ヤバイ、見つからない…。
土曜の夕方、またまた精神的&女子中学生のモラル的に大ピンチのわたし、
えーと、状況を整理して、考えをまとめましょー。
ここは某繁華街の外れ。妙にセキュリティが厳重な家具つきウィークリーマンション。
18禁ヒーロー『ミッドナイト』こと、
私の『個性』の暴走?に関しての対策ミーティングを終えて、ミッドナイトが私に…可愛がって欲しいと言って。
彼女の状態に責任があり、何より睡さんに感謝してもしきれない私としては断りにくいわけで。
で、彼女のお願いってのが、夕御飯の買い出しに近所のスーパーやらコンビニやらを周りながら、あー、その、野外調…教とやらをして欲しい、と。
で、自分の、えー、その、『大切なトコロ』に、リモコンで震えるオモチャが入ってて、そのスイッチを私に操作してください。って話で。
さらに、口の中に丸めたハンカチ詰めて唇に黒いガムテープ貼って、えっと、ザルツブルク…じゃなかった、サルグツワ、そう猿轡をした上に、黒いレザーのマスク、パンクスとかヘビメタっぽいヤツで隠して。
喋れなくなった状態で外出する、っていうかつれ回してください。みたいな。
つらたん。
こちとら清らかな女子中学生、
それを、こんな、…って断れないよねー。
だって、睡さん…ミッドナイトってば、スッゴク嬉しそうっていうか、期待してるし?
私にその、調教されたり、えっとイタズラっていうか、あー、お、犯されたいって気持ちがずっと頭ン中でモヤモヤしてるって言ってたし。
そう、だから、せめて、ミッドナイトのお願いはきいてあげないと。
命令している主人、ミッドナイトにとっての女王様として。
はい!気を取り直していきましょー!
ミッドナイトが喜ぶ事は、
エッチな事をされる。
命令される。
拘束される。
だいたいこんな感じ。
考えると恥ずかしい。めっちゃ恥ずかしい。でも、手探りしながら始めます…。
お買い物と調教の準備を…。ハズイ。
まぁ、ソレにね。ここだけの話、ネットの小説やコミックで予習を少々しているのです。
だから、できなくは無い…はず。
では、いざスタート!
ミッドナイトがくれた近所のスーパーとコンビニについてのメモを見ながら、姿見の前に立っていた彼女を側に呼ぶ。
『うむぅン?』
なぁに?って感じでミッドナイトが小首を傾げる。
黒のチャイナ服に黒いレザーのマスク。
そんな妖しい色香溢れる美女なのに、今の仕草は妙に可愛かった。
『食材買ってきてお料理…じゃないよね?何か出来合い買ってきて済まそうってことでOK?』
ミッドナイトがこくこく頷く。
…あれー?何かホントに可愛いな、このお姉様。
『お買い物しながら、このスイッチを使って、』
カチッ。ミッドナイトの目が大きく見開かれた。
『ンーッ!ン、うぅん…。』
思わず言葉にできない声をあげてしまい、すぐにこらえたみたい。あ、微かにブーンって音が聞こえる。
うわー、うわー、うわー。
あんな音をたてるオモチャが
もし私がそんなんされたら、まともに歩けないと思う。っていうか、そんな風にハードにいじったことも、いじられたことも無いけど。
されたいとかも…あんまりは思って無いし!
『ミッドナイトに、気持ちよくなってもらって、』
カチッ。スイッチをOFFに。
『後は…周りに人がいるときに、話しかけて
ミッドナイトは軽く身悶えして、小さく頷く。
『ぅぅ…ムゥン。』
私は彼女に近づいて、抱きつく。
『初心者なお子様女王だけど、ガンバルからね。』
ミッドナイトも優しく抱きしめてくれる。
『むぅぅうん、うむむぅん♪』
あぁ、そうだ。そういえば。
『呼び掛けるとき何て言おうか考えてたんだ♪ 睡さんもミッドナイトとも違う呼び方。』
喜んでくれるかなー。恥ずかしいのが嬉しいなら、アリだと思うけど。
『むぅん?』
私は、彼女の耳元で囁く。
『…ネム。
ドキドキする。おまえ、とか。奴隷、とか。でも、きっと喜んでくれる。…はず。
きっと私の顔、赤くなってる。
抱きついててよかった。向き合ってこんな事を言ったら、恥ずかしくて睡さ…ネムの顔、まともに見れない。
美人で、優しくて、強くて、いろんな相談にのってくれた睡さん。
18禁ヒーロー、ドSのミッドナイト。
でも、今はドMの、わ、わたしの奴隷。
わたしの責められたがるエッチな、わたしのペット。
『すぐには無理だけど、色々覚えて、か、可愛がってあげ…るから。わたしのネム。』
恥ずかしい!声、うわずったよ…。
でも、でも、言えたよ。
女王様、できたよね?
あれ?睡さ…じゃなかった。ネム、震えてる?
『んっ!うぅんっ!むぅッ♪うぅん♪』
ちょっと離れて顔を見てみると、目をトロンッてさせて、嬉しそうに声をあげている。
『気に入ってくれたみたいねー。』
両の手をマスクの上から頬にあてて、こくこく頷いた後に身悶えするネム。
えー、あー、その…感じてる?
うん、気持ちよくなるまでに喜んでもらえてヨカッタヨカッタ…。
さて、それではお外にいきましょう!
エコバッグ持って、廊下に出て、戸締まり確認。
お手手繋いでエレベーターへ。
ネムが階段の方を見て、
『うむぅン?』
階段使わないの?って感じで小声をあげる。
2階だしねー。でも私は、
『階段は危ないでしょ?』
そー言ってエレベーターに乗ったタイミングで、手にした“スイッチ”をオン!
『むぅっ?!ふむゅうっ…!』
ネムが可愛く鳴いて、繋いだ手にぎゅっと力が入る。
1階に到着。ドアが開く前に“スイッチ”オフ。
『えへへ~、驚いた?』
ネムは小さく頷いて、
『うぅん♪』
私の手を引くようにエントランスに歩いていく。
あぁ。何かこう…睡お姉さんじゃなくってネムって呼んでると、ますます可愛く思える。
年上の美女なのに、私の物って感じがすっごくする。
エントランスを抜け外に出ると、日が落ちたばかりの町並みは、そこそこの賑わい、人の行き来を見せていた。
ちょっと緊張するなー。
今更ながら、私は美少女と呼ばれる類いではあるし、ネムは今の姿なら気がつかれないとは思うけど、有名なヒーロー。それでなくとも黒いチャイナに黒いレザーのマスクをつけた美女。
人目を引くのは間違いない。
…まぁ、
ならば女王様としては、
『皆こっちを見るよね、きっと。』
これを言わないといけないのでしょう。
『気がつかれないようにしないとね?ここにいる美人が、大切なところにオモチャを入れて、口にテープを貼ってるイヤラシイ女の人だってバレないように。』
今度はうわずってないよ!ちょっと小声で早口になったとけどね!
『ふぅう、むぅぅン♪』
あ、イヤイヤって感じに首振ったけど、声は嬉しそう。
私はドキドキしてるけどね!
じゃあスーパーマーケットに行って、買い物サクッと済ませますか。
パンにサラダにチーズに…あ、ローストビーフも美味しそう。飲み物は冷蔵庫にいろいろ入ってたっけ。
お菓子も買って…。
ネムに質問も忘れません。
『これでだいたいOKかなぁ。コンビニにも寄るけど、何か他にここで買ってく物あったっけ?』
ネムはフルフルと首を振り、私はにっこり笑って
『無いなら無いってハッキリ言ってね?』
イジワル発言です。…側に人が通るタイミングを狙います。
『うむぅン…。』
恥ずかしげに困った目を向けるネム。
…ふぅ。私も内心は恥ずかしいけどね!
会計を済ませ、二人で手分けして荷物を持ち、コンビニに向かいます。
歩きながら、イッショウケンメイにコンビニでの“調教”を考える私。
…思いついたけど。
あぁ、恥ずかしいなぁ。
つらたん。
まだちょっと距離が有るけど、足を止めてネムの耳元に囁く私。
『コンビニに入ったら、御手洗い貸してくださいって私が言うから、ネムが入ってね。』
私の次の言葉を察したのか、ネムがちょっと体をくねらせます。…さすがエッチの経験豊富なお姉様。
『今から“スイッチ”入れたげるから、たっぷり感じてから、トイレの中で…オ、オ、オナニーしてきなさい!命令よ!』
うわー、恥ずかしいッ!!!
で、でも、
『むぅっ…うぅン♪』
喜んでる喜んでる。…問題…無し。たぶん。きっと。
では、“スイッチ”オン!
『ンむッ!』
…効いてるみたい。
外の雑音の中では、オモチャの音はほとんど聞き取れない。
さて、ゆっくり、遠回りしてコンビニに向かいましょ。
私がのんびり歩いていると、ネムの握った手が強弱を伝えてくる。
ちょっと息づかいも荒いかな?
『待ちきれないの?…そんなにしたいンだ?』
明確な言葉は避けて、そのかわりちょっと大きな声で。
『どんな風に
でも、のんびりゆったり歩くのでした。
コンビニ、到着!
さて、新作のスイーツは…。
あ、あと雑誌コーナーもチェックしとこ。
…ん?何?手を引っ張って。
ネムが何か言いたげな顔でこっちを見てる。
『ん?どしたのー?』
身悶えして小さな声で鳴く。
『ふ、ふムぅぅン…。』
…うん、“鳴く”って感じだわー。
『御手洗いでも行きたいの?じゃあ店員さんに、おトイレ貸してくださいって言ってくれば?』
はい、イジワルしてみましたー。
さらに耳元で小声の追撃。
『…トイレの中でオナニーしたいから、使わせてくださいって言ってみる?』
ネム、目元が真っ赤。首を小さく横に振る。
このフルフルは喜んでるのか、嫌がってるのかどっちかな?
『気が変わっちゃった。…帰ってから、私の前でしなさい。』
…ドキドキをおさえて、口調もワガママっぽく、中学生女王様、演じる私!
『むぅッ?! うぅぅッ?!』
大きく見開かれた瞳。あ、“スイッチ”切っとこ。
興奮して店内でイカれても困るしー。
『それでいいわよねー?』
激しく頷くネム。
さ、そしたらお菓子の一つもレジに持って行こっと。
そこで最後の調教、チャレンジ!
あ、レジの店員さん、羊ッぽい角生えてる。
会計を済ませるときにネムの方を見て
『あ、そういえば…タバコ買ってくンだよね?』
ネム…睡さんは基本的にはタバコを吸わない。
昔は吸っていた時期もあったらしいけど、美容の為に止めたとか。
マジメな女子中学生である私は言わずもがな。
だから、買い物にタバコが入るイメージが無かったのか、言われても彼女はキョトンとしていた。
だから私はさらに、
『買ってくって言ってたじゃない。…ね、
そう言ってレジの後ろに並んだタバコを指差し、
ようやく意味がわかったのだろう。ネムは哀願するような視線を私に向けて、小さく首を横に振った。
『ぅぅン…ッ。』
あー、可愛い。
『止めるの?まー、どっちでもいいけど。』
お菓子だけ買って、コンビニを出ました。
いろいろイジワルされたので、ネムはかーなーり興奮してるのかな。
息づかいは乱れ、繋いだ手も落ち着きがないみたい。
いや、あれだよね、この後の事、考えて興奮してンだよねー。
…わたし、だって。
がまんがそろそろ、もう。
なんて命令したらいいのかな?
お泊まりするから、わたしにもっといろいろ教えなさい、かなぁ。
次回はどうしようかな、このまま続けるか、お嬢様の方を書くか…。