※この作品はR-18です。

FFⅣ カイン × バルバリシア エロパロ   作:★☆★

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11 マグマの石入手

 カインは、エンタープライズに乗ってバロンに帰還する途中、言い訳を必死に考えていた。

 洗脳されている時にとった敵対行動、それをどうやってセシルに説明するか思案のしどころである。

 

「カイン!」

 

 無人と思われたエンタープライズに乗船しているカインを見て驚くセシル。

 

「無事だったのね」

 

 駆け寄ってくるローザ。

 しかし、一同は皆カインの無事を喜んだが、どうしてテレポで脱出せず飛空艇に乗っているのか理解できない。

 

「無事なのはよかったけど、どうして飛空艇に?」

 

「俺は目先の戦いだけを追っているわけじゃない。

 どうしても手に入れておく物があってな、かなり危なかったが、危険を冒してでも取りに行く必要があった」

 

 カインはそういって懐から石をだした。

 

「これは?」

 

「マグマの石という。

 ゴルベーザは4つのクリスタルを揃えた事になるが、それではまだ半分だ」

 

「半分?」

 

「地底には闇のクリスタルが4つある。その石は地底に行くのに必要なもの」

 

 カインは正気を取り戻した段階で、色々とバブイルの塔やゴルベーザを調べていた。

 バブイル塔の最深部と入口は地底にあり、最上階は地上の上空まで達している。

 ゴルベーザ達は塔を使って、地底と地上を行ききできるが、セシル達一行は、それができない。

 これはかなり不利な状況といえる。

 いずれくる決戦のため、地上と地底をつなぐルートの確保を模索していたのだ。

 そして、それを実現するのに必要な鍵となるのが、マグマの石というわけである。

 

「これで地底に……」

 

 セシルは受け取った石をジッと見つめており、いざ地底へという雰囲気になりかけたが、ローザがそれを遮った。

 

「カイン、今までの事を説明してくれる?」

 

「そうだカイン、君が裏切ったわけじゃなかったのはわかったけど、一体何がなんだか……」

 

「当然の疑問だ。

 セシル、俺は、ミストで召喚士の少女の思わぬ反撃にあい、お前とはぐれた。

 お前の後を追ってもよかったのだが、考えが変わったのだ。

 敵を知らないまま戦うのは危険だとな。

 だから、俺は不本意ではあったが、ボムの指輪を届けるという任務を果たしたという事もあり、バロンへ堂々と帰還した。

 追手を少しでも減らすためお前は死んだと嘘もついた。

 知っての通り、バロンはゴルベーザが実権を握り酷い有様だったよ。

 俺はお前なら、世界各国を味方につけて、反乱軍を組織するだろうと信じていたから、俺は俺で、敵の内部に潜り込み、内側から崩す方法を模索したというわけだ。

 つまり、外と内から敵を倒すということだな、書状の一つでもお前にかけばよかったかもしれないが、俺がお前を裏切ったわけではなく、潜入している事を敵に知られるわけにはいかなかった」

 

「流石だなカイン。

 君が味方でよかったよ。

 ファブールの件は?」

 

 ファブールではカインはセシルを一騎打ちで打ち負かし、クリスタルを強奪していた。

 

「お前はファブールの城兵や国民が全て死ぬまで戦うつもりだったのか?」

 

「それは……」

 

「戦力差は明らかだ。

 命を無駄にしないためにもあの場は、クリスタルを渡し降伏するしか選択肢はない。

 だが、クリスタルを渡して降伏したところで、城兵と国民の命は助けても、お前の自害が降伏の条件とされるのは必然。

 だから、俺は一芝居うつ事にしたのだ。一騎打ちでお前を負かしてゴルベーザの溜飲を下げ、クリスタルを奪って目的を果たす。

 ローザが捕えられたのは誤算だったが、ローザが人質となった事で、お前の始末は免れたとも言える。

 あの場はああするしか治める事ができなかった。

 お前を失うわけにはいかないからな」

 

「そういうことだったのか……全て納得がいったよ。

 今後は共に戦おうカイン」

 

「ああ、任せておけ」

 

 セシルは疑念を振り払い、笑顔で手を差し出し、カインはそれを強く握った。

 勿論、カインがここで説明した事は全くのデタラメである。

 もっともらしい事を言って、自分が洗脳されていたという不名誉な事実をなかった事にしたのだ。

 

 その夜。

 カインが久しぶりの自室で休んでいると、ローザが訪ねてきた。

 

「カイン、これから言う事は、貴方を疑うわけじゃなくて、心配して聞くんだけど」

 

「どうした?」

 

「ゾットの塔で戦った四天王と何かあったの?」

 

「どういう意味だ?」

 

 カインにとってバルバリシアとの事は、あまりセシル達に知られたくない部分である。

 

「だって、戦っている時、貴方の顔がとても辛そうだったから」

 

 優れた白魔道師であるローザは、戦っている仲間のコンディションを常に把握していなくてはならない立場である。

 仲間が同時に負傷すれば、誰を優先して治療するか? そういった選択を常に行わなくてはならない。

 外傷や動きは勿論の事、仲間の表情や癖にも気を配っていた。

 カインはローザのその洞察力の高さに舌を巻いた。

 

「ああ、相手が女性だったからな。

 やはりやりにくい部分はあった。フェミニストと笑ってくれても構わない」

 

「シドが彼女の腕を折った時、貴方、反射的に顔を背けていたわよ?」

 

「相手がゴルベーザの側近とはいえ、集団で戦う事にも抵抗があってな。

 確かに、こんな甘い事では、先が思いやられる。

 ローザ、その様な失態はもう見せないと約束しよう」

 

「さっきから無理してない?」

 

「何を疑っている?

 相手にとどめを刺したのはこの俺だぞ」

 

 カインは声を荒げると同時に、槍で脇腹を刺した事を思い出し、その顔に翳が落ちた。

 

「別に疑ってないわ。

 はっきりいうと、あの人に情が移ってたんじゃないかと思って心配したの。

 辛いことがあったら、いつでも話してね」

 

 ローザは部屋を出て行った。

 




次回は巨人内部が話の舞台となりますが、原作と変えているところを記しておきます。
デモンズウォール戦の後、カインが裏切っていないため
フースーヤを含めた6人パーティーで巨人内部へ
ゴルベーザがゼムスに洗脳されている事実は、フースーヤがパーティへ伝達済み
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