復讐の唄ーリアルエンドーリバースストーリーー 作:lOOSPH
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高校一年の時
彩奈は不良たちに
目をつけられて
校舎裏にて
言い寄られていた
彩奈は恐怖のあまりに
声を出せずバッグを抱えつつ
振るえていた
もうダメ・・・
彩奈はそう思って
傷者になることを覚悟し
目を力強く閉じる
そこに
「なんだお前!」
不良の一人が
突然そんな声を出し
彩奈はふいに
目を開けて見つめた
そこには一人の男子生徒が現れる
「てめえ
やろうってのかあああ!?」
と不良の一人が向かっていく
だがその男子生徒は
黙ってその不良をいなす
それを皮切りに次々と
不良たちが向かっていく
だがその男子生徒は
意に返すことなく圧倒していき
見事に打ちのめしてしまうのだった
「・・・・・・」
その男子生徒は彩奈に背中を向け
ふいに彩奈のほうを向く
「あ・・・」
だがその男子生徒は
そのまま立ち去っていくのだった
「・・・・・・・」
彩奈はふいにその男子生徒が
気になり始めていくのだった
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現在
藤沢家
「あ・・・」
自室のベッドで
目を覚ますのは
3年3組 出席番号25番
藤沢 彩菜
彼女が彼と初めて会ったときのことを
夢で見ていた
容姿が端麗な彩奈は
不良に目をつけられやすかった
だがそんなとき彼は
不愛想ながらも自分のことを助けてくれた
その後彼の幼馴染だった結子と
親友だった美穂を通じて親しくなり
結子を通じて
彼と知り合った
その後も彼は
彩奈のことを
陰ながら助けてくれた
気が付いたら彼のことを
自然に目で追うようになっていった
だから信じられなかった
彼がこんな事件を引き起こし
さらにはその罪を自分に擦り付けようとしている
握りこぶしを強く作り
涙を浮かべる
「このまま黙ってても
どうにもならない・・・
まだ私は・・・私は!」
彩奈は急いで着替え
部屋を出ていく
外をこっそりと見まわし
出ていくのだった
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同じころ
町では二人組の女子が
歩いていた
「くっそ・・
絵理奈の奴・・
なめた真似しやがって」
3年3組 出席番号13番
渋谷 真央
「借りはいつか返してやるさ
押さえな真央・・・」
同じく3組 出席番号5番
奥井 詩織
真莉グループのリーダー格の一人
現在、彼女らがリーダーを務めている
「それにしても・・・
結衣と杏奈・・・
あの動画が流れて以来
連絡が取れてないんだけど・・・」
「美里の奴はコンサートで火だるまになって
入院してるって言ってたしね・・
やっぱり例の赤い封筒の・・」
そんなことを話している二人
すると
「まあいいさ
今度私らがターゲットになったら
逆にぼこぼこにしてやるさ」
「そうね」
二人のところに
何かが音が聞こえた
次の瞬間
「「うわっぷ!!」」
二人に水がかかった
「ごほごほ・・・
誰だこれ!」
せき込みながら
辺りを見回す詩織
すると
足に何かが
引っかかる
「ん?
うわあああ!!!」
詩織に何やら粉がかかっていく
小麦粉のようだ
「ぶふっ・・・
誰だこんなことしたの・・・」
「詩織!?」
真央は慌てて駆け寄る
「ぶくくく・・」
「「っ!!」」
そこに笑い声が聞こえる
「てめえか・・
こんな詰まんない真似したの」
真央がそれに気づく
「べえーだ
鬼さんこっちら手のなる方へっと
きゃははは!!」
するとその人物は
真央を挑発し
走り去っていく
「待てこら!」
真央は後を追い
詩織も慌ててそれを追っていく
「きゃははは!!」
「待てえええ!!」
その人物を怒りの形相で
追いかけていく詩織と真央
前の彩奈の時とは違い
自転車ではないので
なかなか追いつけない
「くっそ・・
ちょこまかと逃げやがって」
必死に追いかけていく二人
曲がり角を曲がろうとすると
「とう!」
「「きゃ!!」」
二人は足を払われ
地面にずっこけてしまう
「きゃははは!!」
「「んがああ!!」」
相手の小ばかにしたような態度に
真央も詩織もブチ切れ追いかけていく
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「もう亮はあてにならない
だったら自分で誠二に関する情報を
手にするしかない・・・」
家を出た彩奈は
そう言って歩いていると
向こうから怒号が聞こえる
「この声・・・」
彩奈にとっては嫌な相手である
すると
「まてぇ!
・・・ってあ・・」
「あ・・・」
運の悪い彩奈は
真央と詩織と鉢合わせしてしまった
彩奈はずぶぬれになった真央と
粉まみれになった詩織を見て
嫌な予感を感じる
「彩奈ぁ~・・」
怒りの表情を見せて
こっちににじり寄ってくる真央と詩織
彩奈はさらに嫌な予感を感じて
急いでその場を走りだす
「待てえええ!!」
「こらあああ!!!」
「何でこうなるのおおおお!!!」
更に運悪く
つかまってしまうのであった
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人気のない廃工場
「彩奈、てめえ・・
さっきはよくも
アタシらに水かけたり
変な粉かぶせてくれたなぁ~」
彩奈は柱に括り付けられ
尋問されていた
「知らないって言ってるでしょ!
私はさっき家を出たばっかりで
そんなの仕掛ける暇なんてなかったし・・・」
「とぼけるのもうまくなったなぁ?
まあ正直に話したところで
許す気もねえがな」
詩織は彩奈の髪を
乱暴に引っ張る
「てめえ・・・
つまんねえ仕返しして
私らをコケにして
ただで済むと思ってんなよ?」
「だから違うって言ってるでしょ!
大体こんなことして
誰かに見つかったらどうするのよ!!」
「安心しなよ
ここは人通りが少ないうえに
町から離れてるから
叫び声をあげたって
助けも来ねえからな
さて・・
やられた分
きっちりとお返しして
やらねえとな・・」
と彩奈の服のボタンを
上から順番に外していく
彩奈は必死で
抵抗するも
両手両足を
柱に縛られているので
空しくなされるままになっていく
「っ・・・」
スカートも外され
とうとう下着が露出される
すると
「それじゃあこの彩奈のあられもない姿を
写真に撮ってそれをネットにアップしてやる」
「ついでに脱がせたこの服
後でもらうわよ
私たちの服こんな有様だしね」
「く・・・」
彩奈はもうダメだとあきらめる
「ようし
それじゃあ・・」
と真央は携帯を取り出し
カメラのレンズを彩奈に向ける
「はい、チーズ」
とシャッターを押したその時
「っ!」
「っ!?」
彩奈はその際
別の角度からも
フラッシュされたことに気づく
「へへへ・・
それじゃあ」
「待って真央!」
詩織は慌てて真央を止める
「なんだよ詩織・・」
「いいから待って」
すると
詩織は石を素早く持ち
それを投げつける
「いて!」
石は見事に
壁に隠れていた人物に直撃すると
そこにその人物が現れる
「んな!?」
「え・・・」
その人物は頭を押さえて
「うぐ・・
ひっく・・
うえええん、痛い~」
泣き始めた
するとさらに
「えええん・・・なんちゃって!」
と二人に向かって
ナイフを投げつけてきた
「うわっ!」
真央と詩織も慌ててそれを交わす
「てめえ・・
何もんだ!」
「さあて?
何者でしょう?
続きはウェブで、なんちゃって」
とその人物は突き刺さったナイフを抜いて
それを手元から消し去る
「こいつどこかで・・」
「あ、こいつ!
恵美が死んだ日に送られたビデオに
移ってた!!」
「え・・・!?」
詩織の言葉に彩奈は慌ててその人物を見る
「真央ちゃんも詩織ちゃんも
意外に勘がいいね
見た目によらず」
「こいつ・・」
「真央、挑発だ・・・
こいつは私らをわざと怒らせてるんだ・・・
そんなことよりも
お前一体何の用だ?
私らに何か用事でもあんの?」
「答えを知りたかったら
ウェブサイトで検さ・・」
と真央は鉄の棒で
その人物を殴りつける
「・・・く・・」
「べらべらべらべらうるせぇんだよ
その口閉じてろ」
すると
そのせいで
ピエロのマスクが敗れ
素顔が明らかになる
「っ!?
お前・・」
「一体どういう・・・!?」
「うそでしょ・・・
あなたは・・・」
「「「真莉!?」」」
「えへへへ~・・」
なんとその人物は
出席番号31番
結城 真莉
彼女にそっくりな素顔であった
「まさかお前が・・・
赤い封筒事件を!?」
「いや違う!
お前まさか・・・」
「え?」
すると真莉その人物は
前転しながら二人に近づき
二人の首に足をかけて
そのまま投げ飛ばしてしまう
「そうだよ?
久しぶりだね真央ちゃん、詩織ちゃん」
「やっぱり美利なのか・・!?
真莉の双子の妹の!」
「へえ~
覚えててくれたんだ
高1のあの時以来
あってもいないのに
とっても嬉しいな~」
「美利・・?」
彩奈は理解が追い付かず
混乱している
「まさかてめえが
赤い封筒の事件に
かかわってたとはな」
「そうだよ?
私ね、あいつが
私のこと突き放して以来
ずっと一人で生きてきたの・・
そんな私を受け入れてくれた人がいたんだ~
うれしかったな~
だから私
協力することに決めました
彼女の復讐の手助けをね」
と手元にナイフを
いくつも取り出していく
「レディ~ス&ジェントルメ~ン
さあ、本日お見せいただきますのは
このわたくし、双子の魔術師による
マジックショーです
種も仕掛けもございません
はい!」
美利が指を鳴らすと
当たりに炎が上がっていく
「んな!?
マジかよこれ・・」
「あんた・・・これシャレにならないわよ」
「フフフ~
私はマジシャンだよ?
私のマジックをたっぷり味合わせて
二人を楽しませてあげるね~?」
と美利は
口から炎を吐いて
二人に放つ
二人はそれぞれ分かれていく
「この・・・
いかれた狂人め!」
詩織は美利に
殴りかかるが
美利はそれを大きく体を
のけぞらせることでかわした上に
そこに足を巧みに動かして
詩織を転ばせてしまう
「こいつ・・・」
「えへへへ~・・」
押さえつけられる詩織だが
そこに真央が鉄の棒を大きく
振りかざす
美利はそれを足で受け止め
回転をくわえて真央に掌底を食らわせた
「このクソアマぁ・・」
「ぽりぽり~」
頬を掻くしぐさを見せて
余裕を見せつける
「このぉ!」
「うわっととと・・」
押さえられていた詩織が
そのまま蹴りを振るって
美利を自分から突き放す
詩織はすかさず
向かっていくものの
「ほ、結城 美利ちゃんキターッ!」
軽くいなされていく
「なめやがって・・・」
「おらあああ!!」
真央が鉄の棒を使って
美利に挑んでいく
「ほおらぁ!」
美利がナイフを二人に
投げつけてきた
ナイフを投げつけてきた衝撃はとても重く
真央はそれを鉄の棒で
打ち返そうとするも
余りの衝撃に
手から離してしまう
「マジックはもうお開きかな?」
「っ!」
倒れた詩織と真央に迫りくる美利
とそこに
「うああああ!!!」
「えっ!?」
彩奈が不意を突いて
美利の後ろを取る
「ああん、やめてってば!」
「あ、彩奈・・!?」
彩奈の行動に真央も詩織も驚く
「勘違いしないで!
あんたたちを助けたわけじゃない!!
こいつには聞きたいことがあるだけよ!!!」
「やん、なにそれ・・
きゃ!」
と彩奈に地面に倒され
馬乗りのように体を押さえつけられる美利
「ああん、離してよー!」
「だったら答えなさい!
誠二はどこにいるの!!
教えなさい!!!」
彩奈は必死に訴える
「せ・・・いじ・・?」
「そうよ・・・
いるんでしょ彼がどこかに・・・
答えなさい!」
すると
「クソガキがぁ
彼の名前を口にするな!」
何と彩奈の後ろから
彼女の首に足をかけるという離れ業で
彩奈を逆に押さえつけてしまった
「彼はね・・
私にとって
誰よりも大切で
かけがえのない人なの・・
その彼を死なせたお前たちが
その名前を口にするな!」
「ぐうううう・・・」
彩奈の右腕を
大きく引っ張り
顔を押さえつける
余りの力強さに
彩奈は激しく顔をゆがめる
彩奈は残った左腕を
必死である場所に引っ張っていく
「死ねえええ!!」
「うううう・・・」
余りの力に
意識が遠のいていくのを感じる彩菜
それでもすべての力を振り絞って
どうにか左手を伸ばす
そして
「ああああ!!!」
「があ!」
彩奈は左手でつかんだそれを
美利に勢いよくぶつけた
「あ、ああ・・」
美利の頭から
血が流れていく
「ああ?
あべ?
あびい?
いききき!!」
血を見て錯乱したのか
奇跡を発する美利
すると美利は
真央たちのほうに向かっていく
「く、来るな」
「あばあああ!!」
錯乱して真央らに襲い掛かる美利
「うがあああ!!」
真央は鉄の棒を
美利に打ち付ける
「おら!
うら!!
だらあああ!!」
「あああ!!」
更に血を流して
更に錯乱していく美利
「死ねえええ!!!」
「ごば!」
詩織の蹴りを食らって
「あああ!!」
自分のつけた炎の中に
その身を入れてしまい
火だるまになっていく
「あばあああ!!」
「ひぃ!」
「くそ!」
詩織と真央は思わず逃げ出す
彩奈は一人取り残された
「あーあーあー・・」
「・・・・・・・」
燃え盛る体で
彩奈に詰め寄る美利
「お姉ちゃん・・
私・・
新しいマジック覚えたんだよ?
お姉ちゃんに喜んでもらいたくって
一生懸命練習して・・
なのにどうして・・
どうしてお姉ちゃんは・・
お姉ちゃん・・
お姉ちゃん・・
お・・・姉ちゃ・・ん・・・・・」
美利はそこまで言って倒れ
動かなくなった
「はあ・・・
はあ・・・」
彩奈は急いでその場を離れていく
その後しばらくして
燃え盛る建物は崩れていき
美利の遺体は燃え盛る工場の破片の下敷きになったのだった
・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・
「はあ・・・
はあ・・・」
彩奈は息切れを起こして
路地裏でべたりと座り込む
真央と詩織に
服を乱暴に脱がされたので
ボタンが外れ
今も必死で服で下着を
隠していた
そこに
「あれ? 彩奈?」
出席番号31番
結城 真莉
彼女が現れた
「ひいいいい!?」
真莉の顔を見て思わず
大きな声を上げてしまう
「何よ人の顔見て悲鳴上げて失礼ね・・
ってかどうしたのその服?
煤だらけの上にボタンが外れてるじゃない」
「ちょっと出かけてたら詩織と真央に見つかって
乱暴に服を脱がされて・・・」
「あんた運ないわよね・・
その煤もあいつらのせい?」
「あ、ううん・・・
これはちょっと
焚火していたところの家を
通りがかった時に・・・」
「ふうん・・
まあいいわ、あんたの身に何が起こったかなんて
もうどうでもいいし・・
じゃあちょっとうちに寄ってかない?
ボタンを付け替えるくらいなら
できるし」
「え・・・」
彩奈はその言葉に疑問を浮かべる
「勘違いしないでよね
あんたのためじゃない
あの二人を犯罪者にしたくないだけ」
「どうしてあの二人のことをそんなに考えてあげられるの?
真莉はあの二人に裏切られたのに」
彩奈の問いに真莉は曖昧に笑うだけであった
そして真莉は彩奈を強引に家に連れていくのだった
・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・
結城家
真莉は自分の部屋に
彩奈を入れて彩奈の服を手に取る
彩奈はふいに
ある写真たてをみる
そこには真莉ともう一人
真莉にそっくりの少女がいた
「この写真の子って・・・」
「ん?
ああ・・
私の双子の妹なの
名前は美利
今は・・
どうしてるのかしらね」
「どうしてるって?」
真莉は話し始めた
「実は私ね
今でこそこんなボロボロの家に
住んでたんだけど
これでも昔はもうちょっといい家に
住んでいたの
お父さんが会社を経営しててね
でも、経営に失敗して
親会社からにも見捨てられて
ついにはお父さんの会社は倒産してしまって・・
お父さんは借金を抱えてしまい、自殺したの・・」
彩奈は驚いた
真莉がそんな過去を背負っていたとは
「やがてお父さんのことで私は
いじめられるようになってしまって
でもそんなとき妹の美利が私にマジックを見せてくれたの・・
私とお母さんを元気つけるためにね
不思議だった・・
美利のマジックを見てると
自然に笑顔になった・・
私、もし美利がいなかったら
きっと今のように生きられなかったかもしれなかった
だけど高1の時
不良に絡まれて帰ってきたとき
美利は私に新しいマジックを見せてくれるって言ってくれた
でもそれは、私にとっては
決して思い出したくないものを思い出させてくれた・・」
「え?」
真莉は続ける
「そのマジックはね
首を吊った状態から
ロープを抜け出すっていうマジックだったの
その時ロープを首にかけた妹の姿が
自殺をしたお父さんと重なってしまった
私は思わず美利を引き留めたの
そのせいで美利は、本当に首を吊っちゃって・・」
「っ!?」
「美利はすぐに病院に運び込まれて
入院したわ・・
お母さんショックでしばらく寝込んじゃって
それ以来・・
私、美利とは会ってないの・・」
「・・・・・・・」
「わかってたわ
美利は私に喜んでもらいたかったのよ・・
それなのに私・・
もしも美利に会えたら
謝りたいって思ってるの・・
あの時のこと・・」
そして
「真央や詩織のことにしたって
おんなじことよ・・
たとえどんなになっても・・
二人は私の友達だから・・
二人を私のせいで傷つけたくなんてないのよ・・・
妹の時のようにね・・・」
真莉はそう告げるのだった
「あんたはどうなの?
あんたにはそんな風な子はいないの?」
「結子も恵美ももういない
美穂のこともだって・・・」
「美穂か・・
そういえば最近何か話してないの?」
「話すって・・・
私よりも真莉のほうが
知ってるんじゃ・・・」
「あの子のことはよくわからないのよ
学校外では私たちとはあんまり話さないし
むしろほかの人と話をしてることが多いわ」
「ほかの人って?」
「不良の蓮とか、藍とかとね・・」
「藍って
野村 藍?」
「そうよ?」
彩奈はそれを聞いて驚愕する
「はい、できたわよ」
と服を差し出す
「ありがとう・・・」
「お礼はいいわよ
さっきも言った通り
詩織と真央のためにやったんだから」
「・・・・この借り、いつか返すから」
「いいって言ってるでしょ」
と彩奈は出ていくのであった
「・・・・・」
真莉は
写真たてのうち
一人の男性が移ってる方を見る
「これでいいのよね・・
お父さん・・」
・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・
彩奈は家路についていると
出席番号19番
塚本 美穂
彼女が見えた
すると
「美穂!」
彩奈はふいに声をかける
「彩奈・・?」
「あなたに訊きたいことがあるの」
だが
「悪いけど今日は疲れてるの
もう休ませてくれる?」
「待って!
美穂は一体何を知ってるの・・
美穂の知ってること・・
全部教えて!!」
「それを話して何になるの
あなたには関係のないことでしょ」
「関係なくない!
だって・・」
「うるさいのよ彩奈!
前にも言ったけど
今は私にかかわらないでって言ったでしょ!!
かつて親友だったからって
話したくないことだってあるのよ!!!」
彩奈を突き放す美穂
「美穂・・・」
「お願いよ彩奈・・
私の気持ちも考えてよ!」
と家に入っていってしまうのだった
「・・・・・・・」
彩奈はその場で涙を流し
崩れるように膝をつく
一方の美穂も
玄関で同じように涙を浮かべ
膝をついて手で顔を覆い
声を殺して泣いたのだった
・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・
「美利が死にました・・・」
牛のマスクの人物が
仮面の人物に報告する
「これで残るカードは君一人か・・・
使い捨てとはいえ
いなくなっていくと寂しいものだね・・・」
「・・・・・・・」
仮面の人物の言葉に
牛のマスクの人物は
複雑そうに見つめる
「(私は・・・
このまま・・・
彼女についていくべきなのでしょうか・・・
私は・・・
どうしたらいいの・・・?)」
複雑な心境を抱く牛のマスクの人物であった
・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・
高1の時
「ぐす・・・」
彩奈は泣いていた
するとそこに
「どうしたの彩奈?」
美穂が声をかける
「私・・・
誠二に振られちゃったの・・・
だって、誠二・・・
彼女と一緒にいるとき
笑顔だったもの・・・
私・・・
私・・・」
彩奈は言う
すると
「彩奈・・
泣いてたって駄目だよ」
「え?」
美穂は抱きしめる
「彩奈が悲しんでたら
彼だって悲しんじゃうよ
ましてやそれが自分のことだったら猶更
だから笑顔で迎えてあげよう?
彼が幸せになれるなら・・
私たちで支えてあげようよ・・」
「美穂・・・」
彩奈は涙をぬぐう
「そうだね・・・
私、誠二と彼女のこと
応援する・・・
誠二の幸せを応援してあげるのが・・・
きっと今の私にできることだし
ありがとう美穂」
「ううん
彩奈が泣いてるのを
見てるのが辛いだけだよ・・
私だって彩奈のことが好きだから・・
彩奈が悲しむのだって見たくないもん」
「美穂・・・」
「彩奈・・」
二人はいつまでも
互いに抱きしめあっていたのだった
ただ親しい幼馴染が
この失恋と言う出来事をもって
二人は親友となったのだった・・・・・・・・ ・・
双子の妹は愛する姉によって壊され
大きく狂っていってしまったのだった
残り 14人と四人
・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・