ザーン…
ザザーン…
鎮守府の横に設置されてある、
少し古くなった演習上にて
提督「よぉし!二手に別れてチームを組め!
一発被弾した者は、そのまま場外に出ろよ!」
阿賀野「はぁい♪皆頑張りましょー!」
白雪「…まだ…眠い…」
春雨「はぁい♪」
能代「さ、イーゴ!あなたの実力、見せてもらうわよ!」
???1「…っち、なんであたしがこいつと同じチームなのよ…」ボソッ
能代「満潮!聞こえてるわよ!そんな事言っちゃだめでしょ!」
満潮「…はいはい」
イーゴ「…普段通りで?」
能代「ええ、研究所だったかしら?あそこにいた時と同じようにね!」
イーゴ「かしこまりました。」
-システム起動します-
-脈拍 若干興奮気味です、視界…-
イーゴ(簡略的に頼む)
-全て正常値です-
-出力設定はどうしますか?-
→[30%]
イーゴ(いや…やっぱり)
→[20%]
-兵装選択-
→[連装機関銃 M134改]
※M134…6本の砲身が回転しながら弾を発射する。
いわゆるガトリング砲!
これは、さらに軽量化を加えた改良型だよ!
-弾種設定-
→[ゴム模擬弾]
イーゴ(設定は完了)
己の背後にある。
長いボックスを開けると、そこには
ガトリング砲が重い存在感を放っている。
ズシッ…ン
右手で持ち上げる。
重力が、質量が、宙に浮くのを拒むように下に働く。
だが、それを否定するように強靭な筋力で持ち上げる。
黒いタイトパンツに白いシャツ、赤い左目以外は
どこにでもいそうな少年だが
その、細いシルエットに似つかわしく無い
ゴツイ殺戮兵器。
彼とチームを組む2人の艦娘はその姿を見
、彼が『兵器』であることを再確認した。
能代「…」
満潮「…」
右手の平の親指の付け根にあるコネクタを
取っ手のコネクタに接触させてCPUとの設定の同期をとる。
出力を抑え、弾を模擬弾に変えたそれは
幼い人畜無害な心を持った猛獣と形容すべきか。
-同期を確認、撃てます-
イーゴ「準備できました」
…
革靴を脱いで、
演習場、入り口にそろえて置く。
義足の足裏を海面にそろえるように
直立する。
戦闘の前にいつもやる慣らし。
ポシャン…
ポシャン…
右手の凶器の質量を無視したような体遣い。
…
海面を滑る
蹴る
走る
避ける
阿賀野「うわーん!当たってよぉ!!」
ズドン…ドン…!
左目の義眼で20m先の阿賀野お嬢様の姿を確認。
体をスライディングのように滑らせ照準範囲から垂直方向に逸れます。
その動作を維持しつつ
右肩の筋肉を強張らせ、射撃準備に入ります。
勢いを無くし、失速したとこで
上体を起こし、砲身を向けて…
ヒュィィィ…
砲身が最初はゆっくりと回転し始め、徐々にそれに加速がつき…
-Fire-
ズガガガガガ…
阿賀野「ヒャァアアァ!!!」
-Fire-
ズガガガガガ…
阿賀野「イヤァァァ!!!」
-Fire-
ズガガガガガ…
阿賀野「ヒイィィィ!!!」
-Fire-
ズガガガガガ…
…ヒュィィィン
砲身の回転が止まり、弾を撃ち尽くした。
だが、模擬弾は全て外れ、
必死な様子でお逃げになった、
阿賀野お嬢様の周りを綺麗に穿っただけだった。
阿賀野「…あ、あれ?お、終わった…の?」
-Reload-
-Reload-
-Reload-
弾切れの表示が邪魔だ。
その場に立ちつくして、空になった
弾倉を落とす
初雪「…へ…」
初雪「…へぇ…」
初雪「…へっ…ブシっ!」
ズドン!
ヒュルルルル~…
イーゴ「?」
…
バゴン!
イーゴ「プベッ」
バタン
一同「「「 え…え~…弱っ! 」」」
初雪「ん…風邪ひいたかな」ズビビ
能代「い、イーゴ!?」
満潮(駆逐艦の一撃でノックアウト…って…こんなとこに配属になるから大した奴じゃないと思ってたけど…)
満潮「どんだけ弱いのよ…」ハァ
…