※この作品はR-18です。

私の『個性』は百合の色   作:炬燵猫鍋氏

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おや、こんなところに伏兵が。


第6話 ヤの付く家のお嬢様、女王様にベタ惚れ中

私の家は、俗に言う“ヤ”の付く稼業。

由緒正しい地廻りの末裔で、超常黎明期には法が意味をなさぬ混沌と荒廃の中、力を集めてこの街の平穏を守った実績があります。

ヒーローが社会的に認められる前に戦った自警団(ヴィジランテ)。

今も異形型の構成員のみで成立するグレーゾーンの非武装武闘集団。

 

竜爪会。またの名を竜爪警備団(ドラゴンタスク)。

 

私は“組長さん”の一人娘、瑠蒼冴子(りゅうそう・さえこ)。

『個性』“竜”を父から受け継いだ、ヤの付く家のお嬢様です。

 

 

朝、両親と父の愛人さん1号、愛人さん2号とご飯を一緒に食べます。

皆仲良しです。

(1号・2号呼ばわりは私が呼んでいるわけではなく、ご自身の“持ちネタ”です。父は2号からじゃないのか?とか言ってますが。)

父は人に似たプロポーションの竜って感じの異形型で、食欲も性欲も凄いのです。

私は父から受け継いだのは角と爪。鱗や尾は普段は隠しているので、母譲りの金髪に青い瞳の方が目立っているかもしれません。

 

身支度を整え、両親と1号・2号さんに挨拶をして、玄関から表門までゆっくりと歩きます。

若い衆の皆さんがお見送りをしてくれます。

車での送り迎えは悪天候の時のみ。

登下校でのお友だちとの交流も大切にするようにとの教えです。

 

…今日も女王(めのう)さんとご一緒できるでしょうか。

 

女王さんはとても可愛らしい方です。

華奢で、顔立ちは大きな目が愛らしく、さらさらの長い黒髪は、とても良い香りがします。

声はちょっと幼い感じで、手…指先にはちょっと特徴的な丸い、小さい爪が生えています。

いつも笑っている印象が強いのですが、ちょっぴり不機嫌な時の表情も私は好きです。

それから、それから…。

 

気がつくと女王さんの最寄り駅です。

いつもの時間、いつもの車両。

女王さんが乗り込んで来ました。

 

『おはよぉ!いつもの時間だね。瑠蒼さん!』

 

明るい笑顔です。

 

『おはようございます。』

 

少しだけ顔を向けて、そっけなく挨拶。

ダメです…。素直になれません。

いえ、女王さんへの思いが大きすぎて、きちんと出せる自信がありません。

 

『ふわ~。…ってゴメン、ちょっち寝不足で』

 

可愛いです。あくび姿、すぐ近くで、レアです。

私の『個性』は、広い視界を与えてくれます。

目線を向けないガン見など容易いことなのです。

 

『お勉強で夜更かしですの?』

 

あぁ、声音が固いです。何か、実は遊んでいたんじゃないの?みたいなイントネーションになってしまいました。

 

『ちょっと進路の相談を知り合いのヒーローの人にしてて…。』

 

進路の相談。女王さんの希望は雄英の普通科。模試の判定は私と同じA判定。

ひょっとすると、入学後の事を見据えた相談でしょうか?

立派です。

 

『そう…。』

 

あぁ、話が広がりません。

でも、そんな私に対しても、女王さんは学校のこと、流行りのスイーツのこと、いろいろ話してくださいます。

嬉しい。

 

至福の時間は過ぎ去って、電車を降りないといけません。

改札に向かう女王さんに私は

 

『先に向かってください。…ちょっとお手洗いに。』

 

ちょっと心配そうな顔をして下さいました。

 

『だいじょうぶ?じゃあ、また学校で。』

 

女王さんと別れて、女子トイレに向かいます。

できればいっしょに登校したかったのですが、今日は無理でした。

女王さんがいつもにもまして可愛い過ぎました。

このままではちょっとガマンできそうにありません。

個室に入って、私は鞄の中の替えの下着を確認します。

大丈夫。

 

これなら、もっと濡れても問題ありませんね。

 

さっき、女王さんに『お手洗いに行く』って言いました。…疑われていたらどうしましょう?

バレていたらどうしましょう?

どんな顔をされるのでしょう?

女王さんに、見られて、いたら。

女王さんがいっしょに、ここに、いたら。

 

下着を脱いで、丸めて口の中に押し込みます。

これで喋れなくなってしまいました。

匂いと、味。女王さんの事、考えるだけで、こんな。

 

女王さん、に、襲われた、ら。

《瑠蒼さんて、こんなにいやらしかったんだぁ》

《襲う?私がぁ?…自分でやってればぁ》

 

『う、うぅっ、うぅぅんッ!』

違う、でも、喋れない、否定、できない。

 

ダメ、こんな妄想。女王さんはそんな事、言わない。

でも、ひょっとして、女王さん…妃美呼様に、いわれて、命令されたら。

助け、呼べない。頭ボーッとして、抵抗できない。

 

指、止まらない、気持ちいいのッ!

 

襲われて、犯されたら、わたし…。

わたし、わたし、…っ!!!

 

『~ッ!!!』

 

 

 

…竜の個性持ちは性欲も強いのです。

10分かけずに終わらせて、新しい下着を身に付けて登校します。

 

…自分の罪深さ、愚かしさがイヤになりそうですが、女王さんの笑顔を見れば気分も良くなるはずなので、足早に学校に向かいます。

 

愛しい片想いの相手の待つ、教室へ。




モテモテだね!女王様!
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