※この作品はR-18です。

復讐の唄ーリアルエンドーリバースストーリーー   作:lOOSPH

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・・・・・・・・・

紫の色欲

・・・・・・・・・























           


色欲~LUST~

とあるライブ会場

 

ここで愛川 広樹と赤嶺 由奈

黒き憤怒こと網葛 風子は訪れていた

 

かつてのクラスメートであるバンド

 

そのうちの山際 理帆を風子が

 

柴田 淳を広樹と由奈が追い詰め

 

残る尾川 洋介を追う双方

 

だがそこで三人が見たのは

びくびくと体を震わせながら地面にうつ伏している洋介と

 

紫色のフードに身を包んだ一人の人物だった

 

広樹は何者かと問い詰めると

紫のフードの人物は答えた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紫の色欲、と・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

広樹と由奈は

黒き憤怒と紫の色欲

 

二人の人物と相対することになるのであった

 

・・・・・・・・・

 

「紫の色欲・・・

 

 ってことはお前・・・

 

 あの黄色い傲慢ってやつの仲間か・・・?」

 

白咲中学校 元3年2組 出席番号1番

 

愛川 広樹

 

彼絵はそう聞いてくると

 

「仲間じゃないよー

 

 それよりももっと素晴らしい関係・・・

 

 私とあの人の関係を表すのならこの表現でいいかな?

 

 そーでしょ?

 

 憤怒さん・・・」

 

「はあー・・・

 

 さっきも言ったけど

 アタシはあくまで仲間じゃないよ

 

 アタシの復讐のために不可侵条約を結んでるだけだよ」

 

そう言って紫の色欲の隣に立つ黒き憤怒

 

「どうしてこんなところに・・・」

 

「通りすがりー

 

 そしたらこの人にぶつかってねー

 

 まあそれはいいけれど・・」

 

紫の色欲はゆっくりと二人に近寄っていく

 

「あなたが愛川 広樹君っていうんだね・・・

 

 あの人が面が白いおもちゃって言ってたけど・・・

 

 どんな風なのかな・・・」

 

すると

 

紫の色欲は腰に携えている日本刀を

ゆっくりとさやから抜いた

 

「あの人が貴方がどこまですごいのか・・・

 

 試させてもらうね!」

 

と歩くスピードを徐々に早めていく

 

「さあ・・・

 

 楽しもうよ」

 

「っ!?」

 

急に目の前に現れた色欲に

驚いて思わず彼女にこぶしを突き出してしまう

 

だが彼女はそれを難なくかわし

その際に上がった自身の足を巧みに操作し

 

広樹の首にからめるように打ち付ける

 

そこで体を大きく反転させて

広樹に強烈な蹴りを繰り出す

 

「があ!」

 

そして広樹は

地面に倒されて

 

その首に相手の手がつかんできた

 

「フフ・・・

 

 広樹さんってかわいらしいね・・・

 

 食べてあげたいくらい」

 

「あいにく俺は男なんでね

 

 かわいいなんて言われると複雑なんだよ!」

 

と彼女に掌底を打ち込むと

 

彼女は後ろに大きく吹っ飛ぶ

 

だが彼女はすぐに体制を整えて

刀を振るっていく

 

「この・・・

 

 武器使うなんて販促だろうが!」

 

「か弱い女の子に暴力振るうような人の言うセリフじゃない・・・」

 

広樹はそう言って彼女の刀を腕で側面ではじき

彼女に蹴りを繰り出すが彼女は膝を挙げて防御する

 

その後激しい蹴りを繰り出され

何とかすきを窺おうとする

 

だが

 

「ほおい!」

 

「わっと!」

 

その前に足で足を払われ

一気に踏みつけられる

 

「があ・・・

 

 いくらなんでも

 力強すぎだろ・・・」

 

「そうじゃないと生きてられないしね・・・」

 

「確かにそうだ、な!」

 

と広樹は足を大きくのけぞらして

彼女の背中に一撃をあてる

 

彼女はひるみ

踏みつけていた足の力を緩めてしまい

 

「おらあ!」

 

その足をつかんで

大きく投げ飛ばした

 

だが彼女は大きく体を反転させて

地面にに着地し体制を立て直す

 

「レンさんに鍛えてもらわなかったら

 今までの攻撃の一撃をまともに食らってた・・・

 

 でもそれでもここまでなんて・・・

 

 強すぎだろあいつ・・・」

 

広樹がそうこぼすと

また敵は迫ってくる

 

「ウフフ・・・

 

 かわいい顔して

 意外にやるねー

 

 さっきの体術の切れ具合から

 空手を習ってるね・・・

 

 でも少しボクシング交じりだー」

 

「確かに俺はガキの頃から

 空手をやってたし

 

 中学後半くらいからジムに通って

 鍛えてもらったからな

 

 でもまさか気づかれてたなんてな」

 

「あなたの体を見ていれば

 おのずとわかるよー

 

 でもね・・・

 

 私は相手を傷つけるのは好きじゃないのよね・・・」

 

そう言って刀と鞘を逆手にもって

その手を大きく広げる

 

「一気に行くのね・・・」

 

「え?」

 

黒き憤怒のつぶやきを由奈は聞いた

 

すると敵のフードから

覗いてくる目が紫色に光った

 

すると広樹は目の前で

驚くべき光景を目にする

 

それは敵の背中から

五対もの節足が伸びてきて

 

上の一対に鋏がついた拙速が広樹の体を挟みこみ

残る四対の節足は彼の体を包み込むようにして寄せていく

 

寄せられていく広樹は危機感を覚える

このままだとどうなるのかわからない

 

だが危険だ

 

急いで逃れようとするが

身体がだんだんと思うように動かなくなっていく

 

身体が芯まで熱くなるように

抵抗ができなくなっている

 

このままだとどうにかなってしまいそうだ

 

疲れとは別に息切れを起こしていく広樹

 

抵抗がだんだんとできなくなっていく

 

「フフ・・・

 

 だんだん聞いてきたみたいだね・・・」

 

「て、てめえ・・・

 

 何しやがった・・・」

 

吐息を漏らしながらも問う広樹

 

「何にもしてないよ?

 

 私はあくまであなたの中にある

 モノを少しずつ解放していってるだけ」

 

「なんだそりゃ・・・」

 

「動物だったら誰もが持ってる感情だよ

 

 人間には理性があるけど

 それだっていじっちゃえば案外もろいし

 

 それに・・・」

 

紫の色欲は広樹の股間に

そっと右手を添えた

 

「んな!?

 

 やめろ・・・」

 

「ねえ知ってる?

 

 動物の中には特殊なフェロモンを出して

 異性を誘う種類もいるんだよ?

 

 それを浴びれば動物は自然にあいてを

 無意識に求めるようになる

 

 私もそれを使ってあなたの性欲を引き出してあげてるんだよ?

 

 それじゃあ・・・

 

 さっそく・・・」

 

すると

 

「うああああ!!!」

 

広樹は今ある力を精一杯引き出して

紫の色欲に蹴りを繰り出す

 

これには彼女も不意を突かれて

受け身を忘れてしまった

 

ゆえに初めて体を抑える

 

「はあ・・・

 

 はあ・・・

 

 ぐう・・・」

 

広樹の方も湧き上がる性欲のせいで

思うように力が入らず地面に膝をつく

 

「思ったよりも効くぜ・・・

 

 性欲ってのは普段はあんまり

 考えた事ねえけど・・・

 

 湧き上がってくるとこんなにも厄介だとはな・・・

 

 でもな!

 

 あいにく俺には心に決めている相手がいるんだ!!

 

 お前のその力に屈するってことはそいつの気持ちを

 裏切ることになっちまうんだ!!!

 

 だからここで惑わされるわけにはいかねえんだ!!!!」

 

「へえ・・・

 

 貴方には心に決めてる相手がいるんだー・・・

 

 でもそのようす・・・

 

 ギリギリなんじゃない?

 

 そんなので私に打ち勝つことができるのかな?」

 

「黙れ!

 

 俺は絶対に・・・

 

 あいつを・・・

 

 美幸を助けるんだ!!

 

 それまでこんなところで倒れてたまるかよ!!!」

 

と必死で湧き上がる性欲を抑えながら

すべての力を出し切らんと立ち上がる

 

すると

 

「美幸・・・?

 

 美幸ってひょっとして

 中野 美幸さんのこと?」

 

「え・・・?」

 

彼女はいきなり美幸の名前をつぶやいてきたので

思わず力を抜いてしまい

 

また倒れてしまう

 

「(し、しまった・・・

 

  つい気を緩めちまった・・・

 

  下手したらマジで抑えられねえぞほんとに)」

 

「ふうーんそっか・・・

 

 広樹さんは美幸さんのことが好きなんだね・・・

 

 へえー?」

 

だが相手はまだ普通に話してくる

 

広樹はそれに驚いた

 

てっきり自分を追い詰めるために話したのかと思ったが

 

どうにもそんな雰囲気がない

 

「お前・・・

 

 美幸を知ってるのか?」

 

「うん、だって美幸さんは・・・」

 

すると急にセリフを止めると

今の状況に気が付く

 

「・・ううん

 

 今は話さないでおこうかなー?

 

 それよりも今のこの状況・・・

 

 理解できるー?」

 

「え・・・?」

 

広樹はそう言われて状況を理解する

 

力なく倒れている自分に迫ってきている相手

 

明らかに今敵にとっては絶好の好機である

 

「くっそ・・・

 

 このままだと・・・」

 

広樹は立ち上がろうとするが力が入らず

腕も動かせない状態

 

もうこのまま敵の思うようにされてしまうのだろうか

 

「あの人のお気に入りだからねー

 

 殺したりはしないよ

 

 ゆっくり可愛がってあげるからね」

 

そう言って広樹の股間に向かって

そっと手を伸ばしていく

 

「(もう、ダメなのか・・・)」

 

広樹はもはや抵抗する気力がない

 

こうなったらもう自分の体は

この女に好きにさせられてしまう

 

すべてをあきらめかけて

広樹が一番に思い浮かべたのは

 

「(美幸・・・)」

 

美幸のことだった

 

・・・・・・・・・

 

すべては三年前に

自分の姉が巻き込まれた

 

赤い封筒事件から始まった

 

この事件によって姉をなくし

 

両親は離婚

 

世間や周りからは白い目で見られるようになり

 

やがて通っていた空手教室に

精を出すようになった

 

だがその教室でも浮いた存在となっていき

 

やがて彼はやさぐれて

喧嘩を吹っかけては暴力にあけ狂う日々を迎えていく

 

やがて中学校にはいたものの

姉のこと、自分の起こした事件のこと

 

やがてそのせいで孤立していった

 

一人でも生きていく

 

そう決めた広樹に

唯一普通に話しかけてきてくれたのが

 

「愛川 広樹君だよね?」

 

「あ・・・?」

 

「私、中野 美幸っていうの

 

 よかったらちょっと付き合わない?」

 

「・・・・・・・」

 

美幸だった

 

美幸との出会いにより

彼はだんだんと笑う回数が増えていき

 

周りから慕われていくようになっていく

 

美幸の友人四人と広樹のツレ五人で

 

グループを結成

 

美幸によってピースとなづけられた

そのグループは瞬く間に広樹の中学校の顔になった

 

広樹はそのリーダーとなり

そのグループ以外にも友人は増えていく

 

そんな彼のそばには美幸がいた

 

彼は美幸に感謝している

 

彼はやがて美幸と付き合うようになって

ともに幸せになろうと誓い合った

 

あの時離れ離れになって

 

ピースから除籍されて

 

だが美幸はまだ

いなくなったわけではない

 

美幸とともにいるためなら

どんなことでもできる

 

その思いが広樹を

 

・・・・・・・・・

 

「うおおおおおおお!!!!!!!」

 

広樹は目を見開いて

大声をあげて足を突き出す

 

「え!?

 

 うわああ!?」

 

紫の色欲はそのまま突き飛ばされ

広樹は立ち上がる

 

「俺は絶対に・・・

 

 美幸を助け出すんだああああ!!!」

 

広樹は叫ぶ

 

そのおかげか広樹の中で

肥大していった性欲は瞬く間に吹っ飛んでいくのだった

 

これには紫の色欲も

黒き憤怒を驚いた

 

「うそでしょ!?

 

 桃里のフェロモンを打ち破るなんて!!」

 

「悪いが俺は・・・

 

 ここで倒れてるわけには

 いかねえんだよ」

 

そう言って紫の色欲に向かっていく

 

「うああああ!!!」

 

「ちょっとちょっと!?

 

 私本当は暴力だめだって・・・

 

 うわわ!!!」

 

広樹の猛攻に押されて行ってしまう彼女

 

「確かに動物は本能には逆らえねえ

 人間だってそうだ

 

 でもそれでも俺には立ち上がる理由がある

 

 それでも俺はこうして立ち上がれたんだ

 

 もうお前なんかに躓くわけにはいかねえんだよおおおお!!!」

 

そう言って広樹は

色欲の体にこぶしを思いっきり打ち付ける

 

「いやあああああ!!!!!」

 

吹っ飛ばされ

地面に勢いよく倒れこむ紫の色欲

 

「はあ・・・

 

 はあ・・・」

 

息切れを起こす広樹

 

「オッキー!」

 

するとその広樹に

由奈がかけよってきた

 

「やったね」

 

「ああ・・・

 

 とはいえちょっと無理したな・・・

 

 すっげえ疲れてきた・・・」

 

そう言って黒木憤怒の方を見る広樹

 

「(まずい・・・

 

  この状況で

  もう一人と戦っても

 

  きっと勝つのは難しい・・・

 

  あいつがもしもせめて来たら)」

 

すると

 

「さっきの快進撃・・・

 

 おどろかされたわ・・・

 

 でも・・・」

 

黒き憤怒は歩み寄っていく

 

すると

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「甘い・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え!?」

 

そういうと今度は

 

「きゃああああ!!」

 

由奈が先ほどの節足にとらえられる

 

「由奈!」

 

由奈はゆっくりと色欲に引き寄せられる

 

「あ、ああ・・」

 

「こうなったら・・・

 

 今度はあなたに・・・」

 

そう言って由奈の服に手をかける

 

すると

 

その手を何者かがつかむ

 

その手を持った人物は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「由奈に手を出すな!」

 

そう言って色欲に一撃を食らわせる

色欲は由奈から手を放して

 

突如現れたその人物の猛攻に立ち向かっていく

 

さらに

 

その周りにさらに

人数が集まってきた

 

「クリミナル!?

 

 またしてここに!?」

 

「たあああああ!!!!!」

 

その人数のうち少数が

黒き憤怒の方にも向かっていく

 

「どこまで邪魔するつもりなの!?」

 

「通りすがりだ、それに・・・

 

 お前は俺の大切なものを手にかけようとしたんだ

 

 ただじゃあ済まさねえ!」

 

そう言って対峙していくその男性

 

「由奈!」

 

広樹はそのすきに由奈に駆け寄る

 

「大丈夫か!?」

 

「う、うん・・」

 

由奈をそっと起こす広樹をみた

由奈を助けた人物は言う

 

「そいつを連れて離れてろ!」

 

「何言って・・・」

 

「今のお前が戦っても足手まといだ!

 

 早く連れて行ってくれ!!

 

 そいつのことを頼む・・・」

 

「・・・・分かった」

 

広樹は急いで離れていく

 

「ああ、広樹さんが・・」

 

するいとそこに

 

「青子!」

 

桃里の名前を呼ぶ声が

 

「・・孔・・・」

 

「やっと会えた・・

 

 あの時から俺・・

 

 お前のことを探してたんだ・・」

 

その相手はなんと

彼女のなじみであり

思い人の有動 孔であった

 

「あなたまさか・・・

 

 クリミナルに入ったの!?」

 

「ああ、あの後

 和哉さんたちに助けてもらって

 

 お前のことを聞いたんだ

 

 青子!

 

 お前をそんな風にしたのは俺だ・・

 

 だから俺自身の手でお前を止める!!」

 

「できるのかなー?

 

 何もかもが中途半端な

 あなたの力で、紫の色欲である

 この私を・・・」

 

と刀を構える桃里

 

「たああ!!!」

 

「うおおお!!」

 

桃里は刀を振るって

孔に挑んでいく

 

孔は武器を持たずに

徒手で戦いに挑む

 

だが容赦のない分

桃里の方が有利になっていく

 

「そんなのでよく私を止めるなんて

 言えたものだね!」

 

「俺は・・

 

 お前を信じてるから!」

 

「あなたの信じる青子も桃里も・・・

 

 もうこの世にはいない・・・

 

 誰がそうさせたのかな!?」

 

「俺だ・・

 

 でもだからこそ俺は逃げずにここに来た!」

 

と孔は目を細めると

 

「だったら私のこと

 

 殺すことはできる?

 

 私と言う怪物を生み出してしまったあなたは

 自分の力でこの私を・・・」

 

「・・・悪いけどそんな覚悟はない

 

 必要ない!

 

 俺は絶対にお前を止める!!」

 

そう言って向かっていく双方は

激しい攻撃を幾度も振るっていく

 

「てやああ!!!」

 

「ああ!」

 

桃里の蹴りが

彼の心臓に突き出される

 

「がはっ・・」

 

あまりの衝撃に血を吐く孔

 

「ほおら

 

 やっぱり無理だった・・・

 

 所詮あなたに私は止められない・・・

 

 心臓をつぶしたからきっともう長くないね・・・

 

 さようなら、私の大好きな孔さん・・・」

 

と刀の切っ先を孔に向ける

 

すると

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桃里の胸にナイフが突き刺さった・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え・・・?」

 

「さようならか・・

 

 そうだね・・

 

 さようならだ青子・・」

 

その場に倒れこむ青子

 

胸からは血が流れていく

 

「桃里!?」

 

「おらああああ!!!」

 

黒き憤怒はその光景に驚愕するも

クリミナルの攻撃をいともたやすく振りほどき

 

倒れた桃里のほうに行く

 

「はあ・・・

 

 はあ・・・」

 

だがそれを見て

彼女は確信する・・・

 

もう手遅れだと・・・

 

「桃里、いや青子・・・

 

 貴方のこと・・・

 

 そんなに嫌いでもなかったよ・・・」

 

風子はそう言って

右手からワイヤーを伸ばして上に

 

上がっていってその場を離れていくのであった

 

「・・・・・」

 

・・・・・・・・・

 

桃里、いや青子が罪人に加わったのは

下から数えた方が早い

 

いうなれば新参者

 

彼女は設立時には

すでにスカウトされていたが

 

その時彼女は

妹の顔を移植するために

 

しばらく身を潜めていた

 

やがて移植し

そのうえでなじんできたことで

 

正式なメンバーに加わった

 

彼女は自分の顔

その顔を何よりも嫌っていた

 

母親を自殺に追い込み

 

父親を狂わせ

 

周りには汚物のような目で見られ

挙句には想い人にまでののしられた

 

忘れたかった

 

あの顔を・・・

 

だから父親への復讐の際に

家にあった写真をすべて燃やした

 

幸いにも父親が撮りたがっていなかったので

そんなにはなかったために苦労しなかった

 

そしていよいよ想いを遂げる時が来た

 

そう思ったのに

 

彼の言葉を聞いてふいに思ってしまった

 

なんなのそれ・・・

 

それじゃあ私は何のために・・・

 

自分の人生にどんどんと陰りが

合わさっていった

 

そのうえで彼女は答えを探し回った

 

だが結局答えは見つからなかった

 

ある意味それが

答えだったのかもしれない

 

結局私は

何のために生まれてきたのか

 

私の人生に意味はあったのか

 

そんな疑問が残った・・・

 

でももうそんなのはどうでもいい

 

胸から血が出てる

意識ももうろうとしてきた

 

自分はもう死ぬ

 

ただ一つ心残りなのは

 

私の本当の顔を唯一美しいと言ってくれた

あの人の悲願についていくことができなかったことのみであった

 

・・・・・・・・

 

そこには二つの遺体があった

 

紫のフードに包まれた女性と

その女性に寄り添うような体制の男性

 

「・・・・・・・」

 

その様子を見つめる男性

 

「黒き憤怒には逃げられました・・・・・

 

 でもまさか紫の色欲を打ち取れるなんて」

 

「とにかく引き上げるぞ!

 

 さっきの騒ぎを聞きつけて

 警察が来るかもしれねえ・・・

 

 急げ!!」

 

と一同は引き上げていくのであった

 

その場に二つの遺体しか

残らなくなったその場に

 

一人の少女があらわれる

 

「お疲れ様、桃里さん・・・」

 

そう言って彼女の遺体に手を伸ばすのだった

 

・・・・・・・・

 

そこに先ほどの少女が戻ってきた

 

そこにはすでに黄色いフードの人物と

赤いフードの人物が待っていた

 

「紫の色欲

 

 羽根 桃里・・・・

 

 ここに眠るか・・・・

 

 仕方ないか・・・・」

 

「ですが桃里さんは桃里さんの復讐を

 果たしましたからね

 

 この調子でどんどん行っちゃいましょう!!」

 

そう言って赤いフードの人物は

フードを外す

 

そこにはまだ幼さの残る

ショートボブでリボンを付けた少女の素顔が

 

あらわされるのであった

 

「次は君の番だね・・・・

 

 頑張ってね赤き暴食

 

 愛島 絵理・・・・」

 

「もっちっろんです!

 

 アタシも頑張っちゃいますよ」

 

と手に持っているガラス製の棒を地面についたのだった

 

その様子を見つめる風子

 

「(次は厄介なことに

  なりそうね・・・)」

 

そう心でつぶやくのであった

 

・・・・・・・・

 

「はあ・・・

 

 はあ・・・」

 

「ふう・・

 

 ふう・・」

 

先ほどの戦いから

逃げおおせてきた広樹と由奈

 

「大丈夫か?」

 

「うん

 

 服は破れたけど

 それだけだよ

 

 オッキーの方こそ

 大丈夫なの?」

 

「ああ・・・

 

 美幸のおかげだ」

 

そう言った

 

「そっか・・

 

 美幸ちゃんがオッキーを

 助けてくれたんだね・・」

 

「ああ

 

 もしも美幸との思い出がなかったら

 きっと俺は自分の欲望に負けてた・・・」

 

広樹はふうっと一息つく

 

「俺は改めて誓う

 

 このくだらない復讐遊戯を

 とっとと終わらせて美幸を絶対に

 助け出して見せる

 

 絶対にな」

 

広樹の決意を秘めた言葉に

由奈も笑みを浮かべる

 

「私も協力するね広樹

 

 絶対に美幸ちゃんを助け出そうね」

 

由奈もそれに続くのであった

 

「それにしてもオッキーも男の子だったんだね

 

 あの人に増長させられてたとはいえ

 女の子に興奮するなんてね」

 

「うるさい!

 

 そうだったとしても

 俺には美幸がいるんだからな」

 

「そうだね

 

 でもオッキー

 もしも本当に我慢できなかったら

 

 私のこと好きにしていいからね?」

 

広樹は由奈の頭にチョップを食らわせる

 

「痛い!」

 

「馬鹿なこと言うな

 

 それよりも次の計画進めるぞ

 

 俺たちの復讐したい奴は

 まだいるんだからな」

 

「オッケー」

 

こうして二人は

次の復讐の計画を練り始めるのであった

 

その際に考え込む二人

 

「(それにしても

 

  紫の色欲っていうあいつ

 

  美幸のことを知っているような口ぶりだった

 

  まるで美幸のことを最初っから

  知っていたかのような・・・

 

  どういうことだ?)」

 

広樹は考え込んだ

 

紫の色欲、羽根 桃里、いや羽根 青子は

広樹が美幸の名前を出した際に

 

美幸のことを知っているかのように

 

おまけに

 

ーだって美幸さんは・・・ー

 

何かを言いかけた

 

どういうことなのだろうか

 

だが広樹は今は

考えないことにした

 

今考えるのは次の復讐だと

 

一方の由奈は

 

「(あの時助けてくれた人って・・

 

  まさか・・

 

  でもあの時のあの声・・

 

  どうして・・?)」

 

由奈が気になっていたのは

あの時由奈を助けた人物

 

その声には聞き覚えがあった

 

だが確信はないのでとりあえず置いておくことにしたのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の復讐の準備を・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

          




・・・・・・・・・

紫の色欲 死亡

・・・・・・・・・

↓

・・・・・・・・

赤き暴食

・・・・・・・・






















          
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