もう少々、お付き合いくださいませ。
…
イーゴ「…」
イーゴ「…」
イーゴ「…」
ドクン…
イーゴ「…」ピク
イーゴ「…」ピクピク
イーゴ(…生きてる…?)ムクリ
イーゴ(痛覚…さえも…感じなくなってる…
完全に壊れちゃったかな…)
股関節を大きくねじ曲げて―
ゴキン
足の裏を腰に持っていく
ゴソゴソ…
腰のホルスタにぶら下がっている
注射器は割れずに残り3本、
確かにそこに備わっていた
それを器用に口元に持っていき
顎を広げてくわえる
その行為を3回繰り返し
唾液を垂らしながら
3本のソレを落とさないように
慎重にくわえ続けた
そして少しずつ顎の力を強めていく
イーゴ(無駄でも…良い…から)
…ピシッ
イーゴ(…細胞が残ってるなら…)
ビキ…ビキビキ…
…パリン
イーゴ(…)
口の中でガラスの筒が細かく砕ける
大量のガラス片が口の中を犯す
縦に横に…文字通り縦横無尽に
突き刺さり、口腔に鉄の味が広がる
ガリ…バリ…
ゴリゴリ…
グッチャグッチャ…
ゴクリ…
注射器にはいった覚醒薬が染み渡る
ガラス片で傷ついた頬の裏、舌、歯茎
それらを入り口として血管に入り込む
喉を通過して胃に落ちる薬品も
ジワリジワリと吸収されていくのを感じる
-ひ…非常用動力…作動…-
- ……… -
-浸食…率……69%-
-…食率…78%-
意識がぼんやりとし始める…
まだ…
-上昇中…-
まだ…
-浸…率…83%-
まだ…!!
-………91%-
ma…da…!
-……終………食率……97%-
イーゴ(?)[[…]]
ズル…ズル…
ズル…
…
榛名「ぁ…んぅ…///」
体が持ち上げられ
浮遊感を感じました
このままもみくちゃにされて
殺されてしまうのか…
浜辺に押し寄せる波のように
引いては返す恐怖と触手による快楽
もう…何も考えられなくなってきました…
…てーとく……
…
いーごさん…………
シュルル…
ブチ…!
ドサッ
榛名「キャッ!」
一瞬、何が起きたのか…
ふやけきった榛名の頭では
理解するまで少し時間がかかりました
突然、触手だらけの
榛名の体は地面に落下しました
体に絡んでいた触手には力が無く
ただ体に纏わりついてだけとなっていました
混乱ながらも振り払うと
ボトボトと足下に落ちました
少し咳込み
先ほどまで榛名がいた空間に目を向けると
ドロドロと汚汁を垂れ流す
蠢く触手の断面が見えていました
そしてそれと交差するように
ウネり、鞭のようにしなる
別の触手―
その触手の根本を目で辿っていくと―
???[[…]]フシュルルル…
10mほど離れた所から触手を延ばす
別の肉塊…
それは
目の前の黒い巨体とは異なり
はっきりと人の形を保っていました
恐竜のような前傾姿勢
盛り上がった両肩の筋肉
太く逞しい左腕
長くこちらに伸ばした
槍のようにも鋭く、鞭のように
ヒュンヒュンと空気を裂く触手の左腕
『イ級』を象った仮面…
この目の前の黒い脅威を睨めつける
捕食者のような眼孔
妖しく輝く青白い左目
落ち着き払った黒い右目
狼のように鋭い顎、そこから垂れ流す
夥(おびただ)しい量の唾液
それをまき散らし鞭のように跳ねる
青黒い舌、その表面はまるで
ヤスリのようにザラザラとしていました
それすらも凶器のように…
そして―
???[[Shiiiiiiiiiiiii !!!!!]]
凶暴な顎を開いて
唾液をまき散らしながら
鉄板を素手で引きちぎったような
例えようのないけたたましい声を…
遠吠えを上げました
空気がビリビリと振動し
榛名と提督は耳を塞いでしまいました
ヒュンヒュン
黒い巨体と比べて随分と小さい
小柄な影は
その伸ばした触手を激しくウネりながら
収納しました
???[[Shyaaaaaaaaaaaa!!!!]]
収納の反動で体が半回転し
今度は四つん這いの体勢で
クラウチングスタートのように
屈んで一気にその体を前へ
駆け出しました
良くみるとその両足は
犬の後ろ足のように逆関節に
折れ曲がり黒い装甲に覆われていました
その足の先端も四足歩行の猛獣のように
鋭い爪が三本生えていました
足の裏が地面に着地する度に抉れ
その逞しい太股が
ポンプのように収縮していました
その小柄なイ級の仮面を付けた
触手の影の下半身…
人間でいう所の腰から膝までは見覚えのある
もので覆われていました
ふくらはぎの部分が破れているものの
それは紛れもなく
『イーゴさん』のタイトパンツでした
シュタタタタタ…
イーゴ(?) [[Shhhhhhhhhhhhhh!!!]]
…
ル-101[[wedrfghjkl;:\!!!]]
イーゴ(?)[[Shhhhhhhhhhh!!!]]
その光景は肉と肉のぶつかり合い
殴り殴り返される連打の押収
イーゴさんのタイトパンツを履いた
その人型のイ級は逆関節の両足を
駆使し滑走し、滑り込み
獣の足を振り上げその爪を食い込ませる
ようにめちゃくちゃな動きで
黒い巨体を翻弄していました
ただ黒い巨体に与えるダメージとして
はあまり効果的ではなく
これでは持久戦、
小柄な『イ級』の方は圧倒的に不利となってしまいます
榛名は、弱った体を引きずり
提督の元にゆっくり近づきました
巨体が車のボンネットを破壊した
際にタイヤが弾け飛んだらしく提督の
足に衝突し、膝があらぬ方向に折れ曲がって
いました、額には脂汗が滲んでおり
苦痛に顔は歪んでおりました
提督「は…るな…!逃げろ…!!
お前だけでも!!」
榛名「ですが…!」
榛名「提督…あれをみてください…あれって…?」
提督「…!!
なんだありゃ!?肉の化け物が…増えた!?」
榛名「あれって…私たちを守ってくれて
いるんでしょうか?
それにあのタイトパンツ…破けてますけど
イーゴさんのですよね?」
提督「…」
提督「おい…おいおい…」
提督「まさか…」クルリ
イーゴ(?)[[Shyaaaaaaaaaaaaa!!!!]]シュパッ
ゴン…!!ガツン…!!
ル-101[[sdfghjkl;:]@@@@!!]]ブンブン
榛名「…ッ!」
提督「…」
ル-101[[@:;/@:\!!]]ブン
榛名「…ぁ!」
提督「…!!」
小柄な影は徐々に動きが鈍くなり
遂に、その巨大な手に体を掴まれ
地面に叩きつけられました
グシャッ
イーゴ[[!?!?!?]]
ゴリゴリゴリゴリゴリゴリ!!
大きな影は小さな影を砂利の地面に体を
押さえつけ
そのまま思い切り…まるで大根下ろしを
するように長く擦りつけました………
その引きずった砂利の軌跡には
青黒い体液…
巨体の手の下からはそのイ級の彼の
右腕とおぼしき触手の塊と顔
弱い発光を繰り返す左目
光を失いつつある右目
右腕がもがくようにピクピクと
短い感覚で痙攣していました
どんどん
青黒い血溜まり、
それが砂利を徐々に濡らしていきました
…
あと、数回の更新でエンディングです。
それまで、どうかどうか