カインはバルバリシアと肉体関係を深める様に務める。
行為に及べば、バルバリシアの体に触れ、何処をどの様に弄り刺激すれば、悦ぶかを探っていった。
ある程度、信頼を得たと判断した時に、足の拘束も解く様に伝え、バルバリシアはそれに応じる。
二人はある程度ではあるが心を開き、愛人の様な関係になりつつあった。
カインは無断でバルバリシアの部屋に入り、そっと後ろから抱きしめ、貴金属をあしらった胸当てと肌の間に手を指し込み、胸を揉みしだく。
バルバリシアも抵抗することなくその行為に身を委ねた。
カインとしてはバルバリシアと関係を深められるだけ深め、できる事なら味方につけたいと思っている。
理想は、懐柔してローザの居場所を聞き出す事だが、下手に聞けば、女性である以上、向こうが冷めてしまう事を考え、慎重に関係を進展させようとした。
しかし、どんなに愛撫し、雰囲気よく行為に及んでも、キスだけは拒まれている。
バルバリシアにとってカインはたくましく美形のイイ男で嫌いではないが、所詮はゴルベーザに操られている男である。
本当に想いを寄せているのはローザであり、あくまで自分とは、互いに快楽を求めた関係の延長でしかなく、キスという恋人同士が行う様な行動をするつもりにはなれなかったのだ。
関係の進展が行き詰ったと判断したカインは最後の手段に出る。
その日もバルバリシアの部屋に出入りしており、まだ行為には及んではいないが雰囲気は上々であった。
グラスに酒を注ぎ、たわいもない会話を交わす。
「カイン……
お前と共に戦うのは悪くないわね」
「ああ……俺の竜騎士として戦闘技術と、お前の風の力は相性がいい様だ、空を制して戦いやすい」
良いムードが生まれた時点でカインは告白した。
「……バルバリシア」
「何かしら? 今日はえらく畏まっているわね……」
いつになく真剣な表情に少し圧倒される。
「愛している」
バルバリシアはその言葉を聞くと、しばし面食らった後、笑いだした。
「真面目な顔をして何を言い出すかと思えば『愛している』ですって?」
「冗談ではない。本気だ」
「ほほほ、お前と私が互いに求めているのは『快楽』であって、『愛』などではないわ」
「俺はお前に快楽など求めてはいない。純粋にお前が欲しい」
「快楽よ、愛なんて幻想だわ。
それに、自惚れすぎね、少し私と寝たくらいで、私をものにできるとでも思ったのかしら?」
「……お前は誰にでも股を開く安い女なのか?」
バルバリシアがカインを睨みつける。
「お前と同格の者は4人いるが、ルビカンテがお前を抱くとは思えないし、他二人にお前が抱かれるとも思えん」
カインはバルバリシアの男性関係を冷静に分析する。
バルバリシアと同格の四天王と関係を持つ事は考えにくい。
格下二人はゾンビとカメであり、格上は女性に興味がなさそうである。
また、バルバリシアの率いる軍団は女性で構成されており、側近も皆女性。
男漁りや逆ハーレムの様な事ができるとも思えなかった。
「確かに、お前の事は気に入っているわ、性奴隷としてね。
でもそれだけよ」
「もっと素直になれ」
この言葉はバルバリシアの神経を逆なでする。
そもそも、ローザという想い人がいる男に言われたくない言葉であった。
他に好きな女がいる事は別に構わない、想いを寄せている女がいるにも関わらずそれを篭絡し、背徳感を味あわせる事も楽しみの一つである。
「少し、体を重ね過ぎた結果かしらね。まさかこんな事になるなんて……
残念だわ」
カインの告白は斜め上過ぎる展開で、興が冷めつつあった。
「何故わからん?」
「しつこいわ。お前が私を愛するなどありえない」
「何故言いきれる?」
「簡単よ。お前はローザに密かな想いを寄せ、親友に嫉妬する感情をゴルベーザ様に引き出された事により、この場にいる」
カインはこの時、自分がどの様な洗脳を受けていたのかを知った。
改めて、心の奥底に眠らせ、誰にも知られるわけにはいかなかった想いを引きずり出して弄んだゴルベーザに対し、怒りがこみ上げてくる。
「お前が本当にローザではなく私を愛しているのなら、お前は洗脳されていない事に……」
そこまでいって、バルバリシアは言葉に詰まった。
目の前の男の洗脳はとっくに解けており、そして、自身の主に対して凄まじい怒りを感じている事に気付いたからだ。
「まさか……」
カインを敵と判断し、とっさに左手に魔力を集中させる。
風の魔法トルネドを放とうとしたが、カインは素早く距離を詰め、手を向けられる前に手首を掴み、そして、顔を近づけ口を口で塞ぐ。
「ぐっ!?」
カインはそのままバルバリシアをベッドに押し倒した。
バルバリシアはもがくがカインはそれを力づくで押さえる。
カインはバルバリシアの体を素早く回転させうつ伏せにすると、腰布の様な衣類を剥ぎ取った。
ゴルベーザへの怒り、バルバリシアへの性的欲求といった感情に支配され、ほぼ理性はない。
男根を唾液で濡らすと、一気に肉壺の奥まで突き入れる。
愛撫も何も行っていない状態であり、バルバシアは激しい痛みを感じた。
「ひぎぃ……カ…カイン……」
カインは腰から胸へと手を回し、胸当てを外して胸を揉みしだく。
「あ…ああぁ……」
バルバリシアは突然の事態に完全に戦意を失ってしまい逃げようとするが、カインは腰を掴んで離さない。
行為において、バルバリシアは騎乗位を最も好み、逆に後背位を嫌う。
嫌いな体位で無理やりされる事は彼女のプライドを酷く傷つける行為であった。
「この私がぁ……ああん、ああ……あ…あ……やああっぁ……」
体と体がぶつかりあう音が部屋中に響き渡った。
カインはバルバリシアの細い腰を掴むと何度も強引にピストン運動を繰り返す。
「いやっ、いやあ……あ、ああ、あぁん……いいぃいい……」
苦悶の表情を浮かべ、喘ぎ声ではなく悲鳴をあげるバルバリシア、大して濡れていないため、激しい性交痛に襲われていた。
「やめて……ダメ……あぁ…くっ……は…はなして……」
命令口調ではなく、懇願するように叫ぶがカインは動きを止めようとしない。
「いつも俺を嘲笑うようにして、セックスをしていたなバルバリシア!
自分が支配される気分はどうだ?」
「いやっいやっああ」
カインは抜けないぎりぎりのところまで腰を引きと、力いっぱい大きく突き上げる。
バチンと肉と肉のぶつかり合う音が鳴り響いた。
「ああぁぁん!」
バルバリシアは最も奥を突かれ、快感と痛みが全身を駆け巡る。
カインにとって、バルバリシアが初めての相手であり、本人は知るよしもなかったが、体の相性は抜群によかった。
カインの槍はバルバリシアの弱点を突くのに最も適しているのである。
カインは後背位の体勢から、バルバリシアの体を翻すとベッドに押し付けるようにしてピストン運動を行っていく。
常に目を吊り上げ、何処か他人を見下す様に見るバルバリシアであるが、今は完全に支配され苦悶の表情を浮かべ喘いでいる。
その表情は、カインをより興奮させた。
体が向き合うかたちとなった事で、カインは再び、唇を奪う。
バルバリシアは拒み顔を背けるが、カインは自由になった手でバルバリシアの胸を掴み、乱暴に揉みしだくと乳首を捻り上げた。
「ひぃい、くっ……ああぁ……いやっ……離せ……」
長い髪を振り乱しながら喘ぐバルバリシアを見て背徳感を感じるカイン。
その背徳感がなんとも言えない興奮と快感をもたらす。
悲鳴や懇願には全く耳を傾けず、淡々と性交を続けていった。
「くっ……」
カインの限界が近づき、それに合わせ腰の動きを加速させていく。
バルバリシアは、射精が近い事を感じ取り、逃げようとするが、カインは肩をおさえつけて離さず、腰を振り続けた。
「あ……ああ……、ダ…ダメ……いやっ……それだけは……」
バルバリシアの抵抗が一層激しくなる。
過去の性交では全て中出しであったが、強姦による中出しはプライドが許さないのだろう。必死に抜こうともがくが、カインの力に敵うはずもなかった。
カインは胸に顔を近づけ、乳首にしゃぶりつき歯を立てた。
「いたい」
バルバリシアがカインを拒絶しようと抵抗すれば、かえってカインの槍をより強く、締め上げしまい、強い快感を与えてしまう。
カインはより強い快感を欲し、バルバリシアを責め続けた。
弱点を突けば突くほど、締め付けが強くなるからだ。
左乳首にむしゃぶりつき、右乳首を指で摘んで捻り上げる。
それに応えるかのように、バルバリシアの膣はカインの陰茎を最大限に締め上げた。
「ああぁ! やめてって言ってるのに」
カインとしては、いつまでも、この快感を味わっていたがったが、陰茎はもうそれに耐えることはできなかった。
「くっ! 出る……」
「ひっ! それだけは」
「無理だ」
カインは遂に限界に達した。
「いやああああぁぁぁぁ!」
ドクッ……
カインの黒い欲望が精となってバルバリシアの子宮に注がれていく。
「あ…ああ……そ…そんな……この私が……」
バルバリシアは射精された事が受け入られず、放心していた。