※この作品はR-18です。

復讐の唄ーリアルエンドーリバースストーリーー   作:lOOSPH

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48人目 関西系ムードメーカー

・・・・・・・・・ ・・


48人目,四十八人目

深夜1時

 

ある場所に自転車をこいで向かっていく

一人の高校生がいた

 

「はあ・・・・・

 

 はあ・・・・・」

 

3年3組 出席番号20番

 

辻村 健太郎

 

亮グループの一人の

3組のムードメーカー

 

彼がこんな遅くに

自転車をこいで走り回っているのには

当然わけがある

 

理由はほんの数時間前

 

友人の一人である

 

出席番号1番

 

阿部 祐樹

 

何者かが彼を拉致したというのだった

 

健太郎がそれを知ったのは

先ほど電話がかかってきたとき

 

連絡は祐樹の携帯だったが

相手は祐樹には似ても似つかない

 

不気味な声色で

性別を感じさせない口調の持ち主

 

健太郎にはこの声に

覚えがあった

 

そう、前の時に

ビデオに写っていた

 

例の仮面の人物

 

赤い封筒事件を引き起こした犯人である

 

健太郎はすぐさま友人の祐樹を助けるために

自転車を走らせる

 

当然罠である可能性も

捨てていない

 

ゆえに健太郎は亮にメールを打った

 

祐樹を助けに行くから

もし一日たって自分が戻らなかったら

 

後は頼むと

 

健太郎はあえて亮にギリギリまで伝えずに

自分一人で決着をつけに行った

 

・・・・・・・・・ ・・

 

指定された海岸

 

健太郎は自転車を降りて

砂浜のところに行った

 

「指定されたとおり来たで!

 

 赤い封筒事件の犯人!!

 

 こんなところまで呼び出して

 なんのつもりや!!!」

 

健太郎は暗い砂浜で

大きく声を上げて叫ぶ

 

だが何の変哲もない

 

健太郎は苛立ちながら

砂浜を歩いていく

 

すると

 

岩陰に誰かが座っているのが見える

 

健太郎はそれに気づき

恐る恐る近づいていく

 

「まさか本当に来てくれるとはな・・・」

 

と声が聞こえた

性別を感じさせない不気味な声

 

健太郎はついにその相手を確信する

 

「や、やっと見つけたで・・・・・

 

 この人殺しめ」

 

「声が震えているぞ辻村 健太郎・・・

 

 それでよく私のもとにこれたものだな」

 

背中を向けた状態で

話しかける人物

 

どうして健太郎は

あの人物はこっちに向かないのか

 

余裕を見せているのか

 

もしかしたらいつもつけていたあの仮面を

外しているのかもしれない

 

だったら今は

相手の化けの皮をはがせる

 

そう思って

相手の隙を伺っていく

 

ゆっくりと近づいていく

 

砂のせいで

どうしてもうまく静かな足音を出せないが

 

この波の音がそれをかき消している

 

相手が油断をする瞬間を狙う

 

そして

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「甘く見られたものだ・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ!」

 

健太郎は腕をつかまれた

 

すると段々意識が遠のいていく

 

「後ろから刺されるほど

 私は慢心などしていない・・・

 

 ゆっくりお休み・・・

 

 君の裁きはこれからゆっくり

 行ってあげよう・・・」

 

「ぐう・・・・・」

 

健太郎は

つかまれている相手の手の指の間から

相手の顔を覗き込む

 

だが暗かったために

うまく見ることはできない

 

「お・・・・前・・・・・は・・・・・・・・・

 

 ・・・・彩奈・・・・・か・・・・・・・・・?」

 

そうつぶやいて意識を失うのだった

 

・・・・・・・・・ ・・

 

「っ!?」

 

健太郎は目を覚ます

 

そこは波が大きく打たれており

それが健太郎の顔にかかっていく

 

「おい、なんやねんこれは・・・・・」

 

すると後ろのほうに

火の気配を感じた

 

「こら彩奈!

 

 はよ解かんかい!!」

 

怒鳴り散らす健太郎

 

「君が助かるのかどうかは

 君にこれからやる裁判の結果次第だ・・・

 

 あの時も私は言ったはず・・・

 

 私は裁判官にして執行人だとな」

 

「ふざけんなや!

 

 離せこの!!」

 

もがくものの打たれる波の力で

力が入らない

 

「被告人は聞かれたことにだけ答えるものだ

 

 被告人から質問されるなど意味のないこと・・・」

 

「被告人やと!?

 

 ふざけんなや!

 

 俺が何したって言うねん!!」

 

すると健太郎の頭部に

何かが突き刺さる

 

「ああああ!!!!!」

 

「何をしたのかだと・・・?

 

 私が知らないと思うなよ?

 

 お前も阿部 祐樹とともに

 あの時のいじめに加わっていただろう!?」

 

「え・・・・・?

 

 あの時ってなんや・・・・・?」

 

するとまた小突かれる

 

「ああああ!!!!!」

 

「覚えていないならそれでいい

 

 どのみちお前もお前の言う友達と同じ目にあわせてやる!」

 

「があ・・・・どういうことや・・・・・それ・・・・・・・・・

 

 ・・・・まさか・・・・・祐樹はお前が・・・・・・・・・

 

 祐樹をどないしたんや!」

 

健太郎は問う

 

「愛しい彼女とともに

 冷凍保存されているだろう

 

 もっとも死んだかどうかは知らないがな・・・」

 

「んな・・・・・!?

 

 お前・・・・・

 

 俺や祐樹だけやのうて・・・・・

 

 梨乃にまで!?

 

 ふざけんやこのクソ野郎!」

 

とまた小突かれた

 

「ああああ!!!!!」

 

「これは罰だ・・・

 

 お前たちが高校一年の時に起こした

 

 とても、とても重い罪のな・・・」

 

「高1んときって・・・・・

 

 ま、まさかお前!?」

 

するとその人影は

健太郎の岩に手をかけて

しゃがみこむ

 

「やっと思い出したようだな・・・」

 

「ま、待ってくれや!

 

 そんなん逆恨みやろ!!

 

 お前、付き合ってる彼女おんのに

 梨乃にまでてえだして

 

 祐樹に恨まれて当然やろ!?」

 

「はあ・・・

 

 いちいち説明するのも

 面倒くさくなってきたな・・・」

 

と立ち上がる

 

「君は気づいているか?

 

 実はこの岩場・・・

 

 どこか景色が変わっていることに」

 

「景色やと?

 

 そんなんどこも・・・・・」

 

「では今君の足元に迫ってきている海水は?」

 

「海水・・・・・っ!?」

 

健太郎は気づいた

 

先ほどまで足の裏程度のところだったのが

 

膝のあたりまで来ていることに

 

「実はこの場所は満潮時

 

 きれいさっぱり海に沈んで見えなくなる

 

 時間がたてばたつほど

 君は海の中に沈むだろう」

 

「お前・・・・・

 

 また人を殺すんか!?」

 

健太郎は絶句しながら聞く

 

「さあ?

 

 それは君の運しだいだ・・・

 

 もしこれで君が死んだら5人目だね」

 

「5人目・・・・やと・・・・・!?」

 

「いや、阿部 祐樹や

 若槻 梨乃の二人も

 死んでいたら

 

 7人目だね

 

 まあ別にどっちでもいい・・・

 

 私は君に裁きを下すのみだ

 

 君を下せば

 私のこの計画も

 いよいよ最後に入っていく・・・

 

 この裁判もあと数人下せば

 閉廷になるのだ・・・・

 

 それでこの地獄は終わりだ」

 

「ふざけんなや

 

 俺はどうなってもええ

 

 せやけど亮には手は出させへんぞ!」

 

必死にもがく健太郎

 

「まったく

 

 どうしてそんなに他人のために

 すべてをかけられるのだ?」

 

「当たり前や!

 

 亮は俺の大切な親友や

 友達のこと大切に思うんは当然やろ」

 

「そんなもの何の役に立つ?

 

 あの男は君達二人をだましているというのに・・・

 

 ならば教えてやる・・・

 

 あの男はな」

 

「言うなああああ!!!!!」

 

健太郎は叫ぶ

 

「・・・・・・・」

 

「言うなや・・・・・

 

 わかっとるんや・・・・・

 

 あいつなんやろ・・・・・

 

 大輔殺したんは・・・・・」

 

その言葉を聞いてあっけにとられる

 

「・・・・気づいてたのか?」

 

「気づいとったわ・・・・・

 

 あいつが降られてもまだ

 彩奈のことが好きやったんも気づいたわ

 

 せやから亮は大輔を殺したんやろ!?

 

 彩奈を守るために!」

 

「そこまで気づいて・・・・・

 

 なぜ!?」

 

「亮かてバカとちゃう

 

 いつかきっと自分の犯した罪を

 きっと償ってくれる

 

 それを信じてるから、今は

 亮のやりたいようにさせとんねん・・

 

 それが俺にとって、友達を信じとるあかしやから」

 

それを聞くと

 

「フフフフ・・・

 

 ハハハハ・・・

 

 あーっはっはっはっはっ!!!

 

 親友、友達、友情

 どいつもこいつもそんなくだらないものばっかり・・・

 

 そんなものに何の価値があるというのだ!?」

 

「価値があるないなんて関係あらへん!

 

 大切であるかどうかや!!

 

 そこに価値観なんてあらへん」

 

「黙れええええ!!!」

 

と健太郎の頭が何度も何度も

力強く突かれていく

 

「友情が大切・・・?

 

 価値観なんてない・・・?

 

 そんなもの戯言だ!」

 

「・・・・・っ」

 

「そもそも!

 

 それだったら

 何で私と友達だったなんてほざいていた奴らは

 あの後私をゴミのように見捨てたんだ!?

 

 お前の言う通りなら

 何で私の周りに友達も家族も、誰もいなかったのよ!!

 

 ああ!?」

 

やがて健太郎の体が

徐々に沈んでいき

 

とうとう頭部まで沈んでいこうとしていた

 

「はあ・・・

 

 はあ・・・」

 

興奮して激しく息切れを起こす

 

「友情・・・?

 

 愛情だ・・・

 

 そんなもん私に・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あるわけねええええだろおおお!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誰もいないその場所にその叫びが大きく響く

 

「(こいつ・・・・・)」

 

健太郎は薄れゆく景色の中

その人物の必死の訴えを耳にしたものの

 

海水に顔がどんどん浸かっていき

意識が見えなくなった

 

「はあ・・・

 

 はあ・・・

 

 ふん、だったら証明してやる

 

 友情も信頼も強大な力の前では無力であるとな・・・」

 

とその人物は

スマホを取り出す

 

「残る罪人は

 

 奥井 詩織

 

 北浦 亮

 

 渋谷 真央

 

 常盤 蓮

 

 藤沢 彩菜

 

 真野 佐紀

 

 結城 真莉

 

 和藤 草弥・・・

 

 御者 一二三・・・

 

 合わせて九人・・・

 

 だったら今ここで

 すべてに決着をつけてやる・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 私の復讐裁判・・・

 

 これが最後の第三審だ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

残りの者達を裁くために

仮面の人物、早乙女 絵理奈

 

否

 

射手山 愛理奈

 

彼女がついに最後の裁きを

下すために動き始める・・・・・・・・ ・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

            




クラスメートを楽しませていた海豚は
海の中へと消えていった

残り 8人と二人

・・・・・・・・ ・・

奥井 詩織
         御者 一二三
北浦 亮
         早乙女 絵理奈(射手山 愛理奈)
渋谷 真央

常盤 蓮

藤沢 彩菜

真野 佐紀

結城 真莉

和藤 草弥
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