※この作品はR-18です。

復讐の唄ーリアルエンドーリバースストーリーー   作:lOOSPH

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3人目 仮面優等生

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3人目,一人目,⑨,Ⅲ人目,壱人目

暗い部屋

 

そこで一人の少女が

黄色、緑、赤、青と並んだ額縁に

張られている何枚もの写真

 

そのうちの一枚に手を伸ばした

 

それは一人の男子生徒であった

 

すると

 

風子は携帯を取り出し

ある場所にかけた

 

「さあて

 

 最後のお仕事よ・・・

 

 貴方、畑中 英寿とおんなじ

 学校よね・・・」

 

風子はしばらく会話したのち

仮面をつけて

黒いフードを羽織るのだった

 

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白咲中学校 元3年2組 出席番号24番

 

畑中 英寿

 

江戸時代から続く

由緒ある呉服屋の長男

 

それゆえに厳しく育てられており

そのストレスを発散させるかの如く

 

学校では様々な凶行を行っている

 

そんな彼には付き合っている恋人がいた

 

同じく元3年2組 出席番号8番

 

緒河原 もえ

 

彼女は彼と真剣に付き合っているものの

同時に彼の暴力に悩まされている

 

伊月が偶然

その時のことを注意したが

 

英寿はそれを逆恨みし

二人は犬猿の仲になる

 

風子はまず、貫太を使って

英寿を河原に呼び出した

 

すると

 

「まったく・・・・

 

 誰だこんなところに

 呼び出しやがって・・・・」

 

ターゲットが来た

 

風子はそれを確認し

早速向かっていく

 

とそこに

 

英寿の後ろから

誰かが殴りつけてきた

 

それは黒い帽子を深くかぶった人物だった

 

風子はそれも見届ける

 

予想外の出来事だったが

そのまま冷静にその後を追っていくのであった

 

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「こ・・・・ここは・・・・!?」

 

英寿は目を覚ます

 

そこは暗い廃工場のようだった

 

両手両足を縛られており

周りも薄暗く割れた窓から差し込む

月明かりでかろうじて周りの様子が見える程度であった

 

「目が覚めたみたいだね・・」

 

するとそこに

一つの影が歩いてきた

 

「だ、誰だお前・・・・」

 

その正体は貫太の元にも表れた少女

 

由奈であった

 

「こ、こんなことして・・・・

 

 警察に言ってやるからな!」

 

「どうぞご自由に

 

 その代わりあなたのやってきたことも

 遠慮なく言わせてもらうから」

 

英寿の言葉に由奈はそう告げた

 

「お、俺がいったい何をしたっていうんだよ!?」

 

「少し静かにした方がいいよ

 

 出ないと痛い目に合うから・・」

 

由奈はそう言って英寿に詰め寄る

 

「中野 美幸を襲ったのは貴方?」

 

「は?

 

 何を訳の分からねえことを・・・・」

 

英寿は美幸の名前が出たとともに動揺するのだった

 

「いいから答えなさい!

 

 出ないと・・ひどい目に合うよ?」

 

するとそこに黒い帽子をかぶった男が現れ

英寿の顔を思いっきり殴りつけた

 

「がは・・・・」

 

更に殴られ続けていき

英寿の顔は大きくはれ上がっていく

 

「どう?

 

 自分がやっていることを

 自分にやらされている気分は?」

 

由奈の言葉に英寿は理解できたかのようにつぶやいた

 

「・・・・もえか?

 

 もえがお前たちに吹き込んだのか!?」

 

と自分の彼女であるもえの名前を出す

 

実は美幸はもえから

英寿の暴力について相談を受けていた

 

別れればいいと提案するも

もえは別れたくないと言い

 

悩んだ美幸はそれを

広樹に相談したのだ

 

広樹はそれを聞いて英寿に話をつけると言った

 

だがその二日後にあの事件が起こった

 

そのためうやむやになってしまったのだ

 

だがそれゆえに広樹がそのことを知っていることを

英寿はもちろん、もえ自身も知らなかったのだ

 

「どうよ!?

 

 今まで自分の彼女にしてきたことを

 自分にされている気分は?」

 

「う、うるせえ・・・・

 

 そんなのお前に関係ねえだろ!」

 

と叫ぶものの殴りつけられてしまうのだった

 

「あんたみたいな男がいるから悩める女子が増えるのよ!」

 

由奈はいつにない怒りを見せる

広樹はそんな彼女の怒りにこたえるかのように

 

英寿を殴り続ける

 

「や・・・・やめて・・・・くれ・・・・・・・・」

 

「だったらさっきの質問に答えなさい

 

 どうして中野 美幸を襲ったの!?」

 

英寿の呟きに殴る手が止まり

由奈が再び質問をすると

 

英寿は首を横に振った

 

「し、知らない・・・・

 

 俺はそのことについてはなにも」

 

「じゃあ質問を変えるわ!

 

 どうして愛川 広樹が中野 美幸を売ったっていう

 噂が流れたの?」

 

英寿はびくびく震えながら答える

 

「し、知らないんだ・・・・

 

 美幸が自殺をした翌日から・・・・

 

 噂が流れ始めてたんだ・・・・

 

 広樹は自分が・・・・

 

 助かるために・・・・

 

 美幸を犯人に捧げたって・・・・」

 

「誰がその噂を?」

 

「し、知らない・・・・

 

 俺ももえに聞いたから・・・・」

 

英寿の心は完全に折れているのを見て頷く由奈

 

「聞きたいことは聞けたわ・・

 

 これで勘弁してあげる・・

 

 でも覚えておきなさい・・

 

 もしも今日のことを誰かに話したら・・

 

 その時はこの程度じゃ済まさないから」

 

と黒い帽子の人物は腹に一発入れた

 

「じゃあ・・」

 

英寿はそのまま意識を失い

由奈ともう一人はそのまま去っていくのであった

 

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英寿はその後

 

意識を取り戻し

暗い街をさまよっていた

 

彼は乱暴者だが

かといって喧嘩慣れしている不良でもない

 

ゆえに誰かに殴られる恐怖を身をもって知った彼は

震えが止まらなかった

 

何より今のこの顔で

家に戻るのも気が引ける

 

喧嘩していると思われたら

どんなことを言われるのか

 

とにかく家に戻り

顔をこっそりと隠しつつ

 

戸を開ける

 

「ただい・・・・ぶふっ!?」

 

すると突然

誰かに外に突き飛ばされた

 

その相手は

 

「英寿ぃ!

 

 お前と言うやつは!!」

 

彼の父親だった

 

「こ、この顔は違うんだよ

 

 これは・・・・」

 

「言い訳するな!

 

 お前、同い年の彼女さんに

 暴力を振るってるそうじゃないか!!

 

 お前ひとさまの娘さんをなんだと思ってる!?

 

 お前のような奴は息子でも何でもない!!!

 

 二度と戻ってくるな!!!!」

 

と戸を勢いよく閉められてしまうのだった

 

「ち、違うんだよ親父!

 

 親父・・・・

 

 親父ぃいいいい!!!!」

 

戸を叩いて必死に許しを請うが

そのまま電気を消されてしまい

 

その場に崩れ落ちてしまうのであった

 

「なんでだよ・・・・

 

 なんで俺がこんな目に・・・・」

 

するとそこに

足音が近づいていく

 

「惨めね・・・」

 

そこに現れたのは黒いフードの人物だ

 

「お、お前・・・・

 

 あの女と黒い帽子の奴の仲間だな!?

 

 お前のせいでええええ!!!!」

 

と殴りかかっていくが

あっけなくけられ戸にたたきつけられた

 

「まったく・・・・

 

 子供も子供だけど

 親も親ね・・・・

 

 自分のバカな教育方法を

 棚に上げて挙句に息子のせいにするなんて・・・・

 

 本当にうんざりね・・・・

 

 貴方にもこの家にもね」

 

「てめえ・・・・

 

 いったいどうしてこんな・・・・」

 

「復讐よ

 

 あんたのせいで

 死んでいった弓月 伊月を

 弔うためのね!」

 

伊月の名前にびっくりする英寿

 

「伊月・・・・

 

 美幸に続いて伊月にまで・・・・

 

 なんで俺を・・・・」

 

「緒河原 もえは真剣にあなたのことを愛してたわ

 

 なのにあなたはその気持ちを踏みにじってきた

 

 弓月 伊月の忠告を聞かなかった結果よ

 

 いくら付き合ってるからって

 何をしてもいいと思わないで!

 

 挙句に伊月を死なせるなんて・・・」

 

と棒を大きくふるい

家の壁にたたきつける

 

すると

 

「ま、待ってくれ・・・・

 

 い、伊月の事件のことは知ってる・・・・

 

 でも俺のせいじゃないんだ!」

 

伊月が待ったをかける

 

「何ですって?」

 

「実は俺・・・・

 

 もえ以外にも女がいて・・・・

 

 そいつと影で付き合ってたんだよ・・・・

 

 伊月のことはそいつから聞いたんだよ!」

 

その告白にあきれてため息をつくものの

質問を続ける

 

「それって誰なの?」

 

すると

 

「翼だよ・・・・

 

 Ⅲ年Ⅳ組の・・・・

 

 襷 翼だ!」

 

「ふうん・・・」

 

風子はそう言って

振り上げた棒をゆっくりと降ろす

 

「そっか・・・・

 

 ありがとうね

 正直に話してくれて・・・・

 

 今回はこのくらいで勘弁してあげる

 

 まあもっとも、ここでアタシが見逃しても

 もうあなたの歩む道は真っ暗でしょうね」

 

そう言って英寿にゆっくりと近づいて

顔を寄せる

 

「しつけのなってないワンちゃんには

 再教育しなくっちゃ・・・」

 

その言葉とともに英寿の意識は薄れていくのであった

 

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その翌日

 

英寿の父は

店を開けようと外に出ると

 

そこには昨日勘当した息子が

気を失っていた

 

服を脱がされ

その体に暴力息子と

痛々しく彫られて

 

さらに店の壁にも

落書きが施されていた

 

どれもこれも

店の評判を落とすには

 

十分なものだった

 

「あ、ああああ・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 うああああああ!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「おいおいどうなってんだ

 

 確かに英寿がもえに

 暴力を振るってるのを

 親には教えたけど・・・

 

 ここまでのことなんかしてねえぞ・・・」

 

「ひょっとして・・・

 

 あの黒い憤怒さんじゃない?」

 

「でもアイツは現れてないだろ?」

 

「もしかしたらあの人

 

 英寿さんを呼び出して

 何かしようとしていたかも

 

 あの時に先に

 私たちが仕掛けちゃったから・・」

 

「それであいつはあんな人気のない河原に・・・」

 

「どうしようオッキー・・

 

 もしもこのことで

 警察が騒ぎ出したら・・」

 

「そうだったとしても

 

 俺たちのことはしられていないはずだ

 

 少なくとも俺たちにたどり着くことはねえだろう

 

 今は次の手を考えないとな」

 

「そうだね

 

 まだ止めるわけにはいかないもんね・・」

 

と広樹と由奈はそそくさとその場を離れていくのであった

 

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風子はネットのニュースを見て

 

うっすらと笑みを浮かべていた

 

これで英寿の家の評判はがた落ちだろう

 

江戸時代から続く老舗も

世間の風の前には風前の灯火

 

彼の父親の代で店も終わりだろう

 

携帯を閉じて

水泳部の部室から出てきて

 

急いで出ていく

 

すると

 

そこに一人の男子生徒が現れる

 

それは

 

「ふうちゃん・・・・」

 

「ろっくん・・・」

 

風子にろっくんと呼ばれていた

男子生徒であった

 

「な、何かな?」

 

現れたろっくんに驚く様子で答える風子

 

すると

 

「ふうちゃん・・・・

 

 知ってる?

 

 この辺りで有名な老舗の呉服屋に

 ひどい落書きがされたって」

 

「う、うん・・・

 

 さっきニュースで見たよ」

 

風子はそう言って

さっき知ったように装う

 

だが

 

「・・・・ねえふうちゃん・・・・

 

 いっちゃんのこと、ふうちゃんの中学生からの友達に聞いたよ

 

 そんなことがあったなんて・・・・

 

 俺知らなくって・・・・」

 

「・・・・しょうがないよ

 

 あれ、表ざたになってないし・・・」

 

「お、俺・・・・

 

 本当にどうしたら・・・・」

 

風子はあきれるようにため息をつく

 

「ろっくん・・・

 

 さっきから何なの?

 

 言いたいことがあるなら

 はっきり言えばいいじゃない」

 

すると

 

「・・・・じゃあ聞くね・・・・

 

 ねえふうちゃん

 

 あの呉服屋の落書き事件の犯人って・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ふうちゃんだよね?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                                                                                       




優等生の仮面をかぶった猟犬は
仮面をはがされて居場所をなくしてしまった挙句に

その場所すらも崩壊させてしまった

残り 28人と十六人 ⑨ Ⅲ人と弐拾七人

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