「この箒を取りに戻っただけよ。あんたの手下がここにあるって教えてくれてね。」
ドロシーは東の魔女にそう言い放つ。
ローブに身を包んでいるが、端正な顔は隠しておらず、ぞっとするような美貌がドロシーを見やる。
「あんたがいるのにあいつが戻らないってことは、ユープはあんたにやられちゃったんだねえ」
「動物に変身することしかできない脳筋だったからなあ。でもまあ結果的にユープのおかげであんたのほうから現れてくれたんだもんね。役には立ってくれたみたいね。」
ユープ側はこの魔女を慕っていたようだが、彼女側は彼の死を察しても薄い反応だった。
「…箒は返してもらったから、もう迷惑かけないわ。ごめん。…だからその子返してもらえるかな。」
その点については申し訳なさを感じながらも、毅然とした顔でチップを拘束する縄を掴んでいる魔女を睨むドロシー。
「あら、人の靴盗んでおいて自分のもの取り返したらバイバイは酷いんじゃない?」
「…?何の話?」
靴を盗んだ?私が?全く覚えがない。こいつは単に私が城の天井を抜いたことだけに腹を立てているわけではないのか?
「あらぁ?とぼけるんだぁ…私結構怒ってるんだけどなあ。この子いじめたら返してくれるのかなー?」
チップを縛る縄を掴み、高々と掲げるネッサローズ。
刹那、小さな風の刃がその手首を狙う。
ドロシーが先ほど取り返した愛用ARM、ゼピュロスブルームから発したかまいたちだ。
東の魔女は攻撃を避けることはできたが、チップを取り落としてしまう。
「おっとっと。なかなかやるじゃない。」
「その子には…チップには…手を出すな…」
「ふふ…こわ~い。そんな危ない魔法使えないようにこてんぱんにしちゃって、貴女を直接イジめたほうが良さそうね。」
東の魔女が指をぱちんと鳴らすと、ドーム状の光る壁が出現し、チップを包む。バチバチと帯電しており、その電気のドームはチップが逃げ出すことを許さなかった。
「私の宝物、移動靴ヨルシッパ。素直に返してくれない貴女が悪いのよぉ?」
彼女の身の丈程もある斧を取り出し、冷たい目で微笑む魔女。斧の柄の部分には大きな白色の宝石が詰まっていて、ARMのような雰囲気を感じさせる。
ローブは脱ぎ捨てられ、下着同然の服にケープを羽織るという特徴的かつ露出の多い服装が姿を現す。
「知らないってのそんなもの!チップを返せ!」
箒を構え、戦闘態勢をとるドロシー。
(あの結界…読みが外れたな…)
ドロシーは先ほどの猿達との戦闘でかなり魔力を消費していた。まともに戦うのはきついだろう。
だからチップのネッサローズによる拘束を最小限の攻撃で解き、大風でも起こして目眩ましをしてチップを連れてさっさと逃げよう、 というのが彼女の算段だった。
しかしチップはネッサローズの手から離れた瞬間結界に閉じ込められてしまった。結界の主を倒すか、最低でも不意を突いて結界への集中を解かないとチップは取り返せないだろう。
(悩んでても仕方ない…!)
「おりゃっ!」
箒でネッサローズを叩こうとするドロシー。箒を杖術のように使い、極力魔力を消費しないように戦おうとする。
ネッサローズは振り下ろされる箒を斧の柄で受ける。
「しかし珍しい服装ねえ…うちの国じゃないでしょ?何処の魔女さん?」
「こことは違う世界…メルヘヴンのカルデアだ!」
「ぷっ…!異世界ってアナタ… 靴の件といい真面目に答えてくれないのねえ。私そろそろ本気で怒っちゃうよ?」
東の魔女が力任せにドロシーをなぎ払う。女の腕力とは思えない強さだ。
そのまま斧をドロシーに振り回す。
「っく…アンダータ!」
ドロシーはアンダータでネッサローズの背後に瞬間移動し、蹴りを食らわせる。
「っとと、あんた、瞬間移動の魔法持ってるくせにあたしの移動靴盗んだワケ?
…むっかつくぅ」
今度はドロシーが反応しきれないほどのとてつもない疾さで斧を振るう。
刃先はドロシーのドレスのスカートをかすり、そのまま部屋を支える柱を綺麗に切断する。
「っな…チーズでも切るみたいに…」
「魔女の使う斧よぉ?なんでも切断する魔法がかかってるの。私の2つ目の宝物、剛断斧ナラセン。さっきだって柄じゃなくて刃で受けてたら貴女の箒なんて真っ二つなんだから!」
(こいつ、自分の生まれながら持っている魔法とは別に、ARMのような形でも魔法を所有してるってこと?いや、今は余計なこと考えてられない…)
(近接戦は不利…なら!)
ネッサローズと距離をとるドロシー。
下がりながら風の刃を放つが…
それを薙ぎ払って巨大な稲妻がドロシーに襲いかかる。
「うああーーーっ!!」
電撃を食らってドロシーの華奢な身体が跳ね上がる。服も焦げてボロボロだ。
「雷の魔法。これが私の一番の特技なのよ♥」
「こ…のおっ…ブリキン!」
ドロシーの腕輪が光ると岩の巨人が轟音と共に出現する。
「なっ…?」
流石に驚いたのか一瞬動きが止まるネッサローズ。突然ガーディアンを出しての不意打ちしかない。
「そのままぶん殴れえっ!」
巨大な拳がネッサローズに襲いかかり…
直前で停止する。
「く…」
魔力切れだ。もうブリキンを動かせない。岩の巨人は再び腕輪の形態に戻ってしまう。
入れ違いにネッサローズの手のひらから放たれた稲光がドロシーを貫き、ドロシーは床に崩れ落ちる。
「なかなかやるじゃない。でも残念でした~エネルギー切れってやつなのかな?奥の手くらい使わせてよぉ。」
「くっ…」
無茶はわかっていた。低級な獄鬼であろうカリダや、あの猿達にすら苦戦したのだ。ましてこの世界の1国を統べる魔女になど勝てるはずがなかった。
身体が麻痺していてネッサローズが近づいてくるのに指一本動かせないドロシー。身を包む黒い魔女服はボロボロに焦げていて胸の谷間は綺麗な乳房が半分ずつ見えてしまいそうな程大きく開き、スカートは割かれ辛うじて股間を隠す布が残っているばかり。
「さ♥私の宝物の在り処、そのエッチな身体にたっぷり訊いてあげるね♥」
ネッサローズは1組の腕輪を取り出す。互いが1本のロープで繋がっている。ドロシーの両腕を頭の上で組ませ、腕輪を取り付けて部屋を支える円柱状の柱に繋げる。ARMを使うどころか柱に拘束されて動くこともできない。
「教えてちょうだいな。私の銀の靴、どこにやったの?」
「知らないって言ってんで…ひゃああっ!」
ドロシーの髪型の特徴である三つ編みの2本のおさげを強引に引っぱる。髪が引きちぎられる程の痛みがドロシーを襲う。
「んなワケないでしょ?肌身離さず持ってる私の魔法の靴…あんたが私の城の天井に穴開けた音で目覚めたらもうなくなってた。あんたしかいないでしょぉ?」
ネッサローズはドロシーの指にはまっているアンダータを取り上げる。
「これを使ってさっき瞬間移動したのよね?私の移動靴と同じような力じゃない。あたしの盗んだんならこれは必要ないわよねえ?」
「あ、こら、返せっ!」
アンダータを指にはめ、集中してみるネッサローズだが、魔法は発動しないようだ。
「何よこれ!全然使えないじゃない!」
癇癪を起こしたネッサローズはアンダータを地面に叩きつけ、先ほどの魔法の斧で粉々にしてしまう。
「ああ…アンダータ…」
「悪いけどわ・た・し・の・移動靴は返してもらうわよ。ちっちゃい指輪に変えて体のどこかに隠してあるのかなぁ。意外とこういう所に隠してあったりして。」
「嫌やめ…痛ッ…きゃああああぁぁぁぁ!」
ボロボロの服の上からドロシーの大きな胸を鷲掴みする。
形の良い乳房が痛々しい程に引っぱられ爪が食い込み血が滲んできた。ポロポロと涙を流しながら悲鳴を上げるドロシー
ネッサローズが手を放すとドロシーの乳は派手に揺れて元の位置に戻る。
「うぅ…痛い…この変態…」
「いくら気丈な態度を取っても所詮は小娘ね。」
あまりの痛みに、ドロシーの目には涙が浮かぶ。ネッサローズはそんなドロシーの胸の破れた部分に手をかけて引き千切り、乳首をあらわにする。すると、その乳首をつまみ今度は胸を捻じり上げる。
「いやああああああぁぁぁああ!!」
「その綺麗なおっぱいには隠してないみたいね…」
ネッサローズはボロボロのスリットにかろうじて隠されているドロシーの股間に手を伸ばす。
ずちゅ…
「あんッ、くあぁあぁッ!」
ドロシーの膣内に侵入するネッサローズの中指。
「やめっ…指…やだっ…うあっ 痛っ…痛い… 抜いてぇ…!」
「あら、こんないやらしい身体しておいてまだ処女なのね。」
膣内の感触から、この部分に今まで何者も侵入させなかったことを察するネッサローズ。
「いいこと思いついた♪ど~~しても喋ってくれないみたいだからその身体に訊いてあげる♪」
「とは言ってもうちの男連中はあんたのせいでノックダウンしちゃったしぃ…残念ねえ…ユープのとかすごいのよぉ♪処女のあんたに挿入れたら壊れちゃうかも♪」
くるりと後ろを向いてチップを見やるネッサローズ。
「そこのボクに手伝ってもらおうかな?」