村人の男たちは呆然としていた。
カヤベ村の男たちとは違い、彼らは生きていた。
カヤベ村、アガタ村と続けて襲撃した為、蜘蛛たちは腹が膨れていたのだ。
ギンタもまた、『男は残せ』という言葉に忠実に従った子蜘蛛によって、糸で身体を拘束されながらも村に残されていた。
『だからお腹が減ったら食べに来てあげる♥ばいばーい。』
村人たちはコッローディの言葉を反芻する。お前たちなどいつでも殺しに来ることができるというわけだ。
事実、村人たちは手も足も出なかった。桑や鎌などの武装など、蜘蛛たちの甲殻には傷一つ着けられなかった。
「どうしよう…あいつら、また来るって…」
頭を抱える中年男性。
「スズシロ…あの蜘蛛野郎共に攫われちまった!」
妹の名を口にして激昂する若者。
「そうだ!女達を取り戻すんだ!このまま村にいたってどうせ蜘蛛共はまたやって来るんだ!」
「俺たちが」
「でもどうやって…」
「そうだ…この間の男が持ってきてた…確かアーム…」
そう青年が言い掛けたとき、女の子の弱々しい声が響く。
「み…皆さん…危ないですよ…私が…」
ふらふらのシズキが男たちの目の前に現れる。村の男に糸を切ってもらったのだ。
一斉に振り返った男たちの目を見て、シズキはびくっと身を震わせる。
「シズキちゃん…」「いいんだよ…」「あんなに大量の獄鬼がいて、コッローディさんも敵になっちまったんだ。」「よく頑張ってくれた」
いつもの優しい声。さっき男達の目に浮かんでいた暗い光、それが自分に向けられているように見えたのは気のせいだった。そう自分に言い聞かせた。
突如、村人たちの集まっている広場の空間が歪んだかと思うと、次の瞬間には長身の男が立っていた。
パーマのかかった青髪に、土気色の肌。全身に銀色のアクセサリーをジャラジャラと垂らしている。
「カペルさん!」
村人の1人が叫ぶ。
カペルと呼ばれた男は伏し目がちに村の様子を見て、言う。
「…おや、どうされたのですか?この惨状は。」
シズキ達がこの村に訪れたとき、『変な男が来たから追い払った』と村人は言っていた。
それがこの男。カペルという男だった。
アームとかいう銀細工を勧めてきたが、どうにも不気味と思い話をよく聞かずに丁重に追い返してしまったのだ。
だが村人の1部は彼の言っていたことを思い出す。
『これを使えば、魔女の女の子1人に頼らないでも獄鬼と戦えるのですよ』
「…それはなんとも痛ましい…」
村人から話を聴き終わったカペルは、ため息をついた。
「それによ…村を護ってくれてた魔女のコッローディさんが蜘蛛を率いてたんだ…だから俺らも油断して門を開けしまって…」
「…そのコッローディという魔女の臍下には赤い紋が入っていたと…」
村人の説明を聴いたカペルは、そう確認する。
「聞いたことがあります。その紋は“堕獄紋”というものです。」
“堕獄紋”。それは魔女や魔法使いが獄鬼に対して心から屈服・服従した時に刻みつけられる紋。
紋を刻みつけられた魔女・魔法使いは肉体が強靭になり、元々持っていた魔法の威力も上がる。
獄鬼は忠実な下僕を得、魔女・魔法使いはより強力な肉体と魔法を身につける。契約の証とも言える。
上位の獄鬼なら皆、異性の魔法使いに“堕獄紋”を刻むことが出来る。
魔法使い側が“堕ちる”必要があるため、獄鬼側は面倒くさがって積極的には行わない。
だが人型・獣型の獄鬼は紋の刻みつけを積極的に行い、“堕獄”した魔女・魔法使いを集めて戦闘集団を作っている。それがヘルファイア・クラブの正体である。
蟲型の獄鬼は組織立った行動はしないが、今回の蜘蛛のように特別気に入った人間がいれば“堕獄”させる傾向はあるという。
カペルはこの世界に来てから行ってきた情報収集の結果を村人たちに伝える。
「そうか…魔女はいつ獄鬼の仲間になるかわからないのか…」
村人たちの目が今この場にいる“魔女”に集まる。
「え…皆さん…?」
不穏な空気を感じ取ったシズキは思わず後ずさるが、後ろにいた村人にぶつかり、その村人に後ろから肩をがっしりと掴まれる。
「シズキちゃん、別に疑ってるわけじゃないよ。」
「そ、そうですよ!私は皆さんを獄鬼から守るのが使命で…」
「コッローディさんも、そう言ってたよな。」
別の村人が言う。
「あのコッローディさんまでもがああなってしまったんだ。シズキちゃんがそうならない保証などない。」
「ヘルファイア・クラブの連中は元の性根が悪かったから獄鬼に付いたのかと思ってたが…」
「何度も犯されちまえばコッローディさんみたいな人でもああなっちまう訳だ…」
「そんな…そんなこと…!」
皆パニックになっているんだ。きっとそうだ。自分に危険がないことを示せばすぐ疑いは晴れる。
だってみんな優しいもの…
「とりあえず、堕獄紋がないかだけ確かめさせてくれよ。」
「…はい…」
シズキは、腹に巻いているさらしとパンツの間をこじ開けるようにして、臍を出す。
こんなに大勢の男性にお臍を見られるのは恥ずかしく、下着をこじ開ける手が震えた。
「よく見えないな。」
そう言って近くの村人がシズキのパンツをずり降ろそうとする。
「いやっ!!!」
臍下どころか性器まで見えてしまう程の勢いに驚き、反射的に腕を払ってしまう。
彼女の魔法、剛力も手伝い、腕を払われた男は軽く宙に浮き、尻もちをつく。
「あ…ご…ごめんなさ…」
謝ろうとするシズキの身体が突然重くなり、立っていられなくなる。
「え…なにこれ…」
身体が重いのではない。身体を支える筋肉の働きが弱くなっている。
見れば村人の1人が、カペルに指輪のようなものを握らされている。
「そうですよ。初めてにしては上出来です。そのままARMと自分の心が融け合うような感覚で…」
カペルの渡したARM、クラーレはダークネスARMに分類されていた。簡単に扱える分その代償は大きく、使用者は数日後、永久的に筋力が赤子並に低下する。
「す、すげえ!俺が魔法を使っている!あのシズキちゃんが立てなくなってる!」
そうとも知らない村人は、興奮気味にARMを振りかざす。
「ARMってのはこんなに簡単に使えるのか…」「これさえあれば蜘蛛共なんて怖くないじゃねえか!」「カペルさん!力を貸してくれ!」
村人たちが目の色を変えてARMの威力を讃える。
「これがあればシズキちゃんに頼らなくてもいいな」
誰かがポツリと呟く。
「皆さん…?」
地べたに力なく腰を落としているシズキは、不安そうに村人たちの様子を伺う。
「ほらシズキちゃん。堕獄紋の検査はまだ済んでないよ」
「そんな、お臍の下はさっき…」
「堕獄紋がそこにしか付かないって保証はないだろう?」
村人がそう言いながらシズキの純白の着物を左右にこじ開けると、15歳の小柄な身体には不釣り合いな巨乳が衆目に晒される。
「いやあああっ!」
手で隠そうにも、筋肉が緩んだままで動かすこともできない。
「前から気になってたんだ…」「まだ15歳なのにこの胸は育ちすぎだよな…」「胸といえばあの桃色の髪した魔女もすごかったよな」「蜘蛛に犯られるたびにブルブル揺れてよ」
男の1人が自らの着物をはだけさせる。その股間は赤黒く屹立していた。
「え…何を…」
怯えるシズキが辺りを見渡すと、周囲の男たちが例外なく股間をふくらませていることに気づく。
「お、俺の娘は今頃あの蜘蛛野郎のチンポ突っ込まれて泣いてるんだ!あの桃色髪の魔女みてえにな!」
「俺の嫁だってそうだ!」
太り気味の男のペニスが、シズキの割れ目に亀頭を擦り付け、無理矢理挿入する。
「や…やだ…みんな落ち着いて…これ…抜いてください…」
シズキが声を震わせながら懇願する。
村人たちはシズキの言葉を無視し、結合部から血が流れないことに気づく。
「処女じゃないのか!?」
「こっこれは蛭児に…」
言ってから気づき、口をつぐむがもう遅かった。
「蛭児!?脳みそもない下級以下の獄鬼なんかに魔女であるシズキちゃんが負けるはずないよなあ?」
「自分から犯されに行ったってことか?」
「ちっ…違…!」
今でも不思議だが、魔法が出なかったのだ。
あの蜥蜴の獄鬼が持っていた道具…布に包まれていてわからなかったが、あれを向けられた瞬間、彼女の剛力は沈黙してしまった。
その結果、獄鬼の中で一番弱い筈の蛭児に処女を奪われたのだ。
「そうか、自分から蛭児に処女をあげたってか…」
「ほらみろ、やっぱりシズキちゃんも獄鬼とネンゴロになって堕獄しようとしていやがった。」
「コッローディも去り際に言ってたじゃねえか!次来た時はシズキちゃんを堕獄させるって!」
「人間のチンポの良さを教えて、シズキちゃんの堕獄は止めてあげようじゃねえか!」
「そりゃあいい!」
小太りの男は腰を動かし始める。仰向けになっているシズキの胸は上下に大きく揺れる。
「いやあああああああっ!!」
カペルは離れたところで、そのやりとりを聴いていた。
全く野蛮な村人共だ。あれだけ崇拝していた魔女の少女を、今では肉便器にしている。
カペルがこの村に前回ARMの紹介をしたときは、あまり手応えがなかった。
村人側に、魔女に頼る体制を崩す気がなかったのだ。
魔女の人数が少なく、彼女への負担が増しているという話も聞いていた。
しかし愚かな村人共は現状の維持に固執した。
少女1人の負担を減らす、自分の手で自分の村を守るという思いよりも、
自分らが危険を犯したくない、今までのままでいいという怠惰が勝ったのだ。
そして今になって、獄鬼の襲撃を受けて始めて、魔女に頼りきりだった村の防衛の仕組みに疑問を抱いたのだ。
前回カペルが来た時点でARMを試してみようと思っていれば、もしかしたら獄鬼の襲撃も返り討ちにできたかもしれないというのに…
更に愚かなことには、自分たちの考えの甘さを自省するでもなく、今まで自分が負担を押し付けていた魔女の少女に村壊滅の責任を取らせようとしている。
侮蔑に値する村人共だがカペルにとっては好都合。
女を奪われ、憤怒に火が着いた村の男たちはカペルのARMを手に取り、蜘蛛と闘いに行くだろう。
OZ-ARMの性能の良いモニターになってくれる。
訓練なしで一般市民がどのレベルのARMまで使えるのか、どれだけ戦闘実績を残せるか、試してみるには好都合な状況が出来上がっている。
今後この世界にOZ-ARMを広めていく上で、理想的な“テストユーザー”だ。
村の男たちは順番にシズキの小さな身体に覆いかぶさり、理不尽な怒りを込めて怒張を打ち付けている。自分たちの不幸の“元凶”の膣内に無理矢理精液を流し込むことで歪んだ闘争心を育てている。
全く下賤な村人共だ。
「…まあ、私の後押しもありましたがね。」
カペルは小指に嵌めた指輪を撫でる。
ダークネスARMのことを言ったのではない。
小指にはめられたのはアレクトというネイチャーARM。
対象の怒りの気持ちを“少しだけ”増幅するARMだ。
――――――――――
「はあ…はあ…」
ひと通り、今まで村を守ってくてた“堕獄の危険のある魔女”へ欲望を吐き出した村人達は、
魔女は―シズキは、村中の男性の精液に溺れながら嗚咽している。
「こうしちゃいられねえ、早速カペルさんから借りたARMを持って蜘蛛退治に出かけようぜ!」
「シズキちゃんはどうする。それから…このガキも。」
村人は蜘蛛の糸で地面に縫い付けられたギンタを指差す。
「…桃色髪の魔女の連れか…さっき木偶を集めて人型にして動かしてたな。…魔法使いか。」
今の村人にとって、魔女や魔法使いは獄鬼と同じく危険で不審な存在でしかない。
「罪人を囚えておく為の座敷牢があったろう。そこに入れておけ。」
「う…ひっく…」
薄暗い座敷牢の中、シズキは嗚咽していた。ギンタと一緒に腕を後ろ手に縛られて牢に幽閉されている。
パンツは彼女の膝に引っかかっており、剥き出しの秘裂からは村人の生き残り全員の精液が混ざったものが流れ出していた。
あんなに優しかった村人が、こんなことをするだなんて…
昨日の夜から今まで、長い一日だった。
畏鬼教の集会所で飼われていた蛭児に処女を奪われ、
子供の頃から親しんでいた隣村は蜘蛛の獄鬼に皆殺しにされ、
カンラさんは大量の獄鬼の死体と共に何処かへ消え、
慕っていたコッローディさんは村を襲った蜘蛛達の情婦になってしまっていて、
これらの騒動に我を失くした故郷の村人達に代わる代わる犯されて。
木組の牢越しに、男が1人いた。村人の1人だ。
シズキの怪力の魔法の前には腕を縛る荒縄や木組みの檻など無意味。筋弛緩のARMを行使し続ける必要がある。彼はその役目を担い、魔法の銀細工をシズキへ向け、魔力を注いでいた。
「…シズキちゃん…」
彼もまた、少し前まで自分の頭の中がぐつぐつ煮えるようで、獄鬼や堕獄した魔女への憎しみに満ちていて、村を守るためにはシズキちゃんを“尋問”することが正義であると疑わなかった。
今思えば自分達はとんでもない、非道いことをしてしまったのではないか。
「俺…その…」
村人がシズキに話しかけようとすると、階段を降りて座敷牢に向かってくる音がする。
村人が音のほうを見ると、彼らにARMを分け与えてくれた長身の男性の姿があった。
「カペルさん…俺ら、どうかしてたかも…別にシズキちゃんを責めて、非道いことする必要なんて…」
「ええ、そのとおりですね。そういうときは深呼吸して、落ち着いて考えなおしてみるのです」
カペルは静かに言いながら、片手で男の頬を撫でる。
すると、男の顔つきが険しいものになる。八の字になっていた眉毛は釣り上がり、目には炎が浮かぶ。
「いや…いやいやいや…シズキちゃんは危険だ…あんなにコッローディを慕ってたんだ…いつ同じ穴のムジナになるかわかったもんじゃない…」
そう言うと、男は再び筋弛緩のARMをシズキに向ける。
「…貴方がそう思うなら仕方ないですね。」
カペルは踵を返し地下牢から出ようとする。
「今、何したんですか!」
「何か?」
シズキの怒鳴り声に反応し、カペルは立ち止まる。
「ウツギさんを撫でた手…指輪が光ってました」
「おや、バレてしまいましたか。」
カペルは肩をすくめる。
「“士気高揚”のARMですよ。アグレッシブな気持ちを“少しだけ”高めるだけのARMです。」
「嘘!もっと強い影響力の魔法でしょう!そうでなければあんなに優しかったみんなが…」
「ご勝手に想像なさい。私は蜘蛛退治に行った皆様の様子を見てきます。」
―なにせ大事な、私達の作品の“モニター”なのですから。
カペルはほくそ笑みながら、弛緩した喉で精一杯叫ぶシズキを背に地下牢を去る。
「ここを出ます」
押し殺した声で、シズキはギンタに告げる。
村人たちの凶行がカペルの小細工の仕業であることがわかった今、シズキの目には再び光が宿っていた。その村人たちがカペルの口車に乗せられ、危険な蜘蛛の獄鬼達と戦おうとしている。この村を守る魔女として、止めなくてはならない。
「僕もおねえちゃんを助けに行く!でも、どうやって…」
シズキもギンタも、手を後ろ手に縛られている。
一瞬だけ正気に戻った村人はカペルのARMによる再洗脳を受け、今なお筋弛緩のARMをシズキへかけ続けている。しばらくはこのままであろう。
これではシズキの肉体強化の魔法を使った状態でようやく人並みの筋力が出る状態だ。手を縛る綱すらも千切れない。
一瞬でいい。一瞬でも自分の魔法が強くなれば。
筋弛緩のARMがかけられた状態でもこの牢屋を破壊する程の力が出せれば…
ふと、ドロシーの言葉を思い出す。
『ギンタンの精子は魔力の塊なんだ。蛭児に襲われて危なかったときも、それのお陰で助かったんだよ。』
シズキはギンタのスカートに視線を落とす。流石に勃起はしていないが、女の子にはついていないものが存在している以上、股間に少しだけ膨らみがある。
「ギンタさん…ちょっとお願いが…」
―――――――――――――
アガタ村から少し離れた山。山奥の岩壁に巨大な蜘蛛の巣が形成されていた。
縦に大きく伸びた絶壁には白い糸があますところなく張り巡らされ、蜘蛛たちが犇めいている。
蜘蛛の巣には30人程の人間の女性が囚えられていた。
手足が厳重に粘着糸に絡められ、巣を形成する糸と一体化している。
四肢が動かせないまま遥か下方の地上を見つめて落下の恐怖に怯える女達。
彼女らの露出した女性器に子蜘蛛達が群がり、好き放題に交尾をしている。
女達の嗚咽と悲鳴が響く巨大蜘蛛の巣の中央に、ドロシーはいた。
他の女達と同じく、手足を封じられて仰向けに蜘蛛の巣へ縛りつけられている。
服は破れたままで、破れた肩から脇の下が、破れた胸から豊満な乳房が露出している。
下半身を覆う布もなく、臍から下が丸見えだ。
ドロシーは蜘蛛たちのお気に入りのようで、子蜘蛛達が何匹か彼女の周りに陣取っている。
だが犯そうとはしない。
彼らの“親”がこれから犯そうとしているからだ。
ドロシーの上に、大蜘蛛が覆いかぶさっている。腹部だけでドロシーの全身を覆い隠すほど大きい。
その腹部からは飴色の管が伸びている。蜘蛛の男性器だ。
「アラネア様のぉ…この娘に挿入するまえに私がしてさしあげます♥」
コッローディは蜘蛛のペニスを口に含む。
「感謝しなさい♥私なんて始めてアラネア様に愛していただいたときは処女だったのに前戯もなかったんだからぁ♥」
コッローディは、泣き叫びながら大蜘蛛に犯されていた自分の記憶を思い浮かべる。
桃色髪の少女と金髪の少年を助け、彼らと別れてマンチキンへと向かおうとした直後のことだった。大型の蜘蛛の獄鬼がコッローディの前に現れ、戦いになった。
結果は惨敗。圧倒的な力にねじ伏せられ、蜘蛛の糸によってうつぶせのまま大地に縛りつけられた。ショートパンツをずり降ろされ、処女を奪われた。
何度も何度も犯されていくうちにそれは甘美な快楽となり、気づけば自分の臍下には服従の証が浮かんでいた。
今となっては“初めて”のときどうしてあんなに泣いていたのか理解できない。
「ん…ちゅぷ…はあ…」
コッローディの口から離された大蜘蛛のペニスは、唾液に濡らされてテラテラと光っている。
「さ、貴女にも味わわせてあげるわ。アラネア様のおちんぽ♥」
「や…そんな大きいの、壊れちゃう…」
「大丈夫よ、すぐに貴女もこれ無しじゃ生きていけない身体になるわ。」
コッローディはドロシーの秘裂を指で広げ、大蜘蛛の性器が入りやすいようにする。
「あ…ぐ…太い…」
先細りの蜘蛛のペニス。大蜘蛛のそれは先端だけでも人間のモノ程もあり、根本になっていくに連れて化け物じみた太さになっていく。
蜘蛛のペニスがドロシーの秘裂に埋没していくに従い、彼女の入り口は大きく押し広げられていく。
彼女にとって幸いなことに、蜘蛛のペニスが半分も入らないうちに先端が奥まで到達してしまった。根本まで挿入されていたら裂けてしまっていただろう。
それでも、半分しか挿入っていないペニスは、ドロシーの膣を苦しめるに充分な太さを誇っていた。息も絶え絶えな状態で耐えているドロシーを気にもとめず、大蜘蛛はピストンを開始する。
「や…動かないで…んぐぅっ!!」
向こうのペニスが“肉”でできていないことも手伝い、まるで杭を打ち込まれているかのような乱暴な抽送がドロシーの膣肉を蹂躙する。
一方で人間サイズの先端がドロシーの膣奥の、彼女の弱いところを的確に突くので、ドロシーは身体の芯が熱くなっていくような感覚を覚える。
「あ♥そろそろね。」
大蜘蛛の様子を見たコッローディが嬉しそうに言う。
「この2番目の節が大きくなるとね、射精の合図なの。この管の中に、貴女を妊娠させるプリプリの精子が受精の準備をしているのよ♥」
「やだ…膣内に出さないで…」
「だーめ♥」
コッローディはドロシーの乳房に顔を近づけ、乳首をガリッと甘噛みする。
蟲の性器によって昂ぶらされていることを認めまいと抑えてきた昂りが、乳首への刺激が引き金となり決壊する。
「んぐぁ…あああああああああああんん♥♥」
ドロシーが絶頂に達すると同時に、大蜘蛛の精液が噴出し、子宮を満たす。
「あっは♥本気イキじゃないの。」
コッローディが楽しそうに言う。
(感じてしまった…こんな気持ち悪い蜘蛛に犯されて…)
全身が痺れるような感覚を憶えてしまったこと。そしてそれをもう一度味わいたいと思っている自分が少なからず存在することに、ドロシーは全身を弛緩させながらショックを受ける。
彼女の膣からは蜘蛛の精液が垂れてくる。人間のと同じ白濁液ではあるが蜂蜜のように粘度が高く、いつまでも膣や子宮に留まり続けている。
(やばい…メンフェゴーラを…)
村で子蜘蛛に犯されてから、ずっと精液を注がれ続けている。
ドロシーの持っている避妊のARM、メンフェゴーラは膣内にある精子を受精させないようにするARM。性行為の後に使用する必要がある。膣内射精後の数日は猶予があるらしいが、詳しい期限はイフィーからは聞いていない。
腕を塞がれている今、ARMは使えない。
このまま何日もこの蜘蛛の巣で犯され続けていたら…
ドロシーは腹が膨らみ、膣穴から粘液に包まれた子蜘蛛を出産する自分の姿を想像する。
「嫌…そんなの…」
ドロシーの目尻から涙が伝う。
大蜘蛛は早速2回戦を始めようと、ペニスをドロシーの膣内に沈み込めようとする。
「んぐっ…」
蟲の生殖器がドロシーの性器の中で、我が物顔でピストンを開始する。愛液と精液がかき混ぜられ、新たな精液が注がれるのを待っている。それはきっと、ドロシーが蜘蛛の子を子宮に宿すまで続けられるのだろう。
(助けて…ギンタン…)