※この作品はR-18です。

「もしも苦労人がカルデアのマスターだったら」   作:HK416

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やばい。楽し過ぎてノリに乗ってる。完全に本編そっちのけでごめりんこ(テヘペロ

今回は円卓メンバーと受難の狩人、子供組編。
一人ではありますが、完全にキャラ崩壊しています!



『自分の苦労を他人に押し付けるのも苦労人のスタイル!』

 叛逆の騎士と馬鹿と子供組。

 

 

 

「ったくバカマスター! オレがしっかりしてなきゃ、どーしようもないな! まったく! ……まったく!」

 

「――――と、モードレッドが申していますが、どう思いますか?」

 

「仕方ねーだろ。静謐だけ仲間外れにするわけにもいかんし。そういうのはマスター良くないと思います」

 

「オレらの剣を採掘機替わりにしたしたことについてはぁ……?!」

 

「悪いな。オレは使えるものは何でも使う主義なんだ。そういうとこ、オレとお前で気が合うだろ?」

 

「戦いに関しては、だよ! オレの場合は! よりにもよって宝具だぞ!? そんなもんで大理石掘り起こさせてカットさせんな! バカマスター!」

 

「ふむ。しかし、何のかんので付き合ってくれるモードレッドはオススメ物件ですよ、マスター?」

 

「黙って、ガウェイン。お願い。モーさん、クラレント構えだしたから」

 

「まあ、今は午前なので。蒸発するのはマスターだけですから」

 

「いや、お前等少しは慌てろよ!?」

 

「「だって、そういうことする()じゃないし」」

 

 

 カルデアの廊下にて、仲の良いやり取りを見せていたのはマスターである虎太郎と、二騎のサーヴァント。

 

 幼さの残る顔立ちと身体つきながら鋭い瞳の少女はセイバー。真名はモードレッド。

 輝かしい騎士王の伝説に終止符を打った「叛逆の騎士」。簒奪した王剣は“聖なる剣”から怨念によって魔剣と変わっている。

 だが、何処でどのような経験を経たのか、今の彼女は生前に抱いた怨念から解き放たれている。それでも、気難しい性格故に、扱いの難しいサーヴァントではあるのだが。

 

 その隣に立つのは爽やかな偉丈夫(イケメン)、彼もまたセイバークラス。真名はガウェイン。

 常に輝かしい騎士王の伝説と共にあり、最後には破滅を呼び込む要因の一つとなった「太陽の騎士」。彼の騎士王が手にした星の聖剣の姉妹剣を有している。

 彼の忠義は正しく鉄。品行方正、悪逆非道を許さない理想の騎士――――なのだが、このカルデアでは異常事態が発生していた。

 

 本来であれば、騎士とは程遠いと自認してすらいるモードレッドが騎士として仕え、逆に完成された騎士であるガウェインが一人の友として力を貸しているのである。

 また、モードレッドとガウェインは、アーサー王の伝説を考えれば、性格的にも相性が非常に悪いが、ここでは仲が良い――とは言えないが、良好な関係を築いていた。

 

 何故、このような状況なのか、と問われれば、ガウェインの変化が一番の要因だろう。

 

 ガウェインは人類史を守る、ひいてはそれがアーサー王の御身を守ることに繋がるという理由で召喚に応じた。

 のだが、肝心要のマスターは、人類史を守ることを目的としているものの、其処に至るための手段はド外道の一言に尽きる人物であった。

 

 ガウェインの苦悩の始まりである。

 騎士として、どう考えてもぶった斬らなければならない人物であるのだが、人類史を守らんとする意志は本物。生真面目な彼の苦悩は相当のモノであったと推測するのは難しくない。

 人知れず、太陽が陰りすら気付かせないような懊悩の果てに、ガウェインは一つの決断を下す。

 

 

『もう騎士としての自分を一端封印すればいいのです! そうですよ、一人の人間として付き合っていくなら、ギリギリ、ギリギリ許容の範囲内ですし!』

 

 

 こうして、完成された騎士・ガウェインは、残念なイケメン・ガウェインにジョブチェンジした。

 どっかの月の裏側で見せた残念な部分、多くの弟妹を持っていたお兄ちゃん属性、子供時代に置いてきた童心が表層化し、カルデア三馬鹿英霊の一人と化した。

 残念さが30アップ。お兄ちゃん属性も30アップ。同時に親しみやすさが100上がった。上がってしまった。

 

 虎太郎は過去に因縁のある英霊同士は基本的に組ませない。

 恨みや憎しみは絶対に消えない。人理焼却の危機の前であっても、変化などない。呉越同舟などあり得ないと考えている。

 事実として、ブーディカとローマ系のサーヴァントは何があったとしても、決して組ませない。例え、互いを許していたとしてもだ。

 

 数少ない例外がガウェインとモードレッド。

 ガウェインのハッチャケ化に伴って、過去の因縁など有耶無耶になってしまっているからだ。

 

 そして、その姿を見た虎太郎とモードレッドは――

 

 

『やっべ。心労掛け過ぎたかな?』

 

『が、ガウェインが壊れた……』

 

 

 ――片や全く悪びれず、片や顔を引き攣らせていたそうな。

 

 

「しかし、檜の次は大理石ですか。手が込んでいますね」

 

「静謐の毒は植物でも腐らせるからな。しゃーなしだわ。どんな毒だっつーの………………毒、毒かー」

 

((また絶対、とんでもないこと考えてる……))

 

 

 ぼんやりと今日の夕飯の献立でも考え事をしているかのようなボンヤリ加減で呟く虎太郎。

 その姿に、モードレッドとガウェインは、さっと目を逸らした。こうした考え事をした後の彼は、毎度毎度ド胆を抜くド外道作戦を提案するからだ。

 

 本日、ガウェイン、モードレッド、ヘラクレス、アステリオスでレイシフトを行ったのは特異点の破壊、正常化でも、強化素材を集める為ではなかった。

 カルデア大浴場を使用できない静謐のため、彼女に与えられた個室に特別浴場を造るための材料を採りに行ったのである。

 

 静謐のハサンの宝具は“妄想毒身(サバーニーヤ)”。

 彼女は生前、毒殺の名手であると同時に、暗殺の道具であった。その逸話が英霊として強化されたのが、彼女の宝具。

 彼女の身体は、あらゆる毒に耐性を持つと同時に、毒の塊である。爪や肌は勿論のこと、体液にすら毒を有し、またサーヴァントでも殺害しうるレベルである。

 

 そんな静謐が大浴場など使用すれば、どうなるか。阿鼻叫喚である。かと言って、一人だけ風呂を禁止など、公平性に欠く。

 静謐の性格上、そこに不満など抱こうはずもないが、全く他人を信じていないこの男が、公平性を欠いた故の不平不満の噴出など残しておく訳もない。

 

 その為に大理石の風呂場を作り、彼女の身体から染み出し、水に交じった毒を濾過するフィルターをメディアとアルフレッドに作成させている。

 その第一歩が今日だ。付き合わされたモードレッドが不満の一つも漏らしたくなるのも頷ける。

 ガウェインに不満は何一つない。この男同士で馬鹿やってる感じが楽しくて堪らないらしい。あと、静謐は年下キャラなのでお兄ちゃん属性が継続して発動中である。

 

 

「あ! 見つけたわ、見つけたわ! 心は闇色、白兎!」

 

「あ、ほんとだー。おかあさん、見つけたー」

 

「――――げ」

 

「マスター。あの二人の顔見て露骨に嫌な顔すんなよ」

 

「そういうモードレッドも似たような顔をしていますよ。どうしました、ナーサリー、ジャック?」

 

 

 廊下の反対側から、駆けてきた二人の子供を視界に入れた瞬間、虎太郎は露骨に顔を歪め、モードレッドは眉根を寄せた。

 虎太郎にとっては面倒な相手、モードレッドにとっては苦手な相手なのである。

 

 人形のような容姿に、人形のような洋装に身を包んだ少女はキャスター。真名はナーサリー・ライム。

 英霊は数多く存在しているが、彼女はその中でも変わり種。ナーサリー・ライムは絵本のジャンルである。

 このジャンルは多くの子供の願いと愛によって一つの概念として成立し、子供たちの英雄として固有結界がサーヴァントとなったもの。

 本来であれば、召喚者の心を反映させたカタチとなるのだが、今回は諸事情から、とある少女の姿となっている。虎太郎とかいうド外道の心が反映されたら、どんな化け物が出てくるか分かったものではない。

 

 ナーサリーと同じくらいの背格好に、やたらと露出度の高い服装をした少女はアサシン。真名はジャック・ザ・リッパー。

 世界で最も有名なシリアルキラー。ジャック・ザ・リッパーは21世紀に至っても正体の判然としない殺人鬼だ。故に、召喚者、土地、時代によって様々な形に姿を変える。

 召喚されたジャックは、事件当時、8万人はいたという娼婦達が生活の為に切り捨てた、この世に生まれることすらなかった胎児の怨霊の集合体である。

 取り敢えず、幼いながら露出の多い見た目に呆れた虎太郎が、短パンと腹巻を装備させている。どうやら、ジャックにとってもお気に入りのようだ。

 

 

「酷いわ。酷いの。マスターったら、嘘つきよ!」

 

「そう、嘘つき。今度、パンケーキ作ってくれるって言ったのに!」

 

「成程、それは酷いですね。嘘つきは泥棒の始まりです。虎太郎、弁明は?」

 

「何の問題もないな。オレのやってきたことを思い出して? もう泥棒とかそういうレベルじゃないよ?」

 

「的を射ていますね。虎太郎は泥棒を超越した吐き気を催す邪悪ですらない何かです。二人とも、諦めて下さい」

 

「「そんなーー!!」」

 

「確かに約束はした。但し、時間の指定はしていない。いないので、人理焼却の事案が解決したら作ってやるよ。面倒だから」

 

「もうそれって完全に作る気ねぇじゃねぇか」

 

「そうだよ?」

 

「当たり前みたいな顔すんなよ。可哀想だろうが」

 

「いいわ、騎士様! そのまま悪いマスターを懲らしめて!」

 

「それからパンケーキを作らせて、騎士様ー!」

 

「そうです、騎士様。横暴な主の行いを正すのもまた騎士の仕事です。ええ、王とは違って、騎士は聖剣をぶっぱするのだけが仕事ではないのですから」

 

(こういうハズい持ち上げ方止めてくれないかなぁ、コイツラ。…………つーか、ガウェインの奴、また父上のことをさらっと。何? コイツ、父上のこと嫌いなの?)

 

 

 モードレッドは照れながらも、ガウェインに冷ややかな視線を送った。

 ガウェインは涼やかに微笑んでいる。効果はなかったようだ。

 

 

「まあ、アレだ、マスター。約束は約束だろ? それに時間の指定をしてないなら前借りってことでいいじゃねぇか。頑張ってるサーヴァントに欲しがるもんを与えてやるのがマスターの方針だろう。この二人、結構頑張ってると思うぜ?」

 

「………………お前、大人んなったなぁ。まさか、クラレントを構えんとは」

 

「うるせーよ! これでも政にも拘わってたし、弁だって立つ方だったんだよ、ばーか!」

 

「大人になりましたね、モードレッド。お兄ちゃん、感激です!(ホロリ」

 

「誰がお兄ちゃんか! 単なるいとこだろうが! しかもこっちは父上に認められてねーっての!」

 

「まさかの自虐ネタまで! メンタルまで強くなって! あ、後、私が言ったのは年末年始に会える親戚のお兄ちゃん的なニュアンスなのでセーフです」

 

「そりゃあな! このド外道の傍にいりゃあな! セーフもクソもあるかよ! こうして毎日顔突き合せてんだろうが!」

 

 

 どんどん残念に、どんどん自由になっていくガウェインに、モードレッドは頭痛を覚えた。

 これなら円卓時代のクソ優等生ぶりの方がまだ…………いや、やっぱどっちも変わらねぇや。まともな会話が出来るだけ、こっちのがマシ、か? と。

 

 とは言え、虎太郎はモードレッドの言い分も尤もと認めたのか、仕方ねぇなとばかりに頭を掻いている。

 その様子にキラキラと瞳を輝かせて自分を感謝を向けてくる子供二人に、モードレッドは気恥ずかしい気分になった。彼女が二人を苦手にしている最たる理由だ。

 

 二人の純粋過ぎる気持ちは、悪い気はしない。寧ろ、良い気分だ。モードレッドは決して認めはしないだろうが。

 気難しいモードレッドがこのカルデアで騎士として頑張っているのは、そうした理由なのだろう。

 

 

「おーい! ナーサリー、ジャック、おやつの――――げぇっ! マスターっ!」

 

「おいおい、麗しのアタランテが凄い顔しちゃってるよ。女のして良い顔じゃないよ?」

 

「どう考えても、マスターのせいなんだよなぁ……」

 

「同意見ですね。虎太郎は友人ですが、アレはドン引きでしたよ。あ、何時もの事でしたね。ははははは」

 

(全く否定できねぇのが、また……)

 

 

 と、その時、新たな人物が現れた。

 

 若草色の装束に身を包み、獅子の耳と尻尾を生やした女アーチャー。真名はアタランテ。

 ギリシャ神話における高名な女狩人。ギリシャ中の勇者の一人に数えられ、アルゴナイタイに参加したほど。

 弓の腕前はロビン以上、その俊足はカルナ、ジャックにも勝る最高位のアーチャーである。

 ただ、保有スキルの関係上、戦いに先んじて動くより寧ろ、強襲・追撃を得意とする為、ロビンよりも活躍の場は少ない。

 

 そんなアタランテであるが、虎太郎の事は苦手としている。

 事の発端は、アタランテが召喚された際、彼女の願いを聞いた虎太郎との問答のせいである。 

 

 

『“この世全ての子供が愛される世界”? ハ、何だそりゃ、話にならない。根っから破綻してるじゃないか』

 

『いや、それもそうなんだけどな。オレが話してるのは、願望でも聖杯でもなく、お前自身の話だよ。いや、先の二つも関係あるんだが』

 

『そもそも、お前は親に捨てられた英雄だ。知ってる? 親から虐待を受けた人間は、高い確率で自分の子供に虐待を行う。それはな、それ以外の接し方を知らないからだ。統計的に明らかな事実でもある』

 

『怒るな怒るな。アンタが子供を産んでいたとして、アンタが子供を捨てたとは限らんさ。だが――――子供の愛し方をマトモに知らん奴の“この世全ての子供が愛される世界”? 笑わせる。この世の地獄とどう違う?』

 

『聖杯が真実、万能だったとしよう。だが、願った者が歪であったのなら、願い自体が薄らぼんやりとしたものならば――――必ず、歪んだ形で願いが叶う』

 

『母性の話もしようか。人の母性と獣の母性だ。源 頼光を知っているか? あの女の母性は歪みに歪んでいる。まあ、ゴールデンという息子を立派に育てはしたが、ありゃ例外中の例外だな。英雄の気質を持っていたが故にマトモになっただけの話だ』

 

『強すぎる母性、歪んだ母性の行きつく果ては、子供の所有化に過ぎん。子供の自由を奪い、未来を奪い取るのさ』

 

『それに、こんな話を知っているか? 母猿の話さ。ある日、大洪水に巻き込まれた猿の親子がいた。子供は二人。片や、洪水に巻き込まれても何とか生き残れる兄。片や、洪水に巻き込まれれば確実に死ぬ弟だ』

 

『まあ、人間ならば弟の方を助けるだろうが、母猿は兄の方を助けるんだよ。其方の方が種の保存に合理的だから。お前、熊に育てられたんだって? お前はどっちを助けるのかな?』

 

『どちらでも構わんがね。人は知性を得た時点で、新たな価値観を得たってだけの話だから。まあ、まともな人間なら、悍ましさを覚える話だろうとは思うが。お前の獣に近い思考が、願いにどういう影響を与えるのか見ものだな』

 

『そもそも愛されているからって、幸せとは限るまい。例え、破滅したとしても、自由と未来を選択する子供だっているだろうに』

 

『さて、長々と話したが、俺が思うにお前の願いの行きつく果ては、多分だが――――子供が親を殺し、子供同士で殺し合う未来だけだよ』

 

『人間は支配されれば必ず反発する。人を支配など出来ん。必ず、必ずもう嫌だ、という奴が出てくる。だから、お前の願いは殺し合いの年齢を引き下げるだけに過ぎねぇな』

 

 

 虎太郎は一切の反論を許さず、一方的な理論を展開した。

 一聴すれば筋が通っているような理論であったが、相当にムチャクチャだ。

 だが、アタランテの心の傷を、アタランテ自身も感じていた瑕疵を的確に指摘する理論に、彼女の心は造作もなくへし折られた。

 

 それを見ていたモードレッドとガウェインは、余りの邪悪さにドン引き。

 ロビンと呪腕のハサンは頭を抱え、スカサハとカルナは同時に大きく溜め息を吐き、ジャンヌは思わず旗でぶん殴りそうになった。

 

 

『だが、アンタの願いを完璧に実現するのは無理でも、限りなく近い形で実現することは出来る』

 

『な、なに!? それは、どういう……!』

 

『簡単だ。アンタ自身が子供の事をもっとよく知ることだ。つまり――――お前がママになるんだよぉ!!』

 

『いやいやいや! 私は英霊だぞ!? サーヴァントだぞ!?』

 

『うん、子供は産めないね。純潔の誓いもあるからね。よって、このカルデアの保母さんを命じます! 頑張れ!』

 

 

 どう考えたところで、虎太郎が楽をしようとしていたのは目に見えていたが、アタランテは気付かなかった。

 当然だろう。今し方、心をへし折られたアタランテは溺れているようなもの。溺れた者は藁をも掴む。虎太郎の思惑にコースイン、である。

 

 

『大将アンタ、今の話なんだけど、アタランテの心をへし折ったのなんだけど、もしかして子供組の世話させる為だけに? 自分が楽する為だけに……?』

 

『そうだけど?』

 

『この腐れ外道!』

 

『この人格破綻者!』

 

『この人非人』

 

『この性技魔人!』

 

『この強制自害魔!』

 

『このドライモンスター!』

 

『この人類の恥!』

 

『この悪意の塊!』

 

『ふぅ~~、このオレへの熱い罵倒だよ。オレ、何一つ間違ってないのにねぇ。いや、間違ってるのはオレが楽しよう楽しようってところなんですけどね? ――――――痛い、いったい! やめろぉ! サーヴァント全員で袋叩きとか馬鹿じゃねぇの!? カルナ、助けてぇ!!』

 

『自業自得だ。報いを受けるがいい』

 

 

 それからというもの、アタランテは甲斐甲斐しく子供たちの世話をしている。

 時に厳しく、時に優しく。理想の母親と成れるよう、子供たちを理解できるように、日々精進しているのであった。

 

 そんな訳で、アタランテの虎太郎に対する苦手意識はカルデアでも随一である。顔を見ただけで悲鳴染みた声を上げるのも無理はない。

 

 

「ほらほら~、ガキ共行くぞー。しゃーないから作ってやるよ」

 

「「わーい!」」

 

「では、食堂に向かいましょうか。エスコートさせて頂きますよ、レディ達」

 

 

 驚きの表情で固まったアタランテを尻目に、虎太郎とガウェインは、ナーサリーとジャックを連れて、さっさと食堂に向かってしまう。

 

 後に残されたのは、どう言葉を掛けたものかと思い悩むモードレッドと、死んだ魚の目で立ち尽くすアタランテのみ。

 

 

「あー……アタランテ、よ。あの、だな」

 

「……………………だ」

 

「――はい?」

 

「何故、子供たちはマスターの言う事ばかり! 私の言う事は聞かないのに! 私の方が頑張ってるのに!」

 

(お前の方が頑張ってるけど、マスターの方が点数稼ぎが上手いからなんて、言えねえ……)

 

 

 

 

 

―――――

――――

―――

――

 

 

 

 

 

「まあ、確かに作るって言ったけどよぉ。なぁんで、お前等まで皿持って並んでるんですかねぇ!?」

 

「いや、いいじゃねぇかよ。大将のパンケーキ、時々なんか無性に食べたくなるしよ」

 

「アルフレッド殿から連絡がありましたので」

 

「あのヤロー! オレの苦労を増やしてくスタイル止めてー!」

 

「ま、まあ、いいではないですか。それだけ、人気ということですから」

 

「うるせー! このドカ喰い聖女! ハラペコ属性まで完備しやがって! あざといな! さすがジャンヌあざとい!」

 

「ド、ドカ!? し、失礼な! 大体、あざといのは何処かのピンク髪の方――」

 

「怒らないで、聖女様。マスターの言っていることは正しいわ! 正しいわ!」

 

「そうそう。ジャンヌが一番、エンゲル係数を爆上げしてる」

 

「」

 

 

 ナーサリーとジャックの言葉に、ピシリと固まるオルレアンの聖女様。

 生前も屈強な兵士に勝るレベルの健啖家であったと文面が残されているので、不思議ではないだろう。

 

 不思議なのは、虎太郎のパンケーキの人気ぶりである。

 カルデアに召喚された英霊の殆どが並んでいる盛況ぶりだ。あのスカサハやカルナですら並んでいるではないか。

 

 その様に虎太郎の目は、またしても凄まじい勢いで死んでいく。

 他人の目を死なせ、自分の目も死んでいくので、釣り合いが取れていると言えば取れている。完全に自業自得である。

 

 

「しっかし、不思議と人気だなぁ、マスターのパンケーキ。いや、気持ちは分からないでもないけど」

 

「……うぅ」

 

「な、泣くなよ、アタランテ。マスター以外で一番言う事聞くのはお前なんだしさ。そこまで落ち込まなくても……」

 

「リンゴジュースッ! 飲まずにはいられないッ!!」

 

(そこは酒じゃないのかよ)

 

 

 泣き崩れたアタランテをどうにかこうにか食堂まで連れてきたモードレッドは、その片隅でアタランテの愚痴に付き合っていた。

 ここのモードレッドは虎太郎のド外道ぶりに見かねて、付き合い易さが10アップ、面倒見の良さが100ぐらい上がっている。

 

 

「……ふん、どうせ私など……ふふ、そうだ、母親になど、子供のことなど何一つ分からん独り善がりなダメ英雄だ」

 

(もうアタランテが到達しちゃいけないところにまで辿り着いちゃってる)

 

「此処に居ましたか。どうです? 貴方も一緒に」

 

「ガウェイン。ちゃっかり先にパンケーキ手に入れやがって」

 

「まあ、そう言わずに。虎太郎のパンケーキは、なかなかになかなかです」

 

「知ってるけどよぉ…………アレ? アタランテの分は?」

 

「ありませんよ?」

 

「おまっ! 空気読めよぉっ!!」

 

「この上なく読んでいますが。ほら、もう彼女も此方など眼中にありません。放っておくのが吉です」

 

 

 最早、“神罰の野猪(アグリオス・メタモローゼ)”すらも発動できそうなレベルで落ち込んでいるアタランテを前にしても、ガウェインの自由っぷりは止められない。

 モードレッドも流石にフォローの言葉を持たないらしく、仕方なしに放置を決め込んだ。いくら面倒見の良くなったモーさんでも出来ないことはある。

 

 

「しかし、このパンケーキ不思議だよなぁ」

 

「ええ、食感、味、蜂蜜の甘味とバターの風味のハーモニー――――」

 

「焼き加減から柔さかさ、匂い。何から何まで――――」

 

「「――――普通」」

 

 

 どうやら、二人の言を信じるのであれば、普通のパンケーキのようだ。

 何故か、英霊達には人気のようではあるが、その秘密とは……?!

 

 

「もうなんか、普通が極まりすぎて、パンケーキかどうかも怪しい代物なんだよなぁ」

 

「ええ、普通の中の普通。何処の国、何処の時代にも存在しているような普通の味ですね。懐かしい気分にさせてくれます」

 

「家庭の味って奴か? そういうの、よく分からねぇけど、そりゃ英霊には人気だわ」

 

 

 英霊とはハッキリ言えば、異常や異端とは何ら違いはない。

 類稀な能力。余人には不可能な偉業。有した能力も、為した偉業も、普通とは異なる人種である。

 普通、日常の中に在って、非日常の中へと飛び込んだ異常者。始めから運命を定められた奴隷。或いは、それすらもない過去の亡霊。

 

 彼等が望んでいようが望んでいまいが、もう手の届かなくなったものを、かつて手に入らなかったものを想起させるパンケーキが人気なのも頷ける。

 ジャンヌはもう三回も並んでいた。これが彼女もまた心の何処かで、神の声を聴く以前の生活を望んでいるのだろうか。何にせよ、色々と残念であるのは間違いない。

 

 虎太郎は人数の多さに、完全に目が死んだ魚になっており、完全に一つの機構と化している。

 パンケーキの生地をフライパンに流し込み、ある程度時間が経ったらフライ返しで、焼けたらフライパンを降って英霊の手にした皿にパンケーキを飛ばす“機械”だ。ざまぁない。

 時折、●回目ー、と呟いている。ジャンヌの並んだ回数だ。こんな時でも、他人の心を抉って自分が楽をしようとするのを忘れない苦労人の鑑である。でも、ジャンヌには意味がないようだ。ざまぁない。

 

 そうこうしている間に、時間はあっという間に過ぎていく。

 楽しい時間が過ぎるのと同じように、穏やかな時間というのも、同じ速度で過去になっていく。

 

 

「あ゛ー、つっかれたぁ……」

 

「お疲れさん。マスターも大変だな」

 

「何故だ、おかしい。オレは楽をしたいだけなのに。人理修復が仕事なのに……」

 

「まあ、努力の方向音痴は虎太郎を構成する一要素ですので、諦めて下さい。」

 

「うわっ、うわぁぁぁああぁぁあああぁぁああっ!!(号泣」

 

「「あっ、泣いてしまった」」

 

 

 情け容赦のないガウェインの指摘に、虎太郎は泣き崩れた。

 が、僅か5秒で立ち直った。この男の心をへし折るにはどうすればいいのか。誰にも分かるまい。

 

 

「あぁ、そうそう。アタランテ、お前にも用があるんだ」

 

「何だ、マスター。嗤いに来たのか。どうせ、私なんて……」

 

「何処の地獄兄弟ですか? いや、そうじゃなくてだな。アイツラだよ。おーい、もういいぞー」

 

「………………?」

 

 

 椅子に腰掛けて足を組み、テーブルに肘をついた虎太郎は待たせていた人物を呼び寄せた。

 

 現れたのは子供組。ナーサリーとジャック、それからアステリオスの姿もあった。

 

 

「麗しの狩人様。拙いけれど、皆で力を合わせて作ったわ!」

 

「色々大変だったけど、おかあさん(マスター)が手伝ってくれた」

 

「……む、いつも、がん、ばってる……アタランテ、に、おれい、してやれって、ますたーが」

 

「……ま、マスター」

 

「オレは必罰はしないが、信賞はする主義だからな。アップルパイだ、好きだろ? コイツ等が頑張ったんだぜ?」

 

「「「いつも、ありがとう!」」」

 

「お、お前達ぃぃいいいいぃぃぃぃぃいいっっ!!」

 

 

 アステリオスの手には巨体に似合わない小さな皿が。その上には少しだけ焦げて形の崩れたアップルパイがちょこんと乗っている。

 その優しさ、その頑張りに、アタランテは滝のような涙を流し、アステリオスの片足に抱き着いた。

 

 アタランテの日頃の努力が認められたも同然である。

 こうしてまた彼女は自分の願いにまた一歩近づいた。

 

 ――――感動的な光景である。光景であるのだが。

 

 

(コイツ、本当にタイミング良いな。点数稼ぎ巧すぎるだろ)

 

(アタランテ、虎太郎の掌で踊っていますね。ダンスダンスしていますね。踊り狂っていますね)

 

 

 傍目から見れば、虎太郎が子供たちの純真と感謝を、アタランテの信頼を勝ち取るために仕組んだようにしか見えない。

 

 それでもなお、二人が何も言わなかったのは――――

 

 

「は、何のかんの言ってもよ」

 

「ええ、そうですね」

 

「――――あぁ? 何だよ?」

 

「気にするな。こっちの話だ」

 

「ええ。言わぬが花でしょう」

 

 

 ――――世界一悪辣な男の顔には、穏やかな笑みが浮かんでいたからだろう。

 

 

 

 

 

 モードレッド。

 

 ☆5セイバー。苦労&常識枠。戦闘担当。オレの剣を預け、名誉を預け、命を捧げる。騎士としては三流かもしれねぇが……それでもいいか?

 

 斬り込み隊長。セイバー勢の戦力が不足していたので、アルフレッド&ジャンヌに不安ながらも召喚された。

 ここのモーさんは『Fate/Apocrypha』を超えてきたので、アルトリアへの妄執を払拭している。流石、モーさん! 流石、セイバー! 最優のサーヴァントで英霊だぜ!

 役割は雑魚散らしとボス殺し。単純な戦闘力ではカルナ、スカサハに軍配が上がるものの、扱いやすさに関しては遥かに上なので、如何なる戦場でも結果を残せる姿は正に最優。

 強化素材収集の時には、恐怖の妖怪・強化素材おいてけと化す。あと、新入りのレベル上げにも着いていってあげる。面倒見がいい。

 

 性格的な相性は非常に良い。

 生前は悪役に徹していたので、どんな手段でもOKしてくれる。但し、ドン引きはしている。

 なお、御館様に父親からの愛情、父親への憧憬を見抜かれているので、ガンガン褒められて成長した。モーさん大満足である。

 初めの内はモルガンの姿を想起させて毛嫌いしていたのだが、ド外道行為に振り回されて、褒められている内に居心地が良くなってしまった。父親のことさえなければ、根は善人で素直な良い娘なのだ。

 

 彼女が協力しているのは“カルデアが居心地がいい”からであり“父上の守ろうとしたものを、父上の行為を見定めるため”

 かつては妄執から鼻で笑っていた父親の理想。何の因果か、今度は彼女がその理想に手を伸ばす時が来てしまった。

 虎太郎の守らんとするモノが、かつての父が理想としたものと似ていると悟った彼女は、その道を見定める為に、騎士として路傍の石を守る為に、剣を振るうのだ。

 

 因みに、御館様にはまだ手を出されていない。まだ、まだな。

 彼女としては、手を出してきても、本気で拒絶はしないだろう。ただ、問題なのは虎太郎が女の方から声を掛けなければ、手を出さない点である。

 

 最近、一番の悩みはガウェインの壊れっぷり、自由っぷり、馬鹿っぷりが加速していること。

 御館様は黙っていたのだが、ガウェインがアルトリア自害事件を暴露したので、混乱する。が、話を聞いて、まあこれは父上が悪いわ、と受け入れた。モーさん絆されちゃってます。

 

 

「なあ、マスター。お前、笑うか? オレが、こんな真似してるなんて、よ」

 

「いや、全然。オレ助けられてる側だし、不満なんて一切ないよ、何よりオレはアーサー王伝説の当事者じゃないし、登場人物の気持ちなんて推し量ることしか出来んわ。自信持てとは言わんけど、胸張っていい。少なくともオレにとっては、騎士王以上の騎士だよ、お前は」

 

「へ、へへ、そうか。そうかそうか! うんじゃま、いつも通りに――――」

 

「そうそう。それでいいって、悩んでたって答えが出るもんじゃない。結果は最後まで分からんからね。という訳で――――」

 

「「――――Take That, You Fiend!」」

 

 

 

 ガウェイン。

 

 ☆4セイバー。馬鹿枠。戦闘担当。マイドオオキニ。

 

 モードレッドの副官的立ち位置。アルフレッド&ジャンヌには、虎太郎の抑え役を狙いとして召喚されたのだが、結果は御覧の有り様。

 ここのカルデアに置ける三馬鹿の一人と化してしまった。どうやら、相当に悩んでいたらしい。

 馬鹿筆頭はゴールデン。彼は馬鹿やらかして、最終的に自分だけ怒られるのを免れるタイプの賢い馬鹿である。質が悪い。馬鹿は、まだ一人いる。

 完全にキャラ崩壊しているが、『CCC』の彼を見る限り、騎士としての自分を封印したら、こんなもんじゃなかろうか。残念イケメン馬鹿お兄ちゃんである。

 

 彼が協力しているのは“友の為”、“あと、ラグネルも召喚してくれたので妻に良い所を見せないと”というもの。

 何のかんの言っても本質的に騎士なので、カルデアの仲間達、(マスター)のため、焼却されようとしている人理のために太陽の剣を振るっている。

 あと、虎太郎の労いで本来は召喚すら難しい妻・ラグネルを召喚して貰った。その際は、アルフレッド&ジャンヌ、キャスター勢が死ぬほど頑張った。

 空に浮かぶ太陽の如く燦然と輝く馬鹿は、今日も今日とて、男同士で馬鹿をやる為に、妻に良い所を見せる為に、聖剣をぶっぱする。

 

 最近、一番面白かったのは、ランスロットがカルデアに来た時。

 御館様(悪意ありあり)とカルナ(悪意皆無)に、自分のダメなところを延々と指摘されているランスロットの姿に笑いそうになった。

 ドンドン死んでいくランスロットの瞳とバイブの如く震える両脚に耐えかね、噴き出してしまった。

 それが、ランスロット自分の身体に“縛鎖全断・過重湖光(アロンダイト・オーバーロード)”で自害事件の引き金となった。

 でも、全然反省していない。馬鹿は反省しないから馬鹿ですから。本当に、ランスロットのこと嫌いなのね、君。

 

 

「お願いします! 虎太郎! どうか、どうか貴方の性技を!」

 

「いや、いいけどさ。土下座するなよ」

 

「ラグネルとの夜の生活がマンネリなのです! ラグネルをあひんあひん言わせて、後で揶揄って真っ赤になる姿が見たいのです!」

 

「ああ、そう。気持ちは分かるわ。よかばってん、此処は一つ指導したるわ」

 

「ありがとうございます! ありがとうございます!」

 

(こんなのが夫でラグネルも大変だな~)

 

 

 

 アタランテ。

 

 ☆4アーチャー。不憫&苦労枠。準戦闘&保母担当。子供が好きだな、彼らの笑顔が好きだ。

 

 カルデアの頑張る保母さん。教育方針はママというよりもオカン、もしくはかーちゃん。

 虎太郎に心をベッキベキのバッキバキに粉砕された上で、仕事を押し付けられるという不憫&苦労枠。

 戦闘以外に斥候と偵察を担当するがスキルが戦闘向きなので、ロビンの方が相性が良い為に基本はカルデアで子供組の面倒を見ている。

 戦闘時は、ナーサリーとジャックと組む場合が多い。

 ナーサリーが敵の足止め、ジャックが“暗黒霧都(ザ・ミスト)”で撹乱し、霧に紛れてアタランテが二人を抱えて離脱した所で“訴状の矢文(ポイボス・カタストロフェ)”でズドンが必勝パターン。

 

 彼女が協力しているのは“この世全ての子供たちが愛される世界”のため。

 なのだが、御館様の言葉に一個も反論できないまま納得させられてしまったので、まずは自分が母になろう、子供を知ろうと奮闘中。

 紛れもない不憫&苦労枠なのだが、彼女は自分の願いの為なので、それほど苦にはなっていない。

 ただ、悩みはある。御館様の方が子供に懐かれていることである。

 まだ彼女は気付いていない。子供は甘やかしてくれる人の方にふらふら寄っていくものだ。本当に信頼しているのは、必ず迎えてくれる母親の方。その苦悩こそが、母親らしい悩みなのだ、と。

 

 最近、一番嬉しかったことは、今回の話の件。

 子供達への愛情は天元突破。御館様への不信と苦手意識を払拭されてしまった。完全に御館様の掌で踊り狂っている。

 純潔の誓いがあるので、御館様には喰われていない。いないのだが、この調子じゃあどうなることか。アキレウスー! 速くしろー! どうなっても知らんぞー!

 

 

「これにて、一掃、だな」

 

「やったわ! やったわ! 悪い兵隊を一網打尽! 楽しいわ楽しいわ楽しいわ!」

 

「うん。まさに大金星!」

 

「お疲れさん。いやー、やっぱり敵を一網打尽とか楽できていいわ」

 

(指示も的確。不足はないのだが、この不安はなんだろう……)

 

 

 

 子供組。

 

 今回登場したのは、ナーサリー、ジャック、アステリオスの三名。

 基本的に、本編よりも精神年齢が低い。周囲の大人が頼れるからだろう。カルデアの愛されキャラである。

 

 ナーサリーは召喚時は本の姿だったので、御館様が珍しく度胆を抜かれた。

 ジャックは露出度が高すぎるので短パンと腹巻を常に装備している。本人は嬉しそうだ。

 アステリオスは大抵はエウリュアレと一緒に居るのだが、時々ヘラクレスと一緒にアスレチック状態になっている。でも、本人は名前を呼んでくれるので幸せそうである。

 

 此処の詳しい項目はまた今度。待て! しかして希望せよ!

 

 




という訳で、ガウェイン完全に馬鹿になる&麗しのアタランテ二つの意味で号泣&モーさんマジ良い娘! の三本立てでした。

基本的に円卓メンバーはこの二人のみ。しょうがないね。アルトリア自害させちゃったしね。あと、メンタル弱すぎるからね! ガレスちゃんが来ればワンチャンあるかって程度。

そして、味方の心をへしおって自分にとって扱い易くする御館様のド外道ぶりよ。でも、良いところも見せるところが最高に卑劣ですわ。

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