―オズの国 とある街―
その街は水没していた。
屋根などの足場に逃げ延びた人間たちは、待ち構えていた蟲の獄鬼に喰われ、犯されている。
街で一番高い教会の塔に腰掛け、その様子を見下ろす姿があった。
「ふふ…弱い人間共…」
桃色の髪を三つ編みにした少女。齢は18か19程度。
ドレスは臍まわりが露出するようになっていて、少女の臍下には紅い紋が刻まれていた。
堕獄紋。
上位種の獄鬼が、異性の魔法使いに対して施すことのできる呪い。
対象がその獄鬼に心の底から屈服したとき、永遠の服従の証が下腹部に出現する。
堕獄した魔法使いはその魔法が飛躍的に向上し、身体能力も強化される。身体の一部が変異したり、変身能力を持つこともある。
…つまりは人の身でありながら、獄鬼の性質が身体に宿ってしまっているのだ。
この少女、ドロシーに堕獄を施した獄鬼は、上位種という言葉には収まらない。
全ての獄鬼の”王”。蟲型獄鬼の王、ガウフ・ブラグ。
数週間前の開獄日で彼に見初められたドロシーは、女性になったばかりの身体に余るほどの寵愛を受けた。
そして、朝日が昇ると共に“王”は地獄へと還された。
“王”の巨大すぎる存在力はそれ故、王を地獄へと強く縛り付ける。
季節に一度地上に現れるのが精一杯なのだ。
「ん…♥ガウフ様…早く…会いたい…」
あの時の快楽を思い出しながら、ドロシーの指は割れ目に沈み込む。
眼下には、自分が巻き起こした大風と、それに伴う水害に沈んだ街。
飛躍的に強化されたドロシーの風魔法は、雨や川と組み合わせれば洪水を、炎と組み合わせれば大火事を引き起こすことすらできた。
数週間前に“王”が帰還した後、かつての仲間たちに助けられたドロシーは、精液塗れの自分の下腹部に痣のようなものが刻まれているのに気づいた。
紅く光る紋様。同じ形を、コッローディという魔女の下腹部にも見たことがある。
“蟲型獄鬼の王”の紋章。蟲型獄鬼に心も身体も屈服させられた証。
それを自覚した瞬間、身体が昂り、心が脱皮したかのような錯覚に陥る。
次の瞬間、目の前で心配そうに自分を覗き込む少年は…
あれだけ愛を捧げたはずの少年は…
ドロシーの眼からは、『只の人間の子供』にしか見えなくなっていた。
差し伸べられた手が穢らわしく思え、思わずゼピュロスブルームを振り払った。
つむじ風で払いのけようとしただけなのに、すぐ後ろの建物が全壊するほどの突風が起きた。
直撃を受けたギンタとシズキは、無残な姿で横たわっていた。
かつての仲間や恋人の死体を見ても何も思わない。
『獄鬼の餌』にしか見えない。
それから、ドロシーはあてもなく彷徨っては、人間を殺して廻った。
「は…指じゃ…足りない…お前たち…おいで…♥」
ドロシーの赦しを得た蟲の獄鬼達が、その柔らかな肉体に群がる。
「あああっ♥」
今晩1匹目にドロシーの肉壷を堪能する権利を与えられたのは、中型犬ほどの大きさのヒヨケムシの獄鬼。歪な程巨大な狭角が興奮でカチカチ鳴り、それに反して小さな目が情欲の炎をドロシーに浴びせる。
剛毛の生えたグロテスクな腹部の先端から勃起する性器が、少女の膣内へと進んでいく。
「もっと♥もっと腰振りな♥そう…上手♥」
ドロシーは醜い奇蟲の頭を愛おしそうに撫でながら、異種姦交尾を楽しむ。
抽送のたびにユサユサと揺れる柔らかな巨乳に、ダニの獄鬼がむしゃぶりつく。
「きゃ♥我慢できなくなったのかい?ぁあああっ♥」
少女の膣内で、ヒヨケムシの性器が爆ぜる。少女の子宮に、醜い蟲の精液が注がれていく。
「ん♥いいよ♥…あんたの子種…全部出しちまいな…んんっ♥」
避妊のARMがあるが、使わない。
使う必要がないのだ。
少女の胎には、既に新しい生命が宿っているのだから。
ドロシーの乳房にむしゃぶりつくダニの獄鬼は、硬く勃起した乳首を甘噛みしている。
その先端からは、母乳が噴出していた。
あの晩、獄鬼の”王”に注がれた子種が少女の子宮を塗りつぶし、排卵された卵と1つになった。
ドロシーは、400年に及ぶ獄鬼の歴史の中で、”王”の種を妊娠した初めての雌となったのだ。
それを野性的な直感で感じ取ったのか、いつしか蟲型の獄鬼達がドロシーに付き従うようになった。
そしてドロシーは、征く先でオズの国の人々に災厄を振りまいては、毎晩”王”を想い淫宴にふける。
「んもう♥がっつきすぎだよ♥」
ドロシーの身体に、大蛇のような大きさのカギムシの獄鬼が絡みつく。
白く艷やかな太ももに巻き付き、その柔らかさを堪能する。
カギムシの獄鬼に馬乗りになり、腰回りに絡みついてくる身体の先端を掴み、自分の膣内に導いてあげる。
「ん…いいよそのまま…おいで…♥」
自分の腹先が少女の膣と接触したことを感じたカギムシは、体内に収納されていた性器を外へと展開する。
「ん…♥」
出入り口がドロシーの秘裂とキスしているので、性器は体外に出るとそのまま膣内へと入って行く。ゆっくりと蟲の性器がドロシーの膣内を押し広げる。
ドロシーはそのまま、騎乗位のように腰を動かし蟲ペニスを堪能する。
そんな彼女の頭に、ゾウムシの獄鬼がしがみついてくる。
勃起した性器をドロシーの唇にねじ込もうと腰を振る。
ドロシーは口を開き、その性器を迎え入れる。
「ん♥くぷ…♥」
人間とは違う外骨格の性器を、柔らかな舌で舐めあげて口奉仕を行う。
「んむ♥」
今度は蚊の獄鬼が尻にまとわりつく。
まだカギムシとの交尾は終わっていないのに、困った子…とでも言いたげに困り顔をすると、ドロシーは肛門にその性器を導いてあげる。
そうして、獄鬼史上初の”王の仔”を孕んだ娘は、自らを護衛する下僕に性の褒美を与えていく。
毎晩毎晩、数十匹の下僕の相手を何度もしてやっているので、こうして全ての穴を使って同時に射精へと導く。
全壊した街で虫の息になっている住民達は、自分たちの命がもう長くないと知りながらその淫靡な姿を遠目に映す。
その姿は正に地獄の聖母そのものだった。
更に、数ヶ月が経った。オズの国に浮かぶ2つの月が同時に新月になる日、開獄日。
「ガウフ・ブラグ様♥」
ドロシーの眼の前には、自分を真の意味で女にしてくれた存在が季節に1晩の顕現を果たしていた。
少女は”王”に、自らの下腹部を見せる。
「…あの晩いただいた子種…です…」
ぽっこりと膨らんだ少女の腹。表面には”王”への服従の証である堕獄紋が怪しく発光している。
妊娠3,4ヶ月を思わせる程度に膨れたそこには、自分と少女の間に宿った生命が息づいていることを感じさせた。
前回ドロシーと戦った時でさえ涼やかな表情を崩さなかったガウフ・ブラグは、目を見開いた。
“王”の子種で孕んだ雌…獄鬼の歴史400年の間で1度も現れたことがない。
その僥倖と興奮は、王の股間を何より熱く硬くした。
「きゃ!」
“王”は自分の種を孕んでくれた雌を抱きしめ、激しくその身体を求める。
「ああん♥あああああっ♥」
ドロシーはうっとりと”王”の唇を食みながら、その寵愛を受け入れる。
誇り高いカルデアの魔女は、”圧倒的存在”と邂逅しその強力さに屈服した挙げ句、闇の情婦へと身を貶した。
「愛しております…私の王様♥」
“王”に愛を囁きながら、ドロシーは自分が姉と同じ道を辿っていることに気づく。
ドロシーの姉、ディアナ。名家の長女である彼女は、カルデアの禁断書庫にて”オーブ”と出会う。”それ”と姉の間にどのようなことがあったのか、詳しくはわからない。
結果として彼女が知るのは、ディアナが”オーブ”と共にカルデアのARMを国外へ持ち出し、犯罪集団”チェスの駒”を組織したこと。
オーブは「キング」となり、ディアナは「クイーン」となったこと。
そしてその事件が当時幼かったドロシーの、メルヘヴンでの旅の始まりであった、ということだけ。
メルヘヴンから遠く離れた異世界にて、ドロシーは初めて姉の気持ちを知る。
(おねえちゃん…ごめんね…私が……間違ってた…♥)
既に“王”との子を宿している子宮に新たな子種を注ぎ込まれながら、ドロシーは自らの手で殺めた姉に赦しを乞う。
“王”の仔を成すことのできる女性の存在がどのような意味を持つのか。
その胎に宿る生命が産声をあげたとき、このオズの国にいかなる災厄がもたらされるのか。
ドロシーは知らない。
少女はただ、自分に真の快楽と幸福を与えてくれた雄の子を孕んだ悦びに酔いしれていた。
ーーーーーーーーーーーーー
「…!!!!!!」
ドロシーは跳ね上がるように飛び起きる。
朝日が木漏れ日となってドロシーの額に降り注ぐ。
少し離れた隣にはギンタ、シズキが寝息を立てている。
思わず、スカートを捲って自分の下腹部を穴のあくほど見る。
適度な脂肪のついた少女の健康的な腹部は白い肌を覗かせていた。
邪悪な紋章は刻まれておらず、孕んでもいなかった。
(夢…か…)
王に犯され、蟲に1晩中輪姦されてから1週間が経つ。
身体の傷はたいぶ癒えてきたが、心の傷はまだあの夜のままのようだ。
ランゼスでの悪夢のような夜の後、ギンタとシズキに救出されて心の糸が切れたドロシーが次に目が醒めたのは、ランゼス スラム街の空き家だった。
泣きはらした目をしたギンタが言うには、ドロシーは2日間眠り続けていたという。
ドロシーは慌てて避妊のARMを起動し、自分とシズキにかけた。
もし性行為時に受精していた場合、着床を防ぐには3日以内に使用する必要がある為、ギリギリだった。
シズキ自身だってドロシーが目覚めなくては避妊できないので、気が気でなかったろう。
そう。ちゃんとメンフェゴーラで避妊したのだから、あの夢が正夢になることはない。
(そもそも堕獄ってのは”オズの国の魔女”が獄鬼に感化されて忠誠と引き換えに魔法が強化される現象…)
再び横になり、白み始めている空を見上げながらドロシーは考える。
(ARMを使って初めて魔法が扱える”メルヘヴンの魔女”である私は堕獄できないんじゃないかな…)
奇しくも同じ”魔女”という呼称だが、オズの国のそれとメルヘヴンのそれは性質が異なる。
オズの国の魔女/魔法使いは、何百人に1人の確率で生まれる、生身で魔法を繰り出せる特異体質の人間を指す。
メルヘヴンの魔女というのは、誰でも使えるARMを、より強力に扱える膨大な魔力量を持つ人間のこと。オズの国における”一般人”と大差ない。
(オズの国の人間と、メルヘヴンの人間、か…)
『"原初の王"自身は交尾によって己の子を成すことができない』
『何故か?王達は考える。何処かに、自分の種を腹に宿してくれる雌がいるのではないか?ここオズの国には存在しないだけなのではないか?』
あの晩、蟲型獄鬼の王、ガウフ・ブラグがドロシーに向けた言葉。
『”我らが元いた世界”の雌であればあるいは、孕ませることができるのではないか?』
(あれ…どういう意味だろう…?)
ふと引っかかりを覚えたドロシーだが、すぐにその思案を止める。
まるで、今見た悪夢が正夢になってしまうかのような悪寒を覚える。
それに、ここ「オズの国」の秘密に興味などない。
ドロシーのこの世界に来た目的は、カルデアを襲撃しARMの技術を外部に漏らそうとしたオスカーを倒すこと。
そして、この世界で出会った少年…「ギンタ」の人工的な半身である彼に埋まった神導器核を摘出すること。
最後に、これらを済ませた後にメルヘヴンへと帰還すること。
…本人が望むなら、ギンタやシズキも一緒に来てもらってもいい…
故郷で愛しい仲間に囲まれる自分の姿が思い浮かぶ。
突如その空想は暗転し、無数の醜い昆虫達が性器を勃起させて自分を取り囲む映像に切り替わる。
「!!!!ひ……」
あの悪夢の一夜は、ドロシーの心に大きな爪痕を残していた。
逃げるようにランゼスを去ってから5日、ギンタとの性行為もしていない。
膣に性器を受け入れようとした瞬間、悪夢の光景が脳裏に蘇ってしまう。
ギンタの体内で無限に生み出される神導器のエネルギーを排出するためにも「他者との粘膜を介した射精」は毎日必要なわけだが、ドロシーはそれを口奉仕だけでこなしていた。
しかし、性行為ができない以外においては、ドロシーは段々と明るさを取り戻していった。
空元気なのはシズキもギンタも想像がついたが、明るく振る舞えるようになったこと自体が少しづつ回復している証拠と思えた。
―少なくとも、そう振る舞える程度には…
ふと、自分の大事なところに手を伸ばす。
そこは、濃い愛液に満たされて濡れそぼっていた。
蟲に犯される記憶がフラッシュバックして心は切り裂かれるように辛いのに…
(なんで…私…)
愛液に濡れた指先で陰核を撫でる。
「ん…」
瞼を閉じればあの悪夢。異形の昆虫達に身体を何度も弄ばれる記憶…
でも、クリトリスを弄る指が止まらない。
(なんで……嫌だったのに…辛かったのに…)
「んんっ…♥」
心と矛盾した身体の反応に戸惑い、自分が汚らわしいものになったかのような錯覚を覚える。
先程見た夢の中で“堕獄”し、獄鬼と喜んで交わり合うようになった自分の姿が重なる。
あの夢の中で、ドロシーは堕ちた自分を、”オーブ”に堕とされたディアナに重ねていた。
実際、”王”に抱かれなすがままイかされていたあの時間だけは、ドロシーは”強大な存在に求められ与えられる悦び”を感じてしまっていた。
それはギンタを…非力な想い人を護りながら戦う張り詰めた緊張感とは正反対の安心感だった。
頭では拒否していても、あの凶悪な性器にかき回される感触を思い出すたび、指が切なげにクリトリスを慰める。
(こんなの嫌…助けて……ギンタン…)
自慰の果て、軽くイった後の倦怠感の中、ドロシーは静かに涙を流す。
少しして起床し出したギンタとシズキと一緒に携帯食で食事を摂り、3人はエスメラルダへの旅を再開する。
丁度3人並んで歩ける程度の黄色いレンガが敷かれた道を、ひたすら歩いていく。
オズの国の到るところに敷かれた「黄色いレンガの道」はオズの国中心部・聖都エスメラルダを中心に木の根の如く広がっており、それ自体が国中の獄鬼を牽制する神導器なのだという。
つまり、木の根の先から辿っていけば幹へとたどり着くように、彼らの目的地へ到達するにはこの「黄色いレンガの道」を辿ればいい。
「ドロシーさん、そっち行きました!」
早速 炎を吐く大トカゲの獄鬼4体の群れに鉢合い、交戦する。
開獄日を経て地上に新たな獄鬼が供給された。必然的に、獄鬼との交戦頻度も上がる。
「ゼピュロスブルーム!」
瓦礫に一時的に生命を与えてギンタが操る木偶兵士に足止めされたトカゲが、肉裂く突風を食らう。
1体、持ちこたえた個体が飛び出してくる。
ドロシーに炎を吹きかける直前、トカゲの下顎を刺突剣が突き上げ、貫通する。
閉じられた口内で炸裂した炎が、トカゲ自身の頭を焼く。
「助かったよ、ジャック」
刺突剣を操るのは、かぼちゃ頭に組み木の身体を持つ、ジャック。
ギンタの”生命を与える力”が永続的に効果し、自我すら持った特異個体である彼は、心強い戦力だ。
ジャックとシズキの、剣と拳による白兵戦闘
ドロシーの風やガーディアンによる強力広範囲な遠距離攻撃
陽動や足止めなど細かいサポートをする、ギンタの”生命を与える力”
この3人と1体のバランスは優れており、ランゼスを出てからの5日間、野生獄鬼戦において一度も遅れを取っていない。
ドロシー自身もオズ世界での魔力不適合に少しずつ適応していた。
ARMを使える時間も長くなってきている。
彼らはオズ世界の中でもかなり強い部類のチームと言って差し支えないだろう。
それだけに、ランゼスで起きた1夜の凄惨さがわかる。
”王”の出現など誰も予測できないし、オズの国南部を治める大魔女グリンダでも”王”の足止めが精一杯だったのだ。誰も勝てるわけがない。
あの惨劇はドロシー達が弱いのではなく、圧倒的な不幸と理不尽の結果だった。
「ありがとう、ジャック」
ギンタのお礼と共に、ジャックの姿は消え、ドロシーの指輪に戻る。
ジャックは、ギンタのガーディアンとなっていた。
かぼちゃ頭で木片の身体のジャックは、人前では良い目立ち方をしない。最悪獄鬼と間違われてしまう。
そのため、本当に『ギンタのガーディアンARM』というポジションでいてもらおうという話になった。
ドロシーが所持していた空のマジックストーン―ARM彫金師がガーディアンARMを造るときのベースプラットフォームのようなもの―に組み込むことで、容易にそうすることができた。
とはいえあくまでARMなので、召喚にはドロシーの魔力を使う。
ドロシーが起動し、ギンタが使役する。二人三脚のような”ガーディアンARM”だ。
ドロシーのトトやクレイジーキルトが普段シルバーアクセサリーの形態でいるように、
ジャックもドロシーの指輪として携帯されるようになった。
トカゲの獄鬼を撃退し、3人は黄色いレンガの道の歩みを再開する。
「トリニティにいたんですか?」
ドロシーの何気ない雑談を聞き、驚いてシズキはそう言う。
そこは年若い領主が治める、巨大地底湖を有した街。
2人にとってはあまり良い思い出の街ではない。
ギンタを生み出した魔女モンビが若返りの神導器を奪うために治癒師として潜入し、偶然訪れたギンタを攫って行った街。
そして、”オリジナルのギンタ”の現在を見せつけられ傷心のなか、現れたオスカーに一晩中レイプされた場所…
シズキが言うには、トリニティから伸びる黄色いレンガの道沿いに南下していれば、エスメラルダまでは徒歩にして十数日で到着できていたのだという。
当時のドロシーはトリニティを南下せず、ギンタ奪還のためにオズ北部のギリキンへと向かい、モンビの手から彼を取り戻した。
そして、廃村と化した温泉街で彼と気持ちを確かめ合い、結ばれた。
そこまでは来た道を戻っていたわけだが、シズキと出会い、畏鬼教と戦い、シズキの街で蜘蛛の獄鬼に襲撃される過程で、来た道から西寄りにずれながら南下してしまったのだ。
そのため、シズキを加えて3人でエスメラルダへの旅を再開したときには、トリニティより大幅に西に移動していたわけだ。
「じゃあトリニティでギンタンが攫われなかったら、とっくにエスメラルダに着いてたわけね」
レンガの道を歩きながら、ドロシーは言う。
「うう…ごめんおねえちゃん…」
「いいんだよ、その寄り道のおかげで…ギンタンと今みたいになれたんだから♥」
そう言って、ドロシーはギンタに抱きつく。
「ドロシーさんたら。それに帰り道で西に逸れちゃったのは私の村のいざこざに巻き込んだからですし…」
「でもおかげで、仲間になれた。一緒に旅できて心強いよ、シズキ」
そう穏やかに微笑むドロシーは、気が触れてもおかしくない陵辱を受けたようには思えない程明るく振る舞っていた。
だが、彼女はランゼスでの一件以来今日まで、ギンタと身体を重ねることができないでいる。
彼女の胸の奥には常にズキズキと痛む傷が残っているままだった。
今日の空は雲ひとつない青空と温かい風の吹く陽気で、ランゼスでの心の傷が癒え切らないドロシー達の心を少しだけ明るくする助けとなった。
「わ、湖です!」
小高い丘を登り切ると、真っ直ぐ伸びる黄色いレンガの道沿いに、反対側が見えないほど巨大な湖が広がる。
「すごい…大きい…」
木々が生い茂る森に囲まれた、静かな湖畔
森の土は湖へと近づくに従って乾いていき、十数m程の広さの砂浜を形成していた。
「綺麗…まるで海みたいね」
「海って…なんですか?」
シズキはドロシーに聞き返す。
「ぼくらが住んでる陸をぐるっと囲んでる大きな塩水…っていうのかな…」
“元の世界”で5歳まで暮らしていたギンタも当然海を知っており、シズキに説明する。
しかしシズキはそんなこと聞いたこともないようだ。
メルヘヴンにも、ギンタの世界にも存在する”海”は、もしかしたらここオズの国にはないのかもしれない。そうドロシーは考える。
何しろギンタの世界ともドロシーの世界とも違う、異世界なのだ。
意外なところで常識が違うことは当然あり得る。
「海ではね、こんな暑い日は水着になって海水浴をするんだよ。ここは湖だから湖水浴になるけど」
メルヘヴンにも”水着”の文化はあった。
チームメルの仲間たちと海に行ったこともあるし、ウォーゲーム・キメラ戦の前日には温水プールに入った。
「今は流石に水着はないけどね…」
そう頬を掻くギンタンに顔を近づけ、ドロシーはいたずらっぽく微笑む。
「…ギンタン、ちょっと向こう行ってこれに着替えて♥」
ディメンションARM・ジッパーから取り出したものを彼に渡し、ドロシーはにこりとする。
「おねえちゃん、こんなの持ってたんだ…」
ドロシーに指示された茂みで、ギンタは水着に着替える。
ドロシーはチームメルの皆と海で遊んだ後、一時的にギンタのそれを預かり、洗濯してから返しそびれていたのだ。
“14歳のギンタ”の水着はその後の保管状況が良くなく縮んでしまい、この”10歳のギンタ”がなんとか着れるサイズになっていた。
「おねえちゃーん、着替えたよー!」
湖畔沿いに広がる砂浜を挟んで反対側の茂みにそう呼びかけると、そこからドロシーが現れる。
「ッ…!?」
ドロシーも、水着に着替えていた。
ブラとショーツが胸と腰だけを覆う、露出度の高いビキニスタイル。
ドロシーの普段の魔女服のように黒い水着は、大胆に晒されている彼女の白い肌とコントラストになり、彼女の身体をセクシーに演出していた。
ブラの部分は一般的な三角形でなく横長の帯状、チューブトップ型になっている。
三角形ブラのように肩紐がない分、零れんばかりのバストがより開放的に露出して陽光に晒されている。
ブラのフロント部分がカットアウトされて金属リングで繋がっている構造なので、そこから深い谷間がチラリと覗く。
ショーツも面積が少なく、サイドを紐で留めるタイプ。
リボン結びされたそこは、少し引っ張っただけで彼女の大事なところを青空の下で露わにしてしまいかねない危うさを醸し出している。
その上に紫のパレオが巻かれて下半身を覆い隠しているが、薄布の向こうで露わになっている美脚が逆に妖艶さを出している。
5歳まで”元の世界”の記憶があるギンタは、勿論水着くらい見たことがある。
幼馴染の小雪と、市民プールによく遊びに行っていた。
しかしこんなに刺激的な水着を、美しい年上の女性が身につけているのを見るのは初めてだった。
「どう?ギンタン」
ドロシーがギンタに屈み込むように顔を近づける。前屈した上半身が、バストの深い谷間をギンタに見せつける。
「す…すごく綺麗…ドロシーおねえちゃん…」
ギンタは顔を真っ赤にして、目のやり処に困りながらも素直な感想を述べる。
「お待たせしましたぁ…」
少し遅れて、同じ茂みからシズキが出てくる。
胸はサラシで巻かれ、下半身は褌。
2人の前でこの格好になるのは恥ずかしいらしく、眼を合わせずに顔を赤らめている。
ドロシー程の大きさではないが、15歳という若さや低い身長にしては破格の発育を誇るシズキの胸は、キツく巻かれたサラシの上からでもその豊かさを隠しきれていない。
褌もドロシーの紐ビキニ並みに面積が小さく、大事なところだけ辛うじて隠している。
普段丈の長い服で覆われている2人の身体が、最低限の所だけ隠すような格好で眼の前にある。
2人のたわわに実った胸が太陽の光を浴びている様は健康的ないやらしさを感じさせ、ギンタは目のやり場に困ってしまう。
「スノウ…っていう娘の水着持ってたから試してみたんだけど、ちょっと入らなくてね、結局シズキが普段水浴びする格好になっちゃった」
茂みの中でドロシーはスノウが使っていたワンピースタイプの水着を着せてみたが、彼女より発育の良いシズキにはキツかったのだ。
スノウと比較して豊かに育った胸はその乳房の大部分が水着のカップからはみ出てしまい、大きなお尻は水着を食い込ませてしまう。
スノウのガーリーな雰囲気とはかけ離れた凶悪さを出してしまっていた。
そもそもこれではまともに泳げなかったので水着を着るのは諦めたというわけだ。
澄みわたる青空の下、3人は水遊びに興じた。
最低限のところ以外は惜しげもなく晒された白い肌と、活発に動くたびに揺れる豊かな胸を見て、ギンタはどぎまぎしてしまう。
湖のひんやりする水に浸かり、泳いだり水をかけ合ったりして湖水浴を楽しむ。
「きゃあっ!」
ドロシーの水着のブラ部分がはらりと落ちる。
結び目が甘かったのか、ドロシーのゆさゆさ揺れる胸の引っ張りに負けてしまったのだろう。ドロシーの豊かな白い乳房が陽光の下に晒されてしまう。
数瞬遅れ、下のビキニも紐が緩む。
「やだもぉ…」
ドロシーは恥ずかしそうに水着を着直す。1年前に使用していた水着だが、あの頃より胸もお尻も大きくなっているからサイズが合わなくなっていることに気づく。
ギンタはドロシーが着直す間、向こうを向いていた。
水着が取れた瞬間、一瞬だけドロシーが湖畔で一糸まとわぬ姿になっているのを見てしまい、それが目に焼き付いてしまった。
(ドロシーおねえちゃん…湖の女神様みたいに綺麗だったな…)
少年は、自分の一部が熱を持ち始めているのを自覚する。
「ギンタン、こっちこっち」
気を取り直して引き続き遊ぼうと、水面が太ももに浸かる程度の浅瀬からドロシーはギンタを呼ぶ。
しかしギンタは困ったような顔をしてこちらに来ようとしない。
臍から下が水面下に隠れるくらいの場所から動かない。
ドロシーはくすりと笑い、逆にギンタに近づく。
「ギーンタン♥つかまえた♪」
少年に抱きつき、彼の顔はドロシーの柔らかな胸に埋まる。
密着した2人の水面下で、ドロシーは自分の太ももに押し当てられる硬い感触を感じる。
「…ギンタンのエッチ♥」
シズキに聞こえない声量で、少年の耳元で囁く。その瞬間、硬い感触は更に大きさを増した。
「ドロシーさん、ギンタさん、私あっちまで泳いできます!」
シズキは入り組んだ湖の端のほうを指差し、2人に声をかける。
身体を動かすのが好きなシズキにとって、水泳は楽しいようだ。
湖に対して出っ張るように広がる陸地の向こう側へと泳いでいくシズキを2人は見送る。
その姿が見えなくなると同時に、どちらからともなく互いの顔を引き寄せ合い、唇を重ねる。
10歳の少年の柔らかな唇と、18歳の少女の柔らかな唇が、互いを啄むように重なり合う。
「ちゅ…ん…♥」
「う…ちゅ……」
背伸びしてようやく唇を重ねられる体格差。
ギンタは懸命に爪先立ちし、ドロシーの腰にしがみつくように手を回す。
ドロシーもギンタを抱き寄せると、水着越しの彼の勃起がお腹を押してくる。
舌を互いの口の中に絡ませながら、ドロシーの手が水着越しにギンタの勃起を撫でる。
「もうちょっと浅いとこ行こっか♥」
水面が足首に浸かるくらいのところで、ギンタはドロシーに水着を降ろされる。
「…カチカチ…♥」
ドロシーは膝立ちで少年の腰に顔を近づけ、自分の頬に押し当てるようにして弄ぶ。
「今朝はまだ、してあげてなかったもんね♥シズキと私、どっちの格好見てこんなにおっきくしちゃったの?」
意地悪な質問に困った顔をしているギンタを見て愛おしそうに微笑み、その勃起を温かい口の中に含む。
「くぷ…くぷ…ちゅ♥」
晴れた青空の下で、広い砂浜で行為に及ぶ気恥ずかしさが手伝い、張り詰めたように勃起した少年のおちんちんから青臭く濃い液体が放たれドロシーの口腔を満たす。
ごくん、と喉を鳴らし、ドロシーはギンタから口を離す。
10歳の少年のペニスは、一度の射精では全く硬さを失っていなかった。
ギンタも膝立ちになり、再びお互いの唇を舐り合う。
2人の両手は互いを抱きしめつつも、背中を、太ももを、胸を、撫でるように弄る。
息が荒くなっていき、ドロシーはギンタを抱きしめたまま背中から倒れ込む。
湖の波打ち際で仰向けになり、ギンタを見つめるドロシー。
ギンタはそんなドロシーに覆いかぶさるようにして、彼女を見つめ返す。
水の音と、互いの心音だけが耳を刺激する。
「…ギンタン…」
熱っぽい声で、少年の名を呼ぶ。
股は彼に対して無防備に開かれ、彼女が何を欲しているか明らかだった。
「おねえちゃん…」
彼の性器はいつでも挿入可能とばかりに勃起しているが、ギンタ自身は躊躇した表情を見せる。あの晩以来、ドロシーはどうしても性行為ができず、ドロシーが無理に行おうとしても悪夢が脳裏に蘇り、中断となってしまう。
彼の配慮に気づいたドロシーは、彼を見つめながら静かに口を開く。
「………私ね、あの晩…獄鬼の王様にいっぱいエッチなことされて、何度も気持ちよくさせられたんだよ…」
あの夜から1週間、ドロシーは何が起きたか具体的には語らなかった。シズキ達も訊くことはなかった。今始めて、彼女の口からあの夜が語られる。
「無理やりキスされて…ギンタンのよりおっきなおちんちんで…突かれる度に頭真っ白になって…別人になったみたいにエッチな声が出ちゃって…最後には私…自分から…」
股を覆う水着を横にずらし、ピンク色の性器を広げて言う。
「一度解放されたと思ったら蟲の群れに放り込まれて…最初はダニを子犬くらい大きくした蟲におちんちん挿れられて…」
ドロシーの手が小刻みに震える。
「次は羽虫…私頑張って戦ったんだけど、すぐに抑え込まれちゃって…カブトムシ…ミミズ…カマキリ…ハサミムシ…セミとゴキブリと…」
「おねえちゃん…」
「お尻の穴に卵産み付けられて、名前も知らない男たちのおちんちん何回もお尻に入れさせられて…お腹がこんなに大きくなって…お尻の穴から蟲がいっぱい…」
「おねえちゃん!!もう…」
「私…の身体…今までギンタンにしてもらったよりもいっぱい蟲に汚されちゃったんだよ?…もう私、ギンタンに…」
「そんなこと…ない!」
ギンタは目に涙を溜め、顔をドロシーの股間に近づける。
ビキニを少し横にずらして現れたピンク色の秘裂に舌を侵入させる。
「きゃ…や…ギンタン!汚いよ…」
「汚くない!大好きなドロシーおねえちゃんに汚いところなんてない!」
少年の温かい舌が、ドロシーの膣に、”あの日”以来自分の指でしか感じたことのない刺激を与える。
1週間前に様々なおぞましいものに弄ばれたときには終ぞ感じ得なかった温かな快感が、ドロシーの身体を駆け巡る。
「あの暗い場所から出してくれたおねえちゃん…モンビからも…それ以外もいっぱいいっぱい助けてくれたおねえちゃんのこと…そんな風に思うわけないよ…」
僕だって男の子なのに…大好きなおねえちゃんを守れるようになりたいのに…
喉まで出かかったその言葉だけは、胸の奥にしまっておく。
その悔しさと、おねえちゃんを変わらず慕う気持ちは、涙となってギンタの頬を濡らしていた。
「…ごめんね…ギンタン…」
ドロシーは再び、少年を抱き寄せて身体を重ねさせる。
「拒むような真似して…突き放すようなこと言ったけど…私、本当はもう…ギンタンがいないと…」
柔らかな乳房越しに、ギンタの胸にドロシーの鼓動が伝わる。
「忘れさせて…ギンタンのでいっぱいにして…」
ドロシーの目から涙が零れた瞬間、2人の影は1つになった。
ビキニを横にずらし、ギンタの分身がドロシーに侵入していく。
10歳相応のサイズだが、硬く、熱いそれをドロシーの温かい膣内へと突き入れていく。
「ギンタン…好き…好き…!」
「おねえちゃん…おねえちゃん!大好き…!」
青空の下、波打ち際の砂浜で2人は愛を確かめ合う。
少年が腰を突き入れるたびに、水がパチャパチャと音を立てる。
ドロシーの膣はあれだけの異形の巨根に好き放題されても尚、少年のペニスをみっちりと締め付けていた。
密度の高くヌルヌルの肉は一部ザラザラしていて、皺がたくさん寄り、うねるようにギンタの肉棒に絡みつく。
『無理やりキスされて…ギンタンのよりおっきなおちんちんで…突かれる度に頭真っ白になって…別人になったみたいにエッチな声が出ちゃって…最後には私…自分から…』
ギンタの頭に、ドロシーの独白が蘇る。
おねえちゃんの受けた痛みを推し量る気持ちの中に、それ以外の感情が湧き上がってくる。
“王”…最初に出会ったのはドロシーでなくギンタ達だ。ジャックの剣術も、シズキの怪力も全く通用しなかった怪物は、外見だけなら整った顔をした青年だった。
今のギンタがなりたくて止まない、大人の男性だった。
あいつがドロシーおねえちゃんの柔らかい唇を強引に奪った。
このヌルヌルのおまんこを、自分の何倍も大きなモノで―大人の性器で掻き回した。
『突かれる度に頭真っ白になって…別人になったみたいにエッチな声が出ちゃって…』
その声は、今まで自分に聞かせてくれた喘ぎ声と同じだろうか…
それとも、自分が聞いたことのない声を出していたのだろうか…
『最後には私…自分から…』
ギンタのペニスが、ドロシーの柔肉の中で硬さを増す。
勿論ドロシーに対する悪い感情などなく、純粋な”王”への嫉妬心だった。
ドロシーおねえちゃんに釣り合う大人になりたいのに、肉体年齢だけで8つも離れている悔しさは、この嫉妬心をより燃え上がらせた。
今までドロシーおねえちゃんが獄鬼に犯されるのを、何もできないでいた度に感じていたこの気持ち。
それがいつになく激しく燃えているのは、”王”が年若く顔の良い人間の男に近い風貌だったから―ドロシーおねえちゃんに釣り合うような大人の男の姿だったから…
でももう、”王”は地獄へと強制送還された。
少なくとも今は…否、これからは、ドロシーおねえちゃんとこうしていいのは、自分だけ。
「ギンタン…!いっしょにっ♥んっ♥イこ…あ…っ♥イこ♥ぎんたん♥ん…」
静かな湖で、ぱんぱん腰を打ち合う音と水音、2人の喘ぎ声だけが響く。
自然の中で昼間から裸で繋がり合う行為に、2人は動物的な興奮を抑えられず深く深く1つになっていく。
「うあ…おねえちゃ…んんっ!」
ギンタは、ドロシーおねえちゃんに自分の存在を刻みつけるかのように、その膣内で精を放った。
「はあ…は…♥ぎんたんのあったかいの…私のお腹の中にびゅっびゅって…注がれてるのわかるよ…♥」
温かい膣肉に包まれながら、ギンタは自分の子種を余すことなくドロシーの膣内に注ぎ込んだ。
7日振りの、膣内に精を受け入れる感覚。
獄鬼のときのように自分の不可侵のところに悍ましいものを注がれる嫌悪感はない。
愛する存在を身体の一番奥で受け入れられた多幸感が、ドロシーを包む。
自分の膣内に感じる少年のペニスは、まだ硬くなったままビクビク痙攣している。
互いの熱く潤んだ目を見れば、2人とも互いを求めているのは明らかだった。
シズキが泳ぎから戻ってくるところと鉢合わせるのは気まずい為、少し離れた湖岸に張り出すように岩壁がそびえているのを見つけた。回り込んで陸地へ上がればいい塩梅に人目を避けられるだろう。
「ん…ギンタン♥まだ湖から上がってないよ…?♥」
湖の浅瀬まで浸かっている岩壁の端までたどり着いたところで、ギンタが後ろから抱きついてくる。
面積の薄い黒ビキニで彩られたドロシーのお尻を見て我慢できなくなってしまったのだろう。
脛まで水の浸かる浅瀬で、ドロシーは岩壁に背を預け、手を広げてギンタを受け入れる。
「おいで、ギンタン♥」
ギンタはドロシーに抱きつき、勃起したペニスを膣内に挿入する。
「おねえちゃん!おねえちゃん!」
ドロシーは自分の奥へ奥へとペニスを突き入れようとする少年を愛おしそうに見つめ、彼をより深く受け入れてあげるかのようにギンタの腰に手を回し、自分のほうへと押し付ける。
少年のうめき声とともに、2度目の膣内射精が行われた。
「もう、ギンタン我慢できなかったの?」
諌めるような口調だが、ドロシーの目には醒めることない欲情の炎が灯っていた。
岩壁を回り込んだところには鬱蒼とした低木が茂る砂浜。ここなら、不意に戻ってきたシズキに見られてしまうこともない。
ドロシーは砂浜に腰掛けるギンタに乗っかり、対面座位の形で1つになる。
全体重を乗せて腰を落とすと、下がってきた子宮口が少年の亀頭とキスをする。
子宮口をぎゅうと押されるとジンジンとした甘い痺れがドロシーを襲う。
「ギンタン!おちんちんカチカチだよぉ!もっとぉ!」
ドロシーはグリグリと腰を押し付け、貪欲に快楽を味わう。
「おっぱいでしてあげるね、ギンタン♥」
ドロシーはギンタを岩に腰掛けさせる。そしてチューブトップブラのビキニをつけたまま、
ピンと勃起したおちんちんを乳房の間に挟み込む。
「うぁ…おねえちゃんのおっぱい…ふわふわで…気持ちいい…」
ビキニで締めされたおっぱいの谷間に挟まっているので、ペニスにかかる乳圧がきつくなる。
ビキニのままパイズリされている興奮も手伝い、ギンタはドロシーの豊かな谷間の中で射精した。
「こんなに出して…♥おっぱいの中ギンタンのでベトベトだよ♥」
岩壁に手をつき、お尻を振ってギンタを誘惑すると、少年は必死にドロシーへ覆いかぶさる。
「んんっ♥ギンタン!すごいよぉ!」
ドロシーの安産型のお尻に少年の小さな腰がパンパンと打ち付けられる。
小さな手で腰を掴み、カチカチのペニスを奥へ奥へと突き入れていく。
それから、2人は互いの身体を貪りあった。
濡れた身体に砂がつくことも意に介さずに、ひたすら愛を確かめ合う。
「はあ…♥は…♥」
汗だくのまま、2人は砂浜に大の字になり青空を見上げる。
大自然の中で思うまま互いを愛し合った2人は開放感の中で微笑みあった。
「喉…乾いたね、僕、水汲んでくる」
ギンタはそう言い、3人で遊んでいた場所-岩壁を挟んで反対側の砂浜に置いてある荷物から水筒を探しに行った。
少し羽目を外しすぎた。ドロシーは顔を赤らめ、乱れた水着を整える。
戯れに足先を湖水面に浸け、パチャパチャと音を立てながら少年の戻りを待つ。
ギンタといえば、気になっていることがある。
日の出を前に崩壊しかけていた”障壁”を越えて、”王”がギンタ達のいる障壁外へと出ようとしたとき。崩壊する障壁の隙間から飛来してきた魔女が日の出まで”王”を押し留めた。
彼女が名乗った名は『グリンダ』。オズの国南部、カドリングを治める魔女。
全てが終わった後、混沌とするランゼスでドロシーとすれ違ったグリンダは、ギンタを見て『チペタリウス』と呼んだ。
それは彼がモンビによって創り出された際に与えられた名前。
彼の出生に関わる者しか知る筈のない名前…
そう言えばモンビは、ギンタを『奪われた』と言っていた。
ギンタをモンビから奪った人物は、彼をマンチキンの森の中で封印していた人物と同じだろう。
彼の封印は、水の魔法によって行われていた。
『グリンダ』が”王”と闘う際に見せていたのも水の魔法…
(オズの国の南部を治める大魔女が…ギンタンをモンビから奪って封印した…)
過去のピースが組み合わさり、ドロシーはそう推測する。
(だけどどうして、自分の領地を遠く離れた『東部』のマンチキンの山奥なんかに封印したんだろう…?)
ギンタを見たグリンダは、明らかに動揺していた。同時に、ギンタと自分のことを公にはしたくない様子だった。ギンタが気になるのに引き止めもしなかったのは、人目を憚ったからだろう。
(敵か味方かわからないけど、一国の女王様とギンタンに因縁がある…)
まさかモンビだけでなく、グリンダもギンタを狙ってくるのだろうか。勘弁してほしいとドロシーは思う。
そのモンビも、そろそろダメージを回復していつギンタ奪還の為に襲撃してくるかわからない。
できる限り早く、万能の魔法使い”オズ大王”が治める聖都エスメラルダへ辿り着き、ギンタの体内の神導器核を取り出す手がかりを探さないと…
ふと、脚先にチクリと小さな痛みが走った。
小石か何かを踏んだのだろうか、と足を引っ込めようとすると、突然水面が円盤状に盛り上がった。そう見えた。
”隆起した湖の水”は陽光をその透明な身体に乱反射させ、ようやくそれが巨大なクラゲだとわかる。
水に入っていると完全に視認できない程、透明なクラゲ。
円盤状の身体の中央に糸くずのような内蔵器官が確認できなければ、ドロシーはまだそれを、湖水の塊だと認識していただろう。
「湖にクラゲ…!?いや…獄鬼!?」
急いで立ち上がろうとすると、踏み込んだ足下が何かぶにっとしたものを踏みつける。
体勢が崩れ尻もちをつくが、ドロシーの身体を包み込んだのは砂浜でなく、巨大なヒトデ。
人間大のヒトデが裏返しになり、ブヨブヨとした柔肉でドロシーの身体を包み込む。
「っ!?」
首筋にまたしてもチクリと痛みが走る。ヒトデの触腕、その先端が首に触れた箇所から走る痛み。
「ダガーぁ……」
短刀のウェポンARMを起動させてその身体を切り裂こうとしたが、それを落としてしまう。手がうまく握れない。力が入らない。
ヒトデの拘束から抜け出そうと藻掻く手足が、極端に重くなる。
「ギ…ン…た…」
声を出せば届く場所で水を汲んでいるだろう少年を呼ぼうとしても、ろれつが回らない。
(そうだ。あのチクってした感じ…)
腕が上がらない。脚も…
(麻痺毒…クラゲとヒトデ…両方の…)
声にならない声でもいい。肺の中の空気を思い切り出すようにして叫べば、何かしらの音は出るはず。ギンタンが来てくれるはず。
「ぃぁ…」
痙攣しながら開いた口に、ぬるりとしたものが侵入する。
中型犬ほどのサイズのタコが、ドロシーの口にその触手を入れている。
「ん…ぐむ…」
音を出す術を完全に封じられたドロシーは、動かない身体をヒトデに絡みつかれたまま引き摺られる。
ドロシーの背後にそびえる岩壁には、裂け目があった。
苔むしていて、人ひとり入れる程度の大きさの割にはよく見なければ気づかない裂け目。
裂け目から覗く暗闇の中に、音を立てることなく頭から引きずり込まれていく。
少女の身体が脚先まで全てその割れ目に入った頃、頭上から陽光が差し込む。
そこは人間1人が大の字で寝られる程度の狭い空間。
四方を3m程の岩壁に囲まれた、まるで天然の独房。
出入り口は2箇所。頭上に開いて陽光を取り入れる大穴と、今入ってきた狭い割れ目だけ。
そんな空間に、十数匹の生き物が蠢いていた。
ヒトデ、クラゲ、タコ、ウミウシ…磯にいそうなこれらの生物達は、皆ドロシーが知っているサイズの何十倍も大きい。
獄鬼だ。
そして、獄鬼が人間の雌を捕らえたということは、そこで行われることはドロシーには十分想像がついた。
岩の独房に連れてこられた”獲物”に、小型の海生型獄鬼達が群がっていく。
「ゃ……」
無数のぬるぬるした表皮に、ドロシーの白い肌が絡む。
ぶにぶにした肉の感触に、身体中がまさぐられる。
「こ…の…」
呼吸は、問題なくできる。勿論心臓も、普通に動いている。
しかし、身体が動かない。恐らく、筋弛緩作用を持つ毒を注入されている。
多少の身動きならできるが、纏わりついてくる獄鬼達を振り払う力はない。
ヒトデにクラゲ…オリジナルの生物より遥かに巨大なものの、それでも一体一体は質量にして10kg程度。
普段なら力任せの抵抗でなんとかなるであろうサイズ感の獄鬼だが、今のドロシーの四肢を押さえつけるには十分だ。
「きゃ…ぅ…」
ドロシーの胸を覆う水着がずらされ、既に勃起しかけた乳首が顔を出す。
そこにすかさず蛸型獄鬼の触手が伸び、乳首をつねりあげる。
筋肉が弛緩し無防備に広げられたドロシーの両脚にも獄鬼達が群がり、ヒトデ獄鬼の触腕が水着の隙間からドロシーの秘裂に侵入する。
「ん…♥」
軟体生物の緩慢な愛撫。しかし、ぬるりとした身体を活かして、巨大な触腕が容赦なく膣いっぱいに侵入していく。肉の塊が膣壁を内側から押し広げる感覚は、ドロシーにゾクゾクするような快感を与える。
今度はクラゲの触手が膣内に侵入する。透明なクラゲの触手がズチュズチュと抽送される。
獄鬼の行動原理が雌を孕ませることであるはずなのに、さっきから触手に触腕で性器を愛撫するだけ。いわばフィストファックだ。
しかもその動作が緩いので、イけそうでイけない状態が続いている。
「う…ふう…♥」
弛緩した精一杯の力で、ドロシーの腰が動く。
それは明らかに抵抗でなく、もっと強い快楽をおねだりするものだった。
(私…なんてこと…今…自分から獄鬼に…!)
「あれ?おねえちゃん?」
少年の声。
「おねえちゃーん?」
岩壁で休憩しているはずのドロシーの姿が見えず、探そうとする少年の声。
「ぎ…タ…ぁ…」
筋弛緩毒で喉に力が入らない。か細い声で少年の名を呼ぶ。
ギンタは今、さっきまでドロシーがいた場所―獄鬼に襲われた場所にいる。
彼の背後の岩壁に空いている狭い割れ目の向こうに、ドロシーはいる。
距離にしてたったの1m程度。
それでも壁の割れ目は入り口が苔生している上、ドロシー側からの陽光が届かない程度に入り組んでいる。
注視しなければ、壁に割れ目があることすら気づかないだろう。ましてその向こうにドロシーがいることなど、気付きもしまい。
それでも、声を出し続ければ気づいてもらえるかも…
か細い声で叫び続けるドロシーの顔に蛸の獄鬼が近づき、その口に触手を挿入する。
「んむ…!」
ギンタに気づいてもらう唯一の手段を封じられてしまった。
そして、舌の感触でそれがいわゆる吸盤のついたタコの手でないことがわかる。
他の7本の触腕と違い、先端からぬるりとした褐色のものが伸びている。
性器だ。蛸は8本の触腕のうち1本に、自らの性器を格納している。それが今口の中に突っ込まれている。
それに気づいた途端、頬が紅潮し、中途半端な愛撫でイきそうでイけない身体がもぞもぞと切なげに動く。
声を出せるようにするため、力の入らない舌で押し出そうとするが、タコは強い力でドロシーの口へ性器を突っ込んでいる。
必死の抵抗も、舌でペニスを撫でるだけになってしまう。
それを何度も繰り返す。その動作は、結果的に蛸へのフェラチオになっていた。
「ん…む…♥」
口の中でどんどんタコのペニスが大きくなる。その感覚に嫌悪感と同時に、仄かな期待が生まれてしまう。
あくまで手でしかない触手や触腕とは違う、雌を孕ませる為の器官。その存在感を口いっぱいに感じる。
「おねえちゃーん、どこー?」
まだ、ギンタは近くにいる。
抵抗なのか口奉仕なのかわからない行為を続けるドロシーの乳房に、膣を弄んでいるヒトデとは別のヒトデ獄鬼が陣取る。
「ん…」
ヒトデの身体の中央…口がある箇所からブラシのような形状の肉の棒が伸びていた。
…恐らく、これはヒトデ獄鬼の性器。それを、ドロシーの柔らかな胸の谷間に挿入し、左右の触腕で乳房を寄せあげる。
ヒトデの性器が深い谷間に包まれ、前後にピストン運動を開始する。
ドロシーから見ると、自分の胸の谷間からヒトデペニスが顔を出したり引っ込めたりして見える。
「や…♥私の胸で…遊ぶなぁ…っ♥」
ドロシーにフェラチオさせている蛸獄鬼が、触腕を股間に伸ばす。
吸盤のある面でゴシゴシとクリトリスを擦り上げる。
ギリギリ イけないラインでずっと体中を愛撫されていたのが、ドロシーの欲情と陰核への更に強い刺激がトリガーとなり決壊した。
「~~~~~!!!!♥♥♥~~~!♥」
体中の筋肉が弛緩しているので、絶叫も、身体を強張らせることもできない。
イくときに快感を散らせるための動作が禁じられた今、全神経が震えるような絶頂がダイレクトにドロシーを襲う。
「……♥」
脳が焼かれるような快感に目は涙を流し、蛸の性器を咥える口からは涎が溢れる。
全身の力が抜けた今、腰回りの筋肉だけ不随意的に痙攣する。
股からはチョロチョロと水音が出て、ドロシーの尿が砂を濡らす。
薄暗い岩の空間で、尿の湯気がもうっと立ち上る。
「おねえちゃん…」
少年の不安げな声が聞こえてくる中、快楽の余韻が抜けないまま顔は涙に濡れ、失禁は止まらない。
放心している中、股間の水着がずらされて何かヌルヌルしたものが秘裂に押し当てられる。
ヒトデの獄鬼がお尻に貼り付いており、勃起したブラシ状ペニスを膣内に押し込もうとしていた。
順番待ちするように、他の獄鬼達も性器を勃起させている。
「や…」
ドロシーの拒否も虚しく、ヒトデのペニスはドロシーの入り口に侵入しようとする。
「ん…♥」
それ自体に硬さがあるわけではない軟体生物ペニスは、狭い入り口に拒否されながらもねじ入ろうとする。そのたびにぬちゃぬちゃといやらしい粘音が立つ。
やがて、性器がずるりとドロシーの中に侵入する。
ザラザラした肉毛の生えたブラシ状の性器がゴシゴシと膣壁を擦り上げる。
「あ…あ…♥」
ランゼス以来の獄鬼との異種姦。ランゼスでの記憶も想起され、屈辱と嫌悪で涙が流れる。
獄鬼達が今まで愛撫に留めていたのは、ドロシーがイくのを待っていたからだ。
オーガスムによって子宮頸管液の分泌が促され、精子が卵管まで到達し易く、かつ長く生きられるようになる。
イかせたほうが妊娠率を上げられる。
非力な自分たちが数少ない機会で相手を孕ませる確率を上げられる。
しかし彼らは陸生獄鬼のような硬いペニスも、大型獄鬼のような巨大なペニスもない。激しいピストン運動もできない。
すなわち、前戯でお膳立てしてからの交尾が最適解。そう考えたのだ。
この岩の小部屋の至るところに蠢く海生型獄鬼達。
その数の多さからして、彼らは開獄日に地上にやってきた第一世代でなく、既にこの戦略で繁殖してきた第二世代以降だろう。
前回の”母胎”はどうしたのだろうか。そこらの野生動物か、もしくは旅する人間の娘か…
そして役目を果たした後は殺されたか、逃されたか…
いずれにせよ、今回の母胎であるドロシーも、このままギンタとシズキに見つからなければ同じ道を辿ることになる。
「やだ…気持ち悪い…♥」
大切な人にしか許してはいけないはずの場所に、ヒトデの化け物の性器がいっぱいに入ってきている。
18歳の少女には耐えられない嫌悪感のはずなのに、蛸の性器がずりゅずりゅと抜き差しされ膣壁を擦るたびに身体が悦びの声をあげる。
「あっ♥あ゛♥ あぁ♥」
身体中が熱く、乳首もぷっくり勃起している。
化け物に犯されて興奮するなんて、女の子として、人として、あってはならないはずなのに…
獄鬼たちによる妊娠率を上げる工夫は継続しているのか、ドロシーの交尾相手になっていないその他の獄鬼は引き続き彼女の身体を愛撫し続ける。
勃起した乳首にウミウシの獄鬼が吸い付く。クラゲの触手が豊かな乳房の柔らかさを楽しむ。
ドロシーの肌の至るところが、獄鬼達の粘肌に愛撫されていく。
「やあっ…や…!…!♥」
ドロシーが無言で痙攣すると同時に、ヒトデも絶頂に達して彼女の子宮に子種を注ぐ。
既に注がれていたギンタの精液を塗りつぶすように、化物の精液が子宮を汚していく。
間髪入れず、蛸の獄鬼が足先から勃起させたペニスをドロシーの膣に挿入する。
「や…待って…まだイってる…♥ん゛ぅ♥♥」
種付けが完了した個体は まだまだいる”順番待ち”の仲間に膣を味わう権利を渡す。しかし一度の射精で収まりがつく筈もなく、口や乳房を使って性欲を発散させようとする。
ドロシーに種付けしたヒトデの獄鬼は彼女の顔面に張り付き、口にペニスを挿入する。
「むぐーっ!」
視界を塞がれたまま、先程自分を犯したペニスのお掃除フェラを強要される。
塩っぱい精液の味…今さっき自分の膣内に注がれた液体の味を強制的に知らされる。
目を塞がれている中、胸の谷間になにかが侵入している感覚がある。
今ドロシーを犯しているのとは別の蛸が、彼女の豊かな谷間にペニスを突き入れていた。
今までの”母胎”にはこれほど豊かな乳房を持つものがいなかったのか、獄鬼達は喜々としてパイズリに興じた。
(嫌…アソコも口も胸も…獄鬼なんかのオモチャにされてる…)
距離にして目と鼻の先にギンタがいるのに、助けを乞うこともできずに雑魚獄鬼にイかされ、辱められ続ける。
「ギンタさん?どうしたんですか?」
「シズキさん!ドロシーおねえちゃんが…」
シズキが戻ってきたようで、2人で捜索を始めているのが岩壁越しに聞こえる。
しかし、この空間の存在に気づいてくれるだろうか。
ドロシーが連れ込まれてきた岩の割れ目は、蛸の獄鬼の1体が自分の身体でそこを埋めている。ご丁寧に体色まで岩と同化させている。
向こう側から見たら、わざわざ手を突っ込んで触れない限りは『すぐ行き止まりになっている岩の割れ目』にしか見えない。
この場所に陽光を入れている天井の穴は低木が密に生い茂っている。シズキ達が壁を登ってドロシーを探してみたところで、地下の小部屋に続く穴が存在するとあらかじめ知っていないと気づかないだろう。
「~~~~~♥♥♥」
ガクガクと仰け反っているドロシーの膣内に、蛸の精液が注がれていく。
同時に、口の中に新鮮なヒトデザーメンが注がれ、乳房の間で蛸のペニスがドクンと爆ぜる。
続いてクラゲがゼリー状の身体をドロシーの腰に覆い被せ、その中心から伸びる性器を突き入れる。
「んっ♥んっ♥や…♥」
涙を流しながら、快感に耐える。
クラゲのペニスは半透明で、管状の性器の中心を走る尿道を、水色の精液が昇ってくるのが見える。
(やだ…気持ち悪い…こんな色の精液…来ないで…)
ドロシーの嫌悪の視線に見守られながら、異形の精液はクラゲペニスを咥え込むドロシーの膣内へと通っていき、数秒遅れてドロシーの奥に何かが流し込まれる感触を覚える。
(いやあ…クラゲの精液…私の中に…)
何色の精液が注がれるのか、あとどれくらい注がれるのか、透明なペニスだからこそ見てわかる。その精神的苦痛を感じながら、ドロシーの子宮は水色のクラゲ精液で満たされていく。
獄鬼達は本格的に種付けのフェーズに入ったようで、代わる代わる、容赦なくドロシーの膣内に精を放っていく。
この獄鬼達の作戦は、地味だが効果的だ。
1体1体はドロシーやシズキの相手にならない、ギンタでも倒せるような弱い獄鬼。
しかしこうして毒で抵抗力を奪い、声を出す力も奪ってこの穴ぐらに監禁すれば、ドロシーの仲間たちは彼女を見つけられない。
探して探して、シズキ達が『ドロシーはこの場から連れ去られた』と彼らが判断し、捜索の場を外に移してしまえば、もう希望はない。
本当に孕まされてしまう。
ずっと麻痺毒を注入され、大きくなっていく腹を見ながら生かされ続ける。
1度の妊娠で許してくれるかもわからない。
“種”だけでタコ、クラゲ、ヒトデ、ウミウシ等複数いるのだ。
全種…いや、この場にいる全個体の獄鬼を父親とした獄鬼を出産するまで開放されないかもしれない。
この水棲獄鬼達の”共有妻”として何年もここに居続けることになるかも…
(嫌…タコやヒトデの赤ちゃんなんて…産みたくない…)
突如、辺りが暗くなる。
この空間をぐるりと囲む岩壁上空から降り注ぐ日光を、何かが塞いだのだ。
それは目。ヤギのような横糸状の目が、この淫宴を観察している。
タコだ。ドロシーを犯しているタコ達の何百倍も大きい、ブリキンのように巨大なタコが覗き込んでいる。
タコはこの天然の独房に8本の脚を入れ、中から外側へ押し開くように力を込める。
ミシミシと音を立て、『岩の独房』は派手な音を立てて破壊される。
開けた空間に差した日光が粘液に塗れた肌を温めるのを感じるのも束の間、巨大タコの大蛇のような8本の腕が、ヒトデを、クラゲを、タコを、ウミウシを、握り殺していく。
この巨大タコが出現したとき、ドロシーはこれらの小型獄鬼の親玉かと思った。
しかしそうではなかった。対等な生存競争の相手。
“上質な孕み袋”を自分より弱い者どもが味わっているから、それを奪う。それだけのこと。
圧倒的な体格差で小型獄鬼達をなぶり殺しにした巨大タコは、ドロシーに触手を伸ばす。
「く…」
身体が動く。麻痺毒は弱く、クラゲが常にドロシーへと注入しないと効果が続かないようだ。
半壊した岩壁の上から迫る8本の腕から逃げ回る。
折角壁が破壊されたのだから外へ逃げようとするが、岩の破片が障害物となり、それを登ろうとするドロシーの足首が触手に掴まれてしまう。
「きゃあ!」
右脚、左手、右手、左足。巨大タコはドロシーの四肢を1本1本の腕で拘束し、空高く掲げる。
「ドロシーおねえちゃん!!」「ドロシーさん!」
ドロシーの遥か下方、地上で彼女を探していたギンタとシズキが同時に声をあげる。
2人から見ればそびえ立つ岩壁が突然砕け、中から小型獄鬼の死体と共に、巨大なタコとそれに拘束されたドロシーが出現したように見えるだろう。
「ギンタ…んむううううっ!」
2人に見つけられた安堵感も束の間、口に蛸の触手が突っ込まれる。
触手は両乳房にも絡みつき、乳搾りのように乳首を嬲る。
「んんっ♥」
水棲獄鬼達の精液を垂れ流す膣口にも、巨大な触手がその先端を擦り付けている。
「んむーっ!?(無理無理!そんなの入らない…)」
ドロシーの拒絶を無視し、ギンタの腕程の太さを持つ触腕が挿入され、激しく出入りする。
柔らかいタコ足なのでサイズの割には痛みはない。それでも圧倒的な太さがドロシーの膣内をいっぱいにする。
吸盤のイボイボがゴシゴシと膣壁を掻き回し、おぞましい獄鬼達の精液が掻き出される。
確実にドロシーに自分の仔を孕ませるために、他種獄鬼の子種を入念に掃除しているのだろう。
「んんんーーーっ♥」
「おねえちゃん!!」
蛸はギンタ達に見せつけるように、自分の触手がドロシーを犯す様を彼らに向ける。
5~6m程高く掲げられたドロシーを、ギンタは地上から見ていることしかできない。
「今助けます!!」
手足とドロシーは天高く掲げられていたとしても、蛸の身体は地上にある。
シズキが飛び出し、蛸の頭に殴りかかる。
「く…身体が柔らかくて…きゃあ!」
シズキの拳が与える衝撃は、柔らかい巨体に吸収される。そんなシズキの手足にも蛸の触手が絡みつく。
「やだ…おっぱい…だめ…んんっ!!」
触手はシズキの豊かな乳房も弄び、キツめに巻かれたサラシから乳肉が零れそうになる。
乳房の谷間に侵入し、シズキの胸の柔らかさを堪能するかのように触手がうねる。
褌をずらして現れたシズキな大事なところにも、触手が侵入する。
「へ…変なとこ触らないで……きゃあああっ!!」
嫌悪に叫んだシズキだが、ヌルヌルした太い触手が膣内を掻き回す感触に、甘い声をあげ始める。
「そこ…違…んあああっ♥」
ドロシーのお尻の穴にも触手が侵入する。膣とお尻に触手を入れられ、ずちゅずちゅとそれが出入りする衝撃にドロシーは声を失って涙を流しながら絶頂に誘われる。
「やだやだっ♥激し…♥見ないでください…ギンタさ…んんっ♥」
シズキの身体が弓なりにしなり、腰が痙攣する。頬を染めて恥じらいながらも性の快楽に身体が悦んでしまう。
「この…2人を離せ…!」
小さな家程もある巨大蛸にギンタが立ち向かおうとするが、大蛇のような触手が横凪に少年を払う。
「ぐ…あ…」
攻撃に使った触手は1本。
子ども1人の牽制などそれで十分とばかりに、残りの7本は引き続きドロシー達を嬲る。
小型獄鬼共のねちっこい責めをあざ笑うかのように、少女達の肉壷に太く力強い触手が乱暴に出し入れされる。
彼女らの身体はギンタから3m上空で辱められており、丁寧にもギンタが対面する角度に調整されていた。
決して偶然でなく、蛸は明らかにギンタを挑発していた。
ギンタと2人が男女の関係であるのをわかっているかのように、わざとギンタが2人の痴態を見せつけている。
『お前の番いは自分の触手でこんなにも悦んでいる』と雄としての優位を示すかのような挑発だ。
「あ…や…んんっ♥」
身体中を触手に蹂躙され、うち1本には膣内を出し入れされながら、シズキが甘い声を漏らす。
「あ゛♥あ゛…♥ ~~~~~~~ッッ♥♥」
物凄い勢いで膣と肛門を触手が出入りするドロシーは強制的な絶頂を繰り返す。
激しい抽送の結果、子宮の奥まで注がれた獄鬼達の精液が掻き出され、滝のように溢れてくる。
「ギン…タン……逃げて…ッ♥…」
じゅぽじゅぽと音を立てながら膣と肛門を触手に出入りされながら、ドロシーは少年の身を案じる。
「嫌だっ!ドロシーおねえちゃんは…シズキさんは…僕が…助けるっ!」
木偶人形に”生命”を与えた兵士を何体作ったとしても、あの巨大蛸には何の障害にもならない。
ジャックは、今はドロシーの指輪の中にいる。いずれにせよ彼の細身もあの巨体とは相性が悪い。
(もっと大きいものを…)
『注いだ”生命”が回りきらない』のか、ギンタは巨大な構造物を動かすことはできない。
しかしこれまで一度だけ、できたことがある。
モンビの城で自分の出自を知り、助けに来てくれたドロシーおねえちゃんが土人形に陵辱されているとき。
自分の中での『強さのイメージ』が豪腕の魔獣の形をとり、周囲の瓦礫を集めてその姿を現した。
『ガーゴイル』とモンビはそう呼んだ。
ドロシーおねえちゃんも、見覚えがあるようだった。
きっと自分のオリジナルの『虎水ギンタ』も使役していた魔獣なのだろう。
元が同じなのだから”強力な召喚獣”を創造しようとして同じものが出来上がるのは必然だろう。
(本当の僕…か…)
自分は”偽物”の虎水ギンタらしい。ギンタの世界風に表現するなら、クローン。
5歳まで東京で過ごしたときから意識・記憶が連続しているから実感がわかないが…
“本物”は14歳まで東京で育ち、ドロシーおねえちゃんがいた世界『メルヘヴン』に召喚された。
その世界で悪の集団を倒した英雄となり、今は東京に戻ってきているらしい。
そして、ドロシーおねえちゃんは彼に恋をした。
どんなところを好きになったのだろう。
5歳までしか記憶を共有していないのだから、14歳の彼はきっと自分とは別人だ。
今の自分みたいに臆病ではなく、快活な青年だったのだろう。
10歳になって意識を封印され、ドロシーおねえちゃんに封印を解かれるまで年を取っていないこの身体では、メルヘヴンで”彼”がそうしたようにドロシーおねえちゃんと戦えない。
自分がドロシーおねえちゃんと今のような関係になっているのも、きっと”彼”を自分に重ねているから。自分は”彼”と違って弱く臆病な子どもだろいうのに…
更に言えば、”彼”がドロシーおねえちゃんを選ばなかったからだ。”彼”は幼馴染の小雪ちゃんと付き合っているらしい。
まるで『”本当の虎水ギンタ”のお下がり』でドロシーおねえちゃんの愛を受けているような気持ちになる。
だから”彼”のことは自分自身とはいえ良く思えない。
“彼”と同じ力なんて使いたくない。
でも…
「おねえちゃんを…離せえええっ!!!」
砂浜の砂が大きく隆起し、巨体蛸より少し小さい目の砂丘となる。
砂丘が重力に従って落ちていく中、一部の砂は確かな形となって空中に残る。
巨大な翼と屈強な拳。輪を咥えた獣の守護獣。
「いけええっ!!ガーゴイル!!」
砂で模されたガーゴイルの口に咥えられた輪が空中に固定され、そこからビームのように砂塊を噴射する。
勢いよく吐き出された砂が蛸の肉にめり込み、苦しげにドロシーとシズキの拘束を緩める。
身体を支えていた触手が離れ、2人の身体が重力に従い落下を始める彼女らの肉壷からずるりと触手が抜き出される。
そんな2人を、ガーゴイルは砂を噴射しながら巨大な両手で受け止める。
やがて、タコは淡く発光しながら消滅した。
「え…?」
消滅。生き物の死に方ではない。
今までドロシーが見てきた獄鬼なら、死ねば死体が残る。
さっきまでドロシーを犯していた小型獄鬼たちのように…
「あの蛸…ガーディアン…ARM…?」
それなら理屈が通る。
メルヘヴンで作られた召喚獣。
ガーディアンARMに魔力を通すと出現する異形のモンスター。
彼らは、一定以上のダメージを受けるとその姿が消滅し、ARMの形に戻ってしまう。
それに…だとしたら…
あのタコには見覚えがある。
紫色の巨大蛸。
ドロシーが戦ったことのあるガーディアン。
そしてそのARMの所持者は…
湖畔の森。木々の向こうに人影が見えた気がした。
「待ちなさ…!!」
消耗した体力で駆け出そうとし、脚がもつれて膝をつく。
顔を上げて同じ方向を凝視しても、ただ木々が生い茂るだけの景色。
「おねえ…ちゃん…?」
そうドロシーが呟くと、シズキが駆け寄って心配そうに覗き込む。
「ドロシーさん…?」
「…まさかね……なんでもないよ、ギンタン、シズキ」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
3人から木々を挟んで遠く離れた森の中、2体の人影が蠢いていた。
「く…」
フードをかぶった者が、苦しそうに樹により掛かる。
その輪郭から、女性のようだ。
「だから言ったじゃないか。マイラのような三下はともかく、あんたみたいな”質の高い魂”は修復に時間がかかるんだ」
そう言い放つもう1人は、白く土気色の肌をした裸の人間。
女性とも男性ともつかないガリガリの肉体。
「肉体もスカスカの海綿みたいな状態さ。ここまで来れたのも驚異的な話だよ。その上ARMを1回使えたってんだから本当に化け物じみてるよ」
「ふふ…ごめんなさいね我儘言って…すぐにでも…あの子の姿を見たくて…」
濃い桃色をした髪がフードから覗く。微かに覗く肌は焼けただれたように醜く歪んでいた。
「可愛そうなドロシー…こんな異世界で…まともにARMも使えず…仲間だってチームメルと比べたらちっとも頼りにならなくて…」
立っているのもやっととばかりに、ふらつきながら樹にもたれかかる。
「何度も敗けて…辱められて……初恋の相手の生まれ変わりの少年と…不健全な恋愛をしながら旅をするなんて…」
フードの女は、ドロシー達がいる方向を見ながらそう呟く。
「ふん、やっぱり妹は可愛いかい?だからあんたを復活させるのは躊躇ったんだよ」
悪態じみた声とは裏腹に、痩せこけた裸の人間は無表情のまま。
まるで遠くにいる誰かが、この肉人形の喉だけ操作しているような不自然さ。
「信じていただけないの?ちゃんとあの子達を襲い、辱めたのに」
「そうかえ?あの小娘が獄鬼の孕み袋にされるのを助けて、ご丁寧に精液を掻き出してあげたように見えたがねえ」
フードの女性は答えない。
「女狐め。まあそれもこれっきりだよ。今回の外出にしたって、あたしが寛大にもあんたの自由意志を尊重してやってるだけだ」
裸の人間は、無機質に身体を揺らしながら口だけ饒舌に言葉を紡ぐ。
「『異世界人の魂を分割して人工的な半身を作る』アイデアをくれたあんたへの感謝の分さね」
「そうね…貴方の反魂術で復活させられた人間は、貴方に絶対服従。本来なら聞く必要のない我儘を聞いてくれて感謝するわ」
「さあ気は済んだだろう?私の城に戻って、一刻も早く完全に生き返るんだ」
裸の人間―土人形に自分の魂を入れて遠隔操作している者の名は、モンビ。
魂を操る”反魂”の魔女。
その力で『オリジナルのギンタ』の魂を採取し、ホムンクルスの肉体に植え付けて彼の半身を創り出した張本人。
その他数多くある能力の1つは、『血を採取した人間が過去に殺害した相手を蘇らせる』魔法…
「その醜い肌が生前の艶やかさを取り戻したら、今度は完全な下僕として、ギンタ奪還の手足になってもらうよ。あんたの妹にだって、女に生まれたことを後悔するような容赦ない地獄を与えてやるさ」
モンビの魂が入った土人形の目が無表情に女を見る。
「私の屍人軍団がたっぷり可愛がってやるとも。蛆の湧いた舌と接吻して、屍蝋まみれの男根に口奉仕し、腐敗した精液を胎に注がれ続ける日々が、気が触れるまで続くのさ。ねえディアナ」
「…承知していますわ。マダム」
そうして、2人は森の中へと消えていった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
それからしばらく、ドロシーは偵察用ARMウォッチングバードも使い、周囲を捜索した。
蛸のガーディアンの使役者は見つからず、同時に獄鬼も蛸に殺された水棲獄鬼達を除いては周囲にいないことがわかった。
陽も沈んできているので、この湖で野宿することに決まった。
「さっきはありがとう、ギンタン♥」
「ギンタさんあんな大きいのも動かせるんですね!すごいです!」
「うん…でももう一度やってみようとしたけどできなかった。やっぱりまだ思い通りに使える力じゃないのかも…」
3人とも、水着のままだった。
ドロシーとシズキの、普段は衣服に隠れている部分が外気にさらされ、焚き火の明かりに照らされているのに気づいた瞬間、少年のペニスが硬さを持つ。
前かがみになって抑えようとしても、蛸に身体を弄れていた2人を思い出してしまい、どんどん硬くなる。
その様子に気づいたドロシーが、くすりと微笑む。
「ギンタン…あっち行こうか…♥」
ギンタが前かがみで立ち上がろうとした瞬間、シズキが声をあげる。
「あっあのっ…!やっぱり夜ですし…あんなことがあった後ですし…3人離れるのは危ないと思います…」
ウォッチングバードの偵察で獄鬼が近くにいないとわかったとはいえ、シズキが警戒を促すのは正論だ。しかし、シズキはもじもじと目を伏せながら、まるで真意を隠すかのように言葉を紡ぐ。
「だから…ここで…したほうがいいと…思います…」
「……そっか、ギンタン、いい?」
ドロシーもいつもなら少し遠慮する筈が、シズキの前でギンタと繋がることに同意する。
「…おねえちゃんがいいなら…」
ギンタの返事を確認すると、焚き火を挟んでシズキと反対側に横たわり、仰向けになってギンタへ股を広げる。
「ん…ギンタン…」
「おねえちゃん…」
シズキの目の前で、ギンタとシズキは1つになる。
ピストンのたびに地面の砂がザラザラ言う音と、遠慮がちな2人の喘ぎ声が生々しく響き渡る。
恥ずかしそうにセックスする2人の姿を、シズキは伏目がちに見つめていた。
サラシで巻かれた胸の中央がぷっくりと隆起し、手が股間に伸びては離れを繰り返している。
(シズキ…すごいこっち見てる…)
このオズの国について、ドロシーがぼんやり感じていた、メルヘヴンとの違い。
この世界の人間は比較的、性に関して理性のハードルが低い傾向がある。
カペルの口車でシズキを輪姦したカヤベ村の人間然り、これまでの街でドロシーを襲おうとした男達然り。
それは勿論メルヘヴンでも見られる光景だが、メルヘヴンを旅していた時と比べてあまりに目にする頻度が高い。
今、なんとなく理解できる。それは決してオズの国の民度が低いからではない。
ヒトを犯し食らう獄鬼の脅威に常に脅かされるこの世界。
死ぬ前に子孫を残したい。獄鬼を孕むよりは人間の子を孕みたい。そう生存本能が訴えるのは必然と言える。
メルヘヴンでも大戦中や直後は同じような雰囲気だったと聞く。
ギンタがメルヘヴンを救ってくれなければ、今もそうだったかもしれない。
要約すると、『この残酷な世界で、人々が性欲旺盛になるのも仕方がない』ということだ。
ランゼスでの壮絶な夜を経て、また獄鬼(巨大蛸はARMだったが)に襲われた。
戦いで生存本能を刺激され、異種姦の危険に晒されて人間同士での交尾欲求を刺激される。
動物のように性に溺れたくなる気持ちになっているのは、ギンタとドロシーだけではないのだ。
「シズキ、近くに来て」
「は…はい…」
熱に浮かされたように、シズキは2人の近くに寄る。
ギンタとドロシーの”日課”にシズキが加わったのは今まで1度だけ。
ランゼスに着く前夜 グルナドの身で発情母乳体質になって豚鬼に犯された後にそのまま慰め合うように3人で繋がり合った。
それ以外にもドロシー不在時 ギンタの魔力排出のために彼と身体を重ねたことはあったが、ドロシーがいる時は勿論その役目は彼女に譲っている。
だって、ギンタくんはドロシーさんの恋人なのだから…
「膝で立って…私の頭の上、そう…」
「え…えええっ!?きゃう♥」
おずおずとドロシーの頭上に膝立ちになったシズキの腰を抱き寄せ、股間に口をつける。
褌を唇でずらし、現れたシズキの陰唇にキスをする。
「ドロシーさん?何を…♥」
ドロシーはシズキの中に舌を侵入させ、初めて味わう他人の女性器の味を堪能する。
仄かなしょっぱさと、柔らかな愛液の香り。嫌いな味ではない、とドロシーは思った。
「や…♥ドロシーさん…汚い…ひゃぅ♥」
ギンタもドロシーの膣内に腰を打ち付けながら、眼の前の光景に吃驚する。
ドロシーおねえちゃんがシズキさんのアソコを舐めている。
シズキさんも気持ちよさそうに身をよがらせている。
眼の前でシズキさんがよがる度に、サラシに巻かれたおっぱいがゆさゆさと揺れる。
その背徳的な光景に、少年の性器が硬さを増す。
(ん…♥ギンタンも興奮してる…♥)
ドロシーも、膣内の感触でそれを悟る。
ギンタは昂ぶりのままに動きを速くし、その快感に突き動かされるようにドロシーの口淫も激しくなる。
「おねえちゃん…!おねえちゃん!」
「ん…♥ちゅ…んんっ♥」
「あっ♥ドロシーさん…もう…」
ギンタの精液がドロシーの子宮に放たれると同時に、ドロシーとシズキも同時に達した。
「ギンタン…まだできるよね…?♥」
彼が答えるまでもなく、ギンタのおちんちんは射精直後にも関わらずカチカチにそそり立っていた。
ドロシーは膝立ちのままのシズキの手をとり、そのまま四つん這いにさせる。
「シズキもギンタンのおちんちん欲しいみたいだよ♥」
シズキの褌を指でずらし、ドロシーの唾液とシズキ自身の愛液で濡れた秘裂をギンタに見せる。
「ドロシーさん…そんな…」
「私は構わないわよ?…シズキとギンタンはしたくないの?」
悪戯っぽく微笑むドロシーに面食らったシズキとギンタは潤んだ瞳で見つめ合い、互いの合意を確認する。
ギンタは四つん這いのシズキの腰を掴み、挿入の姿勢をとる。
「…いくよ…シズキさん…」
「はい…」
豚鬼襲撃後にしたときはお互い向かい合うように。
ランゼスで捕らえられていたときはシズキが上に乗る形で繋がった。
今のように後ろから動物のように結合するのはなんだか気恥ずかしい。
シズキはそう思いながら、ギンタの性器を自分の中に迎え入れた。
「んんっ♥」
ドロシーおねえちゃんとつながった直後だからわかる、シズキさんの膣内の違い。
ドロシーおねえちゃんのようにヌルヌルのヒダがみっちり吸い付いてくることはないけれど、狭い膣壁が強い力で締め付けてくる。奥の一部だけザラザラしていて、そこが丁度ギンタの亀頭を擦って快感を与える。
「ギンタン♥」
シズキとつながっているギンタにドロシーが膝立ちで抱きつく。
黒いビキニに彩られた乳房が自分の胸に押し付けられることにドキっとするのも束の間、ドロシーの唇が自分の唇と重なる。
「ん…おねえちゃ…ちゅ…」
ドロシーの温かく柔らかい舌が、ギンタの唇を掻き分けて中に入ってくる。
ギンタはシズキを突く腰の動きを続けながらドロシーと舌を絡ませる。
「んう♥ギンタさん…あん♥」
ドロシーへの遠慮もペニスを入れられた瞬間消し飛び、シズキは貪欲に少年の性器を咥え込む。シズキの膣内が更に強く、ギンタの性器を締め付ける。
手でぎゅうと握られているかのような締め付けの強さを股間に感じながら、ドロシーとのディープキスに溺れるギンタ。
やがて、シズキとドロシー2人の身体の柔らかさを感じながら、ギンタはシズキの中に精液を撒き散らす。
「はあ…はあ…」
ギンタがペニスを引き抜くと、シズキの中から精液がとろりと出てくる。
3人で性行為を行う背徳的な悦びに、ギンタのペニスはまだカチカチだった。
「きゃ!」
ドロシーがシズキを押し倒し、両脚でシズキの両脚を開かせ、自分自身の腰も後ろに突き出す。
ギンタからは、2人の性器が丸見えだ。
ドロシーの膣口も、シズキのそれも、ギンタの精液を垂れ流している。
2人とも自分の子種を受け入れている。その征服感に、ギンタの股間が熱くなる。
「ギンタン♥次はどっちにする?♥」
淫熱に浮かされた表情でこちらを見るドロシーとシズキ。
隣接した2人の性器も、新たな子種を求めるかのように濡れている。
熱くぬるぬるで、つぶつぶの肉厚膣壁が吸い付いてくるドロシーおねえちゃんのおまんこ。
狭い膣壁がきつく締め上げてきて、奥の数の子天井が射精を誘うシズキさんのおまんこ。
どっちを選んでもいい。どっちにでも、何回でも精を放っていい。
少年は股間に血が集まっていくのを感じ、たまらず2人に覆いかぶさる。
焚き火が照らす宵闇の中、3人の少年少女の嬌声は朝まで続いた。
―時を遡り、開獄日 西部ギリキン エルファバ城―
オズの国中心部 聖都エスメラルダの加護も、そこから遠ざかれば遠ざかる程 薄くなっていく。
特にオズの国 東部マンチキンと西部ギリキンは”堕獄”した2人の魔女姉妹それぞれによって統治権が奪われ、獄鬼が人を支配する地域と化していた。
この晩は獄鬼の世界―地獄が地上と繋がる日。
マンチキンを支配する魔女、ネッサローズも姉のエルファバが住むギリキンの城に趣き、彼女らの信望する”王”の顕現を祝っていた。
「わ…我が王…愚妹に代わり私が責めを受けます…どうか…」
スレンダーな体型の魔女、エルファバがおろおろと狼狽する。
妹の部下で、今宵”堕獄”に成功したフレデリカも、怯えて縮こまっている。
快楽の域を越えた激しい性行為を”罰”として受け、半裸で痙攣しているのは妹のネッサローズ。
彼女を見下ろすように、規格外の性器を雄々しく熱り立たせて仁王立ちしている青年の名は、ロークワット。
人型獄鬼の王であり、その他の”王”を含めた全ての獄鬼の祖である獄鬼。
彼の悲願は、地上への完全な形での顕現。
それを果たす為には聖都エスメラルダを治めるオズ大王を攻略する必要がある。
エスメラルダを東西から挟むように拠点を置くこの魔女姉妹は、季節に1度の開獄日にしか権限できない彼にとって聖都攻略の要となる忠実な部下であり、情婦であった。
妹が王の怒りを買ってしまっている理由がいまいちわからず、たた狼狽えるエルファバ。
妹―ネッサローズは確かに、こちら側が所持する神導器―移動靴ヨルシッパ―を賊に奪われたことを報告し、真摯に謝罪した。
しかしそのこと自体は”王”は気にも留めていない様子だった。彼女らが恐れていたより遥かに、寛容に赦してくれる態度だった。
ならどうして妹はこうも苛烈な”性の責め”を受けている…?
『…ご容赦感謝の至りでございます… 賊は我が兵の全力を挙げて捜索中で…』
『…ええ、賊は若い女でした。どうやって侵入したのか…翼猿の1匹が申すには城の上空に光と共に穴が空いた…とか…所詮は猿の戯言です。酒の飲み過ぎでしょう…』
『女も可笑しな世迷い言をほざく不届き者で…”こことは違う世界から来た”とか…馬鹿馬鹿しい…』
“王”の態度に安心した妹がペラペラと話す最中だった。
“王”の雰囲気が豹変したのは…
「あらあらあら…東の魔女様も西の魔女様も…世間の噂話にもう少し関心を持たれたほうが良いのではなくて?」
落ち着いた雰囲気の、女性の声。
「…ラングイデア…何が言いたい?」
闇が形を持ったような長い漆黒の髪を腰まで下げた淑女が、エルファバにくすりと微笑む。
同じく黒いドレスの臍下は地肌を見せており、”王”によってつけられた”堕獄紋”が刻まれていた。
姉妹とも、この女を良く思っていない。
姉妹がエスメラルダ襲撃の活動をしている傍ら、ラングイデアは情報共有も何もせずに単独で行動し、開獄日にだけ現れて”王”の寵愛を受ける。
「見聞は戦の要…ということです。…だからお二人はいつまでも”側室”なのですわ」
「貴様…まるで自分が正妻とでも言いたげではないか…」
エルファバの怒りと共に、身体から炎が吹き出る。
「“時の魔女”の予言…本当にご存知ないのですか?…」
ラングイデアは気にも留めず、にっこり微笑む。
「『天使』が人間共に神導器を授けてから400年の時を経て…
神導器が造られた『天使の国』から『聖女』が降臨し、このオズの国を”救う”… そして…」
漆黒の紅をさした唇がにこりと開き、真っ白な歯が覗く。
「『聖女』は“王”の仔を孕める存在でもある…」