※この作品はR-18です。

復讐の唄ーリアルエンドーリバースストーリーー   作:lOOSPH

37 / 71
現在 8人と二人

・・・・・・・・ ・・

奥井 詩織
         御者 一二三
北浦 亮
         早乙女 絵理奈(射手山 絵理奈)
渋谷 真央
         ・・
常盤 蓮

藤沢 彩菜

真野 佐紀

結城 真莉

和藤 草弥

・・・・・・・・


49人目・・・・・・・・,四十九人目・・

暗い部屋

 

そこでは包丁で

まな板の上の材料を切る音と

 

何かを煮込む音がなっている

 

電気がついていないと

思ってしまうほどに暗い

 

その厨房にて

一つの影が何かを作っている

 

手際よく

料理を作り

 

盛り付けているのがわかる

 

その人物は

味見をして

 

よし、と

小さくつぶやいた

 

「さあ・・・

 

 最後の晩餐会を

 始めようか」

 

と赤い封筒に

何かを入れてつぶやくのだった

 

・・・・・・・・ ・・

 

夜の道

 

そこで一人歩く

一人の少年がいた

 

その少年は

 

「ケン・・

 

 どこにいるんだ・・」

 

3年3組 出席番号9番

 

北浦 亮

 

彼が探しているのは

行方不明になった辻村 健太郎だ

 

彼は健太郎のメールを

見て嫌な予感を感じて徘徊していた

 

もしかしたら、もう・・

 

そんな予感が脳裏をよぎる

 

そこに

 

「あ、そこの君!

 

 ちょっと待って!」

 

亮は呼ばれて振り返ると

その人物に対してやや驚愕する

 

なぜなら声をかけてきたのは

 

警察官だったのだから

 

「僕に用ですか?」

 

「うん、君って高校生だよね?

 

 ・・・・このあたりの子かな?」

 

「は、はあ・・」

 

「あれ?

 

 君って北浦 亮君だったよね?

 

 白咲高校の・・・」

 

それを聞いてびくっと体が震えるものの

何とか冷静を保っていく

 

「あっ!

 

 びっくりさせちゃったかな?

 

 私は前に例の赤い封筒事件のことで

 君たちの学校に来たことがあるんだけれど

 

 あ、そうだ・・・

 

 君・・・

 

 この子見たことないかな?」

 

と警察はある人物の顔写真を見せた

 

それは、彩奈だった

 

「彼女がどうかしたんですか?」

 

「いや、実は昨日

 君の高校の友達の阿部 祐樹君と若槻 梨乃さんが

 病院に運ばれていてね

 

 何があったかは離せないけど

 二人共意識不明だ」

 

亮はそれを聞いてさらにドキッとする

 

「朝方、同じ友達の辻村 健太郎君も

 発見されたんだ

 

 頭を何度も強く打ってたみたいで

 一命はとりとめたけれども

 

 彼も意識不明だ

 

 瀬尾 優斗君の事件から

 君たちの高校では不可解な事件が起こってるから

 

 今、3年3組と三年四組の生徒たちの安否を確認するために

 財政している生徒たちの家にお邪魔しているんだけど

 

 彼女はまだ家に帰っていないんだ」

 

亮はとうとうたまらず体を震わせ始める

 

「友達がひどい目にあって動揺するのもわかるよ

 

 けどこの事件のことは知ってるよね?」

 

次は自分に来るかもしれない・・

 

そんな考えが亮の脳裏をよぎる

 

「一応名刺を渡していくよ

 

 何かわかったら連絡を頼む

 

 君もできるだけ外出は控えてくれ」

 

と警察は亮に名刺を届けて

去っていく

 

亮はもう

彼の言葉は届いていなかったが

 

・・・・・・・・ ・・

 

ここでも別に行動をしている人物がいた

 

それは

 

「・・・・・」

 

3年3組 出席番号22番

 

常盤 蓮

 

彼はコインロッカーによって

 

そこに入っていた何かを懐に入れ再び動き出す

 

その手とは別の手には

何かが握られている

 

それは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

赤い封筒だった・・・・・・・・ ・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「美穂の奴・・

 

 まさかもう・・っ!」

 

レンは急いで

ある場所に向かっていく

 

「死ぬんじゃねえぞ・・・美穂!」

 

と駆け足で向かっていく蓮であった

 

・・・・・・・・ ・・

 

ある場所

 

そこでは三人の女子高生が

秘密の密会をしている

 

「美穂が見つからねえ・・

 

 どうするのよ!?

 

 このままもしあいつらが

 私たちのことチクったりなんかしたら

 もう終わりよ」

 

3年3組 出席番号13番

 

渋谷 真央

 

「落ち着きなさいよ真央

 

 美穂はまだ

 私たちのことには気が付いてない

 

 最悪真莉だけでも回避できれば

 まだ手はある・・・」

 

3年3組 出席番号5番

 

奥井 詩織

 

「今私たちが警戒するのは

 この封筒よ・・

 

 私たちのもとに

 それぞれ贈られてきてるってことは

 

 いよいよ私たちの番ってことになる

 

 だったらあえてそれに乗ってあげようじゃないの」

 

3年3組 出席番号31番

 

結城 真莉

 

どうして彼女がここにいるのか

 

簡単な答え

三人のつながりは切れていなかった

 

真莉は赤い封筒事件において

この事件は彩奈が復讐をしていると予想し

 

真莉はあえて二人と敵対して

彩奈の事情を探っていたのだ

 

だが真莉は内心苛立っていた

 

なかなか尻尾を見せない彩奈のことに

 

当たり前である

彩奈は犯人ではないのだから

 

詩織から真犯人のことを聞いて

真莉はまた冷静になった

 

「これってつまり

 私たちの計画があいつに

 漏れてるってことでしょ!?

 

 美穂の奴もしかしてあいつに」

 

「それだったらそれでいいわ

 

 それをチャンスととらえて

 あいつの罪を告発してやるのよ」

 

真央は詩織を見開く

 

「あいつの罪をかよ?」

 

「そうよ

 

 逆に罠に嵌めてやるってことよ」

 

「でも、どうやって」

 

戸惑いつつも聞いていく真央

 

「大丈夫よ真央

 

 私と真莉の作戦が外れたことなんてあった?」

 

詩織の言葉に真央はやや冷静さを取りもどして

首を振った

 

「とにかく開けてみるわよ・・」

 

と赤い封筒を開けて

中身を見る

 

そこに入っていたのは

星座のカードともう一枚のカード

 

「なにこれ・・

 

 パーティーの招待状?

 

 こよい、皆様を

 晩餐会にご招待

 

 都合のある人物は

 今夜、このカードをもって

 この場所に来られたし・・」

 

「何よこれ・・

 

 ふざけやがって・・」

 

「まあいいわ

 

 十分な準備を整えて

 向かっていきましょう」

 

と三人は立ち上がっていくのであった

 

・・・・・・・・ ・・

 

ある町裏を歩く一人の少女

 

3年3組 出席番号25番

 

藤沢 彩奈

 

彼女は現在空腹であった

 

財布をもってきているものの

 

結局今は中身がほとんどなく

コンビニのおにぎりでも買えない状況だった

 

どうにかして美穂を見つけないと

 

その信念が

空腹で弱っている彩奈を振るいたたせる

 

家にも戻れない

 

周りは敵だらけ

 

どうすればいいのかわからないそれは

彩奈を狂わせていこうとする

 

すると

 

彩奈の前を誰かが立つ

 

「やっと見つけたぜ」

 

それは亮だった

 

「(最悪だ・・・

 

  寄りにもよって

  こんな時に・・・)」

 

「祐樹と健太郎に何をした・・」

 

「なんのこと?

 

 あの二人がどうしたのよ?」

 

「とぼけるなよ!

 

 お前がやったんだろ!!」

 

「知らないわよ!

 

 離しなさい!!」

 

と彩奈は駆け出していき

亮もそれを追いかけていく

 

すると彩奈は

真央と真莉の姿を見る

 

「(真莉と真央!?)」

 

彩奈は二人の後を追っていく

亮は彩奈を追って自然に最後の場に向かっていくのであった

 

・・・・・・・・ ・・

 

詩織はまず

指定された場所に向かう

 

そこに見たものを見て詩織は

驚愕する

 

なぜならそこに並んでいたのは

見事なまでのご馳走の数々で会った

 

ご馳走のいい匂いが

鼻をくすぐる

 

ただ詩織は

ここに来るまでに

コンビニでお弁当を買って食べたので

 

お腹は減らなかった

 

「何よこれ・・・」

 

詩織は恐る恐る料理を見つめていく

 

見ると食事を盛り付けるためのお皿や

トレーなどもある

 

バイキング形式にようだ

 

「まったく・・」

 

するとそこに声が聞こえる

 

そこに現れたのは

 

「美穂を探して

 ここまできてみたら

 

 まさかこんなに豪勢なごちそうふるまって

 待ってくれていたとはな」

 

レンだった

 

「あんた・・・

 

 何でここに!?」

 

「俺も呼ばれたからな

 

 晩餐会とやらにな・・」

 

と赤い封筒と招待状を見せる

 

「ってことは・・・」

 

「ああ・・

 

 どうやらお出迎えのようだぜ」

 

するとそこに

 

真莉と真央も到着

二人はその光景に驚きを隠せない

 

そして二人もコンビニ弁当を食べてきたので

お腹は減らない

 

「し、失礼しまーす・・」

 

そこにさらに入ってきたのは

 

「あんた

 

 佐紀!?」

 

「ひ、ひぃ!

 

 詩織さん!!」

 

3年3組 出席番号28番

 

真野 佐紀

 

「うわあー

 

 すっごいご馳走」

 

更にもう一人

男子高校生が入ってくる

 

「草弥か?」

 

「え?

 

 レン君?

 

 奥井さんに結城さんたちも?

 

 ひょっとしてクラス全員呼ばれたんですかね」

 

今この場には

3年3組のうち六人が

 

全員集められていた

 

全員が怪しく思ったものの

赤い封筒で送られてきたので

 

指示どおりにしないと

自分は何かされるのではないか?

 

そう思ってやってきた

 

すると

 

更に客人が

 

「まったく・・・

 

 晩餐会が

 開かれるというから

 来てみたら

 

 こんなにも招待されていたとは」

 

御者 一二三

 

彼女も来ていた

 

「一二三・・

 

 あんたもここに!?」

 

「これってどうなってんの?」

 

「それよりも

 向こうを見てください

 

 主催者が出てきたようです」

 

一二三の言葉に

その場にいた一同は

 

奥の方を見ると

 

足音が少しずつ

大きくなっている

 

そしてそこに現れたのは

例の仮面の人物であった

 

「ついに来たか・・」

 

レンは待ちくたびれたという感じで

その相手を見る

 

「ようこそ

 

 罪深き愚者たちよ

 

 今宵は私が主催する

 晩餐会までご足労いただき

 

 ありがとうございます」

 

と挨拶をしていく仮面の人物

 

「おや?

 

 皆さんせっかくのご馳走を前にして

 手を付けていないようですね?」

 

「あいにくここに来る前にコンビニでお弁当買ってきたからね!

 

 それにこんな怪しげなところに呼び出されて

 食欲なんて出ないわよ!!」

 

真央が叫ぶ

 

「おやおやもったいない・・・

 

 こんなにも私が腕によりをかけて

 おつくりいたしましたのにもう食べてきて

 しまわれたのですか・・・

 

 これほどに豪勢な食事・・・

 

 食べておかないと損しますよ?

 

 だってもうすぐここにいる全員

 温かい食事など満足に食べられなくなるのですから」

 

それを聞いて

動揺する声が上がる

 

「あんた・・・

 

 それってつまり

 私たち全員に喧嘩売るってこと?」

 

詩織が鋭くにらみつける

 

「まあ詳しい話は

 扉の奥で待っているもう二人のゲストに

 お越しいただいてからいたしましょう

 

 さあ、おはいりなさい

 

 ビップゲストとしてお迎えいたしましょう」

 

と恐る恐る入っていく影

 

「え・・・!?」

 

まず入ってきたのは彩奈

 

彩奈は来ていたメンツと

並んでいる料理を見て驚愕する

 

すると

 

ぐう~・・・

 

彩奈は空腹のせいで

ご馳走を前にして腹が鳴ってしまう

 

「・・・・・・・」

 

彩奈は思わず

腹を抑えてしまう

 

「あれは・・

 

 じゃあ、彩奈は!?」

 

亮も入ってきた

 

「彩奈・・!?」

 

「亮か・・」

 

真莉と蓮はそれぞれ反応を見せる

 

「さあ、ゲストがそろいましたね

 

 ここで一つ昔話をしましょう

 

 昔々、あるところに

 一人の少女がいました

 

 少女はある星空の夜

 一人の少年と出会いました

 

 少年と少女はともに

 星空に浮かぶ星座が好きと言う共通点があり

 

 やがて二人は惹かれあい

 そのまま別れました

 

 そして高校一年の春

 少年とクラスにやってきた

 転校生と言う形で再開した

 

 やがて二人は再会を喜び

 やがて二人は惹かれていき

 

 やがて結ばれました・・・

 

 二人はやがて将来を誓い合った・・・

 

 だがそれをよく思わない者達もいた

 

 少年をよく思わない者・・・

 

 少年と少女の仲をよく思わない者・・・

 

 少女をよく思わない者・・・

 

 この三つの考えを持ったもの達が結託し

 

 少女を拉致

 少年を呼び出し

 

 下劣な声で少年に少女を犯すように要求し

 

 少年は少女のために

 おびえきっていた少女を犯した・・・

 

 やがて行為の後

 少女はどんな形でも

 愛する少年と一つになった喜びをかみしめ

 

 その時は収まった

 

 だが彼女をよく思わない者の策にはまり

 少女は重傷を負わされ

 

 少女は意識を失った

 

 少女は長く深い眠りにつき・・・

 

 やがて目覚めた・・・

 

 そこに移っていたのは変わり果てた世の中

 

 少女の周りに友人はおらず

 家族は離散・・・

 

 愛する者はすでに

 この世にはいなくなった

 

 少女は絶望し

 それを糧に力を得て

 

 悪魔になった・・・

 

 そして少女は

 自分からすべてを奪ったもの達のもとに

 

 名前を変えて再び戻っていった・・・」

 

そう言って仮面の人物は

ゆっくりと一同のもとに向かって

 

歩いていく

 

「もうお分かりですよね?

 

 それが誰なのか・・・」

 

「あ、あああ・・・」

 

すると詩織はやや身を引く

 

「あ、んた・・・

 

 やっぱり生きてたの!?」

 

「そんな・・

 

 てっきり死んだって」

 

「神は私に死を与えた・・・

 

 だがその代わり悪魔が生を与えた!

 

 よみがえれ!!

 

 お前たちを地獄に落とせとな!!!」

 

すると

 

詩織は思わず

とびかかっていく

 

だが仮面の人物は

それに臆さず詩織の腕をつかみ

 

投げ飛ばす

 

ご馳走の山が乗ったテーブルの上に

たたきつけられて

 

さらに腕を思いっきりひねる

 

「あああ!!!」

 

腕がありえない方向に曲がっている

 

折れているのは確実だろう

 

それを見て

一部の者は逃げ始める

 

「あんた・・・

 

 これシャレになって・・・」

 

「いまさら何言ってるの?」

 

するとそこに

真央がとびかかっていく

 

「詩織を話せ!」

 

「お前らのそれは

 見飽きた!」

 

と真央は仮面の人物に吹っ飛ばされ

ご馳走の山にたたきつけられる

 

「彩奈!」

 

真莉は彩奈に呼びかける

 

「ここは私に任せて!

 

 あんたは早く行って!!」

 

彩奈は頷き

 

その場を離れていく

 

「彩奈!」

 

亮は彩奈を

追おうとしたが

 

「待って亮!

 

 あんたも手伝いなさい!!」

 

「待ってくれ

 

 まだ彩奈に話が!」

 

「まったく・・

 

 そういう行動は

 少し慎みなさい

 

 それに今ここで

 こいつを逃したら

 あなたもどうなるか分かったものじゃないわ!」

 

「っ・・」

 

亮は真莉に言われ

ともに仮面の人物に挑んでいくのであった

 

・・・・・・・・ ・・

 

「はあ・・・

 

 はあ・・・」

 

彩奈は夜の街を走っていた

 

先ほどの仮面の人物の話が

本当なら犯人は

 

まさかの答えに

彩奈は混乱していた

 

すると

 

目の前に一人の人物が現れる

 

「よう・・」

 

レンだった

 

「どうやら逃げられた見てぇだな・・」

 

彩奈はみがまえる

 

すると

 

「話すのはめんどくせえからついてこい

 

 ようはそこからだ・・」

 

と彩奈についていくように言う

 

彩奈も恐る恐るついていく

 

・・・・・・・・ ・・

 

ある建物の中

 

そこにおいてあるベッドに

誰かが寝かされている

 

それは

 

「ここで一服しようと思ったら

 偶然見つけた

 

 きれいな顔してるだろ?

 

 死んでんだぜこれ・・」

 

美穂であった

 

「美穂・・・?」

 

彩奈はそっと

彼女の顔に触れた

 

「どうして・・

 

 こんなことしてまで・・

 

 何を考えて・・」

 

「お前をいじめから救うためだ・・」

 

「え?」

 

レンは彩奈に

あるものを渡す

 

「美穂から

 自分に何かあった時は

 これを彩奈に見せてくれって頼まれてたんだ・・」

 

「え・・・?」

 

それは手紙だった

 

彩奈は読み上げていく

 

・・・・・・・・ ・・

 

彩奈へ

 

あなたがこの手紙を読んでいるということは

貴方を救えずに力尽きたか

 

最悪、黒幕である真莉に殺されているか

 

どっちにせよ私の命は長くない

 

彩奈も知っての通り

私は心臓に病気を患ってて

 

長く生きられないの

 

この残りの人生どうすれないいのか

 

その時思いついたのは

彩奈を助けることでした

 

私は最初

真莉とは良い協力者だと思って

二人で一緒に少しでもあなたをいじめから

救えないかって思ってたの

 

だけどあの時

 

結子と恵美が独自に真莉のことを調べていて

 

すべての黒幕は

彼女であると確信したの

 

でもだからと言って

今更引き下がることもできないと思った

 

本当は彩奈といっぱいおしゃべりしたい

元の関係に戻りたい

 

そう思って私は私のやるべきことに

集中することにしたの

 

こんなにも彩奈のこと考えられるのは

やっぱりすごいことなんだね

 

彩奈は幼稚園の時

友達を作るのが下手だった私のことを

 

いっつも気遣ってくれてた

 

そして高校まで言って

そこで彩奈に好きな人ができて

 

でも彩奈は振られちゃって

 

でも彩奈の泣いてる姿は見たくなかった

 

だから私にできる限りのことを言った

 

高校一年の時に愛理奈が自殺し

それで彼が犯罪者の汚名を着せられたとき

 

結子や恵美と一緒に

彼の無実の証拠を探したよね

 

でも連中のせいで

証拠を改変されて彼を追い詰めて

 

その時も私が彩奈を慰めたんだよ

 

それから時がたって

隣のクラスに転校生が来たって聞いて

 

彼女を見てみたの

 

運命だって思った

 

だって絵理奈って名前もそうだし

顔も一緒だった

 

そして赤い封筒事件が起こって

クラスメートたちが次々と被害にあって

 

結子と恵美が死んでしまったあの日に

届いたビデオを見て確信したの

 

でも証拠がないからつてで

病院の愛理奈のカルテを見せてもらったの

 

そしたらなんと彼女は

絵理奈が転校してくる3か月前に

すでに退院していることがわかった

 

結子と恵美でさえも手にかけた彼女のことだし

 

きっと私や彩奈のことも復讐するかもしれない

 

だから私、彼女を止めようとしたんだけど

 

もう止められなくなった

 

射手山 愛理奈

 

彩奈の大好きだった

北斗 誠二を射止め

 

私たちのことも親身になってくれた彼女

 

今は変わってしまったけど

まだあの頃の彼女は生きてるって信じてる

 

詩織や真央から彩奈を何度も助けてくれた彼女

 

あれは間違いなく私や彩奈の知っている彼女だって・・・

 

詩織や真央の説得に行ったら

思い切って彼女とお話ししてきます

 

彩奈

 

私のかけがえのない親友

 

どうか幸せになってね

 

それが私の願いです

 

・・・・・・・・ ・・

 

「美穂・・・」

 

そして続きを読んでいく彩奈

 

「最後に・・・

 

 もしも仮に私が真莉や

 愛理奈の手にかかっても・・・

 

 彼女たちを怨まないで・・・

 

 え?」

 

彩奈は読んでいく

 

「誰かを怨んでも何にもならない

 

 怨まずにただ、彼女たちを止めて

 

 彼女たちの絶望に光を与えてあげて

 

 彩奈にならできる

 

 だって彩奈も私の絶望に光を与えてくれたんだもの・・・

 

 頑張ってね・・・

 

 美穂・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 美穂おおおお!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彩奈は泣き叫んだ

 

「美穂は最初、俺のことを殺そうとした・・

 

 でもあいつはそうせずに

 

 俺に協力しろと言ってきた・・

 

 俺を殺しても意味がないことがわかってたんだろう」

 

「美穂・・・

 

 私だって美穂のこと・・・」

 

すると

 

「彩奈・・

 

 泣いてる暇はねえぞ・・」

 

「え?」

 

「こうやっている間にも愛理奈は

 逃げたクラスメートを追っている

 

 あいつが堂々と自分の正体を公言したんだ

 

 もう一筋縄じゃいかねえ・・

 

 だが同時にチャンスでもある」

 

「チャンス?」

 

「あいつは向こうから

 俺たちのほうに行くはずだ

 

 そうすりゃ・・

 

 あいつを説得できるかもしれねえ

 

 これ以上後悔したくないなら

 いつまでも泣いてねえで前に出ろ

 

 急がねえと手遅れになる!」

 

すると

 

「あんたさ

 

 かっこいいこと言ってるつもりだろうけど・・・

 

 あんた、私にしてきたこと忘れてないわよね?」

 

「忘れてねえよ

 

 だからお前が望むなら

 ここで殺されてもいい

 

 でも今はそう言う問題じゃねえ

 

 お前にはまだやるべきことがあるんだろ・・

 

 中途半端に終わらせるな!」

 

「あんたって変わってるのね・・・

 

 どうしてそんなに私のこと」

 

「へ、別に意味はねえよ

 

 ただ俺は・・」

 

するとレンの体に

何かが突き刺さった

 

それは矢だった

 

「があ・・」

 

「レン!」

 

その窓に現れたのは

 

「やっぱりここに来てたね二人共」

 

絵理奈、いや愛理奈であった

 

「私としたことが

 北浦 亮と結城 真莉に邪魔されて

 

 一人も仕留められなかったよ

 

 だがまあいい・・・

 

 どのみちあいつらは逃げられないさ」

 

「本当に・・・

 

 あなた本当に愛理奈、なのよね・・・

 

 生きてたのね・・・」

 

彩奈は語り掛ける

 

「私・・・

 

 あの時死んだって思って・・・」

 

「そう

 

 友情や愛情などと言う

 くだらないものに振り回され

 破滅した射手山 愛理奈は死んだ・・・

 

 今の私は裁かれるべき人間に裁きを下す

 裁判官にして執行人

 

 早乙女 絵理奈として生まれ変わった!」

 

「裁かれるべき人間、か・・」

 

「だったらどうして・・・

 

 どうして結子や恵美まで!

 

 二人は彼の幼馴染で

 あなたの親友だったのに・・・」

 

「言ったはずだ!

 

 私に友などいた事は一度もない

 

 過去も今も、そして未来も含めてね」

 

「なによそれ・・・

 

 全然わからないわよ!」

 

「わからない?

 

 君も味わったはずだ

 

 友と信じていたものに裏切られ

 すべてに見放された絶望をね!」

 

と愛理奈はゆっくりと彩奈に近づいていく

 

「・・・・確かにそうね」

 

「うん?

 

彩奈は言う

 

「私は最初、結子や恵美

 果てには美穂にまで裏切られたって思って

 絶望したわ・・・

 

 でも結子も恵美も私の味方で

 美穂は私を助けようとしてた

 

 うれしかった・・・

 

 友達に裏切られてたわけじゃなくって・・・

 

 許せなかった・・・

 

 友達を信じられなかった私が・・・

 

 裏切られているかどうかなんて

 結局は主観ってことよ

 

 あなただって味方を変えれば

 きっと絶望なんかしなかった

 

 私は決めた・・・

 

 私は誰も恨まない・・・

 

 真莉のこともあなたのことも

 

 人を怨んだって意味がないもの

 

 あなただって気が付いてるはずよ

 こんなことをしてもむなしいだけだって

 

 だから私があなたの絶望に光を上げる!

 

 だからあなたを止めて見せる!!」

 

と宣言する

 

「黙れええええ!!!」

 

愛理奈は叫ぶ

 

「だったら止めてみなさい!

 

 あなたの力が

 私より優れているというのなら

 

 私を追い詰めてみなさい!!」

 

と愛理奈は矢を打ち

電球を破壊し

 

彩奈は思わず

顔を覆う

 

そこに愛理奈の姿はなかった

 

「レン!」

 

倒れたレンに駆け寄る彩奈

 

「俺にかまうな・・行け!」

 

「だけどこのままだと・・・」

 

「バカ野郎!

 

 今ここで止まってたら

 美穂の気持ちを踏みにじることになんだぞ!!

 

 お前がやらなきゃ

 

 誰が愛理奈を止めるんだ!!!」

 

「・・・・・・・」

 

彩奈はスマホを操作する

 

「ありがとう・・・

 

 蓮・・・」

 

そう言ってその部屋を

後にしていこうとする

 

「真莉に気を付けろよ?

 

 あいつはこれを気に

 何か行動を起こすかもしれねえ・・」

 

「わかってる

 

 美穂のことお願い!」

 

と告げて出ていくのだった

 

「へ・・

 

 好きな女に

 素直になれねえなんて

 

 俺も焼きがまわったもんだ・・

 

 大輔、一真、美穂・・

 

 俺もそっちに行くぜ・・」

 

と蓮はたばこを吸って

すっと目を閉じるのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

常盤 蓮 脱落

 

残り 7人と二人

 

・・・・・・・ ・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

           




最大の英雄ヘラクレスは
愛しきものの背中を押し

後を託す

残り 7人と二人

・・・・・・・ ・・

奥井 詩織
        御者 一二三
北浦 亮
        早乙女 絵理奈(射手山 絵理奈)
渋谷 真央
        ・・
常盤 蓮(脱)

藤沢 彩菜

真野 佐紀

結城 真莉

和藤 草弥

・・・・・・・
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