が手を伸ばしていた
彩奈がそれに気づき
手をつかむと
絵理奈とともに
塀の向こう側に飛んでいく
「絵理奈!?
あいついつの間に・・
っていうかどうして
そこまで早く動けんのよ
化け物だわ・・」
真央はそう言って自転車を降りて
塀を登ろうとしている
「失礼しますね
さて・・・
裏口からでましょう!」
「でも会場は
こっちの方が・・・」
「ダメ
あっちは待ち伏せされてる!
こっちから行きますよ!!」
「うん!」
と走り出す
真央は息切れを起こしながらも
どうにか上ってその様子を見る
「くそ・・
ダメだ詩織!
ばれてる!!」
「ちぃ!」
真央はそう言って
詩織とともに追いかけていく
真央は落ちていた石を拾って
それを投げつける
だが
「てや!」
絵理奈は塀をけるように体を反動させ
石をけり返す
すると
「がぁ!」
真央の頭部にあたった
「今のうちに!」
「うん!」
この隙に二人は
裏口から出ていくのであった
「真央!
大丈夫!?」
「くそ・・
あの女ぁ・・」
詩織と真央は
いったんこの家を離れていくのであった
・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・
「どうにか振り切ったね・・・」
「うん・・・」
絵理奈と彩奈は
どうにか落ち着ける場所で
互いに呼吸を整えていた
「それにしても彩奈さんも運がないね
寄りにもよってあの二人に出会うなんて」
「さっきはありがとう・・・
絵理奈が来てくれなかったら私・・・っ!」
「うん?」
見ると彩奈の足には
傷がついている
「それって・・・」
「うん、逃げてる途中で
転んじゃって・・・
でもこのぐらい・・・」
「ちょっと待ってください」
と絵理奈は小さな医療用具を出して
簡単な手当てをする
「これでひどくはならないですよ
一度家に戻りますか?」
「でも・・・
急いで会場に向かわないと・・・」
と服をごそごそとやる
すると
「あれ?
チケットがない!?
そんな・・・」
彩奈は慌てる
一般席だが苦労して取ったチケットがないのだ
「まさか逃げてる途中で落とした!?
どうしよう・・・
戻ったらまたアイツらに見つかるかもしれない
そんな・・・
もしかしたら誠二と接触できるかもしれないのに・・・」
すると
「これ・・・」
絵理奈がチケットを差し出す
「え、でもこれは・・・」
「気にしないでください
私は残念ながら
あなたの言う誠二さんのことは
よく知らないから・・・
だからどうしても彼を止めに
会場に行くのなら・・・
それは誠二さんを知っている
彩奈さんだって私は思いますから・・・」
「絵理奈・・・」
「私のことは気にしないで・・・
早く!
このままだとコンサートが
始まってしまいます!!」
「・・・・ありがとう
使わせてもらう!
絶対に彼を止めて見せるから!!」
とチケットを受け取り
急ぎコンサートに向かっていく
「・・・・・・・」
絵理奈は手にチケットを出す
「・・・・こんな甘い奴に・・・
私を止められるものか」
絵理奈はそうつぶやいて
彩奈とは別の道を行くのであった
・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・
コンサート
そこに入ってきた彩奈は
指定の席に座った
すると
「(嘘・・・)」
目の前にいたのは
美里だった
少し驚いたが
これを好機にとらえる
彼と間近に接触できるかもしれない
そう思った
そしてしばらくして
会場は暗くなり
大きいドラムの音が大きく響き
ステージにジェネラルエイジのメンバーが登場する
「聖夜あああ!!!」
当たりに女性の声が響く
「かっこいい!!!」
美里も負けじと叫ぶ
彩奈はそんな中でも
周りを警戒していた
もしも仕掛けてくるなら
この瞬間だと思ったから
故に目を光らせていく
すると
「っ!?」
彩奈は急いで
その場を離れる
火が上がっているのだ
周りもそれに気づき離れる
「うん?」
だが
「きゃああ!!!
助けてええ!!!」
美里の体に
火が燃え移る
「早く消火を!」
係りの者が
急いで火を消していく
美里の火は消えて
命は助かった
だが
「ひぃ・・・」
服は燃え尽き
肌はうっすらと焼け焦げ
おまけに全裸に近い姿になってしまう
その様子を周りの者、係員
更にはジェネラルエイジのメンバーにもみられている
「い、いや・・・
いやああ!!!」
コンサートホールに
美里の叫び声が響き渡ったのだった
・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・
コンサートの舞台裏
「・・・ちゃんと
言われた通りにしてきたよ?
どうだった?
私の炎のマジック」
と一人の少女が
仮面の人物とそこであっていた
「実に見事だ
暗闇の中を瞬時に移動し
彼女の衣服に火をつけるその手際・・・
まったくもって感服だ」
「えへへへ~
私は双子の道化師
種も仕掛けもございません」
とカードを消したり出したりのしぐさを見せる
そのカードは双子座のカードだった
「それにしても
どうしてあの女を
手を出させないように言うの?
どうせだったら一緒に裁いたらよかったのに」
「なあに・・・
彼女にはもう少し
役に立ってもらおうと思てるだけだ・・・
まあ見ているがいい」
・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・
彩奈は急いで
コンサート会場から遠ざかっていく
目の前で突然
美里の服に火が付いた
それにパニックになった彩奈は
自分が疑われるかもしれないと
急いで逃げ出した
とりあえず家に戻ろうとする
すると
「・・・・っ!?」
彩奈はふいに後ろを振り向く
そこにいたのは
「何や、気づいとったんか?」
辻村 健太郎だった
「何の用・・・?」
「何や感じ悪いな
人の顔見てその態度」
「家にまでついてこられたら
警戒だってするわよ」
すると健太郎は
携帯を取り出し
「あ、亮
今こっちにきよったで
・・・・おう、そうやな
・・・・ああ了解!」
しばらく通話し携帯の電源を切る
「亮がお前に話があるって
いまこっちに向かっとるわ」
「亮が・・・?」
亮は自分とは別に
誠二のことを調べているはずだ
何かわかったのだろうか
だが健太郎の雰囲気から
そんな話ではないことがうかがえる
「それにしても驚いたな
お前みたいなやつが
こんな大それたことするやなんてな」
「大それたことって・・・
何のことよ?」
「しらばっくれるんか?
この人殺し」
「え・・・」
「大輔や昭子も恵美や鳩山も結子も大久間も
全員お前が殺したんやろうが!」
彩奈は理解ができない
どうしてそうなるのかが
「まあ、亮がきたらわかるわ」
すると
反対側から別の人影が見えた
それは
阿部 祐樹だ
さらにその後ろから
「彩奈・・」
北浦 亮も現れた
「亮!
これって一体どういうこと!?
どうして私が人殺しなんて・・・」
「それはこっちのセリフだよ!
まったく驚いたよ・・
お前がこの事件を仕組んでたなんてな!」
彩奈の問いに亮は激しく言う
「今日はジェネラルエイジのコンサートがあって
もしかしたら次はそのファンである美里かと思って
会場に行こうと思ったんだ
チケットは取れなかったから
外にいるしかなかったけどな・・
そしたらファンの一人が急に火だるまになって
病院に運び込まれた
俺はふいに見たけどあれは美里だった
そしてみたんだよ・・
お前が慌てて会場から抜け出していくのを!」
彩奈は開いた口がふさがらなかった
まさかあの姿を見られていたとは
「黙ってないで何とか言えや!」
「黙ってろ健太郎
お前が口挟むとややこしくなるから・・・」
健太郎をいなす祐樹
「森谷がレンに殴られた時に
お前の気持ちが分かったんだ
だから許せなかったんだろ
誠二を陥れたあいつらのことを・・」
「だから何よ!?
だからって私が殺したっていうの!?」
「お前アイツらにいじめられてたんだろ!?」
「だったら何・・・・私は犯人じゃない!」
彩奈は必死に弁明する
「もうやめてくれ
お前があの時受けたショックや
今お前にかかってるいじめのことも
想像できないほどつらいものだと思う
でもこれは何だ?
自分の手を汚さず
他人を人形のように扱って
そのせいでどれだけの人間が追い込まれるのか知ってるのか!?」
亮は説得するように訴える
彼はもう彩奈が犯人だと
信じ込んでいるようだった
「お前が復讐をしたい気持ちはわかるよ・・・
でももうこれは犯罪だぞ!」
「もうええ加減にせぇ!
正直に話したらどうやねん!!」
健太郎が詰め寄っていく
彩奈はつぶやく
「残念よ・・・
亮だけは味方になってくれるって
思ってたのに・・・!」
そして
「誰か助けてええええ!!!」
彩奈は叫ぶ
「っ!
それがお前の答えかよ!!
俺もお前のこと信じてたのに」
「亮、ここは引き上げるぞ!
何もしていないとはいえこの場に
男三人に女一人・・・
この構図はまずい!!」
祐樹に引っ張られて亮は引き上げていく
「これでもう、終わりね・・・」
「・・・・ああ・・」
こうして彩奈と亮は
決裂するのだった
「なるほど・・・
これであの二人を
動かしやすくなるってことね・・・」
その様子を道化師のマスクの人物は
見届けていた
・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・
柱を挟んで
会話をする二人の少女
「これで藤沢 彩菜と北浦 亮の同名は崩れた
次に厄介なのは真莉グループ・・・」
「真莉、か・・・」
「・・・・やはり気になるか?」
「・・・ううん、別に・・・
ねえ絵理奈・・・
真莉グループのことは
私に任せてもらえるかしら?
もうあいつらには駒はない・・・
今だったら確実につぶせるでしょ?」
「・・・・いいだろう・・・
その件は君に任せよう」
「ようし
それじゃあさっそく
行ってきます!」
とその場を離れていくのであった
「私のカード・・・
せっかくだしここで一気に使い切るとしよう・・・」
絵理奈はひそかにそうつぶやく
次のターゲットはどこに行くのか・・・・・・・・ ・・
矢を受けた少女は
その矢を受けてその身を焦がし
痴態をさらすことになった
残り 14人と五人
・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・