どれくらい続けていただろうか。
僕は綾乃を気遣うこともできず、全身で綾乃に覆い被さり、唇を貪り続けていた。
僕の口周りも、綾乃の口周りも、お互いの涎でベトベトだった。
僕のズボンの中がグチャグチャになっているのを感じた。
綾乃に抱き着きながら、知らぬ間に何度か射精していたらしい。
綾乃は完全に放心しており、荒く大きく息をしている。
「ご、ごめん!」
目の焦点は合っていないが、綾乃は潤んだ瞳で僕を見ながら、少しだけ首を傾げた。
「? ねぇ、続き…シて?」
綾乃の両腕が、抱っこをせがむ赤子のように伸ばされる。
また襲いかかりたい衝動が突き上がってきたが、今度はなんとか抑えられた。
僕の頭は冴え、何故か冷静さを取り戻していた。
「で、でもっ、ほら! あゆみさんがもう帰ってくるだろうし!」
自分で言ってから、急に肝が冷えてくる。
すっかり忘れていたが、どんな用事かは知らないが、流石にもうあゆみさんが帰ってきてもおかしくない。むしろ、気付かなかっただけでもう家にいるかもしれない。
綾乃の部屋の時計を見ると、時刻はもう夜の8時だった。
「…何言ってるの? お母さんはお父さんと一緒に旅行に行ったんじゃない、二泊三日で」
えっ?
僕が驚いて綾乃を見ると、綾乃も不思議そうに僕を見返している。
さっきと逆に小首を傾げる姿が可愛い…じゃなくて。
「えっ、初耳なんだけど…綾乃のご飯とかお風呂とかどうするの…?」
「ご飯はお母さんが何品かおかずを作って冷蔵庫に入れておいてくれてるし、お風呂は…その、たっくんが…」
話しながら、綾乃の目の焦点はしっかりしてきた。
ハッキリと僕と視線が合うと、綾乃は恥ずかしそうに視線を逸らし、言葉もゴニョゴニョと尻すぼみになっていった。
いやいやいや、綾乃と一緒にお風呂とか、さっきのでも十分ダメだけど、もっととんでもないことになることしか想像できない。
僕らはまだ中学生だ。そんな無責任なことはできないし、何よりあゆみさん達が旅行でいなかったことなんて、すぐ僕の両親にはバレるだろう。
そこで僕は、母親からのメールを思い出した。
全て了承済みって、まさか。
自分の都合の良いように思考が流れそうになるのを、僕は必死で止める。
ここで勘違いして、両親に咎められて二度と綾乃に会えないなんてことになっては、目も当てられない。
綾乃から離れて正座して考え込む僕を、綾乃は寝転がったまま怪訝そうに見ていた。
「どうしたの?」
綾乃が不満と不安の混じった声で問いかけてくる。
あゆみさんの考えることは、僕の思考の斜め上をいったりするからちょっと想像がつかないけど、綾乃のお父さんは常識人だ。
娘と男を二人きりにして泊まらせるわけがない。
「………綾乃、今日は僕の家に泊まろう」
というか、たぶんそういうことになってるはずだ。
まさか僕と綾乃の両親全員が、中学生を二人きりでお泊まりさせて、あまつさえお風呂の世話まで任せるとは思えない。
僕の言葉を聞いた綾乃は、むーっと頬を膨らませながら唸ると、ころころと転がって僕の膝まできた。
何それ初めて見た可愛い。
綾乃は正座している僕の足に頭を乗せると、下から僕を見上げてきた。
「わかった……じゃあせめて、少しシャワーだけ浴びさせて?」
ドクンと心臓が跳ねる。
綾乃にシャワーを浴びさせるということは、僕に一緒に入れと言っていることと同義だからだ。
その提案に、一も二もなく飛び付きそうになる気持ちをグッと抑える。
「わかってる。でも、たっくんの家に泊まることになったら、私はたっくんのお母さんとお風呂に入ることになるでしょ? たっくんのお母さんにこれを見られるのは、恥ずかしいよ…」
僕が口を開くのに被せるように、綾乃はそう言った。
綾乃は器用に体をくねらせると、自分のスカートをずりあげ、僕に下着を見せつけてきた。
おもらしでもしたのか、下着は何かに濡れて透けていた。毛が生えてない。スジが見える。
綾乃の本当に目と鼻の先で、僕のズボンがムクムクテントを張ってしまった。
僕がそこを慌てて手で隠そうとするのを邪魔するように、綾乃は僕の突っ張ったテントに頬を擦り寄せた。
綾乃は何故か凄く嬉しそうな顔をしていた。
綾乃の柔らかい頬の感触と、ズボンの中のぬるぬるした感触が合わさって、言い知れぬ気持ちよさを生み出してくる。
ヤバい。このまま続けられたらまた出そう…
「たっくんもこのままじゃ、気持ち悪いでしょ?」
僕の反応を楽しんでいた綾乃はイタズラっぽく笑うと、ズボンの上から僕のをかぷっと甘噛みした。
布越しに、綾乃の歯が軽く当たる。
その感触より、もっと強烈な視覚的刺激で、僕は激しく興奮した。
僕は無意識に、綾乃の頭を抱きかかえた。
綾乃は僕の脈動を味わうように、もぐもぐと甘噛みを続けた。
綾乃と二人で、お風呂場に移動する。
僕の下着の替えは、何故か綾乃の部屋に4組ほど丁寧に畳まれて置かれていた。
色々な考えが頭によぎったが、とりあえず今は考えないことにして、ありがたく使わせて貰うことにした。
緊張しながら綾乃が服を脱ぐのを手伝おうとしたら、綾乃に先に脱げと言われてしまった。
先に裸になるのは恥ずかしいらしい。
それもそうかと思い、僕は言われるままに服を脱いだ。
なんだか綾乃の視線が突き刺さるようで、無言の脱衣場に綾乃の鼻息がやけに大きく響いていた。
「……あ、パンツはビニール袋に入れといて。そんなんじゃ洗うのも難しいだろうし、あとで捨てておくから」
綾乃に言われ、脱ぎかけていた自分の下着を見る。
下着の中はべっとりと満遍なく白い粘液がついており、気を付けないとそこらに垂れてしまいそうなほどだった。
確かにこれを綺麗に手洗いできる自信はないけど、捨てるなら僕がやってもいいんじゃ。
「早く」
僕の逡巡を見てとった綾乃が、僕をせかしてくる。
僕は考えるのをやめ、脱衣場の隅に置いてあったビニール袋に下着を慎重に突っ込んだ。
「口をキツく縛っちゃ駄目だからね」
綾乃の指示通り、口が閉じる程度に軽く結び、固結びにはしなかった。なんでだろう。
全部脱ぎ終わって、僕は両手で股間を隠した。色々あって今さらだけど、恥ずかしいものは恥ずかしいし、何より綾乃の舐めるような視線が気になった。
「そ…しょこで気を付けして」
綾乃の目がまたぐるぐるしてる。
「え、やだよ」
僕は即答した。流石にそれは意味がわからない。
確かに、僕に意味がわからないことはたくさんあるけど、これはむしろ無意味であることがなんとなく理解できた。
僕は脱衣場の棚に置いてあったタオルを、手早く腰に巻いた。
最初からこうしながら脱げばよかった。
綾乃は頬を膨らませて物凄く不満そうな顔をしたけど、それ以上は言ってこなかった。
綾乃が車椅子の上で両腕を拡げる。
僕は綾乃に近付くと、綾乃の服をひとつずつ脱がせていった。
緊張で手が震える。
綾乃の上着を脱がせると、可愛らしいピンクのブラジャーに包まれた、慎ましやかな胸が現れた。
服の上からではほとんどわからなかったけど、そこは小さくだが確かに膨らんでいて、見間違えようのない女性らしさが主張されていた。
僕の視線を受けて、綾乃が恥ずかしそうに唇を軽く噛んで俯くが、僕の股間を見てニマニマし始める。
半勃ちだった僕のモノは、綾乃の見てる前でピクピク跳ねながら、誤魔化しがきかないレベルでタオルを押し上げてしまった。
恥ずかしさを誤魔化すために、僕は綾乃の体に大きなバスタオルを乱暴に巻き付け、スカートを脱がせにかかった。
バスタオルの下から、綾乃の体になるべく触れないように手を入れる。
フックやファスナーではなくマジックテープで止めてある腰部分を開き、綾乃にお尻を少しずつ浮かせてもらって、腰からスカートを引き抜いた。
バスタオルの下で、綾乃が完全に下着姿になる。
ちらちらと見えた、上下お揃いの、ほんの少しフリルがついたピンクの下着。
その姿を見て、これ以上大きくならないくらいに張りつめた僕のモノが、タオルを捲くりあげてお腹に張り付いたままビクンと脈打った。
僕と綾乃、お互いの息が荒くなっていた。
綾乃を今すぐにでも押し倒してしまいたい衝動に駆られるが、歯を食いしばって我慢する。
さっきの時点で午後8時を過ぎていた。これ以上僕の家に行くのが遅くなると、僕の両親に遅くなった理由を上手く説明できる自信がない。
僕は綾乃の目から視線を外すと、綾乃の肩の上からもう一枚別のバスタオルをかけ、その下に手を入れて綾乃のブラジャーを外しにかかる。どうやって脱がすんだこれ。
「普通に引っ張るだけで、上から脱げるから」
そう言いながら、綾乃が両腕をあげて万歳をする。
当然、肩にかけていたバスタオルも、脇下に回していたバスタオルも落ちるが、綾乃は顔を真っ赤にしているものの、隠すつもりはないようだった。
僕の頭にさらに血が上り、綾乃に飛びつきそうになるのを堪える。無防備すぎますよ綾乃さん…
綾乃の体を直視しないようにしながら、脇の下あたりにある紐を掴み、上に引っ張りあげると、シャツを脱ぐみたいにするりと脱がすことができた。
綾乃の胸が丸出しになる。
桜色の乳首が、慎ましい胸の先端でツンと上向いていた。
それが凄く綺麗で、僕は目が離せなかった。
視線は綾乃の胸に吸い寄せられてまったく動かせなくなってしまったが、綾乃を脱がす作業は続ける。
綾乃の下半身へ伸ばした手がバスタオルに触れた瞬間、僕はハッと気を取り直して、綾乃の肩からバスタオルを掛け直してあげた。
何故か綾乃はまた不満そうな顔をした。
バスタオルの下に再び手を差し入れ、僕が綾乃のパンツに手をかけて下ろし始めると、さっきのスカートの時と同じように、綾乃は少しずつ腰を浮かせて、僕が脱がすのに協力してくれた。
パンツを脱ぎにくいからか、綾乃がさっきよりも大きく腰を動かすため、バスタオルがずれて綾乃の太ももの付け根まで見えてしまう。
何度かバスタオルの位置を直してあげながら、僕は慎重に綾乃の足からパンツを抜き取った。
綾乃のパンツは、僕の以上にぬるぬるした液体で濡れていた。
興奮よりも、強い好奇心が沸き、僕は綾乃のパンツの中に指を入れ、謎の粘液を掬い取った。
その瞬間、僕の脳天に綾乃の腕が全力で振り下ろされた。
あまりの勢いに、半開きになっていた僕の口がガチンと閉じる。
あんまり痛くはないが、結構な衝撃だったので僕は指についた粘液を弄びながら、不満を込めて綾乃を睨み返した。
真っ赤になった綾乃に、今度は顎を蹴りあげられた。
女の子の使用済み下着は、まじまじ見ないのがマナーらしい。
僕にはいままでそんなことを知る機会なんてなかったんだから、マナー違反な行動は少し大目に見てほしいと思ったけど、綾乃は僕の無言の抗議を黙殺すると、下着は洗濯カゴに突っ込んでおいてくれればいいと言った。
車椅子の上から、綾乃を抱き上げる。
バスタオル越しに綾乃の体温を感じる。
むき出しになった僕の上半身と綾乃の腕や太ももがぴったりと密着して、凄く気持ちいい。
綾乃の心臓の音が、触れあった胸から聴こえてくる。
いや、これは僕の心臓の音なのかもしれない。
綾乃の柔らかい体に触れていると、触ってもいないのに、僕のは今にも暴発しそうなほど跳ね回っていた。
僕のうちのとは違い、凹型になっているバスチェアに慎重に綾乃を降ろした。
「あ、髪は濡らさないでね。ボディソープも使っちゃダメだから」
シャワーの温度を調整していた僕に、綾乃はそう注文をつけた。
お風呂に入った事実がばれないようにするためらしい。そんなことには全然気が回っていなかった。
とりあえず、僕は自分の体を洗った。
僕は石鹸を使っても大丈夫だろうし、綾乃に背を向けてしゃがみ込むと既に乾きつつある股間周辺をよく洗った。
泡でぬるぬるにして、洗う。
自分でも初めて触るくらい、僕のは硬くなっていた。
念入りに洗うつもりで少し強めに握ったら、電気が流れたみたいに僕の腰が跳ねた。
「あっ」
思わず、声をあげてしまった。
綾乃が息を飲む気配を感じる。あんまり凝視しないでください…
あんまり触ると出てしまいそうなので、僕は撫でるような洗い方に変えた。
少し先端を覗かせていた皮を剥いて、指の腹で撫でる程度に中を洗う。
それがいけなかった。
いつもみたいにゴシゴシ洗っていれば、こんなことにはならなかっただろう。
刺激に腰が跳ねるのを堪えながら手のひらで先端を柔らかく包んで、くるりと手のひらを回した瞬間。
熱い物が僕の中を駆け抜けた。
両手で押さえて、勢いよく飛び出してくる熱い液体を受ける。
お風呂場を汚さないようにとか考えてやった行動じゃなかった。反射的に僕は股間を押さえてしまったのだ。
夢精したり、さきほど綾乃に抱き着いていつの間にか出してたりといったことはあったけど、自分で射精したのはこれが初めてのことだった。
目を瞑って激しい快感に耐える。
いまさらかもしれないけど、綾乃の見ている目の前でとんでもないことをしているという焦りが襲ってきた。
長いような短いような脈動が止まる。
手のひらいっぱいに熱い粘着質の液体を出しても、僕のは大きく反り返ったままだった。
僕の太ももに生温かい風が吹き付けられていることに気付いてそちらを見ると、綾乃が目を血走らせて僕の股間を凝視していた。
いつの間にかバスチェアから降りて、僕のを見ていたらしい。
綾乃が僕の視線に気付く。目が合った。
「…い、いつから見てたの?」
綾乃に問いかける。僕の様子がおかしくて、心配させてしまったのだろうか。
「え? …全部?」
綾乃は目をまん丸に見開いたまま、少し呆けた感じでそう答えた。
全部ってどこからどこまでだろう。
綾乃は凄い衝撃を受けた様な顔をしていたが、悪感情を持っているような感じではなかった。
少なくとも、汚いとか気持ち悪いとは思われていないようで安心した。
綾乃はバスチェアから降りた拍子にバスタオルが脱げて、完全に裸の状態で四つん這いになって僕の股間をまじまじと覗きこんでいる。
さっきまでなら襲いかかっていたであろう光景も、何故かいまならなんとか我慢できた。
シャワーで手に付いた粘液を落とし、石鹸で手を洗うと、まず綾乃にバスタオルを掛け直してバスチェアに座らせた。
股間部分を隠しながらやったからだいぶ姿勢が厳しかったけど、綾乃の体は軽くて無理な体勢でも持ち上げることができた。
次に僕は自分の股間周りの泡も洗い流した。変なことで手間取っちゃったな…
僕は腰にタオルを巻き直し、綾乃の方を振り向く。
綾乃はまだぼーっとしており、目の焦点があってない感じだった。
頬は薔薇色に色付き、目は潤んでいて凄く色っぽい。
半開きになって艶めいている唇が、やけに僕の目を引いた。
吸い寄せられそうになった僕は、綾乃に声を掛けることでなんとか自制する。
「それじゃ、洗うよ」
綾乃の髪は普段通り結いあげられているから、髪を濡らす心配はないだろう。
僕はシャワーの温度を確かめると、凹型のバスチェアの窪みにシャワーノズルを差し込んだ。
綾乃の体の下まで差し入れたところで、水流を綾乃の体に向ける。
「んひゅ!? あうぅぅ」
水流を股間に当てた瞬間、綾乃は裏返った声を上げながら体を仰け反らせ、次いで体をくの字に曲げてびくんびくんと体を周期的に跳ねさせた。
綾乃の異常な反応に、僕は慌ててシャワーを引っ込めた。
痛かったのかな。綾乃の顔に苦痛の色はなかったが、どこか辛そうではあった。
綾乃の反応に、僕の胸は激しく高鳴った。股間が硬く張りつめるのを感じる。
人が苦しんでる姿を見て興奮するだなんて、僕は変態なのかもしれない。
「も、もう少し、弱くして…」
綾乃が小さな声でそうお願いしてくる。
僕はシャワーの水流をギリギリ上を向けて水があがるという程度まで弱め、再び綾乃の体の下に差し入れた。
「ん…もうちょっと強く…」
綾乃はぴくりと小さく体を震わせたあと、僕にそう言ってきた。
僕は綾乃の股間にシャワーを当てながら、慎重に勢いを上げていった。
綾乃に「もうちょっと強く」とか「少し弱めて」とか言われながら、僕は少し疑問に感じていた。
水流が強すぎるってのはわかるけど、なんで弱いからって上げたんだろう?
僕は疑問を口に出さず、シャワーの水流を調整した。
やがて何かの基準に最適な勢いになったのか、綾乃は「そう…そのまま」と言ったまま、目を瞑って荒い呼吸を繰り返すだけになった。
ああ、シャワーだけで洗うために、強すぎず弱すぎない勢いにしたのかな?
ウォッシュレットのトイレとかも人それぞれ強弱の好みがあるもんね。
って、それでいいなら、綾乃をトイレに連れて行って下着を替えるだけでよかったんじゃ…
「ねぇ…ぎゅってして…」
綾乃が両腕を僕に向けて伸ばしながら、甘えた声でそう言ってきた。
体勢を維持するのが疲れたのかな?
僕はシャワーを動かさないように意識しながら綾乃の横に移動すると、綾乃の背中に手を添えてあげた。
これで少しは姿勢も楽になるだろう。
ただ綾乃は僕の行動がお気に召さなかったのか、眉を寄せて頬を膨らませて睨んできた。
小さい頃よく見た、わがままが通らなかったときの綾乃の顔だった。
こういう意味じゃなかったのかと思い、また体の位置を変えようとした僕の胸に、綾乃はこてんと頭を預けてきた。
甘えるように頭を擦りつけてくる綾乃の表情は、前髪に隠れて見えなくなった。
頭を預けてくる綾乃の姿勢が辛くないように、僕は少し体を綾乃に寄せた。
すると綾乃は僕の脇の下に腕を伸ばし、頭と腕でぎゅっと挟み込んできた。
綾乃の呼吸が加速度的に荒くなってきた。シャワー止めた方がいいのかな。
僕の逡巡を感じたのか、綾乃は僕にしがみついたまま擦り付けるように頭を左右に振り、かすれた声で「このまま」と小さく囁いた。
「ふぅー、ふぅー…ンッ…!」
綾乃は可愛らしく鼻を鳴らすと同時に、激しく体を跳ねさせた。
僕の体が無ければそのまま倒れそうなほど、綾乃は僕に体重を預けてきた。
何が起こっているのかよくわからないけど、僕の心臓はバクバクと激しく脈打ち、僕の股間は出す寸前みたいな硬さになっていた。
しばらくして、綾乃の痙攣が収まる。
「んんっ……はぁ…それじゃあ、たっくん洗って?」
綾乃が僕の胸に頬を擦り付けながら、満足げに言う。
えっ、今のって洗ってたんじゃないんですか?
なんだか凄く釈然としないけど、これは聞くと怒られると感じたので黙っておく。
「洗うって、手で、だよね?」
「うん、タオルとかだと痛いから」
タオルもダメなんですか。
なんか特殊な器具があるのかと思って質問したら、素手で洗うようにというお達しが出てしまった。
でも、悩んでいる時間もない。
僕の両親に綾乃と遊んでて遅くなったと言い訳するにしても、時間が遅すぎれば怪しまれるだろう。
綾乃が僕の胸から頭を離したので、僕は綾乃の正面に回り込んだ。
「んっ、シャワーもうちょっと弱くして」
綾乃の指示通りにシャワーの水流を弱めながら、さっきとはあべこべな指示に僕は首をひねった。
いや、それはとりあえず後回しにして、さっさと洗ってしまわないと。
綾乃のバスタオルの下に、両手を差し入れる。
ドキドキし過ぎて口から心臓が出そうだった。
「ん」
僕が恐る恐る綾乃の股間に触ると、綾乃が小さく声を漏らしたので、僕は慌てて手を引っ込めた。
綾乃の顔を見ると、綾乃はこくりと小さく頷き、目を閉じた。綾乃は完全に僕に身を任せるつもりのようだった。
僕は唾を飲むと、緊張してカラカラになった喉を潤す。
再び手を差し入れて触れると、綾乃は体をピクリと震わせはしたが、声は漏らさなかった。
柔らかい。
それに何故か、ずっとシャワーのお湯が当たっているにも関わらず、僕の指先が触れた部分は凄くぬるぬるしていた。
再度綾乃の顔を見たが、綾乃は目を瞑って何かに集中するような雰囲気になっており、洗い方について指示を出す様子はなかった。
仕方ないので、普通に自分の股間を洗うような感じで洗ってみる。
手のひら全体を使うようにして、ぬめりが取れるように優しく撫でる。
そこはぷにぷにと柔らかく、そして当然だが、何もついてなかった。
バスタオルで隠れて見えないが、女の子のソコに手を入れているという事実が、僕の興奮を加速させる。
そして強い好奇心が、僕の全神経を指先に集中させた。
少し指を押し込むと、肌のなめらかな感触とはまた違う、柔らかくて熱い部分に指先が触れる。
綾乃に気付かれないように慎重に、僕は中指の指先を少しだけ曲げてそこを探った。
シャワーを当てながらいくら洗っても、中指の上だけは常にぬるぬるした液体が途絶えなかった。
「ふぅ、ふぅ、んっ…ゆび…」
綾乃が浅く息を吐きながら、鼻にかかった甘え声でそう言ってくる。
バレてないと思ってやっていたことに勘づかれていたと知って、背筋にゾクリと冷たいものが走った。
硬く隆起していた僕のモノが、一気に萎えしぼむ。
怒られるのかと思いながら綾乃の顔を盗み見ると、綾乃は相変わらず目を瞑ったままだった。
「も、すこし…ゆび、まげて…」
途切れ途切れにかすれながらも、綾乃の小さな声が僕にはハッキリ聞こえた。
なんだか気持ち良さそうな綾乃のその顔を見た僕は、節操なく再び股間のモノを硬くして、行為に熱中した。
熱中し過ぎて、シャワーの水流はあさっての方向に向いてしまっていたが、僕は気付かなかった。
綾乃に言われたとおりに、僕はゆっくりと中指を曲げた。
僕の中指が、物凄く熱い溝の中に沈み込んでいく。中指の先端が包まれて、さっき以上に柔らかさを感じられた。
ここがなんなのか知識だけはある僕は、それ以上入れると綾乃を傷つけてしまいそうで、中指の第一関節まで埋まったところで指を止めた。押し広げられたせいか、綾乃の体内から溢れ出るかのように、僕の中指の上を伝って手のひらまで熱い粘液がゆっくりと流れるのを感じた。
「ん…そのまま、まえに…」
綾乃の声に操られるかのように、僕は手を手前に少しずつ引き寄せた。
僕の指を挟み込む、柔らかな肉を掻き分ける感触が、凄く生々しかった。
僕は綾乃の腰の上に置かれたバスタオルを凝視した。呼吸も忘れて、指先の感覚に意識を集中する。
掻き分けていた肉の隙間が段々と狭まり、僕の指が自然と溝の外に押し出される。
熱い感触が離れていくことに名残惜しさを感じた僕は、指が溝から全て抜け出る前に指を止めた。
「うぅ~…」
綾乃のうめき声に、僕は顔を上げた。
綾乃は眉間に皺を寄せて、もどかしそうに腰を揺すっていた。できるだけお尻を大きく動かそうとするその動きが、僕の目には綾乃が凄くいやらしくて淫らな存在になったように見えた。
「もっと…まえ…」
綾乃の体を傷付けないよう、綾乃の腰の動きに合わせてついていくように手を動かしていると、綾乃が何故か悔しそうにそう言った。
声に反応して、無意識に僕の指が動く。
僕の中指が溝の中身を掻き出すように折り曲げられ、その爪先が何かをひっかけ、弾く。
「ぁ…」
綾乃が小さく声を漏らし、それとは対照的に大きく綾乃の体が跳ねた。
引っ掻いてしまい痛かったのかと思い、僕は慌てて綾乃の顔を見た。
綾乃と間近で目が合う。
綾乃のとろんとした眠たそうな、夢心地のような瞳の中に、得体のしれない強烈な感情を感じた。
綾乃の口がだらしなく半開きになり、口の端からはよだれが少し垂れていた。
綾乃の生温かい吐息か、僕の鼻先をくすぐる。
「そこっ、そこ、汚れやすい、からっ、もっと」
綾乃が少し切羽詰まった、それで鼻にかかった甘えた声で、僕にせがんでくる。
僕は中指を、綾乃に言われた「そこ」に当てた。
綾乃が再びびくりと体を跳ねさせ、前に倒れこんでくる。
僕は綾乃がバスチェアの上から倒れないように自分の体で受け止めながらも、綾乃の様子にまったく気が回らず、指先を好奇心のままに動かした。
僕の指先に、何か小さな突起が当たっている。
その周りは皮のようなもので包まれていて、さっきまで触っていた溝の中とは、また少し感触が違った。
しかし、肌の感触とも違う。薄皮のようなものの奥に、確かな硬さを感じさせる、しこりのようなモノがあった。
なんとなく、自分の性器を思い出す。
確かにこの構造なら、皮の中に汚れが溜まりやすいだろう。
中のしこりを指先でこねるように動かし、皮との間を洗うようにする。
しかし僕の包皮と違って、この皮は剥けてもすぐつるりと戻ってきてしまい、なかなかうまく洗えなかった。
洗いにくかったので、跳ねる綾乃の肩を押さえて、指先の作業に集中する。
特にしこりの手前側の部分、綾乃のおへそ側が皮の根元になっており、しこりとその皮の付け根の間が、なかなかうまく洗えない。
何度も試行錯誤していると、指先にあたるしこりがさっきより大きくなっている気がした。
それと同時に僕は、新しい洗い方を思い付いた。
皮を退かすのではなく、しこりを皮からうまく引っ張りだせば上手く洗えるのではないだろうか。
後ろから前に動かしていた指先を、手前から奥に、指の腹をしこりに押し付けてしこりを少し潰すようにしながら皮の下から出す。
それも思うほど上手くいかず、何度か繰り返しているうちにしこりと皮の間に上手く指の腹が当たった気がした。
完全に皮から出たしこりを、僕は傷付けないように優しく、慎重にこねくり回す。
しゃああああぁぁぁぁぁぁ
僕がしこりを洗うことに熱中していると、シャワーの水流音とはちょっと違った音と同時に、僕の手に温かい液体が当たる。いままで出ていたものとは違って、ぬめりはまったくない。
鼻についたおしっこの臭いに、僕ははっとなる。
いつのまにか抱きかかえていた綾乃を見ると、綾乃はおしっこを漏らしながら失神していた。