「もしも苦労人がカルデアのマスターだったら」 作:HK416
今回は、礼装だけ貰ってスルーしよう。恐らくは、次は新イベント来る……!(当てにならない直感
ともあれ、ボクセンの礼装は欲しいんだよな。交換だけで済ますか、それとも礼装目当てで回すか。うーん、悩ましい。
ほい、では、今回はエロはなし。
子供達と野郎の心温まる(?)交流の話です。どぞー。
『
「……………………はぁ」
常夏の島。
その真っ白な砂浜は陽気な太陽の光を跳ね返し、正に光り輝いているかのようだ。
砂浜の其処此処では、カルデアのサーヴァント達が思い思いに休暇を楽しんでいた。
砂浜にそれぞれが思い描く像を作っている者。
何時ぞやの殺人ビーチバレーとは違う、真っ当なビーチバレーを楽しんでいる者。
砂浜に突き立てられたパラソルの下で昼寝と洒落込んでいる者。
嫁とイチャコラして桃色空間を展開し、周囲に砂糖を吐かせる者。
ただひたすら筋肉を鍛える為に海を泳ぐ者。
鍛錬を手伝おうと
来る大波に挑み、イィィィイィヤァホォオォォォォオオォォっっ!! と雄叫びを上げながら、ハイレベルなトリックを決める者。
昼間から酒を飲みまくり、宴会騒ぎをする者と、余計なことを言って脳漿をブチまける黒髭。
やりたい放題の砂浜で、小さいながらも周囲の雰囲気とは異なる暗い溜め息を溢す者が一人。
白いフリルがスカートのように伸びたワンピースの水着を着た、ナーサリー・ライムである。
「ん? おい、どうかしたのか、ナーサリー」
「あっ、マスター……な、何でもないわ」
「そうは言ってもよぉ。なあ、マスター?」
そんな彼女に目を止めたのは、マスターである虎太郎と金時であった。両者とも片手に缶ビールを持っている。
二人の性格を鑑みるに、金時が虎太郎に酒を勧め、虎太郎も少量ならと受け入れたのだろう。
その後は、のんべんだらりと野郎同士で駄弁りながら、砂浜からの景色や周囲の馬鹿騒ぎを肴に酒を伸びながら散歩をしていたようだ。
声を掛けても何かを隠すような態度を取るナーサリーに、金時はサングラスの下で優しげな瞳を曇らせて虎太郎を見た。
金時は生粋の主人公気質。休暇の最中に一人沈んでいる者を放っておける筈もなく、虎太郎もまた有能な協力者の問題を見過ごす訳もない。
二人は球体関節の膝を抱えて砂浜に座り込むナーサリーを挟むように腰を下ろす。
「そういや、ジャックは何処に行ったんだ?」
「むぷー…………あそこだわ」
ぷくー、と頬を膨らませてナーサリーは海を指差す。
二人が指に釣られて視線を向ければ、そこには浮き輪の穴にお尻を嵌めて、ぷかぷかと波に揺られて昼寝をしているジャックの姿。
その隣には、何故か静謐がビクビクしながら同じような格好で浮き輪で浮いている。
砂浜には自身の術式が完璧であることを確認して大きな溜め息を吐いているコルキスの魔女の姿もあった。どうやら、彼女は虎太郎の無茶振りに無事応えたようだ。神代の魔術師ってスゲェ。
「ナーサリーを放っておいて自分はのんびりか」
「まあ、子供らしいっちゃ子供らしいが、オレっちはどうかと思うぜ?」
「うぅ…………仕方ないわ。今はお料理の時間でもないし、砂遊びも、飽きてしまったから……」
「なら、海で遊べばいいだろ?」
「そ、それは…………」
「…………あー」
金時の一緒に遊ぶかという誘いに、何とも歯切れの悪い反応を示すナーサリー。
何となく理由を察した虎太郎はどうしたものかと頭を掻いたが、金時は全く気付いていない。
そのままナーサリーの手を掴んで立ち上がり、海へと向かおうとする。
「ほらほら、遠慮すんなよ。泳げないなら、泳ぎ方も教えてやるって」
「い、いえ、そ、そうではなくて、あの、その」
「何なら浮き輪とか使うか? アレでぷかぷか浮かんで波に揺られるのも、存外に気分がいいもんだぜ?」
「あー、ゴールデン、その辺りで、だな」
「うぅぅうぅうぅ―――――――にゃああああああああああぁぁぁっっっ!!!」
ナーサリーは必死の抵抗を試みたが、バーサーカーたる金時に、キャスターである彼女が敵う筈もない。
ずーるずーると海へとドナドナされていくナーサリーに虎太郎も一応は制止を試みたものの、全ては手遅れだった。
「にゃー! にゃー! ぎにゃあああああああぁぁぁあぁぁあぁあぁっっっ!!!」
「うぇっ?! ど、どうしたんだよ、お、おい!」
「お前、そういうとこはホント、バーサーカーだよな。ほら、お父さんが来ちゃったじゃん……」
「――――へ?」
ナーサリーは発情期か、縄張り争いでもしている猫のような悲鳴を上げる。
完全に善意で行動していた金時にしてみれば、ここまで彼女が嫌がる理由を全く理解できないであろう。
虎太郎は金時の行為に、片手で額を押さえて、ある方向を指差した。
指に釣られて視線を向けた先には、砂浜の遠方に砂埃が舞っているではないか。
「■■■■■■■■■■■■■■■――――――!!!」
その正体は、子供の悲鳴を聞いて駆けつけようとしている
因みに障害物となったのは、砂浜の生き物達から武の真髄を学んでいたカルナと、マリーの水着姿を眺めてニヤ付いていたモーツァルト。
カルナは何時もの無表情で吹っ飛んでいく。
外見はアロハシャツだが、宝具たる黄金の鎧を脱いだ訳ではない。可視化されていないだけだ。ダメージも十分の一に軽減され、島の反対側に飛ばされても飛んで帰ってくるので全く問題ない。
問題なのはモーツァルトの方である。何の防御手段もない彼は、巨大な足裏に踏まれて
「■■■■■■■■■■■■■■■――――――!!!!」
「うごぁああぁぁああぁぁあっ!!!」
「えぐっ……ひっぐ……!」
「もう大丈夫、大丈夫だぞー、ナーサリー。あー、もうメチャクチャだよ。ほら、ヘラクレス、ステイステイ」
ヘラクレスに脚を掴まれ、ヌンチャクのように振り回される金時。その様は、まさにドレスッッッ!!!
金時お気にのグラサンは吹っ飛び、半透明の残像は半裸のヘラクレスがドレスを纏ったかのよう。
凄まじい腕力と肉体に刻まれた技量がなければ成し得ぬ芸当だ。
やっぱり、大英雄をバーサーカーにするのは正しかったんだ! と失策だらけの何処ぞの家の当主が粋がりそうな光景であったそうな。
「うぷっ……まだ頭がくらくらする……酷ェ目にあった…………っとぉ、それはそれとして、悪かったなナーサリー」
「ううん、いいの。ゴールデンも悪気があったわけじゃないから。私もちゃんと説明しなかったから……」
虎太郎の制止もあって無事に生還した金時、落ち着きを取り戻したナーサリー。
ヘラクレスは虎太郎の説明に納得したのか、首を傾げながらも去っていった。やっぱり、理性残ってますね。
「しっかし、水、駄目なのかぁ……」
「そりゃあなぁ、元は本ですし」
彼女が叫び声を上げた理由がそれだ。
ナーサリー・ライム。
絵本のジャンルでありながら、概念英霊となった子供達の願いそのもの。
つまり、元々は本、もっと言えば紙なのだ。湿気や水を苦手とするのも無理はない。
無論、サーヴァントとして現界した以上、水に濡れた程度でどうこうなることはない。
ただ、苦手意識ばかりはどうにもできない。ナーサリーの場合は、辛うじて風呂には入れるのだが、それも周囲の助けがあってようやくだ。
海に来た当初は、砂浜や島で遊ぶ事もあっただろうが、時間が過ぎれば飽きが生まれる。ジャックもナーサリーもその一人。
何をして遊ぼうか、と考えている内にジャックは一人で海で遊び始め、彼女はひとりポツンと取り残されたわけだ。
こうなってくると仲間外れ感が半端ない。ナーサリーの落ち込みぶりも分かろうと言うものだ。
「もう、大丈夫だから。皆が遊んでいるところを見るだけでも十分に楽しいわ。それに遊び疲れて帰ってきたら誰でもお腹が空くものよ。私は料理を作って、皆の帰りを待ってるわ」
「「………………」」
フンスと奮起してナーサリーは立ち上がる。
だが、顔に刻まれた力ない笑みを見れば、強がりであったのは一目瞭然だ。
その強がりに、金時はやれやれと首を振り、虎太郎は両肩を竦めて立ち上がる。
やんちゃなヒーローそのものの性格をしている金時にこれを見過ごせるはずもなく、虎太郎もまた、有能な同僚が休暇を楽しめないのを見過ごす男でもない。
「おいおい、ナーサリー、海に来たから泳ぐだけってのは短慮が過ぎるってもんだ」
「だな。楽しみ方なんぞ、いくらでもある」
「……え? どうするの?」
「いやさほら、クルージングとかな」
「クルージング……!」
その一言に、ナーサリーの目が輝いた。
彼女の頭の中に浮かんだのは、船の底がガラス張りとなり、水の中の生き物を見る事が出来る遊覧船。
或いは、海上を旅するカジノ、ブティック、パーティー会場、プールにウォータースライダーまで付いちゃった豪華客船か。
ともあれ、その喜びように、虎太郎と金時はうんうんと頷いた。
些か以上に現金な反応であるが、実に子供らしいとも言える。実に微笑ましい。
「で、でも、船は……?」
「オレの蔵の中に入ってる」
「お前、そんなもんも入れてあるのかよ……」
「英雄王の蔵に比べれば可愛いもんだ。ま、海から逃げる時用に何隻か、なー」
「で、でも、船長さんがいないわ! ドレイクのお姉様はへべれけて酔っぱらってるわ! 飲酒操舵ダメ絶対!」
「黒髭は……?」
「あの人は嫌なのだわ! 気持ち悪い!」
((黒髭ェ……))
年頃の娘に、あんなネットスラングばりばりのオタクなどある種の異星生物にしか映らないだろうが、余りにハッキリとした物言いに、二人は同情こそしなかったものの首を振ってしまう。
「ふっ、安心しろよナーサリー。オレはバーサーカー適正もあるが、ライダーの適正もある男だぜ?」
「まあ、そういう訳で――」
「「クルージングの時間だ、オラァッ!!」」
言葉と同時に、虎太郎は彦狭蔵の門を海上に展開し、金時はその霊基をバーサーカーからライダーへと変化させる。
因みに、バーサーカーとして召喚されている金時が霊基を自在に変化させられるのは、全部スカサハの原初のルーンのお陰である。何でもアリか。
「……っ………………? …………ッッ!!?!?」
「おう、見ろよゴールデン、喜びの余りに言葉もねぇみたいだな?」
「へへっ、こんなに喜ばれるなんざ、冥利に尽きるってもんだぜ!」
ナーサリーは目を見開き、海の船と騎ん時の姿にパクパクと口を開閉するばかり。
その姿に、二人はしてやったり顔で頷いていた。
海上に現れた船は、小型のもの。
豪華客船には程遠いが、実に立派だ。豪華な旗までついている。
また金時もバッチリ決まった髪型が、現れた船によく似合っているではないか。
ただ、問題があるとするならば――――
「完全に漁業なのだわ、これぇーーーーーーーっっ!!!」
「え? 海の男っつったら、これじゃねぇ?」
「贅沢言うんじゃありません! オレの蔵の中に入っているのは偽装用の
「血生臭すぎるのだわぁ!!」
――――ナーサリーの思い描いたクルージングとは掛け離れていた事か。
船は明らかな漁船である。大漁旗まで掲げており、地引網漁も行えるようにソナーと網とブイまでついていた。
そして、金時の格好は捻じり鉢巻きに、白いTシャツ、合羽のズボン、ゴム製の前掛けと長靴。完全に漁業を営んでいるチャラいアンちゃん風である。これは酷い。
「望みが絶たれたわ!」
両膝を折り、砂浜に崩れ落ちるナーサリー。
哀れ、その姿はサンタにお願いしたプレゼントと実際に用意して貰ったプレゼントが全く違った子供のようであったそうな。
ともあれ、気を取り直した彼女がクルージングを楽しんだのは言うまでもない。
乗っているのはアレで、操船しているのもアレであったが。
頬を撫ぜる柔らかな潮風。波に翻弄される船の揺り籠。何処までも続く蒼い海と空。
時折、空からは挨拶をするようにウミネコが鳴き、海面に泳ぐイルカやクジラの群れ。
童話には程遠いが、現実に中にある海の風景。かつての契約者が見たかったモノを見れた彼女は、大満足であったとさ。
風魔 小太郎
☆3アサシン。苦労&被害者&巻き込まれ&不憫枠。撹乱&情報収集担当。すなわち此処は阿鼻叫喚、大炎熱地獄。
情報収集できる奴は何人いても困らねぇ、との事で召喚されたアサシン。
ロビンの破壊工作と呪腕の情報収集を足して二で割ったような性能をしており、二人の内どちらかがいない場合の仕事を任される。
忍としては向かない性格をしており、混沌・悪属性でありながら、非常に穏やかな性格をしている。もっとも、属性は社会における立ち位置や性格の方向性を指し示しているので、何の問題もないが。
ただ、その性格のせいで、御館様のド外道行為や努力の方向音痴に巻き込まれたりする不憫枠。
御館様との相性は悪い。
同じ忍ではあるのだが、何を大事とするか、何を信条とするかが全くと言っていいほど異なっているから。
風魔であることを誇りとし、自身には向かないと理解しながらも生涯を頭領としての自分に捧げた彼。
ふうまであることを恥とし、一族を売り払って頭領には何の価値もないとして自分のために捧げた御館様。
そんな二人の相性が良い筈もないが、戦闘時や仕事の上では非常に相性が良いコンビではある。忍としてのスキルを修めている故、互いに何をすればいいのか、何を補えばいいのか分かっている。
通常の聖杯戦争で召喚された場合、数々のストレスから土壇場で風魔君が御館様を裏切ることになるのは請け合い。それくらいに相性が悪い。
幸い、
後、御館様も上手いこと、物で釣ったりしているので、相性は悪くとも、関係は良好なのであった。
でも、アザラシの件は絶対に許しません。絶対に、です。
「…………お、オレは、なんて、無駄な時間を」
「分かってるのなら僕と部下を付き合わせるのは止めて下さい! この努力の方向音痴!」
アーラシュ。
☆1アーチャー。癒し系快活兄ちゃん枠。援護射撃&自爆特攻枠。
皆大好き、ステラさん。もとい
大抵の人は1weveは大体ステラで吹っ飛ばして貰うのではなかろうか。
弊カルデアのアーラシュさんは、聖杯でLV90、絆レベルも10になった。酷使させ過ぎかしら……。
アマデウス、マタ・ハリと同じく最古参のサーヴァント。
知名度が低けりゃ、性能もそんなでもねぇだろ、インドでもなけりゃ。と御館様が直々に選んだサーヴァント。
であったのだが、知名度に対して余りにも強かったために、珍しく御館様がガチビビリした相手でもある。
そらそうだ。通常の攻撃が宝具レベル。遮蔽物を見透かし、短いものの未来を見通す千里眼。自らと引き換えとは言え、大地を割る宝具を持っているのだから。
御館様にサーヴァントとの付き合い方――即ち、相手の意見や誇り、願いを尊重しつつ、口八丁手八丁で言い包める――を決定付けさせたお方。
アーラシュさんがいなけりゃ、サーヴァントの扱いはもっと悲惨なものになっていたかもしれない。ホンマ、大英雄は格が違うでぇ!
御館様との相性は極めて良好。レオニダスと同レベル。
基本的に彼自身も善の人であり、マスターにも善を為すことを望む故、相性が悪いようにも思えるが、そんなことはなかった。
と言うのも、御館様の行為はド外道であろうとも、結果だけを見れば確かに善を為しているから。アーラシュさん的には、もうちょっと敵に手心を加えて欲しいのだが、その辺りは割り切っている。
そして、もう一つの理由は、召喚された際に千里眼によって御館様の過去を垣間見た故。
本来、御館様という人間は、他人を蔑み、人々の営みを嘲笑い、自らの欲望のままに行動し、弱者を食い物にしてのし上がる典型的な
そんな彼が変わった切欠。アルフレッド、アサギ、九郎しか知らない“ふうま何某”から“弐曲輪 虎太郎”と自ら変わった出来事を知っている。
生まれはどうあれ、魂の在り様はどうあれ。それすらも超えて、ただひとえに自らの決めた生き方を進む姿にこそ、助力を決めたのである。
御館様は御館様で、生前、アーラシュが生まれ持った力故にどれだけ孤独な大英雄であったのかを理解しているので、九郎と同じように酷使しながらも、何も言わずに同じ地平に立っている。
アーラシュ的に背中を預けられ、隣に立ち、自分がいなくなった後のことも任せられる人物なので、安心して
お陰で、アルフレッドが管理し、カルデアのシステムによって保管されている霊基基点が壊れてしまうほどの、極大射撃を見せてくれる。
その度に、笑顔で召喚される姿に、ジャンヌによる召喚禁止令が発令された。当然である。
では、各章における大英雄の活躍をご覧頂こう!
序章特異点F → 冬木の大聖杯があった地下空洞をステラで吹っ飛ばす。黒王様、戦う前に消滅。レフ、ブチ切れる。
第一章 → ワイバーン? 美味いのか? カルナと並んでドラゴンスレイヤーと化す。バーサーク・サーヴァントも何のその。
ファブニールもカルナと組んで難なく撃破。オルレアンの城をステラで吹っ飛ばす。その際にジル(術)は消滅。ジャンヌ・オルタがどんな悲惨な目にあったかは知らない。
第二章 → 各所でステラりながら、徒歩でローマに向かうアルテラと交戦。
ステラ → アルテラにダメージ&足止め → 御館様交戦 → 適当なところで撤退 → アーラシュ召喚&ステラの繰り返し。そら、御館様もアルテラから悪い文明扱いされますわ。
お陰様で、ローマ半島の大地は割れ捲った。これにはネロの頭痛もマシマシであったが、御館様鼻をホジってスルー。
第三章 → 船上からドッカンドッカン(普通の)矢を撃ちまくる。黒髭は思わず素が出て、ヘクトールは本気の悲鳴を上げ、イアソンは泣いた。
アーチャー集団の怒涛の宝具連続ブッパも、彼ひとりで事足りた。そら、(大地を割る威力の宝具を受けたらアルゴー号も)そうなるわ。ここで出禁になる。
第四章 → 座でのんびりと暇していた。最近、喚ばれねぇな、と首を傾げる。
第五章 → いよいよ用済みか、とカルデアに強力な弓兵が召喚されたと思って、嬉しいような寂しいような。
第六章 → 虎太郎と再会。この章における活躍は、大体ゲーム通り。速き矢のアーラシュの一撃は、確かに星を打ち砕いた。
第七章 → 出禁解除。ステラりまくる。随所随所で大英雄の名を如何なく発揮。賢王様から称賛を受けた。
大体、こんな感じである。御館様、アーラシュさんを酷使し過ぎな件について。でも、本人的には全然気にしていない。大英雄って凄い。
最近、一番頑張ったのは、第七章でのティアマトへの一撃。
絶対魔獣戦線の最前線・北壁にて終始、超長距離砲としての役割を果たす。その威力、その精密さは並居るアーチャーを押し退け、ウルクの兵士から喝采を浴びるほどであった。
対魔獣においては、地平を埋め尽くさんばかりの魔獣の群れを平原から一掃するほど。
対ラフムにおいては、空を埋め尽くさんばかりのラフムの群れを撃ち落とし、青い空を見渡せるほど。
そして、最終決戦直前。
海からウルクに向けて侵攻を開始したティアマトとラフムの群れをレオニダス、牛若丸、弁慶、ヘラクレス、アタランテ、ジャック、ナーサリーらと共に北壁を守る。
恐るべきことに彼等の奮戦によって、北壁に被害はあったものの、死亡者はゼロに抑えられる。
兵士達に背中を押されてウルクに向かうレオニダスをアタランテと共に援護し、自身の出番を待ち続けた。
そして、空を飛ぼうとしたティアマトに、コアトルが決死の覚悟で放ったウルティモ・トペ・パターダで僅かに後退した瞬間、御館様の号砲の元、流星一条を放った。
本来であれば、如何な大英雄とは言え、ティアマトにしてみれば凡百の英霊の一撃に過ぎず、何の意味もない一撃――の筈であった。
だが、彼の宝具は大地を割り、長きに渡る戦いを終結させた。そして、ティアマトは死後、その身体を二つに裂かれ、天と地となったという逸話がある。
そう、彼の宝具は、いわば大地特攻とでも言うべき特性があった。余りにも威力が強大過ぎるが故に、誰も目を向けなかった特性に御館様は目をつけていた。
そして、ティアマトは本来、地の女神。ならば、かの大英雄の一撃が、戦いを終わらせる一助にならぬ筈もなく。
コアトルの一撃によって罅の奔った角を、ペルシャの大英雄は、確かにへし折ったのである。
「うぅ……ぐぅ……ハっ?!」
「おい、何やってんだお前」
「済まねぇ、虎太郎。オレはどうやら、性質の悪い魔術をかけられたらしい……!」
「はぁ……?」
「不思議な事に、此処から一歩も動く気が起きねぇんだ……! だから、ミカンを取ってきてくれ」
「…………まあ、気持ちは分からないでもない。コタツって、不思議と気持ちいいからね。嫌だ、お前が取りにいけ、お前が」
はい、というわけでナーサリーしょんぼり&騎ん時、漁師になる&書けてなかった風魔君とアーラシュさんのキャラ設定でした。
今回はちょいと短いが、次回はエロだぜエロだぜぇ。ふへへ、お待ちかねのあのキャラじゃぁ!!