※この作品はR-18です。

復讐の唄ーリアルエンドーリバースストーリーー   作:lOOSPH

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ある場所に九人がいた

そして


親友と幸福,失意と脱力

それは彼女

 

網葛 風子がまだ

中学二年の時だった

 

その時の彼女は明るく気さくで

誰においても分け隔てなく話をする

 

普通の中学生だった

 

そんな彼女には

親友と呼べる少女がいた

 

弓月 伊月

 

愛称、いっちゃん

 

風子にとっては

かけがえのない親友だった

 

幼稚園の時から風子と彼女ともう一人の幼馴染

 

ふうちゃんとろっ君、いっちゃん

 

この三人でよく行動を共にしていた

 

中学校に入ってろっ君と別々になってしまうも

二人は仲良く過ごしていた

 

だがそんな平穏も

ある事件のせいで終わりを迎えた

 

あと少しで

3年に進級できる前

 

伊月は思いを寄せている先輩に

思い切って告白をし

 

何とある場所に待ち合わせを約束した

 

風子も自分のことのように喜んだ

 

やがて約束の日に約束の場所

 

そこでついに運命の時も迎える

風子も伊月に頼まれて傍らで見守っていた

 

ところが

 

そこにやってきたのは

憧れの先輩ではなく

 

全くにても似つかない

不良集団だった

 

伊月も風子もともに

その集団に拉致され

 

伊月は強姦された

 

風子は抑えられ

そのさまを見せつけられる

 

自分の番が来るのかと

思ったその時

 

風子はすきをついて

その者達から逃げ出した

 

助けを呼びに行った

 

だがそこには

男たちはおろか伊月の姿もなかった

 

風子はそこで泣き崩れる

 

それからしばらく風子は

親友を見捨てて逃げた最低の女のレッテルを張られ

 

集団無視をさせられる

 

風子はやがて海に出かけた

 

風子と伊月はともに

泳ぎがうまかったこともあり

 

共に夏休みでは

プールや海によく出かけた

 

そこで見つけてしまったのである

 

流れ着いた遺体を

 

殴られたのか

顔が異様に変形し

 

誰が誰だかわからなくなっていた

 

だが風子にはそれが誰なのかが分かった

 

その遺体は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自分の幼馴染にして親友の伊月であることに・・・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・ ・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風子はその場に泣き崩れた

 

自分が助けて上げられれば

あの時もっと早く駆けつけられたら

 

自分を激しく攻めた

 

許せなかった

 

無力な自分が

 

伊月を殺した犯人が

 

激しく憎悪をみなぎらせていく風子

 

そんな彼女に

 

「・・・いいねぇ

 

 その憎悪に満ちたその瞳」

 

「え・・・?」

 

そこに現れたのは

黄色いフードを深くかぶり

 

顔を隠している一人の人物と

その傍らにいる橙色のフードを羽織った少女

 

「親友を殺され・・・

 

 無力な自分

 彼女を殺した者に対する

 

 その憎悪・・・

 

 実に美しい黒い憤怒だ・・・」

 

「あなたは・・・」

 

風子は自分の顎を上げるその人物に

名前を尋ねる

 

「私の名前は明かせないが・・・

 

 黄色なる傲慢と覚えていてくれるといいよ」

 

「黄色い・・・・傲慢・・・?」

 

その人物はさらに続ける

 

「黒い憎悪に満ちた君に教えてあげよう

 

 君の親友を陥れた犯人は・・・

 

 君の学校にいる・・・」

 

「っ!?

 

 何ですって!?」

 

「そしてその犯人は

 君の親友を陥れつつ

 

 のうのうと普通に学校生活を

 送っている・・・

 

 君はそれを知ってどうする?」

 

その問いに風子は

 

「・・・・もしもそうなら・・・

 

 アタシは許せない・・・

 

 私の親友を陥れて殺して・・・

 

 それでのうのうと生きているなんて・・・

 

 アタシは絶対に・・・」

 

とその人物を憎悪を込めた瞳で

にらみつけて言う

 

「アタシはほしい・・・

 

 いっちゃんを殺した奴を・・・

 

 いっちゃんが苦しみ続けた分だけ

 苦しめられる力が・・・」

 

すると

 

黄色いフードの人物は風子の顎から手を放すと

 

彼女に手を差し伸べる

 

「だったら私たちのもとにおいで

 

 私が君に復讐する力を

 あげようじゃないか・・・

 

 君に君が復讐するにふさわしい力を上げようじゃないか?」

 

「・・・・・・・」

 

風子はしばらく見上げるが

立ち上がる

 

「勘違いしないで・・・

 

 アタシはあんたの話を全て

 信じてるわけじゃない・・・

 

 でも・・・

 

 力はほしい・・・

 

 そのためになら私は・・・

 

 悪魔にもなるわ

 

 だから・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アタシに伊月を殺した奴に復讐する力を頂戴・・・」

 

この言葉とともに

黒い憤怒が誕生するのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・ ・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

現在

 

黒い憤怒として

活動する風子は

 

そこであらゆる格闘術を会得し

 

様々な力を携えていった

 

やがて彼女にあたった風当たりも

多少は収まった

 

だが人当たりの良い

あの明るさは

 

失われてしまった

 

そんな日常で風子は

ある事件のことを知った

 

それは

 

3年前に自分のいるこの街で

起こったとされている

 

赤い封筒事件

 

白咲高校に星座のカードなどが入った赤い封筒が

当時の3年3組と三年四組に次々と届いて

 

次々に何らかの災厄に見舞われたという事件

 

犯人は射手山 愛理奈

 

その彼女を抑圧したとされているのが

藤沢 彩菜だった

 

もっとも彼女もその事件のさなか

死亡してしまったらしい

 

この事件に落ちて死亡したのは14人

 

残ったもの達の大半は

社会復帰が難しくなるほどの精神的ダメージを負ったらしい

 

風子はこの事件に

強く惹かれた

 

もしかしたらこの事件を

模倣すれば復讐が果たせるかもしれないと

 

やがて彼女は

決して弱まることを知らない

 

憎悪の炎を燃やしながら

 

その時を待ち続けた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

復讐の準備をするための爪をとぎながら・・・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・ ・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                                       

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                                              




九人はそれぞれ違う罪を犯した

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