メルヘヴンの空の中、ゼピュロスブルームに乗ってどんどん高度を上げていく。
分厚い雲の層を突き抜けると、眩しい日光と共に青空が広がる。
空を飛ぶのは茶飯事の自分でも、雲の上まで行ったことはなかなかなかった。
隣には巨大な豆の木が地上から聳え立っている。ウォーゲームを経て魔力の上がったジャックが、遂に彼の夢である「雲まで届く豆の木」を実現させたのである。
その豆の木を誰かが登ってくるのが聞こえる。
ドロシーは豆の木に身を隠し、誰が出てくるのか伺う。
豆の木の幹周りの雲が掻き分けられ、そこから出てきたのはトゲトゲの金髪頭。
「よっしゃー!一番乗り!」
その少年は元気な声でガッツポーズをする。どちらが先に雲の上まで登れるか、ジャックと競争していたのだ。
「ギンターン♥」
ドロシーは少年の前に姿を現す。ギンタと呼ばれた少年は、ドロシーが箒に乗って自分たちより先回りしたことに口を尖らせてみせるが、すぐ笑顔に変わる。
ジャックはまだ登ってこなさそうだ。2人は豆の木から大きく伸びた蔓の一本に腰掛ける。
「みんなのちからでオーブを倒したんだな。」
今までの冒険を振り返るかのように、ギンタは青空の向こうを見上げる。
「やっぱメルヘヴンは最高だ!来てよかった。」
そう言って彼はにっこり笑ってドロシーに向き直る。
バッボの遺跡の前で初めて会ったときと変わらない、眩しい笑顔。
祖国の掟にしがみつき、心を殺し、冷酷に為すべきことを為すだけだった自分が、その笑顔に何度救われたことか。
彼がいてくれなかったら、今の自分はなかった。
「ギンタンにメルヘヴンで一番最初に会ったの、私なんだよね。いつの間にか、随分たくましくなったね。」
「あ…そうかな」
ギンタは少し照れた顔をして、はにかむ。
「そんなに昔じゃないのに、なんだろう、すごく、懐かしく思えるよ。」
笑顔を作ろうとしたが、抑えきれない想いと共に、涙が溢れ出る。
「ドロシー…」
「ギンタン…」
そっと、少年に唇を重ね、離す。時間にして数秒だったが、ドロシー達にはずっと長く感じられた。
目の前には頬を染めつつトロンとした表情のギンタがいる。
もう少ししたら、彼は地上で待っている父親と共に元いた世界に還ってしまう。
これで最後という気持ちが、ドロシーの背中を押した。
「ド、ドロシー?」
両手をギンタのズボンに伸ばし、ベルトをカチャカチャと解くドロシーに、ギンタは戸惑いの声をあげる。
「ギンタン…お願い…ね…?」
潤んだ瞳でドロシーのような美人に懇願されたら、そのまま身を任せるより他はなかった。
ズボンから出てきたそれをドロシーは思い切って口に含む。ギンタのペニスは彼女の口の中でどんどん大きくなる。
「う…ドロシー…もう…」
快感の波で息も絶え絶えのギンタの声から射精が近いことを察したドロシーは彼のペニスを口から離す。
「ドロシー…?」
快感を中断されて困惑するギンタを、ドロシーは愛おしそうに見つめながら微笑む。
「ギンタン…」
彼女はギンタのペニスを掴むと、彼の上に馬乗りになり、自らの中に迎え入れていく…
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「ん…んぁ…ギン…タ…」
月夜の森の中、甘い声をあげながら身を捩るドロシー。
ドロシー達は人さらいの被害にあった少年たちを森の入り口まで送り届けた後、再び森の中へ入っていった。そこそこ大きな森であり、森を抜ける前に日が暮れてしまったので今晩は野宿をしていた。
そんな彼女の頭の上には肌の青白い青年が浮遊する。
夢魔。獄鬼の中でも珍しい、実体を持たない種類。人の夢の中に入り込んで淫夢を見せ、生命力を少し貰って生きていく。蚊のような生態の獄鬼である。
「ん…?」
隣で寝ていたチップはドロシーの喘ぎ声に目を覚ます。
実体を持たない夢魔は訓練を積んだ者でないと目には見えない。当然チップにも、ドロシーの頭上に浮遊する夢魔の姿は見えない。
チップは何事かと思い、彼の方を向いて眠りながら悩ましげな声をあげるドロシーに近づく。
「お姉ちゃん?」
返事はない。眠っているようだった。
目覚める様子もなく喘ぎ続ける彼女の声を聴くと、チップ自身もなんだかムズムズした気分になってしまう。
ドロシーと行動を始めて十数日経つが、寝ている彼女をこんなにまじまじと見るのは初めてだった。夜ではあるが、焚火の残り火と空に浮かぶ2つの月明かりに照らされ、ドロシーの整った顔立ちもよく見える。
彼の視線は彼女の胸部の膨らみに注がれていた。
普段から彼女の乳首は服から少し浮いているのだが、今はいつも以上に大きく膨らんでいる。
どうしてか、ドロシーお姉ちゃんの胸を見ているとチップは自分の中のムズムズした感覚が大きくなってしまう。
やがて、そのムズムズは焼けるような熱に変わっていく。自分の中で生まれるエネルギーが暴れまわるような感覚…いつもの発作だ。
この苦しみを癒やす術をチップは知っていたが、ドロシーの協力なしには為しえない。
「お姉ちゃん…お姉ちゃん…」
彼の発作を治す“オマジナイ”を求めて、ドロシーの肩を揺さぶってみるが一向に起きない。
頭が熱に浮かされたようになっている。この状態は、苦しいと同時に、チップのムズムズした衝動を抑える何かが緩まっているような気がする。
肩を揺する度に、彼女の豊満な胸がプルプルと揺れることに気付いたとき、彼の手は思わすそこに伸びてしまった。
もにゅ…
服越しでも感じる柔らかさに、彼の心臓は動悸を早める。
眠っているドロシーの身体を触ってしまった罪悪感を感じる一方で、どんどんムズムズが抑えられなくなってしまう。本能のままに彼の小さな掌は、大きな胸をムニムニと揉んでいく…
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「…だめだ…」
こんなことしちゃだめだ。封印される前の記憶がない彼、善悪の分別についても何も知識がないが、こういうことは本来は良くないことだとなんとなく感じていた。
“オマジナイ”をするドロシーはいつも複雑な表情を浮かべているし、東の魔女の城での出来事で、彼女は涙を浮かべていた。
「…」
ムズムズと、発作の苦しみはどうにか我慢しよう。寝てしまえばなんとかなるかも知れない。朝になって、ドロシーお姉ちゃんが起きたときにまだ苦しかったら、“オマジナイ”をしてもらおう。
チップはそう考え、ドロシーと向かい合わせのまま目をつぶり、眠りにつこうとする。
「ん…おっきい…よぉ…」
淫靡な夢を見ているドロシーは声を漏らしながらドロシーは寝返りをうってチップに背を向ける。左半身-彼女の魔女服にスリットが入っている部分が上を向く。
ドロシーは切なげにモゾモゾと内股を擦り合わせる。その度に彼女の魔女服のスリットは開いていき、白い脚が露わになる。
やがてスリットがはだけ、ドロシーの大きく柔らかいお尻がチップの前に惜しげも無く晒される。
お尻は大きくチップのほうに突き出され、尻肉に包まれていた大事な部分がチップからはよく見える。
(あ…お姉ちゃんの…)
お姉ちゃんの…何という部分なのか、名前は知らない。
チップは焚火と月明かりに照らされた肉の割れ目をじっと見る。
今までの闘いでドロシーの服が裂けるたびに見えていたところ。
昨日、自分の顔面に押し付けられたところ。
そして、東の魔女に捕まったとき、自分のおちんちんが入っていったところ…
割れ目の入り口は透明な粘液にまみれていて、指でつついてみると、簡単に挿入っていってしまいそうだった。
「ん…ぁ…ギンタン…もっと…」
ドロシーは何かをおねだりするように身体をくねらせ、お尻をチップのほうに押し付ける。
柔らかい生尻が擦り付けられる度に、チップのスカートを捲っていく。
先ほどからギンギンに硬くなっているチップの股間はスカートの布から開放され、先ほど観察したドロシーの肉の割れ目と接触する。
(あ…ダメ…お姉ちゃんのここに僕のおちんちん入っちゃったら…)
チップはネッサローズの城での出来事を思い出す。
(お姉ちゃん…嫌がってた…それに、そういうことはもうしちゃいけないって…)
自分が動いてドロシーから離れればいいのだ。簡単なことだ。
おちんちんの先が、ヌルヌルした液体に濡れた柔肉と触れているのがわかる。
その感触は、チップはネッサローズ城でのことを更に詳しく思い起こさせた。
頭の中が吹き飛んでしまいそうになる程の快感、そして、発作の解消。
ドロシーから離れる為にドロシーの背中を押そうとした彼の両手は、ぎこちなくドロシーの腰に回される。今やチップは、後ろからドロシーにがっしりしがみついていた。
「ここで白いの出せば…おちんちん…楽になる…」
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「ああん♥やん♥はぁん♥」
雲の上、異世界の少年と魔女は1つになっている。
自分の大切な人を膣内に受け入れる幸福感にドロシーは酔いしれていた。
彼女の服ははだけ、豊満な胸はギンタの顔に押し付けられる。
その感触にギンタのペニスは更に硬度を増していく。
「ドロシー…もう…」
今度こそ限界、とばかりの表情でギンタはドロシーの顔を見つめる。
「いいよギンタン…このまま膣内に…」
ドクン!ドクン…!
自分の奥に何か熱いものが放たれた感覚。
ギンタはドロシーの中に精を吐き出し終えると、ペニスをドロシーの膣内から引き抜く。二人の繋がっている場所からはドロシーの破瓜の血とギンタの精液が交じり合った液体が流れ出てくる。
「ドロシー…俺、ドロシーのこと…好きだ…」
「え…あ…ありがと…」
この行為を受け入れてくれたことから、彼の気持ちも想像できたが、いざ口に出されると照れてしまう。
「えへへ、最後に素敵な思い出ができて嬉しい…」
ドロシーの言葉を制するようにギンタがずいと顔を近づける。
「俺、オーブを倒してからずっと迷ってたけど… 決めた!メルヘヴンには戻らねえ!」
「!そんな…」
突然の発言にびっくりしてしまう。
「ドロシーと…この世界にいたい…嫌か?」
視線を合わせず、顔を赤らめながら問いかけるギンタ。彼の映る視界が涙で潤む。
「…嫌なわけないよ… 大好きだよ。ギンタン!」
再び、ドロシーは愛しい少年と唇を合わせる。
身体に重みが戻り、意識が冴えていく感覚…
(夢か…)
夢、そうだ。
なんて都合のいい夢を見ていたのだろう。
あの時はキスこそしたが、そこから先のことはしなかった。
ギンタンはメルヘヴンに残るなどと言い出さず、そのまま元の世界に帰っていったのだ。
そうだ、私の初体験はあの時なんかじゃなくて…
ほんの数日前に起きた、不本意な処女喪失を想い出す。先ほどの夢でのペニスの味、挿入時や膣内射精の感覚がリアルだったのも、その経験があったからだろう。
でも、夢とはいえ久々にギンタの顔を見れたのは嬉しかった。
レアなARMが封印されているときいて訪れたあの場所で、私はあの子に出会った。
魔女である自分を少しも怖がらない。
あけっぴろげな優しさが暖かくて、眩しくて、いつしか自分の心はあの少年に奪われていた。
(ギンタン…やっぱり大好きだよ…今、何してるのかな…)
そこでふと、昨日の出来事を思い出す。
モンビという魔女がギンタという人物を探しているようなのだ。
もしも、もしそれが私の知るギンタと同一人物だったら…
カルデアの掟にしがみつくだけだった自分に光をくれたギンタ。
彼がいてくれたから、私は最後まで使命をやり遂げることができた。
もし彼がこの世界にいるのなら、こんなに心強いことはない。
ギンタンと一緒なら、オスカーだってきっと倒せる。
微睡みの中、さっき見た幸福な夢を反芻しようと思いを巡らせ始めるドロシー。
だが、それは自分の身体への刺激で中断される。
股間に、何か硬いものが擦り付けられている。
そっと薄目を開けてみる。チップだ。
いつの間にかスリットがはだけて剥き出しになっているお尻に、後ろからしがみついている。
挿入を試みているのだろうか。何度やっても挿入できず、もどかしく腰を動かしているようだ。
困ったな、と思いつつ耳を澄ますと彼の息が不自然なまでに乱れている。例の発作だ。
(今日の夕方してあげたはずなのに…)
チップから湧き出す謎のエネルギーは、彼の肉体の許容量を越えると彼自身を蝕み始める。そのたびに、エネルギーを排出するために行う行為が必要になる。
それはエネルギーに満ちた彼の精液を口に含み、魔力としてドロシーの身体に移動させることだった。
彼に対しては“オマジナイ”と称し、自分の中でも「治療行為」と強引に割り切ることで、
恋愛感情もない少年に口淫を施すという背徳的な行為を続けていた。
彼を射精に導くための工夫はするものの、なるべく無心に、機械的に行うよう務めていた。
今日は夕方頃、透明化する獄鬼との闘いの中で彼に “オマジナイ”をした。
一度“オマジナイ”をすれば一日半は発作が出ない筈なのに…
(もう溜まっちゃったの…?段々頻度が増えてる…?)
チップも余裕がないのか、焦って何度も見当違いな箇所をペニスで突く。
(ダメだよ…そこはもう…ギンタンにしか…)
一度はチップと繋がってしまった…
だがあれは事故。ネッサローズによる辱めの一環である。ドロシーにもギンタという想い人がいる以上、彼と性行為を重ねるわけにはいかない。
しかし身体は動かなかった。
何故か身体が怠いのもあるが、今起きて、拒絶してしまったら目の前の少年を傷つけてしまうかもしれないという迷いが、ドロシーに狸寝入りを続けさせていた。
単純にセックスの快楽を知ってしまった故なのか、自分に好意を持ってくれてのことなのか。
チップがどういう意図でドロシーの身体を求めているのかは知らない。
だがネッサローズ城での童貞喪失、それ以降の口淫などで、少年の性への認識を歪ませてしまったとしたら責任は自分にある。
強い拒絶で彼が傷つかないように気を配りつつ、正しい方向へ導かねばならない。
ドロシー自身、チップに対しては憎からず思っていた。明るく、素直で、好奇心旺盛で、子供らしい可愛さを持った良い子だ。
しかし性行為をするような、そういう対象として見るにはあまりに彼は幼すぎる。
そこまで考えてドロシーはある考えに思い至る。
自分は彼との性行為を拒む理由が「倫理上の問題」と「ギンタへの想い」だけであることを無意識にわかっていたのではないか。
チップの発作を治める為行ってきた口淫、今まで機械的に行っていたのは自分自身がこの行為で変な気を起こさないように努める為ではなかったか。
つまり、倫理が許せば、ギンタという想い人の存在がなければ、自分はあんな小さい少年にも欲情しうるのではないか…
(うう…何考えてんだあたし…ギンタンも年下だったけどチップレベルだと完全に私変態じゃない…)
悶々とドロシーが考えている間、挿入を試みていたチップは自分がスムーズにピストン運動をできていることに気づく。
挿入ったかと思いきや、彼のペニスはドロシーの両太ももと陰唇に挟まれているだけだった。しかしペニスへの快感を感じ続けるために、彼の腰は止まらずに動き続ける。
(ん…これ、素股ってやつ…?挿入ってはいないけど…これ…)
「おねえちゃん…おねえちゃん…ごめんなさい…」
彼が涙ぐみながら腰を動かすたびに、ペニスがドロシーのクリトリスを擦り上げる。
腰のスピードはだんだん上がっていき、やがて…
「う…ああああ!」
「あああああん!!」
2人は同時に絶頂の声を上げる。彼のペニスから放たれた精液は、ドロシーの太ももの間から勢い良く放たれ、一部がドロシーの右ふとももにべっとりと付着する。
「お…お姉ちゃん?」
(ヤバ…)
クリへの刺激につい声が出てしまった。これでは狸寝入りを決め込むことはできない。
「起きてたの?」
「ん~…実は。」
ドロシーは気まずそうに頭をボリボリ掻く。
「おねえちゃん…ごめんなさい…僕…」
涙ぐんでドロシーに謝罪するチップ。先ほど腰を振っていた時も眠っている(と思っていた)ドロシーに謝っていた。この涙は心からの謝罪の涙なのだろう。
(この子…)
射精後なのにまだいきり立っているペニス。
ドロシーの粘膜に射精していないので、魔力の譲渡は行われず、膨大なエネルギーは未だチップの体内を駆け巡っている。
体内の膨大な力が暴走する感覚というのはドロシーにとって想像もつかないものである。しかし発作の際の発熱から考えるに、相当苦しいものなのだろう。
「こらっ、チップ!」
ドロシーはチップの額にデコピンして、少し言葉を荒らげてみせる。
「こういう…その…おちんちんを女の子のここに挿入れるのは…チップにはまだ早いんだよ。それに、こういうことは、本当は好きな人同士でしかしちゃダメなの。」
チップは何か言いたげだったが、すぐに素直に頭を下げる。
「うん…ごめんなさい…」
「チップのおちんちんからお姉ちゃんの口に白いの出さないといけないのだって、普通はしない、特別なことなんだよ。」
「うん…」
しゅんとなるチップは今も発作の苦しみに耐えている。
お説教の時間は終わりだ。彼の苦しみを取り除かなくてはいけない。
だが、射精したばかりのペニスはギンギンに勃ってはいるものの、口に含んでもなかなか射精には導けない。
顎が疲れてきた。チップの射精を導く為にはどうすれば良いのだろうか。
性の経験に乏しいドロシーが頭を捻って出したのは、彼を興奮させれば良いという至極単純でありながら、的を射た結論だった。
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ドロシーは整えたスカート越しに自分の股間を指さす。
「ねえ…チップ…ここはダメだけど…」
「おっぱいなら…触るだけなら、いいよ。今日は特別…」
「え…」
ドロシーは魔女服をはだけ、胸を露出させる。
綺麗で大きな乳房が、チップの眼前に晒される。
拙い手つきで、チップがドロシーの胸に触れる。
服越しとは全然違う、柔らかく暖かな感触。どうしてこれを見ているとこんな気分になるかはわからないが、チップはムズムズした感覚が再び大きくなるのを感じた。
それはチップのペニスにも如実に現れ、元々ギンギンに勃っていたそれは更に角度を上げた。
それを見たドロシーはチップを横たえ、彼に乳房を揉ませながら、ドロシーは再びチップのペニスを口に含む。
「ん…ちゅ…」
亀頭と皮の間にまだ精液が残っている。それを舌で掃除するようにして丁寧に舐めとっていく。
「ああっ!お姉ちゃん!」
ドク…ドク…
チップのペニスがドロシーの口の中で爆ぜ、ドロドロした液体が口腔を満たす。
身体の中に魔力が満ちる感覚がする。チップの熱も治まったようだ。
「どう?チップ。」
「ありがとう…楽になったよ。お姉ちゃん。」
「よかった…その、口でならこれからもしてあげるから、ココはダメ、ね?」
ドロシーは再度自分の下半身を指さしながら、チップに念を押し、二人は寝に戻ることにした。
(…エッチな夢見たからって私なんてこと…)
先ほどの行為を思い返し、チップに背を向けて横になりながら赤面するドロシー。
(やっぱり、こういう関係を続けるのは、私にとってもチップにとっても良くないわよね…)
チップの体質をなんとかする方法を早く探さなくては、そう思いながらドロシーは再び眠りに落ちた。
(うう…ムズムズが抑えられなくて、お姉ちゃんにあんなこと…僕のバカ…)
熱に浮かされていたとはいえ、自分が理性を失ってあんな行為に走ってしまったことをチップは恥じていた。
((好きな人同士でしかしちゃダメなの))
ドロシーの言葉を思い出す。
そして、ドロシーが淫夢に喘いでいた際に度々口にしたギンタという言葉。
(ギンタって、人の名前かな?お姉ちゃんは…その人となら、ああいうことしたいのかな… 口でするのも、その人にするのなら嬉しいのかな…)
ギンタという言葉に、チップの心はズキンと痛んだ。
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ドロシー達が就寝した場所とは少し離れた所。先ほどドロシーに取り憑いていた夢魔は普段の餌とは違う濃厚な味に満足していた。魔女の精気は特別美味いものだが、先ほどの餌はその中でも群を抜いていた。
特別な魔女かなにかなのだろうか…と考えていた。
「…夢魔か。」
空中に浮遊する夢魔を見つめる1人の男がいた。年齢は30代ぐらいだろうか。べっとりしたセミロングの黒髪に鉤鼻、黒いローブを羽織り、杖をついている陰気な雰囲気の男だった。
彼の持つ杖の先には透明な珠がついており、珠の中には象形文字が浮かんでいる。
男は杖を振り上げ、珠のついていないほうの杖先を地面に強く突き立てる。
突如、地面が唸り声をあげ、鉄の棘が地中から伸び、夢魔を串刺しにした。
彼の頭上から拍手の音が聞こえる。
「お見事です。実体を持たない夢魔も、攻撃は可能なのですね。」
水色の縮れ毛を持った、長身の男が浮かんでいた。背中からは黒い羽が生え、それが飛行を可能にしているようだ。
「それが噂に聞く神導器というものですか?」
「操鉄杖、ドリンだ。」
男はぶすっとした顔で答え、杖の先を長髪の男に向ける。
「おっと、こんななりを私は獄鬼ではありませんよ。翼は魔法で生やしているのです。」
水色の縮れ毛の男は羽をしまい、地上に降り立つ。
「魔法使いなら似たようなものだ。この世界の裏側より来たる下賎の畜生、獄鬼!
それに近しい力を持つお前ら魔法使いも同類よ。エスメラルダ王国の庇護下にない“野良”の魔法使いならここで殺してやっても良いのだぞ。」
杖を向ける手を緩めず、黒髪の男は低い声で答える。
「獄鬼だけでなく、魔の力を持つ者全てがお嫌いなのですね。」
攻撃の意思がないことを示すため、縮れ毛の男は両手を上げるが余裕の表情を浮かべている。
「ああ。それに比べてこの神導器は道具だ。道具は人類の技術の結晶、人間の力だ。魔法使いなんぞに魔物から護ってもらうなんて屈辱を、人類が受ける必要はないのだ。」
「おやおや、貴方にとって魔法使いは人間ですらないのですか。そのような持論を振りまくと周囲から反感を買うのでは?
それに神導器はこの世に十数種類しかなく、複製もできないと聞きます。この広いオズの国に蔓延る獄鬼全てから人々を護れるのですかな?」
「…それは…ドリンの鉄を操る力で武器を作って、人々に与えたりもしている…」
「唯の人が唯の鉄でできた剣や斧を振るって、獄鬼の巨体や剛力、素早さに太刀打ちできるとは思えませんね。」
「ッ…!!数が少ないから何だというのだ…!私に同意してくれる者も少なからずいるのだぞ…
異能の力を生まれ持って宿す化け物に頼って、化け物から守ってもらう!これの悍ましさを何故皆わからぬのだ…」
黒髪の男は縮れ毛の男のほうを見ず、俯きながらブツブツ呟いている。痛いところを付かれ、機嫌を損ねているようだ。
「私の羽も、“道具”なんですよ。」
縮れ毛の男は自分の腕輪を黒髪の男に見せつける。1対の翼がからみ合ってリング状になっているデザインの腕輪だ。
腕輪が閃光を発すると腕輪は消失し。男の背中に黒い羽が現れる。
「それは神導…」
「神導器ではありません。ARMというものです。」
縮れ毛の男は懐からジャラジャラと銀色のアクセサリーを取り出す。ネックレス状のものもあれば、指輪状のもの、ピアス状のものもある。
「神導器と違い精神のエネルギーを消費しますし扱うのに訓練が必要ですが、量産可能です。何十個も、何百個でも。」
「おお…おお…」
黒髪の男は信じられないという表情で目を見開き、ARMと呼ばれるアクセサリーを眺める。
「貴方の噂は近場の街でお聞きしていました。“魔女嫌いのマルキス”殿。」
予想通りの反応に、にんまりする縮れ毛の男。
「申し遅れました、マルキス殿。私はカペル・マイスター。我々と貴方は、良いお友達になれそうですね。」