※この作品はR-18です。

オズの国のドロシー   作:LFぼーむ

46 / 54
ACT.45.5 開獄

ドロシー達が潜むランゼスを…オズの国を天空から照らすのは、2つの月。

ギンタの世界には1つしかない衛星だが、オズの国はそれを2つ持つ。

それぞれの周期で満ち欠けする2つの月が同時に満月になるとき、この世界と”地獄”を隔てる境界が曖昧になる。それが開獄日。

 

 

 

地上と”地獄”の境い目は、漁網に例えられる。

普段は”網”の目が細かいので、小魚―低級な獄鬼―しか地獄からやってこない。

しかし開獄日の1夜だけ、網の目が大きくなる。すると、大きな魚―上級の獄鬼―も地上へとやって来れる。

 

それだけではない。大きくなった網の目からは巨大な海獣すらも、顔くらいは出すことができるだろう…

つまり、地獄に満ちる獄鬼の”祖”であり”王”と称される数個体すらも、この夜は地上へと顕現できる。

 

開獄日に緩む”網の目”が海獣の巨体を抜けるほど大きくは緩まない以上、

やがて”網の目”が元に戻ると海獣は網の内側に戻らざるをえない。

獄鬼の”王”達は、季節に1度のこの夜が終わる度に、地獄へと戻っていく。

 

彼らにとって憎々しいこの”網”…

網を破壊するか?

網がもっと緩む方法を見つけるか?

隅々まで探せば網が破れている箇所があるのではないか?

 

地上の支配を渇望する”王”達は、それぞれのやり方を思案する。

この開獄の夜は、1晩だけ地上を好きに蹂躙できる宴であると同時に、その1晩を永遠にする方法を探る数少ない好機とも言える。

 

 

 

―オズの国 西方領 ウィンキー―

 

東・西・南・北・中央に5分されるオズの国の中で、東方領マンチキンと西方領ウィンキーはほぼ獄鬼の国と化している。

それぞれの国を、邪悪な魔女姉妹が支配しているからだ。

 

 

ウィンキー中央部に位置する城…地下の大部屋には淫らな宴が繰り広げられていた。

大量の獄鬼―主に人型の獄鬼―が広い石畳を覆い、飲み・喰い・犯している。

宴の肴は、ウィンキーの住民たち。季節に1度のこの宴のために各村から”徴収”された者達である。

1つ目の巨人が鍛えられた男の脚をもいで美味そうに食らう。

首から上が狗になっている獄鬼が赤児の煮汁に舌鼓を打つ。

虎と熊を合体させたような獄鬼は処女たちの拘束を解き、逃げようとするところを押さえつけて犯している。

天井近くでは翼の生えた猿達が酒に酔い、踊り舞っている。

 

今宵は宴の日。普段はこの地上と地獄を分かつ境界を低知能な下級獄鬼しか抜けて来られないが、この1夜だけは強力な力を持った同胞もやってくることができる。

何より、我らを生んだ”祖”…”王”がこの地上に御尊顔を出してくれる…

 

 

「あん…あんっ♥いいよぉお前たち…もっと深くまで突きな!」

無理矢理犯されている生贄の村娘達に混じり、露出度の高い格好をした女性が青い肌をした筋肉質な獄鬼のペニスを口・膣の2穴で咥えている。

 

【挿絵表示】

 

生贄の村娘達とは違い、彼女は獄鬼に対して上位の態度で性交している。

紫色の短髪を精液に濡らし、豊かな乳房を揺らしながら、馬並みのペニスをうっとり堪能する。異形の巨根を咥え込む下腹部には、子宮を模したかのような紅い紋が彫られていた。

彼女は東方領マンチキンを支配する魔女、ネッサローズと言う。

普段は自分の国を治めているが、開獄の夜は姉の治めるウィンキーで過ごす。

 

「ネッサろーズさマ…もウ…」

青肌の獄鬼が射精が近いことを訴える。

「はあ…まだ…まだ足りないよぉ♥もっと突きな!!」

紫髪の魔女は獄鬼の身体をぎゅうと押さえ、性行為の続行を要求する。

激しいピストンの最中、獄鬼が呻き、ドロドロの精液が魔女の膣内を満たす。

 

その瞬間、直線状に放たれた業火が青肌獄鬼の頭部を焼く。

「我らに…貴様の子種塗れの蜜壺で…ロークワット様の魔羅を受け入れさせるつもりか…」

少し赤みがかった白い長髪を揺らし、巨大な唾の帽子をかぶった隻眼の女性がゆらりと姿を現す。

頭部を消し炭にされた青肌の獄鬼は何も応えることはなく、床に倒れる。

 

ネッサローズの口を犯していた獄鬼は慌てて離れようとする。

その様が長髪の女性―魔女―の勘に障ったようで、パチンと指を鳴らす音と共に発生した炎に身を焼かれた。

 

「ダメよぉネッサローズちゃん…ネッサローズちゃんのおまんこはロークワット様の精をいただく為に綺麗にしておかなくちゃ…」

屈強な獄鬼を、まるで家具を処分するように焼いた冷徹な表情から一転、妹を溺愛する姉の目で妹でネッサローズに注意する。片目は眼帯に覆われ、1つしか機能していない目は媚びるように潤んでいる。

 

「エルファバおねえちゃん…」

エルファバと呼ばれたその魔女は長髪をかき分けると、精液を吐き出すネッサローズの披裂に口をつけ、中出しされた精液を掃除するかのように舌で掻き出し、吸い出していく。

妹にクンニする姉の表情は恍惚に融け、悦びをいっぱいに感じていた。

 

「だってぇ…ここまで来るの長くて退屈だったんだもん…チンポ咥えなきゃやってらんないよぉ…」

姉に我儘な態度で甘えるネッサローズ。

いつもの開獄日は彼女の持つ神導器、”移動靴”ヨルシッパでひとっ飛びでここまで移動できる。

しかし数週間前、それは盗まれた。

それは爆発音と共に桃色の髪をした少女が城内に壁を空けて現れた夜の出来事。

それゆえ、ネッサローズは神導器を盗んだ犯人をその桃色髪の少女と断定した。

のこのこ現れたその少女を一度は捕らえ、連れの子供に処女を奪わせるという恥辱を与えてやったが、隙きを突かれて逃げられた。

たまたまその日は自分の獄鬼軍団に聖都エスメラルダへの遠征を命じていた為、城の兵が手薄だったのが災いした。

 

「ああ…ネッサローズちゃん…かわいそうに…大切な神導器を盗まれて…」

舌で丹念に妹の膣を掃除しながら、エルファバが言う。

「おねえちゃんの国でも捜索命令出してあるからね…捕まえたら女に生まれたことを後悔するようなお仕置きしてあげるからぁ…」

 

神導器とは、獄鬼蔓延る地上を見かねた”神”がオズの国の人々へ授けた1番目の奇跡の品。そう伝えられている。それを持った者は誰でも、特定の魔法を使える宝具だ。

2番目に神が授けた奇跡は、魔女・魔法使いの存在。

神導器を持たずとも産まれながらに魔法が使える人間。彼らが獄鬼と戦うことで、オズの国の平和は保たれている。

 

エルファバとネッサローズも魔女。本来獄鬼と戦う立場の彼女は獄鬼を従え、開獄日を”宴”として祝っている。

 

一部の強力な獄鬼は”堕獄”という外法で、自分が虜にした異性の魔法使いを獄鬼側へ染めることができるのだ。

エルファバ・ネッサローズの下腹部には紅い入れ墨が彫られている。

“堕獄紋”といい、獄鬼に忠誠を誓った瞬間現れる模様だ。

彼女らは人類を裏切った引き換えに、強大な魔力と体力を得た。

オズの国の2/5を支配する力を…

何しろ彼女らを”堕獄”させたのはただの上級獄鬼ではない。獄鬼の”王”なのだから…

 

 

「そうだ、うちの子連れてきてるの紹介するわ。フレデリカー!こっちおいで」

「はい…ネッサローズ様…」

部屋の隅から、15歳程度の少女がおずおずとやってくる。

少しウェーブのかかった金髪を揺らし、緊張に身体を固めている。

 

「今回はね、この娘を堕獄させようと思うの」

ネッサローズは自分の傍に立つ少女の肩を抱き寄せる。

「あら、フレデリカじゃない。ネッサローズちゃんとお話するのにお世話になってるけど、堕転で強くなるメリットあるかしら?」

「もしかしたら通信範囲が伸びるかもしれないし。いずれにしても使える魔法だからさ、寿命が伸びればその分だけ使えるでしょ?」

 

使える、という物のような扱いにも関わらず自分の魔法を評価されたことに嬉しくなって、フレデリカと呼ばれた少女は顔を赤める。

彼女は思考共有の魔法を持つ魔女だ。ネッサローズが遠く離れたエルファバと会話するために2人の思念を中継する役目を持っている。

 

彼女に魔法の力があることを知ったフレデリカの両親は、マンチキンの掟に従ってまだ赤ん坊の彼女をネッサローズのもとへ引き渡した。

以降、彼女はネッサローズの元で魔法の力を育て、彼女が従える人型の獄鬼と共に暮らした。

そして人型の獄鬼の上に立つ者であり、全ての獄鬼の始祖である、ロークワットという獄鬼の王を崇拝するよう躾けられた。

 

 

今日まで獄鬼を含めた異性を知らずに育てさせ、今宵そのロークワットに女にしてもらうのだ。

 

オズの国天空に浮かぶ2つの月…やがて、2つとも同時に真円になる。

フレデリカにとっての大切な夜が始まろうとしている。

 

「堕獄をするとね、1つだけ…たった1つだけ、大きな弱点ができるの。」

開獄まであと数刻。部屋中央の円陣に近づきながら、西の魔女エルファバはフレデリカに説明する。

「姉さんは水ね」

東の魔女、ネッサローズは続けて言う。

「そう。そしてネッサローズちゃんは陽の光。」

「不便よねえ…もう何年も昼間に外へ出てないわ。」

「でもね、貴女はその不利以上のものを手にするわ。」

エルファバはミレポックの頬を触って微笑みかける。

「強靭な身体、更に強い魔法…」

「何よりロークワット様に認めていただいて、人の身でありながら彼と近い肉体を得る権利…」

 

「それにね、歳をとるのもゆっくりになるの!」

ネッサローズは無邪気に身を乗り出す。

「いつまでも若い身体のまま、ロークワット様に愛して貰えるんだよぉ!」

「…今まで唯一堕獄できなかった魔女がいてさあ、そいつは普通に歳とってババアになって捨てられちゃったんだぁ。なんて名前だっけ、モンビだったかな?」

「魔法の力を生まれ持っていれば誰でもできる筈なのに不思議よねぇ…」

エルファバは滑稽な昔話とばかりに嘲笑の笑みを浮かべる。

 

フレデリカは、少し不安そうにうつむく。

自分がもしそのモンビという魔女のように堕獄できなかったらどうしようと、小刻みに震えてしまう。

「大丈夫よ。貴女がちゃんと堕獄できるように、私達でサポートしてあげる。」

「ネッサローズちゃん、そんなこと言って貴女もロークワット様に愛していただきたいだけでしょう」

ネッサローズがおどけて舌を出すと同時に、洞窟が崩落するような音を立てて空間が軋む。

 

堕獄した魔女姉妹はさっと表情を引き締め、石造りの巨大な玉座の置かれた円陣を見つめる。フレデリカも、宴に騒いでいた獄鬼達も、一斉に円陣へ目を向ける。

歪んだ空間にヒビが入るや否や、黒い圧力のようなものが部屋中を満たし、空気がずんと重くなる。

目の錯覚か、視界が一瞬真っ黒になったかと思えば、玉座の上には細身の青年が出現していた。

 

「…ロークワット様、ご機嫌麗しゅうございます…」

エルファバが深々と頭を下げる。気づけば、部屋の獄鬼全員が膝をついて頭を垂れている。

つまらなそうな態度で玉座に腰掛ける青年…

体型こそ人間のようだが縮尺が違う。背丈3m程だろうか。

肌は青白く、角が生えている。脚は黒獣のように変化しているが、それ以外は人間のような姿。

 

それにしたって獄鬼の中には彼より巨大な個体はいくらでもいる。

筋肉質とはいえ細身のそれよりも屈強な筋肉を誇る獄鬼も無数にいる。

それでも、彼から感じる威圧感はこの場の獄鬼全員を一瞬で屠ることができると感じさせるに十分な圧力だった。

 

その凄味に、フレデリカは失禁してしまう。跪いた体勢がくずれ、へなへなと尻餅をついたその地面に水溜りができる。

「フ…フレデリカ…!とんだ粗相を…」

普段享楽的な態度でいたネッサローズが青ざめて取り繕おうとするが、青年は透き通った声で制する。

「その娘が…新たに我が眷属となる者か…」

その瞬間、瞬きの終わらぬうちに青年は玉座からフレデリカの傍に立っていた。

青年が手を振り下げただけで、フレデリカの身を包むドレスは縦に裂け、引きちぎられる。

一瞬の驚きの後に少女の心に芽生えたのは恐怖でも嫌悪でもなく、圧倒的に優れた雄に抱かれる期待と悦びだった。

再び玉座に腰掛けた王の股間から大蛇のように伸びる勃起…その亀頭にキスをすると、少女はその巨大な魔羅を未熟な肉壷に収めていく。

 

【挿絵表示】

 

破瓜の痛みに耐えながら腰を上下させる。周囲が見守る中の厳粛な奉仕…

やがて少女の身体に淫靡な快楽が生まれ、女の悦びを知った少女の喉から嬌声が漏れる。

少女が全身を震わせると同時に、溢れんばかりの子種が膣内に爆ぜた。

 

恍惚した少女の下腹部には、獄鬼の強大さに心から心酔した証が刻まれていた。

堕獄は成功した。それはこの世にまた1人、獄鬼に味方する強力な魔女が増えたことを意味する。

 

周囲の獄鬼達はその成功に悦び、宴を開始する。

「ロークワット様…私達にもお情けを…」

東西の魔女姉妹が、硬さを失わないペニスについた精液を掃除するようにして舐め始める。

彼女らにとってこの晩は、自分たちを堕獄してくれた王との逢瀬でもあるのだ。

 

 

人型獄鬼の王、ロークワット。

彼はこうして、己を地獄へ繋ぎ止める”網”を破壊しようと目論む王である。

 

逸材であった炎の魔女と雷の魔女の姉妹を堕獄させ、彼女らの指揮のもと作った兵団…

堕獄魔女と人型獄鬼の連合軍を地上に組織し、聖都エスメラルダを…大魔法使いオズ王を襲撃する。

その集団の名は、”ヘルファイア・クラブ”と呼称されている。

 

網から開放されるには、漁師を攻撃すれば良いのだ。

 

 

 

 

―オズの国 王都エスメラルダ~南部カドリング間 中立地帯―

山奥の洞窟では、西の魔女の城で開かれたような魔宴が繰り広げられている。

獄鬼が人を喰い、犯す。

その狂乱の中、地上に顕現した同胞を労い、1夜限りの”王”の謁見に歓ぶ。

 

しかしてその様子は、数点異なっていた。

堕獄した魔女や魔法使いは見当たらず、その場を仕切るのは数体の獄鬼と、人間。

魔法を持たない、ただの人間だ。

獄鬼に犯されている娘達も、手足を拘束され泣きながら犯されている者と、娼婦のような格好で獄鬼との交尾を楽しむ者とがいる。

その場にいる獄鬼は人型のものは少なく、多くが爬虫類や両生類の姿。

 

この集団は”畏鬼教”。獄鬼に抗うのでなく、屈し、生贄や己の子宮を捧げて生き延びることを選択した人間達の集団である。

教義として、信者は月1人以上の“生贄”を獄鬼へ捧げる義務を課せられている。

男の生贄は獄鬼の食肉として。

女の生贄は獄鬼の苗床として。

希少種である雌型獄鬼が集会所内にいる場合は、生贄の役割は男女逆転する。

“前夜祭”を愉しむ雌蜥蜴の獄鬼は、拘束された少年の上に跨って精液を絞り上げている。

 

 

その狂乱の中心で胡座をかいてるのは、巨大な肥った蛙。

それこそが”畏鬼教”の信望する神である。

 

地獄には、数体の“王”がいる。

爬虫類型獄鬼の祖、クィゲロウク。

人型獄鬼の祖、ロークワット。

蟲型獄鬼の祖、ガゥフ・ブラグ…

植物型獄鬼、夢魔の獄鬼、それぞれに”王”がいる。

 

遥か400年前、獄鬼が地獄に出現した際、まずこれらの“王”がいた。

それから、王達は自らの分身を創り始めた。

ロークワットは翼猿や豚鬼のような人型の獄鬼を。

クィゲロゥクは山椒魚や蜥蜴人のような爬虫類型獄鬼を。

ガゥフ・ブラグは痺蛞蝓や女郎蛞蝓のような蟲型の獄鬼を。

 

王は決して自らよりも力の強い分身は創ることが出来なかった。

しかし、巨大な魚が動きを封じられる網の目を小魚が通過出来るように、

王よりも力の弱い分身達は地獄と地上とを隔てる境界をくぐり抜けることが出来た。

そうして、オズの国には獄鬼が蔓延るようになった。

 

その“網の目”が定期的に緩む時期がある。開獄日と呼ばれる、魔宴の日だ。

網の目をくぐり抜けられない地獄の上級獄鬼が地上へとやって来る。

それだけではない。“王”達も地上へと顕現出来る。

しかしそれは前述の例えで言えば、緩んだ網の目から巨大魚がどうにか顔だけ出して藻掻いている状態。

当然、開獄日の夜が開ければ王は地獄へと引き戻されてしまう。

 

 

オズの国各地で信者を集める畏鬼教。

この夜、信者たちは全国の集会所でクィゲロウクの顕現を待っている。

しかしクィゲロウクがどの集会所に顕現するかは予測などできない。

その為、クィゲロウクが自分の集会所に現れたことは信者達にとって大変光栄なことであった。

 

 

 

この地区の集会所を仕切る蜥蜴型獄鬼、ビルは王の前でうやうやしく頭を垂れ、畏鬼教団の繁栄ぶりを報告する。

 

彼が畏鬼教団を組織するのも、開獄日でなくとも自由に地上に顕現できるようになるため。

王が地上に自由に顕現できるようになることこそ、全ての獄鬼達の悲願であり、それはオズの国の人間たちにとって終わらない夜の幕開けを意味する。

 

その為には、現在は定期的にしか開かない“地獄と地上との境界”を恒久的に広げること。或いは破壊してしまうこと。その手段を探ることだ。

5年前から地上で活動している上級獄鬼、ビルはその方法への答えを見つけかけていた。

 

「この娘達が、今宵用意した“聖女”候補でございます」

ビルの傍らには、10数人程度の少女達が縛られていた。全員、目の前の巨大な獄鬼に恐怖している。

 

ほんの数年前のことだ。“時”の力を持つ魔女が、ある予言をした。

『400年前にオズ大王に神導器をもたらした”天使”が棲む、天界。

その天界より、再び来訪者が現れる』と。

『来訪者“聖女”により、全ての獄鬼は一掃され、オズの国に平穏が訪れる』

予言は更に続く。

『しかし”聖女”が獄鬼に拐かされれば、闇の女王となり獄鬼の王を地上へと顕現させてしまう』

つまり聖女とは、顛末次第でこの地上を人類の物にも、獄鬼のものにもしてしまう。オズの行く末を決定してしまう人物というわけだ。

予言に示されている聖女の出現時期は、丁度今くらい。

もう現れているかもしれないし、これからかもしれない。どんな容姿かもわからない。

 

それでも、”王”が地獄から開放される数少ない手がかりである。

爬虫類・両生類型獄鬼の王、クィゲロゥクは”宗教”を作り、獄鬼に屈した民衆を組織し、人海戦術でそれを探すこととした。

 

「“聖女”の手がかりに進展がない以上、私独自の推論で選定したのですが…」

「難しい話は後回しだ。生贄を食わせろ。ひょっとしたらその中に“聖女”がいるかも知れぬしのう」

クィゲロウクは舌舐りをしながら、怯える娘たちを見る。

それらしいことを言っているが、久々に出ることができた娑婆で自身の欲望を満たしたいのだ。

獄鬼は下級から上級、そして王になっていくに連れて知能と力は高くなる。

 

しかし知能が高くても獄鬼の本質は食欲と性欲。

目の前に据えられている女体には我慢ならないのは、性(さが)であった。

 

「ごゆるりと…」

ビルが離れると、生贄の娘達の悲鳴があがる。

 

「さて、私も愉しもう。今宵は祭りなのだから」

ビル自身もやはり獄鬼である以上、色事が嫌いなわけではなかった。

ビルは山椒魚型の獄鬼に声をかける。地上に顕現したばかりの上級獄鬼。地獄時代の彼の知り合いだった。

数年ぶりの再会に乾杯とばかりに2匹は生贄の少年の頭を齧りあい、畏鬼教信者の女たちを抱きに行った。

 

 

 

―オズの国北方領ギリキン~聖都エスメラルダ間 緩衝地帯―

―とある街―

 

開獄日を前にして、人々は半ば諦めかけたように項垂れていた。

この街には魔法使いや魔女は生まれてこなかった。

聖都エスメラルダから離れ、王属倒鬼師達の加護も届きにくい。

どうせ今回も、街は壊され、男はその肉を獄鬼達に貪られ、女は肚に獄鬼を宿すことになる…

そのはずだった。

 

突如街に現れた黒衣の集団。その頭領と思われる長身色黒の男性は、オスカーと名乗った。

彼らが一様に身につけているのは銀細工のアクセサリに見える。

しかしそれらは、魔法を使える道具だという。

彼らの持つ指輪は念を込めるだけで鋼槍へと変わった。

腕輪からは雷撃が出た。

首飾りは癒やしの力を与えた。

しかもそれは、魔法を持たないこの街の住民のような一般人にも扱えるという。

 

オスカーという男は、この村の鉱山を私用する権利と引き換えに、魔法の武器を村の男たち全員分与えてくれた。

勿論、村人たちは涙を流して彼らを歓迎した。

 

 

【挿絵表示】

 

「ちゅ…あむ…♥ん…♥」

村人に用意してもらったテントの中、褐色肌の男が寝そべっている股の間で、黒髪の女性が黒い大蛇のようなものを頬張っている。

男の名はオスカー。彼の下半身からはズボンが引きずり降ろされ、25センチはあろうかという黒光りする巨根が屹立している。

「ちゅ…♥オスカー…おっき…♥」

恍惚とした表情でそれを頬張る女性の名はカンラという。亀頭を口に含むだけで顎が外れそうだが、歯を当てないように丁寧に愛撫する。

「くぷ…グボッ…ブヴッ…グボボッ…」

やがて巨根を喉奥まで飲み込み、卑猥な空気音を立てながら自らの口腔を肉奉仕の道具にし始める。

数日前に獄鬼に襲われた村の生き残りである彼女を助けたら、懐かれたうえ今では立派な”オスカーの女”だ。

 

口奉仕をするカンラの頭をなでてやりながら、今晩の計画に頭を巡らせる。

今晩の開獄日、自分の作るOZ-ARMのプロモーションにはこれ以上の舞台はない。

自分の部下であるカペル、ギロム、ピノキオンも今頃近辺の村でARMを披露し、獄鬼に怯える村を脅威から救うことだろう。

財力・資源・聖都エスメラルダとの繋がりの濃さ…等々を考慮して選定した村だ。

そこでOZ-ARMの知名度と信頼度を上げ、更なる量産の礎とする。

オスカー自らが担当するこの村は鉱山目当てで選んだ。ここの村人に取り入り、OZ-ARMの原料となる鉱物をここで安定的に掘り出せるようにする。

 

「ねえオスカー…♥いいよね?」

そう言うと、カンラはその身に巨根をあてがい、腰を沈める。

「んああ”っつ♥」

数日前まで処女だったのにすっかりこの巨根にハマってしまった彼女は、慣れた腰使いで黒棒をくわえ込む。

オスカーも情熱的な愛撫とピストンでセックスを盛り上げるが、その目はカンラを映していなかった。

 

別段いい女でもないが、男ばかりの旅の中で娼婦を買う手間は省ける。

それに、彼女が役立つのはもっと別のことだ。

 

「オスカー殿、お待たせ致しました…っ…」

オスカーに呼びつけられてテントに入ったかぎ鼻の男は、巨大なペニスに串刺しになっているカンラを見て目を背ける。

 

【挿絵表示】

 

マルキスは聖都エスメラルダを護る”神”を信じる牧師の家庭に育った青年だ。

400年前に神がオズの国へ与えた奇跡…神導器と魔法使い。

マルキスの神への深い愛は、魔法を持って生まれなかった自身へのコンプレックスと融合し、魔法使いへの嫌悪と変わった。

神導器のみが、人に許された獄鬼への武器であると。

しかし魔法使いに依存する社会で彼の主張は受け入れられず、放浪していたところ、オスカーと出会った。

―神導器のような武器、ARMを持つ男と―

 

 

「遅えよマルキス。一戦始めちまったぜ」

子宮口を発達した亀頭でグリグリしながら射精してやると、カンラはビクビクと痙攣して全身の力を抜く。

マルキスは口を真一文字に結んで顔を背ける。オスカーと自分の出会いは天啓と感じているが、こういうところはどうも苦手だ。

それに、この女は魔女だ…

 

 

「マルキス。それ、ちょっとこいつに触らせてやってくれ。」

カンラとの結合を解きながら、オスカーはマルキスの持つ杖を指差す。

彼の所持する神導器、操鉄杖ドリンだ。

マルキスが露骨に嫌悪の表情を示す。

カンラは軽蔑するように彼を一瞥すると、裸のまま近づいてくる。

思わず目を背けるマルキスをまるで気にせず、ドリンの柄先についている珠に口づけをする。薄い唇が、ねっぷりと珠を舐る。

大切な神導器がどんな扱いを受けているか確認するため、マルキスは薄目を開ける。

小ぶりな乳房と、中心から精液を垂れ流すすらりとした両脚が目に入る。

下品な言葉や態度を取らなければそれなりに綺麗な娘なのに…と一瞬マルキスは思って、邪念を振り払うように首を振る。

 

 

「どうだ…?」

オスカーが尋ねる。

「…知らない鉱物…オスカーが持ってきたオリジナルのARMみたいに、このオズの世界にある鉱物じゃないよ」

カンラが答える。彼女は”巌の魔女”岩石や鉱物を自在に操る魔女だ。口に含めば鉱物の同定も容易にできる。

 

「似たような働きができる鉱物は作れるか?」

「…たぶん無理。私が操れるのはオズの国にある鉱物だけだから…」

「そうか…」

 

メルヘヴンでのARMの原料、マティア鉱石に似た性質を持つ鉱物はオズの国に存在した。

それを使ってオスカーはOZ-ARMを作った。

また、カンラの魔法でその鉱物の鉱脈を地上に引っ張りだし、大量に手に入れることができた。その結果が、今彼らの前にある大量のOZ-ARMだ。

 

しかしこの神導器の核に使われている鉱物は、マティア鉱石と同じくオズの国に存在しない鉱物だという。その上、カンラによれば同じ性質を持つ鉱物すらオズの国にはないらしい。

(…マジか…)

オスカーは心の中で悪態をつく。

神導器は、オズの国では“神の使い”がオズ王に渡した宝具と伝えられている。

オスカーはそんなことは大衆向けのお伽話と思っており、神導器は“神の国”などではなくオズの国で作られたものだと考えていた。

だが蓋を開ければ、神導器の核を構成する鉱石はオズの国には存在しない。似た性質の鉱石すらもないときた。

 

(OZ-ARMみてえに、神導器の量産も視野に入れてたんだがな…)

だが、収穫はあった。

それは神導器がオズの国とは違う世界で作られたという事実。

(神の国…天使…ねえ…)

オスカーはほくそ笑む。

自分、そしてドロシーの生まれ故郷を思い出す。

 

「どうされました、オスカー殿」

聖なる神具をはやくこの下賤な魔女から引き離したいと思いながら、マルキスはオスカーの沈黙を破る。

「いやね、400年前にオズ王に神導器を授けたっていう“天使”について考えてただけさ…」

 

 

 

 

―再び、西の魔女の城―

 

淫らな宴が繰り広げられる城内…

西の魔女エルファバ、東の魔女ネッサローズ、東の魔女の側近フレデリカ、3人の魔女は石畳の上で息を切らせている。消耗した体力とは裏腹にその顔は恍惚としていた。

獄鬼の王、ロークワットの寵愛を3人まとめてたっぷりと受けた直後なのだ。

 

「堕獄おめでとう、フレデリカ」

「はい、ありがとうございます、ネッサローズ様。この身にロークワット様の御力が分け与えられているのを感じます」

フレデリカは心底光栄そうに、そう言ってはにかむ。

 

彼らの王、ロークワットは城を離れ、ウィンキー国内の獄鬼へその威光を振りまいている。

3人の”堕獄した魔女”たちはしばし雑談を楽しむ。

 

「あの…ロークワット様は真なる意味での全ての獄鬼の祖…と伺っています。他に存在する”王”はロークワット様から派生した存在だと…」

「ええ、そうね」

ヘルファイア・クラブでは、そう教えている。もっとも、他の”王”達は否定するだろうが、真実は王自身しか知らない。

 

「その他の”王”達は、どのようにして地上に顕現しようとしているのでしょうか?」

純粋な興味で、魔女の先輩に質問する。

「…クィゲロゥクはアレね。畏鬼教とかいう宗教で人間どもに協力させてるのよ。聖女の予言なんて信じちゃってさ」

「聖女…?」

「ただの予言よ。神導器を作った”神”が住む世界からまた使者が来るとかいう予言。全くくだらない…」

ネッサローズはそう笑いながら、つい最近『異世界から来た』などという与太話を聞いたような気がしたが、この場では流した。

 

「ガウフ・ブラグは…特にそういうのないわね。」

エルファバは蟲型の獄鬼の王の話を始める。

「蟲型の獄鬼達は組織だった動きはしないから。ガウフ当人も好きな場所に出現して、一晩の娑婆を愉しんでるんじゃない?」

 

「ああ、好きな場所っていっても分厚い分厚い黄瓦が張り巡らされてるエスメラルダには出てこられないわよ。」

「そんなことができるなら、とっくの昔にロークワット様がエスメラルダ宮中に出現して、オズ大王の首を跳ねてるわよ」

「黄色い煉瓦はオズの国の人間共の生命線だからね。黄瓦の上には地獄とのゲートは開かないのよ」

 

 

「分厚い黄瓦が張り巡らされてるエスメラルダならともかく、”王”を名乗る獄鬼なら郊外に伸びてる末端の薄い黄瓦層なら破れるんじゃない?」

ネッサローズがふと口にする。

 

きっとできなくはないだろう。

しかし、あっても稀な現象について言及するのも時間の無駄と考え、魔女達は別の話題へと移った。

 

―オズの国北方領ギリキン~聖都エスメラルダ間 中立地帯―

―水の街 ランゼス―

 

獄鬼避けの鉱物、黄瓦。

聖都エスメラルダを中心に木の根のように広がる黄瓦の鉱脈、通称”黄色い煉瓦の道”。

道状に細く伸びる鉱脈の上には稀に広大な面積の塊を形成する箇所があり、そのような土地に人々は巨大な街を作る。

他の場所に比べて獄鬼に蹂躙されることが少ないから、当然栄える。

 

そんな街の1つであるランゼスでは、開獄日に地獄との門が開くことはない。

つまり、ランゼス内に獄鬼が侵入することはない。開獄日において、地上で最も安全な場所の1つであると言える。

しかし油断はできない。ランゼスの外では、あちこちに地獄との門が開き、獄鬼が蔓延っている。

獄鬼全体から見れば少数だが、ランゼスをぐるりと囲む壁を越えられるものもいる。

鳥型・羽虫型は空を飛ぶし、トカゲ型は壁を登る。上級の獄鬼が壁を壊そうとするかもしれない。

だから開獄日は、エスメラルダからの助っ人を含めた数人の魔女・魔法使いが壁の上に陣取って獄鬼を迎撃する。

 

今回の開獄日もそう。

ランゼスの郷属倒鬼師、硝子の魔女 シリカなど6名。

王属だがこの街に派遣され駐屯している氷結の魔女 シズキ。

そして、エスメラルダからの応援で派遣された王属倒鬼師であるヨハンとヴァーミリオン。

小さな村であれば2人もいれば多いほうである倒鬼師が、9名もこの街の護りを固めている。

 

ランゼスには黄瓦があるのだから倒鬼師達は他の村の応援に向かうべきでは、という声もあるが、人類にとっての砦の1つを獄鬼に蹂躙される危険性を重く見るというのがエスメラルダ側の考えなのだろう。

 

壁の上には新入りの王属倒鬼師、シキの姿もある。

その16歳前後の青年は愛用の剣を手に、ごくりと唾を飲み込む。

神導器・呪血刀シヴェシュはヨハンの手にある。また暴走するかもしれないから、エスメラルダで正式に王属倒鬼隊に入隊するまでは触らせてくれないらしい。

思えば不思議な縁だ。倒鬼師試験に落ち続けの自分が、神導器の”適合者”だったとわかりすんなり王属倒鬼師の仲間入りとは…

シヴェシュと適合することがわかったのも、もとを辿ればドロシーという少女と出会ったことがきっかけだ。

夜の街を裸でいるところをシキに救われたドロシーが話すには、ARMとやらを売りさばく悪人を追っているとのこと。まさにランゼスでARMを配っていた木彫りの人形と交戦になり、追い詰められた彼が召喚した大鯨にドロシーが食べられてしまった。そんなドロシーを救うために呪血刀シヴェシュを盗んで大鯨を倒した…というわけだ。

(ドロシー…結局見つからなかったな…)

シキは、ドロシーの身を案ずる。大鯨を倒した後しばらく昏睡状態だった上、なんと王属倒鬼師に入るという話になり、とてもドロシーの行方を探す時間が取れなかったのだ。

(…この街の何処かで、無事でいるだろうか…)

暇があるとドロシーのことを考えてしまう。別に変な意味ではなく、純粋に心配しているだけ…と青年は己に言い聞かせる。

 

 

「そら、始まったぞ」

王属倒鬼師の先輩であるヨハンが隣にいるシキに声をかける。

オズ上空に浮かぶ2つの月。それらが同時に満月になった瞬間、柔らかな月の光が血のように紅く変貌する。

続いて、耳障りな不協和音が木霊しながら、ランゼス壁外の地表が歪む。

ぽつり、ぽつりと、30m間隔でスポット状に、空間ごと歪んでいるかのような現象が見られる。

その歪みから、異形の存在がぼとり、ぼとりと、吐き出されるように出現する。

歪みの向こう側―地獄から来た獄鬼共だ。

 

獄鬼の多くは、高い壁に囲まれた街、ランゼスに入ってこれない。

黄瓦上にあるランゼス内には、あの”歪み”は現れない。

つまり壁上にいる倒鬼師達は、壁を超える能力のある一部の獄鬼を迎撃すれば良い。

 

「…ランゼスのような村以外では今頃大惨事なんだろうな…」

シキは呟く。普通の村では、村の中にも”歪み”が発生する。街の外も中も関係ない。

いたるところに獄鬼が湧く。

それに比べればランゼスの倒鬼師は楽な仕事だ。

 

 

「…妙だ……蟲型の獄鬼ばかり湧いてくる…」

蛾の姿をした獄鬼を墜落させながら、ヨハンがいう。

「そんなにおかしいことなのか?」

馬程の大きさをした蚊に斬撃をくれてやったシキはヨハンに問う。

「普通、開獄日ってのは人型、蜥蜴型、蟲型、鳥型、植物型…なんの区別もなしに獄鬼どもが向こう側からなだれ込んでくるもんだ」

「…ランゼスと繋がった先に、蟲獄鬼の巣でもあるんじゃねーのか?」

「的を得ているかも知れないネ、シキ君」

ヴァーミリオンが言う。飄々として怪しげな彼の額に汗が垂れるのを見て、シキはザワザワと胸騒ぎを感じた。

 

―ランゼス 中央街 民宿―

 

何度も何度もお互いを求めあった末 軽く寝ついていたドロシーとギンタは、地鳴りの音で目が覚めた。

「目、覚めちゃった?ギンタン…」

「なんだろうね…この音…」

 

ドン… ドン…

 

地の底から響くような重低音。

開獄日とはこういうものなのだろうか。何しろ獄鬼の住む世界とこの世界が繋がる日なのだ。異様な地響きくらいあるのだろう。いずれにせよ、このランゼスにいれば安全…

 

いや、何かおかしい。窓の向こうから聞こえるランゼス市民の動揺と困惑の声から、この音は”普通”でないことがわかる。

ギンタとドロシーが服を着ていると、部屋のドアが勢いよく開く。

 

「ドロシーさん!ギンタさん!」

「シズキ!この音は…」

「ランゼスの開獄日でこんな音がするなんて聞いたことなかった!何か…おかしいです…!」

3人は何処へ行くともなく街へ出る。

中央街にある噴水広場。ランゼス市民の憩いの場に、自然と市民が集まる。聞いたことのない異音に怯えながら…

 

ドン…ドン…

 

地の底から響くその音は、どんどん大きくなる。

ドロシーはふと、ドアの向こうに出たがっている暴れん坊が戸を叩いている音みたいだ、と思った。

 

 

やがて、巨大な爆発音と共に、広場の地面が爆ぜた。

巨大な狼煙のように立ち上る土煙の中から、幾多もの羽音やカサカサとした足音が聞こえてきた。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。