旅をはじめてから4日目。
ドロシーとギンタ、シズキはエスメラルダを目指して黄色い煉瓦の道を進んでいた。
それぞれ、このメンバーでの旅に慣れ始めていた。
精液の形で魔力が溜まっていき、その魔力が自らの身体を焼いていくというギンタの発作は相変わらず訪れる。それを鎮める為ドロシーとギンタはシズキを置いて、暫くの間茂みの中へと消えて行く。
セックスをしに行く2人を見送るのは慣れるものではないが、病気のようなものだとシズキも理解し、適当に時間を潰すことにしていた。
それにしても、日を追うごとにギンタの“発作”の頻度が増えていっている。そうドロシーは感じていた。
寝る前に抜いてあげたのに夜中に起き出し、苦しそうに下半身を勃起させながらドロシーの身体を求めてくる。
何度か、シズキが寝ている横でセックスしたこともあった。
愛する少年との行為が増える口実ができたという意味ではドロシーもまんざらではなかったが、やはり身体が持たない。
(このまま頻度が上がっていったら、ギンタンが苦しむ頻度も上がっちゃう… 早くエスメラルダに着いて、オズ大王とやらに願いを叶えて貰わないと…)
そう思っていたこともあり、ドロシーはエスメラルダへの道を急いでいた。
シズキが言うには、この黄色い煉瓦の道を辿っていけば2つ大きな街があり、その次がエスメラルダだという。
『それと、もうすぐ開獄日が来るんです』
その際シズキがそう話していた。
『ああ、地獄との境が緩くなって強い獄鬼が向こうからやってくるって、あれ?』
『今の私達では、開獄日に野営なんて自殺行為です。本当は開獄日までにエスメラルダに着ければ一番良いのですが…絶対無理なので途中の大きな街で開獄日を過ごしましょう』
シズキの言うことには説得力があった。なにしろ前回の開獄日、彼女は隣村と姉を失ってしまったのだから。
『私達の村とは違って、この先の大きな街は黄瓦(黄色い煉瓦の道を構成する獄鬼避けの石)が密集した場所の上にあるんです』
『ところどころあるんですよ。道という“線”でなく“面”で黄瓦が固まってる地点が。その街はその上に築かれた街です。その街には絶対に地獄との門が開くことはありません。黄瓦のない場所との境界に巨大な壁が築かれていて外からの獄鬼の侵入を許しません。街の中にいれば絶対安全です』
彼女が言うには、オズの国の空に浮かぶ2つの月、それが両方とも新月になる日が開獄日となるという。
現在、月は下弦を越えてどんどんやせ細っている。あと5日もしないうちに開獄日はやってくるだろう。
今3人の前に聳え立っている目の前の山を超えれば次の街だ。
彼らはそこで開獄日を凌ぐことにしていた。
―――――――――――
山に入り始めたところで日が暮れ始め、この日はそこで野宿することとなった。
「わあ!この山、食べられそうな実がいっぱいなってるよ!」
ギンタの言うとおり、野菜果実の豊富な山だった。
林檎、瓜、苺…至る所に茂っていた。
特にシズキが見つけた柘榴のような実はそこら中になっており、その味も美味だった。
3人はそれらの野菜を焼き、煮込み、夕飯を作った。
普段はドロシーやシズキが持っていた携帯食をお湯で戻したものだったので、こういった自然の恵みにありつけるのはありがたかった。
お腹もいっぱいになり、皆が思い思いの行動をとりはじめた頃、ドロシーは焚火の前でじっと銀細工の指輪を眺めていた。
(このARM、使うべきなのかな…)
そう思いながら、魔人の顔が掘られたリングをくるくると指でもてあそぶ。
これは普段ドロシーがディメンションARM:ジッパーにしまっているARMコレクションの1つである。
名前をジンという。ドロシーの知る限り、風属性のARMの中では最も強力なARMだ。
使用する上で制約がいくつかある上リスクも高いので、今までどんなピンチになろうともドロシーは使わなかった。彼女の使命であったディアナ討伐の際であっても、ドロシーはそのARMの使用を想定していなかった。
だが…
蜘蛛、触手、土人形、オスカー、ギロム…今まで自分の喫した敗北と、敗者として強いられた辱めの数々を思い出す。
この状況では呑気なことを言っていられない。
このARMは制約が存在する分、それだけ強力なのだから…
(…いや、止めておこう)
ジンは確かに強力だが、上手く扱えなかった場合のリスクがあまりにも高い。
それよりも、魔力燃費が悪くなった状態で、いかに最小限の魔法で敵を倒すかに腐心することのほうが良い気がした。
事実、3人で旅を始めてからは野生の獄鬼との戦闘は格段に楽になっていた。
ドロシーの操る風のARMやガーディアンは遠距離への相手に対応したもので懐に入られるのには弱い。
そこを、近接戦闘のできるシズキがカバーしてくれる。
ギンタの木偶人形は、そういう意味では中距離と言える。
互いの不得意な点をカバーし合った今のチームなら、知能の低い野生の下級獄鬼であれば遅れをとるようなことはなくなってきていた。
先のことを悩みすぎていても気が滅入るだけだ。ドロシーはジンを仕舞い、ギンタのほうを見る。
ギンタは南瓜をくり貫いて時間を潰していた。
「あ、ギンタさん、上手いですね。顔ですか?」
シズキがギンタに話しかける。
シズキの言うとおり、中身を抜いて皮だけになった南瓜の表面は顔の形にくり貫かれていた。
丸い穴を2つ開けて目を、三角に空いた穴は鼻を、ギザギザに削られた亀裂は口を模していた。
「本当だ。なんかかわいい顔してるわね。ギンタン、この子はなんて名前?」
「うーん…ジャックかな」
その答えに、ドロシーはドキっとした。
「な…なんで!?」
「なんか…カボチャっていったらジャックな気がする」
突然のドロシーの問いに戸惑いながら、そう答える。
ジャック。メルヘヴンでギンタと共に闘った農夫の少年。彼もまた、丸くて硬い、瓜のような作物を育てていた。
偶然だろうか。それとも…
「あ、動いた!動いたよ!」
ギンタがいつもの木偶人形を操作するように、カボチャを頭にした人形を動かして見せる。
長い樹の枝も使用している為、普段よりも手足が長いノッポ体型だ。
「…なんか、顔作ったほうがよく動く気がする。僕の人形」
ギンタの言うとおり、首から下は普段の木偶人形なのに、いつもよりもしなやかに手足が動いている。
「あ、お辞儀した♥かわいい!」
頭を下げて自分に向けてお辞儀をするカボチャ人形を見て、シズキは嬉しそうに笑う。
(あれ…)
ギンタはカボチャ人形にお辞儀をさせるつもりはなかった。勝手に動いたような印象を受けた。
(…まあ、そんなこともあるのかな…)
そうして、3人の夕食の時間は和やかに流れていった。
「ギンタン…しよ?」
ドロシーがギンタに耳打ちする。熱っぽい息が少年の耳にかかる。ギンタも顔を真っ赤にして、頷き返す。
「シズキ、ちょっと、“アレ”してくるわね」
シズキも、頬を染めて了承する。
ギンタの手を引きながら、ドロシーは茂みの奥へ入っていく。
“ギンタの発作の対処”としてシズキの了承を得たが、今回は完全にドロシーから誘っている。食事が終わってから無性にムラムラするのだ。なんだか胸も張っている気がする。
生理が近いのだろうか、そんなことを考えているうちに寝転びやすそうな空間を見つける。
「ん…ちゅ…♥」
いつも、最初はお互いの唇を食み合うような柔らかなキスから始まる。
18歳の少女の唇と10歳の少年の唇が、ピチャピチャと音をさせながら絡みあう。
シズキと行動をするまでの、節操無く猿のように愛しあい続けていた日々と違い、シズキに時間を貰って茂みで身を隠すようにして愛しあう逢瀬の時間。限られている分、その時間は濃密な愛の時間となっていた。
やがて、2人の唇はお互いの身体を愛撫しはじめる。
ドロシーはブローチを外し、首もとを締めるフリルを開放する。フリルの下に隠されていたボタンを外すとドロシーの闇色をしたドレスはするりと緩まり、幅の狭い肩と豊かな胸が姿を現す。
薄い桜色の乳首はすでに勃起しており、ギンタはそれにむしゃぶりつく。
「ん…♥おっぱいいつもより気持ちいい♥ギンタン吸い付きすぎだよぉ…」
乳房を吸われながら、ピンと勃起したギンタンのおちんちんを手で撫でているうち、ドロシーも待ちきれずにそれを自分の中に招き入れる。
「あんっ♥ギンタンの硬い♥」
繋がりあった2人は獣のようにお互いを求め合う。
いつにも増してギンタのおちんちんが気持ちいい気がする。硬いそれが膣壁をゴリゴリ擦る度に、自分の膣もうねって快楽を与え返す。
「おねえちゃん…そろそろ…」
「いいよギンタン…おねえちゃんの膣内にいっぱい出してぇ!」
ドロシーの子宮に熱い子種が注がれる。
ギンタは片手でドロシーの胸をぎゅうっと掴みながら、一滴残らずドロシーの子宮に精液を注ぎ込む。
「んふ♥いっぱい出たねギンタン… …え…」
ギンタの手で圧迫されたドロシーの胸。
その乳首の先から、乳白色の液体が噴水のように吹き出した。
予想外のことに、ギンタも呆然としている。
ドロシーの表情がさっと青ざめる。
自分の乳房から白色の液体が出た。母乳だ。ドロシーの脳裏に妊娠という言葉がちらつく。
メンフェゴーラはいつも使用していた。だが、あくまで人間の妊娠をコントロールするのを想定したARM.。異種族の異性を孕ませる化け物、獄鬼の精液に対する避妊効果があるとは限らない。
蛭児という触手の獄鬼か、蜘蛛の獄鬼か。どちらにせよ、愛する人の赤ちゃんを育てる為にあるはずの自分の胎内で、異形の生命が宿っている可能性を考えるとあまりの嫌悪感に吐きそうになる。
(でも…)
ドロシーは思う。ドロシーの拙い知識では、母乳は出産前後で出るものだ。腹が膨れるより前に出るようなものではないはず。
だが一方で、妊娠の可能性があるのは獄鬼の子なのだ。
”異なる種同士で子は為せない”という生き物の理から外れた存在を妊娠するということは、母乳が出始める時期など参考にもならないとも思える。
一度自分の身体の異変に気づくと他の異変にも敏感になるもので、ドロシーは自分が普段より特別に欲情していることに気づく。
(そうだ…今日はいつもよりもギンタンのが欲しくて…)
さっきセックスしたばかりだというのに、まだ足りないと感じている。
身体が火照って乳首は完全に勃起しており、股からは愛液がとめどなく溢れてくる。
駄目だ。頭が回らない。身体に異変があるのは確かだが、この火照りを抑えないことには何も考えられない…
「ねえ、ギンタン…もう一度…」
そう言い掛けた途端、とろんとしていたドロシーの目が一瞬で鋭くなり、周囲を見渡す。
自分たち以外の生き物の気配。
シズキではない。もっと大きな図体のものが、複数。自分たちを取り囲んでいる。
「気ヅかレたか」
下級の獄鬼に特有の拙い人語を発しながら、茂みの奥から巨大な影が近づいてくる。
オズの空に浮かぶ2つの月は両方とも新月を迎えようとしており、弱々しい月明かりは森の闇夜に潜む異形達の姿を照らすには心もとない。
ただ、輪郭だけでもその巨躯を知るのには充分だった。ドロシーの身長の2倍近くある。
そんな巨体を誇る獄鬼が、1体、2体、3体… 2足歩行で近づいてくる。
ドロシーはギンタの手を掴み、踵を反して距離を離そうとする。
逃げよう。自分たちが通ってきた黄色い煉瓦の道まで戻れば有利になる。
獄鬼は黄色い煉瓦の道に強い嫌悪感を示すのだ。
自分たちの野営している場所のすぐ近くに黄色い煉瓦の道がある。そこまで行けば…
そう思って走っていると、シズキがこちらに向かって駆けてきた。
「ドロシーさん!獄鬼が…」
シズキが来た先から、更に数体の獄鬼が現れる。皆、同じ体格。人間のような骨格だが図体が倍近くある。
どうやら、ドロシー達は囲まれてしまったらしい。
シズキと、彼女を追ってきた獄鬼達はドロシー達が野営していた方向からやってきた。
野営地の焚火から放たれる火明かりが、月明かりより鮮明に巨躯の獄鬼の姿を照らしだす。
2本の足に、物を掴むのに特化した手。頭以外の毛は薄い。
今までに遭遇した獄鬼と比べ、人間に近い形をしている。
しかし決定的に違うのはその巨躯と、暗緑色の肌。
鼻は豚の如く上を向き、下顎の犬歯2本が発達しており、牙が猪のように上へ伸びている。
「何よこいつら…これも獄鬼?」
「あれは…豚鬼、人型の獄鬼です。…大丈夫、力は人間以上ですが、それだけです。魔法が使える私達なら問題にならない相手です」
突然の遭遇戦からの動揺も薄れ、戦闘態勢に移ろうとしているドロシー達を指さし、豚鬼の1匹が言う。
「オ前、乳首ギンギンにして、母乳出てル」
「スけベ汁モ股カら垂れてル」
ドロシーは咄嗟に自分の胸を両手で隠す。彼らの指摘通り、服の上からでもわかるくらい乳首が勃っている。乳首に触れている布は母乳に濡れ、黒い染みになっている。
股からは愛液が溢れてきて、内ももを伝ってきている。
身体の火照りもまだ静まらない。
「ソれ、理由知っテる。お前ラ、グるナどノ実食ッた」
豚鬼が言う。
「コの山でだケ採れる実。食べた雌を発情サせる実。強制的ニ子作りノ準備さセル実。妊娠しテいなイのに母乳を出さセるほド」
そう言って、辺りに生えていた“グルナド”の実をもぎ取り、ドロシー達に見せる。
さっきシズキが採ってきて、皆で食べた柘榴のような果実だ。
「コの娘モさっキ草陰で自分慰メてた」
豚鬼がシズキを指差す。
「うっ、五月蝿いですっ!!」
シズキを見てみれば、胸元の布が濡れている。実を食べた彼女もまた、発情し、母乳が出ているのだ。
「俺たチ、さラってきタ女たちに食ワせテる。子供でキやスくナるから。ダから俺タち、こノ樹をそコらに植えテる。」
「まサか自分かラ食ッた女がヤっテ来るトは思わナカった。鶏ガ玉葱ヲ背負ってキたみタいだ」
ブヒブヒと、下卑た声で笑う。
そういえば、ドロシーがマンチキンを脱出した際に現れた子鬼も、魔力を吸い取る薔薇の獄鬼を利用していた。人型の獄鬼はそういうところで知恵が回るのかもしれない。
「笑うんじゃないよ。でも理由教えてくれて感謝するわ…」
嫌な予感が的中していることを感じながら、ドロシーは豚鬼へ言う。
「感謝しタなラ礼くレ。俺ラの子産メ」
ジリジリと距離を詰めてくる。これでいい。固まってくれれば、自分・ギンタン・シズキを台風の目に、大風を起こして一撃で仕留められる。
「そんなのごめんだよ!ゼピュロスブルーム!!」
箒を振り上げたドロシーだが、風は起こらない。
「あれ…」
魔法が出ないなんてことはあり得ない。ついさっきギンタンとしたばかりなのだ。魔力は満たんのはず…
「ドロシーさん!?…ではっ、私が!!」
ドロシーの調子が悪いことを察したシズキが豚鬼達に殴りかかる。
「やあああっ!!」
肉体強化の魔法で大木にも穴を開けるほどの鉄拳が豚鬼へ突き出される。
しかし、シズキの拳は豚鬼の皮膚をぽこんと叩いただけ。
つき出した腕をたやすく持ち上げられ、地面にたたきつけられてしまう。
「ドロシーさん…私も…魔法出ないです…どうして…」
混乱している彼らをあざ笑うかのように、豚鬼の1匹が口を開く。
「グるナどの実、強制的ニ母乳出さセる。」
「身体ニ無理さセて出る母乳、普通ノモノじゃナい。魔女ガ食ベタ場合、魔力も母乳ニ溶けテ流れ出ル」
「じゃ…じゃあ…」
今のドロシーとシズキは、魔法が使えない。唯の10代の少女ということだ。
「く…!」
ギンタは、刺突剣を持って豚鬼達に斬りかかる。ギリキン国境でジンジャー将軍に貰って以来いつも持ち歩いていたレイピアだ。
しかし、彼がこの武器を扱えるとはこの場の誰もが思っていなかった。何しろ彼の身長は、剣の長さと頭1つ分しか変わらないのだ。
自分の身体と同じくらいの大きさの剣を振り回して上手く攻撃できる子供などいない。
案の定、剣の遠心力に彼の身体のほうが持って行かれてしまい、ふらついているところを豚鬼に殴り飛ばされる。
「ギンタン!!」「ギンタさん!!」
大地に崩れ落ちたギンタへ呼びかける少女2人へ、豚顔の亜人が襲いかかる。
ドロシーの両腕へ緑色の巨腕が伸び、掴む。万力のような力で握られた拳に囚われたドロシーの細腕はどれだけ彼女が力を込めようとも動かない。怪力の魔法を使う為の魔力が流れでてしまったシズキもそれは同じのようだ。
「離しなさ…きゃあっ!」
更に別の獄鬼がドロシーの前に立ち、ドレスの胸元の胸を両手で掴み、力任せに左右へ引きちぎる。
漆黒のドレスに包まれていたドロシーの白く柔らかい双丘が、ぷるんと揺れながら豚鬼達の視線に晒される。
ドロシーの背後で彼女を拘束していた豚鬼が後ろからその豊かな胸を鷲づかみにする。
その気になれば人体をねじ切る程の筋力を持っていることを想像させるほど巨大な掌がドロシーの乳房を乱暴に揉む度に、勃起した乳首から乳白色の液体が勢い良く噴出される。
「やあっ!痛い…!んんっ♥」
「すゴいゾスごイぞ」「乳房がでカイと乳ノ出モ良いよウだな」
豚鬼も、これだけの巨乳から母乳が出るのを見るのは珍しいようで、しばらく彼女の乳を絞って遊んでいる。
喘ぎ声が混じったシズキの悲鳴からして、彼女もドロシーの背中合わせの方向で同じ責めを受けているようだ。
豚鬼はその巨躯とのバランスを考えると短足のようで、足の長さは人間の大人とさほど変わらない。ドロシーの乳を後ろから揉んでいる豚鬼の性器はドレス越しにドロシーの尻肉の間に挟まってその熱を彼女に主張している。
(これ…勃起してないんだよね…柔らかいし…それなのに…)
ドロシーの腕を掴む豚鬼も当然全裸であり、股間からは芋のような巨根がボロンと放り出されていた。
更に目を引くのは睾丸の巨大さ。玉袋はギンタの頭部ほどの大きさを誇り、パンパンに膨らんでいる。その中に蓄えられている精液の量を想像するのは難しくなかった。
ドロシー質が乳房を弄ばれているうちに、豚鬼達の陰茎も変化を始める。
ドロシーの尻肉に挟まって下を向いていたそれは頭をもたげ始め、スリットスカートをかき分けてドロシーの秘部と内ももの間の三角ゾーンを通過し、ドロシーの正面に姿を現す。
その勃起はドロシーの臍につく程に立派に反り返り、我慢汁を亀頭から出している。
「ひ…」
大きい。柔らかいときでも充分凶悪な大きさだったのに、勃起して更にその太さ、長さを増している。
オスカーのよりも一回りは大きい大きさだ。この場合、一回りしか違わないオスカーの巨根のほうが異常といっていいのかもしれないが…
竿は緑、亀頭にかけて赤黒く変化している。竿の色が変化しているあたりは疣がついている。
激しい嫌悪感とともにそれを見ているはずなのに、身体の火照りは更に燃え上がっている。
ドロシーの内ももから直接、その熱さと硬さが伝わってくる。
これで突かれたらどうなってしまうか想像している自分がいる…
「向こウに開ケた場所ガあル」「久々ノ上物ダ。壊レなイヨうにスるんダぞ」
こうして、2人の少女と1人の少年は、豚鬼達になすすべなく制圧されていった。
――――――――――――――
「や…この…離しなさい!」
ドロシーとシズキは、彼女らが野宿していた場所に連れ戻され、6匹の豚鬼によって大の字に組み敷かれていた。
ギンタはその光景を見ていることしかできない。両腕を縛られた上、豚鬼の1匹が妙なことをしないよう見張っているのだ。
野営地ではまだ焚火の火が残っており、月光の弱い夜でありながら鮮明にこれから催される悪夢の宴を照らしだす。
「気持ち悪い豚みたいな顔しやがって…!触るんじゃないよ!」
気丈に振る舞うドロシーが暴れるが、巨大な腕でがっちり拘束された彼女の四肢は動かず、豊かな胸がブルンブルン揺れるだけだ。
元々豊かだったドロシーの胸は張り詰めたように一回り大きくなっており、周囲の豚鬼が戯れにぎゅうと絞ると、乳白色の母乳が噴出した。
「オ前の今ノ身体、雌丸出シ。一刻も早ク妊娠しタがっテる」「俺たチの子種注イでやる」
豚鬼達はドロシーのスリットを捲り上げ、シズキのパンツをずり下げ、露わにされた秘裂に早速種付けの準備を開始した。人の拳のような大きさの亀頭がドロシーとシズキの割れ目に押し当てられる。
「やだやだやだっ!こんなの入らない……んぐぅぅぅ!!」
己の腕より太いおぞましい生殖器を目にし、ドロシー達は動揺を隠しきれず恐怖する。
しかしながらグルナドの実によって発情させられた膣内は愛液に濡れそぼっており、どうにか豚鬼の化け物サイズの巨根を咥え込む。
「う…ぐ…太い…避けちゃう…」
ミチミチと、狭いドロシーの膣内が極太のペニスに掘り進まれていく。
緑色の、一目で人外とわかる生殖器が自分を犯しているという事実を痛みに耐えながら見せつけられていく。
「あ…あああ…」
自分の奥の奥まで巨根が挿入されたことを感じさせる圧迫感。股関節が外れそうな程だ。
豚鬼は行き止まりであることを知ると、腰を引いてペニスを半分引き抜く。
ギチギチに周囲を圧迫していた亀頭が彼女の膣内を強引にひっかき、ドロシーの身体に電流が走ったかのようにビクンと揺れる。
ズチュ…グチュ…
下品な抽送音が森に響き渡り、豚鬼の子作りの行為が開始されたことを周囲に知らせる。
―――――――――――――
「そ…そんなのムリ…ムリです…!」
シズキは四つん這いにされ、背後から挿入されようとしている。
彼女の悲鳴を無視して、豚鬼はシズキのショーツを横にずらし、現れた割れ目に自らの剛直を突き入れる。
「やああああっ!!!!」
痛みに暴れようにも、豚鬼の太い腕が自分の身体を掴んでいる。
肉体強化の魔法が使えない今、シズキにできるのは母乳を噴出する乳房を揺らしながらピストンを受け入れることだけだった。
プギュオォ、と下品な雄叫びの後、豚鬼の巨体がドロシーに覆いかぶさる。
ドロシーのすべすべで柔らかい肌を最大限味わいながら、豚鬼は一心不乱に腰をふる。
(密着しないで…気持ち悪い…)
ドロシーに打ち付けられるペニスの抽送は地面に対し垂直になり、まさに杭の如く彼女の子宮口を攻め立てていた。
パンパンに勃起した緑色の肉棒がドロシーの膣内に飲み込まれては、
先にドロシーの中を満たしていたギンタの精液を発達した亀頭が掻き出していく。
まるでギンタとの愛に溢れた性行為の記憶を塗り替えてドロシーの膣を豚鬼用の苗床にするかのように、ギンタの精液はドロシーの膣内から追放されていく。
やがて豚鬼の肉棒が太さを増し、大量の白濁が膣内に弾けた。
子宮口を叩くような射精が断続的に繰り返され、豚鬼の精液はまたたく間にドロシーの子宮を満たし、溢れかえって膣を伝い、結合部から勢い良く溢れだした。
「ああ…出て…中に…いやあああぁぁ…」
腹部に伝わる熱い精液の感覚が、豚鬼に種付けされてしまったことを鮮明に自覚させる。
嗚咽しているドロシーからペニスが引き抜かれると、粘度の高いドロドロした精液が彼女の秘裂から溢れかえる。
同じく精液まみれのペニスをドロシーの唇に押し付け、豚鬼は命令する。
「掃除しロ。お前の口デ」
「だ、誰がそんなこと…」
「良いノか?俺ノ機嫌ヲ損なエば小僧ノ命ハ保証しなイぞ」
振り返ってギンタのほうを見ると、見張り役の豚鬼の巨大な掌がギンタの頭を押さえつけている。まるで人間が掌で卵を包むようなサイズ感。
豚鬼の意思次第で、ギンタの頭蓋骨はそれこそ卵のように砕かれるだろう。
チラリと横を見ると、シズキは口と膣穴で同時に2匹の豚鬼の相手をさせられていた。
いつまでも豚鬼の好きにさせておくつもりはない。隙を見て逃げ出すつもりだが、どうやらその機会は当分現れないことを覚悟する。
「…くっ…」
ドロシーは観念して、自分の拳よりも大きな灰肉色の亀頭に口をつける。
(大きい…顎が外れそう…)
口いっぱいに頬張っているのに、亀頭の先しか入らない。
ギンタンのは根本まで余裕で咥えられたのに…
(こんな大きいの…私の中に入ってたんだ…)
そう考えると、まだヒクヒクと痙攣している秘裂がキュンと収縮する。
ギンタンとは違う存在に、それも人間ですらない化け物に犯されたというのに、先ほどの強引な種付けに身体中から満足感を感じてしまっている。
『食べた雌を発情サせる実。強制的ニ子作りノ準備さセル実』
豚鬼の説明を思い出す。
…私の身体、妊娠したがってる…
この立派な男根が、私を妊娠させてくれる。おっきな睾丸に詰まったドロドロの精子が、私の卵と合体したがってる…
そう考えてしまうと、ドロシーはとろんとした顔でそれを舐め始める。
ペニスに比例して巨大な尿道に全部舌を入れ、丹念に精子をお掃除していく。
「随分丁寧ニしてクレるな」
その言葉にビクっとして、ドロシーは我に帰る。
「め、命令されたからしてただけよ!馬鹿言わないで…」
「さア、2回目ダ」
そう言うと、豚鬼はあぐらをかく。股間から伸びた勃起は地面に垂直に、まるで塔のようにそびえている。
「自分デ挿れロ」
拒否しそうになったが、背後を振り返るとギンタの頭は今なお豚鬼の指に掴まれている。
「…わかったわ」
諦めたように、ドロシーは豚の獄鬼へと近づいていく。
「お…おねえちゃん…」
そびえ立つペニスにまたがり、秘裂に亀頭を押し付ける。拳ほどもある亀頭はやはりすんなりは入らず、自分の体重を乗せる必要がある。
亀頭の付け根を掴み、自分の膣穴の中央にくるよう狙いを定めながら、ドロシーはさっき夢中でフェラをしていた自分を思い返す。
なんてことを考えていたんだろう。
あんな気持ち悪い豚鬼に、まるで恋人のような奉仕を…
実のせいだ。グルナドの実のせいでおかしくなってしまったんだ。おちんちんならなんでも欲しくなってしまうんだ。
きっとこれを挿れたら…私はおかしくなってしまう…
でもギンタンを守るためなんだから…おかしくなってもそれは実の所為なんだから…
仕方ないよね…
ドロシーは意を決して腰を落とす。
自分の体重が重力となり、極太のペニスがずぶずぶと自分の大事なところに押入れられていく。
「う…あぐっ…」
奥に、子宮の口に亀頭が到達した感触がする。それでも豚鬼のペニスは根本まで入っておらず、拳2つ分ほどの長さが余っている。
ドロシーの奉仕に満足した豚鬼はあぐらをかいたままズンと腰を入れ、ピストンを開始する。
「ああん♥」
ドロシーの頭を引き寄せ、その柔らかな唇に吸いつく。
「や…やらっ…キスは…むう…ん♥」
獄鬼なのに、化け物なのに、体型が人間と似ている所為で人間のような性行為ができてしまう。おかげで自分も人間としているかのような錯覚を覚えてしまう。
逞しい巨根の人間と…
「ギンひゃン…見ないれ…」
涙を流しながら、自分と豚鬼との恋人のようなセックスを、愛しい少年が見るのを拒む。
豚鬼のディープキスを受けながら言葉を出したので、舌が豚鬼の舌とからみ合ってしまう。
ギンタの頭を押さえつけている豚鬼は、ギンタの股間の膨らみに気づき、そのスカートを捲り上げる。
ギンタの歳相応なサイズのペニスははち切れんばかりにパンパンになっていた。
「こいツ、いっチょ前に勃起しテやがル」
拘束役の豚鬼が嘲笑する。
いつも自分の唇を舐ってくれる柔らかい唇は、豚鬼の粘ついた唾液と絡み合っている。
さっきまでこのおちんちんを優しく包み込み、熱い精液を受け入れてくれたおねえちゃんのアソコは、その何倍も大きなものを突き立てられて喘がされている。
そう考えると胸の中がカーっと熱くなり、不本意にも自分の下半身も熱く反り返ってしまっていた。
「まサかお前ラつがイか?」
ドロシーとギンタとの視線のやり取りに気づいたようで、ドロシーを犯している豚鬼が問う。するとドロシーの膣がきゅうと締り、豚鬼のペニスを締め付ける。
「ほウ…たダの連レかト思っタが、そうカそウか」
ドロシーとギンタの関係に気付いた豚鬼は、ドロシーと繋がったまま、彼女を抱えて立ち上がり、結合部をギンタに見せつけるようにしてピストンを再開する。
「見ロ小僧、お前ノ雌ハ俺のもノでこんナニも悦ンでいルぞ」
「や…ギンタン…見ないでぇ…お願い…」
杭のような太さの豚鬼のペニスが、ドロシーの小さな膣をぎちぎちに押し広げながら出入りする。
長大なそれは、ドロシーの奥の奥まで突き上げる。ギンタのペニスでは到底届かないところまで刺激していく。
その証拠に、豚鬼が腰を入れる度に、ドロシーの身体はピンと張り、獣のような声で喘ぐ。
ドロシーの白い肌のいたるところに珠のような汗が光り、彼女の身体に宿る淫熱を表している。
「そラ、小僧、コの女ハお前ト交ワルとキこンなにいキマくッタか?」
「違うのっ♥これは…グルナドの実のせいで…んあ”あ”あ”あ”っ!!」
実の所為であれ、豚鬼の性器の立派さの所為であれ、関係なかった。
確実に言えることは、ドロシーはギンタの前であっても我慢できないほどに、豚のような化け物とのセックスに乱れているということだ。
「やめろ…おねえちゃんをはなせ…」
豚鬼がドロシーの子宮を突くように腰を入れる。
「やあ”あ”あ”あ”っ♥!!!」
ドロシーの身体が盛大に痙攣する。それと共に、結合部から黄色みを帯びた液体が弧を描いて放出される。
ドロシーの尿が、ギンタの顔にかかる。
こんなに気持ち良さそうなおねえちゃんは、見たことがなかった。おねえちゃんが本気でイくと、おしっこが出るなんて、知らなかった。
「う…ひっく…ごめんなさい…ギンタン…」
泣きじゃくるドロシー。
ギンタもまた泣いていた。何も出来ない自分が歯がゆかった。
自分にできることは、精液でおねえちゃんの魔力を回復させることと、使い棄ての木偶人形を作って動かすことのみ。
剣を持ってみてもちっとも使えやしない。剣を渡してくれたあの女軍人の流麗な剣裁きは目に焼き付いているのに、子供の自分の身体はそのようには動いてくれない。
大好きなおねえちゃんを、守ることができない。
モンビやギロムの話しぶり、そしておねえちゃんの様子から薄々わかっていた。
自分は、もはや“虎水ギンタ”ではないのだと。
本物の“僕”は東京で何もなかったかのように暮らしているのだと。
自分は“虎水ギンタ”のコピーのようなものであると。
ドロシーおねえちゃんが好きだったのは、本物の“虎水ギンタ”であると。
ギンタは、おねえちゃんが好きだったギンタはどんな人だったのだろう。
きっとおねえちゃんと背中合わせに戦えるほどに強かったのだろう。
剣だって軽々と振るえるのだろう…
「小僧、お前しバらク殺さナいデおく」
ドロシーを犯す豚鬼がギンタに言う。
「良ク乱れル女。コれなラすグに俺たチノ子供孕む」
「子供産んだらラこの牛ミたいナ乳カら出る母乳デ育テる。離乳食ニお前食わセる。オ前の雌ト俺とノ子供が、オ前を食イ殺ス」
悪趣味すぎるシチュエーションに自分で興奮し、豚鬼は5発目の射精をドロシーの膣内で行う。
愛する女性を守ることもできずに項垂れるギンタの視界の隅で、何かが動いた。
豚鬼ではない。ドロシーでもシズキでもない。
それは、ギンタが闘ったときに弾き飛ばされた刺突剣を拾い上げた。
夕食時に戯れに作った南瓜人形。
“かぼちゃ頭のジャック”が、刺突剣を持って豚鬼に対峙していた。
「なンダこノヒョろナが男」
「カぼチャヲくリ貫イた木偶人形ダ。そコに転がッてタやツだ」
「間抜ケな顔をシてやガる」
ブヒブヒと笑う豚鬼の1匹の額に、垂直にレイピアが突き刺さる。
一瞬のうちに絶命した仲間の姿を見て、豚鬼達の笑みが消える。
一斉に残りの豚鬼がかぼちゃ頭に殴りかかるが、ジャックは風の中を舞う羽根の如くに豚鬼の丸太のような拳を掻い潜っていく。
「そんな…ジャックが勝手に動いて…それにこんな滑らかに…」
ドロシーを守る意気込みで持ち歩いていた刺突剣。しかしそれはギンタの小さな体躯では到底扱えるものではなかった。
それならば剣を木偶人形に持たせて操るという発想はギンタにはあった。だが粗製乱造の木偶人形では、すぐに剣を落としてしまったり、刺突の動作ができなかったりと散々な結果であった。
“かぼちゃ頭のジャック”はひょろ長い体躯を流麗に動かしながら、豚鬼達の隙を見逃さずに的確に彼らの急所を突いていく。
「すごい…ジャック…」
ギンタの力。反魂の魔女、モンビの生まれ変わり先として、彼の身体にはモンビの魔法の一部が注がれていた。魂を無機物に吹き込む魔法が。
ギンタは今まで、ただそこらの木偶に仮初の魂を吹き込み、動かしていた。
もう少し深く考えるべきであった。動かすだけなら唯の念動力と変わらないと。
“魂を吹き込む”ということは、無生物を生き物にすること。生き物は自分で考えて自分の身体を動かす存在であること。
東の魔女ネッサローズの城でクークリップという老人を倒したとき、彼の作った巨大な木偶人形は“ギンタの意識外からの攻撃”に反応し、ギンタを守った。
彼の魔法は、顔を持たせるなど、精巧に作りさえすれば、自我すらも持たせられるのだ。
そしてモンビより授けられたその魔法は、ギンタが生まれながらに持っていた才能と化学反応を起こしうるものだった。
何しろ彼のオリジナル―メルヘヴンの英雄、ギンタは数々の異形のガーディアン(守護者)を“創造”し、操ってみせたのだから。
素早くかつ華麗な剣裁きで6体全ての豚鬼の頭部を串刺しにした後、“カボチャ頭のジャック”は深くギンタに一礼した。