※この作品はR-18です。

復讐の唄ーリアルエンドーリバースストーリーー   作:lOOSPH

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Ⅳ人目 反社会性人格的な劇団脚本少女

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Ⅳ人目,四人目,⑨,4人目,四人目 [前編]

高校の体育館

 

そこには

複数の人物が

 

舞台で演技を

披露している

 

そして見事に決めた

 

「すごいすごい

 

 ここまでいい動きを

 するのは本当に素晴らしい

 

 やっぱり君に脚本を任せたのは

 正解だったね襷さん」

 

演劇部部長が一人の女子生徒に

話しかけてきた

 

その相手は

 

「いいえいいえ

 

 それほどのものでも

 ありませんよ

 

 私は皆さんのイメージに合った

 脚本をつけさせてもらっただけですよ」

 

白咲中学 元Ⅲ年Ⅳ組

 

襷 翼

 

彼女であった

 

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襷 翼

 

中学校の時には

どこの部活にも

所属していなかった彼女だが

 

執筆とアイデアを

引き出す才能が大きくあり

 

そのことで演劇の

才能を見出され

 

一時脚本を任された

 

それが文化祭に

発表されて見事大成功

 

リアリティあふれるその演技に

体育館に入りきらないほどの人数が

 

多く出てきた

 

その中には

演劇で誘われた伊月や

 

美幸の姿もある

 

ゆえに翼は

美幸の件についても

 

無関係とはいえず

 

広樹の方も彼女のほうに

コンタクトを取ろうと考える

 

だが当然そこに動くのは

 

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黒い部屋

 

そこにいる

風子はやや思い悩んでいた

 

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「あの呉服屋の落書き事件の犯人・・・

 

 ふうちゃんなんでしょ?」

 

ろっくんの言葉に

風子はだんまりになる

 

「・・・・ふふ・・・

 

 面白いこと言うんだね・・・

 

 どうしてそんなことが?」

 

「俺さ

 

 見たんだよね・・・

 

 あの家に落書きをしたの

 

 黒いフードと仮面をしてたけど

 俺にはすぐにわかったよ

 

 だってふうちゃん

 何かを描く時

 下から描く癖があったし

 

 なによりフードから

 ふうちゃんとおんなじ色の髪の毛が見えたもん」

 

「・・・・だったら・・・

 

 あなたはアタシをどうする?

 

 学校に言う?

 

 それとも警察に突き出す?」

 

風子は言う

 

証拠はないとはいえ

このまま放っておくわけにはいかない

 

返答次第で

彼のことも何とかしないとならない

 

だが

 

その返答は彼女自身も予想だに

しない者だった

 

「俺は・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺にも手伝わせてほしい・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼の返答は彼女の味方になりたいというものだった

 

「なんで・・・?」

 

風子は聞く

 

「いっちゃんのこと

 

 ふうちゃんの中学校の人に聞いた

 

 いっちゃんとふうちゃんの身に

 そんなことがあったなんて

 

 僕知らなかった・・・

 

 それなのに僕はあんな無神経な事・・・

 

 ふうちゃんがその時から

 どれほど苦しんだのかわかる

 

 ふうちゃんがあの呉服屋のお店で

 あの事件を起こしたのは

 

 あの呉服屋の息子さんがいっちゃんを

 殺した犯人だから・・・

 

 違う?」

 

ろっくんは推理する

 

「・・・・やれやれ・・・

 

 アタシのこともばれて

 いっちゃんのことも知ってるとなると

 

 もうごまかせないかな・・・」

 

風子は後ろを向いて話をする

 

「そう・・・

 

 総てはあの時

 野蛮な男たちにけがされ

 

 殺されたいっちゃんを弔うためよ・・・

 

 いうなればこれは復讐・・・

 

 あの呉服屋のバカ息子は

 伊月を目の敵にして

 

 伊月が死んだことに高揚してた・・・

 

 大バカ者にはふさわしい末路よ・・・」

 

「・・・・で、でも・・・・

 

 だからってあそこまでするの!?

 

 あんなの下手したら犯罪だよ」

 

「じゃあ何!?

 

 いっちゃんを殺した奴のやったことを

 見過ごせっていうの?

 

 とにかく!

 

 これはあなたには関係ない・・・

 

 このことをもし口外したら

 いくら貴方でも容赦しないからね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 歌月 禄朗君・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう言って去っていく風子であった

 

ろっくんこと禄朗は

その後ろ姿を呆然と見つめていた

 

「ふうちゃん・・・・

 

 変わちゃった・・・・

 

 なのに僕は・・・・」

 

と壁に拳を打ち付けるのであった

 

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現在

 

禄朗の言葉を

風子は怒りをこらえるかのように

 

思い出していた

 

「何にも知らないくせに・・・」

 

と風子は

青い額縁に貼ってある写真のうち

 

一枚を手に取る

 

それは女子生徒の写真だ

 

それを手に取ると

額縁の傍らに張り付けてある

 

資料を読み返す

 

実は彼女には

不穏なうわさが流れている

 

その噂とは

 

実は彼女と

何らかの関係を持った

 

児童たちが何と

次々と事故や問題により退学

 

挙句には自殺まで引き起こされた

 

これはあまりにも不審で

教師陣も彼女を問い詰めるも

 

知らないの一点張りで

証拠も出てこない

 

結局解放された

 

風子はもしやと思って

その事件の資料を集めていた

 

もしかしたら

これから相手をするこの

 

襷 翼は

想像を絶する危険人物なのかも

しれないと考える

 

このすべての事件を

彼女がひき起こしたというのなら

 

彼女はまさに

 

翼をもった悪魔だろう

 

だがもしも伊月の事件にも

彼女がかかわっているのだとするなら

 

放っておくわけにはいかない

 

すぐに行動を開始しようとする

 

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放課後

 

翼は部室の机の上で

ペンを回しながら

 

ある本を読み直していた

 

それは一般的に知られている

漫画の中でも嫌にダークな内容の

 

ものだった

 

「はあ・・・

 

 やっぱり最近のは

 どうにもよくないわ・・・

 

 刺激が全く足りない・・・

 

 やっぱり私の興味を沸かしてくれるのは・・・

 

 あの赤い封筒事件なのかな?」

 

と退屈そうに

椅子の背もたれに勢いよく

 

もたれかかる

 

一息つくと

そのまま家を出ていくのであった

 

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「ねえねえオッキー

 

 これからやる襷 翼さんって

 どんな人?」

 

「俺と美幸と同学年で

 Ⅳ組に在籍していた女だ

 

 帰国子女で成績も優秀、スポーツはもちろん

 喧嘩も女子の中では強い方で、明るくて優しい

 

 人気者だった

 

 美幸とも仲が良くって

 よく話をすることもあった」

 

「聞いた感じ

 

 美幸ちゃんを襲った犯人だとは

 思えないけど・・・

 

 広樹はどうして彼女をターゲットに?」

 

「実はあいつには

 よからぬうわさがあったんだ

 

 あいつに突っかかったり

 反抗してきた同級生や教師が

 

 次々と退学や事故、挙句に自殺をしていったっていう

 

 一回や二回は偶然で済むかもしれねえけど

 

 これが連続して起こったらもう偶然とは思えねえ

 

 教師たちの一部は彼女に事情を聴いたが

 

 証拠もなくやがて聞かれることはなく

 

 やがてその教師たちは

 生徒に犯罪を犯したという言いがかりを

 つけたと言われ

 

 瞬く間に解雇された」

 

「何それ・・・

 

 まさかそれ

 全部彼女がやったっていうの!?」

 

「あいにく俺にもわからねえ

 

 でも実は美幸が自殺する数日前にも

 あいつは美幸に会ってきたって話が

 

 出ていたこともあったんだ・・・・

 

 もしも実はあの事件が

 翼が起こしたもので

 

 それを美幸に感づかれて

 自殺に見せかけて殺したのなら

 

 俺は絶対にあいつを許せねえ・・・・」

 

「・・・・・・」

 

広樹の言葉には

やや不安が見え隠れする

 

「オッキー?」

 

「なあ由奈・・・

 

 俺はお前には感謝してる・・・

 

 お前が俺の復讐に手を貸してくれてるのは

 とても心強いんだ・・・

 

 でも・・・

 

 もしも翼が

 俺が思ってる通りの相手なら

 

 今までの奴とは

 おそらく別格だ・・・

 

 下手をしたら

 俺でもお前を守り切れないかもしれない・・・

 

 だから・・・

 

 だからできることなら

 俺はお前には今回だけでもいい・・・

 

 手を引いてほしい・・・」

 

「オ、オッキー・・!?」

 

「できることならお前には降りてほしい・・・

 

 でも俺はお前の意見も聞きたい・・・

 

 だから聞かせてほしい・・・

 

 お前はこの怪物に立ち向かうかどうかを・・・」

 

すると

 

「確かに怖いよ

 

 今までのは

 ただの人間のクズだけど

 

 もしこの翼って人が

 オッキーや私の考える通りの怪物だったらって思うと

 

 私は怖くてたまらない・・

 

 でもそれでも私は・・

 

 広樹と一緒なら

 きっとできるって信じてる

 

 だから広樹・・

 

 私のことも広樹自身のことも

 信じて!

 

 そうすればきっとあの怪物にも立ち向かえるよ」

 

「・・・・お前らしい言葉だな由奈・・・

 

 ありがとう

 

 ようし・・・

 

 それじゃあさっそく

 明日仕掛けよう!」

 

「うん!」

 

と二人は握手を交わし

 

翼を嵌める作戦を決行するのだった

 

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しばらくして

 

喫茶店で食事をしている

一人の女子高生がいた

 

「・・・・・・」

 

彼女が襷 翼だ

 

彼女はランチで鶏肉のから揚げ定食を食べている

 

するとそこに

 

「あ!」

 

翼の足元に

何かが転がっていく

 

それはお箸だ

 

「あ、すみません・・」

 

翼に話しかけてきた

その人物は由奈であった

 

「いいですよ、気になさらないで」

 

「あ、ありがとうございます」

 

こうしてコンタクトを取った由奈と翼であった

 

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その後由奈は

翼と親しくなっていき

 

同じ本を気に入っているという

こともあって自然に仲良くなっていく

 

由奈はそのあまりにも

創造していた人物とは

かけ離れたその性格に

 

思わず気を許してしまいそうに

なってしまうものの

 

由奈は何とか意識をし

翼と言う人物のことを調べていた

 

「・・・そうですか

 

 由奈さんもやはり同じ意見ですね」

 

「うん

 

 内容は面白いけど

 やっぱりありきたりっていうか

 

 でもわかりやすいところが逆に

 読みやすいんですよね

 

 まあ推理ものにはやや不釣り合いですけど・・」

 

すると

 

「・・・あー・・・

 

 やはりこういうのは

 他人の物を見ても

 

 虚しく感じて行ってしまうものですね・・・

 

 こうなってしまうと

 私、自分で自分の満足する作品を

 書いた方がいいのかもしれませんね・・・」

 

「え?

 

 翼さんは

 自分で作品を書いてるんですか!?」

 

「まだまだ修行中ですが・・・

 

 ですが編集の方々には

 私の作品は好評なんですよ?

 

 そしてこの前・・・

 

 面白いものを見つけましてね・・・」

 

「面白いもの・・?」

 

由奈は恐る恐る聞いた

 

「由奈さん・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 赤い封筒事件って知ってますか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「赤い・・・・封筒・・事件・・・・・・」

 

由奈はその響きに驚きつつも

黙って首を縦に振る

 

「今から三年前に

 白咲高校で起こった事件なんです

 

 そこに在住する一人の女子生徒が

 同級生に赤い封筒を届けて

 

 復讐を施していくんです

 

 まるで裁判のようにね・・・」

 

由奈はふいに

何やら嫌な予感を覚えた

 

「私はそれを知った時に

 私はその事件に心を奪われた

 

 ぜひともこの赤い封筒事件を題材にした

 作品を作りたい・・・

 

 私は今そう考えているんです」

 

「な、なるほど・・

 

 で、でもそれを調べようにも

 もう三年も前のことだし

 

 全貌を知るのは無理なんじゃ・・」

 

「すべてを知る必要はありません

 

 分からないのなら

 作り上げるまでです

 

 この私が・・・

 

 この私の製作する赤い封筒事件をね・・・」

 

笑顔で話す翼

 

由奈はそれに

少し恐怖を感じる

 

「フフフ・・・

 

 まあとにかく

 話を聞いてくださって

 ありがとうございます」

 

「あ、あの!」

 

由奈はそれでも

勇気をもって引き留める

 

「はい?」

 

「そ、その・・・

 

 翼さんは

 中野 美幸さんのことについて

 

 何か知ってることはありますか?」

 

美幸のことについて聞いた

 

「ええ・・・

 

 彼女とは

 親しくさせてもらっていましたよ

 

 しかし・・・

 

 由奈さんは美幸さんと

 お知り合いなのですか?」

 

「う、うん・・

 

 ちょっとね・・」

 

由奈はやや戸惑い気味に言う

 

「ねえ由奈さん・・・

 

 人と言うのは

 どのようにして完成するのか

 

 御存知ですか?」

 

「え・・?」

 

翼は由奈に問う

 

「私はかつて

 

 幼いころに

 両親を失いました

 

 両親の葬式の時二

 両親の生前のことが多く語られました

 

 その時私は知ったのです

 

 人と言うのは・・・

 

 死んで初めて完成すると・・・」

 

「死んで・・・完成・・・?」

 

翼は由奈の後ろに回り

 

そっと耳元にささやく

 

「人間とは

 

 誰しも

 生まれた瞬間に

 

 人生と言う運命を歩んで

 進んでいきます

 

 そして人とは

 様々な苦悩や挫折

 

 そういった類のものを

 知りつつも成長と言う展開を持つ

 

 そのように繰り返していき

 

 やがて人は終末を迎え

 

 死と言うエンドマークとともに

 完成するのです

 

 いうなれば人間とは、命とは

 私にとってはそれほどの価値なのです

 

 美幸さんも最後は

 

 愛する者に裏切られ

 自分で自らその物語に終止符を打った

 

 悲劇の人物として完成いたしました・・・」

 

「・・・・・・」

 

由奈はその話を聞く

 

「由奈さん

 

 どうしてあなたが

 美幸さんのことを知り

 調べているのかは聞きません

 

 ですがもう彼女は終末を迎えたんです

 

 それでしたら彼女はその美しいままに

 終らせてあげたほうが

 

 きっと彼女のためになると思いますよ

 

 私からしてはね・・・」

 

翼はそう言って

その場を離れていくのであった

 

「人間は・・

 

 死によって完成する・・・・か・・」

 

由奈は静かにつぶやくのであった

 

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そのあと

 

「どうだった?」

 

広樹は戻ってきた由奈に

声を上げる

 

「翼さんはたぶん灰色だよ・・・」

 

由奈は言う

 

「翼さんは美幸さんは

 恋人に裏切られて自ら命を絶ったという

 悲劇の人物として完成したって言ってた・・

 

 それに私に言ってた

 

 彼女を美しい週末のままそっとしておいてッて

 警告じみたことも言ってた・・」

 

「そうか・・・」

 

広樹は立ち上がり

黒い帽子を深くかぶる

 

「直接確かめる」

 

と向かっていくのであった

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・ ・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

由奈は翼を公園に呼び出して

 

待ち合わせをしていた

 

すると

 

「お待たせいたしました」

 

翼がやってきた

 

「こんな夜更けに

 呼び出すとは

 

 ずいぶんと大胆なのですね」

 

「翼さんと話をしたいっていう人がいて

 

 都合がついたのがこの時間だったの」

 

由奈の言葉に

翼は笑みを浮かべて言う

 

「由奈さん?

 

 嘘っていうのは

 うまくつかないといけませんよ?」

 

翼のその言葉に由奈は大きく動揺する

 

「美幸さんのことを聞いてきた時点で

 もうわかっていましたよ

 

 あなたが私に近づいた目的も

 

 あなたの裏にいる人間も

 

 あなたがここにこの時間帯に

 呼び出してくることもね」

 

「っ!」

 

すると翼は

ゆっくりと由奈に歩み寄っていく

 

その後ろにやってきたのは

黒い帽子の人物であった

 

だが

 

「ふん!」

 

翼はその人物に

臆することなく

 

後ろ蹴りを食らわせた

 

不意打ちにたじろいてしまうものの

どうにかして持ち直す

 

その後も広樹が翼に攻撃を仕掛けていくものの

翼はそれを巧みにいなしていく

 

「フフフ・・・

 

 動体視力が

 鍛えられているとみます・・・

 

 ボクシングでもやっているのですか?」

 

「お前に教える必要はない!」

 

と再び向かっていき

拳を突き出し

 

翼も手刀を突きだしてきた

 

二つの技は見事にまじりあった

 

「由奈さんのナイト様は

 

 ずいぶんと頼もしいお人なのですね」

 

「お前に遠慮する必要がないだけだ!」

 

ともう片方の腕で

それぞれが攻撃を放ち

 

互いに距離を取る

 

「フフフ・・・」

 

「そういうお前も

 なかなかやるな」

 

「おほめにあずかり光栄です

 

 私も駆け出しとはいえ

 執筆者でしてね

 

 私はその際に

 様々なものを会得していったんです

 

 総ては私の描く美しい物語のために

 

 そのためならば私は

 どんなことでも致しますよ

 

 どんな手でも、命を奪うことでもね」

 

「・・・・狂っていやがる」

 

「常軌を逸脱するからこそ

 逆に道は見えるものです

 

 貴方とてそうでしょう?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 愛川 広樹さん?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ!?」

 

「先ほどの動きを見ていれば

 おのずとわかりますよ

 

 観察と模倣もまた

 執筆家にはなくてなならない者ですので」

 

翼の言葉に動きを止める

 

「だったらどうして俺が

 ここにいるのか・・・

 

 分かってるだろう?」

 

「中野 美幸さんのことですね

 

 どうやらあなたは

 彼女の終末に納得できない

 

 そういうことですね」

 

「だったら答えろ!

 

 美幸を襲ったあるいは

 襲わせたのはお前か!?」

 

と激しく問いかける

 

「いいえ

 

 彼女を売ったのは

 私ではありませんよ

 

 あいにく私は

 私の物語を汚さないものには

 興味がありませんので

 

 ですが私の知っていることを

 教えましょう

 

 中野 美幸を売った犯人は・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あなたのご友人、ピースの中の誰かです・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え!?」

 

「そんな・・」

 

翼の告白に

広樹も由奈も驚愕する

 

「嘘かどうかは

 調べてみるとわかるでしょう

 

 私は言えるのはそれだけですよ」

 

だが

 

「ふ、ふざけるなよ・・・

 

 あいつらの中に

 美幸を襲って俺にその罪を

 着せたやつがいるっていうのかよ・・・

 

 そんなの・・・

 

 そんなの嘘だああああ!!!」

 

と向かっていくものの

翼にあしらわれ

 

逃げられて行ってしまう

 

「待てよ!

 

 待てよ・・・

 

 待てよおおおお!!!」

 

広樹はその場に崩れるように膝をつく

 

「広樹・・」

 

由奈はそんな彼をただ見ているだけでしかなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼がこの先に歩んでいく先に見えるものは・・・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・ ・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                                                                                        




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