復讐の唄ーリアルエンドーリバースストーリーー 作:lOOSPH
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1人目,二人目,⑨,Ⅰ人目,弐人目
果てしなく暗い部屋
そこに黒い憤怒こと
網葛 風子が帰ってきた
黒いフードを脱いで
椅子に掛けた風子は
壁に貼り付けられている
写真や資料を見つめ
一人の男子の顔を見据えた
風子はその男子生徒の写真に
持っていたナイフを勢いよく突きさした
風子はやや激しい息切れを見せて
そのナイフから手を放すと
すぐさま着替えて
その部屋を出ていくのであった
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コンビニ
そこでは風子が
一人の少女に
仕事の手と理足取りを
教えていた
「はい、これでいいよ
物覚えいいんだね赤嶺さんって・・・」
「いいえ、網葛さんが
丁寧に教えてくれるからですよ」
レジの操作の仕方や
接客の仕方まで指導している
そんな二人の様子を見ているひとりの男子高校生がいた
それは
風子の元同級生
白咲中学 元3年2組 出席番号6番
宇野 貫太
彼であった
すると
「ところで赤嶺さん
ちょっと聞きたいことがあるんだ」
「何ですか?」
風子がふいに話しかける
すると寛太が来た、と言わんばかりの顔をした
「赤嶺さんは宇野君のこと
どう思ってるの?」
「え?」
由奈はいきなりのことでびっくりするも
すぐに答える
「素敵だと思います
私がここに来てからも
よくしてくれますし
困ったときはいつも助けてくれるから
だからいい人だなって」
「そうなんだ」
風子はふいに
その様子を見ていた寛太の方を向いて
アイコンタクトをする
寛太はそれを見て笑みを浮かべて
静かにガッツポーズをするのであった
風子が意味深ににらみつけていることも知らずに
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それからしばらくして
寛太は勇気を出して
由奈をデートに誘った
カラオケに行ったその帰りに
寛太は言う
「由奈ちゃん
僕その・・・
由奈ちゃんのことが好きです!
よろしければ付き合ってくれませんか!!」
告白だった
すると
「あ、ありがとう・・
でもここだとその・・
返事に困るからその・・
こっちに来てくれる?」
と由奈は寛太を公園に連れ出した
そこには人通りがまったくない
そのベンチに座ると
由奈は寛太に抱き着いた
「え!?」
突然のことに寛太は
やや驚きを見せる
「これが私の答えだよ・・
寛太君」
「ゆ、ゆゆ、由奈ちゃん!?」
その問いにいつにもまして
大きな動揺を見せる寛太であった
「もう、寛太君私のことが好きなんでしょ?
どうしてそんなに動揺してるの?」
上目遣いに寛太を見つめた由奈を見て寛太は
「由奈ちゃああん!!!
大好きだああ!!!」
となんと押し倒す
「や、やめて」
顔を近づけて
キスをしようと迫る寛太
「お願い寛太君・・
もうやめて・・」
必死に抵抗する由奈
「僕、僕由奈ちゃんを幸せにするよ
だから、だから・・・」
キスが無理ならと
服をまくり上げる
すると白いブラジャーがあらわになる
由奈の目に涙が浮かぶ
するとそこに一人の影が現れ
寛太の顔を思いっきりけり上げた
「ぎゃああ!!!」
寛太は蹴り飛ばされて
地面に大きくたたきつけられた
その前には黒い帽子を深くかぶった
一人の人物が現れる
「まったく
いたいけな女の子を襲うなんて最低だよ・・」
由奈は服を戻してパンパンと払う
「ゆ、由奈ちゃん・・・
これは一体・・・」
「私からも質問
寛太君は中学校の時
中野 美幸ちゃんに告白したんだよね?
そして振られてその腹いせにデマを流したんでしょ?」
「な、なんで由奈ちゃん・・・
美幸のことを・・・!?」
「いいから答えて!
美幸ちゃんに怨みがあったんでしょ!?」
「そんなの・・・
由奈ちゃんに関係ないだろう!?」
すると黒い帽子をかぶった男が
寛太の髪を引いて立たせて
また殴った
「ぐう・・・」
「関係なくない!
あなたはそのことで美幸ちゃんのことを怨んでたでしょ!?」
由奈は激しく問い詰める
「確かに美幸のことが好きだったのは本当だよ
でも、美幸には広樹がいたしあきらめたんだ
だから僕は・・・
美幸のことは怨んでなんかないよ・・・」
「じゃあなんでデマを流したの!?
矛盾してるじゃない!」
由奈の言葉に
だんまりになる
「じゃあ・・
その広樹のことはどう思ってたの?」
「ひ、広樹・・・!?
あいつは・・・
すごいやつだと思ったよ・・・
荒っぽいけどどこか人を引き付ける
何かを感じてたし
憧れてたけどそれが劣等感になってて・・・
でも広樹が美幸を売ったっていう
噂が流れて広樹がいじめにあったとき
僕はそんなことはないって思ってた・・・
でももともと僕は広樹に嫉妬してたし
あいつが落ちぶれていくのを楽しいって思ったんだ
自分でも不思議なくらいにね・・・」
寛太はそのように語った
「なるほどね・・
つまり寛太君は
美幸ちゃんを襲った犯人じゃないんだね・・」
「え?」
寛太はそう聞いて
恐る恐る立ち上がった
「つまり由奈ちゃんは僕が美幸を襲った犯人だって
思ってたの・・・
そんなわけないでしょ!?」
と由奈に言う
「さっきも言ったように
僕は自分から美幸から身を引いたんだ
そんなことするわけないだろう?
そもそもそれだったら恋人を守れなかった癖に
のうのうとしてる広樹の方がよっぽど最低だよ」
「あなたに彼の何がわかるのよ!
彼はね、目の前で大切な人がけがされて
ついには何もかも失ったんだよ!?
あなたにあの時の彼の気持ちがわかるの!?
あなたは直接なんの悪いこともしていないかもだけど
だからって苦しんでる彼を助けなかったのは許されることじゃないよ!!」
由奈の勢いに押される寛太
「う、うるさい!
あんな奴のことなんか知らないよ!!
とにかくこんなことふざけたことして
バイト先で言いふらしてやるからな!!!」
すると黒い帽子の人物は
寛太のことを殴りつけた
「があ・・・」
すると
「言いふらしたかったらどうぞ言いふらして?
どのみちすぐに辞めるつもりだったし
未練なんかないわ
その代わり・・」
と由奈はスマホを見せた
そこには寛太が由奈を襲おうとした瞬間が
ばっちりと写っている
「これもみんなに見てもらうから
これを店長に見せたら
あなたクビだけじゃすまないよ
下手したら警察沙汰
強姦未遂の容疑だね」
「あ、ああ・・・」
それを見せられて体を震わせる寛太
由奈も満足げに笑いを見せる
とそこに
「甘い・・・」
「え?」
「うん?」
すると黒い帽子の人物に
何やら棒状の何かが振るわれる
黒い帽子の人物は不意打ちを
かわすものの
更に攻撃が続いていく
「ぐう・・・」
黒い帽子の人物は黒いフードの相手に一撃を与えて
間を取り身構える
「黒い憤怒・・・
こんなところに何の用だよ!?」
黒い帽子の人物が
そう告げると
「黒い憤怒・・
あれが美幸ちゃんをさらった・・!?」
由奈は改めて
目の前にいる黒いフードの人物
黒い憤怒の姿を見た
由奈はふいに何かに押しつぶされそうな雰囲気を感じる
少しでも気を抜いたら倒れてしまいそうな威圧感
だが殺気が感じられない
それが逆に不気味だった
「俺たちの邪魔をするつもりか!?」
「それはお互い様・・・
あなたの復讐リストに
入っているその男は
アタシの復讐の対象でもあるの・・・
それに・・・
一度見てみたかったのよ
あの時からどこまで強くなれたのか・・・」
「おもしれえ・・・
だったらもう一度やってやるよ・・・」
と身構えるが
黒いフードの人物は
あるものを見せた
それは
スマホだった・・・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・ ・・
「え!?」
由奈は慌てて
懐を見る
そこに先ほどのスマホはなかった
余りの手際の良さに
由奈と黒い帽子の人物は驚く
「てめえいつの間に!?」
「あなたが甘すぎるのよ
ついでに・・・」
と黒いフードの人物は
黒い帽子の人物を通り過ぎ
由奈に向かっていく
「由奈!」
由奈は危険を感じて
目を瞑るが
黒いフードの人物は
由奈も通り過ぎて行き
何と寛太の首を後ろから
つかみがかった
「彼のほうはアタシがもらうね
アタシも彼には用があるから」
「え、ちょっ・・・
ああ!!!」
と暗い闇の中へと
消えていく黒い憤怒であった
「ごめんオッキー・・
スマホとられちゃった」
「いいや、あいつからは
聞きたいことが聞けた
それで良しにしようぜ
それにしても・・・
あいつ一体・・・」
黒い帽子を脱いだその素顔
黒い帽子の人物の正体は
元白咲中学 3年2組 出席番号1番
愛川 広樹
復讐遊戯に巻き込まれた少年であった
「それにまだ1人目だ・・・
次のことを考えようぜ」
と二人は次の計画のために
家路につくのであった
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「う・・・
こ、ここは・・・」
目を覚ます寛太
見ると自分は縛られて
高いところにつるされていた
「うわああ!!!」
あまりの高さに絶叫する寛太
落ちたらただでは済まない
「暴れない方がいいよ?
そしたら余計に縄がもろくなるから」
「え!?」
その上には
先ほどの黒いフードの人物
黒い憤怒が
寛太を見下ろしていた
「だ、誰なんだよお前・・・
何で僕をこんな・・・」
「質問を行うには
相手に不利な状況にしておかないと
適当なことを言われるかもだからね・・・」
とナイフを取り出す
「ま、待ってくれ・・・
やめてくれぇ!
由奈ちゃんと言い
あんたと言い
僕が何したっていうんだよ!?」
「逆に何もしてないからじゃないかな?
逃げるは恥だが見捨てるのは罪だからね・・・」
とナイフの刃を
寛太をぶら下げている縄にかける
「ああ・・・
やめてくれええ!!!
僕に何の怨みがあるんだよ!」
寛太は錯乱気味に言う
「あんたは二年生のころ
中野 美幸から身を引いて
別の女子生徒に目を向けた・・・
彼女にふと話しかけられたことで
それを気に舞い上がったあなたは
勘違いして言い寄った
でも当然玉砕・・・
そのことを怨んだあなたは・・・
彼女を不良グループに売ったのよね?」
「え、そ、それって・・・
伊月のことか!?
弓月 伊月の!」
寛太は言う
「そうよ・・・
あなたに殺された
彼女の無念・・・
今ここで晴らさせて・・・」
「ま、待ってくれ!
確かに僕は伊月に振られたよ
でもそれだけだよ!!
そのあと僕は伊月ちゃんに
何にもしていない!!!
本当だよ・・・」
ナイフがロープに
食い込まれていく
「でたらめを言うなああああ!!!」
「本当だよ!
ぼ、僕より
軫太郎の方が怪しいよ!!」
「軫太郎・・・?
それって
三塚家 軫太郎のこと?」
「あ、あいつ
後輩に暴力振るってたところを
伊月に注意されたことを逆恨みしてて
いやがらせしてた
そ、それに
伊月が遺体で発見された時あいつ
不敵に笑ってたんだ・・・
だ、だから・・・
一番怪しいのはあいつだよ・・・
だ、だから頼む!
助けてくれ・・・」
「・・・・・・・」
黒いフードの人物は
ナイフをそのままロープに押し付ける
「た、頼む!
やめてくれ!!
な、なんでも・・・
なんでもするから・・・
やめてくれええ!!!」
そして
「あああああ!!!!!」
貫太のロープは切り離・・・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・ ・・
されなかった
「・・え?」
「・・・・・・・」
貫太はふいに
黒いフードの人物を見る
「・・・・何でもするって言ったよね?」
「え・・・?」
すると黒いフードの人物は
腰を下ろして寛太に言う
「だったらアタシに忠誠を誓ってくれる?
次のターゲットが決まったから・・・」
「・・え・・・?」
と黒フードの人物はあるものを見せる
「これはその証として・・・
アタシが預かっておくね」
「ひ、ひぃ・・・」
それを見て寛太は
絶望と恐怖が入り混じった表情で
力なく脱力するのであった
「フフフフ・・・
ウフフフフ・・・
ハハハハ・・・
アハハハハ・・・
あーっはっはっはっはっ!!!」
響き渡る笑い声
遊戯はまだ始まったばかりだ・・・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・ ・・
嘘つきな烏は神によって
醜い獣になり下がった
残り 29人と十六人 ⑨ Ⅲ人と弐拾八人
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