※この作品はR-18です。

復讐の唄ーリアルエンドーリバースストーリーー   作:lOOSPH

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25人目 悲愛少女

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25人目,二十五人目,⑧,ⅩⅩⅤ人目,弐拾五人目

暗い部屋の中

 

そこに一人の少女がいた

 

網葛 風子

 

彼女はある目的のために

クラスメートや同級生を借り続けている

 

黒き憤怒と名前を変えて

 

彼女は次のターゲットを

見定めていく

 

目を付けたのは

黄色い額縁に張られている写真

 

風子はそのうちの一枚をはがすと

 

傍らに張り付けてあった資料もはがし

 

机に広げた

 

「彼女は落とすのは

 簡単だね・・・

 

 だったらとっとと

 始めていくとしましょっか・・・」

 

と風子はある程度資料を読み

 

傍らにかけてあった

黒いフードを取って

 

それを羽織るのだった

 

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白咲中学校 元3年2組 出席番号8番

 

緒河原 もえ

 

彼女が次のターゲットだ

 

彼女は高校においては

美幸たちピースの女性メンバーに並んで

高い権力を誇っている

 

同じく元3年2組 出席番号15番

 

笹野 恵里菜

 

彼女のグループに所属していた

 

所属しているといえば聞こえはいいのだが

所詮は最低最下層、いうならパシリである

 

もえは中学校を卒業後

三つに分かれた白咲高校のうち

最も最難関の第一高校に進学する

 

だが恵里菜も当然ここに来たので

結局扱いは変わっていない

 

恵里菜やほかの発言力の高いグループのメンバーに

いいようにこき使われ

 

大半の女子も恵里菜の傘下に屈しているため

 

不満をぶちまけられる相手もいない

 

そんな彼女の心の支えである彼氏の英寿も

毎日暴力を振るわれる日々

 

もえの心はもう限界だった

 

そんな彼女に一筋に光が

ともされたと思った瞬間が

 

ある少女との出会いだった

 

それが

 

「由奈ちゃん、お待たせ!」

 

白咲中学校 元3年2組 出席番号8番

 

緒河原 もえ

 

彼女が待ち合わせていたのは

 

「ううん、私も今来たところ」

 

赤嶺 由奈だった

 

もえはこの苦しい生活の中で

彼女と言う自分を支えてくれる光を見つけたのだ

 

「それで今日は何か相談したいことでもあるの?」

 

「うん、実はね・・

 

 昨日話してた彼氏のことなんだけど」

 

買い物ついでに相談事を受けてほしいといわれていた由奈

 

内容は彼氏である英寿のことであった

 

「この間、電話が来て

 両親のやってるお店が大変なことになってるみたいで

 

 この前ニュースにも流れてたし

 心配だなって思って・・

 

 今日病院にいるみたいで

 お見舞いに行こうかなって思って」

 

由奈は心配そうにもえに言う

 

「彼のことを心配してるなら

 行ってあげた方がいいって

 

 もしかしたら彼も心を入れ替えてくれるかもしれないよ」

 

由奈は言うがもえは不安だった

 

何しろ英寿は今、親に勘当された上に

親のお店の経営も苦しいものになっている

 

いつも以上にあれていることは間違いない

 

もえは本心は会いに行きたいがやはり怖かった

 

「だったら私がこっそりと

 見守ってあげる

 

 もしまたひどいこと

 されそうになったら私が止めてあげるから」

 

「本当に?

 

 だ・・・・だったら会いに行こうかな?」

 

こうしてもえはほっとして安心するようにうなづいた

 

その様子を見ている風子

 

「(そういえば緒河原 もえは

  愛川 広樹の復讐リストに入っていたわね・・・

 

  でもまあいいわ・・・

 

  別に無理して奪い取っていくつもりなんてないもんね)」

 

そう言ってその場を通り過ぎていこうとすると

 

「あれ?

 

 あれってふうちゃん・・?」

 

もえが風子に気が付く

風子もそれに気が付いた

 

「おーいふーちゃーん」

 

「・・・・・・・」

 

風子は頭を抱えながら立ち止まる

 

もえは走り寄ってきた

 

「中学生の時以来だねふうちゃん」

 

風子はどうするべきかと悩む

 

「えっと・・

 

 知り合い?」

 

「おんなじ中学校の同級生なんだ

 

 クラスは違うけどね」

 

由奈は風子の方に向く

 

「ええっと初めまして

 赤嶺 由奈って言います

 

 もえちゃんの友達で」

 

「そ、そうなんだ

 

 初めまして

 

 網葛 風子です」

 

「ふうちゃんもこんなところでお買い物?」

 

「ま、まあそんなところかな?」

 

内心冷や汗だらだらの風子

 

だが平常心を保って受けごたえする

 

「だったらさ

 ふうちゃんも一緒に

 お買い物しない?

 

 たくさんいた方がきっと楽しいよ」

 

「で、でもあたし用があるから・・・」

 

「いいじゃない

 そんなに時間がかかるものでもないし

 

 一緒に行こう?

 

 あなたのことも知りたいし」

 

「ああ、ちょっと・・・

 

 ちょっとおおおお!?」

 

二人にひかれて付き合う羽目になる風子であった

 

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どうしてこうなった・・・

 

風子は心の中で

そうつぶやいた

 

彼女の目の前には

由奈ともえの二人が並んでいた

 

どうにかして抜け出さないとと思い

隙を伺っていく

 

ゲームセンターのあたりを通り抜けると

風子にとってさらに最悪の出会いが

 

「あれ?

 

 由奈じゃねえか?」

 

とゲームセンターから

出てきたのは二人組の男で

 

そのうちの一人が声をかけてくる

 

風子はその人物を知っているので

思わず吹き出しそうになるもののこらえる

 

すると由奈はその人物に対してとんでもない発言をする

 

「お兄ちゃん・・」

 

風子はその言葉に内心驚愕する

 

由奈とこの男が兄妹だったという事実に

 

「久しぶりだな由奈

 

 元気そうで何よりだ」

 

「う、うん

 

 私だって・・」

 

すると

 

「和哉さん?

 

 知り合いっすか?」

 

連れの男性が声をかけてくる

風子はその顔にも見おぼえがある

 

無理もないなぜならその人物は

 

「ああ、光臣君!

 

 久しぶり!」

 

「あ、お前もえじゃねえか」

 

元3年2組 出席番号20番

 

徳村 光臣

 

元同級生だったからだ

 

「光臣?

 

 知り合いか?」

 

「俺がいた中学の同級生なんすよ」

 

「そういえばお前白咲中の出身だったな・・・」

 

二人が話をしているこの好きに抜け出そうと試みる風子

 

「それにしても、なんだかお前の笑顔を

 久しぶりに見た気がするな

 

 彼氏でもできたか?」

 

「ち、違うよ!

 

 何言ってるのお兄ちゃん!!」

 

ムキになる由奈

 

風子は抜け出しに成功したようで

もうそこにはいなかった

 

「あれ?

 

 風子ちゃんは?」

 

「あれ?

 

 さっきまで一緒にいたと

 思ってたのにな・・」

 

二人は今気づいた

 

「とにかく

 

 今日は友達と一緒にいるから

 いつでも連絡してきてよ

 

 お父さんも今日は家を空けてるから」

 

「そうか・・・」

 

と二人は離れていくのであった

 

「風子・・・

 

 そんな奴いたか?」

 

「いえ

 

 特に気にしてはなかったすけど」

 

「そうか・・・」

 

その場に残った二人は

風子と言う名前の人物に

関心を向けていくのであった

 

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「驚いたわ・・・

 

 赤嶺って名字を聞いた時には

 まさかと思ってたけど

 

 赤嶺 由奈・・・

 

 まさかあいつの妹だったとはね」

 

息切れ交じりでしゃべる風子

 

そこに

 

「だ、大丈夫?」

 

一人の少女が駆け寄ってきた

 

「あなた・・・

 

 どうしてここに」

 

「ご、ごめん・・・

 

 だってなんだかしんどそうだったから・・・」

 

「あなたに心配されるほどでもないわ

 

 貴方こそこんなところに顔を出していいの?

 

 もしもこんなところ、あなたの同級生に見られたらどうするの!?」

 

風子にきつく言われて黙り込んでしまう風子

 

「アタシよりも先に罪人に選ばれてるからって

 あんまり余計なおせっかいはやめてよね」

 

「う、うん・・・

 

 でも今の私が頼れるのは・・・

 

 風子ちゃんだけだから」

 

「だからってつきまとわないでくれる?

 

 貴方とアタシがかかわるのは

 罪人として世に出ている時だけ

 

 それ以外ではただの他人よ!」

 

そう言って風子は去っていく

 

「風子ちゃん・・・」

 

少女はその後姿を

心配そうに見つめていたのだった

 

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その夜

 

病院にやってみたもえ

 

そこでみたものは見るも無残に

ボロボロになっている英寿の姿であった

 

「ひ、英寿君!?

 

 大丈夫!?」

 

もえは慌てて彼のもとに行く

 

「もえ・・・・

 

 てめえどのつらさげて

 ここに来たんだよ!」

 

「どのつらって

 

 私は英寿君のお見舞いに来たんだよ

 ほら、英寿君の好きなのかって来たんだ」

 

と買ってきたものを差し出すが

英寿はそれをちゅうちょなく弾き飛ばした

 

「ひぃ!」

 

「ふざけんのもたいがいにしろよ!

 

 お前のせいで俺は親から感動されて

 挙句にはこのざまだ・・・・

 

 挙句に白々しくお見舞いだ?

 

 ざっけんじゃねえよ!!」

 

英寿の言葉にもえは理解ができなかった

 

私のせいと言うのはどういうことなのか

 

「どういうことなの英寿君・・

 

 お願い説明して?」

 

もえは説明を求めたが

英寿は聞く耳持たず

 

「出てけよ・・・・

 

 早く出てけよ!

 

 二度と俺の前に現れんな!!」

 

と近くにあったものを

もえに投げつける

 

「待ってよお願い

 ちゃんと説明して

 

 いったい何が・・」

 

もえはなおもすがるが

 

「もう遅えんだよ!

 

 もう俺に近づくんじゃねえ!!」

 

ととうとうもえを追い出してしまった

 

「なんで・・

 

 なんでなの英寿君・・

 

 どうして・・」

 

そんな彼女に近づく一つの影

 

「悲しいものだね・・・

 

 あんな暴力振るってる男のことを

 そこまで愛しているなんてね・・・」

 

それは風子であった

 

「風子ちゃん・・」

 

「どう?

 

 大切なものを失うことが

 どれほど悲しいことか・・・

 

 アタシだって十分味わった・・・」

 

もえは風子を見る

 

「ひょっとして、いっちゃんのこと?」

 

「ねえ、もえ・・・

 

 あなたのグループのリーダーの

 笹野 恵里菜ちゃんは・・・

 

 いっちゃんのこと何か言ってなかった?」

 

風子は聞いてくる

 

「ごめん・・

 

 私、グループの中では

 下っ端だから・・

 

 そういう話は・・」

 

「そう・・・

 

 だったらもうあなたに

 これ以上何かをする意味もないわね」

 

風子の言葉にもえは顔を上げる

 

「ちょっとまって・・

 

 それって一体どういう」

 

「用の済んだあなたが

 知る必要はもうない

 

 これからはあなたは

 心の支えなく過ごしていく

 

 一生下を向いて生きていなさい」

 

風子はそう言って去っていくのであった

 

「風子ちゃん・・」

 

もえは呆然と風子を見つめるのであった

 

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「もえの奴・・・

 

 ショックだったらろうな・・・

 

 あんなやつでもあいつは真剣だったんだし・・・」

 

「オッキー、気に病む必要ないよ

 

 もえだってオッキーを助けてくれなかったんだし

 美幸ちゃんの事件にかかわってなくとも悪いことには

 かわらないよ」

 

広樹と由奈は話をしていた

 

「ねえ、オッキー

 

 風子ちゃんって知ってる?」

 

「風子・・・?

 

 ああ、網葛 風子か・・・

 

 知ってるぜ、あいつも美幸と仲良かったから・・・

 

 でも俺自身あんまり親しくはなかったかな・・・

 

 あいつ愛想いいけど他人と距離取りたがってたし」

 

「そうなんだ・・」

 

由奈はふいに風子のことが気になっていた

 

「風子がどうかしたのか?」

 

「うん、もえと一緒に買い物行ってた時に

 初めて会ったんだけれど

 

 なんだか初めてあった気がしないんだ・・

 

 なんだかどこかで会ったような・・」

 

由奈はふいに疑問を浮かべる

 

「今は置いておこう

 

 風子は同級生だが

 クラスメートじゃねえ

 

 復讐の対象には入らねえよ

 

 それよりも問題は笹野 恵里菜だ」

 

「そうだね・・

 

 最後まで気を抜くわけにはいかないもんね」

 

と二人は次の計画に移ろうとしていくのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが歯車はゆっくりと狂い始めていることに

広樹も風子も気が付いていなかったのであった・・・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・ ・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                                                                            




悲愛に溺れる南の魚は思い人のもとに駆け付けるが
無実の罪を着せられ、彼の隣から離されるのだった

残り 24人と十四人 ⑧ Ⅲ人と弐拾壱人目

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