ブロロロロロ~
女研究員「だぁぁ!!もう!おっそいねぇこの車ぁ!!
もっとスピードは出ないのかい!?
早く行かないとル級モデルが起動しちまうかもだろ!?
アイツに教えてやんねぇと…」
蒼龍「仕方ないじゃないですか~コレ軽なんですもん」
女研究員「つか、なんで
アンタ等揃いも揃って携帯電話の
電池切れてんだよぉぉぉ!!」
孫提督「僕は悪くない僕は悪くない…」ブツブツ
女研究員「あ゛~辛気くさいねぇ!!
シャキっとしな!シャキっとぉ!!」ゲシゲシ
孫提督「ひぎぃ!」
女研究員「落ちこんでだって
死んだ奴らは帰ってこないんだよ!」
女研究員「それよりも
今後、自分がどうすべきか!考えてるんだな!」
孫提督「」ガタガタガタ
蒼龍「あ、あの~女研究員さん…もうそれぐらいで」
女研究員「あ゛~ん?」ギロリ
女研究員「そもそもだなぁ!」ワキバラ ガシィ
蒼龍「ひぁぁ!!」
女研究員「あんたが甘やかすから!」オナカ プニプニ
蒼龍「ちょっwww」
女研究員「この豚が!!」プニプニ
蒼龍「やめっwwww」
女研究員「図に!」プニプニ
蒼龍「くふふwwww」
女研究員「乗るんだろうがぁ!!」プニプニプニプニプニ
蒼龍「ごめんなさひぃぃ~wwwwwww」
グワングワン
孫提督「ぎゃぁぁ!!!
そ、そーりゅー!まえ…前見てぇぇ」ギャァァ
ホギャァァァァ!!
…
-港町 小学校(仮避難所)-
ワラワラ
ガヤガヤ
シンカイセイカン ダッテェ コワイネ~
イツニナッタラ カエレルノカナ…
初雪「は~い…こちら四人家族用のシートで~す
ブランケットの貸し出しもしてま~す」
ガヤガヤ
春雨「お、お水ならたくさんありますからね~!
みなさん譲り合いをお願いしま~す!」
漁師「おう!ハルちゃん!」
春雨「あ、漁師さん!良かった…鎮守府に一番近い
民家が漁師さんのお家だったから心配だったんです…」
春雨「ここにちゃんと避難できたんですね」
漁師「ああ!消防の奴らに案内されてな!
それよりもその…『しんかいせーかん』ってのは
今、どこまで来てんだ?」
春雨「それが…じつは…」
漁師「ん?」
春雨「…もう、すぐそこまで…鎮守府近海に」
漁師「な!?…おいおいおい…大丈夫なのかよ」
春雨「だ、大丈夫です!!いま私たちの仲間が
必死に…必死に食い止めてくれていますから!」
ガヤガヤ
満潮(非常用の発電機は…動くわね…)ガチャガチャ…
満潮「ふぅ…」パタン…
満潮「…」
満潮(大丈夫…大丈夫…だって
アイツが負けるはずがないじゃない…)
満潮(深海棲艦化すれば…負けるわけないでしょ…)
満潮(わかってる…わかってるわよ!!)
満潮(なのに…)
満潮「」カタカタカタカタ
ギュウ…
満潮(肩を抱いても…震えが収まらない)カタカタ…
満潮(どうしてこんなに不安なのよ…)
…
=浸食率 79%=
ル-101[[AA…ii…]]ズルズル…
=浸食率 85%=
ル-101[[A…i…]]ズルズル…
=最終浸食率 86%維持=
ル-101[[…]]ズル…ズ…
=目標鎮守府 圏内に入りました=
バシャッ…バシャッ…
…
=○○鎮守府到着=
=『榛名』の捜索を開始します=
ル-101[[asdfghjkl;:zxcvbnm,./\ !!!!!!]]
ズル…ズル…ズ…
…
執務室の窓から見える
澄んだ青空
青い絵の具を真っ白な画用紙にこぼしたように
どこまでも青くてきれいな空
みなさんの遠征任務と
提督の執務が終わった後に
お出かけにでも誘おうかと思っていたました
こんなにお空がきれいなんですもの
お出かけしないと
もったいないですものね
勿論、イーゴさんも一緒に…
榛名のそんな淡い願いは泡沫のように
簡単に弾けて消えてしまいました
港に現れた
触手の化け物によって…
執務室の窓から港に目を向けます
波止場に這い上がってきたソレは
まさに『肉の塊』と表現するに相応しく
ピンクや赤、かつて筋肉組織だと思われるそれは
体の表面を覆うように蠢いていて
とても分かり辛いけれど…頭に腕、両足
確かに『人のシルエット』を象っていました
全長3mほどの肉塊は波止場をハイハイを覚え立ての
赤ん坊のように四つん這いでしばらく制止していました
ですがしばらくして
その触手まみれの頭部を左右に振りつつ
湿った音を立てつつ移動し始めました
…なにかを探している?
その背から覗く
『戦艦ル級』の両腕の兵装
羽のように対になって飛び出ています
それでこの肉塊は
榛名たちの鎮守府を
襲ってきた深海棲艦だと理解しました
榛名「もう…鎮守府まで」
提督「おいおいおいおい…
なんだ…あの…化け物は…!!」
榛名「…い、イーゴさん…は…?」
榛名「なんで…戻ってこないんですか…?」
提督「…榛名…」
榛名「う…そ…そんな…」
提督「榛名…」
榛名「提督…!!榛名、様子を見てきます」ダッ
ガシッ
提督「待てよ榛名」
榛名「提督…放してください」
提督「だめだ」
榛名「お願いです……!」
提督「行って何になる?」
榛名「…それは…榛名は腐っても戦艦です!!壁ぐらいには…!」
提督「榛名…!」ギュ
提督「イーゴがそれを望むと思うか?」
榛名「…」
提督「あんな化け物相手に艤装なしに
突っ込んでみろ…」
提督「わかるだろ…」
榛名「…ッ…」
提督「逃げるぞ」
提督「間もなく応援が到着するはずだ、
それに見ろアイツ、動きがまるで亀みたいに
ノロいじゃねぇか」
榛名「…」
提督「…今はとにかく一緒に逃げてくれ」
提督「阿賀野と能代も、避難しているはずだからな…」
榛名「…」
提督「…」
…ポスン
榛名「…!?」
提督「俺で悪いが…」
提督「イイコイイコ」ナデナデ
榛名「…」
榛名「…ぅ」グスッ
提督「…」ナデナデ
提督「鎮守府の裏に俺の車がある、
駐車場に向かうぞ」
榛名「…グスッ…はいっ!」
…
=二つの熱源 対象鎮守府より確認=
=内一つ 『榛名』の類似点 多数確認=
=照合します=
=…=
=照合結果 捕獲対象と一致しました=
=捕獲対象『榛名』発見=
=捕獲します=
…
-鎮守府裏 駐車場-
提督「」ハァハァ
榛名「」フゥフゥ
提督「はぁ…あ゛~、何気に遠いぃ疲れたぁ…」
榛名「はぁ…はぁ…地上だと…やっぱり
榛名の体力は平均以下かも…しれませんね…」ハハハ
提督「艦娘だから…
なぁ…海の上とは…違う…よな」フゥ
提督「さ、乗れ乗れ、いくらアイツが遅くても
もたもたしてると追いつかれるかもしれんからな」
榛名「はい…?」
提督「どうした榛名?はやくしないと…」
榛名「提督…?なにか聞こえませんか?」
提督「えぇ?なんもー」
…シン
提督「…」
榛名「…」
…ズシン
提督「!?」
榛名「!?」
…ズシンズシン!!
ズシンズシンズシン!!
…
=『榛名』補足=
=捕獲開始=
…
…
榛名たちが捉えた地響きは
次第に大きくなってきました
そして良く耳を澄ますとソレは
湿った布をいっぱいに入れたビニール袋を
地面に叩きつけたような、重い水分を含んだ
音でもありました
鎮守府の正面は港でしたが
裏には砂利の敷き詰められた
駐車場がありました
刹那
大きな足音のテンポが速まりました
突如鎮守府から現れたグロテスクな巨体
ですがその巨体から想像もつかない速度で
こちらに近づいてきました
歩幅が大きいせいもあるのか
榛名たちがその姿を確認し
車に乗り込もうとしていると
あっという間に距離を詰められ
正面に立ちはだかりました
太陽の光を遮る触手の巨体
間近に来ると磯の匂いと何か生物が
腐ったような汚臭に思わず顔を
覆ってしまいました
隣をちらりとみると提督も同じように
その逞しい手のひらで口元を覆って咳きこんで
いました
榛名たちがそうして怯んでいる隙をついてきました
巨体が右手を振りあげたと思った瞬間…
ドゴン!!
鉄塊に肉塊がぶつかる鈍い轟音
触手にまみれた大きな拳が
車のボンネットを潰しました
その衝撃で運転席側にいた提督が、
助手席側にいた榛名がそれぞれ真横に
吹き飛びました
榛名「きゃぁぁぁ!!」
提督「うぁぁあ!!」
榛名の体はしばらく空を舞い
その後砂利に打ちつけられました
頭部から地面に落下したせいか
打ち所が悪かったせいか
視界が歪み
意識が朦朧としてしまいました
顔に走る激痛
腹部に感じる鈍痛
太股を骨の芯まで響く痛み
その他様々な『痛』という感覚が
どんな五感の感覚よりも優先して
榛名の混乱した脳に情報を送り続けてきます
フラフラとした視界のまま
ようやっと聴覚が誰かの声を捉えました
―逃げ……!!は…なぁ!!
誰の声でしたでしょうか?
ああ、提督…そうです…
提督をお助けしないと
…一緒に逃げないと…
…一緒に…
ル-101[[ \;:/;@[]::\::@::;!!!!!!! ]]
目の前に黒いミミズを
全身に這わせたような
大きな人がいました
…シュルシュル…
黒い人の手は拳が分解されました
その手は触手が幾つも束なって手の形を
形成していただけでした
黒いミミズが榛名の
股、首筋、手首、腹部…至る所に
透明度の高い粘膜をまき散らしながら
絡みつき始めました
…ガシッ
…首筋にまとわりついた瞬間
粘膜が口元に付着し弾みで少しだけ
飲んでしまいました
…苦い
口に含む苦い味覚、
ヌルヌルとした不快な触覚、
ニチャニチャとした
粘膜による嫌悪感を爆発させる聴覚
触手がワラワラと蠢く暴力的な視覚
思考を停止させるほどの脳を蹂躙する
汚臭は嗅覚を陵辱します
五感すべてで
気持ち悪さを感じつつも体は依然として
思い通りには動いてくれません
いつの間にかその巨体の触手は
本数を大幅に増やし榛名の体を覆い尽くしました
榛名「…ぁ///」
袖の内に入り込む黒いミミズ
腋の下を這い
チロチロと蛇の舌のように腹部を舐め回し
スカートの下にまで潜り込んだソレは
下腹部を伝って下着の中を粘膜でいっぱいに
しました
さらに太股に、
未熟な木を寄生植物のツタのように
螺旋状に絡みソックスの中にまで入り込んできました
榛名「は…ぁ…ぅぅ///」
情けないことに
辱めによる不快感を感じつつも陵辱によって
恍惚として体が火照ってしまいました
…
=『榛名』捕獲=
=クライアント『孫提督』所属
鎮守府まで帰投します=
…