「ごっ…ごめんなさい!!」
長い長い”2日間”からの再会、ランゼス中央街の穏やかな雰囲気の民宿で取った部屋で落ち着いての第一声がシズキの謝罪だった。
「ごめんなさい…ドロシーおねえちゃん…その…僕…」
ギンタも俯いて頭を下げる。
話を聞けば、ランゼスの地下水路で捕らえられた2人は牢の中でまた関係を持ったということだ。
口と手を拘束され、言葉を交わさずして、互いの肌着の隙間から性器を出して、繋がった。2日間、何度も、何度も。
「なんだ、何かと思えば」
ドロシーは2人の頭を優しく撫でる。
「ギンタの発作を鎮めるためだったんだろう?シズキがそうしてくれなかったらギンタンは魔力に身体を焼かれてた。むしろごめんね、私がいないばっかりに、こんなことさせちゃって」
『いえ、私は嫌ではなかったです』と言葉が出そうになったが、シズキはやめた。
そう言いかけて初めて、自分が割と積極的にギンタさんとエッチしていたのに気づく。
ギンタの身を案じて行為を初めたのは本当だが、獄鬼や暴走した村人に犯されるのと違って、ギンタとの行為は嫌ではなかったことに。
(私ったら何考えて…ギンタさんはドロシーさんの恋人なのに…)
勿論、ドロシーだって大好きな少年が自分以外の娘と関係を持つことに全く何も思わないでもない。しかし、その2日間の間、自分の意志ではないとはいえ何人もの男に身体を捧げてしまったドロシーはギンタを強く責める気持ちになれなかった。
それに、アーテンボローによって精液中毒にさせられかけたとき、ドロシーは一時的にギンタのような境遇になっていたのだ。
相手に好意のあるなしに関わらず、定期的な性行為をしないと身体中が苦しみの悲鳴をあげる…
その苦しみを、ドロシーは身をもって知った。
彼女の今回の件に関する寛容さの理由は、きっとギンタもシズキも知ることはないだろう。
「そうだ、私夕ごはんの買い出しに行ってきます!」
シズキはそう言うと、一緒に行こうとするドロシーとギンタを抑えて部屋を出ていく。
彼女なりに気を遣ってくれたのだろう。
3人がとった部屋は少し広めの部屋。大きな2人用ベッドと、仕切りをはさんでの1人用ベッド。2人用にドロシーとギンタが寝る、ということだ。
「…ごめんねギンタン、心配かけちゃって」
ギシ…と木が軋む音と共に、ドロシーとギンタは2人用ベッドに腰掛ける。
「そんなこと…!僕だって心配かけてごめん。おねえちゃんが来てくれなかったら僕、もうすぐ連れて行かれるところだった」
ギンタは、牢の上階から漏れ聞こえてきた会話の内容を話す。
2人が連れて行かれそうになったのは、まさに彼らが目指している聖都エスメラルダ。
開獄日が終わったらエスメラルダへ連れて行くとのことで、
今日の午後には2人の身柄はランゼスの倒鬼師から、エスメラルダより派遣されてきた倒鬼師へと引き渡される予定だったという。
「結構ギリギリだったのね、私が助けに来たタイミング…」
「なんだか不思議だよね、ランゼスから来た倒鬼師だって今晩は仕事で大忙しなんだから明日開獄日が終わった後に引き取れば良いのに」
「それだけ腕に」
不思議といえばギンタもだ。今まで何度か彼から聞いてはいたが、”突然耳が良くなる”現象…一体何なのだろう。
モンビ譲りの”無機物に生命を与える力”以外に、彼には何か秘密があるのかもしれない。
そんな疑問も、ギンタの幼い横顔と、”オリジナル”より少し柔らかめの金髪を見ると顔がほころんできてしまう。
今は昼下がりを少し過ぎた頃。太陽は天辺と地平線の間くらいの高さから光を運んできている。
「シズキ…日が沈むまでには帰るって…」
「…そうなんだ…」
日が沈めば開獄日。ランゼス内には地獄との”門”が開かないとはいえ、多少の警戒の意味で3人でいたい。
それまでのちょっとした時間、ドロシーとギンタはこの部屋で2人きりだ。
ベッドの縁に腰掛けたまま、少年と少女の顔が近づく。
触れ合った唇で互いの温もりを確かめるようなキスが数度あった後、どちらからともなく唇が開き、唾液に濡れた部分を触れ合わせていく。
「ちゅ…ん…ちゅ…」
ぴちゃぴちゃと舌が絡む音が部屋に響き渡る。
ギンタとのキス。彼との初めてのキスは、セックスよりもずいぶん後のことだった。
チップと仮称していた少年の本当の出自を知り、葛藤し、彼のことを”自分が初めて好きになったギンタ”とは別の存在として受け入れた証である、神聖なキス。
彼との初めてのセックスは東の魔女の戯れによるお互い望まない形で行われた分、キスはドロシーにとって特別な意味を持っていた。
唾液を交換する間に互いの息が荒くなっていき、どちらからともなく、キスしたままどさりとベッドに身を預ける。
体温を確かめ合うようにお互いを強く抱きしめながら、何度も、何度も、舌を絡ませあう。
スリットから覗くドロシーのふとももに、硬いものが擦り付けられる。
スカート越しに勃起した少年のペニスは切なそうに我慢汁を流し、彼のスカートを濡らしていた。
少年の唇を吸い続けながら、ドロシーは彼の股間に手を伸ばし、スカートをまくりあげて勃起したそれを外気に晒す。
親指と人差し指で作った輪っかでそれをしごきあげる。
熱いキスを続けながら手コキを受けるギンタは、その手をドロシーの豊満な胸に伸ばす。
滑らかなベロア生地の下で、少年の握力に従ってムニムニと形を変える柔らかな乳房の感触とともに、硬く勃起する乳首が魔女服を押し上げているのがわかる。
口で感じる、ドロシーおねえちゃんの熱く柔らかい舌と唇。
手で感じる、ドロシーおねえちゃんの大きなおっぱい。
おちんちんで感じる、ドロシーおねえちゃんの細く綺麗な手。
まだまだ性徴しかけの少年の分身が、より熱く反り返っていく。
「ギンタンのすごい硬くなってるよ…♥」
火照った顔でにっこり微笑むと、ギンタをベットの縁に座らせ、ドロシーはその前にひざまずく。
(ギンタンのおちんちん…かわいい…)
眼前で勃起する少年のペニスを、うっとりとして見つめる。
吸い寄せられるように、口でそれをくわえ込む。
「くぷ…くぷ…ちゅ…」
フェラチオの動作が、ギンタと離れている間に何度も彼以外のペニスを口に含んだことを思い出させる。
マイラへの命乞いで…コポとの3日間の歪な性生活で…潜入した酒場で…
フェラチオだけではない。ギンタと離れてからこの2日間、本当に、本当に色々なことがあった。
ギンタ達と離れ離れになるきっかけになった、マイラとの戦い。
反魂の魔女モンビはドロシーの肉片を触媒に、ドロシーが過去殺害した相手を復活させた。甦った刺客の1人、マイラとの再戦。
メルヘヴンでは瞬殺だった相手に敗北し、裸にされた上、命乞いのために口で奉仕させられた。抵抗すらも禁じられたまま膣内射精を許し、肛門にバキュアを詰め込まれたままマイラが見守る中擬似的な排泄ショーをさせられた。そのまま肛門を膣代わりに犯されてしまった。
マイラをどうにか倒したものの、その代償としての発情状態のまま、全裸で夜のランゼスを徘徊した。裸で、人目に怯えながら、普段触れられない部分を屋外の風に晒しながらこそこそと彷徨うのはとても心細く、屈辱だった。
ついに路地裏で浮浪者の老人に見つかり、犯された。自分の3倍は生きていそうな老人に。
いつ誰が見ているとも知らない街中の暗がりの中、他の住民に見つかるのを恐れて声も出すことができないまま、恥垢にまみれた浮浪者のペニスを自分の大切なところに迎え入れた。
ジンの発情効果で不本意にも達してしまうと同時に老人の精子がぬるく子宮を満たすのを感じたとき、浮浪者の肉穴になるまで堕ちたことに絶望した。
シキという、アルヴィスと同い年くらいの男の子に助けてもらい、街中で見つけたのはまさかの旧敵。ドロシーが破壊したはずのピノキオンはギロム達と一緒にオスカーの仲間になり、この世界でARMを広める仕事をしていた。
相変わらず人をおちょくるような攻撃の連続。ドロシーのスカートを引っ張り、回転刃を纏う自身へと引き寄せてきたりもした。挽き肉にならないために、自分の手でスカートを引きちぎったドロシーは以後下半身をほぼ晒した状態で戦うことになる。
ピノキオンのガーディアンARM・ケートゥスに食べられたドロシーが胃の中で出会ったのは、ポコの同僚、コポ。コポと同じくディアナの折檻で、外の世界の何十分の1の速さで時間が流れるケートゥスの体内に閉じ込められていた。
ディアナの妹として贖罪を求められたドロシーはARMの使用を禁じられたままコポに犯され続けた。外の世界での数時間の間、3日間もの間小人に犯されていたのだ。
閉所で犯され続ける中、姉の罪への罪悪感と、彼の子を妊娠する絶望が手伝い、コポの妻として恋人のような奉仕をするようになっていった。
何故か墜落したケートゥスから抜け出ると、ピノキオンと組んでいたならず者達にもレイプされた。メルヘヴンでならまず遅れを取らないような雑魚にすら良いようにされる屈辱の中、浮浪者に続いてまたしても名も知らぬ男と関係を持ってしまった。
獄鬼やコポとの異種姦・ギンタの少年ペニスばかり受け入れていたドロシーの女の子の部分が、オスカー以来初めて受け入れる「普通の成人の人間」のペニスにしっくり来て、本人の心情とは裏腹にいっぱい気持ちよくなってしまったことがたまらなく悔しかった。
(ドロシーはシズキと出会った直後に名もなき畏鬼教信者に睡眠姦のうえ中出しされているが、彼女がそれを知ることはもはやない)
ごろつきから助けてくれたのは毒の魔法使いアーテンボロー。彼と組んでギンタ達の場所を探るために酒場へ潜入した。バニーガールという、兎を模した卑猥な衣装での接客。
情報を得るため、酒場の客からフェラチオを強要された。弱い一般男性相手に、娼婦のように奉仕するしか状況を打破できない屈辱。男の生暖かい精液を口で受けたとき、思わず涙が出た。
それからは、よく覚えていない。泥酔した自分はアーテンボローと一緒に個室へ行き、気づいたときには中年オヤジと1つになっていた。膣内射精の瞬間、頭が飛ぶ程の快感に襲われてからは一晩中なすがまま。
実は堕獄していたアーテンボローの能力で、麻薬効果のある精液でシャブ漬けセックス状態だったと後で知る。
ギンタ達を救出する際にも尾行してきた彼に、丸呑み状態でたっぷり陵辱された。毒消しのARMがなかったら、脂ぎった中年醜男の性奴隷になっていたところだった。
(ギンタン…私…ギンタンが知らないところで…いっぱい汚れちゃったんだよ…)
フェラチオの最中は俯いた姿勢になるので、滲んできた涙はギンタには見えない。
本人には絶対言えない告白を胸中に押しとどめながら、変わらぬ愛を示すかのように丹念な口奉仕を続ける。
「おねえちゃん…もう…」
ギンタが切なげに、乞うような眼差しでドロシーを見つめる。
「うん…いいよ♥」
ちゅぽんと少年のペニスから口を離して優しく微笑んだドロシーは再びベッドに上がり、ギンタの前で大きく股を広げる。
長い丈でドロシーの魅惑的な下半身を覆う黒衣のスカート。深く入ったスリットをかき上げればすらりとした脚と桜色の秘裂が惜しげもなく披露される。
「おいで♥ギンタン♥」
ドロシーは指で軽く割れ目を押し広げる。
白いふとももの真ん中に空いた彼女の女の子の部分は、綺麗なピンク色をした肉にいっぱいの愛液を溜め、大好きな少年のそれを受け入れる準備を整えていた。
「そのまま…んっ♥そう♥」
硬く勃起した10歳の男の子のペニスが、18歳の魔女の肉壷に埋まっていく。
「あっ♥んんっ♥」
ドロシーがこの3日間で受け入れた数々のペニスの中で、最も細く、小さく、弱々しいペニス。
ドロシーの膣は、そんなギンタのペニスもきつく締め上げる。巨大な豚鬼のペニスすら受け入れたことがあるとは感じさせないほど、小指程度の細さの肉棒をぎゅうっと咥え込み自身にも少年にも快楽を与える。
「はあ…おちんちん、全部入ったね♥」
少年と自分が今限りなく1つになっていることを感じながら、ドロシーはギンタの頭を撫でる。
成長途中のモノとはいえ、しっかりと勃起したペニスはドロシーの膣内で存在感を主張していた。
(ギンタンのおちんちん…硬いよ…私ので…いっぱい汚れちゃった私のアソコで、こんなに硬くしてくれてるよぉ…)
その硬さから、少年が自分を求める想いの強さを感じる。
まるでおちんちんの触れた部分から、ギンタンが自分の中にじわっと染み込んでくるような気がする。
「おねえちゃんっ!おねえちゃんっ!」
ギンタはドロシーに覆いかぶさり、パンパンと腰を打ち付ける。
根本まで入れても、ギンタのペニスではドロシーの子宮口にギリギリ届かない。
それでも、硬く反り返った彼の亀頭はドロシーの膣壁の少しザラザラしたところ-Gスポットを的確に穿つことができた。
「ギンタン♥気持ちいいよぉ♥」
ドロシーの腕が少年の背に絡みつき、ぎゅうと抱きしめる。
「おねえちゃん…すごい…すごいよぉ!」
暗い牢の中で何度もシズキさんを味わったからわかる。
ドロシーおねえちゃんの膣内は、きっと他の女の子のソコとは違う。
シズキさんに挿れているときは、おちんちんを包む肉がこんなにもウネったりしなかった。
ヒダヒダの一つ一つが亀頭を小削ぐようにみっちり絡みついてきたりしなかった。
一突きする度におちんちんが溶けてなくなっていくような気持ちよさに、少年は溺れていく。
(ギンタン必死に腰振って…かわいい…)
Gスポットが突かれるたび、変声期前の声が鼓膜を通るたび、少年の髪の匂いが鼻孔を擽るたび、愛しさに似た感情がきゅんきゅんと自分の下腹部を収縮させる気がする。
それは気の所為ではなく、実際ドロシーの子宮が降りてきている証だった。
通常ギンタのペニスでは届かない彼女の子宮が、少年の赤ちゃんを確実に産もうとして自ら降りてくるのだ。
やがて、少年のピストンのたびに小さな亀頭が子宮口を小突くようになる。
「あ…ギンタン…♥んぅ♥」
腰を打ち付けられる度に幸せな電撃が身体中を駆け巡る。
「おねえちゃん……」
少年が、自らの絶頂が近いことをドロシーに告げる。
「いいよギンタン…おねえちゃんの中にいっぱい出して…」
「あああああっ♥」
今やぴったりくっついた少年の亀頭と魔女の子宮口。
少年の鈴口から熱いザーメンが勢いよく発射され、余すことなく子宮へと注がれる。
マイラ、浮浪者、小人、中年オヤジ…望まぬ相手の子種に散々蹂躙された彼女の子宮は、ようやく愛する少年の精液を満たす悦びに打ち震える。
8つも歳下の、まだ子供といえる年齢の少年のザーメンを自分の中に迎え入れる背徳感と、純粋に彼を愛おしく思うが故の幸福感が混ざり、なんだかくすぐったいような気持ちになる。
射精が終わった後も、ギンタは子宮口から亀頭を離そうとしない。注いだ子種がすぐにあふれてこないように、おねえちゃんの奥まで染み込むように、ぐりぐりと押し付けて、ようやく結合を解く。
「いっぱい出たねギンタン♥」
上気したドロシーは、ベッドにうつ伏せになって小休憩する。
「おねえちゃんの膣内…ギンタンのミルクでいっぱいだよ♥」
スリットスカートは大きく乱れ、大きなお尻が丸ごと外気に晒されている。
ドロシーが脚をもぞもぞ動かすたびに悩ましげに揺れる双丘を見ていたギンタのペニスは硬さを失うどころか更に反り返っていく。
「きゃ!ギンタン!?」
「おねえちゃんごめん…もう一回したい…」
うつ伏せになったドロシーの太股の上に馬乗りになったギンタは、自分を誘惑した白く大きなお尻を両手で鷲掴みにする。
観音扉を開けるように尻肉を外側へ押しやると、放ったばかりの自分の精液を奥に溜める秘裂が姿を現す。
ギンタは熱り立ったモノを、そこへ沈み込ませる。
「ギンタン…♥さっきより硬いよぉ♥」
後ろから挿れられたことで、さっきより深い挿入となる。ドロシーの子宮口が、より長いストロークで突かれていく。
8つも歳下の少年に馬乗りにされて犯される。合意と愛が前提にあるこの行為は、愛する少年に征服される被虐の悦びをドロシーに与えていた。
「おねえちゃん…っ!」
射精の合図だ。ドロシーはわざと尻をくねらせ、少年の膣内射精から逃れたがるような素振りをする。
しかし、馬乗りになられている以上無駄な抵抗に過ぎない。胸の奥の微かな嗜虐心を刺激されたギンタは、大きなおしりをがっしり掴んで精液を確実におねえちゃんの膣内に注ぎ込む。
「あっあっギンタンの…熱い…♥んんっ!!」
「もう…いじめてくれちゃって…♥」
再びドロシーが上位になり、ギンタにねっとりしたディープキスをする。
すっかり発情したドロシーとギンタは、キスをしながら自分の服を脱ぎ始める。
ベッドの上でお互い産まれたままの姿になった2人。
ドロシーはギンタを仰向けにし、ピンと天を突くペニスの上にまたがる。
まだまだ硬い少年のおちんちんが、ドロシーの体重分の圧力で子宮口をぐりぐりと突く。
「ギンタン!ギンタン!すごいよぉ!」
ドロシーは腰を前後に動かし、おちんちんを存分に味わい始める。
(ほんと…すごい…)
微かに空いた扉の隙間から、2人を覗く影がある。
シズキだ。夕暮れにはまだ時間があるが、早く買い出しが終わったのでつい様子を見に来てしまった。
(大人になりだしたばかりの男の子の細い腰の上で、ドロシーさんのおっきなお尻があんなに激しく…本当に…子供の男の子とエッチしてるんだなあ…)
2人のとっている体位は騎乗位。奇しくも2日間シズキとギンタが繋がっていた体勢と同じだ。
(私も…ああだったのかな…)
少年のおちんちんを貪ろうと貪欲に動く腰…それを数時間前までの自分と重ね合わせて、いつしかシズキの手は濡れ出した自分の大事なところへと伸びていく。
(あ…ギンタさんの…)
膣奥にまだ残っていた精子が指に絡む。先程ドロシーに避妊ARMを使ってもらって生殖能力を失った精子…指についたそれをクリトリスに塗りつけ、くちゅくちゅと擦り上げる。
「あ…ん……♥」
声を殺して、やり場のない興奮を慰める。
軽くイって我に返ったシズキは顔を紅くし、宿屋の廊下に誰もいないことを確認すると再び街へ繰り出す。
まだまだ2人の愛の時間は続きそうだ。約束の夕暮れまで街を散策することにする。
「ギンタン!ギンタン!」
「おねえちゃん…おねえちゃん!!」
横たわるドロシーの股の間に挟まるようにして、ギンタが必死に腰を打ち付ける。
ドロシーは胸にギンタの顔をうずめさせ、手で彼の腰骨を抑えて自分のほうに押し付ける。
ギンタ自身もドロシーの腰に抱きつくようにしがみついており、2人の肌が最大限密着するようなピストン運動。
まるで自分の身体がドロシーお姉ちゃんの中に埋まっていき、1つになるのではないかという錯覚にギンタは陥る。
やがて、限りなく1つになった2人の中心部で、少年の熱い滾りが少女の子宮へ弾ける。
ドクドクと精液を注ぎ注がれるのを感じながら、2人は繋がったままお互いの舌を貪る。
「好き…ギンタン…」
「僕も…ドロシーおねえちゃん…」
「はあ…はあ…」
少年と魔女は、ベッドの上で裸で息を切らせる。
行為が始まったときは黄金だった陽は、弱々しい朱へと変化している。
愛する人とのセックスは、こんなにも心穏やかな、安心できる、幸せな時間であることを思い出す。
この2日間の出来事が悪い夢だと思えるくらい、少年の温もりがドロシーの心を癒やす。
でも、夢ではない。いくら願ったところで、あの悪夢は現実にドロシーに降り掛かったものだ。
ドロシーは、ギンタを抱きしめる。
(もう絶対…大好きな人…ギンタン以外に身体を許したくない…)
メルヘヴンでは当たり前だったその希望は、このオズの国では困難であろうことはもはや痛いほど理解している。
人間を孕ませて繁殖するモンスター、獄鬼蔓延るこの世界。
弱体化した自分の魔力。
オスカー、モンビ、東西の悪しき魔女など、自分の旅の障害になるであろう敵の数々…
それでも…
(トト、前よりも長く出せたな…)
今日アーテンボローの腹を食い破った巨狼のガーディアンARM、トト。
メルヘヴンより魔力燃費が悪いこの世界では、トトのような強力なガーディアンは数秒も出現させれば魔力が空になってしまう。
この世界に来たばかり、ギンタの封印を解いたとき以来にトトを使ったわけだが、
あの時よりは明らかに長く召喚できていた。
(私の魔力、強くなってるのかな…)
オリジナルのギンタが彼の世界からメルヘヴンに来たとき、彼の体力は元の世界でのそれと比べて飛躍的に上昇していた。
彼はそれを、「空気の薄い高山で訓練した人に持久力がつくようなものかも」と表現していた。重力の強い世界で生まれ育ったギンタは、重力の軽いメルヘヴンでは超人になったわけだ。
今のドロシーにとって、オズの国は”高山”なのだろう。
ドロシーが使える魔力の薄いオズの国で行ってきた数々の戦闘が、ドロシーの魔力を更に強くする訓練になっているのだ。
(その例えでいうとこの“地上”…メルヘヴンに帰ったら私、ものすごく強くなってたりして…ファントムなんて瞬殺できるくらいに…)
帰れたら、だけど…… と自嘲気味に言う。
…いや、きっとメルヘヴンに帰る。
オスカーを倒して、ギンタの体内の神導器核を取り出して…
(メルヘヴンに帰るとき…ギンタンは…?)
ドロシーの脳裏に、安全なメルヘヴンで愛しい少年と穏やかに過ごす光景が移る。
(それくらい、夢見てもいいよね…ギンタン…)
そう。ドロシーの魔力は、少しづつ逆境の中で成長している。
いざという時の為の最終兵器、ジンもある。面倒な成約はあるが、あの威力はまさに一撃必殺。”オリジナル”のギンタが使っていたガーゴイル並みの破壊力だ。
もはやドロシーはそこらの雑魚獄鬼には決して負けないだろう。
ドロシーとは反対にこの世界で強化したオスカーにも、いつか届きうるかもしれない…
散々身体を弄ばれた少女の眼に、希望の火は消えていない。
少年を抱きしめながら、もう片方の手を拳をつくり、ぎゅうと握りしめる。
じき、開獄日とやらが来る。
彼らの頭上で輝く2つの月が両方とも満月になり、陽が落ちるとき…
地上と地獄の境界が曖昧になり、強力な個体を含めた大量の獄鬼がやってくる…
街の中は緊張はあるようだが、絶対的な守護下にある安心感を住民に与えている。
この街、ランゼスの地下にある獄鬼避けの鉱脈が、ランゼス市内における”地獄と地上を繋ぐ門”の出現を許さない為だ。
日の出になれば、地獄との連絡口は消え、2つの世界は再び分かたれるという。
夜はまだまだ長いが、安全圏に入ることができたドロシーは朝を待つだけでいい。
開獄日を凌いだら、オズの国中央部・エスメラルダへ向かう旅の再開だ。
この街に潜入を試みてから今まで、数え切れない程の涙を流したが、それでも最終的に、ギンタと再会し、ここにいる。
獄鬼に対しては最も安全な場所の1つに身をおき、開獄日をやり過ごすことができる。
今回のドロシーの戦いは、この街でギンタ達と再会できた時点で終わったのだ。
街の喧騒の中で、少女は穏やかな表情で少年を抱きしめる。