復讐の唄ーリアルエンドーリバースストーリーー 作:lOOSPH
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紫の色欲との闘いの後
暗い部屋に戻ってきた
「紫の色欲・・・
羽根 桃里が負けた・・・
次に行くのあの化け物・・・
こうなったらある程度進めていかないと・・・」
そう言って
壁に掛けられている
黄色、緑、赤、青の額縁の傍らに
かけられている資料を手に取る
「彼女を
とり逃してしまった以上
もうゆっくりしている余裕はない・・・
玲もきっと
この事件のことをかぎつける
絶対に進めて見せる」
そう言い放つのだった
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亀山 玲
様々なプロダクションに
強いコネクトを持っている大会社
釜山グループの社長の娘
彼女自身も
そのコネクトの強い事務所の
モデルを務めている
彼女は先のライブ事件の際に
かつての同級生の柴田 淳のたっての願いにより
融資をしてもらえないかとお願いされ
そのうえで父親に頼んで
ライブを見せてもらっていた
だが結果はさんざん
尾川 洋介の悪行は暴露され
山際 理帆は目、声帯の一部と耳の内部の一部
精神的ダメージを受け
柴田自身も指を折られてグロッキーとなる
玲の面目も丸つぶれである
玲はこの件を
父親に頼む際に
ある条件を出された
それは縁談の話だ
父親はある大手産業との取引を
進めていく際に
自分の娘を向こうの御曹司に
婚約させてほしいというものだった
玲はいきなり言われても
困るので考える時間をほしいと
この条件を出した
そのうえでこのライブの件を
持ち出してきた
だがそれも結局白紙
縁談を受けさせられる羽目となった
玲は一度その場所が行われる
旅館に出かけていくことになった
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そのホテルにて
お見合いと縁談が始まっていく
はじめはどうにも不安だったが
相手は意外にも優しい相手であり
自然に大丈夫かなと
思えるようになっていく
その様子を準備しつつ
見つめている一人の少年
歌月 禄朗
彼はその様子をゆっくりと見つめている
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その後
「亀山 玲は
お父さんの取引先の相手の
彼と縁談を進めてた
おそらくお父さんの会社の発展のためにね・・・・」
「なるほど・・・
よくありそうなものね」
禄朗から情報を手に入れた風子は
ふいに禄朗を見る
「ねえ禄朗・・・
どうしてあなたは
アタシの正体を知ったうえで
アタシに協力するの?」
「どうしてって言われても・・・
俺はただふうちゃんが心配なんだよ
だって俺はふうちゃんがいっちゃんみたいに
なってしまうのが嫌だから・・・」
「余計な心配は不要よ
協力には感謝するけど
それ以上お世話になるつもりは
ないから・・・
とにかく今のところは
これで終わりだからね」
そう言って去っていく風子であった
「今のところ・・・
ふうちゃんはやっぱり・・・」
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ホテルの部屋で
人いきつくのは
「ふう・・」
白咲中学校 元三年一組
亀山 玲
彼女であった
そこに入ってくる
一人の女性
使用人のようだ
「玲お嬢様
本日の縁談について
どう思っておられますか?」
「・・・・・・」
玲はだんまりになる
「ひょっとして・・・
お気に召されないと・・・」
「そうね・・」
すると玲はその使用人を見つめる
「悪いけど私はまだ
結婚するつもりはない
だからこの縁談・・
別の方法で動かさせてもらうわ」
「別の方法・・・
どういう」
「この縁談を利用するのよ
パパはもう老兵
去りゆくのみの人材・・
だからこの先どっちに
乗り換えるのかを考えておいた方が
いいわよ?」
そう言って笑みを浮かべる玲に
使用人は恐怖に顔を引きつらせていくのであった
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ホテルに訪れる風子
風子は辺りを見回し
ある人物を見つける
それは
先ほど禄朗の情報に入っていた
玲の縁談相手であった
コンタクトを取るのは
まだ早いと考えて
いったんその場を離れていく
「悪いけどちょっと
トイレに行かせてもらっても
いいかな?」
そう言って離れていく
男性はやがて何かを
思いつめるようにそこにあった椅子に
座り込んだ
「ああ・・」
すると
「あのー・・・」
そこに声をかけてきたのは
一人の少女であった
「え・・?」
「どうかしたのですか?
なんだか思い詰めているようですけど・・・」
少女は優しく問いかけていく
「い、いえ
別に大したことでは・・
それに見ず知らずのあなたに
話すことでも・・」
「確かに力になれないかもだけど
でも話さないよりはずっといいと思う
一人で抱え込むよりはいいと思うよ・・・
それでも話したくないなら
別にいいけれど・・・」
「・・・・・」
彼は話し始めていく
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重野 純
今回のターゲット
亀山 玲の会社の
取引先の上役の息子
彼が縁談相手に選ばれたのは
ただの偶然
大きなコネクションを持つために
地位があり、なおかつ独身の彼に
白羽の矢が立った
それだけのこと
だが彼はその決定に対して
本当にこれでいいのかと考える
だが一介の上役の息子に
そこまでの決定力もなく
結局話が進んでしまった
「・・・・・・・」
「・・・本当に俺って
ダメだな・・・
自分の意見をしっかりと
述べられないなんて・・・
いつもそうだ・・・
本当はこんな自分嫌いなのに
変わろうと思っても変われなくって・・・
それで・・・」
すると
「確かにそうかもしれない・・・」
「え・・・?」
風子は口を開く
「でも変われないことは悪いことじゃないって
アタシは思うな・・・」
「どういうこと?」
「無理に変わったって
結局自分自身がそのままだったら
意味がないってこと
でもそれだったら変われない自分を
磨いていってみたらどう?
それがきっとあなたを先に進めてくれると思うな」
「・・・・・」
すると
「それが分かってるなら
今日の縁談で
結果を出してみたら?」
そう言って机にあるものを残し
立ち上がって去っていく風子であった
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縁談直前
ある部屋にて
お色直しをする玲
「素敵ですよ玲お嬢様・・」
「ええ、ありがとう」
その様子を見ているひとりの使用人
「どうかしたの?
不安そうな顔をして?」
「・・・お嬢様・・・
本気なのですか・・・
本当にそんなことを
なさろうとして・・・」
「大丈夫よ
今までだって
パパの仕事を
手伝っておんなじことを
してきたんだから・・
あなたはどっしりと構えていればいいのよ」
「・・・」
使用人の目は不安一色であった
だがそれでも見届けることしかできない
そこに歯がゆさを覚えるのだった
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そしていよいよ本番
玲は縁談の場にやってきた
「それじゃ
手筈通りに・・」
そんなことを述べる玲
玲はそう言って主役の席に座る
だが
相手の男は現れない
「これはいったい・・」
「どうなっているんだ」
騒ぎ始めていく会場
玲は笑みを浮かべて言う
「ちょっと
これはいったいどういうことなんですか!?」
「え、あいやこれは・・」
相手側の会社の社長は玲に詰め寄られて
大きくのけぞっていく
「まったく
せっかくいい返事を
期待していたのに
私に恥をかかせるつもりですか」
そう言ってさらに詰めよっていく玲
とそこに
「その縁談待った!!」
その声とともに現れたのは純だった
「重野!?」
「純さん・・」
純があらわれたことに
動揺してしまうものの
それでも何とか態度を変えずに接する
「どういうつもりですか
私の縁談を台無しにするつもり!?」
「あなたこそ・・
何を企んでいるのですか
この縁談を利用して」
にらみ合う二人
「企むって・・
何のこと?」
「あんたがこの縁談を受けた本当の目的は
僕たちの会社を合併、吸収すること
違う!?」
その発言に周りは驚きを見せる
「な、なにを証拠に・・」
「証拠は・・」
すると
スピーカーから
話し声が聞こえていた
『手筈は分かっているな玲・・』
『もちろんよパパ・・
この縁談をもって
あの会社とコネクションをもって
そのうえであの会社を追い詰めて・・
そこを乗っ取るということね・・』
『くれぐれも慎重にな・・』
『わかってるわよパパ・・』
その音声が流れていく
「あ、ああ・・」
これに亀山の父は
激しく動揺する
「亀山さん!
今のはいったい・・」
「な、何かの間違いです・・」
だが
「いいえ、真実です
証拠品もあります
すでに警察にも提出していますから」
純はそう言うと
そこに警察が数人乗りこんでいく
「そ、そんな・・」
亀山の父は
その場に崩れ落ち
その彼を警察が取り囲んでいく
「く・・」
玲はそれを見て
その場から舞台裏に抜け出していくのであった
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「くそ!
せっかくのチャンスだったのに・・
まあいいわ・・
これでパパは終わり・・
私はこのまま逃げおおせたうえで
次のチャンスをものにしてやる!!」
そう言って慌てて着替えて
その場を抜け出そうとする
あの音声から
自分が父の件に
関与した容疑は確定されてしまうだろう
だがそれでも彼女は
まだここで終わるわけにはいかないという
その決意のみで動かしていく
だがそこに
「いけませんよ
玲お嬢様」
「え?」
後ろから話しかけられて
振り向いた瞬間に何かを押し付けられ
身体がしびれるような感触に襲われ
そのまま気を失った
「一人だけ逃げるなんて
みっともない
どうせ逃げるなら
きっちりけじめつけなさい・・・」
そこにいたのは
黒いフードに身を包んだ
一人の人物であった
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「う・・
ううん・・」
玲は目を覚ますと
そこは暗い会議室のような
円卓の組まれた部屋だった
「ここって・・
パパの会社の・・
でもなんで・・」
とふいに自分の服装を見て驚愕する
今自分は服を着ていない
全裸の状態であった
「いや・・
何よこれ・・」
状況が理解できずに
縛られている腕を動かす玲
とそこに
「起きたみたいだね・・・」
黒いフードの人物が姿を現す
「だ、誰よあんた・・
早くこれをほどきなさいよ!」
「ほどいたらどうするの?
まあ十中八区逃げるよね・・・
あのときみたいに」
フードの人物の言葉に玲はふいに疑問を浮かべる
「淳君たちのバンドの時も
今回のお父さんのこと
そうやって逃げに逃げて
そうやって自分を甘やかしてきた
あなたは卑怯な人間ね」
「ふざけないで!
貴方だってこうやって
私を縛り付けないと何にもできない
臆病者じゃない!!」
玲は強気に出るが
「自分の状況を
理解できてないみたいね・・・
だったらいいわ・・・
ここでじっくり教えてあげる」
と手に鍵のような形状の黒い棒を手にする
「な、なにを・・」
するとその棒で
玲の体を思いっきり打つ
「ああああ!!」
あまりの痛みに
玲は思わず声を上げる
「どう!?
あなたに陥れられて
その人生をふいにされた
人たちの痛みは・・・
いいえ!
こんなのどうってことないわよね
もっともっと痛めつけてあげる!!」
と更に例の体を黒い棒で殴りつけ始めていく
「ああ!
お、お願い・・
許して・・
許してください・・」
心の折れた玲
そんな彼女の顎を乱暴につかみ
自分のほうに向けさせていく
「だったら答えなさい・・・
弓月 伊月を不良に売ったのはあなた?
それとも別のだれか?
どっち!?」
玲はそれを聞いて
思わず相手の顔を覗く
そこには仮面越しで分かりにくいが
怒りと憎悪に満ちた表情が分かる
「教えなさい・・・
弓月 伊月は・・・
どうして死なないといけなかったの・・・!?」
それを聞いて玲は言った
「た、確かに伊月があそこに行くように仕向けたのは私よ
彼女が思いを寄せていた上級生は
私の会社の社員の息子だったからね・・
でも、不良があらわれたのは偶然よ!」
「・・・・・・・」
風子は黙ってその言葉を聞いていた
「それこそ私は知らないわ
私もあの場に現れた不良グループを見て
驚いたもの
言えるのはそれだけよ
だからもうその棒を下してお願い!」
「・・・・・・・」
すると風子は
注射器を取り出すと
それを玲に向ける
「な、なにを・・」
「ありがとう
必要なことは聞けたわ・・・
それじゃあ、お休み・・・」
そう言ってその注射器を
彼女に突き刺すと
「あ、ああああ・・」
玲の意識はゆっくりと薄れていったのだった
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その後
警察は検察官とともに亀山グループの視察と調査を進めていく
ある部屋に入って
そこで警官隊が見たものは
「こ、これは・・・」
全裸でつるされ
全身にひどい打撲のある玲のあられもない姿だった
警官は玲の脈を確認する
「まだ生きている
眠らされているだけのようだな」
「どうします?」
「連行しよう
彼女も亀山グループの
不正の重要参考人だからな・・・」
そう言って眠っている玲の体を
ゆっくりとおろしていく警察であった
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しばらくして亀山グループは
瞬く間に没落していった
風子は町で歩いていると
「あ・・」
純が前から歩いてきた
「あの時の・・?」
「・・・・・・・」
風子はやれやれといった具合に
彼の横を通り過ぎていく
「まあいっか」
彼はそう言った
「あの子のおかげで
僕は救われた
この気持ちを忘れないようにしないとな」
「・・・・・・・」
返事も振り向きもせずに
歩きさって行くのであった
すると
「ふーうちゃん」
禄朗が声をかけてきた
「うまくいったみたいだね」
「そうね
あなたのくれた
あの声のおかげで
あいつを追い詰められたわ
感謝する」
「お、なんか今日は素直だね?」
「でもそれもすぐに終わりよ
何しろまだ復讐は
終わっていないんだからね」
「そっか・・・・
これからも僕・・・・
ふうちゃんに協力しても
いいかな?」
禄朗は聞いてくる
「あたしに深くかかわらないのならね・・・」
「よっし!」
こうして二人は一緒に歩いていくのであった
復讐劇はさらに進んでいく・・・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・ ・・
カメレオンは自分に降りかかる問題から逃げ続けたものの
結局獲物としてかられ、みっともない末路を遂げた
残り 25人と十五人 ⑧ Ⅲ人と弐拾五人
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