石動さんと見つめあっておりますワタクシ、
石動さんはめちゃ可愛いけど、ここは学校で今は昼休み。
ここで私が我を忘れたら流石にマズイのです。
ドキドキする気持ちを抑える為に、冷静に現状を確認するべし!するべし!
空き教室で二人きり。昨日の告白に対していずれ受け入れると答えた上で、それ以前に貴女は
いやぁ、私ってば何様ー?
あ、女王様かー。最低ぇー。
…えーと、まず、石動さんが私にメロメロな状態については、彼女の思いを受け入れて、私が彼女に『命令』することで落ち着いた、と。
私からの指示や命令を受けることも嬉しいようで、
ミッドナイトと石動さん。この辺りは共通、と。
違いといえばわかりやすいのは…
石動さんが、あー、その、自分の
ミッドナイトは拘束されて、えっと、その、私に犯され…えー、イタズラされたがっている。
この辺りは個人の経験とか性格の差なのか、それとも他の理由が有るのか、今はわからない。
もしも“三人目”が現れたら、もう少しはっきり…いやいや、それはカンベン。
もっとも、私が周りに影響を与えている以上、“増員”は常にあり得る事。
心構えだけは忘れないようにしたい。
さて、私は落ち着けた…気がする。
石動さんは…モジモジしてる。あー、可愛い。
人に可愛いと言われる、思われる方だったのに、この『個性』の変化(?)が始まってから、クラスの姉御系の石動さん、めっちゃ大人の色香あふれる睡さんが、すっごく可愛い姿を見せてくるからなー。
あー、もう!自制しなきゃならないのに!
できないけどね! 自制しろと?!
無理っしょ! 実際!
『プライベートとそれ以外はきちんと分けよう?だから…石動さんって呼ぶね、今まで通りに。』
私の言葉に石動さんは頷いて、
『わかり…わかった。うん、みんなの前ではいつも通りにするよ、姫ちゃん。』
今まで通りのいつも通り。そんなわけないし。
て、いうか、つまり、私が、今。
『でねー、石動さん。ちょっとだけお願いがあるんだけどー。』
“ご主人様”ロールプレイも面白かったけど、私としては、せっかくだから。
『お願い?…姫ちゃんの頼みなら何だって聞いたげるよ。』
石動さんは、優しく微笑んでくれる。
私は彼女に近づいて、顔を見上げた。
『ね、キス…しよ? ご主人様とかじゃなくって、ただのメノウちゃんとイスルギさんで、仲良く…
可愛いオーラ全開のキメ顔です。ヒーローでいうと必殺技です。
隣の席の咲夜ちゃんからは、
【あざとかわいい! 結婚しよッ!!】
とまで言われたガチのキメ顔なのです。
石動さんは無言で小さく頷くと、顔を寄せて来てくれました。
私は、私達は唇が触れあう寸前に目を閉じて…
柔らかい。
あったかい。
いい匂い。
石動さんの、唇。とっても…素敵。
そっと離れては、そっと触れあい、何度も私達は唇を重ねました。
いつの間にか、石動さんが私を抱きしめています。
歪んだ関係?
『個性』で支配?
不純な交遊?
そんなの全部ぽぽいのポイ!です。
今は、今だけは、二人っきりの世界です。
百合百合でイチャイチャのラブラブなのです。
それに、ほら?
ミッドナイトお姉様との
健全で何の問題もない友愛の確認をたくさんしてから、私達は空き教室を出ました。
誰もいない廊下を…って、誰かいるし?!
黄金の髪、青空の色を宿した瞳、神秘的な角。
毎日、登校中のひとときを共にするお嬢様、瑠蒼さんが
目をパチクリさせて立っていました。
…なぜに?
うむ、ミッドナイトと比較すれば、恐ろしいまでの健全さよ…。