※この作品はR-18です。

復讐の唄ーリアルエンドーリバースストーリーー   作:lOOSPH

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四十三人目 牡牛座の裁判員

・・・・・・・・・・・・・ ・・・・


四十三人目,42人目

人気のない場所

 

「私の復讐も

 ついにここまでやってきた

 

 だがどうやら

 私たちの陰で何者かが

 動いているようだ・・・」

 

そこでは

仮面の人物と

牡牛のマスクをかぶった人物が

謁見している

 

「それが知れないというのが

 実に腹立たしいね・・・」

 

「そう・・・・ですね・・・」

 

牡牛のマスクをかぶった人物は

やや口ごもって言う

 

「しかし・・・

 

 私に賛同し

 協力してくれた同志も

 

 もう君一人・・・

 

 いよいよ君の番と言うことだね」

 

「・・・・はい・・・」

 

すると

 

「それじゃあ任せよう

 

 最後の同志として

 素晴らしい働きをしてくれると

 

 私は期待しているよ」

 

「・・・・必ず・・・」

 

仮面の人物はそう言いながら

牡牛のマスクをかぶった人物の耳元でつぶやく

 

「私の期待・・・

 

 ぜひとも答えてもらいたい・・・」

 

「・・・・どうして私に

 そのようなことを?」

 

「初めて私たちが顔を合わせた時

 

 私は言ったよ・・・

 

 私は矢・・・

 

 常に真実を射抜く矢・・・

 

 的はもうすでに見据えているよ?

 

 ねえ、昴流・・・」

 

「・・・・・・・」

 

仮面の人物は

そう告げてその場を去っていき

 

牡牛のマスクの人物は

その後ろ姿を見つめていた

 

・・・・・・・・・・・・・ ・・・・

 

藤沢家

 

居間においてテレビは

白咲高校のニュースが流れている

 

二階の自分の部屋から降りてきたのは

 

3年3組 出席番号25番

 

藤沢 彩菜

 

彼女であった

 

彼女はニュースをじっと見つめる

 

ついにここまで大事になってしまったと

内心焦りを持っている

 

すると

 

「まったく、迷惑な話だな・・・・何なんだこの学校は!」

 

父親が珍しく口を挟む

 

「お父さん!

 

 仮にもこの事件のせいで

 クラスメートの中には死んじゃった人も

 いるんだよ?

 

 どうしてそんな言い方ができるの!?」

 

彩奈は反発するが

 

「うるさい、静かにしろ!

 

 テレビが聞こえないだろう!!」

 

父はそう吐き捨てた

 

彩奈はその父親に対して

 

「実の娘の話よりテレビのニュースのほうが大事なの・・・!?」

 

と静かにつぶやいた

 

すると

 

「彩奈!

 

 あなたに宅配が届いてるわよ?」

 

母親がそう言って

宅配便の箱を彩奈に差し出す

 

「宅配・・・っ!?」

 

彩奈は急いで自室に向かい

箱を開ける

 

そこには彩奈の予想通り

赤い封筒が入っており

 

中には牡牛座のカードと

タロットの法王のカード

 

更に手紙が入っていた

 

「・・・・っ!」

 

彩奈はそれを見て

赤い封筒と手紙を持ち出して

 

出ていくのであった

 

・・・・・・・・・・・・・ ・・・・

 

彩奈は自転車をこいで

ある場所に来ていた

 

「・・・・言われた通りに来たわよ

 

 私が知りたいことを教えてくれるんでしょ?」

 

彩奈はそう言って

大きく声を出して言う

 

すると

 

「私の手紙・・・

 

 まさか本当に来てくれるとはね」

 

物陰から

牡牛のマスクをかぶった人物が

 

姿を現す

 

「早速聞かせて・・・

 

 あなた達の黒幕は一体誰なの!?」

 

「悪いけれどただで教えるとは

 言っていないわ・・・」

 

と彩奈に向かって

何かを投げてきた

 

それは

 

鞘に納められた模擬刀であった

 

すると牡牛のマスクをかぶった人物は

手に持った杖を彩奈に振るって来る

 

彩奈はそれに気づき

模擬刀を取ってそれで受ける

 

「・・・・知りたかったら

 私に一撃を食らわせてみるのね」

 

「く・・・」

 

こうして二人は激突するのだった

 

・・・・・・・・・・・・・ ・・・・

 

一方

 

ある場所では

一人の男子高校生が

 

苦々しい表情を浮かべていた

 

「くっそ!」

 

3年3組 出席番号20番

 

辻村 健太郎

 

そんな彼のもとに

 

「ケン!」

 

二人の男子高校生が駆けつけてきた

 

「藤沢を見つけたって!?」

 

3組 出席番号1番

 

阿部 祐樹

 

「すまん

 

 逃げられてしもた

 

 チャリにのっとってな」

 

「そうか・・」

 

3組 出席番号9番

 

北浦 亮

 

彼は少し悲しそうな表情を浮かべる

 

「せやけど

 

 なんか様子おかしかったんや

 藤沢の奴・・・・・」

 

「っ!?」

 

「様子がおかしかったって?」

 

「あいつ

 

 俺から逃げるっていうより

 どこかに行くっていう感じが強かったんや

 

 チャリで行っとった時、あの女

 一度も俺のほう向いとらんかったし

 

 それに懐を異様に抑えとったしな」

 

すると

 

「ケン・・

 

 彩奈はどっちのほうに行ったか分かるか?」

 

「え、たぶん

 あっちの方や

 

 見失ったんはここから」

 

「っ!」

 

亮は走り出す

 

「おい、亮!?」

 

「おい!?」

 

二人も急いで亮の後を追う

 

・・・・・・・・・・・・・ ・・・・

 

「はあ・・・

 

 はあ・・・」

 

彩奈はボロボロで

激しく息切れを起こして

 

地面にうつ伏していた

 

「どうした?

 

 こんな程度でへこたれるようでは

 

 彼女と相対することもできないぞ?」

 

牡牛のマスクの人物は

杖の先端を彩奈に向ける

 

「彼女・・・

 

 あなた達はそう言ったわね」

 

「うん?」

 

彩奈は呼吸が整ってきたのか

言葉を発するようになっていく

 

「私は最初・・・

 

 この赤い封筒事件を

 引き起こしたのは誠二・・・

 

 北斗 誠二だと思ってた・・・

 

 でも、あなたの仲間はいつも

 あなた達の元締めを彼女と表してた・・・

 

 誠二は男よ・・・

 

 彼女じゃなく彼って使うのが普通でしょ?」

 

「そうだったとしても・・・

 

 今の君に彼女を止めることなどできない!」

 

と杖を振るう

 

彩奈はそれを模擬刀で受け止めつかんだ

 

「絶対に止める・・・

 

 私の友達を・・・

 

 結子や恵美の命を奪った犯人を・・・

 

 絶対に!」

 

「友達など力の前には

 何の意味もなさない

 

 私もそうだったように」

 

「え・・・」

 

彩奈は牡牛の人物の言葉に

思わず反応する

 

「私はかつて優等生ゆえに

 周りから距離を置かれていた私に

 変わらず接してくれた友がいた

 

 だがその友はいわれのない罪を着せられて

 その人生を狂わされた

 

 私はそんな友を救うために

 すべてを投げ出し真実をつかむために

 立ち上がった

 

 だが強大な力の前に

 私は屈した・・・

 

 だが私はこの後悔を乗り越えることで

 

 この力を得たのだ!」

 

「・・・・・・・」

 

すると彩奈は

 

つかんでいた人物の杖を

ゆっくりと話す

 

「その友って・・・

 

 ひょっとして誠二?」

 

「・・・・・・・」

 

彩奈の言葉にマスクの人物は

口を閉ざす

 

「ねえ・・・

 

 あなたは本当に

 これでいいって思ってるの?

 

 あなた本当は迷ってるんじゃないの!?」

 

「私が・・・・迷っているだと・・・!?

 

 バカなことを・・・!」

 

「だったら何でさっきから

 私への攻撃が厳かになってるの!?

 

 本当は苦しいんじゃないの!?

 

 あなたは本当はこんなこと望んでない

 でもほかにできることもない・・・

 

 だからこんなことを続けてる・・・

 

 そうなんじゃないの!?」

 

「・・・・黙れ・・・

 

 黙れええええ!!!

 

 彼のそばにいながら

 彼を救うことのできなかったお前が・・・

 

 一端の口をたたくな!」

 

と杖で彩奈を殴りつける

 

「そうね・・・

 

 あの時の私は

 何もできなかった・・・

 

 ずっと苦しかった・・・

 

 でも私は・・・

 

 それでもやる!

 

 あの時のように・・・

 

 後悔したくないから!!」

 

「そこまで言うのなら

 やってみるがいい!

 

 この私に一撃でも

 食らわせてみろ!!」

 

と向かっていく

 

「はああああ!!!」

 

「やああああ!!!」

 

マスクの人物が彩奈に向かって

杖を思いっきり振るう

 

その杖の一撃は

彩奈の肩すれすれで止まっていた

 

「はあ・・・

 

 はあ・・・」

 

「・・・・・・・」

 

牡牛のマスクの人物に向かって

抜かれた模造刀はマスクの装飾である牛の角にあたっており

 

角は外れて

地面に落ちるのだった

 

「まさか・・・」

 

「はあ・・・

 

 はあ・・・」

 

この出来事に牡牛のマスクの人物は驚愕し

 

彩奈はやや息切れを起こすのだった

 

・・・・・・・・・・・・・ ・・・

 

「・・・・・・・」

 

絵理奈は

例の赤い部屋にて

 

黒い額に張られている

 

残り四枚のうち一枚をはがす

 

「・・・・やっぱり悲しいな・・・

 

 信じていたものに裏切られるというのは・・・

 

 思っていた以上につらいよ」

 

絵理奈はそう言って

額に背を向けて去っていくのだった

 

・・・・・・・・・・・・・ ・・・

 

「まさか・・・

 

 相打ち覚悟で

 この私に本当に一撃を

 食らわせてしまうとは・・・」

 

牡牛のマスクの人物はつぶやく

 

「言ったでしょ

 

 もう私は自分が後悔するようなことは

 絶対にしない

 

 そのためだったらこの身の一つくらい

 傷つけることなんてわけないわ」

 

彩奈は力強く

そう告げるのだった

 

「・・・・フフフフ・・・

 

 あの時より強くなったみたいね藤沢さん・・・

 

 うれしいよ・・・

 

 君ならきっと彼女を

 止めてくれるかもしれないね・・・」

 

するとその人物は自ら

牡牛のマスクを脱ぐ

 

その中から出てきたのは

 

「あ、あなたは!?」

 

彩奈はその顔を知っていた

 

その人物は

 

「高1の時以来だね・・・

 

 久しぶり、藤沢さん」

 

「後星 昴流さん!?

 

 まさか生徒副会長のあなたが

 この事件の協力者だったなんて・・・」

 

後星 昴流

 

白咲高校 三年四組に所属

 

成績優秀スポーツ万能

生徒会の副会長も務め

 

さらに教師や同学年のほとんどからの信頼も厚い

 

彩奈も昔

 

彼女に助けられたこともある

 

「私も・・・

 

 誠二君には高1の時に

 お世話になってね

 

 今の私があるのは

 彼のおかげなんだ・・・

 

 でも・・・

 

 同時に私はそんな彼を

 陥れたクラスメートたちが

 どうしても許せなかった・・・

 

 だから私は

 彼女たちと手を組んで

 この復讐計画を計画したの

 

 でも、滝嶋さん、窪田さんや鳩山君が死んで

 

 さらには川本君や昭子さんまでが亡くなって・・・

 

 ずっとどうしたらいいのか迷ってたの・・・

 

 それを彩奈さん・・・

 

 あなたはその答えを示してくれた

 

 ありがとう・・・」

 

「べ、別に大したことは・・・

 

 それにきっと私は・・・」

 

すると

 

「彩奈さん

 

 お願いです・・・

 

 彼女を止めてください!

 

 このままだと彼女は

 自分自身の手で自分を苦しめてしまう・・・

 

 彼女が破滅するのを・・・

 

 必ず止めてください!」

 

と訴える昴流

 

「・・・・言われるまでもないわ

 

 絶対に止める!」

 

「お願いね」

 

と言葉を告げる

 

「それと約束・・・

 

 教えてあげる・・・

 

 この事件の黒幕を・・・」

 

「あ・・・」

 

やっと本題に入る

 

この事件を引き起こした人物のことが

もしかしたらわかるかもしれない

 

彩奈は昴流の声に

耳を傾ける

 

「お願い・・・

 

 あなた達の黒幕は

 いったい誰なの?」

 

「彼女はね

 

 高1の時のあの事件・・・

 

 その時に・・・」

 

彼女がそこまで言ったその時

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女の背中に一本の矢が刺さる・・・・・・・・ ・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え・・・」

 

「っ!?」

 

二人は思わず

後ろの方を見る

 

そこには

 

「・・・・残念だよ・・・

 

 私の最後のカードだった

 君が私のことを裏切るとは・・・

 

 まあ・・・

 

 そんなことは百も承知だがな」

 

弓を構えた仮面の人物がいたのだった

 

「・・・・・・・

 

 ・・・・なぜ・・・ここに・・・・・・・」

 

「言ったはずだ

 

 私は矢・・・

 

 常に真実を射抜く矢であると・・・

 

 君が私に反旗を翻すことなど

 とっくに見据えていたさ・・・

 

 残念だよ・・・

 

 私の手で君に裁きを下すことになるとは・・・」

 

と仮面の人物は歩み寄るが

 

「私はただ・・・

 

 あなたにこれ以上・・・

 

 業を背負ってほしくないの・・・

 

 ただそれだけ」

 

「言ったはずだ

 

 この計画はもう止められない

 

 君にも、私にもね・・・」

 

すると昴流は

杖を手にする

 

「いいえ

 

 絶対に止める・・・

 

 私が絶対に

 あなたを止める!

 

 うああああ!!!」

 

と向かっていき

杖を振るう

 

だが止められ

転ばされてしまう

 

「もう君が

 ここに居続ける理由は

 

 どこにもない・・・

 

 殺しはしないが

 すべてが終わるまで眠り続けるがいい!」

 

「ぐう!」

 

すると

 

「昴流・・・」

 

彩奈は何とか立ち上がろうとするが

疲労のせいで立ち上がれない

 

そして

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ああああ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昴流は絶叫を上げて

その場に倒れるのだった

 

「昴流さん!」

 

彩奈はふらふらと駆け寄っていく

 

仮面の人物は

そんな彩奈に静かに告げる

 

「君に一つだけ伝えておく

 

 君がどんなにあがいたところで

 もう私の復讐はもう最終段階に入っている」

 

「え・・・」

 

「覚えておくがいい

 

 その時が来れば

 君もまた裁きの対象になる

 

 君の哀れな友人二人のようにな・・・」

 

すると

 

「あの二人を・・・

 

 結子と恵美のことを・・・

 

 そんな風に言うな!」

 

彩奈は模擬刀を振るうが

仮面の人物の蹴りではじかれてしまう

 

「君とはいずれ

 相まみえることになる

 

 その時にまた会おう」

 

と歩き去っていくのだった

 

「昴流さん・・・」

 

彩奈は倒れた昴流に声をかける

 

「彩奈さん・・・

 

 私とあなた

 そして彼女は

 

 出会う前から

 出会っていたの・・・」

 

「え?」

 

「思い出して・・・

 

 高一・・・・の時・・・の・・・・・・・

 

 か・・・の・・・・じょ・・・・・・・

 ・・・の・・・・ことを・・・・・・・」

 

そう言って気を失う昴流だった

 

「昴流さああああん!!!」

 

・・・・・・・・・・・・・ ・・・

 

「あ・・」

 

亮たちがきたそこには

救急車がおり

 

そこでは

一人の人物が運び込まれていく

 

「あれって、生徒副会長の・・・・・」

 

「後星 昴流・・・

 

 あいつも藤沢に!?」

 

「・・・・・・」

 

三人はその様子を見ていたのだった

 

亮はやや別の感情があるようだが

 

・・・・・・・・・・・・・ ・・・

 

「彼女とは・・・

 

 出会う前から

 出会ってた?

 

 それって一体どういう・・・」

 

彩奈は昴流の言葉の意味を考えていた

 

「どうやらこの事件・・・

 

 そう簡単にはいかないかも

 しれないわね・・・」

 

ますます深まる謎に

彩奈は頭を悩ませるのだった

 

・・・・・・・・・・・・・ ・・・

 

赤い部屋

 

そこに戻ってきた絵理奈

 

「後星さん・・・

 

 これで私はまた・・・

 

 独りぼっちだ・・・

 

 そう・・・・また・・・」

 

彼女は

昴流のことを口に出し

 

涙を浮かべていた

 

こうして彼女は

協力者をすべてを失った

 

手持ちのカードを

すべてなくした彼女は

 

果たして

 

どのような作戦に

乗り出していくのか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

復讐劇は次の展開に向かっていく・・・・・・・・ ・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                  




牡牛は友の死を乗り越えたその力で
すべてを終わらせようとしたが

力及ばず戦線離脱となった

残り 13人と三人

・・・・・・・・・・・・・ ・・・
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