―…
―…
―轟沈…です
―…
―司令?
―…あぁ…
―撤退…
―司令…?
―第2艦隊 旗艦鈴谷に伝えてくれ
―司令、あともう少しで敵主力を叩けます…
―不知火…
―不知火…頼むから
―…承知しました
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―司令、報告書をお持ちしました。
承認の捺印を…
―あぁ
―司令?
―そこに、置いていてくれ
明日…朝一で…取り掛かるさ…。
―司令、過度の飲酒は
褒められた行為ではありません
―あぁ
―…司令
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―司令!何を…何をなさっているのですか!
お止めください!
―あぁ…不知火、見てくれよ
由良の髪…長すぎだろ?
戦闘には邪魔だよね?
だからさぁ、切ってあげてるのさ…
―やめて提督さん!髪が…!
由良の髪がぁ…!
―彼女は今でも十分に戦果を
出しているではありませんか!
そんなこと…お止めください!
―いやぁああぁぁ!!!
ザクザク
ザク…
ブチブチ
ブチィ…
…
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―由良さんは?
―髪の毛、切られたショックで
部屋に籠っているよ…
―そう…ですか。
―ねぇ、不知火?
―なんですか?時雨?
―提督は、どうして…
―どうしてこんなに酷い事を
するようになったのか、ですか?
―…うん。
―不知火には
分かりかねます。
―そう、だよね
―申し訳ありません。
―大丈夫だよ。うん、僕は
提督の事を信じているから。
きっと扶桑が沈んだから…
ちょっとだけ、混乱しているんだよね。
―有難うございます。
―あは♪なんで不知火がお礼を言うのさ
―不知火も同じ気持ちだからです。
―うん、安心したよ。
僕も、さ。
―由良さんの様子、見てくるね。
まだきっと落ち込んでるだろうから。
―お願いします、あぁそれと
司令が呼んでいました。
後で執務室にと。
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―司令、失礼します。
コーヒーをお持ちしまし…
―時雨、歯を立てるなよ。
―ンッ…!クフッ…!
ジュポジュポ
ジュルル
―何…を
―時雨、こぼすなよ。
全部飲め
ドクッドクッ
―コクッコクッ…ケホッ…コホッ
―何をしているんですか!!!!
―ふぅ…
時雨から誘ってきたんだよ。
僕じゃないさ。なぁ時雨?
―…
―時雨?
―コホッコホッ…そう…そうだよ不知火…
僕も年頃の女の子っていうわけさ
前から、興味は、あったんだ。
提督に、協力してもらったん…だよ
―ならば…何故あなたは
泣いているのですか!
―あれ…?なんでだろうね。
う、嬉し泣きかな…あはは
―続きはまた今夜、な
さぁ部屋にお戻り
―…うん
ゾクッ
―不知火、君はこぼしたコーヒーを
片づけてから戻りなさい。
―…
―なんだよ
―…いえ
―そんな目で、僕を見るな
―見るなよ…
「見ないでくれ…」
最後の一言は
消えゆく煙のようにか細く
誰にも届かなかった