復讐の唄ーリアルエンドーリバースストーリーー 作:lOOSPH
・・・ ・
奥井 詩織(脱)
御者 一二三(死)
北浦 亮(脱)
早乙女 絵理奈(射手山 絵理奈)
渋谷 真央(脱)
・
常盤 蓮(脱)
藤沢 彩菜
真野 佐紀(脱)
結城 真莉
和藤 草弥
・・・
白咲高校
3年3組 教室
真っ暗で何もない
その場所の扉が静かに開けられる
そこに入ってきたのは
「約束通り来てあげたわ・・
出てきなさいよ愛理奈!」
3年3組 出席番号31番
結城 真莉
彼女であった
すると
「そんなに慌てなくても
ここにいるわよ・・・
時間通り来たみたいね・・・」
教室の奥の暗闇から
一人の人物が姿を現す
それは
「久しぶりだね・・・
真莉さん・・・」
早乙女 絵理奈
否
射手山 愛理奈
彼女であった
「あんたとはここで・・
決着をつける!」
真莉は身構える
「まあまってよ・・・
せっかくだしちょっとお話しようよ?
待ち合わせの人は
まだここに来るんだからね・・・」
「どういうこと?」
すると
教室に誰かが入ってきた
それは
「愛理奈・・・
と真莉!?」
「彩奈!?
あんた何でここに・・」
「私が呼んだのよ
あなたにも彩奈さんにも
もう敵も味方もいない・・・
だったらここでもう決着を
つけちゃおうって思ってね」
愛理奈が不気味に
二人に微笑みかける
彩奈も真莉も
そんな彼女の様子を見て
悪寒を感じるのであった
「いいわ・・
だったらここで
文字通りすべてに
決着をつけてやる
あんたを始末したら
次は彩奈の番よ!」
「真莉・・・
あなたがそうまでして
私を目の敵する理由って何?」
「あとで教えてあげるわ・・
こいつを倒したらね!」
とポケットからナイフを取り出し
愛理奈に突き立てようとする
「詩織と真央の仇だあああ!!」
真莉はそう叫んで
愛理奈の懐に飛び込む
だが
愛理奈は
真莉のナイフをつかんだ手を
そのまま返して
逆に真莉に突き付ける
「あきらめなさい・・・
君は今の私には勝てないことは
よくわかってるはずだ・・・」
「ふざけないで!
詩織や真央に
あんなひどいことをしておいて!!」
「それはあなたが
君の復讐に二人を巻き込んだからでしょ?」
「うるさい・・
うるさあああい!!」
必死に拘束を解いて
再びナイフを構える真莉
もう一度向かっていくも
今度は回し蹴りでナイフを
はじき飛ばされてしまう
「そんなことを気にするくらいなら
友達など最初っから作らなければいいんだよ
見なさいよこの状況・・・
友達を必要としない私が
友達の仇を打とうとするあなたを
こうして押さえつけている」
「ああ・・
ううう!!」
「哀れな者だな?
こんな形でおわるとは」
と弓を真莉に
突き立てようとした
その時
「やめて絵理奈ちゃん!」
「っ!?」
「あなたは・・・」
そこに入ってきたのは
「やめて絵理奈ちゃん!
これ以上こんなことはやめて!!」
出席番号 24番
野村 藍
彼女であった
「藍さん・・・
まさかあんなに
顔を滅茶苦茶にしてあげたのに
ここまで来るとはね
どうやって来たの?」
「真莉ちゃんが走っていて
それを追いかけていったの・・
どうなってるのこれ・・
やめてよ絵理奈ちゃん!
真莉ちゃんは私たちの味方なんだよ!?」
「味方・・・?
おめでたいものね
あなただって所詮は
利用されるだけの大バカ者よ!」
藍の言葉を愛理奈は全否定する
「はあ・・
はあ・・」
「真莉さんはね
はじめっからあなたを利用するために
あなたに声をかけたのよ・・・
あなたはそれに気が付かなかった・・・
無知な人間ほど駒としては
動かしやすいっていうものでしょう?」
「そんな・・」
真莉は愛理奈に
押さえられながらも
懸命に腕を伸ばし
椅子に手を伸ばし
それを動かした
「っ!?」
「うあああ!!」
真莉はその一瞬のスキを狙って
愛理奈の拘束を解いた
「あと少し・・
あと少しで
私の復讐は果たされたんだ・・
それを・・
それをお前が滅茶苦茶にした・・
あんたのせいで!」
「あなたの復讐なんて
しったことないわよ!
あなた達は私の大切な人を・・・
誠二を追い詰めたんだから!!」
「私は身を引いたわ!
詩織たちが勝手にやったことよ!!」
「だったら何で詩織さんたちが自分でやったことを
公言しなかったのよ!」
「友達を・・・詩織を守るためよ!」
「そのためにあんたは・・・
誠二を苦しめたのか!」
愛理奈は掌底を繰り出す
真莉は吹っ飛ばされ
机に勢いよくたたきつけられる
「そんな友情なんてくだらないもののために・・・
お前は!」
「あんたにはわからないでしょうね!
友達がどんなに大切なものか・・」
「友情が無価値だと教えたのは
ほかでもないお前たちだ!
友情が大切?
だったら見てみなさい!!
もうあなたの周りには誰もいない・・・
その友達とやらも何一人守り切れていない!!!
友情など余計なものだ!!!!」
「ふざけないで!
あんたが二人をあんな目に合わせたくせに!!」
「そうなるようにしたのは
お前の結果だ!
結局お前は一人だ!!
もともと一人である
私と違ってな・・・」
愛理奈は言う
「美利は・・」
「うん?」
真莉は言う
「詩織から聞いたわ・・
美利はあんたの協力者だったって・・
つまりそれって友達なんじゃないの!?
なのに一人ってどういうことなのよ!」
「彼女は私と言う太陽を回る衛星・・・
私のために動くのは当然のこと・・・
友達なんかじゃない!」
「あんた・・」
すると
「友達を・・・
友達をなんだと思ってるのよおおおお!!!
うああああ!!!」
彩奈は愛理奈にとびかかっていく
「うお!?」
愛理奈はそのせいで
少し押されてしまう
「私は・・・
私はようやく気が付いた・・・
今の私には
見方がいないって思ってた・・・
でも私には私を支えてくれる人がいるんだって
言うことに今更ながら気が付いたわ
美穂、結子、恵美、蓮、亮・・・
でもそれに気が付かなかった私は結局・・・
でもそれでもみんなの気持ちはつながっていく
私が絶対につなげる!
だから・・・
だから私はあなたと戦うわ!!」
「彩奈・・」
彩奈の言葉に
真莉は驚きを見せる
「気持ちをつなげる?
そんなことをして
何の意味がある!?」
「美穂も結子も恵美もあなたのせいで死んだ・・・
レンもあなたのせいで傷ついた・・・
でもみんなあなたに復讐をしてって
言わなかったわ!
それは誠二やあなたのことを大切に思ってたってことよ!!
わからない!?
あなたにだってつながりがあったのよ
友情は残っていたのよ!!!
どうしてそれがわからないの!?」
「わかる必要なんてない・・・
わかったところで無駄な事だ!」
「私は無駄だなんて思わない!
私はみんなに託されたの・・・
あなたを怨まずに止めてほしいって・・・
だってそれだけじゃ前には進めないって
わかったんだから!!
どうしても受け入れないっていうなら・・・
私が教えてあげる!!!」
「だったら教えてもらいましょうか?
あなたのその託された思いとやらを!」
愛理奈はそう言って
彩奈に向かっていく
すると
「絵理奈ちゃん!」
「ぬう!?」
藍が愛理奈を
後ろから押さえつける
「私ね・・
うれしかったんだよ・・
クラスのみんなになじめずに
周りから無視されて・・
でもそんな私にも
絵理奈ちゃんは優しくしてくれたよね?
一緒に昼食に誘ってくれたり
怪我した時応急手当をしてくれたり
あの時の絵理奈ちゃん・・
すっごく優しそうな笑顔をしてた・・
あの笑顔が・・
本当の絵理奈ちゃんだって
私は信じてるよ・・」」
「黙れ・・・
あんなものに意味なんかない!」
と藍を引き離す愛理奈
「私のことだって何度も助けてくれたじゃない!」
「っ!?」
彩奈も呼びかけた
愛理奈はふいにたじろいた
「お願い・・
愛理奈ちゃん!」
「こんなこと・・・
彼が望んでると思ってるの!?」
二人は呼びかける
「黙れ・・・
ここで止まったら・・・
私はもう・・・」
「生きる意味が見つからないなら
私が見つけてあげる!
これからが不安なら
私が支えてあげる!!
友達がいないなら・・・
私が友達になってあげる!
ううん、あの頃からずっと
私は友達だよ!!」
「ぐう・・・」
「私も・・
私も一緒に
友達になるよ
だって私・・
あなたに助けられたのに
何にもしてあげられてないもの・・
だから私、愛理奈ちゃんを助けたい!」
「黙れ・・・
黙れ・・・
黙れ黙れ黙れ黙れ
黙れええええ!!!
そんな戯言に・・・
耳を傾けてやるつもりなんて
ないわよ!」
と弓を構え
弦を引く
そして
「その口を永遠に閉ざしてろおおおお!!!」
矢を放った
「彩奈ちゃん!」
「っ!」
もうダメだ
そう思い顔を背ける彩菜
だが
「ああ!!!」
「・・・・え?」
誰かの声が響き
彩奈は恐る恐る顔を上げる
そこに立っていたのは
真莉だった・・・ ・
「え・・・!?」
「ぐう・・
愛理奈・・
悪いけどあんたに彩奈を
殺させないわよ・・」
「なんの真似?
今までいじめをしてきた
罪滅ぼしのつもり!?」
真莉は胸に刺さった矢を
無理に引き抜いた
「真莉・・・
あんた何で・・・」
「あんたに復讐するのは
ほかでもないこのわたしよ・・
それをあいつの手で
果たされたくないそれだけよ!」
ふらふらながらも立ち上がって
愛理奈に向かっていく
「私はね・・
彩奈が苦しんでくれるだけで満足だった
それが私の復讐でもあった・・
でもある日それがあの赤い封筒が
届き始めてから狂っていった
そのせいで真央と詩織は・・
あんたの手にかかった!
妹の美利だって
あんたにさんざん利用された・・
そのうえであんたに
私の復讐を邪魔されてたまるかよ!」
と突っかかっていく
「ふん!」
「があ!」
ふらふらの状態で
真莉はまともに立ち上がれない
そこに愛理奈が弓を思いっきり振り上げる
「きゃあああ!!」
真莉の体は勢いよくたたきつけられた・・・ ・
「があ・・」
「真莉!」
駆け寄る彩奈
「やめなさいよ・・
あんたに心配させれたって
うれしくなんてないわ・・」
「でも・・・」
「私はね・・
あんたのことが憎かったわ・・
小学校の時よ・・
あんたの父親に裏切られて・・
家族や社員のことを思って死んでいった
お父さんのことを・・
お父さんが死んで・・
残った借金をお父さんの工場や
前の家を売ることで返したけど・・
父のことのせいで私もお母さんも
ひどい目にあった・・
私は前の学校でいじめられて
お母さんは近所の人から白い目で見られて・・
この町に引っ越してきた・・
そして高校に入って・・
あんたが父を裏切った
あの男の娘だって知った瞬間・・
私の中で燃え尽きかけていた
憎悪の炎がめらめらと燃え上がった・・
許せなかったわ・・
裏切られた男の娘の私がこんなに苦しい思いをしたのに
裏切った男の娘であるあんたは何不自由なく過ごしてるなんて・・」
「それでいじめを仕組んで・・・」
「しっかし・・
あんたもしぶとかったわよね・・
不良たちに強姦されて
私たちで散々苛め抜いたのに・・
死なないなんて・・
でもわからなくなったわ・・
あんたが憎いのは
今も変わらない・・
それなのに・・
何でこんな気持ちになるのよ・・」
「・・・・それはたぶん
あなたがやってきていることが無意味だって
気づいたからじゃない?
ううん、気が付いてたはずよ
こんなことしても何にもならないって・・・」
「・・・でも・・
止められなかったのよ・・
ふん・・
あんたに看取られるなんてね・・
どうせなら、真央と詩織と・・
会いたかったな・・」
真莉はそうつぶやいて
そっと目を閉じた
「(お父さん・・
今行くね・・)」
「・・・・真莉・・」
「・・・真莉ちゃん・・」
二人は真莉の最期を
しっかりと見届けた
「フフフフ・・・
ハハハハ・・・
あーっはっはっはっはっ!!!
バカな女よ!
自分の仇を守るために
復讐も果たせずに死んじゃうんだからね!!
全く実に滑稽な死にざまね!!!」
愛理奈はその様子を見て
真莉の死をあざ笑う
彩奈はそんな愛理奈を
にらみつける
「どうしたの?
起こってでもいるつもり?
その女はあなたがいじめられる
きっかけを生み出した張本人よ?
まさかそんな女のために私に復讐でもする気?」
「・・・・いいえ・・・
真莉は確かに私を苦しめた張本人・・・
一番最低で、一番許せないけど・・・
同時に一番かわいそうな人間よ・・・
あなたと同じようにね!」
「何ですって?」
「そうやって他人の死を
笑うことでしか
笑顔になれない・・・
そんなあなたを・・・
ほかになんて表すのよ!?」
彩奈は言う
「じゃあどうする?
私のことを殺しでもする?
できたらの話だけどね?」
とまたしても
弓の弦を引いた
「愛理奈・・・
もう私の知ってるあなたは
何処にもいなくなってしまった・・・
でも・・・
それでも私は・・・
あなたを止める!
この悲劇を
繰り返さないために!!」
と彩奈は立ち上がる
「止められるものなら・・・
止めてみなさい!
あなたにそんな力が
あるのならね!!」
と愛理奈は
矢を打つ
彩奈はそれを
椅子をもって防ぐ
彩奈はその椅子を
愛理奈に向かって投げつける
愛理奈はそれを蹴りで防いだ
椅子は粉々に砕けてしまった
彩奈は愛理奈の体を
がっちりと抑えた
「絶対に止める
ここであきらめたら・・・
みんなの思いが無駄になる!」
だがそんな彩奈に
愛理奈は勢いよく肘うちを食らわせ
けり上げる
「ぐう・・・」
地面に倒れ伏す彩奈
「そんな思いを抱くことこそが
無駄であると思い知りなさい!」
と彩奈に
弓を突きつけようとする愛理奈
だが
弓は彩奈の眼前で止まった
「っ!?
なんの真似!?」
「はあ・・
はあ・・」
藍が愛理奈を押さえつけたのだ
「絵理奈ちゃん・・
絵理奈ちゃんは本当は
辛いんだよね・・
一人は寂しいのに・・
周りに信じられる人が
いなくって・・
家族もいない・・
辛いよね・・
寂しいよね・・」
「この・・・!」
愛理奈は
必死に藍に肘うちを食らわせる
だが藍は断固として離さない
「でも大丈夫だよ!
愛理奈ちゃんには
私がいる・・
私がそばにいてあげる・・
だから・・
だから・・
一緒に死のう・・?」
「一緒に死ぬですって!?
冗談じゃない!」
愛理奈は矢を手に取って
それを藍の背中に突き刺した
「ああ!」
「藍!」
だが藍は
痛みをこらえて
そのまま愛理奈を抱えて
窓に向かって走っていく
「ま、まさか本気で!?」
「あああ!!」
「うああああ!!!」「あああ!!」
「藍、愛理奈!」
彩奈の目の前で
藍に抱えられたまま
愛理奈は学校の三階から
共に落ちていくのであった
ー絵理奈ちゃん・・
彩奈ちゃん・・
生まれ変わったら・・
また友達になろうね・・-
・・ ・
「藍!
愛理奈!!」
急いで下に降りて
二人のもとに駆け寄る彩奈
そこで見たものは
血を流して倒れている
藍と愛理奈の姿であった
「そんな・・・」
彩奈は膝をガクッと落とす
野村 藍
射手山 愛理奈
二人の人間を
みすみす死なせてしまったことに
涙を浮かべる
すると
「フフフフ・・・
ハハハハ・・・
あーっはっはっはっはっ・・・!!!」
「っ!?」
笑い声が上がったと思ったら
藍の死体をはねのけて
愛理奈が立ち上がる
「どうやらまだ神様は・・・
いいえ、悪魔はまだ
私に死なれてほしくないみたいね・・・
残念だったわね藍さん・・・
一緒に死ねなくって・・・」
と愛理奈は
藍の遺体を見てそうつぶやいた
「さあ・・・
仕切り直しと
行きましょう彩奈さん・・・
私の復讐裁判は・・・
まだ終わらないわ・・・!」
と彩奈の方を向く愛理奈
だが彼女の今の体は
頭から血が出て
目もうつろで
そこから血が涙のように流れている
「愛理奈・・・
もうやめて!
あなたはもう限界よ!!
そこまでして
復讐を続けたって
意味なんかないわ!!!」
「そうよ・・・
この復讐に・・・
この腐った世の中に・・・
意味なんてない・・・
あなたもよくわかってるはずよ・・・」
愛理奈は痛々しそうに
顔を抑えた
「でももう止められない・・・
真莉さんがそうだったようにね・・・
私はまだ・・・
ここですべてを投げ出すわけには
行かないのよ・・・
出ないと・・・
私はまた生きる意味を失ってしまう・・・」
「愛理奈・・・」
弓を杖のようにして
ふらふらと彩奈に向かっていく
「もういやなの・・・
彼のいないこの世界で・・・
意味もなく生きていくなんて・・・
そんな苦しいのもういやなの・・・
だから・・・
だから私は・・・」
「愛理奈・・・」
彩奈はナイフを構える
先ほど真莉が
はじかれたナイフだ
真莉が反撃に出ないように
回収しておいたのだ
「私を殺す・・・?」
「もういいわ・・・
今のあなたを
見てられない・・・
そんな悲しいあなたを
ずっと苦しめていくなんて・・・
私・・・
もう・・・」
彩奈は涙を流していく
「・・・・いいわ・・・
どのみち今の私は
あなたを殺すどころか
抵抗する力も残ってないわ・・・
終わらせてみなさい・・・
あなたの手で・・・
すべてを・・・」
愛理奈は笑みを浮かべて
そう言い放つ
「うん!」
そして彩奈は構える
「うああああ・・・
はああああ!!!」
彩奈は向かい
「・・・・・・・」
二人は互いの体をぶつけあったのだった・・ ・
・・ ・
3年3組
そこには
一人の少女の遺体が
優しく寝かされていた
手を合わせられ
手にはすでに枯れているが
多向けの花を添えられて
彼女は
結城 真莉
藤沢 彩菜のいじめの
黒幕であり
この世界の悪意に
もっとも振り回された少女
ある意味
彼女もこの世界の
理由のない悪意の被害者だった
そう告げるを得ない
「・・・ま・・り・・・・・」
「・・・ま・・ん・・・・・」
「うん・・」
どこかで私を呼ぶ声が聞こえる
この声は
「真莉」
「真莉お姉ちゃん」
「お父さん・・
美利・・」
二人が私の目の前に
「ごめんね二人共・・
私・・」
「いいや・・
謝らないといけないのは
私の方だ・・
真莉・・
お前と母さんに苦労を掛けて・・
すまなかったな・・」
「お父さん・・」
「お姉ちゃんごめんね
私、お姉ちゃんの友達を・・」
「美利・・
ううん、いいのよ・・
原因は私なんだから・・
お父さんもごめん・・
お父さんの気持ちはわかってけど・・
でも私・・」
「いいんだ真莉
お前も必死だったんだ・・
お前は少しでも私の汚名を
晴らそうとしてくれていたんだろう?
私を大切に思ってくれて・・
むしろうれしいよ・・」
「お父さん・・」
「お姉ちゃん・・
私、お姉ちゃんの気持ちに
気づいてあげられなくってごめん・・
挙句にあんなひどいこと・・」
「ううん
あなたに向き合わなかった
私も悪かったわ・・
みんな、私のせいで・・」
「真莉・・」
すると
「信じよう・・
彩奈さんが
私たちの思いを
つなげてくれることを・・
この世界から・・」
「そうね・・
あいつに託すのは癪だけど・・
ほかに頼れないもんね・・」
と真莉は父親に手を引かれ
美利とともに光の奥へと歩いていくのであった
ー父さん、美利・・
これからは・・
ずっと一緒だよ・・-
真莉の手元の花が
静かに散った・・ ・
結城 真莉 死亡
残り 二人と一人
・・ ・
少女はぺガススのように
亡くなった父と妹のいる
天国へと羽ばたいていった
残り 2人と一人
・・ ・
奥井 詩織(脱)
御者 一二三(死)
北浦 亮(脱)
早乙女 絵理奈(射手山 絵理奈)
渋谷 真央(脱)
・
常盤 蓮(脱)
藤沢 彩菜
真野 佐紀(脱)
結城 真莉(死)
和藤 草弥
・・