※この作品はR-18です。

優しい嘘   作:卵白

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追憶

 

頭の中のフィルターが剥がれるような

奇妙な感覚、

 

思い出した…。

 

 

私は…

 

『僕』は…

 

 

 

軍に属していた身だ

 

 

鎮守府という場所で

 

 

提督として深海棲艦と戦う任務を

遂行していた。

 

 

「艦娘」と共に。

 

 

 

 

 

 

―本日より、着任しました○○です!

 

 

 

―不知火です。ご指導、ご鞭撻よろしくです。

 

 

 

―あはは、表情硬いよ不知火ちゃん!

 

 

 

―し、不知火ちゃん…!?

 司令!ちゃんづけは

控えて下さい!

 不知火のことは呼び捨てで構いません!

 

 

 

―し~らぬ~いちゃん!

 

 

 

―しぃぃれぇぇいぃぃ!

 

 

 

―あはは!ぬいぬいこわ~い♪

 

 

 

―ぬいぬい言うなぁぁぁ!

 

 

 

―あはははは!

 

 

 

 

………

……

…

 

 

―ぱんぱかぱ~ん、私は愛宕!

 提督、よろしくお願いしますね!

 

 

―あ、あはは、おっき…いや

よろしく…お願いいたしまひゅッ!

 …噛んじゃった。

 

 

―司令…

 いささか不知火とは態度が違うようですが。

 そして格好悪いです。

 

 

―いやだってぬいぬいと違って

 こぉんな、おっきい…

 

 

―ふんっ!

 

 

―イッタァァ!

 

 

 

 

………

……

…

 

 

―大分、にぎやかになりましたね司令

 

 

―ねぇ、本当に増えたよね~

 

 

―司令

 

 

 

―ん~?

 

 

 

―ありがとうございます

 

 

 

―どったの?ぬいぬい?

 

 

 

―あえて突っ込みません。

 ただ、噂ですが鎮守府によっては

 不知火たち艦娘を道具のように扱い、

 轟沈を当然のように捉える所もあると

 聞いたことがあります。

あなたは常に私たちを思って行動して下さいます。

時にそれが過保護と捉えざるを得ない行動も

 見受けられますが、嬉しく思います。

 

 

 

 

―うん。

 

 

 

 

―他には…その他、鎮守府では

 不知火達を性欲処理のための…

 

 

 

―それいじょうはいけない

 

 

 

 

―はい、失言でした。

 

 

 

―よろしい。

 ぬいぬ…不知火、僕はね、

 君達艦娘は神様だと思っているんだ。

 

 

―神…ですか?

 

 

―そう。君たちは

 深海棲艦から僕たち人類を守ってくれる

 女神さまだよ。

 遠い昔に人の勝手で作られて、人の勝手で

 沈められてそれでも僕たちを

 こんな愚かしい人類を

 愚行ばかりの僕たちを助けてくれるなんて

 神様以外いないよ!

 

 

―司令

 

 

―なぁに?

 

 

―サムいです。

 

 

―ごめん。

 

 

 

―嫌いではないですし

 『女神』と呼ばれて悪い気はしません。

 

 

 

―ありがとう、ちょっと元気出た。 

 

---------------------------------------------------

 

 

―型超弩級戦艦、姉の―です。

 妹の―ともども、よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

…ドキッ

 

 

 

 

―よよよようこそ○○鎮守府へ!

歓迎するですよ!―ちゃん!

 

―え…ちゃん…ですか?

 

 

―ひゃい!なんか変で

ありますでしょうか!?

 

―いえ、変…というわけでは無いですけどぉ…。

お顔…赤いですよ?

 

 

―司令、不知火のときもそうでしたが

 馴れ馴れしいですよ。

 

 

―フフフフレンドリィに

 行きたいのさ~

 

 

―司令、いつにも増して変ですよ?

 

 

―ぬいぬい酷い

 

 

―ぬいぬい言うな

 

 

―賑やかな艦隊ですね

 クスクスッ

 

 

―(天使だ…)

 

 

 

---------------------------------------------------

 

………

……

…

 

 

―ケ、ケッコン…カッコカリ…ですか?

 

 

 

 

―う、うん

 

 

 

―私で…私なんかで…良いのですか?

 

 

 

 

―君じゃなきゃだめなんだ、

 君じゃなきゃ嫌なんだよ。

 

 

 

―『扶桑』

 

 

 

―…

 

 

 

―僕じゃ…駄目かい?

 

 

 

 

―……す

 

 

 

 

―え…?

 

 

 

 

―私も…貴方をお慕いしています提督。

 

 

 

 

 

―なんで泣くのさ

 

 

 

 

―嬉し泣き、ですよ

 

 

 

 

―ははは、なんだそりゃ

 

 

 

 

―ありがとう、ありがとう

 

 

 

-----------------------------------------------

 

 

 

―提督おっそーい!

 

 

―提督さん、皆集まってますよ?

 

 

―すいませんすいません!

思いの他準備がかかってしまって!

 

―えぇ~?提督いつもと変わんないじゃ~ん

 

 

―鈴谷ちゃん酷い!

 提督ちゃん泣いちゃうよ!

 

―うわっ、自分の歳

考えなよ!キモい!

 

 

あはははは

………

……

…

 

 

 

―はいはーいそれじゃぁ撮りますよー!

みなさーん目線お願いしまーす!

 

 

 

 

パシャッ

 

 

 

―はいありがとうございま~す!

 

 

―次々!次は一緒に青葉も撮ろうよ!

 

 

―えぇ~!?あ、青葉は撮られるのは~…

 

 

―良いから良いから!

 

―ああ!

 鈴谷さんそんなに

 手ぇ引っ張らないでぇ~!

 

--------------------------------------------------

 

 

―今度の作戦は結構な規模ですね提督?

 

―うん、危険度はいつにも増して高いよ。

無理はしないでよ扶桑?

 

―ふふふ、大丈夫よ提督。

いつも通りにやってくれば良いんですから。

 

―うん!

 

 

--------------------------------------------------

 

 

 

―ドモドモ~♪提督~、

お写真の現像、完了しましたー!

 

―いやーそれにしても

我ながら良く撮れてると思いますよ~!

お二人のこの

ゆっる~い笑顔がなんとも

いやはや~♪

 

 

―青葉さん、やめて

テイトク顔から火出そうなの

 

 

 

―そういえば~、人間の方々の

結婚式では「披露宴」なるパーティが

開かれるんですよね!

 

 

―青葉さん良く知ってるね。

結構、結婚願望強いの?

 

 

―ちちち違いますよぉ!

たまたまテレビで、その特集の番組を

見たり、雑誌を読んでいて知っただけですよ~!

 

―アオバサン ハ カワイイナァ

 

 

―むぅ~、棒読みはやめて下さい

 

 

―あはは!

う~ん、さすがに

披露宴とか…そういうのは難しいけど

簡単な気持ち程度のパーティくらいは

開いても良いかもだよね。

 

 

―良いですね~♪

青葉、とっておきのお酒

知り合いの準鷹さんから頂いてるんですよ

皆さんが戻られてから開けましょ開けましょ♪

 

 

―青葉さん最高!最高青葉さん!

 

 

 

---------------------------------------------

 

 

 

あの日から

「神様」では無くなり

僕の目に映る彼女たちは

「少女」になった。

 

 

 

 

 

 

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